JP2019126445A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体であって、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際に香り成分を放出することができる吸収性物品包装体を提供する。【解決手段】吸収性物品11が包装シート21で包装された吸収性物品包装体1であって、包装シート21には、包装シート21の一部と他部とを繋いで包装体1の包装状態を維持する封止テープ22が設けられ、封止テープ22は、テープ基材と粘着層とを有し、テープ基材に香料がカプセル状に内包されている。【選択図】図3

Description

本発明は、尿パッド(軽失禁パッドを含む)や生理用ナプキン等の吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体に関するものである。
従来、吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体であって、香り付けがされたものが知られている。例えば特許文献1、2には、吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体であって、包装シートに香り付けがされた吸収性物品包装体が開示されている。特許文献3には、吸収性物品の粘着部が剥離シートで被覆された吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体であって、剥離シートに香り付けがされた吸収性物品包装体が開示されている。
特開2006−288982号公報 特開2015−58134号公報 特開2007−252886号公報
吸収性物品包装体に香り付けをする場合、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出すタイミングで香り成分が放出されることが好ましく、それにより吸収性物品包装体の香り付けの効果がより奏効されることとなる。本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際に香り成分を放出することができる吸収性物品包装体を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品包装体とは、吸収性物品が包装シートで包装され、包装シートには、包装シートの一部と他部とを繋いで包装体の包装状態を維持する封止テープが設けられ、封止テープは、テープ基材と、テープ基材の包装シート側に設けられた粘着層とを有し、テープ基材に香料がカプセル状に内包されているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品包装体は、吸収性物品を取り出す際に封止テープを引っ張ると、封止テープに引張荷重がかかってテープ基材に内包された香料が放出され、使用者に快適感を与えることができる。香料はテープ基材にカプセル状に内包されているため、封止テープを引っ張ったときにカプセル状に内包された香り成分が放出されるように形成することができ、封止テープに引張荷重をかけない状態では、香り成分の放出を抑えることができる。
テープ基材は、引張降伏伸びが20%以上であることが好ましい。これにより、封止テープを引っ張った際にテープ基材が弾性変形し、カプセル状に内包された香り成分を効果的に放出することができる。
封止テープは、包装シートの一部に固定される固定領域と、包装シートの他部を含んで剥離可能に貼着される貼着領域とを有し、封止テープの長手方向に対して、貼着領域の長さが封止テープの長さの40%以上90%以下であることが好ましい。このように封止テープが包装シートに取り付けられることにより、封止テープを引っ張った際に、テープ基材からより多くの香り成分を放出させることができる。
封止テープは、0.1N/cm以上2.2N/cm以下の引張荷重により、内包されていた香料を放出することが好ましい。これにより、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す前には、封止テープからの香料の放出を抑えつつ、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際には、封止テープを引っ張ることで、確実に封止テープから香料を放出するように形成することができる。
本発明の吸収性物品包装体は、包装シートの封止テープのテープ基材に香料がカプセル状に内包されているため、吸収性物品を取り出す際に封止テープを引っ張ると、封止テープに引張荷重がかかって、テープ基材に内包された香料を放出させることができる。
吸収性物品包装体に用いられる吸収性物品の一例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品のII−II断面図を表す。 図3(a),(b)は吸収性物品包装体の形成方法の一例を表し、図3(b)は吸収性物品包装体の平面図を表す。 図3(b)に示した吸収性物品包装体のIV−IV部分断面図を表す。
本発明の吸収性物品包装体は吸収性物品が包装シートで包装されたものである。本発明で用いられる吸収性物品についてまず説明する。
本発明で用いられる吸収性物品は、着用者の股間に当てて用いるものであり、尿等の排泄物を受けることができるものであれば特に限定されない。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド(軽失禁パッドを含む)、生理用ナプキン、使い捨ておむつ等が示される。なお、本発明で用いられる吸収性物品は包装シートに個別に包装されていることが好ましく、このような吸収性物品としては、一般に、尿パッド、生理用ナプキン等が挙げられ、本発明の吸収性物品はこのような用途に好適に適用される。
吸収性物品の形状は特に限定されない。吸収性物品が、例えば尿パッドや生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、長円形、砂時計形、羽子板形等が示される。
吸収性物品は、例えば、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとの間に吸収体が配されて形成される。なお、トップシートは、吸収性物品の肌面側に位置するシートであり、バックシートは、吸収性物品の非肌面側に位置するシートである。本発明において、肌面側とは、吸収性物品を着用する際に着用者の肌に向く側を意味し、非肌面側とは、着用者とは反対に向く側を意味する。
吸収性物品は、長手方向と幅方向を有する。長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味し、幅方向とは、吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。なお、吸収性物品包装体と包装シートについても、吸収性物品の長手方向と幅方向に基づき、長手方向と幅方向が定められる。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシートやバックシートが不織布から構成される場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収体としては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いることができる。吸収体は、紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆われてもよい。吸収体に含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収体は親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収体は、シート状吸収体であってもよい。シート状吸収体としては、不織布間に吸水性樹脂を有しパルプ繊維を有しないように形成されたものが挙げられる。このように形成されたシート状吸収体は不織布間に吸水性樹脂を有するため、高い吸収容量を実現できる。また、シート状吸収体は不織布間にパルプ繊維を有しないため、嵩張らず薄型に形成することができる。
シート状吸収体は、吸収性材料として吸水性繊維を用いたものであってよい。この場合もまた、シート状吸収体が嵩張らず薄型に形成される。吸水性繊維としては、プロトン化または塩形成したカルボキシル基を含有する繊維が挙げられる。例えば、アクリル繊維を加水分解して、アクリル繊維に含まれるニトリル基をカルボキシル基に変換することにより、吸水性繊維を得ることができる。このとき、吸水性繊維に含まれるカルボキシル基は、アルカリ金属塩またはアンモニア塩を形成していることが好ましい。また吸水性繊維は、親水性繊維をアクリル酸に浸漬し、繊維表面でアクリル酸を析出させることにより製造することができる。
吸収性物品は、肌面側の幅方向の両側に立ち上がりフラップが設けられることが好ましい。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の横漏れが防止される。立ち上がりフラップは、例えば、トップシートの幅方向の両側に、長手方向に延在するサイドシートを接合し、サイドシートの幅方向内方(立ち上がりフラップが立ち上がったときの上端近傍)に弾性部材を設けることにより形成される。このようにサイドシートと弾性部材とを設けることにより、弾性部材の収縮力によりサイドシートの幅方向内方が着用者の肌に向かって立ち上がり、立ち上がりフラップが形成される。立ち上がりフラップまたはサイドシートは、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成されることが好ましい。
吸収性物品の非肌面側には粘着部が設けられることが好ましく、具体的には、バックシートに粘着部が設けられることが好ましい。粘着部を設けることにより、吸収性物品をパンツ等の肌面側に固定することができる。
粘着部は、吸収性物品を包装する包装シートと剥離可能に接合されていることが好ましく、これにより、吸収性物品が包装シートに包装された状態で安定して保持される。吸収性物品を使用する際には、包装シートを粘着部から剥がすことにより、粘着部によって吸収性物品をパンツ等の肌面側に固定することができる。吸収性物品はあるいは、包装シートの内側面に剥離シートを取り付けて、この剥離シートと粘着部とを剥離可能に接合させ、これを包装シートで包装するようにしてもよい。剥離シートは、粘着部と剥離可能であればよく、例えば、プラスチックフィルムから構成したり、吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成された積層体(例えば、プラスチックフィルムに紙、不織布、織布または編布等が積層された積層体)から構成することができる。粘着部は、吸収性物品の非肌面側に粘着剤を塗布したり、粘着テープを貼り付けることにより形成することができる。
吸収性物品は包装シートに包装されて、吸収性物品包装体が形成される。包装シートは、吸収性物品を個別に(1つずつ)包装する。包装シートは1つのシート部材から形成されてもよく、2つ以上のシート部材を繋ぎ合わせて形成されてもよい。
包装シートは、例えば、プラスチックフィルム、紙、布(不織布、織布、編布等)、これらの任意の組み合わせによる積層体により構成される。吸収性物品に、包装シートと剥離可能な粘着部が設けられる場合は、包装シートの吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成されることが好ましい。具体的には、包装シートはプラスチックフィルムから構成される、あるいは吸収性物品と面する側がプラスチックフィルムから構成される積層体であることが好ましい。
包装シートは、吸収性物品側に向いた内側面とその反対側に向いた外側面とを有する。包装シートの内側面と外側面は、包装シートが吸収性物品を包装した状態を基準に定められる。包装シートの外側面の少なくとも一部は吸収性物品包装体の外側に露出し、吸収性物品包装体の外側面を構成する。
吸収性物品包装体は、例えば、吸収性物品が包装シートとともに折り畳まれることにより包装シートに包装されてもよく、折り畳まれた吸収性物品を包装シートで包装することにより吸収性物品包装体を形成してもよい。好ましくは、吸収性物品包装体は、前者の態様により形成される。この場合、吸収性物品包装体は、包装シートの内側面に吸収性物品を重ねた状態で、長手方向に2、3または4つ折りされることにより形成されることが好ましい。すなわち、包装シートの内側面に吸収性物品を重ねた状態で、包装シートと吸収性物品とが幅方向に延びる1、2または3個の折り目でともに折り返されて、長手方向に2、3または4つ折りされた吸収性物品包装体が形成されることが好ましい。
吸収性物品包装体には、包装シートの一部と他部とを繋いで吸収性物品包装体の包装状態を維持する封止テープが設けられている。封止テープは、テープ基材と、テープ基材の包装シート側に設けられた粘着層とを有しており、当該粘着層によって封止テープが包装シートに取り付けられている。粘着層は、テープ基材に粘着剤を塗布したり、粘着テープを貼り付けることにより形成することができる。封止テープは、包装シートの外側面の一部と他部とを繋ぐように設けられる。
封止テープは、例えば、包装シートの一部に固定され、包装シートの他部に剥離可能に貼着される。吸収性物品包装体の包装状態を解除する場合は、封止テープを包装シートの前記他部から剥離することにより、包装シートの折り畳みを展開して、吸収性物品を取り出すことができる。
封止テープが取り付けられる包装シートの前記一部としては、包装シートの端部であることが好ましい。一方、封止テープが取り付けられる包装シートの前記他部としては、包装シートが折り畳まれた状態で前記端部と重ねられる部分の近傍であることが好ましい。この場合、包装シートの一部と他部は、包装シートが折り畳まれた状態で隣接して位置し、包装シートを展開した状態では互いに離れて位置することとなる。好ましくは、包装シートは長手方向に折り畳まれて(すなわち幅方向に延びる折り目で折り返されて)、封止テープは、包装シートの長手方向の端部と、包装シートが折り畳まれて前記端部と重ねられた部分の近傍とを繋ぐように設けられる。
封止テープは、包装シートの一部に固定される固定領域と、包装シートの他部を含んで剥離可能に貼着される貼着領域とを有することが好ましい。固定領域と貼着領域は、封止テープと包装シートとの接合力の強さによって区分されてもよく、封止テープの通常の使用方法において、吸収性物品包装体の包装状態を解除する際に封止テープを包装シートから剥離される領域を、貼着領域としてもよい。前者の場合は、例えば、封止テープを包装シートに溶着(例えば、ヒートシールや超音波溶着)したり強く押圧することにより固定領域を形成し、粘着層の粘着力によって貼着領域を形成することができる。後者の場合、封止テープは、貼着領域につまみ部を設けたり、貼着領域に隣接して(好ましくは貼着領域の固定領域とは反対側に)つまみ部を設けることが好ましく、このつまみ部を手で摘まんで引っ張ることで、貼着領域を包装シートから優先的に剥離させることができる。
封止テープは、テープ基材に香料がカプセル状に内包されて構成されている。本発明の吸収性物品包装体はこのように構成された封止テープを備えているため、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際に封止テープを引っ張ると、テープ基材から香り成分が放出されて、使用者に快適感を与えることができる。香料はテープ基材にカプセル状に内包されているため、封止テープを引っ張ったときにカプセル状に内包された香り成分が放出されるように形成することができ、封止テープに引張荷重をかけない状態では、香り成分の放出を抑えることができる。
封止テープは、例えば0.1N/cm以上の引張荷重により、内包されていた香料を放出することが好ましい。これにより、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す前、例えば吸収性物品包装体の持ち運びの際など、封止テープからの香料の放出を抑えることができる。前記引張荷重は、より好ましくは0.3N/cm以上であり、さらに好ましくは0.5N/cm以上である。一方、封止テープは、2.2N/cm以下の引張荷重により、内包されていた香料を放出することが好ましい。これにより、吸収性物品包装体から吸収性物品を取り出す際に封止テープを引っ張ることで、確実に封止テープから香料を放出するように形成することができる。前記引張荷重は、より好ましくは2.0N/cm以下であり、さらに好ましくは1.8N/cm以下である。なお、引張荷重は、封止テープの幅1cm当たりの引張荷重を意味し、引張試験機を用いて測定する。
テープ基材は伸縮性を有することが好ましく、これにより、封止テープを引っ張った際にテープ基材内に内包されていた香料を効果的に放出することができる。テープ基材はプラスチックフィルムから構成されることが好ましく、例えば、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、シリコーン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー等のエラストマー樹脂から構成されることが好ましい。
テープ基材は、引張降伏伸びが20%以上であることが好ましく、50%以上がより好ましく、80%以上がさらに好ましい。これにより、テープ基材をより多く弾性変形させることが可能となり、封止テープを引っ張った際に、カプセル状に内包された香り成分を効果的に放出することができる。テープ基材の引張降伏伸びの上限は特に限定されず、例えば3000%以下であればよい。引張降伏伸びの測定はJIS K 7113(1996)に準拠して行い、試験片にはテープ基材を用いる。
封止テープは、包装シートと剥離可能に貼着される貼着領域がある程度広い割合で設けられることが好ましく、具体的には、封止テープの長手方向に対して、貼着領域の長さが、封止テープの長さの40%以上であることが好ましく、50%以上がより好ましく、55%以上がさらに好ましい。このように封止テープに貼着領域を設けることにより、封止テープを引っ張った際に、テープ基材からより多くの香り成分を放出させることができる。一方、封止テープが包装シートに固定される固定領域の面積を確保する点から、貼着領域の長さは、封止テープの長手方向に対して、封止テープの長さの90%以下であることが好ましく、80%以下がより好ましく、75%以下がさらに好ましい。
香料としては、天然香料および合成香料のいずれを用いてもよく、2種類以上の香料を組み合わせて使用してもよい。天然香料としては、例えば、リュウゼン香、安息香、海狸香、霊猫香、丁字油、ガルバナム、ジャスミンアブソリュート、ラブタナム、メリロット、ミモザ、ムスクトンキン、ミルラ、オークモス、モスドシェーヌ、乳香、ビャクシ香、オリス、バチュリ、ローズマリー油、白檀油、ベチバー油、バイオレットリーフアブソリュート等が挙げられる。合成香料としては、例えば、アニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、ギ酸ベンジル、酢酸イソボルニル、シトロネラール、シトロネロール、酢酸シトロネリル、パラシメン、デカナール、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノール、ユーカリプトール、l−カルボン、ゲラニアール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、ネロール、酢酸ネリル、酢酸ノニル、リナロール、酢酸リナリル、フェニルエチルアルコール、α,βまたはγ−ピネン、α,βまたはγ−ヨノン、αまたはβ−テルピネオール、酢酸テルピニル、テンタローム、アミルシンナムアルデヒド、ジヒドロジャスモン酸メチル、サリチル酸イソアミル、β−カリオフィレン、セドレン、セドリルメチルエーテル、桂皮アルコール、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、エチルバニリン、オイゲノール、イソオイゲノール、γ−メチルヨノン、ヘリオトロピン、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス−3−ヘキセニル、フェニルヘキサノール、バニリン、ペンタライド等が挙げられる。
香料は、テープ基材内にカプセル状に内包されているが、香料は、樹脂を分散媒とする分散質としてテープ基材中に存在していてもよく、マイクロカプセル中に香料が内包され、このマイクロカプセルがテープ基材の樹脂中に分散していてもよい。なお、香料が内包されたテープ基材の製造容易性の点から、香料は、マイクロカプセルとしてテープ基材に内包されていることが好ましい。
マイクロカプセルの皮膜としては、ゼラチン、寒天、デキストリン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、アルギン酸ソーダ、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、パラフィンワックス等を用いることができる。
マイクロカプセルの大きさは特に限定されず、通常、0.1μm以上500μm以下、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上であり、また200μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、50μm以下がさらに好ましい。なお、ここで説明したマイクロカプセルの大きさは、レーザー回折・散乱法により求めた体積基準のメジアン径を意味する。
次に、本発明の吸収性物品包装体について、図面を参照して説明する。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1および図2には、本発明で用いられる吸収性物品の一例を示し、吸収性物品として軽失禁パッドが示されている。図1は、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表し、図2は図1に示した吸収性物品のII−II断面図を表す。図面では、矢印xが幅方向、矢印yが長手方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。
図1および図2に示した吸収性物品11は、トップシート12とバックシート13とこれらの間に配された吸収体14とを有する。吸収性物品11では、バックシート13と吸収体14との間に台紙15が設けられており、台紙15により吸収性物品11の形状保持性を向上させることができる。台紙15は、クレープ紙や不織布から構成することができる。なお、台紙15は設けなくてもよい。吸収性物品11は、長手方向yを着用者の股間の前後方向に合わせ、幅方向xを着用者の左右方向に合わせて着用する。
トップシート12の幅方向xの両側には長手方向yに延在するサイドシート16が設けられ、サイドシート16により尿等の防漏壁となる立ち上がりフラップ17が形成されることが好ましい。サイドシート16には、幅方向xの内方に起立用弾性部材18が設けられている。吸収性物品11の使用時には、起立用弾性部材18の収縮力によりサイドシート16の内方部分が着用者の肌に向かって立ち上がりフラップ17が形成され、これにより尿等の横漏れが防止される。
バックシート13の非肌面側には、図2に示すように、粘着部19が設けられることが好ましい。粘着部19により、吸収性物品11をパンツ等の肌面側に好適に取り付けることができる。粘着部19は、後述する包装シート21と剥離可能に接合されることが好ましい。
図3には、図1および図2に示した吸収性物品を用いた吸収性物品包装体の形成方法の一例を示した。図3(a)には包装前の吸収性物品と包装シートが示され、図3(b)には吸収性物品包装体が示されている。図3(b)では、吸収性物品が包装シートで包装されて吸収性物品包装体が形成されている。図4には、図3(b)に示した吸収性物品包装体のIV−IV断面図を示した。図4では、吸収性物品包装体の封止テープが設けられた部分の包装シートと封止テープの断面図が示されている。
吸収性物品包装体1は、吸収性物品11が包装シート21で包装されている。図3では、吸収性物品包装体1は、吸収性物品11が包装シート21とともに折り目F1,F2で折り返されることにより形成されている。詳細には、吸収性物品包装体1は、吸収性物品11の非肌面側の少なくとも一部が包装シート21で覆われ、吸収性物品11が包装シート21とともに幅方向xに延びる折り目F1,F2で折り返され、その結果、吸収性物品11が長手方向yに3つ折りに折り畳まれている。この際、包装シート21は、吸収性物品11のバックシート13に設けられた粘着部19と剥離可能に接合していることが好ましい。
吸収性物品包装体1には、包装シート21に、包装シート21の一部21Aと他部21Bとを繋いで吸収性物品包装体1の包装状態を維持する封止テープ22が設けられている(図4を参照)。封止テープ22は、テープ基材23と、テープ基材23の包装シート21側に設けられた粘着層24とを有する。封止テープ22は、包装シート21の一部21Aに固定され、他部21Bに剥離可能に貼着されている。テープ基材23には香料25がカプセル状に内包されており、吸収性物品11を吸収性物品包装体1から取り出す際に封止テープ22を摘まんで引っ張ると、テープ基材23に内包された香料25が放出され、使用者に快適感を与えることができる。すなわち、封止テープ22がテープ基材23の他部21Bから剥がれる際に、封止テープ22に引張荷重がかかり、テープ基材23に内包された香料25を放出させることができる。
1: 吸収性物品包装体
11: 吸収性物品
12: トップシート
13: バックシート
14: 吸収体
21: 包装シート
22: 封止テープ
23: テープ基材
24: 粘着層
25: 香料

Claims (4)

  1. 吸収性物品が包装シートで包装された吸収性物品包装体であって、
    前記包装シートには、前記包装シートの一部と他部とを繋いで前記包装体の包装状態を維持する封止テープが設けられ、
    前記封止テープは、テープ基材と、前記テープ基材の前記包装シート側に設けられた粘着層とを有し、前記テープ基材に香料がカプセル状に内包されていることを特徴とする吸収性物品包装体。
  2. 前記テープ基材は、引張降伏伸びが20%以上である請求項1に記載の吸収性物品包装体。
  3. 前記封止テープは、前記包装シートの前記一部に固定される固定領域と、前記包装シートの前記他部を含んで剥離可能に貼着される貼着領域とを有し、
    前記封止テープの長手方向に対して、前記貼着領域の長さが前記封止テープの長さの40%以上90%以下である請求項1または2に記載の吸収性物品包装体。
  4. 前記封止テープは、0.1N/cm以上2.2N/cm以下の引張荷重により、内包されていた香料を放出する請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
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