JP3159607B2 - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP3159607B2 JP17826294A JP17826294A JP3159607B2 JP 3159607 B2 JP3159607 B2 JP 3159607B2 JP 17826294 A JP17826294 A JP 17826294A JP 17826294 A JP17826294 A JP 17826294A JP 3159607 B2 JP3159607 B2 JP 3159607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的情報記録媒体に
情報を記録し、該記録媒体に記録された情報を再生し及
び/又は該記録媒体に記録された情報を消去する光学的
情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光を用いて情報の記録、再生を行
なう情報記録媒体としてディスク状、カード状、テープ
状等の各種の形態のものが知られている。これら光学的
情報記録媒体には記録及び再生の可能なものや再生のみ
可能なもの等がある。記録可能な媒体への情報の記録
は、記録情報に従って変調され微小スポット状に絞られ
た光ビームで情報トラックを走査することにより行なわ
れ、光学的に検出可能な情報ビット列として情報が記録
される。
【0003】又、記録媒体からの情報の再生は、該媒体
に記録が行なわれない程度の一定のパワーの光ビームス
ポットで情報トラックの情報ビット列を走査し、該媒体
からの反射光又は透過光を検出することにより行なわれ
る。
【0004】上述した記録媒体への情報の記録、再生に
用いられる光ヘッドは、記録媒体に対しその情報トラッ
ク方向及び該方向を横切る方向に相対的に移動可能とさ
れており、この移動により光ビームスポットの情報トラ
ック走査が行なわれる。光ヘッドにおける光ビームスポ
ットの絞り込み用レンズとしては、例えば対物レンズが
用いられる。この対物レンズはその光軸方向(フォーカ
シング方向)及び該光軸方向と記録媒体の情報トラック
方向との双方に直交する方向(トラッキング方向)に夫
々独立して移動することができるように光ヘッド本体に
保持されている。このような対物レンズの保持は、一般
に弾性部材を介して成され、対物レンズの上記2方向の
移動は一般に磁気的相互作用を利用したアクチュエータ
により駆動される。
【0005】ところで、上述した光学的情報記録媒体の
うちカード状の光学的情報記録媒体(以下、光カードと
称する)は、小型軽量で持ち運びに便利な比較的大容量
の情報記録媒体として今後大きな需要が見込まれてい
る。
【0006】図11に追記型光カードの模式的平面図、
図12にその部分拡大図を示す。
【0007】図11において、光カード1の情報記録面
には多数本の情報トラック2がL−F方向に平行に配列
されている。又、光カード1の情報記録面には上記情報
トラック2へのアクセスの基準位置となるホームポジシ
ョン3が設けられている。情報トラック2は、ホームポ
ジション3に近い方から順に2−1,2−2,2−3,
…と配列され、図11に示すように、これらの各情報ト
ラックに隣接してトラッキングトラック4が4−1,4
−2,4−3,…というように順次設けられている。こ
れらのトラッキングトラック4は、情報記録再生時の光
ビームスポット走査の際に該ビームスポットが所定の情
報トラックから逸脱しないように制御するオートトラッ
キング(以下、ATと記す)のためのガイドとして用い
られる。
【0008】このATサーボは、光ヘッドにおいて上記
光ビームスポットの情報トラックからのずれ(AT誤
差)を検出し、該検出信号を上記トラッキングアクチュ
エータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し対物レンズ
をトラッキング方向(D方向)に移動させて光ビームス
ポットを所望の情報トラックへと追従させることにより
行なわれる。
【0009】又、情報記録再生時において、光ビームス
ポットで情報トラックを走査する際、該光ビームを光カ
ード面上にて適当な大きさのスポット状とする(合焦さ
せる)ために、オートフォーカシング(以下、AFと記
す)サーボが行なわれる。このAFサーボは、光ヘッド
において上記光ビームスポットの合焦状態からのずれ
(AF誤差)を検出し、該検出信号を上記フォーカシン
グアクチュエータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対し
対物レンズをフォーカシング方向に移動させて光ビーム
スポットを光カード面上に合焦させることにより行なわ
れる。
【0010】なお、図12において、S1 ,S2 ,S3
は光ビームスポットを示し、S1 とS3 の光スポットを
使用してATを行ない、S2 の光スポットを使用してA
F及び記録時の情報ビットの作成、再生時の情報ビット
の読出しを行なう。又、各情報トラックにおいて、6−
1,6−2及び7−1,7−2は夫々プリフォーマット
された左側アドレス部及び右側アドレス部を示し、この
アドレス部を読出すことにより情報トラックの識別が行
なわれる。5(図中、5−1,5−2が相当する)はデ
ータ部であり、ここに所定の情報が記録される。
【0011】ここで、光学的情報記録方法を図13に示
す光ヘッド光学系の概略図を用いて説明する。
【0012】図13において、21は光源たる半導体レ
ーザであり、この例ではトラックに垂直の方向に偏光し
ている830nmの波長の光を発する。また、22はコ
リメータレンズ、23はビーム整形プリズム、24はア
パーチャ、25は光束分割のための回折格子、25’は
回折格子部、26は偏光ビームスプリッタである。更
に、27は1/4波長板、28は対物レンズ、29は球
面レンズ、30はシリンドリカルレンズ、31は光検出
器を示す。光検出器31は、2つの受光素子31a,3
1c及び4つに分割された受光素子31bから構成され
ている。
【0013】さらに、408はMPU、32は記録用レ
ーザドライバである。
【0014】図13の光ヘッドで情報を記録する場合
は、MPU408からの記録命令に従い、記録用レーザ
ドライバ32によって記録レベルの電流を半導体レーザ
21に注入する。
【0015】また、情報を再生する場合は、MPU40
8からの再生命令に従い、不図示の再生用レーザドライ
バによって再生レベルの電流を半導体レーザ21に注入
する。
【0016】電流の注入によって駆動された半導体レー
ザ21から発せられた光ビームは、発散光束となってコ
リメータレンズ22に入射する。そして、該レンズによ
り平行光ビームとされ、さらにビーム整形プリズム23
により略円形のビームに整形される。その後、回折格子
25に入射し、該回折格子25により有効な3つの光ビ
ーム(0次回折光及び±1次回折光)に分割される。こ
の3つの光束は、偏光ビームスプリッタ26にP偏光光
束として入射する。
【0017】次いで、前記3つの光束は1/4波長板2
7を透過する際に円偏光に変換され、対物レンズ28に
よって光カード1上に集束される。この集束された光
が、3つの微小ビームスポットS1 (+1次回折光)、
2 (0次回折光)、S3 (−1次回折光)である。S
2 は記録、再生、AF制御に用いられ、S1 とS3 はA
T制御に用いられる。光カード1上におけるスポット位
置は、図12に示したように、光ビームスポットS1
3 は隣接するトラッキングトラック4上に位置し、光
ビームスポットS2 は該トラッキングトラック間の情報
トラック2上に位置している。かくして、光カード1上
に形成された光ビームスポットからの反射光は、再び対
物レンズ27を通って平行光束とされ、1/4波長板2
7を透過することにより入射時とは偏光方向が90°回
転した光ビームに変換される。そして、偏光ビームスプ
リッタ25にはS偏光ビームとして入射する。
【0018】前記検出光学系では、球面レンズ29とシ
リンドリカルレンズ30とが組み合わされており、この
組み合わせにより非点収差法によるAF制御が行なわれ
る。光カード1から反射した3つの光束は前記検出光学
系によりそれぞれ集光され、図に示すように光検出器3
1に入射して、3つの光スポットを形成する。受光素子
31a,31cは前述の光スポットS1 ,S3 の反射光
を受光し、これら2つの受光素子の出力の差を用いてA
T制御が行なわれる。また、4分割の受光素子31bは
光スポットS2 の反射光を受光し、その出力を用いてA
F制御が行なわれ且つ記録情報が再生される。
【0019】また、図14において、119はAT制御
を行なうための差動回路、117と118はそれぞれ4
分割光検出器31bの各対角方向の各光検出器の出力を
足し合わせるための加算回路、120はAF制御を行な
うための差動回路、121は記録情報を再生するための
加算回路である。
【0020】以上のような光ヘッド全体を光カード1に
対して図11の矢印L,F,D方向に相対的に移動させ
ることによって記録領域の情報トラックを走査すること
ができる。
【0021】
【発明が解決しようとしている課題】
[課題A〜D]ところで、光カードのように情報記録媒
体を光ビームに対して相対的に往復運動させて情報の記
録あるいは再生を行なう光学的情報記録再生装置では、
情報記録媒体の往復運動中の反転時にはかならず一時的
な停止状態が存在する。そのため、一方向に一定回転さ
せて情報の記録あるいは再生を行なうフロッピーディス
クドライバのような情報記録再生装置に比較すると、そ
の記録・再生速度は劣っているのが現状である。また、
記録の信頼性あるいはエラー時の対処を考慮すると、記
録後のベリファイは不可欠である。そのため、従来にあ
っては、1トラックごとに往路で情報の記録、復路でベ
リファイを行なうのが一般的であり、情報の記録に2倍
の時間を要するのが実情であった。
【0022】[発明の目的A〜D]本発明は、このよう
な問題点を解消するためになされたもので、記録と同時
にベリファイを行なうという記録即ベリファイを可能と
し、更に情報記録媒体の往路、復路で情報の記録とベリ
ファイを行なう双方向記録即ベリファイを可能とし、情
報の記録速度を大幅に高速化した光学的情報記録再生装
置を提供することを目的としたものである。
【0023】[課題E]また、従来例では、図34や図
35でも明らかなように記録データは情報トラックの中
心からΔdだけはずれた部位に記録される。さらに、F
方向に記録した場合とL方向に記録した場合では記録デ
ータの情報トラック中心からのずれ方向が異なる。この
ような記録情報を従来の1ビームプッシュプルAT方式
でAT制御しながら、真中の光スポットS2 で再生しよ
うとした場合、例えば図34の矢印F方向へ記録したデ
ータを図35のように光スポットS1 でAT制御しなが
ら光スポットS2 で再生しようとすると、光スポットS
2 の中心と記録データの中心は最大2Δdだけずれてし
まい、データ部の再生信号レベルが低下してしまうとい
う問題がある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
[手段A]本発明の課題は、複数のスポットを相対的に
往復移動する情報記録媒体に照射して情報を記録あるい
は再生する光学的情報記録再生装置において、記録スポ
ットをはさむように前記略往復運動方向に配された2つ
のスポットのうち相対的な往復移動方向に対して前方の
スポットでATおよびAFを行ない後方のスポットで記
録と同時にベリファイすることにより、記録即ベリファ
イと往復記録即ベリファイを可能とした光学的情報記録
再生装置によって解決される。
【0025】[手段B]また、本発明の課題は、複数の
スポットを相対的に往復移動する情報記録媒体に照射し
て情報を記録あるいは再生する光学的情報記録再生装置
において、記録を行なうスポットをはさむように少なく
とも4つのスポットを略直線上に配し、前記少なくとも
4つのスポットのうち記録用スポットに対して最も外側
の2つのスポットでATを行ないながら、前記少なくと
も4つのスポットのうち記録用スポットと前記AT用ス
ポットにはさまれた2つのスポットのいずれか一方であ
って、移動方向に対し記録用スポットよりも後方のスポ
ットでベリファイを行なう光学的情報記録再生装置によ
って解決される。
【0026】[手段C]また、本発明の課題は、複数の
スポットを相対的に往復移動する情報記録媒体に照射し
て情報を記録あるいは再生する光学的情報記録再生装置
において、記録を行なうスポットをはさむように少なく
とも4つのスポットを略直線上に配し、前記少なくとも
4つのスポットのうち記録用スポットに対して最も外側
の2つのスポットのうちいずれか一方でATを行ないな
がら、前記少なくとも4つのスポットのうち記録用スポ
ットと前記AT用スポットにはさまれた2つのスポット
のいずれか一方であって、移動方向に対し記録用スポッ
トよりも後方のスポットでベリファイを行なう光学的情
報記録再生装置によって解決される。
【0027】[手段D]また、本発明の課題は、複数の
スポットを相対的に往復移動する情報記録媒体に照射し
て情報を記録あるいは再生する光学的情報記録再生装置
において、記録/再生およびAF用スポットをはさむよ
うに前記略往復運動方向に配された2つのAT用スポッ
トのうち相対的な往復移動方向に対して記録/再生およ
びAF用スポットよりも後方のAT用スポットで記録と
同時にベリファイすることにより、記録即ベリファイと
往復記録即ベリファイを可能とした光学的情報記録再生
装置によって解決される。
【0028】[手段E]また、本発明は、複数のスポッ
トを相対的に往復移動する情報記録媒体に照射して情報
を記録あるいは再生する光学的情報記録再生装置におい
て、記録を行なう微小スポットをはさむように少なくと
も2つの微小スポットを2本の前記トラッキングトラッ
クに配置し、前記少なくとも2つの微小スポットのいず
れか一方を前記トラッキングトラックに平行な分割線を
有する前記光検出器で受光することによってオートトラ
ッキングを行なうものであって、前記オートトラッキン
グを行なう微小スポットの前記光検出器に投影されたス
ポット中心を前記分割線からずらしたことによって、記
録スポットを情報トラックの中心に配置することがで
き、1ビームプッシュブルAT方式を採用した往復記録
即ベリファイを行なえる装置を可能としたばかりでな
く、再生信号レベルの低下、変動のない、より安定した
記録・再生・ベリファイの行なえる装置を達成できる。
【0029】
【実施例】
[実施例A1]以下、本発明の光学的情報記録再生装置
の具体的な実施例について図面に基づき詳細に説明す
る。
【0030】なお、図1に示す本発明に係わる光学的情
報記録再生装置の実施例A1の光ヘッドは図13に示す
従来のものに対して回折格子25を図2に示す回折格子
25におきかえ、また、ベリファイ系を追加した構成で
あり、それら以外は同一であるためここでの説明は省略
する。
【0031】前記ベリファイ処理系は、図1に示すよう
にMPU408、記録用レーザドライバ32、光ヘッド
部21〜31、受光処理回路33によって構成される。
【0032】すなわち、MPU408から記録命令に従
い記録用レーザドライバ32は記録レベルの電流を半導
体レーザ21に注入する。
【0033】半導体レーザ21から発した光は光カード
上に照射され、情報ピットを形成する。情報の記録と略
同時に該情報ピットを光スポットで走査し、その反射光
を光検出器31で受光し、光検出器31からの信号を受
光処理回路33で処理してベリファイ信号としてMPU
408に送る。ベリファイ信号を受取ったMPU408
は、記録情報とベリファイ信号を比較し、同一であれば
記録を正常終了したと判断する。
【0034】次に本実施例に用いる回折格子について説
明する。
【0035】本実施例で用いる回折格子25は図2に示
すように回折格子25の中心と入射光束50の中心を一
致するように配置され、その回折格子部25’は入射光
束50の一部を回折させるために回折格子の径を入射光
束径よりも小さくしてある。この配置、構成によって、
回折格子25から出射する光束は図4に示すように光束
50は非回折成分と0次回折成分とが含まれる径Dの光
束l0 となり、±1次回折光束である光束l1 とl2
±1次回折成分だけの径dの光束となる。光束径の関係
はD>dとなる。
【0036】図5および図6に光カード上の各スポット
配置を示す。スポットS2 は光束径Dなる光束によって
生成されたものであり、スポットS1 とS3 は光束径d
なる光束によって生成されたものである。それぞれのス
ポット径をSD ,Sd とするとSD <Sd となる。
【0037】図中矢印Fは光カードに対しスポットS
1 ,S2 ,S3 を相対的に往復移動させる方向であり、
スポットS1 とS3 は移動方向に対してスポットS2
はさみ込む配置である。
【0038】スポットS1 はトラック4−2と記録ピッ
ト5−2に、またスポットS3 はトラック4−3の真上
にかかるようにそれぞれ配置されており、スポットS1
およびS3 の径Sd は、スポットをトラックの真上にか
けた場合、そのスポットが記録ピットにかからないよう
な径であればよい。
【0039】さらに回折格子25を光束軸まわりに回転
すると±1次回折光の回折方向がかわり、トラックに対
するかかり具合も変化するので、この効果も考慮に入
れ、適正なスポット径Sd を決定すればよい。
【0040】次に本発明の光学的情報記録再生装置にお
ける情報の記録とベリファイの原理について図5および
図6を用いて説明する。
【0041】図5に示すスポットS2 は情報の記録と再
生およびAF制御に用いる。また、スポットS1 とS3
は記録情報のベリファイとAT制御に用いる。
【0042】図5は情報の記録中の様子を示した図であ
り、スポットS1 〜S3 を未記録領域2−2に照射し、
矢印F方向に走査することによって記録ピット5−2を
生成する。なお、記録はスポットS2 を記録パワーにな
るように光源である半導体レーザをパワー変調すること
によって行なわれる。また、記録時のスポットS1 とS
3 では記録されないように、回折格子25によってあら
かじめそれぞれのスポットの照射光量は決定されてい
る。
【0043】ここで、AF制御はスポットS2 の信号を
用いた非点収差AF法によって行ない、AT制御はスポ
ットS3 の信号を用いた1ビームプッシュプルAT法に
よって行なっている。なお、記録時と再生時では各スポ
ットともパワーが異なるため、安定したATおよびAF
を行なうために、各光検出器のゲインを記録時と再生時
で切り換えている。
【0044】図5で明らかなように、AT用のスポット
3 はAT制御を行ないつつ、記録用スポットの移動方
向に対して後方に配されたスポットS1 は記録直後のピ
ット5−2上に走査することになり、記録直後のピット
の生成状態を確認することができる。すなわち、記録即
ベリファイを可能とした。
【0045】図6は図5とは逆方向すなわちL方向に光
スポットを走査した場合の記録状態を示した図であり、
スポットS1 でATを行ないつつ記録即ベリファイを完
了した記録領域2−2のとなりの未記録領域2−1に情
報を記録しながらスポットS 2 よりも移動方向に対して
後方に配されたスポットS3 によってベリファイを行な
う。
【0046】ここで本発明の各信号処理系とベリファイ
信号切り換え方法およびAT信号切り換え方法について
図7および図5,図6を用いて説明する。
【0047】図7において、S1 ,S2 ,S3 は各光検
出器上に入射した光スポットで図5および図6に示した
光カード上の光スポットに対応する。31aは31a1
と31a2から構成された2分割光検出器、31bは3
1b1,31b2,31b3,31b4から構成された
4分割光検出器、31cは31c1,31c2から構成
された2分割光検出器であり、201,202,20
4,206,208はそれぞれ加算回路、203,20
5,207はそれぞれ差動回路、209はAT信号切り
換え回路、210はベリファイ信号切り換え回路、21
1は光スポット相対移動方向検出器、408はMPU、
213はCPUである。
【0048】まず図5に示すように記録方向が矢印F方
向の場合について説明する。前述の通り、スポットS1
はベリファイを、スポットS2 はAFを行ないつつ記録
を、スポットS3 はATをそれぞれ行なう。
【0049】光カードに対して光スポットの移動方向が
例えば図5矢印F方向の時はHigh、図6矢印L方向
の時はLowの電気信号を発生させる光スポット相対移
動方向検出器211からの信号をMPU408がHig
hの信号を受けとる。MPU408はHighの信号を
受けとったことによって記録方向が矢印F方向であるこ
とを認識し、AT信号切り換え回路209へsw2を選
択し、ベリファイ信号切り換え回路210へsw3を選
択するように命令を送る。ちなみにATは2分割光検出
器31cによる1ビームプッシュプルAT法によって行
ない、AFは4分割光検出器31bによる非点収差AF
法によって行なう。
【0050】これによって光スポットS2 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS3
ATを行ない、光スポットS1 で記録直後の情報のベリ
ファイを行なうことができる。
【0051】次に図6矢印L方向へ情報を記録する場合
は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器21
1からLowの電気信号を受けとり、AT信号切り換え
回路209へsw1を選択し、ベリファイ信号切り換え
回路210へsw4を選択するように命令する。
【0052】これによって光スポットS2 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS1
ATを行ない、光スポットS3 で記録直後の情報のベリ
ファイを行なうことができる。
【0053】以上、図7に示した各信号処理系とベリフ
ァイ信号切り換え方法およびAT信号切り換え方法によ
って、光カードの往復記録即ベリファイを達成すること
ができる。なお、情報の再生は4分割光検出器31bの
4つの光検出器31b1,31b2,31b3,31b
4の和信号である加算回路206からの信号によって行
なう。
【0054】[実施例A2]次に本発明の他の実施例を
図8を用いて説明する。
【0055】前述した実施例A1との違いは、AF制御
をAT制御を行なう光スポットおよび光検出器で行なう
点にある。
【0056】図中31a’,31c’はAT,AFおよ
びベリファイを行なうための4分割光検出器、31b’
は再生を行なうための光検出器、301〜308および
311,314は加算回路、309および310,31
2,313は差動回路、315はAT信号切り換え回
路、316はAF信号切り換え回路、317はベリファ
イ信号切り換え回路である。
【0057】実施例A1同様に光スポット相対移動方向
検出器211からのHighなる電気信号を受けとった
MPU408はAT信号切り換え回路315へsw2を
選択し、AF信号切り換え回路316へsw4を選択
し、ベリファイ信号切り換え回路317へsw5を選択
するように命令する。これにより、図5矢印F方向へ記
録する場合に、光スポットS2 で情報を記録し、光スポ
ットS3 でATとAF各制御を行ない、光スポットS1
でベリファイができる。ちなみに、AT方式およびAF
方式は実施例A1と同様である。
【0058】図6に示す矢印L方向へ記録する場合に
は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器21
1からのLowなる信号を受け、AT信号切り換え回路
315へsw1を選択し、AF信号切り換え回路316
へsw3を選択し、ベリファイ信号切り換え回路へsw
6を選択するように命令する。これによって、図6矢印
L方向へ記録する場合に、光スポットS2 で情報を記録
し、光スポットS1 でATとAF各制御を行ない、光ス
ポットS3 でベリファイができる。なお、記録されてい
る情報の再生は光検出器31b’によって行なう。
【0059】以上、実施例A1同様、図8に示した各信
号処理系とベリファイ信号切り換え方法およびAT/A
F信号切り換え方法によって、光カードの往復記録即ベ
リファイを達成することができる。
【0060】[他の実施例A]なお、ベリファイは、ス
ポットの移動方向の切り換えによってベリファイ用スポ
ットを選択することにより行なうことができるが、他
に、不図示のAT用スポットS1 とS3 の和信号で行な
っても同等の信号が得られる。この場合、前述の実施例
よりも信号処理系を簡略化できる。
【0061】また、既に記録済の領域を通常に再生する
場合は、スポットS2 によって往復再生を行なうことが
できる。
【0062】以上、光カードとスポットを相対的往復移
動させることによって情報を記録あるいは再生する装置
において、往復再生さらには往復記録即ベリファイを可
能とした。
【0063】なお、ATおよびベリファイを行なうスポ
ットS1 とS3 の形状は、図3の回折格子25を用いて
図9のような楕円スポットであってもよろしい。また、
図10のようにスポットS1 ,S2 ,S3 がすべて同じ
径でも同等の効果を得ることは言うまでもない。
【0064】更に、実施例A1において、情報を記録領
域の並び方向に順次シーケンシャルな記録例を示した
が、ランダム記録の可能な装置であってもよく、その場
合は記録開始時の方向を限定することなく、往復移動方
向どちらからでも記録即ベリファイ可能であるという特
長を有することになる。
【0065】また、実施例A1では複数光束を回折格子
によって発生させたが、回折格子を用いずに光源として
複数個配置しても同様の効果を得ることができる。
【0066】[実施例B1]以下、本発明の光学的情報
記録再生装置の具体的な実施例について図面に基づき詳
細に説明する。
【0067】なお、図1に示す本発明に係わる光学的情
報記録再生装置の第1実施例の光ヘッドは図13に示す
従来のものに対して回折格子をおきかえまた、ベリファ
イ系を追加した構成であり、それら以外は同一であるた
めここでの説明は省略する。
【0068】前記ベリファイ処理系は、図1に示すよう
にMPU408、記録用レーザドライバ32、光ヘッド
部21〜31、受光処理回路33によって構成される。
【0069】すなわち、MPU408から記録命令に従
い記録用レーザドライバ32は記録レベルの電流を半導
体レーザ21に注入する。
【0070】半導体レーザ21から発した光は光カード
上に照射され、情報ピットを形成する。情報の記録と略
同時に該情報ピットを光スポットで走査し、その反射光
を光検出器31で受光し、光検出器31からの信号を受
光処理回路33で処理してベリファイ信号としてMPU
408に送る。ベリファイ信号を受取ったMPU408
は、記録情報とベリファイ信号を比較し、同一であれば
記録を正常終了したと判断する。
【0071】次に本実施例に用いる回折格子について説
明する。
【0072】本実施例における回折格子25は0次回折
光と±1次回折光および±2次回折光の計5本の光束を
生成でき得るように回折格子部の膜厚および格子ピッチ
が決められている。
【0073】図15および図16に光カード上の各光ス
ポット配置を示す。光スポットS3は0次回折光、光ス
ポットS2 とS4 は±1次回折光、光スポットS1 とS
5 は±2次回折光である。光スポットS1 とS5 はそれ
ぞれトラッキングトラック4−2と4−3にかかってい
る。
【0074】次に本発明における光学的情報記録再生装
置における情報の記録とベリファイの原理について図1
5および図16を用いて説明する。
【0075】図15に示すスポットS3 は情報の記録と
再生およびAF制御に用いる。また、光スポットS2
4 は記録情報のベリファイ用に、光スポットS1 とS
5 はAT制御にそれぞれ用いる。
【0076】図15は情報の記録中の様子を示した図で
あり、スポットS1 〜S5 を未記録領域2−2に照射
し、矢印F方向に走査することによって記録ピット5−
2を生成する。なお、記録はスポットS3 を記録パワー
になるように光源である半導体レーザをパワー変調する
ことによって行なわれる。また、記録時のスポットS3
以外では記録されないように、回折格子25によってあ
らかじめそれぞれのスポットの照射光量は決定されてい
る。
【0077】ここで、AF制御はスポットS3 の信号を
用いた非点収差AF法によって行ない、AT制御はスポ
ットS1 とS5 の信号を用いた3ビームAT法によって
行なっている。なお、記録時と再生時では各スポットと
もパワーが異なるため、安定したATおよびAFを行な
うために、各光検出器のゲインを記録時と再生時で切り
換えている。
【0078】図15で明らかなように、AT用のスポッ
トS1 とS5 はAT制御を行ないつつ、記録用スポット
の移動方向に対して後方に配されたベリファイ用スポッ
トS 2 は記録直後のピット5−2上に走査することにな
り、記録直後のピットの生成状態を確認することができ
る。すなわち、記録即ベリファイを可能とした。
【0079】図16は図15とは逆方向すなわちL方向
に光スポットを走査した場合の記録状態を示した図であ
り、記録即ベリファイを完了した記録領域2−2のとな
りの未記録領域2−1に情報を記録しながらスポットS
3 よりも移動方向に対して後方に配されたスポットS4
によってベリファイを行なう。
【0080】ここで本発明の各信号処理系とベリファイ
信号切り換え方法について図17及び図15,図16を
用いて説明する。
【0081】図17において、S1 〜S5 は各光検出器
上に入射した光スポットで図15および図16に示した
光カード上の光スポットに対応する。31a,31b,
31d,31eは分割されていない光検出器、31cは
31b1,31b2,31b3,31b4から構成され
た4分割光検出器、401,402,404はそれぞれ
加算回路、403と405はそれぞれ差動回路、406
はベリファイ信号切り換え回路、407は光スポット相
対移動方向検出器、408はMPU、409はCPUで
ある。
【0082】まず図15に示すように記録方向が矢印F
方向の場合について説明する。前述のとおり、スポット
2 はベリファイを、スポットS3 はAF制御を行ない
つつ記録を、スポットS1 とS5 でAT制御を行なう。
【0083】光カードに対して光スポットの移動方向が
例えば図15矢印F方向の時はHigh、図16矢印L
方向の時はLowの電気信号を発生させる光スポット相
対移動方向検出器407からの信号をMPU408がH
ighの信号を受けとる。MPU408はHighの信
号を受けとったことによって記録方向が矢印F方向であ
ることを認識し、ベリファイ信号切り換え回路406へ
sw1を選択するように命令を送る。ちなみにATは光
検出器31aと31cの出力差信号を用いた3ビームA
T方式で行ない、AFは4分割光検出器31cによる非
点収差AF法によって行なう。
【0084】これによって光スポットS3 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS1
5 でATを行ない、光スポットS2 で記録直後の情報
のベリファイを行なうことができる。
【0085】次に図16矢印L方向へ情報を記録する場
合は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器4
07からLowの電気信号を受けとり、ベリファイ信号
切り換え回路406へsw2を選択するように命令す
る。
【0086】これによって光スポットS3 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS1
5 でATを行ない、光スポットS4 で記録直後の情報
のベリファイを行なうことができる。
【0087】以上、図17に示した各信号処理系とベリ
ファイ信号切り換え方法によって、光カードの往復記録
即ベリファイを達成することができる。なお、情報の再
生は4分割光検出器31cの4つの光検出器31b1,
31b2,31b3,31b4の和信号である加算回路
404からの信号によって行なう。
【0088】[実施例B2]次に本発明の他の実施例を
図18を用いて説明する。
【0089】前述した実施例B1との違いは、AF制御
をベリファイを行なう光スポットおよび光検出器で行な
う点にある。
【0090】図中31b’はAFおよびベリファイを行
なう4分割光検出器、31c’は再生を行なうための光
検出器、501,502,および504は加算回路、5
03および405は差動回路、406はベリファイ信号
切り換え回路である。第1実施例同様に光スポット相対
移動方向検出器407からのHighなる電気信号を受
けとったMPU408は、ベリファイ信号切り換え回路
406へsw1を選択するように命令する。これによ
り、図15矢印F方向へ記録する場合に、光スポットS
3 で情報を記録し、光スポットS1 およびS5 でAT制
御を行ない、光スポットS2 でAF制御を行ないながら
ベリファイができる。
【0091】ちなみに、AT方式およびAF方式は実施
例B1と同様である。
【0092】図16に示す矢印L方向へ記録する場合に
は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器40
7からのLowなる信号を受け、ベリファイ信号切り換
え回路へsw2を選択するように命令する。これによっ
て、図16矢印L方向へ記録する場合に、光スポットS
3 で情報を記録し、光スポットS1 およびS5 でAT
を、光スポットS2 でAFを行ない、光スポットS4
ベリファイができる。なお、記録されている情報の再生
は光検出器31c’によって行なう。
【0093】以上、実施例B1同様、図12に示した各
信号処理系とベリファイ信号切り換え方法およびAT/
AF信号切り換え方法によって、光カードの往復記録即
ベリファイを達成することができる。
【0094】実施例B1と実施例B2の違いは信号処理
系だけではなく、実施例B1ではAF制御を行なう4分
割光検出器31cに記録時の記録ピットの情報が若干な
りとも入射するのに対し、実施例B2では、図16のL
方向に記録する場合にはAF制御を行なう4分割光検出
器31b’には記録時の記録ピットの情報が全く入射し
ない点にあり、更に安定した記録ができる。
【0095】[実施例B3]実施例B2を更に改善した
ものが、図19に示す各信号処理系と、ベリファイ信号
切り換え方法およびAF/AT信号切り換え方法であ
る。すなわちベリファイを行なう光スポットS2 とS4
でAF制御も行ない、そのAF制御およびベリファイを
行なう信号を光スポット相対移動方向検出器407から
の信号で切り換える点にある。この実施例B3では記録
スポットよりも先行する光スポットがS 4 の場合にはS
4 でAF制御を、S2 でベリファイを行ない、記録スポ
ットよりも先行する光スポットがS2 の場合はS2 でA
F制御をS4 でベリファイを行なう。
【0096】実施例B3では実施例B1及び実施例B2
よりも更に安定したAF制御を行なえることになる。
【0097】なお、ベリファイは、スポットの移動方向
の切り換えによってベリファイ用スポットを選択するこ
とにより行なうことができるが、他に、不図示のスポッ
トS 2 とS4 の和信号で行なっても同等の信号が得られ
る。この場合、前述の実施例よりも信号処理系を簡略化
できる。
【0098】また、既に記録済の領域を通常に再生する
場合は、スポットS3 によって往復再生を行なうことが
できる。
【0099】以上、光カードとスポットを相対的往復移
動させることによって情報を記録あるいは再生する装置
において、往復再生さらには往復記録即ベリファイを可
能とした。
【0100】更に、実施例において、情報を記録領域の
並び方向に順次シーケンシャルな記録例を示したが、ラ
ンダム記録の可能な装置であってもよく、その場合は記
録開始時の方向を限定することなく、往復移動方向どち
らからでも記録即ベリファイ可能であるという特長を有
することになる。
【0101】また、実施例では複数光束を回折格子によ
って発生させたが、回折格子を用いずに光源として複数
個配置しても同様の効果を得ることができる。
【0102】[実施例C1]以下、本発明の光学的情報
記録再生装置の具体的な実施例について図面に基づき詳
細に説明する。
【0103】なお、図1に示す本発明に係わる光学的情
報記録再生装置の実施例C1の光ヘッドは図13に示す
従来のものに対して回折格子をおきかえまた、ベリファ
イ系を追加した構成であり、それら以外は同一であるた
めここでの説明は省略する。
【0104】前記ベリファイ処理系は、図1に示すよう
にMPU408、記録用レーザドライバ32、光ヘッド
部21〜31、受光処理回路33によって構成される。
【0105】すなわち、MPU408から記録命令に従
い記録用レーザドライバ32は記録レベルの電流を半導
体レーザ21に注入する。
【0106】半導体レーザ21から発した光は光カード
上に照射され、情報ピットを形成する。情報の記録と略
同時に該情報ピットを光スポットで走査し、その反射光
を光検出器31で受光し、光検出器31からの信号を受
光処理回路33で処理してベリファイ信号としてMPU
408に送る。ベリファイ信号を受取ったMPU408
は、記録情報とベリファイ信号を比較し、同一であれば
記録を正常終了したと判断する。
【0107】次に本実施例に用いる回折格子について説
明する。
【0108】本実施例における回折格子25は0次回折
光と±1次回折光および±2次回折光の計5本の光束を
生成でき得るように回折格子部の膜厚および格子ピッチ
が決められている。
【0109】図36および図37に光カード上の各光ス
ポット配置を示す。光スポットS3は0次回折光、光ス
ポットS2 とS4 は±1次回折光、光スポットS1 とS
5 は±2次回折光である。光スポットS1 またはS5
トラッキングトラックの真上に照射される。
【0110】次に本発明における光学的情報記録再生装
置における情報の記録とベリファイの原理について図3
6および図37を用いて説明する。
【0111】図36に示す光スポットS3 は情報の記録
と再生およびAF制御に用いる。また、光スポットS2
とS4 は記録情報のベリファイ用に、光スポットS1
5はAT制御にそれぞれ用いる。
【0112】図36は情報の記録中の様子を示した図で
あり、スポットS1 〜S5 を未記録領域2−2に照射
し、矢印F方向に走査することによって記録ピット5−
2を生成する。なお、記録はスポットS3 を記録パワー
になるように光源である半導体レーザをパワー変調する
ことによって行なわれる。また、記録時のスポットS3
以外では記録されないように、回折格子25によってあ
らかじめそれぞれのスポットの照射光量は決定されてい
る。
【0113】ここで、AF制御はスポットS3 の信号を
用いた非点収差AF法によって行ない、AT制御はスポ
ットS1 またはS5 の信号を用いた1ビームプッシュプ
ルAT法によって行なっている。なお、記録時と再生時
では各スポットともパワーが異なるため、安定したAT
およびAFを行なうために、各光検出器のゲインを記録
時と再生時で切り換えている。
【0114】図36で明らかなように、AT用のスポッ
トS5 はAT制御を行ないつつ、記録用スポットの移動
方向に対して後方に配されたベリファイ用スポットS2
は記録直後のピット5−2上に走査することになり、記
録直後のピットの生成状態を確認することができる。す
なわち、記録即ベリファイを可能とした。
【0115】図37は図36とは逆方向すなわちL方向
に光スポットを走査した場合の記録状態を示した図であ
り、記録即ベリファイを完了した記録領域2−2のとな
りの未記録領域2−1に情報を記録しながらスポットS
3 よりも移動方向に対して後方に配されたスポットS4
によってベリファイを行なう。
【0116】ここで本発明の各信号処理系とベリファイ
信号切り換え方法およびAT信号切り換え方法について
図36,図37,図38を用いて説明する。
【0117】図38において、S1 〜S5 は各光検出器
上に入射した光スポットで図36および図37に示した
光カード上の光スポットに対応する。31aと31eは
2分割光検出器、31cは31b1,31b2,31b
3,31b4から構成された4分割光検出器、31bと
31dは分割されていない光検出器であり、401,4
02,404はそれぞれ加算回路、403および60
1,602はそれぞれ差動回路、603はAT信号切り
替え回路、406はベリファイ信号切り換え回路、40
7は光スポット相対移動方向検出器、408はMPU、
409はCPUである。
【0118】まず図37に示すように記録方向が矢印F
方向の場合について説明する。前述のとおり、スポット
2 はベリファイを、スポットS3 はAF制御を行ない
つつ記録を、スポットS5 でAT制御を行なう。
【0119】光カードに対して光スポットの移動方向が
例えば図36矢印F方向の時はHigh、図37矢印L
方向の時はLowの電気信号を発生させる光スポット相
対移動方向検出器407からの信号をMPU408がH
ighの信号を受けとる。MPU408はHighの信
号を受けとったことによって記録方向が矢印F方向であ
ることを認識し、AT信号切り換え回路でsw2を選択
し、ベリファイ信号切り換え回路406へsw3を選択
するように命令を送る。ちなみにATは2分割光検出器
31eの出力差信号を用いた1ビームプッシュプルAT
法で行ない、AFは4分割光検出器31cによる非点収
差AF法によって行なう。
【0120】これによって光スポットS3 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS5
ATを行ない、光スポットS2 で記録直後の情報のベリ
ファイを行なうことができる。
【0121】次に図37矢印L方向へ情報を記録する場
合は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器4
07からLowの電気信号を受けとり、AT信号切り換
え回路603でsw1を選択し、ベリファイ信号切り換
え回路406へsw4を選択するように命令する。
【0122】これによって光スポットS3 を用いてAF
を行ないながら情報の記録を行ない、光スポットS1
ATを行ない、光スポットS4 で記録直後の情報のベリ
ファイを行なうことができる。
【0123】以上、図38に示した各信号処理系とベリ
ファイ信号切り換え方法およびAT信号切り換え方法に
よって、光カードの往復記録即ベリファイを達成するこ
とができる。なお、情報の再生は4分割光検出器31c
の4つの光検出器31b1,31b2,31b3,31
b4の和信号である加算回路404からの信号によって
行なう。
【0124】[実施例C2]次に本発明の他の実施例を
図20を用いて説明する。
【0125】前述した実施例C1との違いは、AF制御
をベリファイを行なう光スポットおよび光検出器で行な
う点にある。
【0126】図中31b’はAFおよびベリファイを行
なう4分割光検出器、31c’は再生を行なうための光
検出器、501,502,および504は加算回路、6
01および602,503は差動回路、603はAT信
号切り換え回路、406はベリファイ信号切り換え回路
である。第1実施例同様に光スポット相対移動方向検出
器407からのHighなる電気信号を受けとったMP
U408はAT信号切り換え回路603でsw2を選択
しベリファイ信号切り換え回路406へsw3を選択す
るように命令する。これにより、図36矢印F方向へ記
録する場合に、光スポットS3 で情報を記録し、光スポ
ットS5 でAT制御を行ない、光スポットS2 でAF制
御を行ないながらベリファイができる。
【0127】ちなみに、AT方式およびAF方式は実施
例C1と同様である。
【0128】図37に示す矢印L方向へ記録する場合に
は、MPU408は光スポット相対移動方向検出器40
7からのLowなる信号を受け、AT信号切り換え回路
603へsw1を選択し、ベリファイ信号切り換え回路
へsw4を選択するように命令する。これによって、図
37矢印L方向へ記録する場合に、光スポットS3 で情
報を記録し、光スポットS1 でATを、光スポットS2
でAFを行ない、光スポットS4 でベリファイができ
る。なお、記録されている情報の再生は光検出器31
c’によって行なう。
【0129】以上、実施例C1同様、図20に示した各
信号処理系とベリファイ信号切り換え方法およびAT信
号切り換え方法によって、光カードの往復記録即ベリフ
ァイを達成することができる。
【0130】実施例C1と実施例C2の違いは信号処理
系だけではなく、実施例C1ではAF制御を行なう4分
割光検出器31cに記録時の記録ピットの情報が若干な
りとも入射するのに対し、実施例C2では、図37のL
方向に記録する場合にはAF制御を行なう4分割光検出
器31b’には記録時の記録ピットの情報が全く入射し
ない点にあり、更に安定した記録ができる。
【0131】[実施例C3]実施例C2を更に改善した
ものが図21に示す各信号処理系と、ベリファイ信号切
り換え方法およびAF信号切り換え方法である。すなわ
ちベリファイを行なう光スポットS2 とS4 でAF制御
も行ない、そのAF制御およびベリファイを行なう信号
を光スポット相対移動方向検出器407からの信号で切
り換える点にある。この実施例C3では記録スポットよ
りも先行する光スポットがS4 の場合にはS4 でAF制
御を、S2 でベリファイを行ない、記録スポットよりも
先行する光スポットがS2 の場合はS2 でAF制御をS
4 でベリファイを行なう。
【0132】実施例C3では実施例C1及び実施例C2
よりも更に安定したAF制御を行なえることになる。
【0133】また図22に示す各信号処理系より、各信
号切り換え回路であっても前記実施例同様の効果を得る
ことができる。
【0134】図22の場合、AT制御を行なう光スポッ
トを4分割光検出器で受光し、前記実施例同様のAF制
御を行なうものである。
【0135】MPU408は、図36矢印F方向へ記録
する場合はベリファイ信号切り換え回路406でsw3
を選択し、AT信号切り換え回路603でsw2を選択
し、AF信号切り換え回路508でsw6を選択するよ
うに命令する。また、図37矢印L方向へ記録する場合
は、ベリファイ信号切り換え回路406でsw4を選択
し、AT信号切り換え回路603でsw1を選択し、A
F信号切り換え回路508でsw5を選択する。
【0136】なお、ベリファイは、スポットの移動方向
の切り換えによってベリファイ用スポットを選択するこ
とにより行なうことができるが、他に、不図示のスポッ
トS 2 とS4 の和信号で行なっても同等の信号が得られ
る。この場合、前述の実施例よりも信号処理系を簡略化
できる。
【0137】また、既に記録済の領域を通常に再生する
場合はスポットS3 によって往復再生を行なうことがで
きる。
【0138】以上、光カードとスポットを相対的往復移
動させることによって情報を記録あるいは再生する装置
において、往復再生さらには往復記録即ベリファイを可
能とした。
【0139】更に、実施例において、情報を記録領域の
並び方向に順次シーケンシャルな記録例を示したが、ラ
ンダム記録の可能な装置であってもよく、その場合は記
録開始時の方向を限定することなく、往復移動方向どち
らからでも記録即ベリファイ可能であるという特長を有
することになる。
【0140】また、実施例では複数光束を回折格子によ
って発生させたが、回折格子を用いずに光源として複数
個配置しても同様の効果を得ることができる。
【0141】[実施例D1]以下、本発明の光学的情報
記録再生装置の具体的な実施例について図面に基づき詳
細に説明する。
【0142】なお、図1に示す本発明に係わる光学的情
報記録再生装置の実施例D1の光ヘッドは図13に示す
従来のものに対して回折格子25を図2に示す回折格子
25におきかえまた、ベリファイ系を追加した構成であ
り、それら以外は同一であるためここでの説明は省略す
る。
【0143】前記ベリファイ処理系は、図1に示すよう
にMPU408、記録用レーザドライバ32、光ヘッド
部21〜31、受光処理回路33によって構成される。
【0144】すなわち、MPU408から記録命令に従
い記録用レーザドライバ32は記録レベルの電流を半導
体レーザ21に注入する。
【0145】半導体レーザ21から発した光は光カード
1上に照射され、情報ピットを形成する。情報の記録と
略同時に該情報ピットを光スポットで走査し、その反射
光を光検出器31で受光し、光検出器31からの信号を
受光処理回路33で処理してベリファイ信号としてMP
U408に送る。ベリファイ信号を受取ったMPU40
8は、記録情報とベリファイ信号を比較し、同一であれ
ば記録を正常終了したと判断する。
【0146】次に本実施例に用いる回折格子について説
明する。
【0147】本実施例で用いる回折格子25は図2に示
すように回折格子25の中心と入射光束50の中心を一
致するように配置され、その回折格子部25’は入射光
束50の一部を回折させるために回折格子の径を入射光
束径よりも小さくしてある。この配置、構成によって、
回折格子25から出射する光束は図4に示すように光束
50は非回折成分と0次回折成分とが含まれる径Dの光
束l0 となり、±1次回折光束である光束l1 とl2
±1次回折成分だけの径dの光束となる。光束径の関係
はD>dとなる。
【0148】図23および図24に光カード上の各スポ
ット配置を示す。スポットS2 は光束径Dなる光束によ
って生成されたものであり、スポットS1 とS3 は光束
径dなる光束によって生成されたものである。それぞれ
のスポット径をSD ,Sd とするとSD >Sd となる。
【0149】図中矢印Fは光カードに対しスポットS
1 ,S2 ,S3 を相対的に往復移動させる方向であり、
スポットS1 とS3 は移動方向に対してスポットS2
はさみ込む配置である。
【0150】スポットS1 はトラック4−2と記録ピッ
ト5−2に、またスポットS3 はトラック4−3と記録
ピット5−3にかかるようにそれぞれ配置されており、
スポットS1 およびS3 の径Sd はトラックと記録ピッ
トの両方にかかるような径であればよい。
【0151】さらに回折格子25を光束軸まわりに回転
すると±1次回折光の回折方向がかわり、トラックに対
するかかり具合も変化するので、この効果も考慮に入
れ、適正なスポット径Sd を決定すればよい。
【0152】次に本発明の光学的情報記録再生装置にお
ける情報の記録とベリファイの原理について図23及び
図24を用いて説明する。
【0153】図23に示すスポットS2 は情報の記録と
再生およびAF制御に用いる。また、スポットS1 とS
3 は記録情報のベリファイとAT制御に用いる。
【0154】図23は情報の記録中の様子を示した図で
あり、スポットS1 〜S3 を未記録領域2−2に照射
し、矢印F方向に走査することによって記録ピット5−
2を生成する。なお、記録はスポットS2 を記録パワー
になるように光源である半導体レーザをパワー変調する
ことによって行なわれる。また、記録時のスポットS1
とS3 では記録されないように、回折格子25によって
あらかじめそれぞれのスポットの照射光量は決定されて
いる。
【0155】ここで、AF制御はスポットS2 の信号を
用いた非点収差AF法によって行ない、AT制御はスポ
ットS1 とS3 の信号を用いた3ビームAT法によって
行なっている。なお、記録時と再生時では各スポットと
もパワーが異なるため、安定したATおよびAFを行な
うために、各光検出器のゲインを記録時と再生時で切り
換えている。
【0156】図23で明らかなように、AT用のスポッ
トS1 とS3 はAT制御を行ないつつ、記録用スポット
の移動方向に対して後方に配されたAT用スポットS1
は記録直後のピット5−2上を走査することになり、記
録直後のピットの生成状態を確認することができる。す
なわち、記録即ベリファイを可能とした。
【0157】図24は図23とは逆方向すなわちL方向
に光スポットを走査した場合の記録状態を示した図であ
り、記録即ベリファイを完了した記録領域2−2のとな
りの未記録領域2−1に情報を記録しながらスポットS
2 よりも移動方向に対して後方に配されたスポットS3
によってベリファイを行なう。
【0158】ここで本発明の各信号処理系とベリファイ
信号切り換え方法について図25を用いて説明する。な
お従来例に示した図14と同一部については同じ番号を
付してある。
【0159】S1 ,S2 ,S3 は光スポット、31a,
31b,31cは光検出器、117,118,121は
加算回路、119,120は差動回路、122はベリフ
ァイ信号切り換え回路、123は光カード移動方向検出
器、408はMPU、125はCPUである。AT信
号、AF信号、RF信号についての検出系及び信号処理
系は従来例と同様であるためここでの説明は省略する。
【0160】前述したように、本発明でのベリファイ
は、記録方向に対して記録用光スポットS2 よりも後方
に配置されたAT用光スポットで行なわれる。記録方向
が変わった場合ベリファイを行なうAT用光スポットを
切り換える必要がある。その切り換方法について以下に
説明する。
【0161】まず光カードに対する各光スポットの相対
移動方向を検出し、その方向に対して例えば図23F方
向の時High、図24L方向の時Lowの電気信号を
発生させる光スポット相対移動方向検出器123からの
信号をMPU408が受けとる。MPU408は受けと
った信号がHighの場合はベリファイ信号切り換え回
路122へ光検出器31aからの信号TS1を選択する
ように命令し、TS1をベリファイ信号とする。
【0162】また、MPU408が受けとった信号がL
owの場合はベリファイ信号切り換え回路122へ光検
出器31cからの信号TS2を選択するように命令し、
TS2をベリファイ信号とする。
【0163】以上のような2つのAT用光検出器31a
と31cからの信号受け取りを選択することによって、
記録方向がかわっても常に記録即ベリファイを達成する
ことができる。 [実施例D2]なお、ベリファイは、スポットの移動方
向の切り換えによってベリファイ用スポットを選択する
ことにより行なうことができるが、他に図26に示すよ
うにAT用スポットS1 とS3 の和信号で行なっても同
等の信号が得られる。この場合、前述の実施例よりも信
号処理系を簡略化できる。
【0164】また、既に記録済の領域を通常に再生する
場合はスポットS2 によって往復再生を行なう。
【0165】以上、光カードとスポットを相対的往復移
動させることによって情報を記録あるいは再生する装置
において、往復再生さらには往復記録即ベリファイを可
能とした。
【0166】[他の実施例D]なお、ATおよびベリフ
ァイを行なうスポットS1 とS3 の形状は図3の回折格
子25を用いて図27のような楕円スポットであっても
よろしい。また、図28のようにスポットS1 ,S2
3 がすべて同じ径でも同等の効果を得ることは言うま
でもない。
【0167】更に、実施例D1において、情報を記録領
域の並び方向に順次シーケンシャルな記録例を示した
が、ランダム記録の可能な装置であってもよく、その場
合は記録開始時の方向を限定することなく、往復移動方
向どちらからでも記録即ベリファイ可能であるという特
長を有することになる。
【0168】また、実施例D1では複数光束を回折格子
によって発生させたが、回折格子を用いずに光源として
複数個配置しても同様の効果を得ることができる。
【0169】[実施例E1]本発明は、記録媒体の記録
データ中心と情報トラック中心のずれを補正するもので
ある。
【0170】図29と図30は光カード上に照射した3
つの光スポットの配置を示したものである。A(=B)
は情報トラックの中心を示す。符号は従来例に同じ。
【0171】図31にオートトラッキングを行なう光ス
ポットS1 またはS3 を受光する2分割の光検出器62
とその光検出器に入射した光スポットS1 またはS3
投影像を示す。
【0172】図31において、60は光検出器62の分
割線、61は光スポットS1 の投影像の中心、63は光
スポットS1 のトラッキングトラックによる光散乱部で
あり、光量はほぼ0となる。このような光スポットS1
の投影像を用いて2分割光検出器62の互いの差出力が
0になるように1ビームプッシュプルATを行なうには
図に示すように投影像の中心61に対して分割線60を
ずらした位置に設けるか、または分割線60に対して、
投影像の中心61をずらして入射させればよい。光スポ
ットS3 でAT制御を行なう場合も同様である。
【0173】このような2分割光検出器62とその光検
出器62で受光する光スポットの投影像の位置関係によ
って1ビームプッシュプルAT方式を用いた装置では図
29および図30に示すように情報トラックの中心Aと
記録または再生を行なう光スポットS2 の中心B(又は
B’)を一致させることができる。
【0174】図29では光スポットS3 でAT制御を行
ない、光スポットS2 で記録およびAF制御を行ない、
光スポットS1 でベリファイを行なう。図30では記録
方向が図29と逆になるため、光スポットS1 とS3
各役割は互いに図29の場合と逆になる。情報を再生す
る場合は、光スポットS2 を記録データの真上に走査し
て行なえるため、記録データの中心B(又はB’)と光
スポットS2 の中心のずれのない最も高レベルの再生信
号を得ることができる。
【0175】図39に信号処理系および各制御系の一例
を示すが詳細な説明は省略する。
【0176】図32及び図33に示すように、±0次回
折光S3 で記録を行ない、±1次回折光S2 ,S4 でベ
リファイを行ない、±2次回折光S1 ,S5 で1ビーム
プッシュプルATを行なう場合でも、図31のような構
成でAT制御を行なえば、前述の実施例と同様の効果を
得ることは言うまでもない。
【0177】また、前記記録を行なう微小スポットでオ
ートフォーカシングを行ない、前記2つの微小スポット
のうち前記相対移動時に前記記録を行なう微小スポット
より前方の前記微小スポットで前記オートトラッキング
を行ない、かつ後方の前記微小スポットでベリファイを
行なうことにより、前述した実施例と同様に記録即ベリ
ファイを可能とする装置とすることができる。
【0178】また、前記ベリファイまたは前記オートト
ラッキングは、前記相対移動方向の変化に従って前記2
つの微小スポットのいずれか一方を選択する切り換え回
路によって行なわれることを特徴とし、前記切り換え回
路はMPUによって制御されることを特徴とする。
【0179】また、複数光束発生手段は、回折格子、又
は複数配された光源群であり、前記回折格子は入射光束
の一部を回折することを特徴とする。
【0180】また、前記オートトラッキングを行なう微
小スポットの径は前記記録を行なう微小スポットの径よ
りも大きいことを特徴とする。
【0181】
【発明の効果】 [効果A]以上説明したように、光学的情報記録媒体と
光スポットを相対的に移動させることによって情報を記
録および/または再生を行なう光学的情報記録再生装置
において、記録用スポットをはさむように配置したAT
用の2つのスポットのうち、移動方向に対して記録用ス
ポットの後方に配されたAT用のスポットで記録ピット
の一部を走査させることにより、記録即ベリファイを可
能とした。これにより、記録および再生の高速化と信頼
性の向上を達成し得る。
【0182】[効果B]また、以上説明したように、光
学的情報記録媒体と光スポットを相対的に移動させるこ
とによって情報を記録および/または再生を行なう光学
的情報記録再生装置において、記録を行なう光スポット
を少なくとも4つの光スポットではさみこみ、その少な
くとも4つの光スポットのうち、移動時記録を行なう光
スポットよりも後方の光スポットで記録ピットを走査さ
せることにより、往復記録ベリファイを可能とした。こ
れにより、記録の高速化および信頼性の向上を達成し得
る。
【0183】[効果C]また、以上説明したように、光
学的情報記録媒体と光スポットを相対的に移動させるこ
とによって情報を記録および/または再生を行なう光学
的情報記録再生装置において、記録を行なう光スポット
を少なくとも4つの光スポットではさみこみ、その少な
くとも4つの光スポットのうち、移動時記録を行なう光
スポットよりも後方の光スポットで記録ピットを走査さ
せることにより、往復記録ベリファイを可能とした。こ
れにより、記録の高速化および信頼性の向上を達成し得
る。
【0184】[効果D]また、以上説明したように、光
学的情報記録媒体と光スポットを相対的に移動させるこ
とによって情報を記録および/または再生を行なう光学
的情報記録再生装置において、記録用スポットをはさむ
ように配置したAT用の2つのスポットのうち、移動方
向に対して記録用スポットの後方に配されたAT用のス
ポットで記録ピットの一部を走査させることにより、記
録即ベリファイを可能とした。これにより、記録および
再生の高速化と信頼性の向上を達成し得る。
【0185】[効果E]また、以上説明したように、光
学的情報記録媒体と光スポットを相対的に移動させるこ
とによって情報を記録および/または再生を行なう光学
的情報記録再生装置において、記録を行なう光スポット
をはさむように配された少なくとも2つの光スポットの
うち最も外側に位置する2つの光スポットを2本のトラ
ッキングトラックに配置し、その2つの光スポットのい
ずれか一方で1ビームプッシュプルAT法を用いたAT
制御を行なうものであって、2分割の光検出器で受光し
た光スポットの中心を分割線から相対的にずらすことに
よって安定した1ビームプッシュプルATを採用した往
復記録即ベリファイを可能とした装置を達成し得る。ま
た、記録用または再生用光スポットを情報トラックの真
中(中心)に配すことができるため、より安定した高性
能な記録または再生を行なえる装置を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報記録再生装置の光学ヘッド
部とベリファイ系を示す図である。
【図2】本発明の実施例の回折格子と入射光束との関係
を示した図である。
【図3】本発明の実施例の回折格子と入射光束との関係
を示した図である。
【図4】本発明の実施例の回折格子と入出射光束との関
係を示した図である。
【図5】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関係
を示した図である。
【図6】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関係
を示した図である。
【図7】本発明の実施例における信号処理および制御系
を示した図である。
【図8】本発明の実施例における信号処理および制御系
を示した図である。
【図9】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体との
関係を示した図である。
【図10】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図11】光カードの概略図である。
【図12】従来例におけるスポットと光カードの関係を
示した図である。
【図13】従来例における光学ヘッド部の光学配置図で
ある。
【図14】従来例の光検出器とスポットとの関係および
信号処理系を示した図である。
【図15】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関
係を示した図である。
【図16】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関
係を示した図である。
【図17】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図18】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図19】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図20】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図21】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図22】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図23】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関
係を示した図である。
【図24】本発明の実施例のスポットと記録媒体との関
係を示した図である。
【図25】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図26】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図27】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図28】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図29】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図30】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図31】光検出器とスポットとの関係および信号処理
系を示した図である。
【図32】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図33】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図34】従来例のスポットと記録媒体との関係を示し
た図である。
【図35】従来例のスポットと記録媒体との関係を示し
た図である。
【図36】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図37】本発明の他の実施例のスポットと記録媒体と
の関係を示した図である。
【図38】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【図39】本発明の実施例における信号処理および制御
系を示した図である。
【符号の説明】
1 光カード 21 半導体レーザ 22 コリメータレンズ 23 ビーム整形プリズム 24 アパーチャ 25 回折格子 25’ 回折格子部 26 偏光ビームスプリッタ 27 1/4波長板 28 対物レンズ 29 球面レンズ 30 シリンドリカルレンズ 31 光検出器 32 記録用レーザドライバ 33 受光処理回路 50 入射光束 S1 ,S3 AT用およびベリファイ用スポット S2 記録/再生およびAF用スポット 2−1〜2 記録領域 4−1〜3 トラッキングトラック 5−1〜2 記録ピット 210,317 ベリファイ信号切り換え回路 211 スポット相対移動方向検出器 408 MPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/09 - 7/095

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一光源と該光源からの光束を複数の光
    束に分割する分割手段と該光束分割手段によって発生し
    た複数光束を光学的情報記録媒体に複数の微小スポット
    として照射する対物レンズと前記光学的情報記録媒体か
    らの反射光を受光する検出器とを備え、 前記光学的情報記録媒体に対し、前記複数の微小スポッ
    トを相対移動させることによって情報の記録および/ま
    たは再生を行なう光学的情報記録再生装置において、 記録を行なう微小スポットをはさむように複数の微小
    ポットを配置し、前記微小スポットのうちの少なくとも
    一つでオートトラッキング及びオートフォーカシングを
    行なうと共に、前記記録用微小スポットで情報の記録を
    行ないながら、前記記録用微小スポットの前後に配置さ
    れた2つの微小スポットのうちのいずれかを記録方向に
    応じて選択することによってベリファイを行なうことを
    特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記記録用微小スポットをはさむように
    配置された複数の微小スポットは2つの微小スポットか
    らなり、前記相対移動時に、前記記録用微小スポットよ
    りも進行方向に対して前方の微小スポットでオートトラ
    ッキングおよびオートフォーカシングを行ない、前記記
    録用微小スポットよりも進行方向に対して後方の微小
    ポットでベリファイを行なうことを特徴とする請求項1
    記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記記録用微小スポットでオートフォー
    カシングを行ない、前記2つの微小スポットのいずれか
    においてオートトラッキングを行ない、前記記録用微小
    スポットよりも進行方向に対して後方の微小スポットで
    ベリファイを行なうことを特徴とする請求項2に記載の
    光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記記録用微小スポットにおいてオート
    フォーカシングを行ない、前記2つの微小スポットにお
    いてオートトラッキングを行い、前記記録用微小スポッ
    トよりも後方の微小スポットでベリファイを行なうこと
    を特徴とする請求項2に記載の光学的情報記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録用微小スポットをはさむように
    配置された複数の微小スポットは4つの微小スポットか
    らなり、前記4つの微小スポットのうち前記記録用微小
    スポットに対して最も外側に配された2つの微小スポッ
    トでオートトラッキングを行ないながら、前記4つの
    スポットのうち前記記録用微小スポットと前記オート
    トラッキングを行なう微小スポットにはさまれた2つの
    微小スポットのいずれか一方によって、前記記録用微小
    スポットで情報の記録を行なうと同時にベリファイを行
    なうことを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録
    再生装置。
  6. 【請求項6】 前記記録用微小スポットにおいて、オー
    トフォーカシングを行ない、前記記録を行なう微小スポ
    ットよりも進行方向に対して後方の微小スポットでベリ
    ファイを行なうことを特徴とする請求項5に記載の光学
    的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記ベリファイを行なう2つの微小スポ
    ットにおいて、前記相対移動時に前記記録用微小スポッ
    トよりも進行方向に対して前方の微小スポットでオート
    フォーカシングを行ない、前記記録用微小スポットより
    も進行方向に対して後方の微小スポットでベリファイを
    行なうことを特徴とする請求項5記載の光学的情報記録
    再生装置。
  8. 【請求項8】 前記記録用微小スポットをはさむように
    配置された複数の微小スポットは4つの微小スポットか
    らなり、前記4つの微小スポットのうち前記記録用微小
    スポットに対して最も外側に配された微小スポットのい
    ずれか一方でオートトラッキングを行ないながら、前記
    4つの微小スポットのうち前記記録用微小スポットと前
    記オートトラッキングを行なう微小スポットにはさまれ
    微小スポットによって前記記録用微小スポットで情報
    の記録を行なうと同時にベリファイを行なうことを特徴
    とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記相対移動時に前記記録用微小スポッ
    トでオートフォーカシングを行ない、前記記録用微小ス
    ポットよりも進行方向に対して前方の最も外側に配され
    微小スポットでオートトラッキングを行ない、前記記
    録用微小スポットよりも進行方向に対して後方に配され
    微小スポットでベリファイを行なうことを特徴とする
    請求項8記載の光学的情報記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記記録用微小スポットよりも進行方
    向に対して前方の最も外側に配された微小スポットでオ
    ートトラッキングを行ない、前記記録用微小スポットよ
    りも前方に配された前記ベリファイを行なう微小スポッ
    トでオートフォーカシングを行ない前記記録用微小スポ
    ットよりも進行方向に対して後方に配された前記ベリフ
    ァイを行なう微小スポットでベリファイを行なうことを
    特徴とする請求項8に記載の光学的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】 ベリファイを、前記記録用微小スポッ
    トに最も近い位置に照射された2つの微小スポットから
    の反射光の和信号によって行なうことを特徴とする請求
    項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】 前記ベリファイおよびオートトラッキ
    ングは、前記相対移動方向の変化に従って前記2つの
    スポットのいずれか一方を選択する切り換え回路によ
    って行なわれることを特徴とする請求項1〜10のいず
    れか1項に記載の光学的情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】 前記切り換え回路はMPUによって制
    御されることを特徴とする請求項12記載の光学的情報
    記録再生装置。
  14. 【請求項14】 前記複数光束発生手段は、回折格子で
    あることを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録
    再生装置。
  15. 【請求項15】 前記回折格子は入射光束の一部を回折
    することを特徴とする請求項14記載の光学的情報記録
    再生装置。
  16. 【請求項16】 前記オートトラッキングを行なう微小
    スポットの径は前記記録用微小スポットの径よりも大き
    いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の光学的情報記録再生装置。
  17. 【請求項17】 前記記録用前記微小スポットをはさむ
    ように複数の微小スポットを配置し、前記複数の微小
    ポットのうち最も外側の2つの微小スポットを2本の前
    記トラッキングトラックに配置し、前記2つの微小スポ
    ットのいずれか一方を前記トラッキングトラックに平行
    な分割線を有する前記光検出器で受光することによって
    オートトラッキングを行なうものであって、前記オート
    トラッキングを行なう微小スポットの前記光検出器に投
    影された微小スポット中心を前記分割線から相対的にず
    らしたことを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記
    録再生装置。
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