JP2023016251A - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】香料を用いた場合でも、保水性繊維を主体とするトップシートの剥離及びそれに伴う液の漏れを抑制することが可能な吸収性物品包装体等の提供に関する。【解決手段】吸収性物品包装体は、吸収性物品と包装材とを備える。吸収性物品は、保水性繊維を主体として含むトップシートと、バックシートと吸収体と、を有する本体を備える。包装体は、香料が配置された賦香部をさらに備える。トップシートは、本体の前方領域、中間領域及び後方領域にわたって延び、非肌対向面において接着剤が配置された接着領域を有する。本体は、接着領域と平面視において重なるように配置された圧搾部を有する。圧搾部は、一対の線状圧搾部と、中間領域の一対の線状圧搾部間に配置された中間圧搾部と、線状圧搾部から縦方向後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置された端部側圧搾部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品が個別に包装された吸収性物品包装体及び吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品の包装体において、使用者に香りによってリラックス感を与えたり気分転換させたりする観点から、所定の領域に香料を付す技術が知られている。
例えば、特許文献1には、使用前に香りが揮発することを軽減する観点から、折り畳まれた生理用ナプキン包装体の内側に賦香させる技術が開示されている。当該文献には、羽部粘着部を覆うシート材に賦香する例が開示されている。
例えば、特許文献2には、香料によるウイング粘着部の粘着力の低下を抑制する観点から、包装状態の平面視において、ウイング粘着部と重ならない範囲に香料配置領域を配置する技術が開示されている。
特許第5842037号 特許第5914581号
一方、吸収性物品の肌対向面を構成するトップシートとしては、保水性によって高い吸水性及び吸湿性を実現する観点から、コットン繊維等の保水性繊維を用いたものが知られている。保水性繊維は、熱融着性が低いものが多いため、トップシートと吸収体等の他の部材との接合は、熱融着ではなく接着剤によることが多い。保水性繊維を主体とするトップシートを有する吸収性物品の包装体に賦香する場合、香料が接着剤の接合強度を低下させ、トップシートの剥がれが生じる懸念がある。
本発明の課題は、香料を用いた場合でも、保水性繊維を主体とするトップシートの剥離及びそれに伴う液の漏れを抑制することが可能な吸収性物品包装体及び吸収性物品の提供に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品包装体は、吸収性物品と、包装材と、を備え、前記吸収性物品の着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する。
前記吸収性物品は、保水性繊維を主体として含むトップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を有する本体を備える。
前記包装材は、折り畳まれた前記吸収性物品を包装する。
前記吸収性物品包装体は、香料が配置された賦香部をさらに備える。
前記本体は、
前記縦方向に沿って、前方領域と、着用者の排泄部に対向する中間領域と、後方領域と、に区分される。
前記トップシートは、前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって延び、非肌対向面において接着剤が配置された接着領域を有する。
前記本体は、
前記接着領域と平面視において重なるように配置され、前記トップシートと前記吸収体とが圧搾された圧搾部を有する。
前記圧搾部は、
前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって前記縦方向に延びる一対の線状圧搾部と、
前記中間領域の前記一対の線状圧搾部間に配置された中間圧搾部と、
前記線状圧搾部から前記縦方向後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置された端部側圧搾部と、を有する。
また、本発明の別の一形態に係る吸収性物品は、保水性繊維を主体として含むトップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を有する本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する。
前記吸収性物品は、香料を含んでいる。
前記本体は、前記縦方向に沿って、前方領域と、着用者の排泄部に対向する中間領域と、後方領域と、に区分される。
前記トップシートは、前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって延び、非肌対向面において接着剤が配置された接着領域を有する。
前記本体は、前記接着領域と平面視において重なるように配置され、前記トップシートと前記吸収体とが圧搾された圧搾部を有する。
前記圧搾部は、前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって前記縦方向に延びる一対の線状圧搾部と、前記中間領域の前記一対の線状圧搾部間に配置された中間圧搾部と、前記線状圧搾部から前記縦方向後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置された端部側圧搾部と、を有する。
本発明の吸収性物品包装体及び吸収性物品は、香料を用いた場合でも、保水性繊維を主体とするトップシートの剥離及びそれに伴う液の漏れを抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品包装体(包装体)を示す平面図であり、折り畳み前又は開封後に平面上に引き伸ばした形状の当該包装体を、トップシート(肌対向面)側から見た態様を示す図である。 図1のII-II線で切断した断面図である。 上記包装体の包装材を示す平面図である。 上記包装体の折り畳み形状を示す平面図である。 引き伸ばした形状の上記包装体を、バックシート(非肌対向面)側から見た態様を示す平面図である。 本発明の第2実施形態に係る包装体を示す平面図であり、折り畳み前又は開封後に平面上に引き伸ばした形状の当該包装体を、トップシート(肌対向面)側から見た態様を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る包装体を示す断面図であり、図2と同様の位置で切断した態様を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
[ナプキン(吸収性物品)の全体構成]
本発明の第1実施形態に係る吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mを備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。図1に示す例において、ナプキン1は、さらにウイング部Wを備えている。
なお、図1に示すナプキン1は、一例として、就寝時以外の使用を想定した昼用ナプキンとして構成される。この例におけるナプキン1は、例えば、縦方向Xの長さが例えば30cm未満である。なお、本発明における吸収性物品はこれに限定されず、後述するように、夜用ナプキンとして構成されてもよい。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。横方向Yは、着用者の左右方向に対応する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。
本明細書において、「横方向Y内側」とは、ナプキン1を横方向Yに2等分する縦中心線CLに近づく側を意味し、「横方向Y外側」とは、縦中心線CLから遠ざかる側を意味する。
本明細書において、「縦方向X前方」又は「前方」とは、縦方向Xにおける前方、つまり着用者の腹側に向かう方向を意味する。「縦方向X後方」又は「後方」とは、縦方向Xにおける後方、つまり着用者の背側に向かう方向を意味する。
本明細書において、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側と表現することがある。また、各構成において、肌側の面を「肌対向面」、非肌側の面を「非肌対向面」とする。
本明細書において、「平面視」とは、ナプキン1をX-Y平面上に引き伸ばして、厚み方向Zから見た平面視を意味する。
本体Mは、縦方向Xに沿って、前方領域M1と、中間領域M2と、後方領域M3と、に区分される。
中間領域M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図1において、中間領域M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。なお、吸収性物品がナプキンの場合、「排泄部」は膣口を意味する。
前方領域M1は、中間領域M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように配置される。
後方領域M3は、中間領域M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の後方に対向するように配置される。
ウイング部Wは、中間領域M2から横方向Y外側に突出する。
なお、ナプキン1がウイング部Wを有さない場合には、本体Mを縦方向Xに沿って3等分して、中央の領域を中間領域M2とし、その前方に配置される領域を前方領域M1、後方に配置される領域を後方領域M3とする。
図2に示すように、本体Mは、吸収体4と、トップシート2と、バックシート3と、を有し、これらが厚み方向Zに積層された構成を有する。本体Mは、着用者の着衣の内面に配置され、着用者の経血等の排泄液(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
さらに、ナプキン1は、本体Mの横方向Y外側の領域からウイング部Wに延出する一対のサイドシート5を備える。図2に示す例では、ウイング部Wは、サイドシート5と、本体Mから延出したバックシート3とが積層された構成を有する。
これらの各部材は、例えば、接着剤や熱シール等による接合、及び後述する圧搾部16における圧搾加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、トップシート2とバックシート3との間に配置される。吸収体4は、液をトップシート2側から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、例えば、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、例えば、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体で形成されてもよいし、当該繊維集合体に吸水性ポリマーを保持させた構成を有していてもよい。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆するシートであり、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
なお、吸収体4は、コアラップシート8を有さなくてもよい。
トップシート2は、吸収体4の厚み方向Z肌側に配置される。トップシート2は、液透過性のシート材であって、後述するように、保水性繊維を主体として含む。
一対のサイドシート5は、トップシート2の横方向Y外側にそれぞれ配置される。サイドシート5の材料としては、トップシート2よりも親水性が低いシート材が好ましく、具体的には、トップシート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシート等が挙げられる。
バックシート3は、吸収体4の厚み方向Z非肌側に配置される。バックシート3は、例えばその周縁において、トップシート2及びサイドシート5と、吸収体4を介さずに熱シール等によって接合される。バックシート3は、接着剤等によって吸収体4に接合されていてもよい。
バックシート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
さらに、本体Mは、バックシート3の非肌対向面3aに配置された本体粘着部6を有することが好ましい。本体粘着部6は、本体Mを着衣の内面に固定させるとともに、後述する包装材12に対してナプキン1を剥離可能に固定する。本体粘着部6は、例えば、バックシート3に所定のパターンで粘着剤を塗工することにより形成される。本体粘着部6に用いられる粘着剤として、好ましくは、ゴム系、オレフィン系、エチレン酢酸ビニル(EVA)系等のホットメルト粘着剤が用いられる。本体粘着部6の好ましい構成例については、後述する。
なお、ウイング部Wは、バックシート3の非肌対向面3aに配置されたウイング粘着部9を有していてもよい。
[トップシートの構成]
トップシート2は、高い吸水性及び吸湿性等を実現する観点から、保水性繊維を主体として含む。
本明細書において、「保水性繊維」とは、当業者によって容易に理解できるように、コットンやレーヨンのように、保水・吸水性を備えた繊維のことであり、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの芯鞘構造繊維等の疎水性を備えた合成繊維と対極にある繊維である。なお、保水性繊維を主体として含むシートとしては、後述する「保水性試験」で測定した値が100mm以上であることが好ましく、150mm以上であることがより好ましい。
トップシート2が保水性繊維を主体として含むことで、トップシート2が、排泄された液や着用者の汗を素早く吸収することができる。さらに、このようなトップシート2は、当該液や汗に由来する水蒸気を吸収し、吸収体4の未使用部分(すなわち、排泄液を吸収可能な部分)へ当該水蒸気を放出することもできる。これにより、ナプキン1の着用時のムレが効果的に抑制され、着用感が高められるとともに、着用者の肌トラブルも抑制される。
「トップシート2が保水性繊維を主体として含む」とは、トップシート2が、保水性繊維を90質量%以上含むことを意味する。トップシート2は、好ましくは、保水性繊維をより好ましくは95質量%含み、保水性繊維のみで構成されてもよい。
<保水性試験の方法>
保水性試験は以下の手順で行った。まず、トップシートを10cm×10cmで切り出した試験片を3枚重ねにし、その下に同サイズに切り出した濾紙(例えば定性濾紙/ADVANTEC社製)を2枚重ねた構成とした。これを水平な台上で静置した状態で、1mLの青水(イオン交換水500mLに食用青色1号:ダイワ化成株式会社製を0.1g添加したもの)を垂らす。続いて、5分後に1枚目の表面での青水の広がりをシート縦(H)及び、横(W)の2方向の長さを測定し合計した。なお、10cm×10cmでサンプルが切り出せない場合又は試験片が3枚切り出せない場合は、サンプルの大きさを適宜変更してよい。ただし、この場合、サンプルの大きさは吸収性物品から切り出せる正方形状として最大の大きさとする。
本発明において、保水性繊維は、天然繊維でも合成繊維でもよく、具体例としては、例えばコットン繊維、コットン繊維以外のセルロース繊維(麻、ヤシ、クラフトパルプ、ワラ等)、レーヨン繊維、ポリノジック繊維等の天然繊維や、再生繊維、アセテートレーヨンのような半合成繊維などが挙げられる。保水性繊維は、着用者に安心感を与える観点から、天然繊維であることが好ましい。さらに、保水性繊維は、着用者に安心感を与えるとともに、高い吸水性及び吸湿性と、柔らかい風合いとを実現する観点から、コットン繊維であることが好ましい。
トップシート2は、保水性繊維を主体する織布又は不織布で構成され、特に不織布で構成されることが好ましい。このような不織布としては、保水性繊維を交絡又は接着させる観点から、スパンレース不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられ、特に保水性繊維の風合いを活かして交絡させる観点から、繊維間の融着点を有さない不織布が好ましく、具体的には、スパンレース不織布が好ましい。
上記保水性繊維を主体とするトップシート2では、熱融着性が低いため、吸収体4等の他の部材との接合方法として、接着剤Hが主に用いられる。
つまり、図1及び図2に示すように、トップシート2は、その非肌対向面2bにおいて接着剤Hが配置された接着領域11を有する。これにより、トップシート2は、熱融着によらずに、吸収体4等の他の部材と接合され得る。
接着剤Hとしては、後述する圧搾加工によって十分に接合強度を高め得る観点から、ホットメルト接着剤が好ましい。
図1において、接着領域11は、ドットパターンで表された領域である。接着領域11において、接着剤Hは、接着領域11全体に塗工されていてもよい。あるいは、接着剤Hは、接着領域11の柔軟性を高める観点及び吸収体4への速やかな液移行を促進する観点から、接着剤Hの塗工部と非塗工部とが混在するように間欠的に塗工されることが好ましい。後者のような間欠的な塗工パターンの例としては、スパイラル状、サミット状、オメガ状、カーテン状、ストライプ状等が挙げられる。
接着剤Hが間欠的に塗工される場合、接着領域11は、接着剤Hの塗工部の外縁を囲んで得られた、非塗工部を含む領域とする。
なお、図2では、便宜上、接着領域11の全体に接着剤Hが塗工されているように示しているが、実際には、非塗工部を含んでいてもよい。
接着領域11は、前方領域M1、中間領域M2及び後方領域M3にわたって延びており、トップシート2の縦方向X全長にわたって延びることが好ましい。また、接着領域11は、トップシート2を横方向Yに3等分して中央部と左右の側部とに区分した場合、当該中央部に少なくとも配置されることが好ましく、さらに左右の側部まで延びていることがより好ましい。これにより、トップシート2を広範囲にわたって吸収体4等に接合することができるとともに、後述する圧搾部16と重なるように接着領域11を配置させることができ、接合強度を高める効果を得ることができる。
[包装体(吸収性物品包装体)の構成]
上記構成のナプキン1は、吸収性物品(ナプキン)包装体10として個別に包装されている。以下、「吸収性物品包装体」を、単に「包装体」と称する。
図1及び図2に示すように、包装体10は、ナプキン1と、包装材12と、を備える。
包装材12は、折り畳まれたナプキン1を包装する。縦方向Xに長いナプキン1をコンパクトに包装する観点から、ナプキン1は、縦方向Xに折り畳まれることが好ましい。
なお、包装体10に対しても、ナプキン1(吸収性物品)と同様の縦方向X及び横方向Yを適用するものとする。具体的に、縦方向Xは、包装体10の長手方向に一致し、横方向Yは、包装体10の幅方向に一致する。
図1~図3に示す例では、包装材12は、本体剥離シート13と、外装シート14と、を有する。
本体剥離シート13は、本体粘着部6を覆い本体粘着部6から剥離可能に構成される。本体剥離シート13は、例えば縦方向Xに長手を有する矩形のシート材として構成される。本体剥離シート13としては、ナプキン1の本体粘着部6から容易に剥離可能なシート材を利用可能である。このようなシート材としては、例えば、グラシン紙、ポリエチレンフィルム、剥離処理された上質紙等が挙げられる。
外装シート14は、包装材12の外面を構成するシート材であって、本体剥離シート13の非肌対向面側に接着剤等によって固定されている。図1に示す例では、外装シート14は、厚み方向Zから見た平面視において、ナプキン1の本体Mよりも大きく、縦方向Xに長い矩形状に構成される。外装シート14としては、吸収性物品包装体の包装材として従来使用されている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、樹脂製フィルム、不織布、紙等を用いることができる。
なお、包装材12は、上記構成に限定されず、例えば、本体剥離シート13を有さず外装シート14が本体粘着部6を直接覆う構成を有していてもよい。
ナプキン1は、例えば以下のように折り畳まれ、包装される。
まず図1に示すように、ナプキン1が、包装材12上に配置される。これにより、ナプキン1と包装材12との積層体を得る。この際、ナプキン1の一対のウイング部Wは、本体Mの縦方向Xに沿う両側部に沿ってトップシート2側(肌対向面側)に折り曲げられることが好ましい。また、ウイング部Wにウイング粘着部9が形成されている場合には、折り曲げられた状態のウイング部Wのウイング粘着部9が、本体剥離シート13とは異なる剥離シートによって被覆されることが好ましい。
続いて、ナプキン1と包装材12とを含む積層体が、横方向Yに延びる複数の折り線を折り軸として縦方向Xに折り畳まれる。図1に示す例では、包装体10には、2つの折り線L1,L2が設定されている。例えば、折り線L1は、ナプキン1の前方領域M1を通るように配置され、折り線L2は、ナプキン1の後方領域M3を通るように配置される。一例として、まず折り線L2に沿って後方領域M3側が中間領域M2上に折り重ねられ、続いて折り線L1に沿って前方領域M1側が中間領域M2及び後方領域M3の上に折り重ねられる。これにより、図4に示すような、折り畳み形状を有するナプキン1の包装体10が形成される。
なお、包装体10は、折り畳み形状を維持する観点から、側部封止部Sを有することが好ましい。側部封止部Sは、ナプキン1から横方向Y外側に延出する包装材12の横方向Y側縁部に形成され、熱エンボス加工等の公知の接合方法により、折り重ねられた外装シート14を接合する。側部封止部Sにより、後述する香料の包装体10外部への放出を抑制することができる。
さらに、包装体10は、折り畳み形状を維持するとともに、開封を容易にする観点から、外装シート14の縦方向X端部に配置されたタブテープTを有していることが好ましい。
図2に示すように、包装体10は、香りによるリラックス及び/又は気分転換等の効果を付与する観点から、賦香部15をさらに備えている。賦香部15は、香料が配置された領域である。賦香部15は、包装材12又はナプキン1の少なくとも一方に配置され、図3に示す例では、包装材12に配置されている。
香料としては、大気圧下で香気成分を大気中に揮散し得るものであればよく、常温常圧の環境下でその香気を知覚し得る通常の香料を特に制限なく用いることができ、吸収性物品の技術分野において適用可能なものを用いることができる。香料の具体例については後述する。
賦香部15は、例えば、香料を含む懸濁液を、包装体10の所定の部材に塗布することにより形成される。塗布方法は、例えば、スプレーによる噴霧法、刷毛塗り法、浸漬法であり、この他、バーコーター、グラビアコーター及び各種ロールコーター等を用いた塗布法でもよい。あるいは、賦香部15は、香料成分をシクロデキストリン等の化合物に包接した粉体や、香料を担持させた多孔性粒体、又は香料を封止したマイクロカプセル等を塗布することにより形成されてもよい。
香料は賦香部15から揮発し得るため、香料が接着領域11に到達し得る。これにより、香料が接着領域11の接着剤Hに影響を及ぼし、接着領域11の接合強度が低下する可能性がある。このため、本発明では、接着領域11の接合強度の低下を効果的に抑制する観点から、以下の構成の圧搾部16を設ける。
[圧搾部の構成]
図1及び図2に示すように、本体Mは、接着領域11と平面視において重なるように配置され、トップシート2と吸収体4とが圧搾された圧搾部16をさらに備える。
圧搾部16は、例えば、トップシート2から吸収体4に向かって厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。圧搾加工としては、例えば、熱エンボス加工、超音波エンボス加工等が挙げられる。圧搾部16は、トップシート2及び吸収体4がバックシート3側(非肌側)に向かって一体的に陥凹した構成を有する。
圧搾部16では、トップシート2、及び接着剤Hを介した接合対象の部材が厚み方向Zに圧搾加工される。これにより、接着剤Hが、流動性を有する状態でトップシート2及び接合対象の部材の繊維間に入り込み、これらの部材間の接合強度が高められる。特に、接着剤Hがホットメルト接着剤である場合には、圧搾加工時の熱によって接着剤Hの流動性が良好に高められ、接合強度がより効果的に高められる。したがって、圧搾部16を接着領域11と重なるように配置することで、接着領域11における接合強度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、圧搾加工によるトップシート2の風合い、吸水性及び吸湿性の低下を抑制しつつ、特に接合強度が問題となりやすい部位に、局所的かつ効果的に圧搾領域を配置する観点から、圧搾部16が、一対の線状圧搾部17と、中間圧搾部18と、端部側圧搾部19と、を有する。
一対の線状圧搾部17は、例えば、前方領域M1、中間領域M2及び後方領域M3にわたって縦方向Xに延びる。
線状圧搾部17は、圧搾加工によって形成された溝状構造を有する。線状圧搾部17における「線状」とは、圧搾領域が直線状及び/又は曲線状に延びる構成を意味する。また、この「線状」という表現は、一つの圧搾領域が連続して延びる態様の他、複数の圧搾領域が延在方向に近接して並んでおり、実質的に線状となる態様も含む。
本明細書において、「線状圧搾部17が縦方向Xに延びる」とは、線状圧搾部17が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、全体として縦方向Xに延びていればよい。図1に示す例では、線状圧搾部17は、全体として縦方向Xに延びているが、局所的に横方向Y内側に括れた部分や、縦方向X端部側において横方向Yに延びる部分を含んでいる。
中間圧搾部18は、排泄部に対向し得る領域における接合強度を高める観点から、中間領域M2の、一対の線状圧搾部17間に配置される。つまり、中間圧搾部18は、中間領域M2において、一対の線状圧搾部17の横方向Y内側に配置される。
中間圧搾部18は、1又は複数の圧搾領域を含み、図1に示す例では、相互に離間した複数の圧搾領域を有する。中間圧搾部18の各圧搾領域の具体例については、後述する。
端部側圧搾部19は、線状圧搾部17よりもナプキン1の縦方向X端部に近い領域の接合強度を高める観点から、線状圧搾部17から縦方向X後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置される。
線状圧搾部17と端部側圧搾部19とが「離間する」とは、これらによる圧搾領域が相互に完全に離間して、独立した圧搾領域として機能することを意味する。具体的に、線状圧搾部17と端部側圧搾部19とにおいて、これらの最も近い部分の間隔は、15mm以上であることが好ましい。
図1に示す例では、端部側圧搾部19は、前方圧搾部20と、後方圧搾部21と、を含む。前方圧搾部20は、線状圧搾部17から縦方向X前方に離間して配置される。後方圧搾部21は、線状圧搾部17から縦方向X後方に離間して配置される。なお、端部側圧搾部19は、この例に限定されず、後方圧搾部21のみを有していてもよいし、前方圧搾部20のみを有していてもよい。
前方圧搾部20及び後方圧搾部21は、それぞれ、1又は複数の圧搾領域を有し、図1に示す例では、相互に離間した複数の圧搾領域を有する。前方圧搾部20及び後方圧搾部21の各圧搾領域の具体例については、後述する。
[本発明の主な作用効果]
本発明においては、保水性繊維を主体とするトップシート2を設けるとともに、包装体10に賦香部15を設ける。熱融着性の低いトップシート2では、他の部材との接合方法として熱融着を使用しにくいため、接着剤Hによる接合強度への寄与が非常に大きくなる。これにより、香料の影響で接着剤Hの接合強度が低下した場合、トップシート2の他の部材からの剥離が特に生じやすくなる。
そこで、本発明では、接着領域11の接着剤Hの接合強度を高める手段として、圧搾部16を設ける。圧搾部16により、接着剤Hがトップシート2及び接合対象の部材の双方に十分密着し、接着剤Hの接合強度を十分に高めることができる。
さらに、圧搾部16によれば、特にトップシート2の剥離が問題となりやすい領域の接合強度を、局所的かつ効率的に高めることができる。
具体的には、まず、前方領域M1、中間領域M2及び後方領域M3にわたって左右一対の線状圧搾部17を設けることにより、接着領域11の縦中心線CLを挟んだ左右それぞれの領域に、縦方向Xに沿って接合強度の高い領域を設けることができる。接着領域11では、横方向Y側端部からトップシート2の剥がれが生じやすいが、線状圧搾部17によって、当該側端部の広範囲にわたってトップシート2の剥がれを抑制することができる。
さらに、接着領域11において、線状圧搾部17の接合強度向上効果が及びにくく、かつ、トップシート2の剥離が生じやすい部分に、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19を配置する。
例えば、中間領域M2の線状圧搾部17の間の領域は、香料によって接着剤Hの接合強度が低下しやすいことに加えて、液の吸収によっても接着剤Hの接合強度が低下しやすい。さらに、当該領域は、排泄部との接触や擦れによっても、トップシート2が剥離しやすい。また、当該領域でトップシート2が剥離した場合には、トップシート2上に排泄された液が吸収体4へ円滑に移行せず、液漏れにつながりやすい。このため、当該領域に中間圧搾部18を配置することで、排泄部及び/又はその近傍のトップシート2の剥離と、それに伴う液漏れを効果的に抑制することができる。
さらに、線状圧搾部17よりも前方及び/又は後方の領域は、身体形状の変化によってナプキン1が変形しやすく、それに伴ってトップシート2の剥離(浮き)が生じやすい。例えば、線状圧搾部17よりも前方の領域は、着用者の恥骨の湾曲形状によって、ナプキン1も縦方向Xに湾曲しやすく、トップシート2の浮きが生じやすい。また、線状圧搾部17よりも後方の領域は、臀部及びその間の窪み(臀裂)と対向することで、それらの凹凸形状に沿ってナプキン1も変形しやすく、トップシート2の浮きが発生しやすい。
そこで、これらの領域に端部側圧搾部19を配置することで、ナプキン1の前端部及び/又は後端部側のトップシート2の剥離と、それに伴う前方及び/又は後方からの液漏れを効果的に抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、トップシート2の良好な吸水性及び吸湿性と、香料によるリラックス及び/又は気分転換等の効果と、を活かしつつ、トップシート2の剥離及びそれに伴う液漏れ等を抑制することができる。さらに、天然繊維製の保水性繊維、特にコットン繊維は熱融着性が極めて低いことから、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19による効果が特に高い。
[中間圧搾部及び端部側圧搾部の詳細な構成例]
(寸法例)
例えば、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19の、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方の寸法は、40mm以上であることが好ましい。これにより、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19の接合強度向上効果を十分な範囲に及ぼすことができ、線状圧搾部17の効果の及ばない領域のトップシート2の剥離を十分に抑制することができる。
中間圧搾部18又は端部側圧搾部19の縦方向Xの寸法は、中間圧搾部18又は端部側圧搾部19の最も縦方向X前方に位置する部分から、最も縦方向X後方に位置する部分までの縦方向Xの寸法を意味する。中間圧搾部18及び端部側圧搾部19が、複数の圧搾領域を含んでいる場合には、上記縦方向Xの寸法は、それら複数の圧搾領域のうち、最も縦方向X前方に位置する部分から、最も縦方向X後方に位置する部分までの寸法とする。
同様に、中間圧搾部18又は端部側圧搾部19の横方向Yの寸法は、中間圧搾部18又は端部側圧搾部19の最も横方向Y右側に位置する部分から、最も横方向Y左側に位置する部分までの横方向Yの寸法を意味する。中間圧搾部18及び端部側圧搾部19が、複数の圧搾領域を含んでいる場合には、上記横方向Yの寸法は、それら複数の圧搾領域のうち、最も横方向Y右側に位置する部分から、最も横方向Y左側に位置する部分までの寸法とする。
なお、端部側圧搾部19が前方圧搾部20及び後方圧搾部21の双方を有する場合には、前方圧搾部20又は後方圧搾部21の少なくとも一方の、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方の寸法が、40mm以上であることが好ましい。
(配置例)
中間圧搾部18及び端部側圧搾部19は、本体Mの横方向Y中央部を通るように配置されることが好ましい。「本体Mの横方向Y中央」は、縦中心線CL上とその周辺の領域を意味する。ここで「周辺」とは、線状圧搾部17の最も横方向Y外側に位置する部分から縦方向Xに平行な仮想線を引いたとき、該仮想線と縦中心線CLとの間隔を二等分した縦中心線CL側の領域である。特に、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19は、仮想線と縦中心線CLとの間隔を三等分した縦中心線CL側の領域内に存在することが好ましく、更に、縦中心線CL上に配されていることがトップシートの剥離抑制効果の観点でより好ましい。中間圧搾部18及び端部側圧搾部19が、それぞれ複数の圧搾領域を含む場合には、いずれかの圧搾領域が横方向Y中央部を通るように配置されることが好ましい。
これにより、左右の線状圧搾部17の効果の及びにくい横方向Y中央の接合強度を高めることができる。
具体的に、中間圧搾部18が本体Mの横方向Y中央部を通るように配置されることで、特に排泄部と接触しやすい領域の接合強度を高めることができる。これにより、排泄部との擦れ等によるトップシート2の剥離をより効果的に抑制することができる。
また、後方圧搾部21が本体Mの横方向Y中央部を通るように配置されることで、臀部の間の窪みである臀裂と対向する領域の接合強度を高めることができる。臀部は非肌側に凸状であるため、トップシート2の左右の臀部に対向する領域は、吸収体4側へ押圧されやすくなる。一方で、左右の臀部の間の臀裂に対向する横方向Y中央では、臀部からの押圧力が急激に緩和され、トップシート2が吸収体4等から剥離しやすくなる。さらに、臀部とトップシート2が擦れてトップシート2に平面方向のずれ力が作用した場合、押圧力の低い横方向Y中央にシワが形成されやすく、これによってもトップシート2が剥離しやすくなる。このような臀裂に対向する領域に後方圧搾部21を配置することで、トップシート2の剥離を効果的に抑制することができる。
(中間圧搾部の構成例)
中間圧搾部18は、トップシート2の利点を生かしつつ、トップシート2の剥離を効果的に抑制する観点から、相互に離間した複数の圧搾領域を有することが好ましい。これにより、各圧搾領域の面積を小さくしつつ、中間圧搾部18の複数の圧搾領域の外縁を囲む面積を大きくすることができる。したがって、圧搾加工によるトップシート2の風合い、吸水性及び吸湿性の低下を抑制しつつ、広い範囲にわたって接合強度を向上させることができる。
図1に示す例では、中間圧搾部18は、横方向Yに相互に対向する一対の第1中間圧搾領域19aと、縦方向Xに相互に対向する一対の第2中間圧搾領域19bと、を含む。さらに、第2中間圧搾領域19bは、第1中間圧搾領域19aの縦方向X前方及び後方に配置されることがより好ましい。これにより、各圧搾領域の間隔をあけつつ、排泄部と対向する領域を囲んで前後左右に圧搾領域を配置することができる。したがって、デリケートな排泄部に対向する領域の吸水性や風合いの低下等を抑制しつつ、排泄部によって擦れやすい領域の接合強度を確実に高めることができる。
また、中間圧搾部18を本体Mの横方向Y中央を通るように配置する観点から、第2中間圧搾領域19bが、本体Mの横方向Y中央を通るように配置されることがより好ましい。
中間圧搾部18の各圧搾領域の平面形状は特に限定されないが、例えば、線状、点状、円形状、長円形状、楕円形状、多角形状、滴状、これらに類似する形状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
縦方向Xに長い中間領域M2の広範囲においてトップシート2の剥離を抑制する観点から、第1中間圧搾領域19a及び第2中間圧搾領域19bは、それぞれ縦方向Xに細長い形状であることが好ましく、縦方向Xに延びる線状であることがより好ましい。これにより、デリケートな排泄部と接触しやすい領域の風合い等が低下することを防止しつつ、接合強度を効率的に高めることができる。
第1中間圧搾領域19a及び第2中間圧搾領域19bの縦方向Xの長さは、上記作用効果を十分に得る観点から、好ましくは4mm以上、より好ましくは6mm以上であり、好ましくは12mm以下、より好ましくは10mm以下である。
中間圧搾部18の縦方向Xにおける寸法は、縦長の中間領域M2に対してトップシート2の剥離抑制効果を十分に及ぼす観点から、好ましくは30mm以上、より好ましくは40mm以上であり、好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下である。
中間圧搾部18の横方向Yにおける寸法は、中間領域M2の横方向Yの広い範囲に対してトップシート2の剥離抑制効果を及ぼす観点から、好ましくは13mm以上、より好ましくは15mm以上であり、好ましくは21mm以下、より好ましくは19mm以下である。
さらに、図1及び図2に示すように、吸収体4の吸収性コア7が、中間領域M2において、相対的に坪量の高く突出した突出部7aを有していてもよい。この場合に、中間圧搾部18は、突出部7a上に配置されることが好ましい。
「相対的に坪量が高い」とは、吸収性コア7における突出部7aの周囲の領域に対して、突出部7aの坪量が高いことを意味する。なお、吸収性コア7は、低坪量の溝部によってブロック状に構成されている場合もあり得る。この場合、突出部7a及びその周囲の「坪量」は、当該溝部の坪量ではなく、溝部以外のブロック部の坪量によって比較するものとする。
突出部7aは、図2に示すように周囲から肌側に突出していてもよく、あるいは、周囲から非肌側に突出していてもよい。このような突出部7aにより、吸収体4の吸収性を高められるとともに、中間領域M2を排泄部及びその近傍に密着させ、液漏れを良好に防止することができる。
その一方で、突出部7a上の領域では、着用者の肌との擦れ等によってトップシート2の剥離が生じやすくなる。そこで、突出部7a上に中間圧搾部18を配置することで、突出部7aの上記効果を得つつも、擦れ等によるトップシート2の剥離を効果的に抑制できる。
(後方圧搾部の構成例)
後方圧搾部21は、トップシート2の利点を生かしつつ、トップシート2の剥離を効果的に抑制する観点から、相互に離間した複数の圧搾領域を有することが好ましい。これにより、各圧搾領域の面積を小さくしつつ、後方圧搾部21の複数の圧搾領域の外縁を囲む面積を大きくすることができる。したがって、違和感の生じやすい臀部及び/又はその近傍に対向する領域において、トップシート2の風合い、吸水性及び吸湿性の低下を抑制しつつ、広い範囲にわたって接合強度を向上させることができる。
後方圧搾部21の配置は特に限定されないが、後方圧搾部21を本体Mの横方向Y中央を通るように配置させる観点から、横方向Y中央に配置された第1後方圧搾領域22を含むことが好ましい。
さらに、図1に示す例では、後方圧搾部21は、第1後方圧搾領域22の横方向Y外側に配置された一対の第2後方圧搾領域23と、一対の第2後方圧搾領域23の横方向Y外側に配置された一対の第3後方圧搾領域24と、を含む。このように、後方圧搾部21の各圧搾領域を横方向Yに沿って分散させることで、トップシート2の風合い等の維持と、広範囲にわたるトップシート2の剥離抑制と、の効果を十分に両立させることができる。
また、後方圧搾部21の複数の圧搾領域を縦中心線CLに関して線対称(左右対称)に配置することで、当該複数の圧搾領域の配置を、左右対称な身体形状に即したものとすることができ、トップシート2の剥離抑制効果をより効果的に得ることができる。
後方圧搾部21の各圧搾領域の平面形状は特に限定されないが、例えば、円形状、長円形状、楕円形状、多角形状、滴状、線状、これらに類似する形状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
後方圧搾部21の横方向Yにおける寸法は、臀部及び臀裂と対向する領域においてトップシート2の剥離抑制効果を十分に得る観点から、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上であり、好ましくは55mm以下、より好ましくは50mm以下である。
後方圧搾部21の縦方向Xにおける寸法は、同様の観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは7.5mm以上であり、好ましくは15mm以下、より好ましくは12.5mm以下である。
(前方圧搾部の構成例)
前方圧搾部20も、後方圧搾部21と同様に、相互に離間した複数の圧搾領域を有することが好ましい。
前方圧搾部20の配置は特に限定されないが、図1に示す例では、前方圧搾部20は、一対の前方圧搾領域25を含む。これにより、恥骨に沿ってナプキン1が湾曲した場合に、特にトップシート2が浮きやすい左右の領域の接着剤Hの接合強度を高めることができる。
また、一対の前方圧搾領域25を縦中心線CLに関して線対称(左右対称)に配置することで、当該複数の圧搾領域の配置を、左右対称な身体形状に即したものとすることができ、トップシート2の剥離抑制効果をより効果的に得ることができる。
前方圧搾部20の各圧搾領域の平面形状は特に限定されないが、例えば、円形状、長円形状、楕円形状、多角形状、滴状、線状、これらに類似する形状、その他の形状から選ばれる1種又は2種以上を選択することができる。
前方圧搾部20の横方向Yにおける寸法は、トップシート2の剥離抑制効果を十分に得る観点から、好ましくは30mm以上、より好ましくは35mm以上であり、好ましくは55mm以下、より好ましくは50mm以下である。
前方圧搾部20の縦方向Xにおける寸法は、同様の観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは7.5mm以上であり、好ましくは15mm以下、より好ましくは12.5mm以下である。
[線状圧搾部の構成例]
線状圧搾部17は、中間領域M2において、横方向Y側部に配置されることが好ましい。中間領域M2の横方向Y側部とは、中間領域M2を横方向Yに3等分した場合の左右の領域を意味する。これにより、接着領域11の横方向Y側縁部に近い位置に線状圧搾部17を配置することができ、当該側縁部からのトップシート2の剥離を効果的に抑制することができる。
なお、図1及び図2に示すように、吸収性コア7が突出部7aを有する場合には、線状圧搾部17は、突出部7aの周囲に配置されることが好ましい。突出部7aによって吸収体4の肌対向面には段差が生じやすくなるが、突出部7aの周囲に線状圧搾部17を配置することで、当該周囲の領域のトップシート2の吸収体4からの浮きを効果的に抑制することができる。
線状圧搾部17の横方向Yにおける最大寸法は、好ましくは40mm以上、より好ましくは45mm以上であり、好ましくは65mm以下、より好ましくは60mm以下である。
一対の線状圧搾部17は、実質的に連続しており、前方領域M1及び後方領域M3において相互に連結されることが好ましい。これにより、一対の線状圧搾部17が閉鎖された形状となり、実質的に環状となり得る。この場合、一対の線状圧搾部17は、前端部及び後端部において、横方向Y内側に向かって相互に接近するように延びる。
「実質的に連続している」とは、線状圧搾部17が連続していて環状に構成される態様の他、概ね4mm以下のわずかな途切れ部を有している態様も含む。
上記構成の線状圧搾部17により、接着領域11の前後左右の周縁部からのトップシート2の剥離を効果的に抑制することができる。
[賦香部の構成例]
(配置例)
接着領域11に対する香料の影響を低減する観点から、賦香部15は、包装材12に配置されることが好ましい。これにより、賦香部15が直接トップシート2に接触しない構成となり得る。したがって、賦香部15から揮発した香料が接着領域11に到達しにくくなり、香料の影響による接着剤Hの接合強度の低下を抑制しやすくなる。
なお、このような構成でも、賦香部15から揮発した香料がナプキン1に付着するため、ナプキン1が香料を含むものとなる。
図2及び図3に示すように、賦香部15は、本体剥離シート13に配置されることがより好ましい。これにより、賦香部15が直接トップシート2に接触しない構成となることに加えて、賦香部15の香料が、バックシート3、本体粘着部6及び本体剥離シート13によって形成された空間に閉じ込められやすくなる。したがって、包装体10の折り畳み形状における香料の外部への揮発が抑制され、包装体10を開封して本体剥離シート13を剥離した際に、多量の香料が揮発し得る。この結果、着用者が香りを十分に感じることができ、香りによるリラックス及び/又は気分転換等の効果を十分に得ることができる。
さらに、図3に示すように、賦香部15は、包装体10の折り畳み形状における香料の揮発を効果的に抑制する等の観点から、本体剥離シート13の横方向Y中央部13aに配置されることがより好ましい。
本体剥離シート13の横方向Y中央部13aは、本体剥離シート13を横方向Yに3等分した場合の中央の部分を意味する。なお、その左右の部分を、横方向Y側部13bとする。
上記構成では、賦香部15が本体剥離シート13の横方向Y側部13bに配置されている場合と比較して、香料の外部への揮発が効果的に抑制される。また、仮に賦香部15の香料が接着領域11の横方向Y中央部に到達した場合でも、中間圧搾部18及び端部側圧搾部19によって接着領域11の当該領域の接合強度を高めることができるため、トップシート2の剥離をより確実に抑制することができる。
図3に示すように、賦香部15は、縦方向Xに延びる線状に形成されることがより好ましい。「賦香部15が縦方向Xに沿って延びる」とは、香料が縦方向Xに沿って連続して配置されている態様に限定されず、香料が縦方向Xに沿って間欠的に配置されている態様も含む。これにより、賦香部15が、十分な量の香料を有しつつも、本体剥離シート13の横方向Y中央部に配置されやすくなり、上記作用効果をより一層高めることができる。
(香料の詳細な説明)
賦香部15に配置される香料としては、例えば、沸点が約250℃以下の高揮発性香料成分、又は沸点が約250~約300℃の中揮発性香料成分が好ましく用いられる。
賦香部15に配置される香料として用いられる上記高揮発性香料成分としては、例えばアニソール、ベンズアルデヒド、酢酸ベンジル、ベンジルアルコール、ギ酸ベンジル、酢酸イソボルニル、シトロネラール、シトロネロール、酢酸シトロネリル、パラシメン、デカナール、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメチルフェニルカルビノール、ユーカリプトール、1-カルボン、ゲラニアール、ゲラニオール、酢酸ゲラニル、ゲラニルニトリル、酢酸ネリル、酢酸ノニル、リナロール、エチルリナロール、酢酸リナリル、フェニルエチルアルコール、α-ピネン、β-ピネン、γ-ピネン、α-ヨノン、β-ヨノン、γ-ヨノン、α-テルピネオール、β-テルピネオール、酢酸テルピニル、テンタローム等から選ばれた1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記香料として用いられる上記中揮発性香料成分としては、例えばアミルシンナムアルデヒド、ジヒドロジャスモン酸メチル、サリチル酸イソアミル、β-カリオフィレン、セドレン、セドリルメチルエーテル、桂皮アルコール、クマリン、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、イソオイゲノール、γ-メチルヨノン、ヘリオトロピン、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、フェニルヘキサノール、ペンタライド等から選ばれた1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記香料としては、上述の高揮発性及び中揮発性香料成分以外に、あるいはこれら香料成分に加えてさらに、バラ香調、ラベンダー香調、ジャスミン香調、イランイラン香調を有する香料を含有した香料組成物を用いることもできる。このような香料組成物としては、例えば、ネロール、ラバンジュロール、ジャスマール、シクロピデン等から選ばれた1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。香料には、上述した香料素材単体、及び天然精油や調合ベースのように、「複数の香料によって構成される香料素材が組み合わされたもの(香料組成物)で、溶剤によって希釈・調整されたもの」が含まれる。例えば、香料として、バラ、ラベンダー、ジャスミン、イランイラン様香気を有する香料を含有する香料組成物を用いることができる。
(香料の含有量)
賦香部15に塗布される香料の含有量は、香料を包装体10内に適切に保持させ、香りによる効果を十分に得る観点から、坪量として、好ましくは0.10g/m以上、より好ましくは0.15g/m以上、そして好ましくは1.0g/m以下、より好ましくは0.50g/m以下である。
[本体粘着部の構成例]
さらに、図5に示すように、本体粘着部6が、複数の粘着領域6aを含み、賦香部15は、平面視において、これらの粘着領域6aの間に配置されることがより好ましい。これにより、包装体10において、賦香部15の通気性がより低下し、包装体10の折り畳み形状における香料の外部への揮発がより効果的に抑えられる。したがって、包装体10を開封した際の香りによる効果を十分に得ることができる。
より具体的には、図5に示すように、複数の粘着領域6aは、横方向Y中央(縦中心線CL)を挟んで左右に離間して配置されることが好ましい。これにより、粘着領域6aの間の横方向Y中央に沿って賦香部15を配置することができ、包装体10における香料の揮発を抑えて包装体10の開封時に香りを感じさせる効果を、より確実に得ることができる。
また、本体粘着部6は、複数対の粘着領域6aを有することが好ましく、図5に示す例では、2対の粘着領域6aを有する。これにより、包装体10の折り畳み形状において、香料が側方からより一層揮発しにくくなる。また、仮に横方向Y内側の粘着領域6aにヨレ等が生じてこの粘着領域6aと本体剥離シート13との間に隙間が生じても、横方向Y外側の粘着領域6aによって香料の揮発が抑制される。したがって、包装体10を開封した際の香りによる効果を、より一層確実に得ることができる。
さらに、複数の粘着領域6aは、賦香部15が縦方向Xに長い場合でも、香料の外部への放出を効果的に抑制する観点から、縦方向Xに延びていることがより好ましい。図5に示す例では、各粘着領域6aは、縦方向Xに長い帯状の平面形状を有する。なお、各粘着領域6aは、例えば、粘着剤が塗布された領域が連続的に縦方向Xに延びるように構成される。あるいは、各粘着領域6aは、横方向Yに延びる複数の小粘着領域が縦方向Xにわずかに離間して配置され、これらの小粘着領域の集合体が全体として縦方向Xに延びる帯状となるように構成されていてもよい。
<第2実施形態>
上述の第1実施形態では、端部側圧搾部19が前方圧搾部20と後方圧搾部21とを有する例を挙げたが、これに限定されない。
端部側圧搾部19は、前方圧搾部20又は後方圧搾部21のいずれか一方を有していてもよく、図6に示すように、後方圧搾部21のみを有していてもよい。
なお、以下の実施形態において、上述の第1実施形態と対応する構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すナプキン1A(吸収性物品)は、一例として、就寝時の使用を想定した夜用ナプキンとして構成される。この例におけるナプキン1Aは、例えば、縦方向Xの長さが30cm以上であり、本体Mの後方領域M3から横方向Y外側に膨出する後方フラップ部Fを備えていてもよい。
なお、このナプキン1Aを包装する包装体10A(吸収性物品包装体)は、縦方向Xに長い場合でもコンパクトな折り畳み形状にする観点から、3つの折り線L1,L2,L3によって縦方向Xに折り畳まれていてもよく、さらに複数の折り線によって折り畳まれていてもよい。
夜用ナプキンとしてのナプキン1Aは、後方領域M3が縦方向Xに長いため、線状圧搾部17よりも後方の領域が縦方向Xに長くなりやすい。
そこで、ナプキン1Aにおいては、端部側圧搾部19が後方圧搾部21を有することが好ましい。これにより、臀部及び臀裂に対向し得る領域が広い場合でも、この領域のトップシート2の剥がれを効果的に抑制することができる。
また、図6に示すように、圧搾部16は、さらに、横方向Yに延びる1又は複数の補助線状圧搾部26を含んでいてもよい。
補助線状圧搾部26は、線状の圧搾部であって、例えば、左右の線状圧搾部17の一方から他方に向かって延びる。補助線状圧搾部26は複数配置されていてもよく、図6に示す例では、後方領域M3に2本配置されている。また、補助線状圧搾部26は、線状圧搾部17の環状構造の内側に配置されていてもよく、あるいは外側に配置されていてもよい。図1に示す例では、環状の線状圧搾部17の内側に1本の補助線状圧搾部26が配置され、環状の線状圧搾部17の外側に1本の補助線状圧搾部26が配置される。
補助線状圧搾部26を線状圧搾部17の縦方向Xの周辺部に配置することで、補助線状圧搾部26が当該周辺部の接合強度を補強することができ、接着領域11の接合強度を効率的に高めることができる。
また、図6に示す例では、補助線状圧搾部26は、縦方向X後方に凸状に構成される。これにより、補助線状圧搾部26の長さを長くすることができ、トップシート2の剥離防止効果をより高めることができる。また、これにより、補助線状圧搾部26を、線状圧搾部17の凸状の後端部に沿った形状とすることができ、線状圧搾部17と補助線状圧搾部26とが協働して、トップシート2の剥離防止効果を効率的に高めることができる。
<第3実施形態>
上述の第1実施形態では、トップシート2が直接吸収体4上に配置されたが、これに限定されない。
例えば、図7に示す包装体10B(吸収性物品包装体)のように、ナプキン1B(吸収性物品)が、トップシート2及び吸収体4の間に配置された、熱可塑性樹脂を主体とする中間シート27をさらに備えていてもよい。この場合、接着領域11の接着剤Hは、トップシート2と中間シート27とを接合する。
中間シート27は、熱可塑性繊維を50質量%以上含む。中間シート27は、好ましくは、熱可塑性繊維を75質量%以上、より好ましくは90質量%含み、熱可塑性繊維のみで構成されてもよい。これにより、圧搾部16の形成時の圧搾加工において中間シート27が熱融着し、吸収体4及びトップシート2との間で接着性を発揮することができる。したがって、圧搾部16におけるトップシート2と吸収体4との接合強度を、より効果的に高めることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、賦香部15が本体剥離シート13に配置されている例を説明したが、これに限定されない。例えば、賦香部15は、外装シート14に配置されていてもよい。あるいは、賦香部15は、ナプキン(吸収体物品)に配置されていてもよい。この場合、賦香部15は、例えば、トップシート2と吸収体4との間、トップシート2とサイドシート5の間、吸収体4とバックシート3の間、バックシート3の非肌対向面3aなど、肌と直接触れる面以外に配置されることが好ましい。
接着領域11の平面形状は、トップシート2の縦方向X全長にわたって形成される例に限定されず、中間領域M2から前方領域M1及び後方領域M3の少なくとも一部に延出しており、かつ、端部側圧搾部19と平面視において重なっていればよい。
圧搾部16における各圧搾領域の構成は上述の例に限定されず、種々の形態を採り得る。
例えば、線状圧搾部17は、環状構造を有する例に限定されず、左右の線状圧搾部17が分離して配置されていてもよい。
例えば、後方圧搾部21は、第1後方圧搾領域22、第2後方圧搾領域23又は第3後方圧搾領域24の少なくとも一つを有していなくてもよい。また、第1後方圧搾領域22、第2後方圧搾領域23及び第3後方圧搾領域24の形状も、図示の例に限定されない。
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
1,1A,1B…ナプキン(吸収性物品)
2…トップシート
3…バックシート
4…吸収体
M…本体
M1…前方領域
M2…中間領域
M3…後方領域
10,10A,10B…包装体(吸収性物品包装体)
11…接着領域
12…包装材
15…賦香部
16…圧搾部
17…線状圧搾部
18…中間圧搾部
19…端部側圧搾部

Claims (8)

  1. 保水性繊維を主体として含むトップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を有する本体を備えた吸収性物品と、
    折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材と、
    を備え、前記吸収性物品の着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品包装体であって、
    前記吸収性物品包装体は、香料が配置された賦香部をさらに備えており、
    前記本体は、前記縦方向に沿って、前方領域と、着用者の排泄部に対向する中間領域と、後方領域と、に区分され、
    前記トップシートは、
    前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって延び、非肌対向面において接着剤が配置された接着領域を有し、
    前記本体は、
    前記接着領域と平面視において重なるように配置され、前記トップシートと前記吸収体とが圧搾された圧搾部を有し、
    前記圧搾部は、
    前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって前記縦方向に延びる一対の線状圧搾部と、
    前記中間領域の前記一対の線状圧搾部間に配置された中間圧搾部と、
    前記線状圧搾部から前記縦方向後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置された端部側圧搾部と、を有する
    吸収性物品包装体。
  2. 前記中間圧搾部及び前記端部側圧搾部の、前記縦方向又は前記横方向の少なくとも一方の寸法が、40mm以上である
    請求項1に記載の吸収性物品包装体。
  3. 前記中間圧搾部及び前記端部側圧搾部は、前記本体の前記横方向中央部を通るように配置される
    請求項1又は2に記載の吸収性物品包装体。
  4. 前記吸収性物品は、
    前記トップシート及び前記吸収体の間に配置された、熱可塑性樹脂を主体とする中間シートをさらに備える
    請求項1から3のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  5. 前記賦香部は、前記包装材に配置される
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品包装体。
  6. 前記本体は、
    前記バックシートの非肌対向面に配置された本体粘着部をさらに有し、
    前記包装材は、
    前記本体粘着部を覆い、前記本体粘着部から剥離可能に構成された本体剥離シートを有し、
    前記賦香部は、前記本体剥離シートに配置される
    請求項5に記載の吸収性物品包装体。
  7. 前記賦香部は、前記本体剥離シートの前記横方向中央部に配置される
    請求項6に記載の吸収性物品包装体。
  8. 保水性繊維を主体として含むトップシートと、バックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を有する本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、香料を含んでおり、
    前記本体は、前記縦方向に沿って、前方領域と、着用者の排泄部に対向する中間領域と、後方領域と、に区分され、
    前記トップシートは、
    前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって延び、非肌対向面において接着剤が配置された接着領域を有し、
    前記本体は、
    前記接着領域と平面視において重なるように配置され、前記トップシートと前記吸収体とが圧搾された圧搾部を有し、
    前記圧搾部は、
    前記前方領域、前記中間領域及び前記後方領域にわたって前記縦方向に延びる一対の線状圧搾部と、
    前記中間領域の前記一対の線状圧搾部間に配置された中間圧搾部と、
    前記線状圧搾部から前記縦方向後方又は前方の少なくとも一方に離間して配置された端部側圧搾部と、を有する
    吸収性物品。
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