JP2017099620A - 臭気改善部材 - Google Patents

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【課題】臭気改善液を保持したカプセルを用いて、臭気改善液の手指等への付着防止と臭気改善作用の即効性とを同時に実現し得る臭気改善部材を提供する。【解決手段】臭気改善液を保持するカプセルと、上記カプセルを覆う多孔質体とを備えた臭気改善部材が提供される。この臭気改善部材は、外力を加えることにより上記カプセルから上記臭気改善液が流出して上記多孔質体に浸み込むように構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、臭気を改善する機能を備えた臭気改善部材に関する。
カプセルに芳香剤を封入しておき、該カプセルを崩壊させることにより上記芳香剤を放出させる技術が知られている。このような芳香剤入りカプセルは、例えば、製品の適切な箇所に設置しておき、所望のタイミングで該カプセルから芳香を発生させる態様で利用され得る。例えば特許文献1には、香料(芳香剤)を封入したマイクロカプセルを有し、該マイクロカプセルへの圧力接触により上記香料を放出する使い捨ておむつが記載されている。芳香剤入りカプセルに関連する他の技術文献として特許文献2が挙げられる。
特表2000−513627号公報 特開2001−58003号公報
このような芳香剤入りカプセルに封入する芳香剤としては、液状のものが好適に用いられ得る。しかし、液状の芳香剤を封入したカプセルを手指等により押し潰すと、該カプセルから流出した芳香剤が手指等に付着し得るという不便がある。また、一般に芳香剤入りカプセルには、該カプセルを崩壊させた後すぐに所望の芳香機能を発揮する性能(すなわち即効性)が期待され、そのためにはカプセルから流出させる芳香剤の量は多いほうが有利である。しかし、カプセルから流出させる芳香剤の量が多くなると、流出した芳香剤が手指等に付着する事象はますます起こりやすくなる傾向にある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、芳香剤等の臭気改善液を保持したカプセルを用いて、該臭気改善液の手指等への付着防止と臭気改善作用の即効性とを同時に実現し得る臭気改善部材を提供することをひとつの目的とする。本発明の他のひとつの目的は、このような臭気改善部材を利用した製品を提供することである。関連する他の目的は、上記臭気改善部材またはこれを備える製品の製造に適した臭気改善部材ストックを提供することである。
この明細書により提供される臭気改善部材は、臭気改善液を保持するカプセルと、該カプセルを覆う多孔質体とを備える。上記臭気改善部材は、外力を加えることにより上記カプセルから上記臭気改善液が流出して上記多孔質体に浸み込むように構成されている。かかる構成の臭気改善部材によると、カプセルから臭気改善液を流出させる手段として例えば手指による押圧を用いる場合にも、流出した臭気改善液が手指に付きにくい。また、流出させた臭気改善液を多孔質体に浸み込ませることにより該臭気改善液の表面積が大きくなる(液面が広くなる)ので、臭気改善作用を速やかに発揮することができる。
ここに開示される技術の一態様において、上記カプセルに保持されている上記臭気改善液は、該カプセル内に封止されていることが好ましい。臭気改善部材をこのように構成することにより、上記カプセルから上記臭気改善液を流出させる前において、該カプセル内に臭気改善液をよりよく保持することができる。
臭気改善液を保持するカプセルとしては、例えば、5N〜25Nの圧縮強度を有するものを好ましく用いることができる。これにより、臭気改善部材またはこれを用いた製品の製造、保管、流通等の際に加わり得る応力によって上記カプセルが非意図的に破損する事象を抑制し、かつ所望のタイミングでカプセルから意図的に臭気改善液を流出させる操作を容易に行うことができる。
ここに開示される技術は、上記カプセルの外形が球状である態様で好ましく実施され得る。球状のカプセルによると、臭気改善液を体積効率よく保持することができる。カプセルの直径は、例えば0.5mm〜8mm程度とすることができる。この範囲のサイズとすることにより、カプセルに外力を加える際に該カプセルの変形(典型的には圧壊)を手応え等により把握しやすく、かつ臭気改善部材を小型化しやすくなる。
ここに開示される技術の一態様において、上記多孔質体としては、不織布により構成されたものを好ましく使用し得る。一般に不織布は多数の繊維が集積した形態を有するので、カプセルから流出した臭気改善液が浸み込みやすく、かつ繊維間において良好な通気性が得られやすい。このことは、手指等への付着防止と臭気改善作用の即効性とを高レベルで同時に実現するうえで有利となり得る。
ここに開示される技術の一態様において、上記多孔質体はあらかじめ臭気改善剤を有していてもよい。このような態様においても、カプセルに外力を加えて該カプセルから流出する臭気改善液を上記多孔体に浸み込ませることにより、所望のタイミングで臭気の改善効果を高め得る。また、多孔質体にあらかじめ保持されている臭気改善剤と、カプセルから流出させる臭気改善液との組合せによって、新たな臭気改善機能が発揮されるように構成することも可能である。
ここに開示される臭気改善部材の好ましい用途の一例として、おむつが挙げられる。例えば、紙おむつの使用後において排泄物等を改善する用途に好適に利用され得る。
本明細書によると、また、ここに開示されるいずれかの臭気改善部材の製造や供給等に適した臭気改善部材ストックが提供される。その臭気改善部材ストックは、間隔をおいて配置された複数のカプセルと、上記複数のカプセルを覆うひとつながりの多孔質体とを備える。上記臭気改善部材ストックの一部を残部から分離することにより、ここに開示されるいずれかの臭気改善部材が形成される。このような臭気改善部材ストックは、該ストック自体の保管や流通に適する。また、上記臭気改善部材ストックは、該ストックから形成される臭気改善部材を具備する製品の製造に好適に利用され得る。
一態様に係る臭気改善部材を示す側面図である。 図1のII−II線断面図である。 一態様に係る臭気改善部材ストックを模式的に表す説明図である。 一態様に係る臭気改善部材ストックから臭気改善部材を形成する例示的な方法を模式的に表す説明図である。 テープ型紙おむつの一例を示す概略斜視図である。 パンツ型紙おむつの一例を示す概略斜視図である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、本明細書に記載された発明の実施についての教示と出願時の技術常識とに基づいて当業者に理解され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。また、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明することがあり、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、図面に記載の実施形態は、本発明を明瞭に説明するために模式化されており、実際に提供される製品のサイズや縮尺を必ずしも正確に表したものではない。
この明細書において、臭気の改善とは、臭気の除去、マスキングおよび改質を包含する概念である。ここで臭気の除去とは、消臭、脱臭および除臭を包含する概念である。臭気のマスキングとは、他のにおい(典型的には、芳香等の快い香り)によって臭気を覆い隠す(臭気を感知しにくくする)ことをいう。臭気の改質とは、臭気をより不快感の少ないにおい(典型的には快い香り)に転換するこという。
この明細書において「臭気改善剤」とは、臭気改善機能(典型的には、臭気の除去、マスキングおよび改質のうち少なくともひとつの機能)を発揮し得る剤をいう。ここでいう臭気改善剤は、一般に芳香剤、消臭剤、脱臭剤、香料等と称されるものであり得る。また、「臭気改善液」とは、臭気改善剤のうち室温(典型的には25℃)において流動性を示す性状(液状)であるものをいう。なお、臭気改善剤または臭気改善液における有効成分を「臭気改善成分」ということがある。
本発明により提供される臭気改善部材の一態様を図1に示す。この臭気改善部材1は、臭気改善液Lを保持するカプセル10と、該カプセル10を覆う多孔質体20とを備える。臭気改善部材1に押圧力等の外力を加えると、カプセル10から臭気改善液Lが流出し、多孔質体20に浸み込む。これにより臭気改善部材1の臭気改善機能が発現し、またはその機能が高められる。以下、臭気改善部材を構成する各要素につき順に説明する。
<臭気改善液>
ここに開示される技術において、カプセルに保持させる臭気改善液としては、臭気の種類に応じて、当該臭気を改善し得る公知の臭気改善成分を含む液状の組成物(臭気改善成分からなる組成物であり得る。)を用いることができる。臭気改善成分のタイプは特に限定されない。例えば、臭気物質を物理的にトラップ(吸着、包接等)することで臭気を改善する物理的作用型の臭気改善成分;酸化、還元、中和等の化学反応(触媒反応であり得る。)により臭気を改善する化学的作用型の臭気改善成分;物理的なトラップと化学反応との組合せにより臭気を改善する物理的・化学的作用型の臭気改善成分;臭気物質と混ざり合う(調和する)ことで臭気を全体としてより不快感の少ないにおいに転換する、いわゆるハーモナイズド効果を発揮する臭気改善成分;等のいずれも使用可能である。これらの中間的または複合的な作用により消臭効果を発揮する臭気改善成分であってもよい。ここに開示される技術において用いられる臭気改善液は、このような臭気改善成分の1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて含み得る。即効性が高いこと、体積当たりの臭気改善効果が高いこと、液状の形態に調製しやすいこと等の理由から、化学的作用を伴うタイプの臭気改善成分またはハーモナイズド効果を発揮する臭気改善成分を含む臭気改善液を好ましく使用し得る。
主に臭気の除去機能を発揮する臭気改善成分の例として、窒素化合物、金属キレート化合物、有機および無機の酸、有機および無機の塩基性化合物、酸化剤、エステル化合物、アルデヒド化合物、シクロデキストリン等が挙げられる。カテキン、タンニン、フラボノイド等の天然物系(典型的には植物系)の臭気改善成分を用いてもよい。
主に臭気のマスキング機能を発揮する臭気改善成分としては、各種の香料類を用いることができる。使用し得る香料の非限定的な例には、シトロネロール、ゲラニオール、リナロール、ターピネオール、フェネチルアルコール、メントール、オイゲノール等のアルコール類;シトラール、シトロネラール、アニスアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオナール等のアルデヒド類;メントン、ショウノウ、ローズフェノン、ラズベリーケトン等のケトン類;d−リモネン、α−ピネン、β−ピネン等のテルペン類;オレンジ油、レモン油、ベルガモット油、ラベンダー油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ジャスミン油、ローズ油、ショウノウ油、シダー油、檜油、白檀油等の精油;麝香等の動物性香料;等が含まれる。また、いわゆるハーモナイズド香料、すなわち上述のハーモナイズド効果により臭気改善効果を発揮する香料を用いてもよい。
排泄物臭の改善を目的とする場合には、排泄物に起因して生じ得る臭気(例えば、硫化水素、アンモニア、アミン化合物、メルカプタン類等の臭気物質を含む臭気)を効果的に改善し得る臭気改善成分(例えば、上記臭気物質の少なくともひとつを有効に除去し得る臭気改善成分)を採用するとよい。そのような臭気改善成分の非限定的な例として、酸化鉄等の酸化剤;硫酸、リン酸等の無機酸や、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、乳酸等の有機酸;マロン酸エステル、酒石酸エステル、グリオキシル酸エステル、メタクリル酸エステル等のエステル化合物;金属フタロシアニン化合物等の金属キレート化合物;等が挙げられる。また、排泄物臭に適合するハーモナイズド香料を用いてもよい。
ここに開示される技術における臭気改善液は、このような臭気改善成分が適切な溶媒に溶解または分散したものであり得る。溶媒としては、水性溶媒および油性溶媒のいずれも使用可能である。ここで水性溶媒とは、水または水を主成分(50重量%より多く含まれる成分)とする混合溶媒をいう。水性溶媒を構成する水以外の成分としては、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、グリセリン等が挙げられる。油性溶媒の例としてはイソパラフィン等が挙げられる。
<カプセル>
ここに開示される臭気改善部材を構成するカプセルは、上述のような臭気改善液を保持することができ、かつ外力により上記臭気改善液を流出させ得るものであればよく、特に限定されない。典型的には、図2に例示するように、カプセル10の外殻(シェル)12の内側に形成された空洞部14に臭気改善液Lが収容されることによって、該臭気改善液Lがカプセル10に保持されている。なお、各カプセルの有する空洞部の数は、図2に例示するようにひとつでもよく、2つ以上でもよい。ここに開示される技術は、各々ひとつの空洞部を有するカプセルを用いて好ましく実施され得る。
好ましい一態様において、臭気改善液は、上記外力が付加されない状態では上記シェルによって液密に(すなわち、カプセルから流出しないように)封止されている。上記シェルは、カプセル内の臭気改善液を気密に封止してもよく、該臭気改善液の蒸気を透過させてもよい。例えば、上記外力が付加されない状態ではシェルの内側に収容された臭気改善液の一部が揮発して該シェルを透過して徐々に拡散し、外力を加えることにより残りの臭気改善液がシェルから流出するように構成されていてもよい。臭気改善部材の保存性の観点からは、上記シェルにより臭気改善剤が気密に封止されていることが好ましい。
カプセルから臭気改善液を流出させる態様は、該カプセルを覆う多孔質体に臭気改善液が浸み込む態様であればよく、特に限定されない。例えば、シェル内に臭気改善液を収容したカプセルにおいて、上記シェルの一部または全体を外力により破壊する態様(砕く、割る、ヒビを入れる、破裂させる等の破壊態様であり得る。)、シェルを弾性変形または塑性変形させることで内部の臭気改善液を押し出す態様(あらかじめ形成されていたスリットを開口させる態様や、外力が付加されない状態では臭気改善液が流出しないサイズの細孔から臭気改善液を押し出す態様等であり得る。)等により、カプセルから臭気改善液を流出させることができる。上記外力は、圧縮応力、曲げ応力、捻り応力、これらの複合的な応力、等であり得る。
臭気改善液を保持させたカプセルは、公知の方法により得ることができる。例えば、界面重合法、in situ重合法(界面反応法)、コアセルベーション法、液中乾燥法、滴下法等が挙げられるが、これらに限定されない。
カプセルの構成材料は特に限定されず、該カプセルに保持させる臭気改善液の組成や臭気改善部材の用途等を考慮して、公知の材料から適宜選択することができる。例えば、カプセルのシェルを構成する材料は、硬質であってもよく、軟質(弾性体等)であってもよい。硬質のシェルによると、臭気改善液の気密性を高めやすく、臭気改善液の流出を手応えや外形変化から把握しやすい傾向がある。また、軟質のシェルには、臭気改善部材を備えた製品の触感(例えば、おむつや生理用品等のように身に着けて用いられる製品に適用する場合における着用感)を損ないにくいという利点がある。
シェルの構成材料の具体例としては、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体等の合成樹脂のほか、ゼラチン、アラビアゴム、にかわ、カゼイン、アルブミン、エチルセルロース等のセルロース類およびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、アルギン酸ナトリウム等の多糖類等が挙げられるが、これらに限定されない。一態様において、食品の容器に使用され得る材料や、食用や薬用のカプセルに使用され得る材料を好ましく採用することができる。このことは、おむつ等のように身に着ける製品や、ペット用トイレシート等のように誤って口にされ得る製品に適用される臭気改善部材では特に有意義である。
カプセルから臭気改善液を流出させるために要する外力の大きさは特に限定されず、臭気改善部材の用途や使用態様を考慮して適宜設定することができる。一態様において、カプセルの圧縮強度を例えば1N〜50N(典型的には3N〜25N、好ましくは4N〜15N)とすることができるが、これに限定されない。ここで、カプセルの圧縮強度とは、カプセルを圧縮する方向に応力を加えたときに該カプセルが破壊される強度(圧縮破壊強度)をいう。カプセルの圧縮強度は、市販の圧縮試験機(例えば、株式会社サン科学社製のレオメーター)を用いて測定することができる。カプセルの圧縮強度は、シェルの構成材質、シェルの厚さ、カプセルの形状等により調節することができる。カプセルの圧縮強度は、シェルの一部に他よりも破壊しやすい箇所を設けることにより調節することもできる。このように破壊しやすい箇所(破壊予定箇所)を設けることは、カプセルの圧縮強度を精度よく設定する観点からも有利となり得る。
使用環境や保存環境によるカプセルの圧縮強度の変動を抑える観点から、耐水性(水に対する不溶性、水や湿気に対する耐軟化性等)を示す材料を好ましく採用することができる。このことは、おむつやペット用トイレシート等のように水分に接触し得る状況で使用される製品に適用される臭気改善部材では特に有意義である。
カプセルの外形は特に限定されず、例えば球状、ラグビーボール状、繭型、円筒状(両端が半球状に形成された円筒状等であり得る。)、板状(円盤状、扁平な直方体状等であり得る。)、円筒状以外の筒状(楕円柱状、角柱状等であり得る。)等とすることができる。各形状において、シェルの一部に破壊しやすい箇所(溝、窪み等)が設けられていてもよい。臭気改善液を体積効率よく保持(収容)する観点から好ましい形状として、球状やラグビーボール状が挙げられる。このようにカプセルの外面が凸曲面となっている形状は、該カプセルを手指により押圧して臭気改善液を流出させる際に、流出した臭気改善液が手指に付着しにくいという観点からも好ましい。
カプセルのサイズは特に限定されず、臭気改善部材の用途や使用態様を考慮して適宜設定することができる。一態様において、カプセルの長軸長は、例えば0.5mm〜15mm程度(典型的には1mm〜10mm程度)とすることができる。カプセルの短軸長は、例えば0.3mm〜10mm程度(典型的には0.5mm〜8mm程度、好ましくは1mm〜5mm程度)とすることができる。ここで、カプセルの長軸長とは、該カプセルを収容し得る最小の直方体における最も長い辺の長さをいう。カプセルの短軸長とは、該カプセルを収容し得る最小の直方体における最も短い辺の長さをいう。球形のカプセルの長軸長および短軸長は、いずれも該カプセルの直径と一致する。
シェルの厚さは特に限定されない。上述した好ましい圧縮強度を実現しやすくする観点や、カプセルのサイズ(外形の大きさ)に対してシェル内に収容し得る臭気改善液の量を多くする観点から、一態様において、シェルの厚さを概ね0.03μm〜4μm(好ましくは0.05μm〜2μm)程度とすることができる。
ひとつのカプセルのシェル内に収容する臭気改善液の量は、特に限定されないが、臭気改善効果と手指等への付着防止性との兼ね合いを考慮して、例えば0.2μL〜10mL程度とすることができ、通常は1μL〜1mL程度とすることが適当である。
<多孔質体>
ここに開示される技術における多孔質体は、上記カプセルを少なくとも部分的に覆って配置され、該カプセルから流出する臭気改善液を浸み込ませ得るように構成されている。臭気改善液が多孔質体に浸み込む(吸収される)ことにより、該臭気改善液の表面積を拡大して臭気改善作用の即効性を高めることができる。また、カプセルを手指等により押圧して臭気改善液を流出させる場合にも、流出した臭気改善液が手指等に付着することを防止することができる。ここに開示される臭気改善部材は、少なくともカプセルから臭気改善液を流出させた直後には該臭気改善液が臭気改善部材の表面まで浸透しないように構成されていることが好ましい。一方、カプセルの押圧に用いた手指等は、通常、カプセルから臭気改善液を流出させた後は臭気改善部材から離される。したがって、ここに開示される臭気改善部材は、流出した臭気改善液が徐々に濡れ拡がって臭気改善部材の表面まで浸透し得るものであってもよい。
上記多孔質体の形状や配置は、カプセルから流出する臭気改善液を浸み込ませ得るように設定することができ、特に限定されない。通常は、臭気改善部材を外側からみて、カプセルの50面積%以上(好ましくは70面積%以上)が多孔質体で覆われていることが好ましい。ここで、臭気改善部材を外側からみてカプセルが多孔質体で覆われているとは、臭気改善部材の外側からカプセルの外表面をみようとする視線が多孔質体で遮られていることをいい、該カプセルが上記多孔質体で覆われている範囲にすべてにおいてカプセルの外表面に多孔質体が接触している必要はない。ここに開示される技術は、臭気改善部材を外側からみて、カプセルの全面積(すなわち100面積%)が多孔質体で覆われている態様で好ましく実施され得る。
多孔質体の構成材料は、有機材料、無機材料、金属材料、これらの混合物や複合物等であり得る。成形性や触感の観点から、有機材料を主成分とする多孔質体(典型的には、50重量%以上が有機材料からなる多孔質体)が好ましい。特に限定するものではないが、多孔質体の空隙率は、例えば30〜99体積%程度とすることができ、通常は50〜90体積%程度とすることが適当である。
多孔質体の形態は特に限定されないが、通常は繊維集積体または発泡体(フォーム)が適当である。発泡体としては、プラスチック材料の発泡体(プラスチック発泡体)を好ましく採用し得る。プラスチック発泡体を形成するためのプラスチック材料(ゴム材料を包含する意味である。)は、特に制限されず、公知のプラスチック材料のなかから適宜選択することができる。具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル樹脂;ポリ塩化ビニル等のポリ塩化ビニル樹脂;酢酸ビニル樹脂;ポリフェニレンスルフィド樹脂;ナイロン、アラミド等のポリアミド樹脂;ポリイミド系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン(PEEK);ポリスチレン等のスチレン系樹脂;ポリウレタン樹脂等のウレタン系樹脂;ポリクロロプレンゴム等のゴム材料;等が挙げられる。プラスチック材料は、1種を単独でまたは2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
ここに開示される技術における多孔質体としては、繊維集積体を好ましく採用し得る。カプセルから流出させた臭気改善液を繊維集積体に浸み込ませることにより、該臭気改善液を繊維に沿って薄く広げることができる。これにより臭気改善液の揮発量を多くして即効性を高めることができる。また、繊維集積体により構成された多孔質体は、臭気改善液が浸み込んだ状態においても繊維間の隙間により良好な通気性を維持しやすいので、多孔質体に浸み込んだ臭気改善液と臭気とを効率よく接触させることができる。このことも臭気改善の即効性を高めるうえで有利である。
なお、本明細書において繊維集積体とは、多数の繊維が集積して構成された材料の他、1または少数の繊維が蓄積して構成された材料を含む概念である。このような繊維集積体は、一般に、繊維の絡み合い、交差、結束等の物理的作用および/または融着、溶着、バインダによる結着、化学反応による結合等の化学的作用により、集積体としての形態を維持するように構成されている。上記繊維集積体は、不織布、織布、紙、綿、フェルト等と称されるものであり得る。
繊維集積体を構成する繊維の材質は特に限定されず、公知の天然繊維および化学繊維から適宜選択することができる。繊維集積体を構成する繊維としては、1種の繊維を単独で用いてもよく、任意の2種以上の繊維を併用してもよい。
天然繊維の非限定的な例としては、綿等のセルロース系繊維が挙げられる。化学繊維の例には、合成繊維、半合成繊維(アセテート等)、再生繊維、無機繊維等が含まれる。再生繊維の非限定的な例には、レーヨン、キュプラおよびポリノジックが含まれる。合成繊維の非限定的な例として、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のオレフィン繊維;ポリエチレンテレフタレート繊維等のポリエステル繊維;ナイロン繊維、アラミド繊維等のポリアミド繊維;アクリル繊維;ポリビニルアルコール繊維(いわゆるビニロン繊維);炭素繊維(炭素系繊維);シリコーン系繊維;フッ素系繊維;等が挙げられる。このような合成繊維には、必要に応じて、着色剤、充填材、酸化防止剤等の、樹脂繊維に用いられ得る公知の添加剤が配合されていてもよい。
ここに開示される技術の一態様において、多孔質体の成形性や臭気改善部材の生産性等の観点から、不織布により構成された多孔質体を好ましく用いることができる。不織布の形成方法は特に限定されない。例えば、スパンボンド法、SMS法、メルトブローン法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができる。不織布を構成する繊維は、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のオレフィン繊維;ナイロン繊維、アラミド繊維等のポリアミド繊維;レーヨン、キュプラ等の再生繊維;綿等の天然繊維;から選択される1種または2種以上であり得る。不織布自体のにおいが少ないことや、触感、強度、クッション性等のバランスが良いことから、オレフィン繊維を主成分(50重量%以上を占める成分)とする不織布を好ましく採用し得る。
カプセルを覆う多孔質体が不織布により構成されている形態において、該カプセルは、一重の不織布により覆われていてもよく、二重以上(例えば、二重〜二十重)の多重の不織布により覆われていてもよい。カプセルを多重の不織布で覆う多孔質体は、例えば、カプセルの周囲に不織布を2周以上巻き付けることにより形成され得る。図2に示す例では、球状のカプセル10の周囲に不織布22が約3周巻き付けられることにより、多孔質体20が形成されている。このようにして形成された多孔質体20は、典型的には全体として概ね筒状の形状を呈する。好ましい一態様において、例えば図1に示すように、筒の両端(図1における左右端)が窄められた形状となるように多孔質体20を構成することにより、多孔質体20からのカプセル10の脱落を好適に防止することができる。
カプセルを多重の不織布で覆う多孔質体の他の例として、あらかじめ多重にした不織布を用いて両端が開口したチューブ状または一端が開口した袋を作製し、該チューブまたは袋にカプセルを収容した後、開口部を閉じるか少なくとも窄めて形成された多孔質体が挙げられる。開口部と閉じるか窄める方法としては、ヒートシール(熱融着)、接着、粘着等による方法の他、不織布を折り曲げる方法や捻る方法を採用することができる。
多孔質体を構成する不織布の坪量は特に限定されない。柔軟性の観点から、坪量が150g/m以下(より好ましくは100g/m以下、さらに好ましくは80g/m以下、さらに好ましくは50g/m以下、例えば30g/m以下)の不織布を好ましく使用し得る。また、不織布の強度や取扱い性の観点から、坪量が10g/m以上(典型的には15g/m以上)の不織布を好ましく使用し得る。ここに開示される技術は、例えば、10g/m〜80g/mの不織布により構成された多孔質体を用いる態様で好ましく実施され得る。かかる坪量を有する一重または多重の不織布によりカプセルを覆うことが好ましい。
ここに開示される技術における多孔質体は、あらかじめ(すなわち、カプセルから流出する臭気改善液が浸み込む前から)臭気改善剤を有していてもよい。このような多孔質体を備える臭気改善部材によると、カプセルから臭気改善液を流出させる前においても、上記多孔質体によって臭気改善効果を発揮させることができる。そして、カプセルから臭気改善液を流出させて多孔体に浸み込ませることにより、所望のタイミングで臭気の改善効果を高めることができる。また、多孔質体にあらかじめ保持されている臭気改善剤と、カプセルから流出させる臭気改善液との組合せによって、新たな臭気改善機能が発揮されるように構成することも可能である。例えば、臭気改善液を流出させる前には多孔質体の有する臭気改善剤により消臭機能を発揮し、カプセルから臭気改善液を流出させることで新たに芳香機能を発揮するように構成することができる。
多孔質体の有する臭気改善剤としては、室温において流動性を示さない性状であるもの、典型的には固体状(ゲル状であり得る。)を呈するものを好ましく採用し得る。上記臭気改善剤は、多孔質体を構成する材料の表面に付着(担持)されていてもよく、多孔質体を構成する材料に配合(例えば練り込み)されていてもよい。
多孔質体の有する臭気改善剤とカプセルが保持する臭気改善液とは、同種の臭気改善機能を発揮するものであってもよく、異種の臭気改善機能を発揮するものであってもよい。例えば、多孔質体の有する臭気改善剤として消臭剤を使用し、カプセルが保持する臭気改善液として香料(例えば、主に臭気のマスキング機能を発揮する香料(芳香剤)やハーモナイズド香料)を用いることができる。また、多孔質体の有する臭気改善剤として消臭剤を使用し、かつ、カプセルが保持する臭気改善液として消臭剤を使用してもよい。多孔質体の有する臭気改善剤の有効成分(臭気改善成分)とカプセルが保持する臭気改善液の有効成分とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
多孔質体に用いられ得る臭気改善剤としては、特に限定されないが、例えば、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化チタン、二酸化マンガン、活性炭、シリカゲル、アルミナゲル、アルミノケイ酸塩、活性白土、ゼオライト、アパタイト、ハイドロキシアパタイト、リン酸ケイ素、リン酸アルミニウム、リン酸チタン、等を挙げることができる。これらは1種を単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの臭気改善剤は、例えば、適当な分散媒(典型的には水)に分散させた処理液を多孔質体に付着(噴霧、浸漬等)させ、該処理液を乾燥させることによって、多孔質体に担持させることができる。
<臭気改善部材>
ここに開示される臭気改善部材において、ひとつの多孔質体により覆われているカプセルの数は、1個でもよく、2個以上(例えば2〜10個、典型的には2〜3個)でもよい。ひとつの多孔質体によって2個以上のカプセルが覆われている態様において、それらのカプセルが保持する臭気改善液の機能は、同一でもよく異なっていてもよい。例えば、シェル内に消臭剤が封止された第1のカプセルと、シェル内にハーモナイズド香料が封止された第2のカプセルとがひとつの多孔質体(例えば、それらのカプセルの周囲に巻き付けられた不織布により構成された多孔質体)によって覆われていてもよい。また、ひとつの多孔質体によって覆われた2個以上のカプセルの形状、サイズ、圧縮強度等は、それぞれ、同一でもよく異なってもよい。通常は、カプセルから臭気改善液を流出させる操作の容易性や、臭気改善部材の製造容易性等の観点から、ひとつの多孔質体によってひとつのカプセルが覆われた形態を好ましく採用し得る。
臭気改善部材を構成するカプセルは、該カプセルを多孔質体で覆う際(例えば、カプセルの周囲に不織布を巻き付ける際)における作業性の向上や、カプセルが多孔質体から脱落する事象の防止等の目的から、多孔質体に固定されていてもよい。カプセルを多孔質体に固定する態様は特に限定されず、例えば粘着、接着、融着、係合等であり得る。
臭気改善部材の外形は特に限定されない。例えば、上記で例示したカプセルの外形に概ね対応する外形であり得る。また、ひとつの多孔体によって2個以上のカプセルが覆われている態様の臭気改善部材の外形は、上記の例示の他、例えば数珠状、紐状、環状等とすることができる。
臭気改善部材のサイズは特に限定されず、用途や使用態様を考慮して適宜設定することができる。特に限定するものではないが、ひとつの多孔質体によってひとつのカプセルが覆われた形態の臭気改善部材では、該臭気改善部材の長軸長は、例えば1mm〜50mm程度(典型的には2mm〜30mm程度)とすることができる。上記臭気改善部材の短軸長は、例えば0.5mm〜30mm程度(典型的には1mm〜20mm程度、好ましくは3mm〜15mm程度)とすることができる。ここで、臭気改善部材の長軸長および短軸長は、該臭気改善部材を収容し得る最小の直方体における最も長い辺の長さおよび最も短い辺の長さとして定義される。好ましい一態様において、臭気改善部材の長軸は、該臭気改善部材を構成するカプセルの長軸と概ね一致する。他の一態様において、臭気改善部材の長軸とカプセルの長軸とが不一致であってもよく、例えば臭気改善部材の長軸とカプセルの長軸とがほぼ直交していてもよい。
多孔質体がカプセルを覆う厚さ(被覆厚さ)は特に限定されず、臭気改善部材の用途、カプセルの形状や硬度、カプセルから流出させる臭気改善液の量等を考慮して適宜設定することができる。一態様に係る臭気改善部材において、上記被覆厚さを0.5mm〜15mm(典型的には1mm〜10mm、例えば2mm〜5mm)とすることができる。上記被覆厚さは、ひとつの多孔質体によってひとつのカプセルが覆われた形態の臭気改善部材に好ましく適用され得る。長軸および短軸の少なくとも一方に沿う方向において上記被覆厚さを有する臭気改善部材が好ましい。また、上記被覆厚さは、ひとつのカプセルから流出させ得る臭気改善液の量が0.2μL〜5mL(例えば1μL〜1mL)である臭気改善部材に好ましく適用され得る。
ここに開示される臭気改善部材は、臭気改善効果を顕著に損なわない限度で、上記以外の任意の構成要素を備えることができる。そのような構成要素の非限定的な例には、多孔質体の外側に配置され得る通気性の外皮や、臭気改善部材の製品への取付けに役立ち得る粘着テープ、接着剤、クリップ、紐等が含まれ得る。また、臭気改善部材が活性化されたことを把握しやすくするために、カプセルから臭気改善液が流出すると臭気改善部材の外観が変化するように構成してもよい。例えば、臭気改善液に着色を施す、多孔質体が臭気改善液に接触すると発色するか模様が浮かび上がるようにする、等の手法を採用し得る。
ここに開示される臭気改善部材の製造方法は特に限定されない。
一態様に係る製造方法につき、図3,4を参照して説明する。図3に示すように、ひとつながりのチューブ状の多孔質体20の内部に複数のカプセル10が間隔をおいて配置された紐状の臭気改善部材ストック100が図の右方から供給される。多孔質体20としては、一重または多重の不織布により形成されたチューブを使用することができる。多孔質体20は、複数のカプセル10の周囲に多重に巻き付けられた不織布であってもよい。そして、例えばヒートシール器180を用いて隣接するカプセル10で多孔質体20を熱溶着させることにより、カプセル10と隣接するカプセルとの間を多孔質体20の一部で区切る。このようにカプセル10間が区切られた形態の臭気改善部材ストック100は、例えば図3の左方に示すように巻きとってロール形態とし、この形態で保管、搬送等を効率よく行うことができる。その後、図4に示すようにロール形態の臭気改善部材ストック100を巻き戻して適宜の切断手段(カッター)190によりカプセル10間で切断することにより、図1に示すような臭気改善部材1を製造することができる。
他の態様として、例えば図3に示すヒートシール器180の左方(下流側)にカッターを配置して臭気改善部材ストック100をカプセル10間で切断することにより、いったんロール形態とすることなく臭気改善部材1を製造してもよい。あるいは、ヒートシールと切断とを同時に行うようにしてもよい。
<用途>
ここに開示される臭気改善部材は、任意のタイミングでカプセルから臭気改善液を流出させて多孔質体に浸み込ませることによって速やかに臭気改善効果を発現または増進させ得ることから、臭気の改善が望まれる種々の製品に好ましく適用することができる。例えば、人または動物の排泄物、吐瀉物、分泌物等や、発酵食品、生ごみ等に起因する臭気の改善に適用され得るが、これらに限定されない。ここに開示される臭気改善部材は、例えば、おむつや尿取り用パッド、生理用品、ペット等の動物用のトイレ用品(トイレシート、トイレ砂等)、これらの製品を使用後に廃棄する際に用いられるゴミ袋、排泄物や吐瀉物を直接収容する容器(ストマ袋、吐瀉物収容袋、ペットの散歩時等に用いられる便回収袋等)、着用後の衣類を洗濯時まで溜めておく洗濯物入れ袋等の各種製品に組み込んで、またはこのような製品の付属品として用いることができる。
臭気改善作用の即効性および臭気改善液の手指等への付着防止性が良いという特長を活かした好ましい適用対象の一例として、紙おむつ(使い捨ておむつまたは使い捨て紙おむつと称されることもある。)が挙げられる。紙おむつは、いわゆるフラット型紙おむつ(おむつカバーと併用される平坦なシート形状のおむつ)、テープ型紙おむつ(おむつカバーとおむつが一体となった構造で、被着者の背中側から腹部側にかけてあてがった後に両脇をテープで止めて使用されるもの)、およびパンツ型紙おむつ(下着のパンツと同様に履かせて使用されるもの)に大別される。ここに開示される臭気改善部材は、いずれのタイプの紙おむつにも好ましく適用することができる。
以下、ここに開示される臭気改善部材の紙おむつへの適用例につき図面を参照して説明するが、本発明はこれらの具体例に限定されない。
図5は、テープ型紙おむつの一例を示す概略斜視図である。テープ型紙おむつ3は、被着者の腹部側にあてがわれる前身頃31と、被着者の背中側にあてがわれる後身頃32と、それらの間に位置するクロッチ部33とを有するおむつ本体30を備え、全体として縦長の形状に構成されている。おむつ本体30は、典型的には、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、これらの両シートに挟まれた液吸収体とを備え、表面シートが被着者側となるように装着して用いられる。前身頃31および後身頃32のそれぞれ上端(着用時における頭側をいい、クロッチ部33から遠い側の端に相当する。)付近には、エラスティックウエストバンド34が組み込まれている。
後身頃32の上端部付近の右端および左端からエラスティックイヤー35が延びており、各エラスティックイヤー35の端部にはクロージャーテープ36(サイドテープ)が取り付けられている。前身頃31の表面(裏面シートの表面側)には、ウエストバンド34の少し下の位置にフロンタルテープ37が配置されている。クロージャーテープ36の内側(表面シート側)の表面の一部には、フロンタルテープ37の表面に係合させ得る微小なフックを複数備えたファスニング部36aが形成されている。紙おむつ3の装着時には、エラスティックイヤー35の端部を前身頃31に重ね、クロージャーテープ36のファスニング部36aをフロンタルテープ37の表面に軽く押しつけて固定する。
後身頃32表面(裏面シートの表面側)には、ウエストバンド34の少し下の位置に、Z型に折りたたまれた廃棄テープ38が設けられている。廃棄テープ38は、その上端をつまんで引くことにより折りたたまれた部分が開いて約3倍の長さに展開するとともに、内側(紙おむつ側)に向く粘着面が露出するように構成されている。使用後の紙おむつ3は、排泄物がこぼれないように長手方向に丸め、展開した廃棄テープ38を利用して丸めた形態を維持し得るようにして廃棄される。
このような構成の紙おむつ3に臭気改善部材を適用する場合、臭気改善部材を配置する箇所は、外力を加えてカプセルから臭気改善液を流出させ得る箇所であればよく、特に限定されない。例えば、ウエストバンド34、エラスティックイヤー35、クロージャーテープ36、フロンタルテープ37、廃棄テープ38等の構成部材において、各部材の内部に臭気改善部材を組み込んでもよく、各部材の表面に臭気改善部材を配置してもよい。部材の表面に臭気改善部材を配置する場合には、被着者の着用感の観点から、着用時における外側に臭気改善部材を配置することが好ましい。
一態様において、排泄物の臭気と接触しやすい位置に臭気改善部材を配置することにより、臭気改善効果が効率よく発揮され得る。かかる観点から、クロッチ部31における裏面シートより表側の部分(例えば、液吸収体の内部)や、前身頃31または後身頃32における裏面シートより表側の部分に臭気改善部材を配置してもよい。
他の一態様において、使用済みの紙おむつを丸めて捨てる際に、排泄物とともに内側に巻き込まれる位置に臭気改善部材を配置することにより、臭気改善効果が効率よく発揮され得る。かかる観点から好ましい配置位置として、ウエストバンド34の外側やフロンタルテープ37の外側、または前身頃31または後身頃32のウエストバンド34に比較的近い位置における裏面シートの表面等が挙げられる。
図6は、パンツ型紙おむつの一例を示す概略図である。パンツ型紙おむつ5は、前面部50aおよび背面部50bがパンツ型に繋がったおむつ本体50を備える。おむつ本体50は、典型的には、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、これらの両シートに挟まれた液吸収体とを備え、前面部50aが被着者の腹部側となるように履かせて用いられる。おむつ本体50の上端にはエラスティックウエストバンド54が組み込まれている。背面部50bの表面には、ウエストバンド54の少し下の位置に、図5に示す廃棄テープ38と同様にZ型に折りたたまれた廃棄テープ58が設けられている。使用後の紙おむつ5は、排泄物がこぼれないように丸め、展開した廃棄テープ58を利用して丸めた形態を維持し得るようにして廃棄される。
このような構成の紙おむつ5に臭気改善部材を適用する場合、臭気改善部材を配置する箇所は、外力を加えてカプセルから臭気改善液を流出させ得る箇所であればよく、特に限定されない。例えば、ウエストバンド54や廃棄テープ58の内部や表面(好ましくは外側の表面)に臭気改善部材を配置することができる。あるいは、おむつ本体50の内部(例えば、液吸収体の内部)に臭気改善部材を配置してもよい。
上記で例示したような臭気改善部材付き紙おむつによると、上記臭気改善部材を活性化した状態(すなわち、外力を加えてカプセルから臭気改善液を流出させた状態)で廃棄することにより、廃棄時(個別のごみ袋に入れて口を閉じる際や、いわゆる紙おむつ処理ポットに投入する際等)における臭気が改善され得る。さらに、使用済みの紙おむつが廃棄物として収集されるまでの期間(ごみ収集日まで屋内に保管する期間、ごみ置き場に出されてから収集されるまでの期間等)に発生する臭気が改善され得る。
臭気改善部材を備える紙おむつの好ましい使用態様の一例では、使用済みの紙おむつを被着者から外して廃棄する時点で臭気改善部材を活性化させる。これにより、カプセルから流出させた直後の臭気改善液を、使用後の紙おむつから生じる臭気の改善に効果的に利用することができる。
他の使用態様として、新しい紙おむつの使用開始時(典型的には、被着者への装着直前または装着直後)に臭気改善部材を活性化させてもよい。この使用態様によると、使用後の紙おむつから生じる臭気に加えて、紙おむつの使用中に発生し得る臭気をも改善することができる。
臭気改善部材を備える紙おむつは、必要に応じて該紙おむつから上記臭気改善部材を分離し得るように構成されていてもよい。例えば、ウエストバンドの外側に臭気改善部材を取り付けておき、使用後の紙おむつを廃棄する際に上記臭気改善部材をウエストバンドから外して手指等により圧迫することで活性化し、その臭気改善部材を使用済み紙おむつに投入して排泄物と一緒に丸めて廃棄するようにしてもよい。また、紙おむつにおいて臭気改善部材を見つけやすくするために、臭気改善部材自体またはその周囲の紙おむつ構成部材に、臭気改善部材の位置を示すターゲット印刷を施してもよい。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる具体例に示すものに限定することを意図したものではない。
<臭気改善部材の作製>
(サンプルA)
排泄物臭と調和する市販のハーモナイズド香料(臭気改善液)が気密に充填された直径3mm、圧縮強度10Nの球状カプセル1個に、幅15mmの不織布(坪量22g/m、ポリエチレンとポリプロピレンとの混紡、エアスルータイプ、消臭剤担持処理なし)を巻き付けて、直径10mmの円柱状の臭気改善部材サンプルAを作製した。
(サンプルB)
市販の排泄物用消臭剤(臭気改善液)が充填された直径3mm、圧縮強度10Nの球状カプセル1個を使用した。その他の点はサンプルAの作製と同様にして、臭気改善部材サンプルBを作製した。
(サンプルC)
サンプルAで使用した不織布に、酸化亜鉛を有効成分として含む市販の液状消臭剤150μLを含浸させて乾燥させることにより、該不織布に消臭剤を担持させた。この消臭剤担持不織布を球状カプセルに巻き付けた他はサンプルAの作製と同様にして、臭気改善部材サンプルCを作製した。
(サンプルD)
サンプルBで用いたものと同じ球状カプセルを使用した他はサンプルCの作製と同様にして、臭気改善部材サンプルDを作製した。
(比較サンプルP1)
サンプルAで用いたものと同じ不織布を単独で直径10mmの円柱状に丸めたものを比較サンプルP1とした。
(比較サンプルP2)
サンプルDで用いた消臭剤担持不織布を直径10mmの円柱状に丸めたものを比較サンプルP2とした。
<臭気改善試験>
(実施例1)
未使用のテープ型紙おむつのクロッチ部に、幼児の便30gとサンプルAの臭気改善部材(直前に手で押圧することにより球状カプセルを押し潰し、臭気改善液を流出させて不織布に浸み込ませたもの)とを配置した。この紙おむつを丸めてごみ箱に投入し、ごみ箱の上部を厚さ2mmの段ボールで覆った。その直後および24時間経過後に、ごみ箱上部から発せられる臭気のレベルを以下の評価基準に従って官能評価した(評価者:30歳代の男性1名)。
[評価点(臭気強度)]
3:強くにおう
2:におう
1:弱くにおう(便臭と分からない)
0:無臭
(実施例2)
サンプルAの臭気改善部材に代えてサンプルBの臭気改善部材を用いた他は実施例1と同様にして臭気改善試験を行った。
(実施例3)
サンプルAの臭気改善部材に加えてサンプルBの臭気改善部材を用いた他は実施例1と同様にして臭気改善試験を行った。
(実施例4,5)
サンプルAの臭気改善部材に代えてサンプルC,Dの臭気改善部材をそれぞれ使用した他は実施例1と同様にして臭気改善試験を行った。
(実施例6)
サンプルCの臭気改善部材に加えてサンプルDの臭気改善部材を用いた他は実施例4と同様にして臭気改善試験を行った。
(比較例1,2)
サンプルAの臭気改善部材に代えて比較サンプルP1,P2の臭気改善部材をそれぞれ使用した他は実施例1と同様にして臭気改善試験を行った。
Figure 2017099620
表1に示されるように、サンプルA〜Dの臭気改善部材を用いた実施例1〜6によると、比較例2に比べて明らかに高い臭気改善効果が得られた。カプセルを覆う多孔質体として臭気改善剤(消臭剤)を担持させた不織布を用いた実施例4〜6では特に良好な結果が得られた。なお、サンプルA〜Dを手で押圧して球状カプセルを押し潰した際、カプセルから流出した臭気改善液が手に付着することはなかった。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
1 臭気改善部材
3 テープ型紙おむつ(おむつ)
5 パンツ型紙おむつ(おむつ)
10 カプセル
12 シェル(外殻)
14 空洞部
20 多孔質体
22 不織布
30 おむつ本体
31 前身頃
32 後身頃
33 クロッチ部
34 ウエストバンド
35 エラスティックイヤー
36 クロージャーテープ
36a ファスニング部
37 フロンタルテープ
38 廃棄テープ
50 おむつ本体
50a 前面部
50b 背面部
54 エラスティックウエストバンド
58 廃棄テープ
100 臭気改善部材ストック
180 ヒートシール器
190 カッター
L 臭気改善液

Claims (7)

  1. 臭気改善液を保持するカプセルと、
    前記カプセルを覆う多孔質体とを備え、
    外力を加えることにより前記カプセルから前記臭気改善液が流出して前記多孔質体に浸み込むように構成されている、臭気改善部材。
  2. 前記カプセルは5N〜25Nの圧縮強度を有する、請求項1に記載の臭気改善部材。
  3. 前記カプセルは、直径0.5mm〜8mmの球状の外形を有する、請求項1または2に記載の臭気改善部材。
  4. 前記多孔質体は不織布により構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の臭気改善部材。
  5. 前記多孔質体はあらかじめ臭気改善剤を有している、請求項1から4のいずれか一項に記載の臭気改善部材。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の臭気改善部材を有する、おむつ。
  7. 間隔をおいて配置された複数のカプセルと、前記複数のカプセルを覆うひとつながりの多孔質体とを備える臭気改善部材ストックであって、
    前記臭気改善部材ストックの一部を残部から分離することにより請求項1から5のいずれかに記載の臭気改善部材が形成される、臭気改善部材ストック。
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