JP3228610U - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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訓功 川端
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Abstract

【課題】吸収性物品における香気のムラを抑制し、吸収性物品全体として均一に香気を放出可能な吸収性物品の包装体を提供する。【解決手段】吸収性物品の包装体(1)は、吸収コアを有する吸収性物品(10)と、吸収性物品を収容する包装袋(20)と、香料を有し、香気を放出する香り部材(70)と、を有する。吸収性物品は、香り部材と共に包装袋内に収容されており、香り部材に対して相対的に移動可能に配置されている。【選択図】図2

Description

本考案は、香気を放出できる吸収性物品を有する吸収性物品の包装体に関する。
特許文献1から特許文献3には、香気を放出できる吸収性物品が開示されている。特許文献1の吸収性物品は、吸収体に香料を配置している。特許文献2の吸収性物品は、剥離シートに香料を配置している。特許文献3の吸収性物品は、吸収性物品を個別に包装する個包装シートに香料を配置している。
特開2017−217号公報 特開2007−252886号公報 特開2006−288982号公報
しかし、特許文献1の吸収性物品は、吸収体から放出する香気を強くできるが、吸収体以外から放出される香気が弱くなりやすい。また、特許文献2の吸収性物品は、剥離シートを剥がした状態において、剥離シートと対向する領域から放出する香気を強くできるが、当該領域以外から放出される香気が弱くなりやすい。特許文献3の吸収性物品も、同様に、個包装シートを剥がした状態において、個包装シートと対向する領域から放出する香気を強くできるが、当該領域以外から放出される香気が弱くなりやすい。すなわち、特許文献1から3の吸収性物品は、香気が強く放出される領域と香気が弱く放出される領域ができ、香気のムラがあった。
よって、吸収性物品における香気のムラを抑制し、吸収性物品全体として均一に香気を放出可能な吸収性物品の包装体を提供する。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収コアを有する吸収性物品と、前記吸収性物品を収容する包装袋と、香料を有し、香気を放出する香り部材と、を有する吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品は、前記香り部材と共に前記包装袋内に収容されており、前記香り部材に対して相対的に移動可能に配置されている。
実施の形態に係る吸収性物品の包装体の斜視図である。図1(a)は、包装体の全体の斜視図であり、図1(b)は、包装袋内の吸収性物品及び香り部材の斜視図である。 吸収性物品の包装体のA−A断面に沿った断面図である。 吸収性物品の展開平面図である。 吸収性物品のB−B断面に沿った断面図である。 実施の形態に係る香り部材を示した図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品の包装体は、吸収コアを有する吸収性物品と、前記吸収性物品を収容する包装袋と、香料を有し、香気を放出する香り部材と、を有する吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品は、前記香り部材と共に前記包装袋内に収容されており、前記香り部材に対して相対的に移動可能に配置されている。
香り部材と吸収性物品は、包装袋内に配置されており、香り部材から放出される香気によって吸収性物品が賦香される。吸収性物品は、香り部材に対して相対的に移動可能に構成されており、吸収性物品と香り部材が一体化した形態と比較して、香り部材によって局所的に賦香され難い。吸収性物品全体に亘って同程度で賦香し易くなり、香気のムラを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記香り部材は、前記包装袋の内面に対して相対的に移動可能に配置されてよい。
本態様によれば、包装袋内で香り部材が移動可能であり、吸収性物品の流通時等において包装体が振動した際に、香り部材が包装袋内を移動し、吸収性物品全体に亘って同程度で賦香でき、香気のムラを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記香り部材は、前記香料を有する香料本体と、前記香料本体を収容する被覆部材と、を有し、前記被覆部材には、前記香料の香気を放出する穴部が形成されており、前記香料本体の重量は、前記香り部材全体の重量に対する50%以下であってよい。
本態様によれば、被覆部材を介して香料本体の香気が放出されるため、香料本体のみからなる構成と比較して、香気を放出する面積が広くなり、吸収性物品が局所的に賦香されにくく、香気のムラを抑制できる。また、香料本体の重量が50%以下であるため、吸収性物品が賦香され過ぎることを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記香り部材は、前記香料を有する香料本体を有し、前記吸収コアは、銀イオンを含有する高吸収性ポリマーを有し、前記香料本体の重量は、前記高吸収性ポリマーの重量に対する5%以下であってよい。
本態様によれば、香料本体の重量が高吸収性ポリマーの重量の5%以下であるため、消臭機能を阻害し難い。よって、高吸収性ポリマーの銀イオンによる消臭機能を発揮しつつ香気を付与できる。
好ましい一態様によれば、前記香り部材は、前記香料を有する香料本体を有し、前記吸収性物品は、前記吸収性物品を構成する構成部材同士を接着するホットメルト接着剤を有しており、前記香料本体の重量は、前記ホットメルト接着剤の重量に対する50%以下であってよい。
本態様によれば、香料の成分によっては、ホットメルト接着剤の成分が変性するおそれがある。しかし、香料重量が高吸収性ポリマーの重量の50%以下であるため、香料がホットメルト接着剤の成分を変性させることを抑制し、ホットメルト接着剤を保護できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面を構成する非肌面シートを有し、前記非肌面シートは、坪量が8g/m以上の不織布を有してよい。
本態様によれば、坪量が8g/m以上の不織布からなる非肌面シートは、地合ムラが生じ難く、全体に亘って賦香され易い。また、不織布からなる非肌面シートは、フィルムからなる非肌面シートと比較して、非肌面シートが賦香されやすい。よって、吸収性物品と別体の香り部材を用いても、吸収性物品によって香気を保持できる。
好ましい一態様によれば、前記非肌面シートの肌面側かつ前記吸収コアの非肌面側には、フィルムからなる第2非肌面シートが設けられており、前記吸収性物品は、肌面側を内側にして折り畳まれた状態で前記包装袋に収容されており、前記折り畳まれた状態における前記吸収性物品の外面には、前記非肌面シートが配置されてよい。
本態様によれば、吸収性物品は、折り畳まれた状態で包装袋に収容されており、その外面を構成する非肌面シートが賦香され易い。このとき、非肌面シートと吸収コアの間にフィルムを有する第2非肌面シートが配置され、香気が第2非肌面シートを通過し難いため、第2非肌面シートよりも外側に位置する非肌面シートが賦香されやすい。非肌面シートは、一般的に吸収コアよりも坪量が低いため、局所的に香気を保持し難く、全体で香気を保持しやすくなる。
好ましい一態様によれば、前記香り部材の外面の摩擦係数は、前記非肌面シートの摩擦係数よりも低くてよい。
本態様によれば、包装袋内で吸収性物品よりも香り部材が移動し易く、包装袋内に収容された吸収性物品全体を香り部材によって賦香し易い。
(2)吸収性物品の包装体の構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品の包装体について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、実施形態に係る吸収性物品の包装体1の斜視図である。図1(a)は、包装体の全体の斜視図であり、図1(b)は、包装袋内の吸収性物品及び香り部材の斜視図である。図2は、図1に示すA−A線に沿った断面図である。吸収性物品の包装体1(以下、包装体1とする)は、吸収性物品10と、吸収性物品10を包装する包装袋20と、香り部材70と、を有する。
包装袋20内の空間に、吸収性物品10と香り部材70が収容されている。包装袋20内に、1個の吸収性物品10が収容されていてもよいし、複数の吸収性物品が収容されていてもよい。吸収性物品10は、複数回折り畳まれた状態で、包装袋20内に収容されてよい。複数の吸収性物品10は、包装袋20内に厚さ方向Tに積層されてよい。包装袋20は、フィルムによって構成されてよく、吸収性物品10を密封してよい。吸収性物品10としては、例えば、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナーを例示できる。
図3は、吸収性物品10の展開平面図であり、図4は、図3に示すB−B断面である。本実施の形態の吸収性物品10は、大人用の使い捨ておむつである。吸収性物品10は、互いに直交する前後方向L及び幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された吸収性物品10において前後に延びる方向である。また、吸収性物品10は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚さ方向Tを有する。
吸収性物品10は、前胴回り域S1と、後胴回り域S2と、股下域S3と、を有する。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域である。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。股下域S3は、脚回り開口部18形成された領域である。前胴回り域S1の股下域側の境界は、脚回り開口部18の前端縁であり、後胴回り域S2の股下域側の境界は、脚回り開口部18の後端縁である。
本実施形態では、吸収性物品10は、外装体15と、吸収性本体11と、を有していてよい。吸収性本体11と外装体15は、ホットメルト接着剤によって接合されていてよい。外装体15は、吸収性本体11と厚さ方向に重なり、吸収性本体11よりも非肌面側T2に配置されてよい。
外装体15は、例えば不織布のようなシートから構成されていてよい。外装シートは、複数設けられていてよく、外装シート同士は、ホットメルト接着剤30(図4参照)によって接合されてよい。外装シートのうち、最も非肌面側T2に位置する外装シートは、吸収性物品の非肌面を構成する非肌面シート16を構成する。非肌面シート16は、坪量8g/m以上の不織布によって構成されてよい。吸収性物品10は、外装体15の幅方向Wにおける前胴回り域S1の外側部と、幅方向Wにおける後胴回り域S2の外側部と、を接合したサイド接合部60が設けられて、パンツ型に成形されてよい。図3は、サイド接合部60における接合を解除し、吸収性物品10を展開した状態を示している。
なお、本考案における外側部とは、幅方向Wにおける外縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外縁である。本考案における内側部とは、幅方向Wにおける内縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内縁である。また、本考案における前端部及び後端部は、前後方向Lにおける縁を含む前後方向Lに一定の範囲を占める部分であり、前端縁及び後端縁は、前後方向Lにおける縁である。外端部は、前端部及び後端部を含んでおり、外端縁は、前端縁及び後端縁を含んでいる。
吸収性本体11は、前胴回り域S1、後胴回り域S2及び股下域S3にわたって延びている。吸収性本体11は、吸収コア12、吸収コア12よりも非肌面側T2に位置する裏面シート14を有してよい。吸収コア12、表面シート13及び裏面シート14は、ホットメルト接着剤30によって互いに接合されていてよい。外装体15の外装シート、吸収性本体11を構成する表面シート13、裏面シート14、及び吸収コア12等、吸収性物品を構成するすべての部材は、本考案における「吸収性物品の構成部材」を構成する。
表面シート13は、液透過性のシートであり、例えば、不織布によって構成されてよい。裏面シート14は、液不透過性のシートであり、例えば、フィルムを含んで構成されてよい。裏面シート14は、フィルムのみによって構成されてもよいし、フィルムを含む積層シートによって構成されてよい。裏面シート14は、非肌面シート16の肌面側T1かつ吸収コア12の非肌面側T2に配置されており、本考案の「第2非肌面シート」を構成する。
吸収コア12は、例えば粉砕パルプ12Aもしくは高吸収性ポリマー(SAP)12B、又はこれらの混合物を含んでいてよい。吸収コア12は、少なくとも股下域S3に配置されている。好ましくは、吸収コア12は、前後方向Lにおいて、前胴回り域S1から後胴回り域S2にわたって延びていてよい。吸収コア12は、コアラップによって覆われていてよい。高吸収性ポリマー12Bは、銀イオンを含有してよい。銀イオンは、消臭機能を発揮する。
図5は、香り部材70を示す図である。図5(a)は、平面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すC−C断面である。香り部材70は、香り部材70は、香料を有し、香気を放出する。香り部材70は、香気を放出可能であればよく、その形状は限定されない。香料としては、ベルガモット、オレンジ、ローズマリー、ラベンダー、バジル、ジャスミン、ティー、モス、じゃこう(musk)、アップル、カシス、ベリー、ローズ、ミューゲ、ゼラニウム、ベッカコウ(tuberose)、リーフグリーン、アプリコットシード、シダーウッド、バニラ、サンダルウッドを例示してよい。
吸収性物品10は、香り部材70と共に包装袋20内に収容されており、香り部材70に対して相対的に移動可能に配置されている。具体的には、包装袋20の内面21に、吸収性物品10及び香り部材70が固定されずに、包装袋20内で吸収性物品10及び香り部材70が移動できるように構成されてよい。また、他の形態において、包装袋20の内面21に、吸収性物品10及び香り部材70の一方が固定され、他方が固定されていなくてもよい。他の形態によっても、吸収性物品10又は香り部材70が包装袋20内で移動することにより、吸収性物品が香り部材に対して移動可能となる。
香り部材70と吸収性物品10は、包装袋20内に配置されており、香り部材70から放出される香気によって吸収性物品10が賦香される。吸収性物品10は、香り部材70に対して相対的に移動可能に構成されており、吸収性物品10と香り部材70が一体化した形態と比較して、香り部材70によって局所的に賦香され難い。吸収性物品10全体に亘って同程度で賦香し易くなり、香気のムラを抑制できる。
好適には、香り部材70は、包装袋20の内面21に対して相対的に移動可能に配置されてよい。包装袋20内で香り部材70が移動可能であり、吸収性物品10の流通時等において包装体1が振動した際に、香り部材70が包装袋20内を移動し、吸収性物品10全体に亘って同程度で賦香でき、香気のムラを抑制できる。より好適には、香り部材70と共に吸収性物品10も、包装袋20の内面21に対して相対的に移動可能に配置されてよい。香り部材70及び吸収性物品10が包装袋20内で移動するため、吸収性物品10と香り部材70の位置関係が変化し易く、香気のムラをより抑制できる。
香り部材70は、香料を有する香料本体71と、香料本体71を収容する被覆部材72と、を有してよい。香料本体71は、溶媒としてのアクリルと、香料と、が混合されて生成されてよい。香料本体71は、球体等の粒状であってよく、被覆部材72内に複数配置されてよい。被覆部材72は、例えば、フィルムからなり、香料本体を収容する袋状であってよく、香料の香気を放出する穴部73が形成されてよい。穴部73は、平面視にて間隔を空けて複数配置されてよい。被覆部材72を介して香料本体71の香気が放出されるため、香料本体71のみからなる構成と比較して、香気を放出する面積が広くなり、吸収性物品10が局所的に賦香されにくく、香気のムラを抑制できる。なお、香り部材の構成は、限定されず、他の形態において、被覆部材を備えずに、香料を染み込ませたシート等の香料本体のみによって構成されていてもよい。
香料本体71の重量は、香り部材70全体の重量に対する50%以下であってよい。香料本体71の重量が50%以下であるため、吸収性物品10が賦香され過ぎることを抑制できる。また、香料本体71の重量は、香り部材70全体の重量に対する10%以上であってよい。香料本体71の重量が香り部材70全体の重量に対する10%以上であることにより、被覆部材72によって香料本体71が覆われていても、香気を放出し易い。
香料本体71の重量は、高吸収性ポリマー12Bの重量に対する5%以下であってよい。このような構成によれば、香料本体71の重量が高吸収性ポリマー12Bの重量の5%以下であるため、消臭機能を阻害し難い。よって、高吸収性ポリマー12Bの銀イオンによる消臭機能を発揮しつつ香気を付与できる。また、香料本体71の重量は、高吸収性ポリマー12Bの重量に対する0.1%以上であってよい。香料本体71の重量が高吸収性ポリマー12Bの重量に対する0.1%以上であることにより、吸収性物品に十分に香気を付与することができる。
香料本体71の重量は、ホットメルト接着剤30の重量に対する50%以下であってよい。香料の成分によっては、ホットメルト接着剤30の成分が変性するおそれがある。しかし、香料の重量が高吸収性ポリマーの重量の50%以下であるため、ホットメルト接着剤30の成分が香料によって変性されることを抑制し、ホットメルト接着剤30を保護できる。また、香料本体71の重量は、ホットメルト接着剤30の重量に対する10%以上であってよい。香料本体71の重量がホットメルト接着剤30の重量に対する10%以上であることにより、吸収性物品に十分に香気を付与することができる。
なお、本考案における重量の測定は、自然状態において測定できる。ここで、自然状態とは、パッケージに収容されている吸収性物品にあっては、パッケージから吸収性物品を取り出し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。具体的には、自然状態において香り部材の重量を測定した後に、被覆部材を開封し、香料本体を取り出し、香料本体の重量を測定する。また、高吸収性ポリマーの重量は、吸収性物品を展開し、吸収コア以外の部材(表面シート等)を取り除いた後に、高吸収性ポリマーと、それ以外(パルプ)と、に分離し、高吸収性ポリマーを測定する。ホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤の坪量と、面積と、を測定し、当該坪量と面積に基づいて算出する。
吸収性物品10の非肌面シート16は、坪量が8g/m以上の不織布を有してよい。坪量が8g/m以上の不織布からなる非肌面シート16は、地合ムラが生じ難く、全体に亘って賦香され易い。また、不織布からなる非肌面シート16は、フィルムからなる非肌面シートと比較して、非肌面シートが賦香されやすい。よって、吸収性物品10と別体の香り部材70を用いても、吸収性物品10によって香気を保持できる。
吸収性物品10は、肌面側T1を内側にして折り畳まれた状態で包装袋20に収容されてよい。折り畳まれた状態における吸収性物品の外面には、非肌面シート16が配置されており、非肌面シート16の内側(肌面側)には、第2非肌面シートを構成する裏面シート14が配置されてよい。吸収性物品は10、折り畳まれた状態で包装袋20に収容されており、その外面を構成する非肌面シート16が賦香され易い。このとき、非肌面シート16と吸収コア12の間にフィルムを有する裏面シート14が配置され、香気が裏面シート14を通過し難いため、裏面シート14よりも外側に位置する非肌面シート16が賦香されやすくなる。非肌面シート16は、一般的に吸収コア12よりも坪量が低いため、局所的に香気を保持し難く、全体で香気を保持しやすくなる。
香り部材70の外面の摩擦係数は、非肌面シート16の摩擦係数よりも低くてよい。包装袋20内で吸収性物品10よりも香り部材70が移動し易く、包装袋20内に収容された吸収性物品10全体を香り部材70によって賦香し易い。好適には、包装袋20の内面21の摩擦係数は、香り部材70の外面の摩擦係数よりも低く、かつ非肌面シート16の摩擦係数よりも低くてよい。包装袋20内で、吸収性物品10及び香り部材70がより移動し易くなり、吸収性物品10全体を賦香し易くなる。
摩擦係数の測定は、シートの表面の感触を表す特性値として一般的に知られている、カトーテック株式会社製のKESでの特性値(参考文献:風合い評価の標準化と解析(第2版)、著者 川端季雄 発行 昭和55年7月10日)に基づいて測定できる。 具体的には、カトーテック(株)製KES−FB4を用いて、各サンプルにおいて1.0×1.0cmの範囲を試料とし、平滑な金属平面の試験台に配置して行った。摩擦係数の測定は、0.5mm径のピアノ線を10本並べた接触子に重錘によって50gfの力を加えて接触子の接触面を試料に圧着させた。試料を0.1cm/secの速度で水平に2cm移動させ、試料には20gf/cmの一軸張力を与えた。各試料で直交する2方向のそれぞれについて特性値を測定し、その平均を求めた。
以上、上述の実施形態を用いて本考案について詳細に説明したが、当業者にとっては、本考案が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本考案は実用新案登録請求の範囲の記載により定まる本考案の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本考案に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
吸収性物品における香気のムラを抑制し、吸収性物品全体として均一に香気を放出可能な吸収性物品の包装体を提供できる。
1 :吸収性物品の包装体
10 :吸収性物品
11 :吸収性本体
12 :吸収コア
12B :高吸収性ポリマー(SAP)
13 :表面シート
14 :裏面シート(第2非肌面シート)
15 :外装体
16 :非肌面シート
20 :包装袋
21 :包装袋の内面
30 :ホットメルト接着剤
70 :香り部材
71 :香料本体
72 :被覆部材
73 :穴部

Claims (8)

  1. 吸収コアを有する吸収性物品と、
    前記吸収性物品を収容する包装袋と、
    香料を有し、香気を放出する香り部材と、を有する吸収性物品の包装体であって、
    前記吸収性物品は、前記香り部材と共に前記包装袋内に収容されており、前記香り部材に対して相対的に移動可能に配置されている、吸収性物品の包装体。
  2. 前記香り部材は、前記包装袋の内面に対して相対的に移動可能に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記香り部材は、前記香料を有する香料本体と、前記香料本体を収容する被覆部材と、を有し、
    前記被覆部材には、前記香料の香気を放出する穴部が形成されており、
    前記香料本体の重量は、前記香り部材全体の重量に対する50%以下である、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記香り部材は、前記香料を有する香料本体を有し、
    前記吸収コアは、銀イオンを含有する高吸収性ポリマーを有し、
    前記香料本体の重量は、前記高吸収性ポリマーの重量に対する5%以下である、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記香り部材は、前記香料を有する香料本体を有し、
    前記吸収性物品は、前記吸収性物品を構成する構成部材同士を接着するホットメルト接着剤を有しており、
    前記香料本体の重量は、前記ホットメルト接着剤の重量に対する50%以下である、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記吸収性物品は、前記吸収性物品の非肌面を構成する非肌面シートを有し、
    前記非肌面シートは、坪量が8g/m以上の不織布を有する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  7. 前記非肌面シートの肌面側かつ前記吸収コアの非肌面側には、フィルムからなる第2非肌面シートが設けられており、
    前記吸収性物品は、肌面側を内側にして折り畳まれた状態で前記包装袋に収容されており、
    前記折り畳まれた状態における前記吸収性物品の外面には、前記非肌面シートが配置されている、請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
  8. 前記香り部材の外面の摩擦係数は、前記非肌面シートの摩擦係数よりも低い、請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7308373B1 (ja) * 2023-03-15 2023-07-13 ユニ・チャーム株式会社 包装体

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