WO2023276194A1 - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

吸収性本体(10)と、吸収性本体(10)よりも非肌側に配され、胴回り開口と脚周り開口の一部を形成する胴回り部材(20)と、を有し、胴回り部材(20)には、自然状態で皺が設けられている吸収性物品(1)であって、胴回り部材(20)の最外層には、機能剤を内包するマイクロカプセル(80)として、少なくとも一部が破損した破損マイクロカプセル(82)と未破損の未破損マイクロカプセル(81)とが存在しており、皺によって最外層に形成された凹部(22)に、未破損マイクロカプセル(81)が少なくとも一つ存在する。

Description

吸収性物品
 本発明は、吸収性物品に関する。
 従来、胴回り部材と吸収性本体とを備えたパンツ型使い捨ておむつ等の吸収性物品において、機能剤を内包するマイクロカプセルを配置する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2008-6277号公報
 従来例に係る吸収性物品においては、吸収性物品の搬送中(すなわち、吸収性物品が製造されてから、吸収性物品が消費者の手元に届いて使用者が吸収性物品を使用するまでの間)にマイクロカプセルが吸収性物品から脱落したり破損したりすることに起因して、使用者が吸収性物品を使用する際に、マイクロカプセル内の機能剤の機能を適切に発揮させることができない恐れがあった。
 本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用者が吸収性物品を使用する際に、マイクロカプセル内の機能剤の機能を適切に発揮させることにある。
 上記目的を達成するための主たる発明は、吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌側に配され、胴回り開口と脚周り開口の一部を形成する胴回り部材と、を有し、
 前記胴回り部材には、自然状態で皺が設けられている吸収性物品であって、
 前記胴回り部材の最外層には、機能剤を内包するマイクロカプセルとして、少なくとも一部が破損した破損マイクロカプセルと未破損の未破損マイクロカプセルとが存在しており、
 前記皺によって前記最外層に形成された凹部に、前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在することを特徴とする吸収性物品である。
 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
 本発明によれば、使用者が吸収性物品を使用する際に、マイクロカプセル内の機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
おむつ1の概略斜視図である。 展開且つ伸長状態のおむつ1の平面図である。 図2のA-A線での概略断面図である。 マイクロカプセル配置領域70の説明図である。 胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層(非肌側シート32)にマイクロカプセル80が存在する様子を示すイメージ図である。 展開且つ伸長状態の第2実施形態に係るおむつ1の平面図である。 図6のA-A線での概略断面図である。 第2実施形態におけるマイクロカプセル配置領域70の説明図である。 第3実施形態におけるマイクロカプセル配置領域70の説明図である。
 本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
 吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌側に配され、胴回り開口と脚周り開口の一部を形成する胴回り部材と、を有し、
 前記胴回り部材には、自然状態で皺が設けられている吸収性物品であって、
 前記胴回り部材の最外層には、機能剤を内包するマイクロカプセルとして、少なくとも一部が破損した破損マイクロカプセルと未破損の未破損マイクロカプセルとが存在しており、
 前記皺によって前記最外層に形成された凹部に、前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在することを特徴とする吸収性物品。
 このような吸収性物品によれば、使用者が吸収性物品を使用する際に、マイクロカプセル内の機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記皺によって前記最外層に形成された凸部に、前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在し、
 前記凸部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、前記凹部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、吸収性物品の使用(着用)中に未破損マイクロカプセルの露出の進行が適度に抑えられ、マイクロカプセル内の機能剤の機能が徐々に発揮されることとなる。したがって、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
 前記胴回り部材は、伸張状態において該胴回り部材を前記上下方向に2分割したときの、上部領域と下部領域とを有し、前記上部領域と前記下部領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっており、
 前記未破損マイクロカプセルは、少なくとも前記上部領域に配置され、
 前記上部領域の収縮力は前記下部領域の収縮力よりも大きいことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、吸収性物品の使用(着用)開始タイミングにおいて機能剤の機能を使用者(着用者)に確実に実感させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
 前記胴回り部材は、伸張状態において該胴回り部材を前記上下方向に2分割したときの、上部領域と下部領域とを有し、前記上部領域と前記下部領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっており、
 前記未破損マイクロカプセルは、少なくとも前記下部領域に配置され、
 前記上部領域の収縮力は前記下部領域の収縮力よりも大きいことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、吸収性物品を着用するタイミングにおいては、この領域のマイクロカプセルからの機能剤の放出は抑えられ、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。さらに、吸収性物品を着用する時よりも比較的物理的な刺激が発生しにくい吸収性物品の着用中においても、凹部内の未破損マイクロカプセルの露出を小さな刺激で促進させて、機能剤を外部へ適切に放出させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材よりも肌側にフィルム材を有し、
 前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記フィルム材とが少なくとも一部で重複していることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、胴回り部材に位置するマイクロカプセルが破損してマイクロカプセルから機能剤が放出しても、当該機能剤はフィルム材にブロックされて肌側へ移動し難い。したがって、機能剤は、肌側に放出されるよりも、非肌側(吸収性物品の外部)に放出され易くなり、機能剤が非肌側に放出されることにより有効に働く機能剤(例えば、忌避剤)である場合等に、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材よりも肌側にフィルム材を有し、
 前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記フィルム材とが重複していないことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、胴回り部材に位置するマイクロカプセルが破損してマイクロカプセルから機能剤が放出した場合に、当該機能剤がフィルム材にブロックされることはない。したがって、機能剤は、肌側に放出され易くなり、機能剤が肌側に放出されることにより有効に働く機能剤(例えば、冷感剤)である場合等に、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
 前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、前記左右方向の両端部に前記前側胴回り部と前記後側胴回り部とを接合するサイド接合部を備え、
 前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記サイド接合部とが少なくとも一部で重複していることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、マイクロカプセル配置領域とサイド接合部が重なることで、重なり部分の剥離強度が弱くなり(サイド接合部を破り易くなり)、吸収性物品を脱ぎ易くすることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材は、前記左右方向における前記サイド接合部の外側に前記前側胴回り部と前記後側胴回り部が接合されていない非接合部を備え、
 前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記非接合部とが少なくとも一部で重複していることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、非接合部(胴回り部材)に位置するマイクロカプセルが下着から物理的な刺激を受けやすくなるので、機能剤の外部への放出が促進され、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域を覆う覆い部材を有することが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、使用者が吸収性物品を使用する際に、マイクロカプセル内の機能剤の機能をより一層適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
 前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域は、前記上下方向に間隔を空けて複数並んで設けられ前記左右方向に沿った筋状の左右方向領域であるか、又は、前記左右方向に間隔を空けて複数並んで設けられ前記上下方向に沿った筋状の上下方向領域であることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、1つの領域で汗等の水分(体液)がマイクロカプセルに触れても、その水分を該領域内の複数のマイクロカプセルが連携して他の領域のマイクロカプセルに伝えてしまうということが避けられる。そのため、全領域で一気に機能剤の機能が発揮されることはなく、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記マイクロカプセル配置領域は、前記左右方向領域であり、該左右方向領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっていることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、凹部にマイクロカプセルを確実に存在させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
 前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域は、前記左右方向に沿った筋状の左右方向領域であり、該左右方向領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっていることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、凹部にマイクロカプセルを確実に存在させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、
 伸張状態の前記後側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、伸張状態の前記前側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、吸収性物品の着用者の体型の観点から機能剤が効率的に放出されやすい側(前側胴回り部側)に、より多くの未破損マイクロカプセルが設けられることとなるため、機能剤の機能をより適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、
 伸張状態の前記前側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、伸張状態の前記後側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、座位や寝姿勢の際に効率的に機能剤を外部に放出させることができ、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 かかる吸収性物品であって、前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、 前記前側胴回り部及び前記後側胴回り部の前記凹部に前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在し、
 前記前側胴回り部の前記凹部内の前記未破損マイクロカプセルの総数と、前記後側胴回り部の前記凹部内の前記未破損マイクロカプセルの総数は、互いに異なることが望ましい。
 このような吸収性物品によれば、機能剤の徐放性(機能剤がマイクロカプセルからどれぐらい徐々に放出されるかについての程度)が適切に調整される。
===実施形態===
 本発明に係る吸収性物品として、パンツ型使い捨ておむつ(以下、「おむつ1」とも呼ぶ)を例に挙げて説明する。ただし、本発明に係る吸収性物品には、ショーツ型ナプキンやその他のパンツ(ショーツ)型吸収性物品も含まれるものとする。
===おむつ1の構成===
 図1は、おむつ1の概略斜視図である。図2は、展開且つ伸長状態のおむつ1の平面図である。図3は、図2のA-A線での概略断面図である。なお、おむつ1の「展開状態」とは、おむつ1の両側部に設けられている一対のサイド接合部50をそれぞれ分離し、おむつ1を開いて平面的に展開した状態である。また、おむつ1の「伸長状態」とは、おむつ1全体(製品全体)を皺なく伸長させた状態、具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する吸収性本体10や,胴回り部材20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態のことを言う。
 おむつ1は、図1に示されるパンツ型状態において、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、胴回り開口BHと一対の脚回り開口LH,LHとを有している。
 上下方向の上側が胴回り開口BH側に対応し、下側が股下側に対応する。また、前後方向の前側が着用者の腹側に対応し、後側が着用者の背側に対応する。また、図2の展開状態において、おむつ1は、互いに交差する縦方向と横方向とを有する。縦方向は、図1における上下方向に沿った方向であり、吸収性本体10の長手方向に相当する。横方向は、図1における左右方向に沿った方向である。また、図3に示すように、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向とする。厚さ方向において着用者の肌と接する側を肌側とし、その反対側を非肌側とする。
 おむつ1は、液吸収性の吸収性本体10と、吸収性本体10よりも非肌側に配され、胴回り開口BHと脚回り開口LH,LHの一部を形成する胴回り部材20とを有している。
 そして、胴回り部材20は、おむつ1の前身頃に相当する前側胴回り部30と、おむつ1の後身頃に相当する後側胴回り部40とを有している。すなわち、本実施形態のおむつ1は、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、着用者の腹側部を覆う前側胴回り部30を有し、第3部品として、着用者の背側部を覆う後側胴回り部40を有する、所謂3ピースタイプのパンツ型おむつである。
 図2の展開状態では、前側胴回り部30と後側胴回り部40とが互いに縦方向に間隔を空けて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されている。そして、吸収性本体10の長手方向(図2の縦方向に相当)の各端部10ea,10ebが、それぞれ本体接合部60を介して最寄りの胴回り部30,40の肌側に接合固定されている。
 具体的には、吸収性本体10と前側胴回り部30とが厚さ方向に重複している前側重複領域OL30において、ホットメルト接着剤等の接着剤によって形成された前側本体接合部61(本体接合部60)によって、吸収性本体10の非肌側面と前側胴回り部30の肌側面とが接合されている(図2及び図3参照)。同様に、吸収性本体10と後側胴回り部40とが厚さ方向に重複している後側重複領域OL40において、ホットメルト接着剤等の接着剤によって形成された後側本体接合部62(本体接合部60)によって、吸収性本体10の非肌側面と後側胴回り部40の肌側面とが接合されている。
 そして、この展開状態から、縦方向の中央位置CLを折り位置(二つ折り線)として吸収性本体10が二つ折りされる。この二つ折りの状態において互いに対向する前側胴回り部30と後側胴回り部40とが、左右方向両側の側部30sw及び側部40swにて互いに接合・連結され、一対のサイド接合部50,50が形成される。すなわち、胴回り部材20は、左右方向の両端部に前側胴回り部30と後側胴回り部40とを接合するサイド接合部50,50を備え、一対のサイド接合部50,50によって前側胴回り部30と後側胴回り部40とが環状に成形される。なお、サイド接合部50は、溶着や接着等の公知の接合手段によって形成されている。これにより、図1に示すような胴回り開口BH及び一対の脚回り開口LH,LHが形成されたパンツ型状態のおむつ1となる。
 (吸収性本体10)
 吸収性本体10は、胴回り部材20よりも肌側に設けられ、排泄液を吸収する吸収性コア11と、吸収性コア11よりも厚さ方向の肌側に配置されたトップシート12と、吸収性コア11よりも非肌側に配置されたバックシート13とを有する(図3参照)。但し、吸収性本体10が、これ以外のシート部材を備えていても良い。例えば、トップシート12と吸収性コア11との厚さ方向の間に、セカンドシート(不図示)を備えていてもよい。
 吸収性コア11は、尿等の排泄液を吸収して保持する部材であり、例えば高吸収性ポリマー(SAP)が混入したパルプ繊維等の液体吸収性繊維により形成される。なお、吸収性コア11は、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性のシート部材(コアラップシート11b)によって、外周面が覆われていても良い。本実施形態の吸収性コア11は、長手方向の前側端と後側端との間に、左右方向における幅が狭くなったくびれ部11cを有しており、図1に示されるような平面視略砂時計形状を有している。このくびれ部11cは、おむつ1の着用時において着用者の両脚の間に挟まれる部分であり、当該部分の左右方向における長さが短く(幅が狭く)なっていることにより、吸収性コア11が着用者の股間にフィットしやすくなる。
 トップシート12は、液透過性のシートであり、例えば親水性のエアスルー不織布やスパンボンド不織布等が用いられる。なお、トップシート12は、左右方向の両側部が厚さ方向の肌側から非肌側に折り返され、吸収性コア11を包み込むように構成されていても良い(図3では不図示)。
 バックシート13は、液不透過性シート13a(フィルム材に相当)と、その非肌側に配された疎水性の外装シート13bと、の二層構造である。液不透過性シート13aとしては、例えば樹脂フィルム等が用いられ、外装シート13bとしては、例えば柔軟性を有する不織布が用いられる。
 また、吸収性本体10の左右方向の両側部に、縦方向(吸収性本体10の長手方向)に沿って一対の防漏壁部(図3では不図示)が設けられていても良い。例えば、左右方向(横方向)において、外装シート13bの一部が吸収性コア11の両端よりも外側に延出しつつ、肌側に折り曲げられることによって、一対の防漏壁部を形成することができる。このような防漏壁部を設けることにより、おむつ1の着用時において、吸収性本体10によって吸収された排泄物が横漏れしてしまうことを抑制しやすくなる。
 (前側胴回り部30)
 前側胴回り部30は、図3に示されるように、厚さ方向の肌側に配置された肌側シート31と、肌側シート31の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート32と、肌側シート31と非肌側シート32との厚さ方向の間に設けられた胴回り弾性部材35とを有する。
 肌側シート31及び非肌側シート32は、図2に示されるような平面視長方形状のシート部材であり、例えばSMS(スパンボンド―メルトブローン―スパンボンド)不織布等によって形成されている。
 胴回り弾性部材35は、例えば糸ゴム等によって形成され、肌側シート31と非肌側シート32との間に、上下方向に並んで複数配置されるとともに、左右方向に伸長された状態で取り付けられている。この胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、前側胴回り部30は、着用者の腹側胴回りにフィットする。すなわち、前側胴回り部30は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。
 胴回り弾性部材35の取り付けは、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いて行うことができる。例えば、胴回り弾性部材35にホットメルト接着剤を塗布して所定の伸長倍率で伸長させ、肌側シート31と非肌側シート32とで挟み込むことによって胴回り弾性部材35を取り付けることができる。すなわち、胴回り弾性部材35を介して肌側シート31と非肌側シート32とが接着剤によって接合される。なお、胴回り弾性部材35側に接着剤を塗布するのではなく、肌側シート31及び非肌側シート32側に接着剤を塗布することによって胴回り弾性部材35が取り付けられるのであっても良い。
 なお、前側胴回り部30においては、吸収性本体10が位置する部位に、胴回り弾性部材35が意図的にカットされた領域が存在する。そのため、この領域は、胴回り弾性部材35が伸縮不能な領域である(非伸縮領域NSと呼ぶ)。かかる領域を設けることにより、吸収性本体10(吸収性コア11)が胴回り弾性部材35により収縮し、おむつ1と着用者の間に隙間が生じてしまうことを防止できる。
 (後側胴回り部40)
 後側胴回り部40は、前側胴回り部30と略同様の構成を有する。すなわち、後側胴回り部40は、厚さ方向の肌側に配置された肌側シート41と、肌側シート41の非肌側に隣接するように積層された非肌側シート42と、肌側シート41と非肌側シート42との厚さ方向の間に設けられた複数の胴回り弾性部材45と、を有する。各部材の構成は、前側胴回り部30とほぼ同様であるため、説明は省略する。
 一方、後側胴回り部40の外観形状は、前側胴回り部30とは異なっている。具体的に、後側胴回り部40は、図2のように、サイド接合部50(側部40sw)よりも上下方向の下側が略台形形状となった臀部カバー40bを有している。臀部カバー40bは、上下方向の上側から下側に向かって左右方向の幅が狭くなっており、その外縁が湾曲した部位である。臀部カバー40bが設けられていることによって、おむつ1の着用時に後側胴回り部40が着用者の臀部を広く被覆することが可能となっている。
 そして、臀部カバー40bには、図2に示されるような糸ゴム等の後脚回り弾性部材47が設けられている。後脚回り弾性部材47は、臀部カバー40bの周縁部に沿って伸長した状態で肌側シート41と非肌側シート42との間に取り付けられており、該後脚回り弾性部材47が発現する伸縮性によって、おむつ1着用時に、後側胴回り部40の臀部カバー40bが着用者の臀部にフィットしやすくなり、また、臀部から捲れにくくなる。
===第1実施形態===
 図4は、マイクロカプセル配置領域70の説明図であり、伸張状態の前側胴回り部30を示す図である。図5は、胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層(非肌側シート32)にマイクロカプセル80が存在する様子を示すイメージ図である。
 おむつ1には、機能剤(芯材)を内包するマイクロカプセル80(膜材)が設けられている。マイクロカプセル80は、直径1~1000μmの大きさを有し、機能剤を内包する空間を有するカプセルである。マイクロカプセル80の素材としては、ウレタン樹脂、ゼラチン、ゼラチン・アラビアゴム、メラミン樹脂、尿素、ホルマリン樹脂、糖類等が挙げられる。本実施形態ではウレタン樹脂によるマイクロカプセル80を採用した。ただし、マイクロカプセル80は、物理的な刺激(例えば、圧力、衝撃、熱、振動、光等)若しくは化学的な刺激(例えば、体液等の液体との接触)によって膜材が崩壊(破損)し、内包していた機能剤が放出されるものであれば、特に制限されない。
 また、マイクロカプセル80は、機能剤(芯材)を内包し且つ機能剤(芯材)の放出を制御することができるものであれば、その外観形状は特に制限されず、例えば、球形、不定形等の外観形状が挙げられる。また、マイクロカプセル80は、機能剤(芯材)を保持する空間を1つ有する単核型、機能剤(芯材)を保持する空間を複数有する多核型、又は、粒子内部に微粒子状の芯物質が分散する構造、或いは液体状の芯物質が含浸する構造のマトリックス型であることができる。上記空間の形状としては、球形、不定形等の空間形状が挙げられる。
 上記マイクロカプセルは市販されており、例えば、Symrise社から市販される、INCAP(商標)等が挙げられる。
 おむつ1にマイクロカプセル80を設ける方法としては、マイクロカプセル80が分散した液体をおむつ1に塗工する方法が挙げられる。マイクロカプセル80を分散させる液体(分散媒)は、マイクロカプセル80を溶解、膨潤させず、機能剤の機能を保持するものが好ましい。そのような溶媒については、日本国特許公開公報2016-13154号を参照することができる。塗工方法は、噴霧法やローラーコート法、刷毛塗り法等の各種公知の方法が挙げられる。
 また、機能剤としては、例えば、冷感剤や虫の忌避剤(以下、単に忌避剤と呼ぶ)を挙げることができる。冷感剤としては、当技術分野で一般的に冷感剤として知られているものを使用可能であるが、揮発性を有し、皮膚の神経にある受容体活性化チャネル(TRPM8)に作用するものが好ましい。例えば、メントール(例として、l-メントール)及びその誘導体(例えば、乳酸メンチル)、サリチル酸メチル、カンファー、キュウリエキス、植物(例えば、ミント、ユーカリ、ナツメグ)由来の精油等が挙げられる。
 忌避剤とは、蚊、蚋、ユスリカ、ハエ類等の害虫に対する忌避剤(虫よけ剤)であり、虫よけ効果のある成分を含む合成化合物や天然植物抽出物である。例えば、シトロネラール、1,8-シネオール、リナリルアセテート、ディート(N,N-ジエチル-3-メチルベンズアミド)、セスキテルペン、エチルブチルアセチルアミノプロピオン酸エチル、ピカリジン、ピレスロイド、シナモン、ローズマリー、ラベンダー、ペパーミント、ユーカリ、シトロネラ、レモンユーカリ、ツルシ等を用いることができる。忌避剤は、対象とする害虫や着用対象者に応じて選択可能である。
 なお、機能剤は、冷感剤や忌避剤に限定されるものではない。例えば、香料であっても構わない。
 図4に示されるように、本実施の形態に係るおむつ1においては、胴回り部材20(本実施の形態においては、前側胴回り部30)に、マイクロカプセル80が設けられている(存在している)。すなわち、マイクロカプセル配置領域70が前側胴回り部30に配置されている。
 また、図3に示されるように、本実施の形態においては、胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層に、マイクロカプセル80が設けられている(存在している)。前側胴回り部30の最外層としては、肌側シート31と非肌側シート32があるが、本実施の形態においては、非肌側シート32にマイクロカプセル80が設けられている(ただし、これに限定されるものではなく、肌側シート31であってもよい)。
 さらに、本実施の形態においては、図5に示されるように、胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層(非肌側シート32)の凹部22及び凸部23にマイクロカプセル80が設けられている(存在している)。前述したとおり、胴回り部材20(前側胴回り部30)には胴回り弾性部材35が設けられ、当該胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、胴回り部材20(前側胴回り部30)は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。したがって、胴回り部材20(前側胴回り部30)には、自然状態において胴回り弾性部材35により複数の皺が生じ、前側胴回り部30(非肌側シート32)における前述した凹部22及び凸部23は、当該皺により形成される。すなわち、本実施の形態における凹部22(凸部23)とは、自然状態において胴回り弾性部材35により生じる皺により作り出された凹凸を意味する。なお、凸部23と凹部22の境目は変曲点Hとなっており、図5において、変曲点Hよりも非肌側が凸部23となり肌側が凹部22となる。
 ここで、「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、製品状態のおむつ1をパッケージから取り出した後、前側胴回り部30及び後側胴回り部40を左右方向の両外側に引っ張り、前側胴回り部30及び後側胴回り部40を「伸長した状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
 凸部23のみならず凹部22にもマイクロカプセル80を適切に設けるためには、例えば、おむつ1の製造工程において、マイクロカプセル80を前側胴回り部30に塗工する工程の後に前側胴回り部30に伸縮性を持たせる工程を行うようにするのが望ましい。すなわち、塗工工程は、おむつ1が縮んでいない伸張状態で行うのが好ましい。このようにして製造された製品(おむつ1)の凹部22及び凸部23には、マイクロカプセル80が適切に存在することとなる。
 ところで、おむつ1の搬送中(すなわち、おむつ1が製造されてから、おむつ1が消費者の手元に届いて使用者がおむつ1を使用するまでの間)に、マイクロカプセル80がおむつ1(非肌側シート32)から脱落したり破損したりする場合がある。マイクロカプセル80がおむつ1から脱落する場合には、マイクロカプセル80はおむつ1(非肌側シート32)に残らないが、マイクロカプセル80が破損する場合には、マイクロカプセル80は、機能剤の機能を失った状態で破損マイクロカプセル82(少なくとも一部が破損したマイクロカプセル)としておむつ1(非肌側シート32)に留まることとなる。そのため、おむつ1が消費者の手元に届いて使用者がおむつ1を使用する際には、図5に示されるように、破損マイクロカプセル82と未破損の未破損マイクロカプセル81が混在した状態でおむつ1(非肌側シート32)に存在することとなる。ここで、おむつ1は伸張していない自然状態(縮んだ状態)で搬送されるため、搬送中には凹部22内のマイクロカプセル80は露出し難く、そのため、非肌側シート32の凹部22に存在するマイクロカプセル80は未破損マイクロカプセル81として残りやすい。
 このように、本実施の形態において、胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層(非肌側シート32)には、機能剤を内包するマイクロカプセル80として、少なくとも一部が破損した破損マイクロカプセル82と未破損の未破損マイクロカプセル81とが存在しており、皺によって最外層(非肌側シート32)に形成された凹部22に、未破損マイクロカプセル81が少なくとも一つ存在する(図5参照)。そして、本実施の形態に係るおむつ1においては、非肌側シート32の凹部22に未破損マイクロカプセル81が存在することで、使用者がおむつ1を使用する際に、マイクロカプセル80内の機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 従来例に係るおむつ1においては、おむつ1の搬送中(すなわち、おむつ1が製造されてから、おむつ1が消費者の手元に届いて使用者がおむつ1を使用するまでの間)にマイクロカプセル80がおむつ1から脱落したり破損したりすることに起因して、使用者がおむつ1を使用する際に、マイクロカプセル80内の機能剤の機能を適切に発揮させることができない恐れがあった。すなわち、消費者の手元におむつ1が届く際には、既に多くのマイクロカプセル80がおむつ1に存在しなくなっていたり、また、おむつ1に存在していたとしても機能剤の機能が失われていたりする可能性があった。
 これに対し、本実施の形態のおむつ1においては、非肌側シート32の凹部22に未破損マイクロカプセル81が存在している。すなわち、本実施の形態においては、おむつ1が製造される際に当該凹部22にマイクロカプセル80が設けられ、凹部22内のマイクロカプセル80は搬送中に露出し難い。そのため、当該マイクロカプセル80は、搬送中におむつ1から脱落したり破損したりすることなく、消費者の手元におむつ1が届く際には、未破損マイクロカプセル81として凹部22に残り得る。
 したがって、使用者がおむつ1を使用する際には、マイクロカプセル80内の機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。すなわち、この際には、使用者が、おむつ1への接触等により凹部22を変動させ凹部22内の未破損マイクロカプセル81の露出を促進させることにより、機能材が外部に放出され機能剤の機能が適切に発揮されることとなる(機能剤の機能が発揮されるべきタイミング(輸送中ではなく使用時)にて当該機能が適切に発揮される)。なお、自然状態における胴回り部材20の幅寸法は、胴回り部材20の最大伸張時の幅寸法よりも小さくなっているので、使用者はおむつ1の使用(着用)の際に、胴回り部材20を適切に伸張させることができる。そのときに、凹部22が変動する(例えば、凹凸が解消される)ことで、機能材が外部に適切に放出され、機能剤の機能が発揮されることとなる。
 なお、本実施の形態においては、前述したとおり、胴回り部材20(前側胴回り部30)の最外層(非肌側シート32)に未破損マイクロカプセル81だけでなく破損マイクロカプセル82も存在することとなるが、当該破損マイクロカプセル82は、おむつ1の取り出し時等のおむつ1の使用(着用)直前の時点からおむつ1の使用者に機能剤の機能を実感させるという効果を生じさせるメリットを有している。
 また、本実施の形態においては、皺によって最外層(非肌側シート32)に形成された凸部23に未破損マイクロカプセル81が少なくとも一つ存在し(図5参照)、凹部22内のマイクロカプセル80が搬送中に露出し難いことに起因して、凸部23における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)よりも、凹部22における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)の方が高くなっている。
 そのため、おむつ1の使用(着用)中に未破損マイクロカプセル81の露出の進行が適度に抑えられ、マイクロカプセル80内の機能剤の機能が徐々に発揮されることとなる。
したがって、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
 なお、凹部22や凸部23にマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81、破損マイクロカプセル82)が存在していることや、凸部23における未破損マイクロカプセル81の坪量よりも凹部22における未破損マイクロカプセル81の坪量の方が高くなっている点については、マイクロカプセル配置領域70を電子顕微鏡等で観察することで容易に確認(判定)できる。
 次に、マイクロカプセル配置領域70について、詳しく説明する。なお、上記の説明から理解可能なように、マイクロカプセル配置領域70は、未破損マイクロカプセル81と破損マイクロカプセル82の双方が配置されている領域となっている。また、マイクロカプセル配置領域70の特定については、前述のとおり、顕微鏡等でマイクロカプセル80を観察することにより可能である。また、マイクロカプセル配置領域70には、溶媒も存在し、当該溶媒の有無により光沢感が異なるため、当該溶媒を目視することによっても可能である。
 マイクロカプセル配置領域70は、図4に示されるように、上下方向に間隔を空けて複数(3つ)並んで設けられ左右方向に沿った筋状の左右方向領域となっている。すなわち、マイクロカプセル配置領域70は複数箇所に分かれており、個々の領域は、いずれも左右方向(横方向)に沿った筋状の領域となっている。そして、これらの複数領域が上下方向において間隔を空けて並んでいる。
 仮に、これらの3つの領域が繋がっている場合には、1つの領域で汗等の水分(体液)がマイクロカプセル80に触れると、その水分を該領域内の複数のマイクロカプセル80が連携して他の領域のマイクロカプセル80に伝えてしまう可能性がある。そうすると、全領域で一気に機能剤の機能が発揮され、機能剤の機能が長持ちしない恐れがある。
 これに対し、本実施の形態においては、複数(3つ)の領域が間隔を空けて設けられているため、1つの領域で汗等の水分(体液)がマイクロカプセル80に触れても、その水分を該領域内の複数のマイクロカプセル80が連携して他の領域のマイクロカプセル80に伝えてしまうということが避けられる。そのため、全領域で一気に機能剤の機能が発揮されることはなく、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
 また、本実施の形態においては、当該マイクロカプセル配置領域70は、左右方向に沿った筋状の左右方向領域であり、該左右方向領域は左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。すなわち、前述したとおり、マイクロカプセル配置領域70が配置されている胴回り部材20(前側胴回り部30)には胴回り弾性部材35が設けられ、当該胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、胴回り部材20(前側胴回り部30)は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。そして、左右方向に沿った筋状の左右方向領域となるように、マイクロカプセル配置領域70を胴回り部材20(前側胴回り部30)に設けているので、マイクロカプセル配置領域70(左右方向領域)も左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。
 そして、マイクロカプセル配置領域70(左右方向領域)が左右方向に伸縮可能となっているため、図5に示されるように、マイクロカプセル配置領域70(左右方向領域)においては、左右方向において凹部22と凸部23が代わる代わる並ぶこととなる。したがって、マイクロカプセル配置領域70を左右方向に沿うように設ければ、凹部22に(また、凸部23にも)マイクロカプセル80を確実に存在させることが可能となる。仮に、マイクロカプセル配置領域70を左右方向でなく上下方向(図5において紙面を貫く方向)に沿うように設けようとすると、領域の左右方向における幅によっては、かかる領域が全て凸部23(逆に、全て凹部22となる可能性もある)となってしまい凹部22にマイクロカプセル80を設けることができなくなってしまう恐れがあるが、このような事態を確実に避けることが可能となる。
 また、本実施の形態においては、図4に示されるように、マイクロカプセル配置領域70が、胴回り部材20(前側胴回り部30)の左端から右端まで左右方向に連続して延びている(設けられている)。したがって、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図4参照)、マイクロカプセル配置領域70とサイド接合部50とが少なくとも一部で重複している(本実施の形態においては、マイクロカプセル配置領域70の一部とサイド接合部50の一部が重複している)。
 そのため、マイクロカプセル配置領域70とサイド接合部50が重なることで、重なり部分の剥離強度が弱くなり(サイド接合部50を破り易くなり)、おむつ1を脱ぎ易くすることが可能となる。
 また、胴回り部材20(前側胴回り部30)は、左右方向におけるサイド接合部50の外側に前側胴回り部30と後側胴回り部40が接合されていない非接合部52を備えているが、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図4参照)、マイクロカプセル配置領域70と非接合部52も少なくとも一部で重複している(本実施の形態においては、マイクロカプセル配置領域70の一部と非接合部52の一部が重複している)。
 図1から明らかなように、非接合部52は、おむつ1の上に下着が着用された際に、最も下着から物理的な刺激を受けやすい(下着と擦れ易い)部位である。そのため、マイクロカプセル配置領域70と非接合部52が重なることで、非接合部52(胴回り部材20)に位置するマイクロカプセル80が下着から物理的な刺激を受けやすくなるので、機能剤の外部への放出が促進され、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 また、本実施の形態においては、図3及び図4に示されるように、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図4参照)、マイクロカプセル配置領域70と、胴回り部材20よりも肌側に設けられたフィルム材の一例としての液不透過性シート13aと、が少なくとも一部で重複している(本実施の形態においては、マイクロカプセル配置領域70の一部と液不透過性シート13aの一部が重複している)。
 そのため、胴回り部材20に位置するマイクロカプセル80が破損してマイクロカプセル80から機能剤が放出しても、当該機能剤は液不透過性シート13aにブロックされて肌側へ移動し難い。したがって、機能剤は、肌側に放出されるよりも、非肌側(おむつ1の外部)に放出され易くなり、機能剤が非肌側に放出されることにより有効に働く機能剤(例えば、忌避剤)である場合等に、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 なお、フィルム材としては、液不透過性シート13aを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。他の例としては、例えば、図柄や文字が印刷され、おむつ1内に挿入されるプリントシートを挙げることができる。
 また、本実施の形態においては、図3及び図4に示されるように、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図4参照)、マイクロカプセル配置領域70と吸収性コア11とが少なくとも一部で重複している(本実施の形態においては、マイクロカプセル配置領域70の一部と吸収性コア11の一部が重複している)。
 マイクロカプセル配置領域70と吸収性コア11の重複部分は、吸収性コア11が存在していることに起因して、当該重複部分の周囲よりも相対的に剛性が高くなっている。そのため、剛性の高い吸収性コア11が台座となり、使用者がマイクロカプセル配置領域70を擦りやすくなる。したがって、効率的にマイクロカプセル80が破損する(割れる)ことにより、機能剤の外部への放出が促進され、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 また、本実施の形態においては、図4に示されるように、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図4参照)、マイクロカプセル配置領域70と非伸縮領域NSとが少なくとも一部で重複している(本実施の形態においては、マイクロカプセル配置領域70の一部と非伸縮領域NSの一部が重複している)。すなわち、マイクロカプセル80は、非伸縮領域NSの一部に配置されている。
 かかる場合には、伸縮不能な領域にもマイクロカプセル80が設けられるため、使用者が着用の際に胴回り部材20を十分伸張しなかった(凹部22内のマイクロカプセル80を十分露出させなかった)場合でも、当該領域からは機能剤が外部へ放出され、機能剤の機能を適切に発揮させることができる。
 また、胴回り部材20(前側胴回り部30)は、伸張状態において該胴回り部材20(前側胴回り部30)を上下方向に2分割したときの、上部領域FUと下部領域FLとを有するが、図4に示されるように、マイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)は、少なくとも下部領域FLに配置されている(本実施の形態においては、下部領域FLのみに配置されているが、上部領域FUに配置されていることを妨げるものではない)。
 また、前述したとおり、胴回り部材20(前側胴回り部30)には胴回り弾性部材35が設けられ、当該胴回り弾性部材35が発現する伸縮性によって、胴回り部材20(前側胴回り部30)は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。胴回り弾性部材35は、上部領域FUと下部領域FLの双方に設けられているため、上部領域FUと下部領域FLも左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。そして、本実施の形態においては、上部領域FUの収縮力は下部領域FLの収縮力よりも大きくなっている(すなわち、上部領域FUの方が下部領域FLよりも縮む力が強い)。
 ここで、上部領域FU(下部領域FL)の「収縮力」とは、上部領域FU(下部領域FL)を左右方向に単位長さ伸張させるための力(伸張応力)である。上部領域FUの収縮力と下部領域FLの収縮力の比較は、例えば以下の方法で行うことができる。先ず、図1に示されたおむつ1(製品)のサイド接合部50を剥がして、おむつ1を図2のような形態とする。次に、図2に示された中央位置CLでおむつ1をカットし、おむつ1を前側半分のみとする。次に、上部領域FU(下部領域FL)の左右方向における両端部を引張試験機のチャックに把持させる。チャック間距離は、おむつ1が弛まず且つ伸張していない状態となるように調整する。そして、引張試験機にてチャック間距離を所定の速度で広げて、上部領域FU(下部領域FL)を左右方向に単位長さを伸張させたときの荷重を取得し、上部領域FUの荷重と下部領域FLの荷重を比較する。 
 上述したように、本実施の形態においては、収縮力がより小さい下部領域FLにマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置されている。そのため、以下の効果が奏される。
 使用者は、おむつ1の使用(着用)の際に、下部領域FLよりも上部領域FUの方をより触る傾向にある。そのため、仮に、上部領域FUにのみマイクロカプセル80が配置されている場合には、おむつ1を着用するタイミングで、殆どの機能剤が外部へ放出され、着用中に機能剤の機能が発揮されにくくなる恐れがある。本実施の形態においては、下部領域FLにマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置されているので、おむつ1を着用するタイミングにおいては、この領域のマイクロカプセル80からの機能剤の放出は抑えられ、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。さらに、当該下部領域FLは収縮力が相対的に小さい領域となっているため、おむつ1を着用する時よりも比較的物理的な刺激が発生しにくいおむつ1の着用中においても、凹部22内のマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)の露出を小さな刺激で促進させて、機能剤を外部へ適切に放出させることが可能となる。かかる効果は、例えば、おむつ1の着用中に継続して機能を発揮させたい忌避剤が機能剤である場合に、特に有効に発揮される。
 なお、上部領域FU(下部領域FL)の収縮力を調整するには、胴回り弾性部材35の数や、糸状の胴回り弾性部材35の太さや、胴回り弾性部材35をシートに固定する際の伸張倍率を調整するとよい。
===第2実施形態===
 図6は、図2に対応する図であり、展開且つ伸長状態の第2実施形態に係るおむつ1の平面図である。図7は、図3に対応する図であり、図6のA-A線での概略断面図である。図8は、図4に対応する図であり、第2実施形態におけるマイクロカプセル配置領域70の説明図である。
 第2実施形態に係るおむつ1には、第1実施形態とは異なり、肌面シート36、46が設けられている。すなわち、前側胴回り部30よりも肌側に、肌面シート36が積層されている。肌面シート36は、図7に示されるように、吸収性本体10の腹側の上端10ea(縦方向における前側端)を肌側から覆う(上下方向に跨ぐ)ように配置されたシート部材であり、カバーシートとしての機能を有している。これにより、おむつ1の着用時に吸収性本体10の上端エッジが着用者の肌に食い込んでしまうことが抑制される。肌面シート36は、例えばSMS不織布等によって形成されている。また、肌面シート36は、左右方向に伸縮性を有するシート部材(例えば伸縮性不織布)であってもよい。
 また、前側胴回り部30と同様、後側胴回り部40よりも肌側には、肌面シート46が積層されている。肌面シート46は、図7に示されるように、吸収性本体10の背側の上端10eb(縦方向における後側端)を肌側から覆う(上下方向に跨ぐ)ように配置されたシート部材である。
 第2実施形態に係るおむつ1においては、図7に示されるように、胴回り部材20(後側胴回り部40)の肌側シート41と肌面シート46との厚さ方向の間にマイクロカプセル配置領域70が配置されている。第2実施形態に係るおむつ1の製造工程においては、マイクロカプセル80が肌面シート46に塗工され、塗工面が非肌側に位置するように肌面シート46が吸収性本体10及び胴回り部材20(後側胴回り部40)に取り付けられる。その際に、マイクロカプセル80は、肌面シート46と肌側シート41の間に挟まれ、その一部が肌側シート41に移ることとなる。そのため、第2実施形態に係るおむつ1においては、胴回り部材20(後側胴回り部40)に、マイクロカプセル80が設けられている(存在している)こととなる(マイクロカプセル配置領域70が後側胴回り部40に配置されている)。
 また、図7に示されるように、第2実施形態においては、胴回り部材20(後側胴回り部40)の最外層に、マイクロカプセル80が設けられている(存在している)。胴回り部材20(後側胴回り部40)の最外層としては、肌側シート41と非肌側シート42があるが、第2実施形態においては、肌側シート41にマイクロカプセル80が設けられている(ただし、これに限定されるものではなく、非肌側シート42であってもよい)。
 さらに、第2実施形態においては、胴回り部材20(後側胴回り部40)の最外層(肌側シート41)の凹部22及び凸部23にマイクロカプセル80が設けられている(存在している)。前述したとおり、胴回り部材20(後側胴回り部40)には胴回り弾性部材45が設けられ、当該胴回り弾性部材45が発現する伸縮性によって、胴回り部材20(後側胴回り部40)は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。したがって、胴回り部材20(後側胴回り部40)には、自然状態において胴回り弾性部材45により複数の皺が生じ、後側胴回り部40(肌側シート41)における前述した凹部22及び凸部23は、例えば、当該皺により構成される。
 また、第2実施形態においては、胴回り部材20(後側胴回り部40)の肌側シート41と肌面シート46との厚さ方向の間にマイクロカプセル配置領域70が配置されるため、図7に示されるように、肌面シート46がマイクロカプセル80(マイクロカプセル配置領域70)を覆う覆い部材の役割を果たす。
 すなわち、第2実施形態においては、マイクロカプセル配置領域70を覆う覆い部材(肌面シート46)がおむつ1に設けられていることとなる。そのため、凹部22内のマイクロカプセル80が搬送中により一層露出し難くなる。したがって、マイクロカプセル80は、搬送中におむつ1から脱落したり破損したりすることなく、消費者の手元におむつ1が届く際には、未破損マイクロカプセル81として凹部22により一層確実に残り得る。そのため、使用者がおむつ1を使用する際に、マイクロカプセル80内の機能剤の機能をより一層適切に発揮させることが可能となる。
 また、第2実施形態においては、第1実施形態とは異なり、図7及び図8に示されるように、おむつ1を展開した状態で厚さ方向に見たときに(図8参照)、マイクロカプセル配置領域70と、胴回り部材20よりも肌側に設けられたフィルム材の一例としての液不透過性シート13aと、が重複していない。
 そのため、胴回り部材20に位置するマイクロカプセル80が破損してマイクロカプセル80から機能剤が放出した場合に、第1実施形態とは異なり、当該機能剤が液不透過性シート13aにブロックされることはない。したがって、機能剤は、肌側に放出され易くなり、機能剤が肌側に放出されることにより有効に働く機能剤(例えば、冷感剤)である場合等に、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 また、後側胴回り部40は、前側胴回り部30と同様、伸張状態において該後側胴回り部40を上下方向に2分割したときの、上部領域BUと下部領域BLとを有する。ここで、後側胴回り部40は、前側胴回り部30とは異なり、臀部カバー40bを備えているが、後側胴回り部40においては、上部領域BUと下部領域BLを、臀部カバー40bを除いた後側胴回り部40(換言すれば、後側胴回り部40のうち両端に非接合部52を備える部分)を上下方向に2分割することにより定義する(図8参照)。そして、マイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)は、少なくとも上部領域BUに配置されている(第2実施形態においては、上部領域BUのみに配置されているが、下部領域BLに配置されていることを妨げるものではない)。
 また、前述したとおり、胴回り部材20(後側胴回り部40)には胴回り弾性部材45が設けられ、当該胴回り弾性部材45が発現する伸縮性によって、胴回り部材20(後側胴回り部40)は、左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。胴回り弾性部材45は、上部領域BUと下部領域BLの双方に設けられているため、上部領域BUと下部領域BLも左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっている。そして、第2実施形態においては、上部領域BUの収縮力は下部領域BLの収縮力よりも大きくなっている(すなわち、上部領域BUの方が下部領域BLよりも縮む力が強い)。
 このように、第2実施形態においては、収縮力がより大きい上部領域BUにマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置されている。そのため、以下の効果が奏される。
 収縮力がより大きい上部領域BUにマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置されている場合には、上部領域BUは収縮力が相対的に大きい領域となっているため皺が深くなり、上部領域BUの凹部22内のマイクロカプセル80が搬送中により一層露出し難くなる。したがって、マイクロカプセル80は、搬送中におむつ1から脱落したり破損したりすることなく、消費者の手元におむつ1が届く際には、未破損マイクロカプセル81として凹部22により一層確実に残り得る。
 また、使用者は、おむつ1の使用(着用)の際に、下部領域BLよりも上部領域BUの方をより触る傾向にある。そのため、使用者がおむつ1を着用する際に、上部領域BUを触れると、上部領域BUの凹部22に多く残っているマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)から機能剤が外部へ一気に放出される。
 したがって、おむつ1の使用(着用)開始タイミングにおいて機能剤の機能を使用者(着用者)に確実に実感させることが可能となる。かかる効果は、例えば、おむつ1の使用(着用)開始タイミングにおいて機能剤の機能を発揮させたい冷感剤が機能剤である場合(おむつ1を着用した瞬間にひんやりした感覚を味わえる)に、特に有効に発揮される。
===第3実施形態===
 図9は、図4に対応する図であり、第3実施形態におけるマイクロカプセル配置領域70の説明図である。
 第3実施形態においては、第1実施形態や第2実施形態とは異なり、マイクロカプセル配置領域70が前側胴回り部30と後側胴回り部40の双方に配置されている。
 そして、伸張状態(図9参照)の後側胴回り部40における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)よりも、伸張状態(図9参照)の前側胴回り部30における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)の方が高くなっている。すなわち、後側胴回り部40に設けられている未破損マイクロカプセル81の総重量(g)を、伸張状態の後側胴回り部40の面積(m)で除した値よりも、前側胴回り部30に設けられている未破損マイクロカプセル81の総重量(g)を、伸張状態の前側胴回り部30の面積(m)で除した値の方が大きい。
 おむつ1の着用者は、通常腹が膨らんでいるため、前側胴回り部30の方が後側胴回り部40よりも着用者に接し易い(密着し易い)。したがって、前側胴回り部30の方が、着用者の動きに合わせて凹部22内の未破損マイクロカプセル81の露出が促進され易く、効率的に機能剤が外部に放出されやすい。第3実施形態においては、おむつ1の着用者の体型の観点から機能剤が効率的に放出されやすい側(前側胴回り部30側)に、より多くの未破損マイクロカプセル81が設けられることとなるため、機能剤の機能をより適切に発揮させることが可能となる。
 また、第3実施形態においては、マイクロカプセル配置領域70が前側胴回り部30と後側胴回り部40の双方に配置されているため、前側胴回り部30及び後側胴回り部40の凹部22に未破損マイクロカプセル81が少なくとも一つ存在する。そして、前側胴回り部30の凹部22内の未破損マイクロカプセル81の総数と、後側胴回り部40の凹部22内の未破損マイクロカプセル81の総数は、互いに異なっている。
 そのため、機能剤の徐放性(機能剤がマイクロカプセル80からどれぐらい徐々に放出されるかについての程度)が適切に調整されることとなる。例えば、前側胴回り部30の方の数をより多くすれば、前述したとおり、おむつ1の着用者の体型の観点から徐放性が低くなり、逆にすれば、徐放性が高くなる(機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる)。
 なお、後側胴回り部40における未破損マイクロカプセル81の坪量よりも前側胴回り部30における未破損マイクロカプセル81の坪量の方が高くなっている点や、凹部22内の未破損マイクロカプセル81の総数が、前側胴回り部30と後側胴回り部40とで異なっている点については、マイクロカプセル配置領域70を電子顕微鏡等で観察することで容易に確認(判定)できる。例えば、ランダムに選択した10箇所を顕微鏡で撮影し、撮影された写真内に含まれるマイクロカプセルの数で比較することが可能である。
 また、第3実施形態において、マイクロカプセル配置領域70は、図4に示されるように、左右方向に間隔を空けて複数並んで設けられ上下方向に沿った筋状の上下方向領域となっている(図9の後側胴回り部40に配置されたマイクロカプセル配置領域70を参照)。すなわち、マイクロカプセル配置領域70は複数箇所に分かれており、個々の領域は、いずれも上下方向(縦方向)に沿った筋状の領域となっている。そして、これらの複数領域が左右方向において間隔を空けて並んでいる。
 そのため、第1実施形態で説明した効果と同様の効果が、第3実施形態においても奏される。仮に、これらの複数領域が繋がっている場合には、1つの領域で汗等の水分(体液)がマイクロカプセル80に触れると、その水分を該領域内の複数のマイクロカプセル80が連携して他の領域のマイクロカプセル80に伝えてしまう可能性がある。そうすると、全領域で一気に機能剤の機能が発揮され、機能剤の機能が長持ちしない恐れがある。
 これに対し、第3実施形態においては、複数領域が間隔を空けて設けられているため、1つの領域で汗等の水分(体液)がマイクロカプセル80に触れても、その水分を該領域内の複数のマイクロカプセル80が連携して他の領域のマイクロカプセル80に伝えてしまうということが避けられる。そのため、全領域で一気に機能剤の機能が発揮されることはなく、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
===その他の実施の形態===
 以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのは言うまでもない。
 上記実施の形態(第三実施形態)においては、伸張状態の後側胴回り部40における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)よりも、伸張状態の前側胴回り部30における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)の方が高くなっていることとしたが、これに限定されるものではなく、伸張状態の前側胴回り部30における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)よりも、伸張状態の後側胴回り部40における未破損マイクロカプセル81の坪量(g/m)の方が高くなっていることとしてもよい。すなわち、前側胴回り部30に設けられている未破損マイクロカプセル81の総重量(g)を、伸張状態の後側胴回り部40の面積(m)で除した値よりも、後側胴回り部40に設けられている未破損マイクロカプセル81の総重量(g)を、伸張状態の後側胴回り部40の面積(m)で除した値の方が大きいこととしてもよい。
 かかる場合に、後側胴回り部40は、座位や寝姿勢で密着しやすい領域であるため、当該座位や寝姿勢の際に効率的に機能剤を外部に放出させることができ、機能剤の機能を適切に発揮させることが可能となる。
 また、上記実施の形態においては、上部領域BUの収縮力が下部領域BLの収縮力よりも大きいこととしたが、これに限定されるものではなく、例えば、下部領域BLの収縮力が上部領域BUの収縮力よりも大きいこととしてもよい。このような場合に、マイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が、少なくとも上部領域BUに配置されている場合には、おむつ1を着用する際に、上部領域BUの収縮力が比較的小さいことに起因しておむつ1を広げやすく、着用者が機能剤の効果を感じやすいウエスト端部においてマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)の露出が促進され易くなる(したがって、効率的に機能剤が外部に放出される)という効果が生ずる。一方、マイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が、少なくとも下部領域BLに配置されている場合には、おむつ1を着用する際や着用中に衣服が触れにくい下半分にマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置され、また、かかる下半分は、収縮力が比較的大きくなっているため、機能剤の機能を長時間維持させることが可能となる。
 また、胴回り部材20(前側胴回り部30や後側胴回り部40)に、伸張倍率が互いに異なる複数種類の胴回り弾性部材35、45(例えば、第1弾性部材と第2弾性部材とする)が設けられている場合に、第1弾性部材が備えられた胴回り部材20の第1領域と第2弾性部材が備えられた胴回り部材20の第2領域の双方にマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)を備えるのが好ましい。また、胴回り部材20(前側胴回り部30や後側胴回り部40)に、胴回り弾性部材35、45が間隔を空けて複数並んで設けられている領域が複数設けられており、当該複数の領域における胴回り弾性部材35、45のピッチ(設置間隔)が互いに異なる場合に、双方の領域にマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)を備えるのが好ましい。
 そうすれば、収縮力が比較的大きい領域と小さい領域の双方にマイクロカプセル80(未破損マイクロカプセル81)が配置されることとなるため、双方のマイクロカプセル80の数(比率)を調整して、機能材の機能発現の程度を制御することが可能となる。
1 おむつ(吸収性物品)、
10 吸収性本体、
10ea 上端(前側、腹側)、10eb 上端(後側、背側)、
11 吸収性コア、11b コアラップシート、11c くびれ部、
12 トップシート、
13 バックシート、13a 液不透過性シート(フィルム)、13b 外装シート、20 胴回り部材、
22 凹部、23 凸部、
30 前側胴回り部、
30sw 側部、
31 肌側シート、32 非肌側シート、
35 胴回り弾性部材、
36 肌面シート、
40 後側胴回り部、40b 臀部カバー、
40sw 側部、
41 肌側シート、42 非肌側シート、
45 胴回り弾性部材、
46 肌面シート、47 後脚回り弾性部材、
50 サイド接合部、52 非接合部、
60 本体接合部、
61 前側本体接合部、62 後側本体接合部、
70 マイクロカプセル配置領域、
80 マイクロカプセル、
81 未破損マイクロカプセル、82 破損マイクロカプセル、
BH 胴回り開口、LH 脚回り開口、
BL 下部領域、BU 上部領域、FL 下部領域、FU 上部領域、
CL 中央位置(縦方向、長手方向)、H 変曲点
NS 非伸縮領域、OL30 前側重複領域、OL40 後側重複領域、
 

Claims (15)

  1.  吸収性本体と、前記吸収性本体よりも非肌側に配され、胴回り開口と脚周り開口の一部を形成する胴回り部材と、を有し、
     前記胴回り部材には、自然状態で皺が設けられている吸収性物品であって、
     前記胴回り部材の最外層には、機能剤を内包するマイクロカプセルとして、少なくとも一部が破損した破損マイクロカプセルと未破損の未破損マイクロカプセルとが存在しており、
     前記皺によって前記最外層に形成された凹部に、前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在することを特徴とする吸収性物品。
  2.  請求項1に記載の吸収性物品であって、
     前記皺によって前記最外層に形成された凸部に、前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在し、
     前記凸部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、前記凹部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことを特徴とする吸収性物品。
  3.  請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
     互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
     前記胴回り部材は、伸張状態において該胴回り部材を前記上下方向に2分割したときの、上部領域と下部領域とを有し、前記上部領域と前記下部領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっており、
     前記未破損マイクロカプセルは、少なくとも前記上部領域に配置され、
     前記上部領域の収縮力は前記下部領域の収縮力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  4.  請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
     互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
     前記胴回り部材は、伸張状態において該胴回り部材を前記上下方向に2分割したときの、上部領域と下部領域とを有し、前記上部領域と前記下部領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっており、
     前記未破損マイクロカプセルは、少なくとも前記下部領域に配置され、
     前記上部領域の収縮力は前記下部領域の収縮力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  5.  請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材よりも肌側にフィルム材を有し、
     前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記フィルム材とが少なくとも一部で重複していることを特徴とする吸収性物品。
  6.  請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材よりも肌側にフィルム材を有し、
     前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記フィルム材とが重複していないことを特徴とする吸収性物品。
  7.  請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
     前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、前記左右方向の両端部に前記前側胴回り部と前記後側胴回り部とを接合するサイド接合部を備え、
     前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記サイド接合部とが少なくとも一部で重複していることを特徴とする吸収性物品。
  8.  請求項7に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材は、前記左右方向における前記サイド接合部の外側に前記前側胴回り部と前記後側胴回り部が接合されていない非接合部を備え、
     前記吸収性物品を展開した状態で厚さ方向に見たときに、前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域と前記非接合部とが少なくとも一部で重複していることを特徴とする吸収性物品。
  9.  請求項1~8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域を覆う覆い部材を有することを特徴とする吸収性物品。
  10.  請求項1~9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
     前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域は、前記上下方向に間隔を空けて複数並んで設けられ前記左右方向に沿った筋状の左右方向領域であるか、又は、前記左右方向に間隔を空けて複数並んで設けられ前記上下方向に沿った筋状の上下方向領域であることを特徴とする吸収性物品。
  11.  請求項10に記載の吸収性物品であって、
     前記マイクロカプセル配置領域は、前記左右方向領域であり、該左右方向領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっていることを特徴とする吸収性物品。
  12.  請求項1~9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     互いに交差する上下方向と左右方向とを備え、
     前記未破損マイクロカプセルが配置されたマイクロカプセル配置領域は、前記左右方向に沿った筋状の左右方向領域であり、該左右方向領域は前記左右方向に伸縮可能な伸縮領域となっていることを特徴とする吸収性物品。
  13.  請求項1~12の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、
     伸張状態の前記後側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、伸張状態の前記前側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことを特徴とする吸収性物品。
  14.  請求項1~12の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、
     伸張状態の前記前側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量よりも、伸張状態の前記後側胴回り部における前記未破損マイクロカプセルの坪量の方が高いことを特徴とする吸収性物品。
  15.  請求項1~14の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
     前記胴回り部材は、前側胴回り部と後側胴回り部とを有し、
     前記前側胴回り部及び前記後側胴回り部の前記凹部に前記未破損マイクロカプセルが少なくとも一つ存在し、
     前記前側胴回り部の前記凹部内の前記未破損マイクロカプセルの総数と、前記後側胴回り部の前記凹部内の前記未破損マイクロカプセルの総数は、互いに異なることを特徴とする吸収性物品。
     
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