JP2017107611A - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】服薬に関するより確からしい情報を得ることができるようにする。
【解決手段】抽出部は、記録部に記録されている調剤レセプト情報などの医薬品に関する情報から、各処方についての医薬品の調剤日や処方日数などの情報を抽出する。特定部は、調剤日が同じである処方が複数ある医薬品について、各処方での処方日数が異なるか、各処方での処方量が異なるか、または同じタイミングでの医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件が満たされているかを特定する。服薬日数算出部は、特定部による特定結果に基づいて医薬品の服薬日数を算出する。本技術は、情報処理装置に適用することができる。
【選択図】図3

Description

本技術は情報処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、服薬に関するより確からしい情報を得ることができるようにした情報処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
現在、医師が発行する処方せんや、薬局で発行されるお薬手帳は紙媒体で運用されているが、利便性や効率性向上の観点から、電子的に処方せんやお薬手帳を共有,管理する仕組みの構築が求められている。
そこで、薬品処方装置において各患者の処方情報を管理することで、薬剤の安全な処方を実現する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、患者であるユーザが薬品処方装置にアクセスすると、薬品処方装置は患者の処方情報のなかから、医師により決定された処方条件を満たす処方情報を選択し、患者の携帯端末に送信する。
そして、患者が携帯端末に表示された処方情報から所望のものを指定すると、その処方情報が薬品処方装置によって調剤薬局に公開される。その後、患者が調剤薬局に行き、個人認証等が行なわれると、調剤薬局の薬剤師が処方情報に基づいて薬剤を調剤し、患者に引き渡す。
特開2004−029985号公報
ところで、処方せんやレセプトを電子化した場合には、レセプトなどの薬歴情報から、患者に対して処方された各処方薬剤の処方日や処方日数を抽出することができるので、各処方薬剤の服薬日程を把握することができる。このようにして得られた服薬日程を用いれば、患者であるユーザに対する薬剤の重複投与や、飲み合わせ禁忌となる薬剤の処方を防止することができるようになる。
例えば、処方薬剤の処方日および処方日数として、DaおよびMaが電子化されたレセプトなどから抽出された場合、その処方薬剤は、処方日DaからDa+Ma−1までの期間において患者に服用されたことになる。この場合、患者が処方薬剤を処方日から毎日服用していることが前提とされており、DaからDa+Ma−1までの期間に患者により処方薬剤が服用されたとして、飲み合わせ禁忌となる薬剤の検出等が行なわれる。
ところが、薬剤のなかには処方量を漸減または漸増させるものなど、同一調剤日に複数処方に分けて調剤される医薬品がある。
例えば、そのような医薬品として、プレドニン(登録商標)のような用量を漸減させていくステロイド剤や、カルバマゼピンのような様子を見ながら用量を漸増させていく中枢神経剤などがある。これらの医薬品は、処方される薬剤において少なくない割合を占めている上に、併用禁忌や社会的な多量投与といった面ではより重要性を増す存在である。
このように同じ医薬品(薬剤)が同一調剤日に複数処方に分けて調剤されると、服薬に関するより確からしい情報を得ることができなくなってしまう場合があった。
すなわち、レセプトなどの薬歴情報に含まれている処方日数は、処方した数量としての日数、つまり処方量が何日分であるかを示しているので、処方日数をそのまま実際に服薬する期間の日数(服薬日数)とすると齟齬が生じることがある。
例えば、図1に示すように、2種類の薬剤Aと薬剤Bが3日分だけ処方されたとする。なお、図1において、斜線の施された円は薬剤Aを表しており、斜線の施されていない円は薬剤Bを表している。
図1の例において、医師により指示された薬剤Aと薬剤Bの正しい服用方法が図中、左側に示すように、1日目から3日目の各日において薬剤Aを朝、昼、および夕にそれぞれ服用し、薬剤Bを朝と夕に服用するものであるとする。
このような場合、レセプトの記載方法として2通りの記載方法がある。
まず、1つ目の記載方法として図中、中央に示すように、薬剤Aを1日3回、3日間服用とする処方1と、薬剤Bを1日2回、3日間服用とする処方2とに分けて記載する方法がある。なお、図中、中央では、実線の枠は処方1を表しており、点線の枠は処方2を表している。
この場合、処方1についても処方2についても、薬剤Aや薬剤Bの処方日数をそのまま服薬日数としても特に問題は生じない。
これに対して、2つ目の記載方法として図中、右側に示すように、薬剤Aと薬剤Bをそれぞれ1日2回、3日間服用とする処方1と、薬剤Aを昼食後に3日間服用とする処方2とに分けて記載する方法がある。なお、図中、右側では実線の枠は処方1を表しており、点線の枠は処方2を表している。
この場合、処方1と処方2とから薬剤Aの服薬日数を算出する場合に、正しい服薬日数が得られなくなってしまう可能性がある。すなわち、薬剤Aの服薬日数は実際には3日間であるが、処方1の処方日数である3日間と、処方2の処方日数である3日間を単純に合算した場合には、算出される薬剤Aの服薬日数は6日間となってしまう。
このような2つ目の記載方法によりレセプトが記載されることは、一包化装置の普及などから少なくない。
用量を漸減させたり漸増させたりする医薬品などについては、個々のレセプトで特記事項の追加などにより対応しているのが現状であるが、このような特記事項がない場合も多々ある。また、そもそもレセプト自体が請求データであるため、その記載内容が保険行政や点数の付け方に応じて服薬記録とは乖離する可能性もある。
時間的な処理速度よりも処理の正確さが求められる医療現場や従来のレセプトコンピュータでは、現状の記載方法でよいが、レセプト解析などの集合的な処理においては、処方薬剤ごとに個別処理を行なうことは、計算量増加の観点からも現実的ではない。しかも、レセプト解析時の集合処理上では、特記事項は失われてしまっていることも少なくない。
以上のように、上述した技術では、患者に対して処方された薬剤について、処方薬剤の服薬に関する正確な情報を得ることは困難であった。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、服薬に関するより確からしい情報を得ることができるようにするものである。
本技術の一側面の情報処理装置は、ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかを特定する特定部と、前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する服薬日数算出部とを備える。
前記特定部には、前記医薬品に関する情報に基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増していると特定された場合、前記条件が満たされるとさせることができる。
前記特定部には、前記医薬品に関する情報に含まれる算定区分コードに基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増しているかを特定させることができる。
前記特定部には、前記医薬品に関する情報に含まれる用法コードに基づいて、同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかを特定させることができる。
前記特定部には、時系列に並ぶ前記医薬品の各処方の処方日数が漸減または漸増している場合、前記条件が満たされるとさせることができる。
前記服薬日数算出部には、前記医薬品に関する情報に含まれる前記医薬品の所定の処方の付加情報から抽出された日付けが、前記所定の処方の直前の処方の調剤日と処方日数とから求まる、前記直前の処方についての前記医薬品の服薬終了日の翌日である場合、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出させることができる。
前記服薬日数算出部には、前記医薬品の用法を示す情報から、前記医薬品の処方量の漸減または漸増に関する予め定められた文字列が検出された場合、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出させることができる。
本技術の一側面の情報処理方法またはプログラムは、ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかを特定し、前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出するステップを含む。
本技術の一側面においては、ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかが特定され、前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和が、前記医薬品の服薬日数として算出される。
本技術の一側面によれば、服薬に関するより確からしい情報を得ることができる。
医薬品の処方について説明する図である。 情報処理システムの構成例を示す図である。 データセンタの構成例を示す図である。 レセプトについて説明する図である。 服薬日数算出処理を説明するフローチャートである。 算定区分コードについて説明する図である。 医薬品の処方例を示す図である。 医薬品の処方例とコメントについて説明する図である。 用法コードについて説明する図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈情報処理システムの構成例〉
本技術は、例えば患者に対して処方された薬剤の処方日や処方日数を利用して、薬剤の重複投与や薬剤の飲み合わせ禁忌の検出などの処理を実行しようとする場合に、処方薬剤の服用に関するより確からしい情報を得ることができるようにするものである。
現状において、処方薬剤に関する情報、つまり薬歴情報として入手しやすい情報は、患者の服薬日程を示す服薬カレンダーではなく、医科レセプトや調剤レセプトなどの請求書データである。これらの医科レセプトや調剤レセプトには、処方薬剤の処方日と処方日数が含まれているが、ここでの処方日数は、処方した量としての日数である。
しかし、上述したように薬剤のなかには、処方量を漸減または漸増させていく薬剤など、同一調剤日に複数処方に分けて調剤される薬剤もあり、処方した日数と実際に服薬する日程に齟齬をきたしている場合がある。
そこで、本技術では服薬日程が薬歴を利用したアプリケーション等に整合するように、処方薬剤について不足する情報を、同一処方日の他のデータとの連携で補完して、処方薬剤の服薬に関するより確からしい情報を得ることができるようにする。すなわち、より確からしい服薬日数を得ることができるようにする。
次に、本技術を適用した具体的な実施の形態について説明する。
図2は、本技術を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成例を示す図である。
図2の情報処理システムは、携帯型端末装置11、薬局内システム12、病院内システム13、およびデータセンタ14から構成され、薬局内システム12乃至データセンタ14は、インターネットなど、有線や無線のネットワークからなる通信網15を介して、相互に接続されている。
携帯型端末装置11は、ユーザが所持する携帯型電話機などからなり、図示せぬ通信網や通信網15を介して薬局内システム12乃至データセンタ14と通信し、必要に応じて情報の授受を行なう。
薬局内システム12は、ユーザが処方された薬剤を購入する薬局内に設けられており、1または複数の装置から構成されている。薬局内システム12は、携帯型端末装置11と通信して、携帯型端末装置11と必要な情報の授受を行なったり、薬剤師等の入力操作に応じて各種の処理を行なったりする。
また、薬局内システム12には、患者であるユーザの個人情報や、薬歴に関するデータ(以下、薬歴データと称する)、薬局内システム12を特定する調剤薬局IDなどからなる個人/薬歴情報や、調剤レセプト情報などがユーザごとに記録されている。
各ユーザの薬歴データには、薬局等においてユーザのために調剤された薬剤に関する情報や、その薬剤の処方せんに関する情報、薬歴データを特定する薬歴IDなどが含まれている。より具体的には、例えば薬歴データには、処方された薬剤を示す情報や、薬剤の処方日や処方日数、薬歴IDなどの情報が含まれている。
また、調剤レセプト情報は電子化されたレセプトであり、調剤レセプト情報には、ユーザに処方された薬剤の名称、処方日、調剤日、処方日数、その調剤レセプト情報を特定するレセプトIDなどの情報が含まれている。
薬局内システム12は、必要に応じて個人/薬歴情報や調剤レセプト情報を生成して記録したり、個人/薬歴情報に含まれる薬歴データや調剤レセプト情報等をデータセンタ14に送信したりする。
病院内システム13は、患者であるユーザが通院する病院内に設けられており、1または複数の装置から構成されている。病院内システム13は、携帯型端末装置11と通信して、携帯型端末装置11と必要な情報の授受を行なったり、医師等の入力操作に応じて各種の処理を行なったりする。
また、病院内システム13には、患者であるユーザの個人情報や、診察に関するデータ(以下、診察データと称する)、病院内システム13を特定する医療機関IDなどからなる個人/診察情報や、医科レセプト情報、DPC(Diagnosis Procedure Combination)レセプト情報などがユーザごとに記録されている。例えば、診察データは電子カルテなどとされる。
なお、例えば電子化されたレセプトである医科レセプト情報やDPCレセプト情報には、患者であるユーザに処方された薬剤の名称や薬剤の処方日、処方日数、その医科レセプト情報やDPCレセプト情報を特定するレセプトIDなどの情報が含まれている。
病院内システム13は、必要に応じて個人/診察情報や、医科レセプト情報、DPCレセプト情報を生成して記録したり、個人/診察情報に含まれる診察データや、医科レセプト情報、DPCレセプト情報をデータセンタ14に送信したりする。
データセンタ14は、1または複数の装置から構成される。データセンタ14は、薬局内システム12および病院内システム13から薬歴データや診察データ、調剤レセプト情報、医科レセプト情報、DPCレセプト情報などを受信して記録したり、それらのデータを要求に応じて薬局内システム12や病院内システム13、携帯型端末装置11に送信したりする。すなわち、データセンタ14に記録される薬歴データや診察データなどの各情報は、各薬局内システム12や病院内システム13、携帯型端末装置11によって共有される。
〈データセンタの構成例〉
続いて、図2のデータセンタ14のより詳細な構成について説明する。図3は、データセンタ14のより詳細な構成例を示す図である。
データセンタ14は、通信部41、入力部42、制御部43、記録部44、および表示部45から構成される。
通信部41は、携帯型端末装置11などの外部の装置と通信し、各種のデータを受信して制御部43に供給したり、制御部43から供給されたデータを送信したりする。入力部42は、例えば入力ボタンやタッチパネルなどからなり、データセンタ14の管理者により入力された情報を制御部43に供給する。
制御部43は、データセンタ14全体の動作を制御する。制御部43は、抽出部51、特定部52、および服薬日数算出部53を備えている。
抽出部51は、記録部44に記録されている調剤レセプト情報などの薬剤に関する情報から、患者に対して処方された処方薬剤の薬剤名や処方日、処方日数などを抽出する。
特定部52は、抽出された各処方薬剤の調剤日等の情報に基づいて、各処方薬剤が予め定めた特定の条件を満たすか否かを特定する。具体的には、例えば同一調剤日に複数の処方が存在する処方薬剤(医薬品)について、各処方での処方日数が異なるか、各処方での処方薬剤の処方量が異なるか、または処方薬剤が同じタイミングで服薬される複数の処方があるかの何れかの条件が満たされているかが特定される。
服薬日数算出部53は、特定部52による特定結果に基づいて、各処方薬剤の服薬日数を算出する。
記録部44は、制御部43により実行されるプログラムや各種のデータを記録しており、必要に応じてそれらのデータを制御部43に供給する。例えば、記録部44は、ユーザ薬歴情報や、調剤レセプト情報、医科レセプト情報、DPCレセプト情報などを記録している。表示部45は、液晶表示パネルなどからなり、制御部43から供給されたデータに基づいて、各種の画像を表示する。
〈服薬日数算出処理の説明〉
ところで、データセンタ14は、記録部44に記録されている処方薬剤に関する情報に基づいて、各処方薬剤の服薬日数を算出するが、以下では処方薬剤に関する情報として、調剤レセプト情報が用いられて服薬日数が算出されることとする。
例えば、調剤レセプト情報、より詳細には調剤レセプト情報に基づき出力される出力紙レセプトには、図4の矢印Q11に示すように1または複数の処方に関する情報が含まれている。さらに、各処方に関する情報には、1または複数の処方薬剤に関する情報が含まれている。
図4の例では、「No.」は各処方、すなわち処方基本レコードを識別する情報である番号を示しており、ここでは2つの処方に関する情報が出力紙レセプトに含まれている。また、出力紙レセプトの各処方に関する情報には、医師番号、処方月日、調剤月日、処方薬剤名、調剤数量などの情報が記されており、出力紙レセプトの摘要欄には、医師等のコメントが記されている。
なお、調剤レセプト情報では、処方に関する情報として1または複数の処方基本レコードが調剤レセプト情報に含まれており、さらに処方薬剤に関する情報として、1または複数の調剤情報レコードが各処方基本レコードに対応付けられている。
各処方に含まれる調剤情報レコードには、矢印Q12に示すように薬剤の処方日を示す処方月日や、薬剤の調剤日を示す調剤月日、薬剤の調剤数量、調剤料の算定に関する情報である算定区分、調剤料の算定先を示す算定先No等が含まれている。ここで、調剤数量は薬剤の処方した数量としての日数、つまり処方日数を示している。なお、矢印Q12に示される情報は、調剤情報レコードのフォーマットの一部の情報である。
また、処方基本レコードには、処方薬剤の剤形を示す剤形コードや、処方薬剤の服用方法を示す用法コードが含まれている。その他、調剤レセプト情報には、コメント等の文字情報が格納されるコメントレコードや摘要欄レコードなども含まれている。
次に、データセンタ14の動作について説明する。
例えばユーザが携帯型端末装置11を操作して、薬剤の飲み合わせの危険性の通知に関するアプリケーションプログラムを起動させると、携帯型端末装置11はデータセンタ14に対して、処方薬剤の服薬日程に関する情報の送信を要求してくる。
すると、データセンタ14は、携帯型端末装置11の要求に応じて服薬日数算出処理を行なって服薬日数を算出し、各処方薬剤の服薬日数や処方日などを含む情報を服薬日程に関する情報として、携帯型端末装置11に送信する。
以下、図5のフローチャートを参照して、データセンタ14により行なわれる服薬日数算出処理について説明する。なお、服薬日数算出処理は、例えば記録部44に記録されている調剤レセプト情報ごとに行なわれる。
ステップS11において、抽出部51は、記録部44から調剤レセプト情報を読み出して、読み出した調剤レセプト情報に対する解析処理を行なうことで、調剤レセプト情報から医薬品(処方薬剤)ごとに各処方の処方日、調剤日、および処方日数を抽出する。例えば、処方日数として図4に示した調剤数量が抽出される。
また、抽出部51は、医薬品ごとにコメントなどの付加情報、用法コード、調剤料の算定区分などの情報も必要に応じて調剤レセプト情報から抽出する。
ステップS12において、特定部52は、調剤レセプト情報から情報が抽出された医薬品(処方薬剤)のうちの1つを、処理対象の医薬品として選択する。
ステップS13において、特定部52は、処理対象の医薬品の各処方の調剤日に基づいて、同一調剤日に処理対象の医薬品についての複数の処方があるか否かを判定する。
ステップS13において、同一調剤日に複数の処方がないと判定された場合、ステップS14乃至ステップS19の処理はスキップされて、処理はステップS20へと進む。
ステップS20において、服薬日数算出部53は、処理対象の医薬品の処方日数を、そのまま、その医薬品の服薬日数とする。
例えば、処理対象の医薬品Cについて、調剤レセプト情報から調剤日Daと処方日数Maが抽出されたとすると、服薬日数算出部53は、処方日数Maを医薬品Cの服薬日数とする。この場合、医薬品Cは、調剤日Daから(Da+Ma−1)までの期間において、患者により服薬されるものとされる。
なお、医薬品の処方日が医薬品の服薬開始日とされるようにしてもよい。これは、医薬品の処方日と調剤日は同日であることが多いからである。
ステップS21において、特定部52は、調剤レセプト情報から情報が抽出された全ての医薬品(処方薬剤)について処理を行なったか否かを判定する。すなわち、全ての医薬品を処理対象の医薬品として処理したか否かが判定される。
ステップS21において、まだ全ての医薬品について処理を行なっていないと判定された場合、処理はステップS12に戻り、上述した処理が繰り返される。すなわち、まだ処理対象となっていない医薬品が次の処理対象の医薬品として選択され、その医薬品の服薬日数が算出される。
これに対して、ステップS21において、全ての医薬品について処理を行なったと判定された場合、服薬日数算出処理は終了する。
服薬日数算出処理が終了すると、例えば制御部43は、各医薬品について得られた服薬日数や服薬開始日としての調剤日などの情報を通信部41に供給し、それらの情報の携帯型端末装置11への送信を通信部41に指示する。通信部41により服薬日数等の情報が携帯型端末装置11に送信されると、携帯型端末装置11では、データセンタ14から受信した情報を各種のアプリケーションプログラムに利用することができるようになる。
また、ステップS13において、同一調剤日に複数の処方があると判定された場合、ステップS14において、特定部52は、調剤レセプト情報から抽出された処理対象の医薬品の算定区分、より詳細には算定区分コードが「3」であるか否かを判定する。
例えば、算定区分には図6に示すように、「1」乃至「4」の何れかの算定区分コードが含まれている。この算定区分コードが「3」である場合、漸減療法で調剤数量が合算されるという理由から、処理対象の医薬品の調剤料は算定されないことを示している。この場合、処理対象の医薬品の処方量は、時系列に並ぶ各処方で漸減していくことが分かる。
なお、ここでは、処理対象の医薬品の処方量が各処方で異なっているかを特定するための情報として、調剤情報レコードに含まれる算定区分を利用する例について説明したが、算定区分に相当する情報であれば、どのような情報であってもよい。
また、調剤レセプト情報などの医薬品に関する情報に、その医薬品の処方量が各処方で異なること、例えば医薬品の処方量が漸減または漸増していることを特定可能な情報が含まれている場合には、その情報が利用されてもよい。
ステップS14において、算定区分コードが「3」であると判定された場合、つまり処理対象の医薬品の処方量が漸減していく場合、処理はステップS22へと進む。
ステップS22において、服薬日数算出部53は、処理対象の医薬品の各処方についての処方日数の和を、その医薬品の服薬日数とする。
例えば、図7に示すように処方IDが「1」から「6」の6つの処方から処理対象の医薬品の情報が抽出され、各処方での処理対象の医薬品の処方日数、つまり調剤数量が3日分であったとする。
また、例えば処方IDは、処方基本レコードの番号などの処方を特定するための情報とされ、処方IDが大きい処方ほど時間的に後になされた処方であるものとする。この例では、処方IDが大きくなるほど処方量が1錠ずつ小さくなっている。すなわち、処理対象の医薬品の処方量が漸減していることが分かる。
このような場合、服薬日数算出部53は各処方の処方日数を合算し、医薬品の服薬日数とする。この例では、医薬品が18(=3×6)日分処方されたとされ、服薬日数が「18」とされる。
したがって、例えば各処方における調剤日が2月1日である場合には、服薬日数算出部53は、処理対象の医薬品が2月1日から2月18日まで服用されるとする。なお、このとき服薬日数算出部53が、順番に並んでいる各処方についての処理対象の医薬品の服薬開始日を、それらの直前の処方の処方日数と服薬開始日に基づいて読み替える処理を行なうようにしてもよい。
例えば、この例では最初の処方、つまり処方IDが「1」である処方については、調剤日が服薬開始日とされる。この処方の処方量は3日分であるから、この処方の医薬品は2月1日から2月3日まで服薬されることになる。また、処方IDが「1」である処方に続く処方IDが「2」の処方については、直前の処方IDが「1」である処方の調剤日と処方量から、医薬品の服薬開始日が2月4日とされる。つまり、処方ID「2」の処方についての医薬品の服薬開始日が、直前の処方ID「1」の処方の医薬品の服薬終了日の翌日となるように処方ID「2」の処方の服薬開始日が読み替えられる。同様に、処方ID「3」以降の各処方についても、直前の処方の服薬終了日に合わせて服薬開始日が定められる。
以上のようにして、ステップS22において服薬日数算出部53が合算処理を行い、処理対象の医薬品の服薬日数を求めると、その後、ステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
また、ステップS14において算定区分コードが「3」でないと判定された場合、ステップS15において、特定部52は、付加情報に服薬に関する日付けがあり、整合性があるか否かを判定する。
例えば、特定部52は、付加情報としてコメント等の文字情報が含まれている調剤レセプト情報のコメントレコードや摘要欄レコード、特記事項などから、文字情報として日付けを抽出する。そして、特定部52は順番に並んでいる各処方について、注目する処方についての日付けと、その注目する処方の直前の処方の調剤日および処方日数から求まる日付けとに整合性があるかを特定する。
より具体的には、例えば図8に示すように処方IDが「1」から「4」の4つの処方から処理対象の医薬品の情報が抽出され、各処方について文字情報として調剤レセプト情報から日付けが抽出されたとする。
この例では、処方ID「1」から「4」の各処方が順番に並んでおり、処方IDが大きくなるほど、つまり後の処方になるほど医薬品の処方量が多くなっている。したがって、この医薬品は処方量を漸増させていく薬剤であることが分かる。
また、各処方の調剤日は平成23年1月28日であり、処方ID「1」から「4」の各処方について文字情報として「1/28から服用」、「2/4から服用」、「2/11から服用」、および「2/18から服用」が抽出されている。
このような場合、特定部52は、最初の処方ID「1」について抽出された処方の文字情報「1/28から服用」に含まれる日付けである1月28日と、調剤日である1月28日とで整合性がとれているかを特定する。ここでは、文字情報として調剤レセプト情報に含まれている日付けと調剤日とが同じであるので、整合性があるとされる。なお、この処方の処方日数は7日であるから、この処方の医薬品は1月28日から7日間、すなわち2月3日まで服用されることになる。
また、特定部52は、処方ID「1」に続く処方ID「2」の処方について抽出された文字情報「2/4から服用」に含まれる日付けである2月4日と、直前の処方である処方ID「1」の調剤日と処方日数から求まる服薬終了日とに整合性があるかを特定する。ここでは、処方ID「1」の服薬終了日である2月3日の翌日が、処方ID「2」の処方から抽出された日付けである2月4日であるから、整合性があるとされる。
特定部52は、以降の処方についても同様にして直前の処方の服薬終了日と、注目する処方について抽出された文字情報としての日付けとを比較し、整合性があるかを特定する。そして、全ての処方について整合性があると特定された場合、特定部52はステップS15において、付加情報に服薬に関する日付けがあり、整合性があると判定する。
このように、注目している処方について抽出された文字情報としての日付けが、その注目している処方の直前の処方の服薬終了日の翌日である場合には、注目する処方の医薬品は、抽出された文字情報としての日付けから服薬されることが分かる。したがって、このような場合には、各処方の処方日数の和が、医薬品の服薬日数とされるべきである。
ステップS15において、付加情報に服薬に関する日付けがあり、整合性があると判定された場合、ステップS22において、服薬日数算出部53は、処理対象の医薬品の各処方についての処方日数の和を、その医薬品の服薬日数とする。
例えば、図8に示した例では、各処方の処方日数が合算されて、医薬品が42(=7×3+21)日分だけ処方された、つまり服薬日数は42日であるとされる。ステップS22において服薬日数が算出されると、その後、ステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
また、ステップS15において、付加情報に服薬に関する日付けがない、または整合性がないと判定された場合、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、特定部52は、調剤レセプト情報から抽出された、処理対象の医薬品の各処方の用法コードにより示される服薬タイミングが重なっているか否かを判定する。つまり、同じタイミングでの医薬品の服薬がある複数の処方があるか否かが判定される。
調剤レセプト情報では、図9に示すように用法コードが定められているので、用法コードの値から医薬品がどのタイミングで服薬されるかを特定することができる。例えば、処理対象の医薬品の所定の処方についての用法コードが「001」である場合には、その医薬品は、朝、昼、夕の各食事の食前に服用されることが分かる。
同じ医薬品の互いに異なる処方で、医薬品の服薬タイミングが重なっている場合には、それらの処方の医薬品は異なる日に服薬されるはずである。具体的には、例えば所定の処方の医薬品が朝食前に服薬され、他の処方の医薬品も朝食前に服薬される場合には、服薬タイミングが重なっていることになる。
図9の例では、用法コード「001」と用法コード「005」とでは、1日における医薬品の服薬回数は異なるが、何れの用法コードでも朝食前に医薬品が服用されるので、同じタイミングでの医薬品の服薬があることになる。
このように、同じタイミングで医薬品が服用される処方が複数ある場合には、各処方の医薬品は異なる日に服薬されるはずであるので、それらの処方の処方日数の和が医薬品の服薬日数とされるべきである。
これに対して、各処方の医薬品の服薬タイミングが重なっていない場合には、各処方の医薬品が同じ日に服薬される可能性だけでなく、異なる日に服薬される可能性もある。
ステップS16において、服薬タイミングが重なっていると判定された場合、処理はステップS22へと進み、ステップS22およびステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
一方、ステップS16において、服薬タイミングが重なっていないと判定された場合、ステップS17において、特定部52は、処理対象の医薬品の順序付けられた各処方の処方日数が漸減または漸増しているか否かを判定する。つまり、時系列に並ぶ各処方の処方日数が一定数ずつ減少または増加しているか否かが判定される。
ステップS17において、各処方の処方日数が漸減または漸増していると判定された場合、処理はステップS22へと進み、ステップS22およびステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
例えば、順序付けられて並んでいる各処方の処方日数が漸減または漸増していく場合、各処方の医薬品は処方量を漸減または漸増させていく薬剤であり、各処方の医薬品は異なる日に服薬される可能性が高いので、各処方日数の和が服薬日数とされる。
これに対して、ステップS17において、各処方の処方日数が漸減または漸増していないと判定された場合、ステップS18において、特定部52は、処理対象の医薬品の各処方の処方日数が異なっているか否かを判定する。
ステップS18において、各処方の処方日数が異なっていると判定された場合、処理はステップS22へと進み、ステップS22およびステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
例えば、強い副作用が生じるなどの理由から、最初は比較的短い期間の分だけ医薬品を処方し、様子を見ながら処方日数を増やしていくというような処方が行なわれる医薬品もある。そのような医薬品では、医薬品の処方によって処方日数が異なり、例えば最初の3つの処方では、医薬品の処方日数が3日とされ、最後の処方で処方日数が21日などとされる。
このように各処方における医薬品の処方日数が異なる場合、各処方の医薬品の服薬日は異なるので、各処方の処方日数の和が服薬日数とされる。
なお、より詳細には、処方日数が漸減または漸増している場合には、ステップS18において処方日数が異なると判定されるので、特にステップS17の処理が行なわれないようにしてもよい。つまり、ステップS17の処理が行なわれなくても、処方日数が漸減または漸増している場合には、ステップS18において処方日数が異なると判定されるので、ステップS22の処理が行なわれて、処方日数の和が服薬日数とされる。
また、ステップS18において、各処方の処方日数が異なっていない、つまり同じであると判定された場合、ステップS19において、特定部52は、医薬品の用法を示す情報に、医薬品の処方量の漸減または漸増に関する記述があるか否かを判定する。
例えば、記録部44には、複数の医薬品と、それらの医薬品が漸減療法または漸増療法を行う薬剤であるかを示すフラグとが対応付けられているデータベースが、医薬品の用法を示す情報として記録されている。特定部52は、記録部44に記録されているデータベースにおいて処理対象の医薬品に対応付けられているフラグを参照して、漸減または漸増に関する記述があるか否かを判定する。
なお、このようなデータベースを記録部44に記録させておくことが望ましいが、医薬品は日々新たに追加されるので、新たな医薬品が追加されるたびにデータベースを更新することが困難である場合もある。
そこで、記録部44や外部の装置に、各医薬品について、医薬品の服用上の注意など、用法に関する情報を記録させておき、その用法に関する情報から特定の文字を検出することで、処理対象の医薬品が処方量を漸減または漸増させる薬剤であるかを特定してもよい。
なお、医薬品ごとに用法に関する情報を対応付けるようにしてもよいが、類似する医薬品ごと、例えばYJコードとも呼ばれている薬価収載コードの上7桁(以下、YJ7コードとも称する)に対して、用法に関する情報が対応付けられているようにしてもよい。用法に関する情報は、例えば用法上の注意を記述した文字情報とされる。
例えば、YJ7コードと用法に関する情報とが対応付けられて記録部44に記録されている場合、特定部52は、処理対象の医薬品のYJ7コードに対応付けられている、用法に関する情報を処理対象とする。そして特定部52は、その用法に関する情報から「漸減」、「漸増」、「徐々に」、「段々と」、「減量」、「量を減」、「増量」、「量を増」などの予め定めた特定の文字を検索し、特定の文字が検出された場合、用法を示す情報に漸減または漸増に関する記述があると判定する。
ここで、検出対象とされる特定の文字は、処方量を漸減または漸増させる薬剤の用法上の注意に特有の文字列とされる。例えば、処方量を漸減または漸増させる薬剤の用法に関する情報には、医薬品の服用時の注意書きとして、「漸増」や「漸減」などの単語が直接記載されている場合もあるが、「徐々に」や「段々と」という文章で記載されている場合もある。そのような場合、「徐々に」や「段々と」などの用語は、処方量に対して述べられている場合が多いため、「減量」や「量を減」、「増量」、「量を増」という文字列を検出すれば、効率よく処理対象の医薬品が、処方量を漸減または漸増させる薬剤であるかを特定できる。また、「医師」と「服用量」などの文字が検索されるようにしてもよい。
なお、YJ7コードと用法に関する情報とを対応付ける例について説明したが、YJ7コードに限らず特定の医薬品グループごとのコード、例えばYJコードの上8桁や上9桁などに対して、用法に関する情報が対応付けられて記録されるようにしてもよい。
ステップS19において、医薬品の用法を示す情報に漸減または漸増に関する記述があると判定された場合、処理対象の医薬品は処方量を漸減または漸増させる薬剤であるとされて、処理はステップS22に進む。そして、その後、ステップS22およびステップS21の処理が行なわれて服薬日数算出処理は終了する。
また、ステップS19において、医薬品の用法を示す情報に漸減または漸増に関する記述がないと判定された場合、処理はステップS20に進み、その後、ステップS20およびステップS21の処理が行なわれ、服薬日数算出処理は終了する。
以上のようにして、データセンタ14は、調剤レセプト情報などの処方薬剤に関する情報から調剤日や処方日数などの情報を抽出する。そして、データセンタ14は、所定の医薬品について同一調剤日に複数の処方があり、その医薬品の処方日数若しくは処方量が異なるか、または同じタイミングでの医薬品の服薬がある複数の処方がある場合、処方日数の和を服薬日数とする。
これにより、調剤数量と実際に患者が服薬する日数(服薬日数)との齟齬を解消し、より確からしい服薬日数を得ることができる。つまり、服薬日数という、服薬に関するより確からしい情報を得ることができる。
このように、レセプトの目的である調剤日や調剤数量から、医薬品の服薬開始日と服薬日数を得ることができれば、ユーザ(患者)の服薬行動そのものを予測できるようになる。こうした服薬行動を可視化できるようになると、例えばお薬手帳が本来目的とする薬剤の飲み合わせ禁忌の注意のほかに、薬剤の重複投与や過量投与を検出したり、服薬状況の変化による健康示唆などを行なったりすることも可能となる。
また、今後重要視される医療機関間をまたいでの連携や在宅看護などにおいて、情報の取捨選択、アーカイブ、圧縮などの適応的処理を行う際のパラメータとして、求めた服薬日数を利用することもできる。
なお、以上においては、データセンタ14において服薬日数算出処理が行なわれる例について説明したが、その他、携帯型端末装置11や他の装置により服薬日数算出処理が行なわれ、各医薬品の服薬日数が算出されるようにしてもよい。
また、以上においては、処理対象とされるデータとして、書式が確定しているレセプトを例として説明したが、本技術では医薬品の処方日と処方日数が含まれている各種のデータ(例えば電子お薬手帳(特開2012−113523号参照))を処理対象としても同様の処理を行なうことができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)301,ROM(Read Only Memory)302,RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インターフェース305が接続されている。入出力インターフェース305には、入力部306、出力部307、記録部308、通信部309、及びドライブ310が接続されている。
入力部306は、キーボード、マウス、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部307は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部308は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部309は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ310は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記録部308に記録されているプログラムを、入出力インターフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア311に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インターフェース305を介して、記録部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記録部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記録部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
11 携帯型端末装置, 14 データセンタ, 41 通信部, 44 記録部, 51 抽出部, 52 特定部, 53 服薬日数算出部
本技術は情報処理装置およびプログラムに関し、特に、服薬に関するより確からしい情報を得ることができるようにした情報処理装置およびプログラムに関する。
本技術の第1の側面の情報処理装置は、医薬品の処方日および処方日数を含む医用情報と、用法に関する情報とに基づき、服薬日数を算出する制御部を有する。
前記医用情報を、調剤レセプト情報、医科レセプト情報、または電子お薬手帳とすることができる。
前記調剤レセプト情報には、調剤日に対応付けられた医薬品、処方日、処方日数、または処方量の少なくとも何れかひとつが含まれているようにすることができる。
前記用法に関する情報を、用法コードまたは特定の文字を含む情報とすることができる。
前記制御部には、同一処方日に同一処方医薬品について処方日数の異なる複数の処方があるか、同一処方日に同一処方医薬品について処方量の異なる複数の処方があるか、同一処方医薬品について用法が同じ複数の処方があるかの何れかの条件を満たす場合、各処方日数の和を前記服薬日数として算出させることができる。
前記制御部には、前記同一処方日に同一処方医薬品について処方量の異なる複数の処方があるかを、算定情報に基づき判定させることができる。
前記算定情報を、算定区分コード、または調剤料の算定有無を示す情報とすることができる。
前記処方量の異なる複数の処方を、処方量が漸減または漸増する処方とすることができる。
前記制御部には、調剤レセプト情報に含まれる算定区分コードに基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増しているかの特定を行わせることができる。
前記制御部には、時系列に並ぶ前記医薬品の各処方の処方日数に基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増しているかの特定を行わせることができる。
前記制御部には、処方に関する文字情報に基づき、前記服薬日数を算出させることができる。
前記制御部には、前記医用情報に含まれる前記医薬品の所定の処方の付加情報から抽出された日付けが、前記所定の処方の直前の処方の調剤日と処方日数とから求まる、前記直前の処方についての前記医薬品の服薬終了日の翌日である場合、前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の前記服薬日数として算出させることができる。
前記制御部には、前記用法に関する情報から、前記医薬品の処方量の漸減または漸増に関する予め定められた文字列が検出された場合、前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の前記服薬日数として算出させることができる。
前記制御部には、更に前記服薬日数に基づき、薬剤の飲み合わせ禁忌、薬剤の重複投与、または過剰投与の検出を行わせることができる。
前記制御部には、更に前記服薬日数に基づき、服薬状況の変化による健康示唆を行わせることができる。
前記情報処理装置を携帯型端末装置とすることができる。
情報処理装置には、前記服薬日数を含む情報を携帯型端末装置に送信する通信部をさらに設けることができる。
本技術の第1の側面のプログラムは、医薬品の処方日および処方日数を含む医用情報と、用法に関する情報とに基づき、服薬日数を算出するステップを含む。
本技術の第1の側面においては、医薬品の処方日および処方日数を含む医用情報と、用法に関する情報とに基づき、服薬日数が算出される。
本技術の第2の側面の情報処理装置は、医薬品の処方日および処方日数を含む医用情報と、処方に関する文字情報とに基づき、服薬日数を算出する制御部を有する。
本技術の第2の側面においては、医薬品の処方日および処方日数を含む医用情報と、処方に関する文字情報とに基づき、服薬日数が算出される。
本技術の第1の側面および第2の側面によれば、服薬に関するより確からしい情報を得ることができる。

Claims (9)

  1. ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかを特定する特定部と、
    前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する服薬日数算出部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記特定部は、前記医薬品に関する情報に基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増していると特定された場合、前記条件が満たされるとする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記特定部は、前記医薬品に関する情報に含まれる算定区分コードに基づいて、前記医薬品の処方量が漸減または漸増しているかを特定する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記特定部は、前記医薬品に関する情報に含まれる用法コードに基づいて、同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかを特定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記特定部は、時系列に並ぶ前記医薬品の各処方の処方日数が漸減または漸増している場合、前記条件が満たされるとする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記服薬日数算出部は、前記医薬品に関する情報に含まれる前記医薬品の所定の処方の付加情報から抽出された日付けが、前記所定の処方の直前の処方の調剤日と処方日数とから求まる、前記直前の処方についての前記医薬品の服薬終了日の翌日である場合、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記服薬日数算出部は、前記医薬品の用法を示す情報から、前記医薬品の処方量の漸減または漸増に関する予め定められた文字列が検出された場合、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8. ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかを特定し、
    前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する
    ステップを含む情報処理方法。
  9. ユーザに処方された医薬品に関する情報に基づいて、同一調剤日に複数の処方がある前記医薬品が、各処方での前記医薬品の処方日数が異なるか、各処方での前記医薬品の処方量が異なるか、または同じタイミングでの前記医薬品の服薬がある複数の処方があるかの何れかの条件を満たすかを特定し、
    前記条件を満たす前記医薬品の各処方の処方日数の和を、前記医薬品の服薬日数として算出する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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