JP2006221748A - 光テープ記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、光テープ記録再生装置に関し、光テープの走行方向の記録密度の向上と、トラッキングの安定性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】データの書込用ビームWBと、光テープに対する書き込み用ビームの照射位置を調整するためのトラッキング用ビームTBとを出射する光源と、ビームWBとビームTBとをテープ走行方向に対して一定距離を保った状態で光テープの記録面に照射し、かつビームTBを光テープにすでにデータが記録された既記録トラック上に照射する光照射制御部と、ビームTBが光テープに照射された後の反射光を検出する光検出部と、前記光検出部によって検出された反射光に基づいて、光テープに対する前記両ビームの照射位置を調整しかつビームTBが既記録トラックに追従した状態で前記書込用ビームWBを光テープの未記録領域に照射する記録制御部とを備えた光テープ記録再生装置。
【選択図】図3

Description

この発明は、光テープ記録再生装置に関し、特に、テープ状の記録媒体に光を照射することにより光学的な情報の記録および再生をする光テープ記録再生装置に関する。
現在光学的に情報を記録する媒体として光ディスク(たとえばCD−R)が利用されているが、高密度かつ大容量の媒体として、テープ状の記録媒体(以下、光テープと呼ぶ)が注目されている。
この光テープは、光ディスクと同様な記録層を有し、ビデオテープやカセットテープのような細長いテープ状の媒体である。この光テープに情報を記録再生する装置としては、代表的なものとしては、回転走査型装置,垂直走査型装置あるいは光走査型装置が開発されている。
回転走査型装置は、磁気テープを記録再生するビデオ装置と同様に、磁気ヘッドに相当する記録再生用光学ユニット(ヘッド)を回転させて光テープに光ビームを走査するタイプの装置である。
垂直走査型装置は光テープを一方向に所定のスピードで走行させながら、光テープの走査方向に対して垂直な方向に記録再生用光学ユニットを移動させて光ビームを走査するタイプの装置である。
光走査型装置は、光源から照射された光の進行方向をAODあるいはポリゴンミラーのような光学部品を用いて偏向させ、光テープに照射させるタイプの装置である。
また、光テープは、細長い巻きとられた媒体であるため、円板状の光ディスクのように、予め案内溝(グルーブ)を精度よく形成することは困難であるので、一般的にはいずれのタイプの装置も、装置固有の機械精度をたよりに、光テープに情報を記録している。
機械精度よく装置を作りこんだとしても、情報を書き込むトラックの間隔は10μm程度あける必要があり、トラック方向(テープの走行方向)の密度をさらに向上させるのは困難である。
また、光テープ媒体は光ディスクのように剛性を持つものではなく、磁気テープと同様に、テープ走行の歪み、ヘッドの揺れ、回転ヘッドの偏芯などが生じると、記録されたトラックの位置ずれが起こるので、記録トラックの間隔を狭めることは再生エラーの発生が増加することになり、トラック方向の密度を上げることは実用上問題が多い。そこで、光テープの高密度化や正確なトラッキングを実現する記録再生装置として種々のものが提案されている(たとえば、特許文献1,2,3)。
特許文献1には、既記録トラックを再生しているときの光スポットの位置を検出して1トラック分の位置信号を記録しておき、その後新しいトラックにデータを記録する際に、その記録された位置信号を読み出してトラッキング制御信号として用いる光記録装置が記載されている。
また、特許文献2には、記録再生用ビームスポットとトラッキング用ビームスポットとが同一走査線(同一トラック)上に位置するように、2つの光ビームを媒体に照射させ、トラッキング用ビームスポットが隣接トラックの記録マークのエッジに当たることにより、反射率の変化や回折光の強度変化を検出するトラッキング制御方式が記載されている。
また、特許文献3では、光テープのトラック開始端である一側部に、一定間隔のトラッキング制御用ピットを形成し、このピットを検出することにより正確に光学ヘッドの位置制御をする光学式記録再生装置が記載されている。
特開平6−282860号公報 特開昭60−201536号公報 特許第2703358号公報
しかし、特許文献1のトラッキング制御方法では、テープは通常一定速度で走行しているので、位置信号の記憶時と新たなデータの書き込み時とでは、記録トラック位置が同じであるという補償はなく、安定したトラッキングができない場合もある。
また、特許文献2では、既に記録されたマークとトラッキング用ビームスポットの端部を利用して位置制御するため、その検出信号の変化量は小さく、S/Nが悪い。したがってテープの走行状態等によっては、十分なトラッキング精度が出せない場合もある。
さらに、特許文献3では、記録されるトラックの始端をそろえることはできるが、テープの終端を検出していないので、光がテープから外れた際の制御などが難しい。また、隣接するトラック間の位置制御をしていないので、高密度化が難しいという問題がある。
そこで、この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであり、トラッキングのための案内溝の形成が困難な光テープに対するトラッキング精度を安定化させ、かつ実質的に光テープの記録密度を高密度化させることのできる光テープ記録再生装置を提供することを課題とする。
この発明は、データの書き込み用ビームWBと、光テープに対する書き込み用ビームの照射位置を調整するためのトラッキング用ビームTBとを出射する光源と、前記書き込み用ビームWBと前記トラッキング用ビームTBとをテープ走行方向に対して一定距離を保った状態で光テープの記録面に照射し、かつ前記トラッキング用ビームTBを光テープにすでにデータが記録された既記録トラック上に照射する光照射制御部と、前記トラッキング用ビームTBが光テープに照射された後の反射光を検出する光検出部と、前記光検出部によって検出された反射光に基づいて、光テープに対する前記両ビームの照射位置を調整しかつ前記トラッキング用ビームTBが既記録トラックに追従した状態で前記書き込み用ビームWBを光テープの未記録領域に照射する記録制御部とを備えた光テープ記録再生装置を提供するものである。
これによれば、既記録トラックにトラッキング用ビームを照射し、2つのビームをテープ走行方向に対して一定距離に保った状態で光テープの記録面に照射しているので、各トラックの間隔を狭くでき、テープ走行方向の記録密度を向上させると共に、トラッキングの安定性を向上させることができる。
また、前記記録制御部が、前記光検出部によって検出された反射光に基づいて、前記トラッキング用ビームTBが光テープに予め記録されたトラッキング用トラックに追従するようにトラッキング用ビームTBを制御し、前記トラッキング用ビームTBが追従するトラッキング用トラックに隣接し、かつテープ走行方向に対してトラッキング用ビームTBの照射位置よりも後方のトラック位置に前記書き込み用ビームWBを照射することを特徴とする。
さらに、前記光テープが、表面上に光を照射することによりデータを記録することのできる記録層が形成された光テープであって、光テープの走行方向に対して所定の角度をなす方向に並んだ所定のマーク列からなるトラッキング用トラックが表面上に予め形成された光テープを用いて、データの記録再生を行う。
また、この発明は、表面上に光を照射することによりデータを記録することのできる記録層が形成された光テープであって、光テープの走行方向に対して所定の角度をなす方向に並んだ所定のマーク列からなるトラッキング用トラックが、予め形成されていることを特徴とする光テープを提供するものである。
ここで、前記トラッキング用トラックは、光テープの先頭位置に形成してもよい。
また、前記トラッキング用トラックは、光テープの先頭位置から所定の間隔をあけて複数個形成してもよい。
これによれば、トラッキング用トラックをそれぞれ所定の位置に予め設けているので、安定したトラッキングを行うことができる。
また、前記トラッキング用トラックが、光テープの幅方向の一端面近傍に形成されたトラック開始位置を示すマークパターンと、光テープの幅方向の他端面近傍に形成されたトラック終了位置を示すマークパターンとを有することを特徴とする。
これによれば、各トラックの開始位置と終了位置を明確に知ることができるので、安定したトラッキングをすることができる。
さらに、光テープの各トラックに記録されるマークパターンは、記録すべきデータの記録位置の間隔に相当する部分に反転記録したマーク列からなることを特徴とする。
これによれば、より情報量の多い有効なトラッキングエラー信号が得られるので、トラッキングの安定性を向上することができる。
また、この発明は、表面上にトラッキング用トラックを予め形成した光テープであって、トラッキング用ビームを前記トラッキング用トラックに照射し、テープの走行方向に対してトラッキング用トラックよりも後方であって、かつ前記トラッキング用ビームが照射された位置と一定距離離れたトラックに、データの書き込み用ビームを照射することによりデータの記録を行うことを特徴とする光テープを提供するものである。
さらに、光テープにデータを書き込むための書き込み用ビームと、光テープのトラッキングを行うためのトラッキング用ビームとを出射する光源を備えた光テープ記録再生装置の記録方法であって、前記光テープの走行中に、光テープにすでにデータが記録されたトラック上に、前記トラッキング用ビームを追従させるように照射し、前記トラッキング用ビームが光テープによって反射された光を検出することにより両ビームの光テープに対する照射位置を調整し、テープの走行方向に対して前記トラッキング用ビームの照射位置よりも後方であって、前記トラッキング用ビームの照射位置と一定距離だけ離れた未記録領域のトラックに前記書き込み用ビームを照射することを特徴とする光テープ記録再生装置の記録方法を提供するものである。
この発明によれば、すでにデータが記録された既記録トラックにトラッキング用ビームを照射し、かつトラッキング用ビームと書き込み用ビームを走行方向に対して一定間隔をあけて照射しているので、トラッキングの安定性の向上と光テープの走行方向の記録密度の向上を図ることができる。
以下、図面を使用して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の実施例の記載によって、この発明が限定されるものではない。
以下の実施例では、前記した第1光源が第1LD11に対応し、第2光源が第2LD18に対応し、光検出部が第2PD19に対応し、光照射制御部がビームスプリッタ(13,17),λ/4板14および対物レンズ20からなる光学部品とこれらの光学部品を制御する機能ブロックに対応する。
また、上記光学部品を制御する機能ブロックと記録制御部は、主として、CPUを中心として、ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー,カウンタなどの論理素子からなるマイクロコンピュータによって実現される。記録,再生,およびトラッキングなどの各制御処理は、ROM等に記録されたプログラムに基づいて各光学部品や機能ブロックを動作させることにより実現される。
<光テープ記録再生装置の構成>
図1に、この発明の光テープ記録再生装置の一実施例の構成ブロック図を示す。ここでは、特に光ヘッド部分を図示している。
光ヘッド1は、主として記録用ブロックとサーボブロックとからなり、記録用ブロックは、記録用光源(第1LD)11,第1光検出器PD12,第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)13,ハーフミラー(HM)15,λ/4板14,対物レンズ20から構成され、サーボブロックは、サーボおよび再生用光源(第2LD)18,第2偏光ビームスプリッタ(PBS2)17,2分割された第2光検出器PD19,λ/4板14,ハーフミラー(HM)15,対物レンズ20から構成される。
ここで、ハーフミラー(HM)15,λ/4板14,対物レンズ20は共通部品である。
λ/4板14は、偏光を45度回転させるために用いられるものである。このため、λ/4板に入射する前の光とテープから戻ってλ/4板を通過した光の偏光方向は互いに垂直となる。また第1光検出器(第1PD)12は、光テープ30からの反射光を検出して、記録用ビームの強度をモニタするためのものである。ここで検出した光信号は電気信号に変換され、記録用ビーム強度の安定化のために用いられる。第2光検出器(第2PD)19は分割された2つの光検出面を持つ2分割フォトディテクターである。第2PD19のそれぞれの光検出面で検出された光信号は電気信号に変換され、図示しないトラッキング制御部に送られる。この第2光検出器19で検出された電気信号はトラッキングエラー信号として用いられる。
光テープ30へのデータの記録時には、記録用光源11からデータの書き込み用の光ビームが出射され、その光ビームは第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)13,ハーフミラー(HM)15,λ/4板14,対物レンズ20を透過して光テープ30の所定の記録位置に照射される。
また、データ記録時には、後述するように、同時にサーボ用光源(第2LD)18からもトラッキング用の光ビームが照射される。
一方、光テープに記録されたデータの再生時には、再生用光源(第2LD)18から再生用の光ビームが出射され、その光ビームは、第2偏光ビームスプリッタ(PBS2)17,ハーフミラー(HM)15,λ/4板14,対物レンズ20を透過して光テープ30に照射され、その反射光が逆に対物レンズ20,λ/4板14,ハーフミラー(HM)15,第2ビームスプリッタ(PBS2)17で反射して、第2光検出器(第2PD)19で検出される。検出された光信号は電気信号に変換され、図示しないトラッキング制御部のほかに再生処理部で処理が行われ、光テープに記録されていたデータが再生される。
この発明では、記録時において、記録用光源11から出射される光ビーム(以下、書き込み用ビームWBと呼ぶ)と、サーボおよび再生用光源18から出射される光ビーム(以下、トラッキング用ビームTBと呼ぶ)とを同時に照射させる。すなわち、書き込み用ビームWBと、トラッキング用ビームTBとが、対物レンズ20を介して、それぞれ光テープの異なる位置に照射される。
<トラッキング用ビームTBと書き込み用ビームWBの位置関係>
図3に、2つのビーム(TB,WB)の照射位置の関係の説明図を示す。
トラッキング用ビームTBが照射される位置は、光テープにすでに記録されているマークが並んだトラック上であり、書き込み用ビームWBが照射される位置は、トラッキング用ビームTBが照射される位置に隣接したトラック上である。
ビームTBのスポットとビームWBのスポット間の距離は常に一定の長さとする。両スポットが照射される隣接トラック間の距離Lを短くすることにより、高密度を図ることができる。
図3において、光テープは紙面の左右方向に細長い形状をしており、紙面の左右方向がテープの走行方向とする。
図3の斜線を引いた円状および長方形状の部分が、すでに記録されたマークを示している。また、1つのトラックは、光テープの幅方向に一列に並んだマーク列の部分であり、各トラックは、テープの走行方向に形成される。
また、1つのトラック内において、テープの一端面側からテープの幅方向の他端面に向かってマークが順に記録される。すなわち、図3では、書き込み用ビームWBによって紙面の下方のテープの一端面側に先頭のマークを記録し、その後、書き込み用ビームWBのスポットをテープの幅方向で紙面の上方向に移動させながらマークを記録し、紙面の上方のテープの他端面側に末尾のマークを記録する。
データの記録時においてこのように書き込み用ビームWBを移動させるのに伴って、トラッキング用ビームTBも同様に移動させる。すなわち、ビームWBのスポットとビームTBのスポットとのテープ走行方向の間隔を一定に保ったまま、トラッキング用ビームTBも紙面の下方から上方へ向かって移動させる。このとき、トラッキング用ビームTBは、すでに記録された領域(既記録部)のトラック上を移動させる。
図3では、現在記録を行っているトラックの左側に隣接する位置のトラックの上に、トラッキング用ビームTBを照射している。トラッキング用ビームTBを照射する位置は、既記録部のトラック上であればよく、書き込み用ビームWBのすぐ隣のトラック上でなくてもよい。
たとえば、トラッキング用ビームTBは、1つのトラックを飛びこえた既記録部の左側のトラック上に照射してもよいし、3つ以上離れた既記録部のトラック上に照射してもよい。ただし、トラックを離すことは対物レンズへの入射角度が大きくなり収差が発生し、スポット径が大きくなる可能性がある。このため、高密度化の観点から2つのビームスポットの位置は隣接するトラック上が好ましい。また、ビームTBとビームWBとを照射する隣接するトラック間の間隔(距離L)は、赤色のLDで1μm程度あるいは波長を短くすればそれ以下とすることができる。
<トラッキング制御とトラッキングエラー信号>
ここで、すでに記録されたマークに照射されたトラッキング用ビームTBは、対物レンズ20,λ/4板14,ハーフミラー(HM)15を通り、第2偏光ビームスプリッタ(PBS2)17で反射して、第2光検出器(第2PD)19によって検出される。
第2光検出器19で検出された光は電気信号に変換され、図示しないトラッキング制御部で、トラッキングエラー信号が生成される。第2光検出器19は、2つの受光面を持ち、それぞれ検出された光強度に相当する電気信号が出力される。2つの受光面で検出された光強度の差に相当する信号が、トラッキングエラー信号である。また、トラッキングエラー信号は、図示しないローパスフィルタによってアナログ的な変化をする波形に変換される。
トラッキング用ビームTBが正確にトラック上を走査しているときは、トラッキングエラー信号の出力はゼロである。しかし、トラックをずれて走査している場合には、2つの受光面で異なる光強度が検出され、ゼロでないトラッキングエラー信号が得られるので、これを用いて、図示しないアクチュエータが光テープに対する光ヘッド1の位置を調整する。
このようなトラッキング制御は、一般的に用いられているプッシュプル法のほかに、検出器を4分割し、DPD法(Differential Phase Detection)を用いることもできる。
<光テープと記録マークの説明>
この発明で用いる光テープは、フィルム上に、記録層,保護層を、この順に積層した構成とした薄膜部材を用いることができる。ここで、記録層には、たとえば、光が照射されることによって反射率が変化する相変化材料や、有機色素材料などを用いることができるが、これに限るものではない。
また、記録時に光を照射することによって、穴が開くような光テープを用いてもよい。
さらに、トラッキング精度を向上させる観点から、この発明では、ピットポジション記録よりも、ピットポジション反転記録を用いることが好ましい。これは、ピットポジション反転記録の方が、情報量の多いトラッキング信号を得やすいからである。
図4に、ピットポジション記録と、ピットポジション反転記録の比較説明図を示す。円形状および長方形状の部分が記録マークである。
ピットポジション記録とは、記録すべきデータに相当する部分にマークを記録するものである。たとえば、データ“1”を記録するとき、図4(a)のような円状の短いマークが記録される。
図4において、マークによって検出されるトラッキングエラー信号を示しているが、実線波形は、第2光検出器で得られる実際のトラッキングエラー信号であり、細い破線波形が記録マークとしてDCマークが記録されているときのトラッキングエラー信号であり、太い破線波形が図示しないローパスフィルタを通した後のトラッキングエラー信号である。
一方、ピットポジション反転記録とは、データに相当する部分にはマークを記録せず、データと次のデータとの間隔部分、すなわち本来データとは見なさない領域部分に、マークを記録するものである。再生時には、再生されたマークそのものはデータではなく、マークとマークの間の空白部分をデータとして取り出し、その後、マークを反転させて、記録データを再生させる。
この空白部分は、図4(b)に示すように、通常のデータに相当するマークよりも比較的長いマークとして記録することができる。
図4(a)に示すピットポジション記録では、通常、マークとマークの間隔が長い。
トラッキング用ビームTBが、このような間隔の広くあいたマーク上を走査したとき、マーク上で、トラッキングエラー信号が得られるが、マークとマークの間の部分では、トラッキングエラー信号が得られない。すなわち、ゼロでないトラッキングエラー信号が得られる期間が短い。言いかえれば、ローパスフィルタを通した後のトラッキングエラー信号は振幅が小さいので、少ない情報量のトラッキング信号を用いてトラッキング制御をしなければならず、トラッキングが不安定となる。
これに対して、図4(b)のピットポジション反転記録では、比較的長いマークが記録されているので、ローパスフィルタを通した後は、情報量の多いトラッキングエラー信号が得られる。すなわち、ゼロでないトラッキングエラー信号が得られる期間が長いので、図4(a)のトラッキングよりも、精度の高い安定したトラッキングをすることができる。
この発明で用いる光テープは、製造時には、全く何のマークも書かれていないテープを用いることができる。この場合には、初めて使用する場合には、マークがないためトラッキング用ビームTBを用いたトラッキングはできないが、記録再生装置の持つ機械精度で、テープの先頭位置に相当する1つ目のトラックには、トラッキング用のマーク列を記録するようにする。
次に、この1つ目のトラックに書かれたマーク列の上を、トラッキング用ビームTBを走査させることにより、その隣のトラックで未記録のトラックに書き込み用ビームWBを用いて、ユーザデータのマーク列を記録するようにする。
<トラッキング用トラックの説明>
また、この発明の光テープの所定の位置に、トラッキング用トラックとして、特定のパターンからなるマーク列を予め記録しておいてもよい。たとえば、初期使用時のテープ先頭位置に相当する位置に、特定のトラッキング用マーク列を予め記録しておく。
このようなテープ先頭位置検出用のトラッキング用マーク列を記録しておけば、このマーク列上をトラッキング用ビームTBで走査することにより、トラッキング用のマーク列を最初に記録する処理を実行ことなく、すぐにトラッキングとデータの記録をすることができる。
さらに、トラッキング用トラックを、テープ先頭位置のみならず、テープの途中に、複数個予め記録しておいてもよい。このようにテープの途中にトラッキング用トラックを設けることにより、トラッキング用トラックを先頭のみに設けた場合よりもトラッキングをより安定化させることが可能となる。
これは、テープの走行むらや、テープのきず等によってトラッキングがずれた場合でも、テープの途中に設けたトラッキング用トラックを手がかりとして、トラッキングを正確にもとに戻すことができるからである。
図5に、複数個のトラッキング用トラックを予め設けた光テープの説明図を示す。テープの途中に設けるトラッキング用トラックは、テープの先頭位置からテープ走行方向に対して一定の距離だけ離れた位置(たとえば、2cm程度)に設け、さらに、一定距離だけ離れた位置に順次設ける。
また、1つのトラッキング用トラックを形成するマーク列は、単一周期マークやテープの両端に単一周期マークをつけ内部をDCマークとするなどの特定のパターンのマーク列を用いればよい。ここで、トラッキング用トラックの開始および終了を明確に判断するため、テープの両端には、DCマークや単一周期マークからなるマーク列を設けることが好ましい。
図6に、トラッキング用トラックの一実施例の説明図を示す。ここで、紙面の左右方向が、テープ幅方向とし、左側がトラックの開始位置、右側がトラックの終了位置とする。光ビームTBは紙面の左側から右側へ走査されるものとする。
図6(a)では、中央部分は、連続した長いマークを記録しているが、トラックの開始位置付近とトラックの終了位置付近には周期的な単一マークを記録した例を示している。
この単一マークによる反射光を検出することにより、トラックの開始位置を検出し、さらにトラックの終了位置を検出する。
このように開始位置と終了位置に、特定のパターンのマークを記録することにより、テープ上を往復走査する垂直走査型装置では、両ビーム(TB,WB)がテープから外れないようにすることができ、安定したトラッキングをすることができるようになる。
また、回転走査型では、開始位置でトラッキングを入れなおし、終了位置でフォーカスサーボを外すことができる。
また、図6(b)は、トラック終了位置近傍のマーク列のパターンと、トラック開始位置近傍および中央付近のマーク列パターンとを異ならせたトラッキング用トラックのパターンである。これによっても、図6(a)と同様に安定したトラッキングを行うことができる。
トラッキング用トラックのマーク列のパターンはユーザデータの記録マークパターンとは異なるようなパターンであればよく、図6のパターンに限るものではなく、他のマーク列を採用することができる。
<装置の他の実施例の構成>
図2に、この発明の回転走査型記録再生装置の光ヘッド部分の実施例2の構成ブロック図を示す。
図1と同じ構成部材には同じ符号を付与している。
図1と異なるのは、対物レンズ20の位置と、ロータリードラム41を設けたことである。ロータリードラム41は、2つの光ビーム(TB,WB)を走査するためのプリズムと、プリズムによって反射された光ビームを集光する対物レンズ20を備え、回転モーターによって光ビームのテープ30に対する照射角度が調整される。
記録時および再生時の光ビームの照射方法および検出方法、さらに、トラッキング用ビーム(TB)を用いたトラッキングも図1と同様の方法で行うことができる。
この発明によれば、隣接する既記録部のトラックのマーク列や予め設けられたトラッキング用トラックのマーク列を用いてトラッキングを行いながらデータの記録を行うので、従来のように機械精度をたよりに記録を行う場合よりも、トラック間の間隔(距離L)を短くしても、実用上問題のない記録再生をすることができる。
たとえば、トラック間の間隔(距離L)を約1μmにしてマークを記録しても、実用上問題とならない再生処理をすることができる。したがってテープ走行方向の記録密度を従来よりも高くすることができる。
また、データの記録時に、同時に隣接した既記録部のトラックを走査してトラッキングを行うので、テープの走行むらやテープのたわみの影響をほとんど受けることなく、トラッキングの安定性を向上させることができる。
図7に、この発明の記録再生装置の実施例3の構成ブロック図を示す。
ここでは、光源を1つとした場合の実施例を示している。光源(LD)11から出射された光は、第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)13で2つの光(WB,TB)に分けられる。データの書き込み用ビームWBは、パワーコントローラおよびON/OFF変調器16の方へ進行し、ミラー(M1,M2)によって反射させられ、第2偏光ビームスプリッタ(PBS2)へ導かれる。
一方、トラッキング用ビームTBは、第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)13で下方に反射されて、ハーフミラー(HM)15へ導かれる。
また、テープ30に照射された光は、テープ面で反射された後、対物レンズ20,λ/4板14,ハーフミラー(HM)15,第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)13を通過して、第2PD19へ照射される。
このように、1つの光源LD11から出射された光から2つの光ビーム(WB,TB)を生成する点と光ビームの光路が図1と異なるが、2つのビームのテープへの照射位置関係や記録制御処理は、図1と同様である。この実施例では、2つのビームを生成するための光源が単一の光源でよく、光源の合理化ができる。
この発明の光テープ記録再生装置の光ヘッド部分の一実施例の構成ブロック図である。 この発明の光テープ記録再生装置の光ヘッド部分の実施例2の構成ブロック図である。 この発明の2つのビーム(TB,WB)の照射位置の関係の説明図である。 ピットポジション記録と、ピットポジション反転記録の比較説明図である。 この発明の複数個のトラッキング用トラックを予め設けた光テープの説明図である。 この発明のトラッキング用トラックの一実施例の説明図である。 この発明の光テープ記録再生装置の光ヘッド部分の実施例3の構成ブロック図である。
符号の説明
1 光ヘッド
11 記録用光源(第1LD)
12 第1光検出器(第1PD)
13 第1偏光ビームスプリッタ(PBS1)
14 λ/4板
15 ハーフミラー(HM)
17 第2偏光ビームスプリッタ(PBS2)
18 サーボおよび再生用光源(第2LD)
19 第2光検出器(第2PD)
20 対物レンズ
30 光テープ

Claims (10)

  1. データの書き込み用ビームWBと、光テープに対する書き込み用ビームの照射位置を調整するためのトラッキング用ビームTBとを出射する光源と、前記書き込み用ビームWBと前記トラッキング用ビームTBとをテープ走行方向に対して一定距離を保った状態で光テープの記録面に照射し、かつ前記トラッキング用ビームTBを光テープにすでにデータが記録された既記録トラック上に照射する光照射制御部と、前記トラッキング用ビームTBが光テープに照射された後の反射光を検出する光検出部と、前記光検出部によって検出された反射光に基づいて、光テープに対する前記両ビームの照射位置を調整しかつ前記トラッキング用ビームTBが既記録トラックに追従した状態で前記書き込み用ビームWBを光テープの未記録領域に照射する記録制御部とを備えた光テープ記録再生装置。
  2. 前記記録制御部が、前記光検出部によって検出された反射光に基づいて、前記トラッキング用ビームTBが光テープに予め記録されたトラッキング用トラックに追従するようにトラッキング用ビームTBを制御し、前記トラッキング用ビームTBが追従するトラッキング用トラックに隣接し、かつテープ走行方向に対してトラッキング用ビームTBの照射位置よりも後方のトラック位置に前記書き込み用ビームWBを照射することを特徴とする請求項1の光テープ記録再生装置。
  3. 前記光テープが、表面上に光を照射することによりデータを記録することのできる記録層が形成されたテープであって、光テープの走行方向に対して所定の角度をなす方向に並んだ所定のマーク列からなるトラッキング用トラックが、表面上に予め形成された光テープであることを特徴とする請求項1の光テープ記録再生装置。
  4. 表面上に光を照射することによりデータを記録することのできる記録層が形成された光テープであって、光テープの走行方向に対して所定の角度をなす方向に並んだ所定のマーク列からなるトラッキング用トラックが、予め形成されていることを特徴とする光テープ。
  5. 前記トラッキング用トラックが、光テープの先頭位置に形成されたことを特徴とする請求項4の光テープ。
  6. 前記トラッキング用トラックが、光テープの先頭位置から所定の間隔をあけて複数個形成されていることを特徴とする請求項5の光テープ。
  7. 前記トラッキング用トラックが、光テープの幅方向の一端面近傍に形成されたトラック開始位置を示すマークパターンと、光テープの幅方向の他端面近傍に形成されたトラック終了位置を示すマークパターンとを有することを特徴とする請求項5または6の光テープ。
  8. 光テープの各トラックに記録されるマークパターンは、記録すべきデータの記録位置の間隔に相当する部分に反転記録したマーク列からなることを特徴とする請求項4の光テープ。
  9. 表面上にトラッキング用トラックを予め形成した光テープであって、トラッキング用ビームを前記トラッキング用トラックに照射し、テープの走行方向に対してトラッキング用トラックよりも後方であって、かつ前記トラッキング用ビームが照射された位置と一定距離離れたトラックに、データの書き込み用ビームを照射することによりデータの記録を行うことを特徴とする光テープ。
  10. 光テープにデータを書き込むための書き込み用ビームと、光テープのトラッキングを行うためのトラッキング用ビームとを出射する光源を備えた光テープ記録再生装置の記録方法であって、前記光テープの走行中に、光テープにすでにデータが記録されたトラック上に、前記トラッキング用ビームを追従させるように照射し、前記トラッキング用ビームが光テープによって反射された光を検出することにより両ビームの光テープに対する照射位置を調整し、テープの走行方向に対して前記トラッキング用ビームの照射位置よりも後方であって、前記トラッキング用ビームの照射位置と一定距離だけ離れた未記録領域のトラックに前記書き込み用ビームを照射することを特徴とする光テープ記録再生装置の記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017107636A (ja) * 2011-08-22 2017-06-15 オラクル・インターナショナル・コーポレイション 光学記憶装置用のダイレクトリードアフターライト

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