JPH08255345A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents
光学的情報記録再生装置Info
- Publication number
- JPH08255345A JPH08255345A JP5738295A JP5738295A JPH08255345A JP H08255345 A JPH08255345 A JP H08255345A JP 5738295 A JP5738295 A JP 5738295A JP 5738295 A JP5738295 A JP 5738295A JP H08255345 A JPH08255345 A JP H08255345A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- recording
- light spot
- information
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 記録媒体の欠陥などによるベリファイ用信号
のレベル変動を補正し、高い信頼性でダイレクトベリフ
ァイを行えるようにする。 【構成】 光カード1の情報トラック上に記録用光スポ
ット、及び記録用光スポットよりも先行する位置に第1
のベリファイ用光スポット、後行する位置に第2のベリ
ファイ用光スポットを照射するための手段と、第1のベ
リファイ用光スポットで再生された信号を所定時間遅延
させるための遅延回路と、この遅延回路で遅延された信
号と第2のベリファイ用光スポットで再生された信号の
2つの信号同志を除算するための除算回路と、この除算
回路で得られた信号を用いて記録と同時のベリファイを
行う手段とを具備する。また、前記遅延回路で遅延され
た信号と第2のベリファイ用光スポットで再生された信
号の2つの信号同志を減算し得られた信号を用いて記録
と同時のベリファイを行う。
のレベル変動を補正し、高い信頼性でダイレクトベリフ
ァイを行えるようにする。 【構成】 光カード1の情報トラック上に記録用光スポ
ット、及び記録用光スポットよりも先行する位置に第1
のベリファイ用光スポット、後行する位置に第2のベリ
ファイ用光スポットを照射するための手段と、第1のベ
リファイ用光スポットで再生された信号を所定時間遅延
させるための遅延回路と、この遅延回路で遅延された信
号と第2のベリファイ用光スポットで再生された信号の
2つの信号同志を除算するための除算回路と、この除算
回路で得られた信号を用いて記録と同時のベリファイを
行う手段とを具備する。また、前記遅延回路で遅延され
た信号と第2のベリファイ用光スポットで再生された信
号の2つの信号同志を減算し得られた信号を用いて記録
と同時のベリファイを行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体に情報を
光学的に記録しあるいは再生する光学的情報記録再生装
置に関し、特に記録と同時に記録情報を再生してベリフ
ァイを行うダイレクトベリファイに関するものである。
光学的に記録しあるいは再生する光学的情報記録再生装
置に関し、特に記録と同時に記録情報を再生してベリフ
ァイを行うダイレクトベリファイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光学的に情報を記録、あるいは記
録情報を再生する記録媒体としては、ディスク状、カー
ド状、テープ状のもの等各種のものが知られている。こ
れらの情報記録媒体の中には、記録と再生が可能なも
の、再生のみ可能なものなどがある。記録が可能な記録
媒体への情報の記録は、記録情報に従って変調された微
小スポット状の光ビームを情報トラック上に走査するこ
とにより、光学的に検出可能な情報ピット列として情報
が記録される。
録情報を再生する記録媒体としては、ディスク状、カー
ド状、テープ状のもの等各種のものが知られている。こ
れらの情報記録媒体の中には、記録と再生が可能なも
の、再生のみ可能なものなどがある。記録が可能な記録
媒体への情報の記録は、記録情報に従って変調された微
小スポット状の光ビームを情報トラック上に走査するこ
とにより、光学的に検出可能な情報ピット列として情報
が記録される。
【0003】また、記録媒体から情報を再生する場合
は、記録媒体に記録が行われない程度の一定パワーの光
スポットで情報トラックの情報ピット列を走査して記録
媒体からの反射光又は透過光を検出し、得られた検出信
号をもとに記録情報が再生される。このような記録媒体
への情報の記録や再生に用いられる光ヘッドは、記録媒
体に対しその情報トラック方向及びトラックを横切る方
向に相対的に移動可能に構成され、この両方向への相対
的移動により光スポットを所望の情報トラックにアクセ
スしてその情報トラックへの走査が行われる。
は、記録媒体に記録が行われない程度の一定パワーの光
スポットで情報トラックの情報ピット列を走査して記録
媒体からの反射光又は透過光を検出し、得られた検出信
号をもとに記録情報が再生される。このような記録媒体
への情報の記録や再生に用いられる光ヘッドは、記録媒
体に対しその情報トラック方向及びトラックを横切る方
向に相対的に移動可能に構成され、この両方向への相対
的移動により光スポットを所望の情報トラックにアクセ
スしてその情報トラックへの走査が行われる。
【0004】光ヘッドには光ビームを絞り込むための絞
り込用レンズが設けられ、このレンズとしては対物レン
ズが用いられている。このような対物レンズとしては、
その光軸方向(フォーカス方向)及び記録媒体の情報ト
ラックに直交する方向(トラッキング方向)に光ヘッド
本体について夫々の方向に独立して移動できるように保
持されている。このような対物レンズの保持は、一般に
弾性部材を介して行われ、対物レンズのフォーカス、ト
ラッキング方向の移動は、磁気的相互作用を利用したア
クチュエータによって駆動するのが一般的である。
り込用レンズが設けられ、このレンズとしては対物レン
ズが用いられている。このような対物レンズとしては、
その光軸方向(フォーカス方向)及び記録媒体の情報ト
ラックに直交する方向(トラッキング方向)に光ヘッド
本体について夫々の方向に独立して移動できるように保
持されている。このような対物レンズの保持は、一般に
弾性部材を介して行われ、対物レンズのフォーカス、ト
ラッキング方向の移動は、磁気的相互作用を利用したア
クチュエータによって駆動するのが一般的である。
【0005】図13に追記型光カードの模式的平面図を
示しており、光カード1の情報記録面には、多数本の情
報トラック2がL−F方向に平行に配列されている。ま
た、光カード1の情報記録面には情報トラック2へのア
クセスの基準位置となるホームポジション3が設けられ
ている。情報トラック2はホームポジション3に近い方
から順に、2−1、2−2、2−3・・・というように
配列されている。また図14に示すようにこれらの各情
報トラック2に隣接してトラッキングトラックが4−
1、4−2、4−3・・・というように配列されてい
る。これらのトラッキングトラックは、情報記録再生時
の光スポットの走査の際に光スポットが目的の情報トラ
ックから逸脱しないように制御するオートトラッキング
(以下、ATと略す)のためのガイドとして用いられ
る。
示しており、光カード1の情報記録面には、多数本の情
報トラック2がL−F方向に平行に配列されている。ま
た、光カード1の情報記録面には情報トラック2へのア
クセスの基準位置となるホームポジション3が設けられ
ている。情報トラック2はホームポジション3に近い方
から順に、2−1、2−2、2−3・・・というように
配列されている。また図14に示すようにこれらの各情
報トラック2に隣接してトラッキングトラックが4−
1、4−2、4−3・・・というように配列されてい
る。これらのトラッキングトラックは、情報記録再生時
の光スポットの走査の際に光スポットが目的の情報トラ
ックから逸脱しないように制御するオートトラッキング
(以下、ATと略す)のためのガイドとして用いられ
る。
【0006】このようなAT制御は、光ヘッドにおいて
光スポットの情報トラックからのずれ(AT誤差)を検
出し、この検出情報を対物レンズをトラッキング方向に
対して駆動するトラッキングアクチュエータに負帰還さ
せるサーボ制御回路によって制御される。つまり、光ヘ
ッド本体に対して対物レンズをトラッキング方向(D方
向)に移動させることで、光スポットが目的の情報トラ
ックから逸脱しないように制御される。
光スポットの情報トラックからのずれ(AT誤差)を検
出し、この検出情報を対物レンズをトラッキング方向に
対して駆動するトラッキングアクチュエータに負帰還さ
せるサーボ制御回路によって制御される。つまり、光ヘ
ッド本体に対して対物レンズをトラッキング方向(D方
向)に移動させることで、光スポットが目的の情報トラ
ックから逸脱しないように制御される。
【0007】また、情報記録再生時において、光スポッ
トを情報トラックに走査する際、光ビームを光カード面
上にて適当な大きさのスポット状とする(合焦)ため
に、対物レンズに対するオートフォーカス(以下、AF
と略す)制御が行われる。このようなAF制御は、光ヘ
ッドにおいて、光スポットの合焦状態からのずれ(AF
誤差)が検出され、この検出信号が対物レンズを光軸方
向に沿って移動させるフォーカスアクチュエータに負帰
還され、光ヘッド本体に対して対物レンズをフォーカス
方向に移動させることで、光スポットが光カード面(記
録層)上に合焦するように制御される。
トを情報トラックに走査する際、光ビームを光カード面
上にて適当な大きさのスポット状とする(合焦)ため
に、対物レンズに対するオートフォーカス(以下、AF
と略す)制御が行われる。このようなAF制御は、光ヘ
ッドにおいて、光スポットの合焦状態からのずれ(AF
誤差)が検出され、この検出信号が対物レンズを光軸方
向に沿って移動させるフォーカスアクチュエータに負帰
還され、光ヘッド本体に対して対物レンズをフォーカス
方向に移動させることで、光スポットが光カード面(記
録層)上に合焦するように制御される。
【0008】ここで、図14において、S1 、S2 、S
3 、S4 、S5 は光カードの情報トラック上に照射され
た光スポットを示しており、そのうちトラッキングトラ
ック4−2、4−3に一部がかかったS1 とS5 の光ス
ポットを使用してAT制御が行われる。また、S3 の光
スポットを使用してAF制御、記録時の情報ピットの作
成、及び再生時の情報ピットの読出しが行われ、更にS
2 とS4 の光スポットで記録直後の情報ピットのベリフ
ァイが行われる。なお、図中5−1、5−2は光スポッ
トS3 で記録された情報ピットであり、情報ピット5−
1は光スポットをL方向へ、情報ピット5−2は光スポ
ットをF方向へ走査して記録を行ったものである。
3 、S4 、S5 は光カードの情報トラック上に照射され
た光スポットを示しており、そのうちトラッキングトラ
ック4−2、4−3に一部がかかったS1 とS5 の光ス
ポットを使用してAT制御が行われる。また、S3 の光
スポットを使用してAF制御、記録時の情報ピットの作
成、及び再生時の情報ピットの読出しが行われ、更にS
2 とS4 の光スポットで記録直後の情報ピットのベリフ
ァイが行われる。なお、図中5−1、5−2は光スポッ
トS3 で記録された情報ピットであり、情報ピット5−
1は光スポットをL方向へ、情報ピット5−2は光スポ
ットをF方向へ走査して記録を行ったものである。
【0009】図15は光カードを情報記録媒体として用
いる光学的情報記録再生装置を示した構成図である。図
15において、21は光源の半導体レーザであり、ここ
ではトラックに垂直の方向に偏光している830nm波
長のレーザ光を射出するものである。23はコリメータ
レンズ、50は光束を分割するための2次元に格子が配
置された回析格子、26は偏光ビームスプリッタであ
る。また、27は1/4波長板、28は対物レンズ、2
9は球面レンズ、30はシリンドリカルレンズ、31は
光検出器である。光検出器31は、図16に示すように
4つの受光素子31a、31b、31d、31e及び4
つに分割された1つの4分割受光素子31cから構成さ
れている。以上の各光学素子は光ヘッドとして一体化さ
れ、光カード1の所望の情報トラックにアクセスできる
ように構成されている。61はレーザドライバ(以下、
LDドライバという)、62はMPUである。
いる光学的情報記録再生装置を示した構成図である。図
15において、21は光源の半導体レーザであり、ここ
ではトラックに垂直の方向に偏光している830nm波
長のレーザ光を射出するものである。23はコリメータ
レンズ、50は光束を分割するための2次元に格子が配
置された回析格子、26は偏光ビームスプリッタであ
る。また、27は1/4波長板、28は対物レンズ、2
9は球面レンズ、30はシリンドリカルレンズ、31は
光検出器である。光検出器31は、図16に示すように
4つの受光素子31a、31b、31d、31e及び4
つに分割された1つの4分割受光素子31cから構成さ
れている。以上の各光学素子は光ヘッドとして一体化さ
れ、光カード1の所望の情報トラックにアクセスできる
ように構成されている。61はレーザドライバ(以下、
LDドライバという)、62はMPUである。
【0010】ここで、光ヘッドで光カード1に情報を記
録する場合は、MPU62からの記録命令に従い、LD
ドライバ61によって記録レベルの電流が半導体レーザ
21に注入される。また、情報を再生する場合は、MP
U62からの再生命令に従いLDドライバ61によって
再生レベルの電流が半導体レーザ21に注入される。こ
うして半導体レーザ21が駆動され、半導体レーザ21
から発せられた光ビームは、発散光束となってコリメー
タレンズ23に入射する。そして、コリメータレンズ2
3により平行化された後、2次元回析格子50に入射
し、回析格子50によって有効な5つの光ビーム(0次
回析光及び2方向の±1次回析光)に分割される。
録する場合は、MPU62からの記録命令に従い、LD
ドライバ61によって記録レベルの電流が半導体レーザ
21に注入される。また、情報を再生する場合は、MP
U62からの再生命令に従いLDドライバ61によって
再生レベルの電流が半導体レーザ21に注入される。こ
うして半導体レーザ21が駆動され、半導体レーザ21
から発せられた光ビームは、発散光束となってコリメー
タレンズ23に入射する。そして、コリメータレンズ2
3により平行化された後、2次元回析格子50に入射
し、回析格子50によって有効な5つの光ビーム(0次
回析光及び2方向の±1次回析光)に分割される。
【0011】この分割された5つの光束は偏光ビームス
プリッタ26にP偏光光束として入射すると共に、これ
を透過して1/4波長板27に入射し、1/4波長板2
7を透過する際に円偏光に変換される。円偏光に変換さ
れた5つの光束は対物レンズ28で微小光スポットに絞
られ、光カード1上に集束される。この集束された光が
図14に示した微小光スポットS1 及びS2 (+1次回
析光)、S3 (0次回析光)、S4 及びS5 (−1次回
析光)である。光スポットS3 は前述のように記録、再
生、AF制御に用いられ、S1 とS5 はAT制御に用い
られ、S2 とS4 はベリファイに用いられる。
プリッタ26にP偏光光束として入射すると共に、これ
を透過して1/4波長板27に入射し、1/4波長板2
7を透過する際に円偏光に変換される。円偏光に変換さ
れた5つの光束は対物レンズ28で微小光スポットに絞
られ、光カード1上に集束される。この集束された光が
図14に示した微小光スポットS1 及びS2 (+1次回
析光)、S3 (0次回析光)、S4 及びS5 (−1次回
析光)である。光スポットS3 は前述のように記録、再
生、AF制御に用いられ、S1 とS5 はAT制御に用い
られ、S2 とS4 はベリファイに用いられる。
【0012】光カード1上におけるスポット位置は、図
14に示したように光スポットS1とS5 は隣接するト
ラッキングトラック上に位置し、スポットS2 、S3 及
びS4 はトラッキングトラック間の情報トラック2上に
位置している。また、ベリファイ用の光スポットS2 と
S4 は光スポットS3 の前後に位置している。こうして
光カード1上に光スポットが照射され、その一部は光カ
ード面で反射して対物レンズ28に入射する。この反射
光は再び対物レンズ28を通って平行光束となり、更に
1/4波長板27を透過することにより入射時とは偏光
方向が90°回転した光ビームに変換される。そして、
偏光ビームスプリッタ26にS偏光ビームとして入射
し、その特性によって検出光学系側に反射され、半導体
レーザ21からの入射光束と分離される。
14に示したように光スポットS1とS5 は隣接するト
ラッキングトラック上に位置し、スポットS2 、S3 及
びS4 はトラッキングトラック間の情報トラック2上に
位置している。また、ベリファイ用の光スポットS2 と
S4 は光スポットS3 の前後に位置している。こうして
光カード1上に光スポットが照射され、その一部は光カ
ード面で反射して対物レンズ28に入射する。この反射
光は再び対物レンズ28を通って平行光束となり、更に
1/4波長板27を透過することにより入射時とは偏光
方向が90°回転した光ビームに変換される。そして、
偏光ビームスプリッタ26にS偏光ビームとして入射
し、その特性によって検出光学系側に反射され、半導体
レーザ21からの入射光束と分離される。
【0013】検出光学系は球面レンズ29、シリンドリ
カルレンズ30、光検出器31から構成され、球面レン
ズ29とシリンドリカルレンズ30の組み合わせにより
非点収差法によるAF制御が行われる。また、光カード
1から反射された5つの光束は複数の受光素子から構成
された光検出器31で検出される。光検出器31の複数
の受光素子の各受光信号は記録/再生ゲイン切換回路6
5に送られる。記録/再生ゲイン切換回路65は記録用
光スポットの変調、即ち記録パワーと再生パワーの変化
によって生じる各受光素子の信号レベルの変動を補正
し、略一定の信号レベルに保持するための回路である。
つまり、MPU62から出力される記録/再生ゲイン切
換信号に応じて信号を増幅するゲインを切り換え、各受
光素子の信号をそれぞれ一定の信号レベルに保つように
するものである。
カルレンズ30、光検出器31から構成され、球面レン
ズ29とシリンドリカルレンズ30の組み合わせにより
非点収差法によるAF制御が行われる。また、光カード
1から反射された5つの光束は複数の受光素子から構成
された光検出器31で検出される。光検出器31の複数
の受光素子の各受光信号は記録/再生ゲイン切換回路6
5に送られる。記録/再生ゲイン切換回路65は記録用
光スポットの変調、即ち記録パワーと再生パワーの変化
によって生じる各受光素子の信号レベルの変動を補正
し、略一定の信号レベルに保持するための回路である。
つまり、MPU62から出力される記録/再生ゲイン切
換信号に応じて信号を増幅するゲインを切り換え、各受
光素子の信号をそれぞれ一定の信号レベルに保つように
するものである。
【0014】記録/再生ゲイン切換回路65の出力信号
は加算及び減算回路63、減算回路64、選択スイッチ
66へ送られる。加算及び減算回路63では、詳しく後
述するようにAF制御信号(フォーカスエラー信号)、
及び情報再生信号が、減算回路64ではAT制御信号
(トラッキングエラー信号)がそれぞれ生成され、MP
U62へ送られる。選択スイッチ66では後述するよう
にMPU62からの移動方向信号(光スポットの走査方
向を示す信号)に応じてベリファイ用信号が選択され
る。MPU62においては、AF制御信号、AT制御信
号に基づいて図示しないフォーカスアクチュエータ及び
トラッキングアクチュエータを駆動し、対物レンズ28
をフォーカス方向、トラッキング方向に変位させること
で、フォーカス制御とトラッキング制御を行う。また、
情報再生時においては、MPU62では情報再生信号に
所定の信号処理を施こして再生データを生成し、更に情
報の記録時においては、選択スイッチ66で選択された
ベリファイ用信号を2値化し、これと記録信号を比較し
て記録と同時のベリファイ、即ちダイレクトベリファイ
を行う。
は加算及び減算回路63、減算回路64、選択スイッチ
66へ送られる。加算及び減算回路63では、詳しく後
述するようにAF制御信号(フォーカスエラー信号)、
及び情報再生信号が、減算回路64ではAT制御信号
(トラッキングエラー信号)がそれぞれ生成され、MP
U62へ送られる。選択スイッチ66では後述するよう
にMPU62からの移動方向信号(光スポットの走査方
向を示す信号)に応じてベリファイ用信号が選択され
る。MPU62においては、AF制御信号、AT制御信
号に基づいて図示しないフォーカスアクチュエータ及び
トラッキングアクチュエータを駆動し、対物レンズ28
をフォーカス方向、トラッキング方向に変位させること
で、フォーカス制御とトラッキング制御を行う。また、
情報再生時においては、MPU62では情報再生信号に
所定の信号処理を施こして再生データを生成し、更に情
報の記録時においては、選択スイッチ66で選択された
ベリファイ用信号を2値化し、これと記録信号を比較し
て記録と同時のベリファイ、即ちダイレクトベリファイ
を行う。
【0015】図16は以上の光学的情報記録再生装置の
信号処理回路を詳細に示した回路図である。図16にお
いて、31は図15で示した光検出器であり、受光素子
31a、31b、31d、31eと4分割の受光素子3
1cからなっている。各受光素子の受光面上の光スポッ
トは図14の情報トラックに照射された光スポットの反
射光を示している。AT制御用の光スポットS1 、S5
の反射光は受光素子31a、31eで受光され、AF制
御用、記録用、再生用の光スポットS3 の反射光は4分
割受光素子31cで受光され、更にベリファイ用の光ス
ポットS2 、S4 の反射光は受光素子31b、31dで
受光される。
信号処理回路を詳細に示した回路図である。図16にお
いて、31は図15で示した光検出器であり、受光素子
31a、31b、31d、31eと4分割の受光素子3
1cからなっている。各受光素子の受光面上の光スポッ
トは図14の情報トラックに照射された光スポットの反
射光を示している。AT制御用の光スポットS1 、S5
の反射光は受光素子31a、31eで受光され、AF制
御用、記録用、再生用の光スポットS3 の反射光は4分
割受光素子31cで受光され、更にベリファイ用の光ス
ポットS2 、S4 の反射光は受光素子31b、31dで
受光される。
【0016】光検出器31の受光素子31a〜31eの
出力信号は記録/再生ゲイン切換回路65の各ゲイン切
換回路101〜108に出力される。即ち、記録/再生
ゲイン切換回路65は101〜108の8つのゲイン切
換回路から構成されており、受光素子31aの出力信号
はゲイン切換回路101、受光素子31bの出力信号は
ゲイン切換回路102、4分割の受光素子31cの4つ
の受光素子片の各出力信号はゲイン切換回路103〜1
06にそれぞれ出力される。また、受光素子31dの出
力信号はゲイン切換回路107、受光素子31eの出力
信号はゲイン切換回路108に出力される。これらのゲ
イン切換回路101〜108は前述のように信号を増幅
するゲインを半導体レーザ21の記録パワーと再生パワ
ーに応じて切り換えるものであり、各受光素子31a〜
31eの出力信号は各ゲイン切換回路のゲイン切換動作
によってそれぞれ一定の信号レベルに保持される。
出力信号は記録/再生ゲイン切換回路65の各ゲイン切
換回路101〜108に出力される。即ち、記録/再生
ゲイン切換回路65は101〜108の8つのゲイン切
換回路から構成されており、受光素子31aの出力信号
はゲイン切換回路101、受光素子31bの出力信号は
ゲイン切換回路102、4分割の受光素子31cの4つ
の受光素子片の各出力信号はゲイン切換回路103〜1
06にそれぞれ出力される。また、受光素子31dの出
力信号はゲイン切換回路107、受光素子31eの出力
信号はゲイン切換回路108に出力される。これらのゲ
イン切換回路101〜108は前述のように信号を増幅
するゲインを半導体レーザ21の記録パワーと再生パワ
ーに応じて切り換えるものであり、各受光素子31a〜
31eの出力信号は各ゲイン切換回路のゲイン切換動作
によってそれぞれ一定の信号レベルに保持される。
【0017】ゲイン切換回路101と108の出力信号
は減算回路64に出力され、減算回路64でその差を検
出することでAT制御信号が生成される。また、ゲイン
切換回路103〜106は4分割受光素子31cの4つ
の受光素子片に対応するものであるが、受光素子31c
の対角方向同志の受光素子片に対応するゲイン切換回路
103と105の出力信号、及びゲイン切換回路104
と106の出力信号はそれぞれ加算回路117と118
で加算される。加算回路117と118の出力信号は減
算回路120で差が検出され、AF制御信号として出力
される。また、加算回路117と118の出力信号は加
算回路121で加算され、4分割受光素子31cの総和
信号が作成される。この4分割受光素子の総和信号が情
報再生信号として出力される。加算回路117、11
8、減算回路120、加算回路121は図15の加算及
び減算回路63に対応している。
は減算回路64に出力され、減算回路64でその差を検
出することでAT制御信号が生成される。また、ゲイン
切換回路103〜106は4分割受光素子31cの4つ
の受光素子片に対応するものであるが、受光素子31c
の対角方向同志の受光素子片に対応するゲイン切換回路
103と105の出力信号、及びゲイン切換回路104
と106の出力信号はそれぞれ加算回路117と118
で加算される。加算回路117と118の出力信号は減
算回路120で差が検出され、AF制御信号として出力
される。また、加算回路117と118の出力信号は加
算回路121で加算され、4分割受光素子31cの総和
信号が作成される。この4分割受光素子の総和信号が情
報再生信号として出力される。加算回路117、11
8、減算回路120、加算回路121は図15の加算及
び減算回路63に対応している。
【0018】ゲイン切換回路102と107の出力信号
は選択スイッチ66に出力され、MPU62からの移動
方向信号に応じていずれか一方のDV(ダイレクトベリ
ファイ)信号が選択出力される。具体的に説明すると、
図14に示すように光スポットの走査方向がF方向であ
れば選択スイッチ66はF側に接続され、受光素子31
d側の信号がベリファイ用信号としてMPU62に出力
される。一方、光スポットの走査方向がL方向であれば
選択スイッチ66はL側に接続され、受光素子31b側
の信号がベリファイ用信号としてMPU62に出力され
る。つまり、記録用光スポットS3 の両側にベリファイ
用光スポットS2 、S4 を照射しているので、光カード
1の往路と復路で光スポットの走査方向が変わった場合
に、それに対応して記録用光スポットの後に走査する光
スポットで再生したベリファイ用信号を選択するという
ものである。MPU62では選択されたベリファイ用信
号を用いて記録と同時のベリファイを行う。
は選択スイッチ66に出力され、MPU62からの移動
方向信号に応じていずれか一方のDV(ダイレクトベリ
ファイ)信号が選択出力される。具体的に説明すると、
図14に示すように光スポットの走査方向がF方向であ
れば選択スイッチ66はF側に接続され、受光素子31
d側の信号がベリファイ用信号としてMPU62に出力
される。一方、光スポットの走査方向がL方向であれば
選択スイッチ66はL側に接続され、受光素子31b側
の信号がベリファイ用信号としてMPU62に出力され
る。つまり、記録用光スポットS3 の両側にベリファイ
用光スポットS2 、S4 を照射しているので、光カード
1の往路と復路で光スポットの走査方向が変わった場合
に、それに対応して記録用光スポットの後に走査する光
スポットで再生したベリファイ用信号を選択するという
ものである。MPU62では選択されたベリファイ用信
号を用いて記録と同時のベリファイを行う。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来におい
ては、光カードのような光メモリは情報トラック上に欠
陥があることがあり、ベリファイ用光スポットで記録直
後の情報を再生する際に情報トラック上に欠陥があった
場合は、ベリファイ用信号に欠陥による信号成分が含ま
れてしまう。図17(a)に欠陥のある情報トラック上
に光スポットを走査している様子を示しており、4−
1、4−2はトラッキングトラック、2−1は情報トラ
ックである。ここでは、情報トラック2−1上をL方向
に5つの光スポットS1 〜S5 が走査し、記録用光スポ
ットS3 の直後の後行側のベリファイ用光スポットS2
が欠陥6にさしかかっている。5−1は記録用光スポッ
トS3で記録されたばかりの情報ピット、S1 、S5 は
AT制御用の光スポット、S4は先行側のベリファイ用
光スポットである。
ては、光カードのような光メモリは情報トラック上に欠
陥があることがあり、ベリファイ用光スポットで記録直
後の情報を再生する際に情報トラック上に欠陥があった
場合は、ベリファイ用信号に欠陥による信号成分が含ま
れてしまう。図17(a)に欠陥のある情報トラック上
に光スポットを走査している様子を示しており、4−
1、4−2はトラッキングトラック、2−1は情報トラ
ックである。ここでは、情報トラック2−1上をL方向
に5つの光スポットS1 〜S5 が走査し、記録用光スポ
ットS3 の直後の後行側のベリファイ用光スポットS2
が欠陥6にさしかかっている。5−1は記録用光スポッ
トS3で記録されたばかりの情報ピット、S1 、S5 は
AT制御用の光スポット、S4は先行側のベリファイ用
光スポットである。
【0020】図17(b)にこのように光スポットを走
査して情報を記録した場合のベリファイ用信号の波形を
示している。つまり、ベリファイ用光スポットS2 の反
射光を受光する受光素子31bで得られたベリファイ用
信号を示しており、Aは情報ピット5−1による信号成
分、Bは欠陥6による信号成分である。欠陥による信号
成分Bは情報トラック上の欠陥6の反射率の違いによっ
て生じたものであり、欠陥6に対応してベリファイ用信
号の信号レベルが低下している。従って、このように情
報トラック上に欠陥が存在すると、ベリファイ用信号に
欠陥による信号成分が含まれてしまい、大きい欠陥が存
在した場合は、それに応じてベリファイ用信号に含まれ
る欠陥による成分も大きくなるので、それを2値化する
際に実際の記録信号とは異なった信号になる。そのた
め、このような場合は、ベリファイを行う際に、情報を
正しく記録できたにも拘わらず、記録エラーが発生する
ことがあり、誤ったベリファイをしてしまうという問題
があった。
査して情報を記録した場合のベリファイ用信号の波形を
示している。つまり、ベリファイ用光スポットS2 の反
射光を受光する受光素子31bで得られたベリファイ用
信号を示しており、Aは情報ピット5−1による信号成
分、Bは欠陥6による信号成分である。欠陥による信号
成分Bは情報トラック上の欠陥6の反射率の違いによっ
て生じたものであり、欠陥6に対応してベリファイ用信
号の信号レベルが低下している。従って、このように情
報トラック上に欠陥が存在すると、ベリファイ用信号に
欠陥による信号成分が含まれてしまい、大きい欠陥が存
在した場合は、それに応じてベリファイ用信号に含まれ
る欠陥による成分も大きくなるので、それを2値化する
際に実際の記録信号とは異なった信号になる。そのた
め、このような場合は、ベリファイを行う際に、情報を
正しく記録できたにも拘わらず、記録エラーが発生する
ことがあり、誤ったベリファイをしてしまうという問題
があった。
【0021】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、ベリ
ファイ用信号に含まれる記録媒体の欠陥などによる信号
成分を除去し、高い信頼性でダイレクトベリファイを行
えるようにした光学的情報記録再生装置を提供すること
を目的とする。
ファイ用信号に含まれる記録媒体の欠陥などによる信号
成分を除去し、高い信頼性でダイレクトベリファイを行
えるようにした光学的情報記録再生装置を提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、情報記
録媒体の情報トラック上に光スポットを走査して情報の
記録及び/または再生を行う光学的情報記録再生装置に
おいて、前記記録媒体の情報トラック上に記録用光スポ
ット、及び記録用光スポットよりも先行する位置に第1
のベリファイ用光スポット、前記記録用光スポットより
も後行する位置に第2のベリファイ用光スポットを照射
するための手段と、前記第1のベリファイ用光スポット
で再生された信号を所定時間遅延させるための遅延手段
と、該遅延手段で遅延された信号と前記第2のベリファ
イ用光スポットで再生された信号の2つの信号同志を除
算するための除算手段と、該除算手段で得られた信号を
用いて記録と同時のベリファイを行う手段とを有するこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置によって達成さ
れる。
録媒体の情報トラック上に光スポットを走査して情報の
記録及び/または再生を行う光学的情報記録再生装置に
おいて、前記記録媒体の情報トラック上に記録用光スポ
ット、及び記録用光スポットよりも先行する位置に第1
のベリファイ用光スポット、前記記録用光スポットより
も後行する位置に第2のベリファイ用光スポットを照射
するための手段と、前記第1のベリファイ用光スポット
で再生された信号を所定時間遅延させるための遅延手段
と、該遅延手段で遅延された信号と前記第2のベリファ
イ用光スポットで再生された信号の2つの信号同志を除
算するための除算手段と、該除算手段で得られた信号を
用いて記録と同時のベリファイを行う手段とを有するこ
とを特徴とする光学的情報記録再生装置によって達成さ
れる。
【0023】また、本発明の目的は、情報記録媒体の情
報トラック上に光スポットを走査して情報の記録及び/
または再生を行う光学的情報記録再生装置において、前
記記録媒体の情報トラック上に記録用光スポット、及び
記録用光スポットよりも先行する位置に第1のベリファ
イ用光スポット、前記記録用光スポットよりも後行する
位置に第2のベリファイ用光スポットを照射するための
手段と、前記第1のベリファイ用光スポットで再生され
た信号を所定時間遅延させるための遅延手段と該遅延手
段で遅延された信号と前記第2のベリファイ用光スポッ
トで再生された信号の2つの信号同志を減算するための
減算手段と、該減算手段で得られた信号を用いて記録と
同時のベリファイを行う手段とを有することを特徴とす
る光学的情報記録再生装置によって達成される。
報トラック上に光スポットを走査して情報の記録及び/
または再生を行う光学的情報記録再生装置において、前
記記録媒体の情報トラック上に記録用光スポット、及び
記録用光スポットよりも先行する位置に第1のベリファ
イ用光スポット、前記記録用光スポットよりも後行する
位置に第2のベリファイ用光スポットを照射するための
手段と、前記第1のベリファイ用光スポットで再生され
た信号を所定時間遅延させるための遅延手段と該遅延手
段で遅延された信号と前記第2のベリファイ用光スポッ
トで再生された信号の2つの信号同志を減算するための
減算手段と、該減算手段で得られた信号を用いて記録と
同時のベリファイを行う手段とを有することを特徴とす
る光学的情報記録再生装置によって達成される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の光学的情報記録再生装置の
一実施例を示した構成図である。なお、図1では図15
の従来装置と同一部分は同一符号を付している。図1に
おいて、まず半導体レーザ21、コリメータレンズ2
3、回析格子50、偏光ビームスプリッタ26、1/4
波長板27、対物レンズ28、球面レンズ29、シリン
ドリカルレンズ30、光検出器31はいずれも図15の
ものと同じである。これらの光学素子は光ヘッドとして
一体化され、情報記録媒体である光カード1に複数の光
ビームを照射するものである。光カード1は図示しない
キャリッジ上に載置され、このキャリッジは図示しない
機構によって情報トラック方向に往復移動するように構
成されている。これにより、光ヘッドと光カード1は情
報トラック方向に相対的に往復移動し、光ヘッドからの
光ビームが情報トラック上を往復走査することで、情報
トラック上に情報を記録あるいは記録情報を再生するよ
うになっている。
て説明する。図1は本発明の光学的情報記録再生装置の
一実施例を示した構成図である。なお、図1では図15
の従来装置と同一部分は同一符号を付している。図1に
おいて、まず半導体レーザ21、コリメータレンズ2
3、回析格子50、偏光ビームスプリッタ26、1/4
波長板27、対物レンズ28、球面レンズ29、シリン
ドリカルレンズ30、光検出器31はいずれも図15の
ものと同じである。これらの光学素子は光ヘッドとして
一体化され、情報記録媒体である光カード1に複数の光
ビームを照射するものである。光カード1は図示しない
キャリッジ上に載置され、このキャリッジは図示しない
機構によって情報トラック方向に往復移動するように構
成されている。これにより、光ヘッドと光カード1は情
報トラック方向に相対的に往復移動し、光ヘッドからの
光ビームが情報トラック上を往復走査することで、情報
トラック上に情報を記録あるいは記録情報を再生するよ
うになっている。
【0025】LDドライバ61、MPU62、加算及び
減算回路63、減算回路64及び記録再生ゲイン切換回
路65については、いずれも図15に示したものと同じ
である。記録/再生ゲイン切換回路65は、情報の記録
時において、光検出器31の受光素子31a〜31eの
各信号についてそれぞれの信号を増幅するゲインを半導
体レーザ21の記録パワーと再生パワーの変調に対応し
て切り換えるための回路である。記録/再生ゲイン切換
回路65の各ゲイン切換回路101〜108の出力信号
は後段の加算及び減算回路63、減算回路64などに送
られる。
減算回路63、減算回路64及び記録再生ゲイン切換回
路65については、いずれも図15に示したものと同じ
である。記録/再生ゲイン切換回路65は、情報の記録
時において、光検出器31の受光素子31a〜31eの
各信号についてそれぞれの信号を増幅するゲインを半導
体レーザ21の記録パワーと再生パワーの変調に対応し
て切り換えるための回路である。記録/再生ゲイン切換
回路65の各ゲイン切換回路101〜108の出力信号
は後段の加算及び減算回路63、減算回路64などに送
られる。
【0026】また、本実施例では、記録/再生ゲイン切
換回路65の後段に遅延及び除算回路67が設けられて
おり、記録/再生ゲイン切換回路65のうちベリファイ
用信号のゲイン切換えを行うゲイン切換回路102と1
07の出力信号が遅延及び除算回路67に出力されてい
る。遅延及び除算回路67は詳しく後述するように光カ
ード1の欠陥などによるベリファイ用信号のレベル変動
を補正するように作用するものである。
換回路65の後段に遅延及び除算回路67が設けられて
おり、記録/再生ゲイン切換回路65のうちベリファイ
用信号のゲイン切換えを行うゲイン切換回路102と1
07の出力信号が遅延及び除算回路67に出力されてい
る。遅延及び除算回路67は詳しく後述するように光カ
ード1の欠陥などによるベリファイ用信号のレベル変動
を補正するように作用するものである。
【0027】MPU62は装置内の各部を制御するため
のマイクロプロセッサであり、LDドライバ61はMP
U62の制御に基づいて半導体レーザ21を駆動する。
即ち情報の再生時は半導体レーザ21の光出力が再生パ
ワーとなるように駆動し、情報の記録時には半導体レー
ザ21の光出力を情報信号に応じて記録パワーと再生パ
ワーに変調する。加算及び減算回路63は、前述のよう
に光検出器31の受光信号をもとにAF制御信号を生成
し、減算回路64では光検出器31の受光信号をもとに
AT制御信号を生成する。AF制御信号は非点収差方式
によって検出され、AT制御信号は3ビーム方式によっ
て検出される。AF制御信号とAT制御信号はMPU6
2に送られ、MPU62ではそれらの制御信号に基づい
てフォーカス制御とトラッキング制御を行う。また、情
報の再生時においては、加算及び減算回路63では光検
出器31の受光信号、即ち前述のように4分割受光素子
31cの総和信号を作成して情報再生信号を生成する。
MPU62では得られた情報再生信号を用いて所定の信
号処理を行い、再生データを生成する。
のマイクロプロセッサであり、LDドライバ61はMP
U62の制御に基づいて半導体レーザ21を駆動する。
即ち情報の再生時は半導体レーザ21の光出力が再生パ
ワーとなるように駆動し、情報の記録時には半導体レー
ザ21の光出力を情報信号に応じて記録パワーと再生パ
ワーに変調する。加算及び減算回路63は、前述のよう
に光検出器31の受光信号をもとにAF制御信号を生成
し、減算回路64では光検出器31の受光信号をもとに
AT制御信号を生成する。AF制御信号は非点収差方式
によって検出され、AT制御信号は3ビーム方式によっ
て検出される。AF制御信号とAT制御信号はMPU6
2に送られ、MPU62ではそれらの制御信号に基づい
てフォーカス制御とトラッキング制御を行う。また、情
報の再生時においては、加算及び減算回路63では光検
出器31の受光信号、即ち前述のように4分割受光素子
31cの総和信号を作成して情報再生信号を生成する。
MPU62では得られた情報再生信号を用いて所定の信
号処理を行い、再生データを生成する。
【0028】図2は上記実施例の信号処理回路を詳細に
示した回路図である。図2では図16の従来の信号処理
回路と同一部分は同一符号を付している。図2におい
て、31a〜31eは光検出器31を構成する受光素子
である。本実施例においても、半導体レーザ21の光ビ
ームは5つの光ビームに分割され、図14に示すように
それらの光ビームが光スポットS1 〜S5 として光カー
ド1上に照射される。図2の各受光素子の中の光スポッ
トは図14の光スポットの反射光を示している。AT制
御用の光スポットS1 、S5 の反射光は受光素子31
a、31eで受光され、ベリファイ用の光スポットS2
、S4 の反射光は受光素子31b、31dで受光され
る。また、AF制御用、記録用、再生用の光スポットS
3 の反射光は4分割の受光素子31cで受光される。
示した回路図である。図2では図16の従来の信号処理
回路と同一部分は同一符号を付している。図2におい
て、31a〜31eは光検出器31を構成する受光素子
である。本実施例においても、半導体レーザ21の光ビ
ームは5つの光ビームに分割され、図14に示すように
それらの光ビームが光スポットS1 〜S5 として光カー
ド1上に照射される。図2の各受光素子の中の光スポッ
トは図14の光スポットの反射光を示している。AT制
御用の光スポットS1 、S5 の反射光は受光素子31
a、31eで受光され、ベリファイ用の光スポットS2
、S4 の反射光は受光素子31b、31dで受光され
る。また、AF制御用、記録用、再生用の光スポットS
3 の反射光は4分割の受光素子31cで受光される。
【0029】記録/再生ゲイン切換回路65は図16と
同様に101〜108の8つのゲイン切換回路から構成
され、AT制御用の受光素子31a、31eの出力には
ゲイン切換回路101、108、4分割受光素子31c
の4つの受光素子片には各々ゲイン切換回路103〜1
06が設けられている。また、ベリファイ用の受光素子
31bと31dの出力にはゲイン切換回路102、10
7が設けられ、これらのゲイン切換回路102と107
の出力信号が遅延及び除算回路67に入力されている。
遅延及び除算回路67の具体的な構成については詳しく
後述する。
同様に101〜108の8つのゲイン切換回路から構成
され、AT制御用の受光素子31a、31eの出力には
ゲイン切換回路101、108、4分割受光素子31c
の4つの受光素子片には各々ゲイン切換回路103〜1
06が設けられている。また、ベリファイ用の受光素子
31bと31dの出力にはゲイン切換回路102、10
7が設けられ、これらのゲイン切換回路102と107
の出力信号が遅延及び除算回路67に入力されている。
遅延及び除算回路67の具体的な構成については詳しく
後述する。
【0030】減算回路64ではゲイン切換回路101と
108の出力信号の差を検出することでAT制御回路が
生成される。また、4分割受光素子31cの対角方向同
志の受光素子片に対応するゲイン切換回路103と10
5の出力信号、及びゲイン切換回路104と106の出
力信号はそれぞれ加算回路117と118で加算され
る。そして、減算回路120でその加算信号の差を検出
することでAF制御信号が生成され、加算回路121で
その加算信号を加算することで、4分割受光素子31c
の総和信号が生成される。得られた総和信号が情報再生
信号として出力される。加算回路117、118、減算
回路120、加算回路121は図1の加算及び減算回路
63に対応している。
108の出力信号の差を検出することでAT制御回路が
生成される。また、4分割受光素子31cの対角方向同
志の受光素子片に対応するゲイン切換回路103と10
5の出力信号、及びゲイン切換回路104と106の出
力信号はそれぞれ加算回路117と118で加算され
る。そして、減算回路120でその加算信号の差を検出
することでAF制御信号が生成され、加算回路121で
その加算信号を加算することで、4分割受光素子31c
の総和信号が生成される。得られた総和信号が情報再生
信号として出力される。加算回路117、118、減算
回路120、加算回路121は図1の加算及び減算回路
63に対応している。
【0031】図3は遅延及び除算回路67の具体例を示
した回路図である。図3において、131及び132は
遅延回路、133及び134は除算回路、SW1は選択
スイッチである。また、図3では受光素子31b側のベ
リファイ用信号をA、受光素子31d側のベリファイ用
信号をBとして示している。もちろん、これらの信号
A、Bは記録/再生ゲイン切換回路65の各々対応する
ゲイン切換回路でパワー変調成分が補正された信号であ
る。受光素子31b側のベリファイ用信号Aは遅延回路
132で所定時間Tだけ遅延され、除算回路134では
受光素子31d側のベリファイ用信号Bをその遅延され
た信号A′で除算して(B÷A′)の値を出力する。
した回路図である。図3において、131及び132は
遅延回路、133及び134は除算回路、SW1は選択
スイッチである。また、図3では受光素子31b側のベ
リファイ用信号をA、受光素子31d側のベリファイ用
信号をBとして示している。もちろん、これらの信号
A、Bは記録/再生ゲイン切換回路65の各々対応する
ゲイン切換回路でパワー変調成分が補正された信号であ
る。受光素子31b側のベリファイ用信号Aは遅延回路
132で所定時間Tだけ遅延され、除算回路134では
受光素子31d側のベリファイ用信号Bをその遅延され
た信号A′で除算して(B÷A′)の値を出力する。
【0032】また、受光素子31d側のベリファイ用信
号Bは遅延回路131で所定時間Tだけ遅延され、除算
回路133では受光素子31b側の信号Aをその遅延さ
れた信号B′で除算して(A÷B′)の値を出力する。
ここで、遅延回路131、132の遅延時間Tは、 T=d/v に設定されている。dは図14の2つのベリファイ用光
スポットS2 、S4 の間隔、vは光カードと光スポット
の相対移動速度である。これは、後述するように先行す
るベリファイ用光スポットで再生された信号を時間Tだ
け遅延させて後行する方のベリファイ用光スポットで再
生された信号とタイミングを一致させるために行われ
る。
号Bは遅延回路131で所定時間Tだけ遅延され、除算
回路133では受光素子31b側の信号Aをその遅延さ
れた信号B′で除算して(A÷B′)の値を出力する。
ここで、遅延回路131、132の遅延時間Tは、 T=d/v に設定されている。dは図14の2つのベリファイ用光
スポットS2 、S4 の間隔、vは光カードと光スポット
の相対移動速度である。これは、後述するように先行す
るベリファイ用光スポットで再生された信号を時間Tだ
け遅延させて後行する方のベリファイ用光スポットで再
生された信号とタイミングを一致させるために行われ
る。
【0033】除算回路133と134の出力信号は選択
スイッチSW1に出力され、選択スイッチSW1ではM
PU62からの光スポットの走査方向を示す移動方向信
号に応じていずれか一方の信号を選択出力する。この選
択に際しては、記録用光スポットよりも後行する方のベ
リファイ用信号を先行する方のベリファイ用信号を遅延
させた信号で除算するようにする。具体的に説明する
と、まず図14のように光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW1はF側に接続され、
除算回路134の出力信号を選択する。即ち、光スポッ
トの走査方向がF方向である場合は、記録用光スポット
S3 に対しベリファイ用光スポットS2 が先行し、ベリ
ファイ用光スポットS4 が後行しているので、除算回路
134の出力信号を選択し、後行する方のベリファイ用
信号を先行する方のベリファイ用信号の遅延信号で除算
した信号をベリファイに用いるようにする。
スイッチSW1に出力され、選択スイッチSW1ではM
PU62からの光スポットの走査方向を示す移動方向信
号に応じていずれか一方の信号を選択出力する。この選
択に際しては、記録用光スポットよりも後行する方のベ
リファイ用信号を先行する方のベリファイ用信号を遅延
させた信号で除算するようにする。具体的に説明する
と、まず図14のように光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW1はF側に接続され、
除算回路134の出力信号を選択する。即ち、光スポッ
トの走査方向がF方向である場合は、記録用光スポット
S3 に対しベリファイ用光スポットS2 が先行し、ベリ
ファイ用光スポットS4 が後行しているので、除算回路
134の出力信号を選択し、後行する方のベリファイ用
信号を先行する方のベリファイ用信号の遅延信号で除算
した信号をベリファイに用いるようにする。
【0034】一方、図14のように光スポットの走査方
向がL方向である場合は、選択スイッチSW1はL側に
接続され、除算回路133の出力信号を選択する。つま
り、この場合は、記録用光スポットS3 に対しベリファ
イ用光スポットS4 が先行、ベリファイ用光スポットS
2 が後行であるので、除算回路133の出力信号を選択
し、やはり後行する方のベリファイ用信号を先行する方
のベリファイ用信号の遅延信号で除算した信号を出力す
る。こうして選択スイッチSW1により光スポットの走
査方向に応じて2つの除算回路133、134の出力信
号のうち1つの出力信号が選択され、MPU62にDV
(ダイレクトベリファイ)信号として出力される。
向がL方向である場合は、選択スイッチSW1はL側に
接続され、除算回路133の出力信号を選択する。つま
り、この場合は、記録用光スポットS3 に対しベリファ
イ用光スポットS4 が先行、ベリファイ用光スポットS
2 が後行であるので、除算回路133の出力信号を選択
し、やはり後行する方のベリファイ用信号を先行する方
のベリファイ用信号の遅延信号で除算した信号を出力す
る。こうして選択スイッチSW1により光スポットの走
査方向に応じて2つの除算回路133、134の出力信
号のうち1つの出力信号が選択され、MPU62にDV
(ダイレクトベリファイ)信号として出力される。
【0035】次に、本実施例の具体的な動作を図4に基
づいて説明する。まず、図14に示すように光カード1
の情報トラック上に5つの光スポットS1 〜S5 を走査
して情報の記録及び記録と同時のベリファイを行うもの
とし、情報トラック上には前述のような欠陥が存在する
ものとする。また、ここでは光スポットの走査方向はF
方向であり、図3の選択スイッチSW1はF側に接続さ
れているものとして説明する。
づいて説明する。まず、図14に示すように光カード1
の情報トラック上に5つの光スポットS1 〜S5 を走査
して情報の記録及び記録と同時のベリファイを行うもの
とし、情報トラック上には前述のような欠陥が存在する
ものとする。また、ここでは光スポットの走査方向はF
方向であり、図3の選択スイッチSW1はF側に接続さ
れているものとして説明する。
【0036】図4(a)はこのように光スポットをF方
向に走査した場合の記録用光スポットS3 よりも先行す
る方のベリファイ用光スポットS2 で再生した信号、即
ち光検出器31のベリファイ用受光素子31b側の信号
を示している。もちろん、この信号は図2で説明したよ
うにゲイン切換回路102でゲイン切換を行っているの
で、情報記録時のパワー変調成分は除去されている。記
録用光スポットに対し先行する方の信号は、ベリファイ
用光スポットが未記録の情報トラック上を走査するの
で、図4(a)のように情報ピットによる変調成分は検
出されず、ほぼ一定レベルの信号となる。この信号レベ
ルを、通常ベタレベルという。但し、図4(a)では情
報トラック上の欠陥の影響が信号レベルの低下Xとして
現われている。この受光素子31bの先行する方の信号
は、図3の遅延回路132に出力され、前述のように所
定時間Tだけ遅延される。図4(b)にこの遅延された
信号を示している。
向に走査した場合の記録用光スポットS3 よりも先行す
る方のベリファイ用光スポットS2 で再生した信号、即
ち光検出器31のベリファイ用受光素子31b側の信号
を示している。もちろん、この信号は図2で説明したよ
うにゲイン切換回路102でゲイン切換を行っているの
で、情報記録時のパワー変調成分は除去されている。記
録用光スポットに対し先行する方の信号は、ベリファイ
用光スポットが未記録の情報トラック上を走査するの
で、図4(a)のように情報ピットによる変調成分は検
出されず、ほぼ一定レベルの信号となる。この信号レベ
ルを、通常ベタレベルという。但し、図4(a)では情
報トラック上の欠陥の影響が信号レベルの低下Xとして
現われている。この受光素子31bの先行する方の信号
は、図3の遅延回路132に出力され、前述のように所
定時間Tだけ遅延される。図4(b)にこの遅延された
信号を示している。
【0037】図4(c)は記録用光スポットS3 よりも
後行する方のベリファイ用光スポットS4 で再生した信
号、即ちベリファイ用受光素子31d側の信号である。
もちろん、この信号もゲイン切換回路107でゲインの
切換を行っているので、パワー変調成分は除去されてい
る。このときの信号は、ベリファイ用光スポットS4が
記録直後の情報ピット上を走査するので、図4(c)の
ように情報ピットによる変調成分を含んでいる。但し、
この場合も、光スポットS4 は欠陥上を走査するので、
その影響が信号レベルの低下Xとして現われている。ま
た、図4(b)のように先行する方の信号を時間Tだけ
遅延されているので、そのレベル低下部Xと図4(c)
の後行する方の信号の欠陥によるレベル低下部Xはタイ
ミングが一致している。
後行する方のベリファイ用光スポットS4 で再生した信
号、即ちベリファイ用受光素子31d側の信号である。
もちろん、この信号もゲイン切換回路107でゲインの
切換を行っているので、パワー変調成分は除去されてい
る。このときの信号は、ベリファイ用光スポットS4が
記録直後の情報ピット上を走査するので、図4(c)の
ように情報ピットによる変調成分を含んでいる。但し、
この場合も、光スポットS4 は欠陥上を走査するので、
その影響が信号レベルの低下Xとして現われている。ま
た、図4(b)のように先行する方の信号を時間Tだけ
遅延されているので、そのレベル低下部Xと図4(c)
の後行する方の信号の欠陥によるレベル低下部Xはタイ
ミングが一致している。
【0038】図4(b)の遅延回路132の出力信号及
び図4(c)の受光素子31dの信号は除算回路134
に出力され、除算回路134においては、前述のように
後行する方の信号を先行する方の遅延信号で除算する。
つまり、図4(c)の信号を図4(b)の信号で除算し
ており、その結果、図4(d)に示すような除算信号を
出力する。ここで、後行する方の信号は情報ピットの変
調成分を含み、これを先行する方の一定レベルの信号で
除算すると、図4(d)のように情報ピットの変調成分
のみの信号を得ることができる。しかも、2つのベリフ
ァイ用光スポットの光量は同じであるので、欠陥による
レベル低下部においては、後行する方も先行する方も同
じレベルとなり、これらを除算すると、図4(d)のよ
うに欠陥部の信号レベルは一定(ベタレベル)となる。
つまり、光カード上の欠陥によるベリファイ用信号のレ
ベル低下を補正でき、情報ピットによる変調成分のみを
抽出することができる。
び図4(c)の受光素子31dの信号は除算回路134
に出力され、除算回路134においては、前述のように
後行する方の信号を先行する方の遅延信号で除算する。
つまり、図4(c)の信号を図4(b)の信号で除算し
ており、その結果、図4(d)に示すような除算信号を
出力する。ここで、後行する方の信号は情報ピットの変
調成分を含み、これを先行する方の一定レベルの信号で
除算すると、図4(d)のように情報ピットの変調成分
のみの信号を得ることができる。しかも、2つのベリフ
ァイ用光スポットの光量は同じであるので、欠陥による
レベル低下部においては、後行する方も先行する方も同
じレベルとなり、これらを除算すると、図4(d)のよ
うに欠陥部の信号レベルは一定(ベタレベル)となる。
つまり、光カード上の欠陥によるベリファイ用信号のレ
ベル低下を補正でき、情報ピットによる変調成分のみを
抽出することができる。
【0039】こうして除算回路134で除算された信号
はMPU62にベリファイ用信号として出力される。M
PU62では、ベリファイ用信号を2値化し、得られた
2値化信号と記録信号を比較して記録と同時のベリファ
イを行う。一方、光スポットの走査方向がL方向になる
と、MPU62の制御に基づいて選択スイッチSW1は
L側に接続され、除算回路133の出力信号がベリファ
イ用信号として選択される。この場合も、除算回路13
3においては後行する方の受光素子31bの信号を遅延
回路131により所定時間遅延された信号で除算し、光
カードの欠陥によるレベル低下を補正したベリファイ用
信号を出力する。MPU62ではベリファイ用信号を2
値化し、これと記録信号を比較してベリファイを行う。
はMPU62にベリファイ用信号として出力される。M
PU62では、ベリファイ用信号を2値化し、得られた
2値化信号と記録信号を比較して記録と同時のベリファ
イを行う。一方、光スポットの走査方向がL方向になる
と、MPU62の制御に基づいて選択スイッチSW1は
L側に接続され、除算回路133の出力信号がベリファ
イ用信号として選択される。この場合も、除算回路13
3においては後行する方の受光素子31bの信号を遅延
回路131により所定時間遅延された信号で除算し、光
カードの欠陥によるレベル低下を補正したベリファイ用
信号を出力する。MPU62ではベリファイ用信号を2
値化し、これと記録信号を比較してベリファイを行う。
【0040】図5は遅延及び除算回路67の他の実施例
を示した回路図である。図5においては、2つの遅延回
路131、132、2つの選択スイッチSW2、SW
3、1つの除算回路135から構成され、光スポットの
走査方向に応じて選択スイッチSW2、SW3を切り換
えるようになっている。また、図5ではベリファイ用の
受光素子31bの信号をA、31dの信号をBで示して
いる。もちろん、これらの信号はゲイン切換後の信号で
ある。
を示した回路図である。図5においては、2つの遅延回
路131、132、2つの選択スイッチSW2、SW
3、1つの除算回路135から構成され、光スポットの
走査方向に応じて選択スイッチSW2、SW3を切り換
えるようになっている。また、図5ではベリファイ用の
受光素子31bの信号をA、31dの信号をBで示して
いる。もちろん、これらの信号はゲイン切換後の信号で
ある。
【0041】具体的に説明すると、まず光スポットの走
査方向がF方向である場合は、選択スイッチSW2、S
W3はそれぞれF側に接続され、受光素子31dの信号
Bが除算回路135のx端子に、受光素子31bの遅延
回路131を介した信号A′が除算回路135のy端子
にそれぞれ入力される。光スポットがF方向に走査する
場合は、受光素子31d側が後行する方の信号であるの
で、その受光素子31bの信号Aが遅延回路131で図
3の例と同様に所定時間Tだけ遅延される。ここで、除
算回路135はx端子の入力信号をy端子の入力信号で
除算するようにしており、後行する方の受光素子31d
の信号Bを先行する方の信号を遅延した遅延回路131
の出力信号A′で除算した信号(B/A′)がベリファ
イ用信号として出力される。
査方向がF方向である場合は、選択スイッチSW2、S
W3はそれぞれF側に接続され、受光素子31dの信号
Bが除算回路135のx端子に、受光素子31bの遅延
回路131を介した信号A′が除算回路135のy端子
にそれぞれ入力される。光スポットがF方向に走査する
場合は、受光素子31d側が後行する方の信号であるの
で、その受光素子31bの信号Aが遅延回路131で図
3の例と同様に所定時間Tだけ遅延される。ここで、除
算回路135はx端子の入力信号をy端子の入力信号で
除算するようにしており、後行する方の受光素子31d
の信号Bを先行する方の信号を遅延した遅延回路131
の出力信号A′で除算した信号(B/A′)がベリファ
イ用信号として出力される。
【0042】一方、光スポットの走査方向がL方向であ
る場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側
に接続され、受光素子31bの信号Aが除算回路135
のx端子に、受光素子31dの遅延回路132を介した
信号B′が除算回路135のy端子に入力される。光ス
ポットがL方向に走査する場合は、受光素子31dの信
号Bが先行側であるので、その受光素子31dの信号は
遅延回路132で所定時間Tだけ遅延される。除算回路
135は前述のようにx端子の入力信号をy端子の入力
信号で除算するので、このときは受光素子31dの後行
する方の信号Aが遅延回路132の先行する方の遅延信
号B′で除算され、(A/B′)の信号がベリファイ用
信号としてMPU62へ出力される。
る場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側
に接続され、受光素子31bの信号Aが除算回路135
のx端子に、受光素子31dの遅延回路132を介した
信号B′が除算回路135のy端子に入力される。光ス
ポットがL方向に走査する場合は、受光素子31dの信
号Bが先行側であるので、その受光素子31dの信号は
遅延回路132で所定時間Tだけ遅延される。除算回路
135は前述のようにx端子の入力信号をy端子の入力
信号で除算するので、このときは受光素子31dの後行
する方の信号Aが遅延回路132の先行する方の遅延信
号B′で除算され、(A/B′)の信号がベリファイ用
信号としてMPU62へ出力される。
【0043】このように2つの選択スイッチSW2、S
W3を光スポットの走査方向に応じて切り換え、除算回
路135の入力端子x、yに入力する信号を先行側と後
行側で入れ換えることにより、図3と全く同様に光スポ
ットの走査方向に拘わらず、常に後行する方の信号を先
行する方の遅延信号で除算した信号を得ることができ
る。本実施例では、除算回路が1つで済み、その分2つ
の選択スイッチを要するものの、通常選択スイッチより
も除算回路の方が高価であるので、図3に比べて装置を
安価に作製することができる。
W3を光スポットの走査方向に応じて切り換え、除算回
路135の入力端子x、yに入力する信号を先行側と後
行側で入れ換えることにより、図3と全く同様に光スポ
ットの走査方向に拘わらず、常に後行する方の信号を先
行する方の遅延信号で除算した信号を得ることができ
る。本実施例では、除算回路が1つで済み、その分2つ
の選択スイッチを要するものの、通常選択スイッチより
も除算回路の方が高価であるので、図3に比べて装置を
安価に作製することができる。
【0044】図6は遅延及び除算回路67の更に他の例
を示した回路図である。図6の例は図5の回路を更に改
良し、遅延回路が1つで済むようにしたものである。具
体的に説明すると、まず光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれ
F側に接続される。このときは、受光素子31b側の信
号Aが先行する方の信号、受光素子31dの信号Bが後
行する方の信号であるので、先行する方の受光素子31
bの信号は遅延回路131で図3と同様に所定時間Tだ
け遅延して除算回路135のx端子に入力され、後行す
る方の受光素子31dの信号は直接除算回路135のy
端子に入力される。除算回路135では図5と同様にx
端子の入力信号をy端子の入力信号で除算し、ベリファ
イ用信号としてMPU62に出力する。
を示した回路図である。図6の例は図5の回路を更に改
良し、遅延回路が1つで済むようにしたものである。具
体的に説明すると、まず光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれ
F側に接続される。このときは、受光素子31b側の信
号Aが先行する方の信号、受光素子31dの信号Bが後
行する方の信号であるので、先行する方の受光素子31
bの信号は遅延回路131で図3と同様に所定時間Tだ
け遅延して除算回路135のx端子に入力され、後行す
る方の受光素子31dの信号は直接除算回路135のy
端子に入力される。除算回路135では図5と同様にx
端子の入力信号をy端子の入力信号で除算し、ベリファ
イ用信号としてMPU62に出力する。
【0045】光スポットの走査方向がL方向になると、
選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側に切り換え
られ、受光素子31dの信号Bが遅延回路131で所定
時間遅延されて除算回路135のx端子に、受光素子3
1bの信号Aが除算回路135のy端子に入力される。
このときは、受光素子31dの信号が先行側、受光素子
31bの信号が後行側である。除算回路135ではx端
子の入力信号をy端子の入力信号で除算し、ベリファイ
用信号としてMPU62に出力する。
選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側に切り換え
られ、受光素子31dの信号Bが遅延回路131で所定
時間遅延されて除算回路135のx端子に、受光素子3
1bの信号Aが除算回路135のy端子に入力される。
このときは、受光素子31dの信号が先行側、受光素子
31bの信号が後行側である。除算回路135ではx端
子の入力信号をy端子の入力信号で除算し、ベリファイ
用信号としてMPU62に出力する。
【0046】本実施例においても、図3、図5と全く同
様に光スポットの走査方向に拘わらず、後行する方の信
号を先行する方の遅延信号で除算した信号をベリファイ
用信号として作成することができる。また、本実施例で
は、遅延回路が1つでよいので、図5に比べて更に装置
を安価に作製することができる。
様に光スポットの走査方向に拘わらず、後行する方の信
号を先行する方の遅延信号で除算した信号をベリファイ
用信号として作成することができる。また、本実施例で
は、遅延回路が1つでよいので、図5に比べて更に装置
を安価に作製することができる。
【0047】なお、以上の実施例では、遅延及び除算回
路67においては、後行する方のベリファイ用信号を先
行する方のベリファイ用信号で除算すると説明したが、
逆に先行する方の信号を後行する方の信号で除算しても
よい。但し、この場合は、除算後のベリファイ用信号は
図4(d)のようにベタレベルに対し低レベル側に信号
は現われず、逆にベタレベルに対し高レベル側に信号が
現われるので、それに対応してベリファイ用信号を2値
化する際のスライスレベルを設定してやればよい。ま
た、実施例では、ベリファイ用信号の光カードの欠陥に
よる信号成分を除去すると説明したが、本発明はこれ以
外にも、例えば光カードの反射ムラ、光カードの表面の
キズやゴミなどによるベリファイ用信号の影響も除去で
きることは言うまでもない。
路67においては、後行する方のベリファイ用信号を先
行する方のベリファイ用信号で除算すると説明したが、
逆に先行する方の信号を後行する方の信号で除算しても
よい。但し、この場合は、除算後のベリファイ用信号は
図4(d)のようにベタレベルに対し低レベル側に信号
は現われず、逆にベタレベルに対し高レベル側に信号が
現われるので、それに対応してベリファイ用信号を2値
化する際のスライスレベルを設定してやればよい。ま
た、実施例では、ベリファイ用信号の光カードの欠陥に
よる信号成分を除去すると説明したが、本発明はこれ以
外にも、例えば光カードの反射ムラ、光カードの表面の
キズやゴミなどによるベリファイ用信号の影響も除去で
きることは言うまでもない。
【0048】図7は本発明の光学的情報記録再生装置の
他の実施例を示した構成図である。なお、図7では図1
の実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。本実施例では、図1の実施例の遅延及び除算回路6
7の代わりに遅延及び減算回路68が設けられている。
即ち、記録/再生ゲイン切換回路65の出力信号のうち
2つのベリファイ用信号は遅延及び減算回路68に出力
され、詳しく後述するようにベリファイ用信号に含まれ
る光カード1の欠陥による信号成分を除去するようにな
っている。その他の構成は図1と全く同じである。
他の実施例を示した構成図である。なお、図7では図1
の実施例と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。本実施例では、図1の実施例の遅延及び除算回路6
7の代わりに遅延及び減算回路68が設けられている。
即ち、記録/再生ゲイン切換回路65の出力信号のうち
2つのベリファイ用信号は遅延及び減算回路68に出力
され、詳しく後述するようにベリファイ用信号に含まれ
る光カード1の欠陥による信号成分を除去するようにな
っている。その他の構成は図1と全く同じである。
【0049】図8は本実施例の信号処理回路を示した回
路図である。先の実施例の図2の信号処理回路と同一部
分は同一符号を付している。図8においても、遅延及び
除算回路67の代わりに遅延及び除算回路68が設けら
れていて、この遅延及び減算回路68でベリファイ用信
号が生成され、MPU62へ送られる。その他の構成は
図2と全く同じであり、減算回路64でAT制御信号、
減算回路120でAF制御信号、加算回路121で情報
再生信号がそれぞれ生成される。また、光検出器31の
5つの受光素子の出力信号は記録/再生ゲイン切換回路
65の各々対応するゲイン切換回路101〜108でゲ
イン切換を行うことにより、パワー変調成分の除去され
た一定レベルの信号になる。
路図である。先の実施例の図2の信号処理回路と同一部
分は同一符号を付している。図8においても、遅延及び
除算回路67の代わりに遅延及び除算回路68が設けら
れていて、この遅延及び減算回路68でベリファイ用信
号が生成され、MPU62へ送られる。その他の構成は
図2と全く同じであり、減算回路64でAT制御信号、
減算回路120でAF制御信号、加算回路121で情報
再生信号がそれぞれ生成される。また、光検出器31の
5つの受光素子の出力信号は記録/再生ゲイン切換回路
65の各々対応するゲイン切換回路101〜108でゲ
イン切換を行うことにより、パワー変調成分の除去され
た一定レベルの信号になる。
【0050】図9は遅延及び減算回路68の具体例を示
した回路図である。図9において、131及び132は
遅延回路、136及び137は減算回路、SW1は選択
スイッチである。また、図9では受光素子31b側のベ
リファイ用信号をA、受光素子31d側のベリファイ用
信号をBとして示している。もちろん、これらの信号
A、Bは記録/再生ゲイン切換回路65の各々対応する
ゲイン切換回路でパワー変調成分が補正された信号であ
る。受光素子31b側のベリファイ用信号Aは遅延回路
132で所定時間Tだけ遅延され、減算回路137では
受光素子31d側のベリファイ用信号Bからその遅延さ
れた信号A′を減算して(B−A′)の値を出力する。
した回路図である。図9において、131及び132は
遅延回路、136及び137は減算回路、SW1は選択
スイッチである。また、図9では受光素子31b側のベ
リファイ用信号をA、受光素子31d側のベリファイ用
信号をBとして示している。もちろん、これらの信号
A、Bは記録/再生ゲイン切換回路65の各々対応する
ゲイン切換回路でパワー変調成分が補正された信号であ
る。受光素子31b側のベリファイ用信号Aは遅延回路
132で所定時間Tだけ遅延され、減算回路137では
受光素子31d側のベリファイ用信号Bからその遅延さ
れた信号A′を減算して(B−A′)の値を出力する。
【0051】また、受光素子31d側のベリファイ用信
号Bは遅延回路131で所定時間Tだけ遅延され、減算
回路136では受光素子31b側の信号Aからその遅延
された信号B′を減算して(A−B′)の値を出力す
る。遅延回路131、132の遅延時間Tとしては、先
の実施例と同様に、 T=d/v に設定されている。dは図14の2つのベリファイ用光
スポットS2 、S4 の間隔、vは光カードと光スポット
の相対移動速度である。
号Bは遅延回路131で所定時間Tだけ遅延され、減算
回路136では受光素子31b側の信号Aからその遅延
された信号B′を減算して(A−B′)の値を出力す
る。遅延回路131、132の遅延時間Tとしては、先
の実施例と同様に、 T=d/v に設定されている。dは図14の2つのベリファイ用光
スポットS2 、S4 の間隔、vは光カードと光スポット
の相対移動速度である。
【0052】減算回路136と137の出力信号は、選
択スイッチSW1によりMPU62からの光スポットの
走査方向を示す移動方向信号に応じて選択される。この
選択の場合は、記録用光スポットよりも後行する方のベ
リファイ用信号から先行する方のベリファイ用信号を遅
延させた信号で減算するようにする。具体的に説明する
と、まず図14のように光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW1はF側に接続され、
減算回路137の出力信号を選択する。即ち、光スポッ
トの走査方向がF方向である場合は、記録用光スポット
S3 に対しベリファイ用光スポットS2 が先行し、ベリ
ファイ用光スポットS4 が後行しているので、減算回路
137の出力信号を選択し、後行する方のベリファイ用
信号から先行する方のベリファイ用信号の遅延信号を減
算した信号をベリファイに用いるようにする。
択スイッチSW1によりMPU62からの光スポットの
走査方向を示す移動方向信号に応じて選択される。この
選択の場合は、記録用光スポットよりも後行する方のベ
リファイ用信号から先行する方のベリファイ用信号を遅
延させた信号で減算するようにする。具体的に説明する
と、まず図14のように光スポットの走査方向がF方向
である場合は、選択スイッチSW1はF側に接続され、
減算回路137の出力信号を選択する。即ち、光スポッ
トの走査方向がF方向である場合は、記録用光スポット
S3 に対しベリファイ用光スポットS2 が先行し、ベリ
ファイ用光スポットS4 が後行しているので、減算回路
137の出力信号を選択し、後行する方のベリファイ用
信号から先行する方のベリファイ用信号の遅延信号を減
算した信号をベリファイに用いるようにする。
【0053】一方、図14のように光スポットの走査方
向がL方向である場合は、選択スイッチSW1はL側に
接続され、減算回路136の出力信号を選択する。つま
り、この場合は、記録用光スポットS3 に対しベリファ
イ用光スポットS4 が先行、ベリファイ用光スポットS
2 が後行であるので、減算回路136の出力信号を選択
し、やはり後行する方のベリファイ用信号から先行する
方のベリファイ用信号の遅延信号を減算した信号を出力
する。こうして選択スイッチSW1により光スポットの
走査方向に応じて2つの減算回路136、137の出力
信号のうち1つの出力信号が選択され、MPU62にD
V(ダイレクトベリファイ)信号として出力される。
向がL方向である場合は、選択スイッチSW1はL側に
接続され、減算回路136の出力信号を選択する。つま
り、この場合は、記録用光スポットS3 に対しベリファ
イ用光スポットS4 が先行、ベリファイ用光スポットS
2 が後行であるので、減算回路136の出力信号を選択
し、やはり後行する方のベリファイ用信号から先行する
方のベリファイ用信号の遅延信号を減算した信号を出力
する。こうして選択スイッチSW1により光スポットの
走査方向に応じて2つの減算回路136、137の出力
信号のうち1つの出力信号が選択され、MPU62にD
V(ダイレクトベリファイ)信号として出力される。
【0054】次に、本実施例の具体的な動作を図10に
基づいて説明する。まず、図14に示すように光カード
1の情報トラック上に5つの光スポットS1 〜S5 を走
査して情報の記録及び記録と同時のベリファイを行うも
のとし、情報トラック上には前述のような欠陥が存在す
るものとする。また、ここでは光スポットの走査方向は
F方向であり、図9の選択スイッチSW1はF側に接続
されているものとして説明する。図10(a)はこのよ
うに光スポットをF方向に走査した場合の記録用光スポ
ットS3 よりも先行する方のベリファイ用光スポットS
2 で再生した信号、即ち光検出器31のベリファイ用受
光素子31b側の信号を示している。もちろん、この信
号はゲイン切換回路102でゲイン切換を行っている。
基づいて説明する。まず、図14に示すように光カード
1の情報トラック上に5つの光スポットS1 〜S5 を走
査して情報の記録及び記録と同時のベリファイを行うも
のとし、情報トラック上には前述のような欠陥が存在す
るものとする。また、ここでは光スポットの走査方向は
F方向であり、図9の選択スイッチSW1はF側に接続
されているものとして説明する。図10(a)はこのよ
うに光スポットをF方向に走査した場合の記録用光スポ
ットS3 よりも先行する方のベリファイ用光スポットS
2 で再生した信号、即ち光検出器31のベリファイ用受
光素子31b側の信号を示している。もちろん、この信
号はゲイン切換回路102でゲイン切換を行っている。
【0055】記録用光スポットに対し先行する方の信号
は、ベリファイ用光スポットが未記録の情報トラック上
を走査するので、図10(a)のように情報ピットによ
る変調成分は検出されず、ほぼ一定レベルの信号とな
る。これを、通常ベタレベルという。但し、図10
(a)では情報トラック上の欠陥の影響が信号レベルの
低下Xとして現われている。この受光素子31bの先行
する方の信号は図9の遅延回路132に出力され、前述
のように所定時間Tだけ遅延される。図10(b)にこ
の遅延された信号を示している。
は、ベリファイ用光スポットが未記録の情報トラック上
を走査するので、図10(a)のように情報ピットによ
る変調成分は検出されず、ほぼ一定レベルの信号とな
る。これを、通常ベタレベルという。但し、図10
(a)では情報トラック上の欠陥の影響が信号レベルの
低下Xとして現われている。この受光素子31bの先行
する方の信号は図9の遅延回路132に出力され、前述
のように所定時間Tだけ遅延される。図10(b)にこ
の遅延された信号を示している。
【0056】図10(c)は記録用光スポットS3 より
も後行する方のベリファイ用光スポットS4 で再生した
信号、即ちベリファイ用受光素子31d側の信号であ
る。もちろん、この信号もゲイン切換回路107でゲイ
ンの切換を行っている。このときの信号は、ベリファイ
用光スポットS4 が記録直後の情報ピット上を走査する
ので、図10(c)のように情報ピットによる変調成分
を含んでいる。但し、この場合も、光スポットS4 は欠
陥上を走査するので、その影響が信号レベルの低下Xと
して現われている。また、図10(b)のように先行す
る方の信号を時間Tだけ遅延されているので、そのレベ
ル低下部Xと図10(c)の後行する方の信号の欠陥に
よるレベル低下部Xはタイミングが一致している。
も後行する方のベリファイ用光スポットS4 で再生した
信号、即ちベリファイ用受光素子31d側の信号であ
る。もちろん、この信号もゲイン切換回路107でゲイ
ンの切換を行っている。このときの信号は、ベリファイ
用光スポットS4 が記録直後の情報ピット上を走査する
ので、図10(c)のように情報ピットによる変調成分
を含んでいる。但し、この場合も、光スポットS4 は欠
陥上を走査するので、その影響が信号レベルの低下Xと
して現われている。また、図10(b)のように先行す
る方の信号を時間Tだけ遅延されているので、そのレベ
ル低下部Xと図10(c)の後行する方の信号の欠陥に
よるレベル低下部Xはタイミングが一致している。
【0057】図10(b)の遅延回路132の出力信号
及び図10(c)の受光素子31dの信号は減算回路1
37に出力され、減算回路137においては、前述のよ
うに後行する方の信号から先行する方の遅延信号を減算
する。つまり、図10(c)の信号から図10(b)の
信号を減算し、その結果、図10(d)に示すような減
算信号を出力する。ここで、後行する方のベリファイ用
信号は情報ピットの変調成分を含み、これから先行する
方の一定レベル(ベタレベル)の信号を減算すると、図
10(d)のように情報ピットの変調成分のみの信号を
得ることができる。但し、この場合は、図10(d)の
ように0レベルに対し負側に信号が現われる。しかも、
欠陥によるレベル低下部においては、2つのベリファイ
用光スポットは光量が同じであり、その反射光を検出す
る受光素子の信号は後行する方も先行する方も同じレベ
ルとなるので、これらを減算すると、図10(d)のよ
うに欠陥位置の信号レベルは0となる。従って、本実施
例においても、光カードの欠陥によるレベル低下を補正
し、情報ピットによる変調成分のみを抽出することがで
きる。
及び図10(c)の受光素子31dの信号は減算回路1
37に出力され、減算回路137においては、前述のよ
うに後行する方の信号から先行する方の遅延信号を減算
する。つまり、図10(c)の信号から図10(b)の
信号を減算し、その結果、図10(d)に示すような減
算信号を出力する。ここで、後行する方のベリファイ用
信号は情報ピットの変調成分を含み、これから先行する
方の一定レベル(ベタレベル)の信号を減算すると、図
10(d)のように情報ピットの変調成分のみの信号を
得ることができる。但し、この場合は、図10(d)の
ように0レベルに対し負側に信号が現われる。しかも、
欠陥によるレベル低下部においては、2つのベリファイ
用光スポットは光量が同じであり、その反射光を検出す
る受光素子の信号は後行する方も先行する方も同じレベ
ルとなるので、これらを減算すると、図10(d)のよ
うに欠陥位置の信号レベルは0となる。従って、本実施
例においても、光カードの欠陥によるレベル低下を補正
し、情報ピットによる変調成分のみを抽出することがで
きる。
【0058】こうして減算回路137で減算された信号
はMPU62にベリファイ用信号として出力される。M
PU62では、ベリファイ用信号を2値化し、得られた
2値化信号と記録信号を比較して記録と同時のベリファ
イを行う。一方、光スポットの走査方向がL方向になる
と、MPU62の制御に基づいて選択スイッチSW1は
L側に接続され、減算回路136の出力信号がベリファ
イ用信号として選択される。この場合も、減算回路13
6においては後行する方の受光素子31bの信号から先
行側の信号を遅延回路131で所定時間遅延された信号
で減算し、光カードの欠陥によるレベル低下を補正した
ベリファイ用信号を出力する。MPU62ではベリファ
イ用信号を2値化し、これと記録信号を比較して記録と
同時のベリファイを行う。
はMPU62にベリファイ用信号として出力される。M
PU62では、ベリファイ用信号を2値化し、得られた
2値化信号と記録信号を比較して記録と同時のベリファ
イを行う。一方、光スポットの走査方向がL方向になる
と、MPU62の制御に基づいて選択スイッチSW1は
L側に接続され、減算回路136の出力信号がベリファ
イ用信号として選択される。この場合も、減算回路13
6においては後行する方の受光素子31bの信号から先
行側の信号を遅延回路131で所定時間遅延された信号
で減算し、光カードの欠陥によるレベル低下を補正した
ベリファイ用信号を出力する。MPU62ではベリファ
イ用信号を2値化し、これと記録信号を比較して記録と
同時のベリファイを行う。
【0059】図11は遅延及び減算回路68の他の例を
示した回路図である。図11においては、2つの遅延回
路131、132、2つの選択スイッチSW2、SW
3、1つの減算回路138から構成され、光スポットの
走査方向に応じて選択スイッチSW2、SW3を切り換
えるようになっている。また、図11ではベリファイ用
の受光素子31bの信号をA、31dの信号をBで示し
ている。もちろん、これらの信号はゲイン切換後の信号
である。
示した回路図である。図11においては、2つの遅延回
路131、132、2つの選択スイッチSW2、SW
3、1つの減算回路138から構成され、光スポットの
走査方向に応じて選択スイッチSW2、SW3を切り換
えるようになっている。また、図11ではベリファイ用
の受光素子31bの信号をA、31dの信号をBで示し
ている。もちろん、これらの信号はゲイン切換後の信号
である。
【0060】具体的に説明すると、まず光スポットの走
査方向がF方向である場合は、選択スイッチSW2、S
W3はそれぞれF側に接続され、受光素子31dの信号
Bが減算回路138のx端子に、受光素子31bの遅延
回路131を介した信号A′が減算回路138のy端子
に入力される。光スポットがF方向に走査する場合は受
光素子31b側が先行、受光素子31d側が後行である
ので、先行側の受光素子31bの信号Aが遅延回路13
1で図9と同様に所定時間Tだけ遅延される。ここで、
減算回路138はx端子の入力信号からy端子の入力信
号を減算するようにしており、後行する方の受光素子3
1dの信号Bから先行する方の信号を遅延した遅延回路
131の出力信号A′を減算した信号(B−A′)をベ
リファイ用信号として出力する。
査方向がF方向である場合は、選択スイッチSW2、S
W3はそれぞれF側に接続され、受光素子31dの信号
Bが減算回路138のx端子に、受光素子31bの遅延
回路131を介した信号A′が減算回路138のy端子
に入力される。光スポットがF方向に走査する場合は受
光素子31b側が先行、受光素子31d側が後行である
ので、先行側の受光素子31bの信号Aが遅延回路13
1で図9と同様に所定時間Tだけ遅延される。ここで、
減算回路138はx端子の入力信号からy端子の入力信
号を減算するようにしており、後行する方の受光素子3
1dの信号Bから先行する方の信号を遅延した遅延回路
131の出力信号A′を減算した信号(B−A′)をベ
リファイ用信号として出力する。
【0061】一方、光スポットの走査方向がL方向であ
る場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側
に接続され、受光素子31bの信号Aが減算回路138
のx端子に、受光素子31dの遅延回路132を介した
信号B′が減算回路138のy端子に入力される。光ス
ポットがL方向に走査する場合は、受光素子31dの信
号Bが先行側であるので、その受光素子31dの信号は
遅延回路132で所定時間Tだけ遅延される。減算回路
138は同様にx端子の入力信号からy端子の入力信号
を減算するので、受光素子31bの後行する方の信号A
から遅延回路132の先行する方の遅延信号B′が減算
され、(A−B′)がベリファイ用信号としてMPU6
2へ出力される。
る場合は、選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側
に接続され、受光素子31bの信号Aが減算回路138
のx端子に、受光素子31dの遅延回路132を介した
信号B′が減算回路138のy端子に入力される。光ス
ポットがL方向に走査する場合は、受光素子31dの信
号Bが先行側であるので、その受光素子31dの信号は
遅延回路132で所定時間Tだけ遅延される。減算回路
138は同様にx端子の入力信号からy端子の入力信号
を減算するので、受光素子31bの後行する方の信号A
から遅延回路132の先行する方の遅延信号B′が減算
され、(A−B′)がベリファイ用信号としてMPU6
2へ出力される。
【0062】このように2つの選択スイッチSW2、S
W3を光スポットの走査方向に応じて切り換え、除算回
路138の入力端子x、yに入力する信号を先行側と後
行側で入れ換えることにより、図9と全く同様に光スポ
ットの走査方向に拘わらず、常に後行する方の信号から
先行する方の遅延信号を減算した信号を得ることができ
る。本実施例では、減算回路が1つで済み、その分2つ
の選択スイッチを要するものの、通常選択スイッチより
も減算回路の方が高価であるので、図9に比べて装置を
安価に作製することができる。
W3を光スポットの走査方向に応じて切り換え、除算回
路138の入力端子x、yに入力する信号を先行側と後
行側で入れ換えることにより、図9と全く同様に光スポ
ットの走査方向に拘わらず、常に後行する方の信号から
先行する方の遅延信号を減算した信号を得ることができ
る。本実施例では、減算回路が1つで済み、その分2つ
の選択スイッチを要するものの、通常選択スイッチより
も減算回路の方が高価であるので、図9に比べて装置を
安価に作製することができる。
【0063】図12は遅延及び減算回路68の更に他の
例を示した回路図である。図12の例は図11の回路を
更に改良し、遅延回路が1つで済むようにしたものであ
る。具体的に説明すると、まず光スポットの走査方向が
F方向である場合は、選択スイッチSW2、SW3はそ
れぞれF側に接続される。このときは、受光素子31b
側の信号Aが先行する方の信号、受光素子31dの信号
Bが後行する方の信号であるので、先行する方の受光素
子31bの信号は遅延回路131で図9と同様に所定時
間Tだけ遅延して減算回路138のx端子に入力され、
後行する方の受光素子31dの信号は直接減算回路13
8のy端子に入力される。減算回路138では図11と
同様にx端子の入力信号からy端子の入力信号を減算
し、ベリファイ用信号としてMPU62に出力される。
例を示した回路図である。図12の例は図11の回路を
更に改良し、遅延回路が1つで済むようにしたものであ
る。具体的に説明すると、まず光スポットの走査方向が
F方向である場合は、選択スイッチSW2、SW3はそ
れぞれF側に接続される。このときは、受光素子31b
側の信号Aが先行する方の信号、受光素子31dの信号
Bが後行する方の信号であるので、先行する方の受光素
子31bの信号は遅延回路131で図9と同様に所定時
間Tだけ遅延して減算回路138のx端子に入力され、
後行する方の受光素子31dの信号は直接減算回路13
8のy端子に入力される。減算回路138では図11と
同様にx端子の入力信号からy端子の入力信号を減算
し、ベリファイ用信号としてMPU62に出力される。
【0064】光スポットの走査方向がL方向になると、
選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側に切り換え
られ、受光素子31dの信号Bが遅延回路131で所定
時間遅延されて減算回路138のx端子に、受光素子3
1bの信号Aが減算回路138のy端子に入力される。
このときは、受光素子31dの信号が先行側、受光素子
31bの信号が後行側である。減算回路138ではx端
子の入力信号からy端子の入力信号で減算され、ベリフ
ァイ用信号としてMPU62に出力される。
選択スイッチSW2、SW3はそれぞれL側に切り換え
られ、受光素子31dの信号Bが遅延回路131で所定
時間遅延されて減算回路138のx端子に、受光素子3
1bの信号Aが減算回路138のy端子に入力される。
このときは、受光素子31dの信号が先行側、受光素子
31bの信号が後行側である。減算回路138ではx端
子の入力信号からy端子の入力信号で減算され、ベリフ
ァイ用信号としてMPU62に出力される。
【0065】本実施例においても、図9、図11と全く
同様に光スポットの走査方向に拘わらず、後行する方の
信号から先行する方の遅延信号を減算した信号をベリフ
ァイ用信号として作成することができる。また、本実施
例では、遅延回路が1つでよいので、図11に比べて更
に装置を安価に作製することができる。
同様に光スポットの走査方向に拘わらず、後行する方の
信号から先行する方の遅延信号を減算した信号をベリフ
ァイ用信号として作成することができる。また、本実施
例では、遅延回路が1つでよいので、図11に比べて更
に装置を安価に作製することができる。
【0066】なお、以上の実施例においては、遅延及び
除算回路68では後行する方のベリファイ用信号から先
行する方のベリファイ用信号の遅延信号を減算すると説
明したが、その逆であってもよい。但し、先行する方の
信号から後行する方の信号を減算した場合は、減算後の
ベリファイ用信号は図10(d)のように0レベルに対
し負側に信号は現われず、0レベルに対し正側に信号が
現われるので、それに合わせてベリファイ用信号を2値
化する際のスライスレベルを設定してやればよい。ま
た、本実施例においても、光カードの欠陥によるベリフ
ァイ用信号のレベル変動を補正すると説明したが、光カ
ードの反射ムラ、キズ、ゴミなどによる影響についても
除去できることは言うまでもない。
除算回路68では後行する方のベリファイ用信号から先
行する方のベリファイ用信号の遅延信号を減算すると説
明したが、その逆であってもよい。但し、先行する方の
信号から後行する方の信号を減算した場合は、減算後の
ベリファイ用信号は図10(d)のように0レベルに対
し負側に信号は現われず、0レベルに対し正側に信号が
現われるので、それに合わせてベリファイ用信号を2値
化する際のスライスレベルを設定してやればよい。ま
た、本実施例においても、光カードの欠陥によるベリフ
ァイ用信号のレベル変動を補正すると説明したが、光カ
ードの反射ムラ、キズ、ゴミなどによる影響についても
除去できることは言うまでもない。
【0067】更に、以上の図1及び図7の実施例におい
ては、遅延及び除算回路67、遅延及び減算回路68は
装置の記録、再生に拘わらず、常時動作させてもよい
が、ベリファイを行う記録動作中のみ動作させ、それ以
外の再生時などは動作停止にするのが望ましい。即ち、
記録動作時以外に動作させると、ベリファイ用信号がM
PUに送られ、MPUは不要な処理を行い、再生時の情
報処理の時間をロスしてしまうので、ベリファイを行う
ことがない記録動作時以外は動作を停止するのがよい。
ては、遅延及び除算回路67、遅延及び減算回路68は
装置の記録、再生に拘わらず、常時動作させてもよい
が、ベリファイを行う記録動作中のみ動作させ、それ以
外の再生時などは動作停止にするのが望ましい。即ち、
記録動作時以外に動作させると、ベリファイ用信号がM
PUに送られ、MPUは不要な処理を行い、再生時の情
報処理の時間をロスしてしまうので、ベリファイを行う
ことがない記録動作時以外は動作を停止するのがよい。
【0068】また、図1、図7の実施例では、光カード
を記録媒体として用いた装置を例として説明したが、本
発明はこれに限ることなく、例えば光ディスクや光磁気
ディスクなどのディスク記録媒体を用いた装置にも適用
が可能である。この場合は、通常ディスク記録媒体は回
転方向が同じで、光スポットの走査方向は一方向である
ので、選択スイッチを用いて除算回路や減算回路を切り
換えたりするなどの回路は必要はない。これは、光カー
ドにおいて、光スポットを一方向のみ走査して情報を記
録する場合も同じである。もちろん、このような場合
は、後行側の信号から先行側の信号を除算あるいは減算
してもよいし、逆に先行側の信号から後行側の信号を除
算あるいは減算してもよい。
を記録媒体として用いた装置を例として説明したが、本
発明はこれに限ることなく、例えば光ディスクや光磁気
ディスクなどのディスク記録媒体を用いた装置にも適用
が可能である。この場合は、通常ディスク記録媒体は回
転方向が同じで、光スポットの走査方向は一方向である
ので、選択スイッチを用いて除算回路や減算回路を切り
換えたりするなどの回路は必要はない。これは、光カー
ドにおいて、光スポットを一方向のみ走査して情報を記
録する場合も同じである。もちろん、このような場合
は、後行側の信号から先行側の信号を除算あるいは減算
してもよいし、逆に先行側の信号から後行側の信号を除
算あるいは減算してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録用光スポットよりも先行する方のベリファイ用光スポ
ットで再生された信号を所定時間遅延させ、この信号と
記録用光スポットよりも後行する方のベリファイ用光ス
ポットで再生された信号の2つの信号同志を除算するこ
とにより、記録媒体の欠陥、記録媒体の反射ムラ、ある
いは記録媒体表面のキズやゴミなどによるベリファイ用
信号のレベル変動を補正でき、その結果、高い信頼性で
ダイレクトベリファイを行うことができるという効果が
ある。
録用光スポットよりも先行する方のベリファイ用光スポ
ットで再生された信号を所定時間遅延させ、この信号と
記録用光スポットよりも後行する方のベリファイ用光ス
ポットで再生された信号の2つの信号同志を除算するこ
とにより、記録媒体の欠陥、記録媒体の反射ムラ、ある
いは記録媒体表面のキズやゴミなどによるベリファイ用
信号のレベル変動を補正でき、その結果、高い信頼性で
ダイレクトベリファイを行うことができるという効果が
ある。
【0070】また、先行する方のベリファイ用光スポッ
トで再生された信号を所定時間遅延させ、この信号と後
行する方のベリファイ用光スポットで再生された信号の
2つの信号同志を減算することにより、同様に記録媒体
の欠陥などによるベリファイ用信号のレベル変動を補正
でき、高い信頼性でダイレクトベリファイを行うことが
できるという効果がある。
トで再生された信号を所定時間遅延させ、この信号と後
行する方のベリファイ用光スポットで再生された信号の
2つの信号同志を減算することにより、同様に記録媒体
の欠陥などによるベリファイ用信号のレベル変動を補正
でき、高い信頼性でダイレクトベリファイを行うことが
できるという効果がある。
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の一実施例を
示した構成図である。
示した構成図である。
【図2】図1の実施例の信号処理回路を詳細に示した回
路図である。
路図である。
【図3】図1の実施例の遅延及び除算回路67の一例を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図4】図3の遅延及び除算回路の各部の信号を示した
図である。
図である。
【図5】遅延及び除算回路の他の例を示したブロック図
である。
である。
【図6】遅延及び除算回路の更に他の例を示したブロッ
ク図である。
ク図である。
【図7】本発明の光学的情報記録再生装置の他の実施例
を示した構成図である。
を示した構成図である。
【図8】図7の実施例の信号処理回路を詳細に示した回
路図である。
路図である。
【図9】図7の実施例の遅延及び減算回路68の一例を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図10】図9の遅延及び減算回路の各部の信号を示し
た図である。
た図である。
【図11】遅延及び減算回路の他の例を示したブロック
図である。
図である。
【図12】遅延及び減算回路の更に他の例を示したブロ
ック図である。
ック図である。
【図13】光カードの記録面を示した図である。
【図14】光カードの情報トラック上に5つの光スポッ
トを走査する状態を示した図である。
トを走査する状態を示した図である。
【図15】従来例の光カード情報記録再生装置を示した
構成図である。
構成図である。
【図16】図15の装置の信号処理回路を詳細に示した
回路図である。
回路図である。
【図17】欠陥のある情報トラック上に光スポットを走
査する様子、及びそのときのベリファイ用信号の波形を
示した図である。
査する様子、及びそのときのベリファイ用信号の波形を
示した図である。
1 光カード 21 半導体レーザ 28 対物レンズ 31 光検出器 31a〜31e 受光素子 50 回析格子 61 LDドライバ 62 MPU 63 加算及び減算回路 64 減算回路 65 記録/再生ゲイン切換回路 67 遅延及び除算回路 68 遅延及び減算回路 101〜108 ゲイン切換回路 131、132 遅延回路 133〜135 除算回路 136〜138 減算回路 SW1〜SW3 選択スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 情報記録媒体の情報トラック上に光スポ
ットを走査して情報の記録及び/または再生を行う光学
的情報記録再生装置において、前記記録媒体の情報トラ
ック上に記録用光スポット、及び記録用光スポットより
も先行する位置に第1のベリファイ用光スポット、前記
記録用光スポットよりも後行する位置に第2のベリファ
イ用光スポットを照射するための手段と、前記第1のベ
リファイ用光スポットで再生された信号を所定時間遅延
させるための遅延手段と、該遅延手段で遅延された信号
と前記第2のベリファイ用光スポットで再生された信号
の2つの信号同志を除算するための除算手段と、該除算
手段で得られた信号を用いて記録と同時のベリファイを
行う手段とを有することを特徴とする光学的情報記録再
生装置。 - 【請求項2】 情報記録媒体の情報トラック上に光スポ
ットを走査して情報の記録及び/または再生を行う光学
的情報記録再生装置において、前記記録媒体の情報トラ
ック上に記録用光スポット、及び記録用光スポットより
も先行する位置に第1のベリファイ用光スポット、前記
記録用光スポットよりも後行する位置に第2のベリファ
イ用光スポットを照射するための手段と、前記第1のベ
リファイ用光スポットで再生された信号を所定時間遅延
させるための遅延手段と、該遅延手段で遅延された信号
と前記第2のベリファイ用光スポットで再生された信号
の2つの信号同志を減算するための減算手段と、該減算
手段で得られた信号を用いて記録と同時のベリファイを
行う手段とを有することを特徴とする光学的情報記録再
生装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学的
情報記録再生装置において、前記遅延手段は、前記第1
のベリファイ用光スポットと第2のベリファイ用光スポ
ットの間隔をd、光スポットの相対移動速度をvとした
ときに、前記第1のベリファイ用光スポットで再生され
た信号を、d/v時間遅延させることを特徴とする光学
的情報記録再生装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5738295A JPH08255345A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 光学的情報記録再生装置 |
US08/610,862 US5808991A (en) | 1995-03-06 | 1996-03-05 | Optical information recording and reproducing apparatus and method which enable recording and verifying at the same time |
EP96301498A EP0731455A3 (en) | 1995-03-06 | 1996-03-05 | Apparatus and method for optical information recording and reading |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5738295A JPH08255345A (ja) | 1995-03-16 | 1995-03-16 | 光学的情報記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08255345A true JPH08255345A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=13054064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5738295A Pending JPH08255345A (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-16 | 光学的情報記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08255345A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8537650B2 (en) | 2011-10-07 | 2013-09-17 | Panasonic Corporation | Optical read/write apparatus |
JP2014527253A (ja) * | 2011-08-22 | 2014-10-09 | オラクル・インターナショナル・コーポレイション | 光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト |
-
1995
- 1995-03-16 JP JP5738295A patent/JPH08255345A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014527253A (ja) * | 2011-08-22 | 2014-10-09 | オラクル・インターナショナル・コーポレイション | 光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト |
US8537650B2 (en) | 2011-10-07 | 2013-09-17 | Panasonic Corporation | Optical read/write apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5808991A (en) | Optical information recording and reproducing apparatus and method which enable recording and verifying at the same time | |
JP3109708B2 (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
US6590844B2 (en) | Disc-shaped recording medium, disc recording and/or reproducing method and apparatus and tilt detection method | |
JPS63249941A (ja) | 光記録再生装置 | |
JP3020758B2 (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH07105549A (ja) | 光学的情報記録再生方法及び光学的情報記録再生装置 | |
JPH08255345A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH04289529A (ja) | 記録可能ディスク用光学ピックアップ装置及びダイクロイックミラー | |
JPH08255344A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPS63249939A (ja) | 光記録再生装置 | |
JPH08255346A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH08249660A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH08338904A (ja) | 光学素子及び光学的情報記録再生装置 | |
JPH1139686A (ja) | 光学的情報記録装置 | |
JPH06162532A (ja) | 光ヘッド | |
JP3159607B2 (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JP4250865B2 (ja) | 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置 | |
JPH11312312A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPS61283035A (ja) | 光学式記録再生装置 | |
JP2523841B2 (ja) | 光記録再生装置 | |
JP2760410B2 (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JP2001110084A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH08339551A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JP2000357327A (ja) | 光学的情報記録再生装置 | |
JPH0628703A (ja) | 光学的情報記録再生装置 |