JP2017097063A - 矯正装置及び画像形成装置 - Google Patents

矯正装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017097063A
JP2017097063A JP2015226781A JP2015226781A JP2017097063A JP 2017097063 A JP2017097063 A JP 2017097063A JP 2015226781 A JP2015226781 A JP 2015226781A JP 2015226781 A JP2015226781 A JP 2015226781A JP 2017097063 A JP2017097063 A JP 2017097063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
paper
unit
correction
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015226781A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6657836B2 (ja
Inventor
仁亮 中尾
Jinsuke Nakao
仁亮 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015226781A priority Critical patent/JP6657836B2/ja
Publication of JP2017097063A publication Critical patent/JP2017097063A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6657836B2 publication Critical patent/JP6657836B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより記録媒体のカールを矯正する矯正手段による記録媒体を挟む圧力を一定の値として記録媒体のカールを矯正する場合に比較して、矯正手段が記録媒体を挟んで加圧しながら搬送している最中に記録媒体の搬送速度の変化が発生した場合でも、記録媒体のカールを精度良く矯正可能とする。【解決手段】画像形成装置10は、用紙Pを挟んで加圧しながら搬送することにより用紙Pのカールを矯正する矯正装置25と、矯正装置25に対して用紙Pの搬送方向の上流側に設けられ、矯正装置25による用紙Pの搬送速度より遅い速度で用紙を搬送する定着装置24と、を備え、定着装置24から用紙Pが排出されたことが検出された場合に、矯正装置25による用紙Pに加える圧力を変更する。【選択図】図1

Description

本発明は、矯正装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、記録材のカールを除去するためのカール取り手段と、前記カール取り手段の動作条件を制御するカール取り制御手段と、前記記録材に含まれる水分量を検知する水分量検知手段と、を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、前記カール取り制御手段が、前記水分量検知手段により検知された水分量に基づいて前記カール取り手段の動作条件を制御する。
特許文献2には、用紙を収容する収容部と、用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記収容部に収容された用紙の坪量、表面状態、及び厚みの何れかを把握する把握手段と、前記把握手段による把握結果を表示する表示手段と、を備えた画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、前記収容部が複数設けられ、前記把握手段が、複数の前記収容部の各々における用紙の坪量、表面状態、及び厚みの何れかを把握し、前記表示手段が、前記収容部毎に、前記把握結果を表示する。
特開2000−177907号公報 特開2010−134364号公報
ところで、この種の画像形成装置では、一般的に、記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより記録媒体のカールを矯正する矯正手段が設けられている。また、矯正手段に対して記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、記録媒体を挟んで搬送する搬送手段により記録媒体が搬送されている状態で、記録媒体が矯正手段に突入(進入)する場合に、記録媒体が搬送手段と矯正手段との間に詰まって波打ちしないように、矯正手段による記録媒体の搬送速度は搬送手段による搬送速度より若干速くする場合が多い。なお、以下では、記録媒体の搬送速度を単に「搬送速度」ともいう。
また、矯正手段による搬送速度が上記搬送手段による搬送速度より速い場合、記録媒体が搬送手段から排出される際に、記録媒体の搬送速度は、搬送手段による搬送速度から矯正手段による搬送速度に変化する。そして、この搬送速度の変化により、記録媒体のカールが精度良く矯正されない場合がある。
本発明は、記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより記録媒体のカールを矯正する矯正手段による記録媒体を挟む圧力を一定の値として記録媒体のカールを矯正する場合に比較して、矯正手段が記録媒体を挟んで加圧しながら搬送している最中に記録媒体の搬送速度の変化が発生した場合でも、記録媒体のカールを精度良く矯正することができる矯正装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の矯正装置は、記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより前記記録媒体のカールを矯正する矯正手段と、前記矯正手段に対して前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記矯正手段による前記記録媒体の搬送速度より遅い速度で前記記録媒体を挟んで搬送する第1搬送手段と、前記第1搬送手段から前記記録媒体が排出されたことを検出する第1検出手段と、前記第1検出手段により前記記録媒体が排出されたことが検出された場合に、前記矯正手段による前記記録媒体に加える圧力を変更する制御を行う制御手段と、を備えている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段が、前記記録媒体の厚さ、前記矯正手段による前記記録媒体の搬送速度、自装置が設置された環境の温度、自装置が設置された環境の湿度、前記矯正手段の表面の温度、前記矯正手段に突入する前の前記記録媒体の温度、前記矯正手段に突入する前の前記記録媒体の含水率、及び前記記録媒体の前記矯正手段からの排出先の少なくとも1つに基づいて定まる変更量で前記圧力を変更する制御を行うものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記制御手段が、前記記録媒体の厚さを用いる場合、前記記録媒体が厚くなるほど大きい変更量で前記圧力を高い圧力に変更する制御を行うものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第1搬送手段に対して前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記記録媒体を挟んで搬送する第2搬送手段と、前記第1搬送手段を駆動する駆動手段の負荷、及び前記第2搬送手段を駆動する駆動手段の負荷の少なくとも一方から前記記録媒体の厚さを検出する第2検出手段と、をさらに備えている。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記制御手段が、前記圧力の変更量が予め定められた閾値以下の場合、前記圧力を変更する制御を行わないものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記第1搬送手段が、前記記録媒体に形成された画像を前記記録媒体に定着させる定着手段であるものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項7に記載の画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する形成手段と、前記形成手段により画像が形成された記録媒体のカールを矯正する請求項1から請求項6の何れか1項記載の矯正装置と、を備えている。
請求項1及び請求項7に記載の発明によれば、記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより記録媒体のカールを矯正する矯正手段による記録媒体を挟む圧力を一定の値として記録媒体のカールを矯正する場合に比較して、矯正手段が記録媒体を挟んで加圧しながら搬送している最中に記録媒体の搬送速度の変化が発生した場合でも、記録媒体のカールを精度良く矯正することができる。
請求項2に記載の発明によれば、固定量とされた変更量で圧力を変更する場合に比較して、記録媒体のカールを精度良く矯正することができる。
請求項3に記載の発明によれば、固定量とされた厚さに基づいて圧力を変更する場合に比較して、記録媒体の厚さに応じて記録媒体のカールを精度良く矯正することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ユーザによる設定と異なる厚さの記録媒体が搬送された場合においても、記録媒体のカールを精度良く矯正することができる。
請求項5に記載の発明によれば、変更量の大小に関係なく圧力を変更する場合に比較して、不要な圧力の変更回数を抑制することができる。
請求項6に記載の発明によれば、定着手段の下流側に隣り合う矯正手段について、記録媒体のカールを精度良く矯正することができる。
実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す破断側面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るトルク検出部による検出結果の時系列データの一例を示すグラフである。 実施の形態に係るニップ圧の変更に用いるルックアップテーブルの一例を示す模式図である。 実施の形態に係るトルク検出部による検出結果の時系列データの一例を示すグラフである。 実施の形態に係るニップ圧制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係るニップ圧制御処理のタイミングチャート(一部波形図)の一例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。なお、以下では、黄色をY、マゼンタ色をM、シアン色をC、黒色をKで表すと共に、各構成部品及びトナー画像(画像)を色毎に区別する必要がある場合には、符号の末尾に各色に対応する色の符号(Y、M、C、K)を付して説明する。また、以下では、各構成部品及びトナー画像を色毎に区別せずに総称する場合には、符号の末尾の色の符号を省略して説明する。
(全体構成)
図1に示すように、画像形成装置10の装置本体10Aの内部には、入力された画像データをY、M、C、Kの4色の階調データに変換する画像処理を行う画像処理部12が設けられている。
また、装置本体10Aの中央側には、各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット16が、水平方向に対して傾斜する方向に間隔をおいて配置されている。また、各色の画像形成ユニット16の鉛直方向の上方には、各色の画像形成ユニット16で形成されたトナー画像が多重に転写される一次転写ユニット18が設けられている。
さらに、一次転写ユニット18の側方(図1の左側)には、後述する供給搬送ユニット30によって搬送経路60に沿って搬送された記録媒体の一例としての用紙Pに、一次転写ユニット18に多重に転写されたトナー画像を転写する二次転写ロール22が設けられている。
二次転写ロール22に対して用紙Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」という。)の下流側には、用紙Pを搬送する第1搬送手段の一例としての定着装置24が設けられている。定着装置24は、用紙Pに転写されたトナー画像を熱及び圧力によって用紙Pに定着させる。
また、定着装置24に対して搬送方向の下流側には、用紙Pを挟んで加圧しながら搬送することにより用紙Pのカールを矯正する矯正手段の一例としての矯正装置25が設けられている。
また、矯正装置25に対して搬送方向の下流側には、装置本体10Aの上部に設けられた排出部26Aに用紙Pを排出する排出ロール28Aが設けられている。また、矯正装置25に対して搬送方向の下流側には、装置本体10Aの排出部26Aより上部に設けられた排出部26Bに用紙Pを排出する排出ロール28Bが設けられている。
一方、画像形成ユニット16の鉛直方向の下方及び側方には、用紙Pを供給し搬送する供給搬送ユニット30が設けられている。また、一次転写ユニット18の鉛直方向の上方には、装置本体10Aの正面から装置本体10Aに対して着脱可能とされ、後述する現像器38に補給されるトナーが充填されるトナーカートリッジ14が色別に4個(14K〜14Y)装置幅方向に並んで配置されている。各色のトナーカートリッジ14は、装置奥行方向に延びる円柱状とされ、各色の現像器38と図示しない補給管を介して接続されている。
(画像形成ユニット)
各色の画像形成ユニット16は、図1に示すように、すべて同様に構成されている。本実施の形態に係る画像形成ユニット16は、回転する円柱状の像保持体34と、像保持体34の表面を帯電させる帯電器36と、を備えている。
また、画像形成ユニット16は、帯電した像保持体34の表面に静電潜像を形成する露光光を照射するLED(Light Emitting Diode)ヘッド32を備えている。また、画像形成ユニット16は、LEDヘッド32による露光光の照射によって形成された静電潜像を現像剤(本実施の形態では、負極に帯電したトナー)で現像してトナー画像として可視化する現像器38を備えている。また、画像形成ユニット16は、像保持体34の表面を清掃する図示しない清掃ブレードを備えている。
現像器38には、像保持体34と対向して現像ロール39が配置されており、現像器38は、現像ロール39を用いて像保持体34に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー画像として可視化する。
そして、帯電器36、LEDヘッド32、現像ロール39、及び清掃ブレードは、像保持体34の表面と対向して、像保持体34の回転方向(図1の例では反時計周りの方向)の上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。
(転写部(一次転写ユニット・二次転写ロール))
一次転写ユニット18は、無端状の中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、図示しないモータにより回転駆動して中間転写ベルト42を矢印A方向に周回させる駆動ロール46と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、中間転写ベルト42に張力を付与する張力付与ロール48と、張力付与ロール48の鉛直方向上方に配置されて中間転写ベルト42と従動回転する補助ロール50と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42を挟んで各色の像保持体34の反対側に各々配置される一次転写ロール52を備えている。
以上の構成により、各色の画像形成ユニット16の像保持体34上に順次形成されたY、M、C、Kの各色のトナー画像が、各色の一次転写ロール52によって、中間転写ベルト42上に多重に転写される。
さらに、中間転写ベルト42の表面に接して中間転写ベルト42の表面を清掃する清掃ブレード56が、中間転写ベルト42を挟んで駆動ロール46の反対側に配置されている。
また、中間転写ベルト42を挟んで補助ロール50の反対側には、中間転写ベルト42上に転写されたトナー画像を、搬送される用紙Pに転写する二次転写ロール22が設けられている。二次転写ロール22は接地されており、補助ロール50は二次転写ロール22の対向電極を形成しており、補助ロール50は、二次転写電圧が印加されることにより、用紙Pにトナー画像が転写される。
(供給搬送ユニット)
供給搬送ユニット30は、装置本体10A内において、画像形成ユニット16に対して鉛直方向の下方に配置され、複数の用紙Pが積載される給紙部材62を備えている。
さらに、供給搬送ユニット30は、給紙部材62に積載された用紙Pを搬送経路60へ送り出す給紙ロール64と、給紙ロール64によって送り出された用紙Pを1枚ずつ分離する分離ロール66と、用紙Pの搬送タイミングを合わせる位置合わせロール68と、を備えている。そして、各ロールが、搬送方向の上流側から下流側に向けてこの順番で配置されている。
以上の構成により、給紙部材62から供給された用紙Pは、回転する位置合わせロール68によって中間転写ベルト42と二次転写ロール22との接触部(二次転写位置)へ定められたタイミングで送り出される。
本実施の形態に係る定着装置24は、無端状の加熱ベルト24A、及び加圧ロール24Bを備えている。定着装置24は、電磁誘導を利用して加熱ベルト24Aを発熱させる方式の定着装置、所謂IH(Induction Heating)方式の定着装置である。また、加圧ロール24Bは、駆動手段の一例としてのモータ112(図2参照。)により駆動(回転)し、加熱ベルト24Aは、加圧ロール24Bの回転に伴い、従動して回転する。
以上の構成により、定着装置24に搬送された用紙Pは、加熱ベルト24Aにより加熱され、かつ加熱ベルト24A及び加圧ロール24Bにより加圧されて、用紙Pの一方の面(画像形成面)にトナー画像が定着される。
本実施の形態に係る矯正装置25は、無端状の矯正ベルト25A、及び矯正ロール25Bを備えている。また、矯正ロール25Bは、モータ118(図2参照。)により駆動(回転)し、矯正ベルト25Aは、矯正ロール25Bの回転に伴い、従動して回転する。
また、矯正ロール25Bは、モータ116(図2参照。)により矯正ベルト25Aに接近する接近方向、及び矯正ベルト25Aから離間する離間方向に移動可能とされている。本実施の形態に係る矯正装置25は、モータ116による矯正ロール25Bの移動量及び移動方向を調整することにより矯正ベルト25A及び矯正ロール25Bによって用紙Pを挟む圧力(以下、「ニップ圧」という。)を調整する。また、矯正装置25は、ニップ圧を調整することにより、用紙Pが矯正装置25に挟まれる際の用紙Pと矯正装置25との接触面積(以下、「ニップ量」という。)を調整する。以上の構成により、矯正装置25は、ニップ圧を調整することにより、用紙Pを矯正する場合の矯正量や矯正方向を調整する。
また、本実施の形態では、矯正ロール25Bの回転速度(すなわち、矯正装置25による用紙Pの搬送速度)は、加圧ロール24Bの回転速度(すなわち、定着装置24による用紙Pの搬送速度)より速い速度とされている。また、本実施の形態に係る画像形成装置10は、矯正ロール25Bの回転速度が、加圧ロール24Bの回転速度に対して予め定められた上限の割合(例えば107%)を超えないように図示しないトルクリミッタを備えている。
以上の構成により、矯正装置25に搬送された用紙Pは、矯正ベルト25A及び矯正ロール25Bにより加圧されて搬送される結果、用紙Pのカールが矯正される。
さらに、供給搬送ユニット30は、一方の面にトナー画像が定着された用紙Pを、排出ロール28Bによって排出部26Bにそのまま排出させずに、他方の面にトナー画像を形成するために用いる両面搬送装置70を備えている。
両面搬送装置70は、排出ロール28Bから位置合わせロール68に向けて用紙Pの表裏が反転されて用紙Pが搬送される両面搬送経路72と、両面搬送経路72に沿って用紙Pを搬送する搬送ロール74及び搬送ロール76とを備えている。
(その他)
画像形成装置10は、搬送経路60に沿って定着装置24に対して搬送方向の上流側に設けられた用紙検知センサ80、及び矯正装置25の上流側に設けられた用紙検知センサ82を備えている。本実施の形態に係る用紙検知センサ80、82は、一例として、一組の発光素子及び受光素子を備えた反射型のセンサである。用紙検知センサ80、82は、発光素子から設置位置に対応する搬送経路60上の検知位置に対して光を照射する。また、用紙検知センサ80、82は、受光素子で受光した光量に応じた信号レベルの信号(以下、「検知信号」という。)を出力する。用紙Pが上記検知位置を通過している期間は、発光素子から照射された光が用紙Pにより反射される。従って、用紙検知センサ80、82は、用紙Pが上記検知位置を通過している期間と通過していない期間とで異なる信号レベルの検知信号を出力する。
このように、本実施の形態では、用紙検知センサ80、82として、反射型のセンサを適用しているが、これに限定されず、例えば、透過型のセンサ等、他のセンサを適用してもよい。
(画像形成工程)
まず、画像処理部12から対応する色のLEDヘッド32に各色の階調データが順次出力される。そして、LEDヘッド32により、入力された階調データに応じた露光光が出射される。LEDヘッド32から出射された露光光は、帯電器36によって帯電された像保持体34の表面に照射される。これにより、像保持体34の表面には静電潜像が形成される。像保持体34上に形成された静電潜像は、各色の現像器38によって現像され、各々Y、M、C、Kの各色のトナー画像として可視化される。
さらに、一次転写ユニット18の一次転写ロール52によって、像保持体34上に形成された各色のトナー画像が、周回する中間転写ベルト42上に多重に転写される。
中間転写ベルト42上に多重に転写された各色のトナー画像は、給紙部材62から給紙ロール64、分離ロール66、位置合わせロール68によって搬送経路60に沿って搬送されてきた用紙Pに二次転写ロール22によって二次転写位置で二次転写される。
また、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置24へと搬送される。そして、トナー画像が定着装置24によって用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、矯正装置25によって用紙Pのカールが矯正される。さらに、カールが矯正された用紙Pは、排出ロール28A又は排出ロール28Bによって排出部26A又は排出部26Bに排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成させる場合は、定着装置24によって一方の面(表面)にトナー画像が定着された用紙Pは、排出ロール28Bによって排出部26Bにそのまま排出されない。この場合、排出ロール28Bが逆回転されることで、用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、この用紙Pは、搬送ロール74、76により両面搬送経路72に沿って搬送される。
両面搬送経路72に沿って搬送された用紙Pは、表裏が反転されて再度位置合わせロール68へと搬送される。そして、用紙Pの他方の面(裏面)にトナー画像が転写及び定着され、用紙Pのカールが矯正された後、用紙Pは、排出ロール28Bによって排出部26Bに排出される。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成について説明する。
図2に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10は、画像形成装置10の全体的な動作を司るCPU(Central Processing Unit)100、及び各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)102を備えている。また、画像形成装置10は、CPU100による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)104、及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部106を備えている。
また、画像形成装置10は、外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(Interface)部108を備えている。また、画像形成装置10は、画像形成装置10に対するユーザからの指示を受け付ける一方、ユーザに対して画像形成装置10の動作状況等に関する各種情報を表示する操作表示部110を備えている。なお、操作表示部110は、例えば、プログラムの実行により操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示される表示面にタッチパネルが設けられたディスプレイ、及びテンキーやスタートボタン等のハードウェアキーを含む。
また、画像形成装置10は、加圧ロール24Bを回転駆動するモータ112の負荷(トルク)を検出するトルク検出部114を備えている。本実施の形態に係るトルク検出部114は、モータ112に接続されており、モータ112のトルクを、モータ112に流れる電流値として検出する。
また、画像形成装置10は、矯正ロール25Bを回転駆動するモータ118の負荷(トルク)を検出するトルク検出部120を備えている。本実施の形態に係るトルク検出部120は、モータ118に接続されており、モータ118のトルクを、モータ118に流れる電流値として検出する。
なお、本実施の形態に係るトルク検出部114、120の構成は、モータ112、モータ118のトルクを検出可能であれば特に限定されない。例えば、トルク検出部114、120として、シャント抵抗間の電圧値を測定して電流値を検知する構成のものを適用してもよい。また、例えば、トルク検出部114、120として、モータ112、118に電流が流れる経路上に抵抗を設け、該抵抗間の電圧値を測定して電流値を検知する構成のものを適用してもよい。また、例えば、トルク検出部114、120として、モータ112、118に電流が流れる経路上にホール素子による電流センサを設けて電流値を検知する構成のものを適用してもよい。また、トルク検出部114、120は、検出した電流値を電圧値に変換して出力する構成でもよい。さらに、例えば、トルク検出部114、120として、モータ112、118のトルクを検出するトルク検出器を適用してもよい。
また、画像形成装置10は、画像形成装置10が設置されている環境の温度(気温。以下、「環境温度」という。)を検出する環境温度センサ122、及び該環境の湿度を検出する湿度センサ124を備えている。また、画像形成装置10は、矯正ロール25Bの表面の温度(以下、「ロール温度」という。)を検出するロール温度センサ126を備えている。また、画像形成装置10は、用紙Pが矯正装置25に突入する前の用紙Pの温度(以下、「用紙温度」という。)を検出する用紙温度センサ128、及び用紙Pの含水率を検出する含水率センサ130を備えている。本実施の形態では、一例として、用紙温度センサ128、及び含水率センサ130の各々は、用紙検知センサ82と矯正装置25との間の位置で用紙Pの温度及び含水率の各々を個別に検出する。
また、画像形成装置10は、前述した画像形成ユニット16や一次転写ユニット18等の用紙Pに対する画像形成に関する各種処理を行う構成部位を含む画像形成部132を備えている。そして、CPU100、ROM102、RAM104、記憶部106、通信回線I/F部108、操作表示部110、モータ112、及びトルク検出部114の各部がアドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス134を介して互いに接続されている。さらに、モータ116、モータ118、トルク検出部120、環境温度センサ122、湿度センサ124、ロール温度センサ126、用紙温度センサ128、含水率センサ130、画像形成部132、及び用紙検知センサ80、82の各部もバス134を介して互いに接続されている。
以上の構成により、本実施の形態に係る画像形成装置10は、CPU100により、ROM102、RAM104、及び記憶部106に対するアクセス、並びに通信回線I/F部108を介した外部装置との間での通信データの送受信を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、操作表示部110を介した各種指示情報の取得、及び操作表示部110に対する各種情報の表示を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、モータ112の制御、及びトルク検出部114から出力された電流値の取得を各々行う。
また、画像形成装置10は、CPU100により、モータ116の制御、モータ118の制御、トルク検出部120から出力された電流値の取得、及び環境温度センサ122から出力された環境温度の取得を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、湿度センサ124から出力された湿度の取得、及びロール温度センサ126から出力されたロール温度の取得を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、用紙温度センサ128から出力された用紙温度の取得、含水率センサ130から出力された含水率の取得、及び画像形成部132の制御を各々行う。
さらに、画像形成装置10は、CPU100により、用紙検知センサ80、82の各々から出力された検知信号を各々取得する。従って、画像形成装置10は、CPU100により、取得した検知信号の信号レベルの変化によって、用紙Pの搬送方向の先端及び後端の各々が用紙検知センサ80、82の各々による検知位置を通過したタイミングを検知する。なお、以下では、用紙Pの搬送方向の先端及び後端を、単に用紙Pの先端及び後端ともいう。
ところで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、前述したように、矯正装置25による搬送速度は定着装置24による搬送速度より速い速度とされている。この搬送速度の違いによって、用紙Pが定着装置24及び矯正装置25の双方により挟まれて搬送されている状態から、定着装置24から排出される状態に遷移するタイミングで搬送速度は速くなる。そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、用紙Pの後端が定着装置24から排出されるタイミングを検出した場合に、ニップ圧を変更する。
まず、図3を参照して、用紙Pの後端が定着装置24から排出されるタイミングを検出する処理について説明する。なお、図3は、4枚の用紙Pが順次定着装置24を通過した場合におけるトルク検出部114から出力された電流値の時系列データの一例を示している。また、図3の縦軸は電流値を示し、図3の横軸は時間を示している。
一例として図3に示すように、用紙Pの定着装置24への突入時には、電流値は増加して電流値が大きい側(負荷が大きい側)に凸(図3に示す例では上に凸)のピーク値となる。また、用紙Pの定着装置24からの排出時には、電流値は減少して電流値が小さい側(負荷が小さい側)に凸(図3に示す例では下に凸)のピーク値となる。なお、例えば、矯正装置25、位置合わせロール68、及び二次転写ロール22と中間転写ベルト42等の用紙Pを挟んで搬送する搬送手段を駆動するモータ等の駆動手段の電流値についても、図3に示した電流値の時系列データと同様の傾向の時系列データが取得される。
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、トルク検出部114から出力された電流値が下に凸のピーク値となった場合に、用紙Pの後端が定着装置24から排出されたと判定する。なお、以下では、ピーク値として、頂部である最大値又は底部である最小値を適用した例を用いて説明するが、これに限定されない。例えば、ピーク値として、最大値付近の最大値より小さい値又は最小値付近の最小値より大きい値を適用してもよく、本実施の形態で述べるピーク値にはこれらも含まれる。
次に、図4及び図5を参照して、用紙Pの後端が定着装置24から排出されたタイミングにおけるニップ圧の変更処理について説明する。なお、図4は、用紙Pの後端が定着装置24から排出されたタイミングにおけるニップ圧の変更に用いるルックアップテーブル(以下、「ニップ圧変更用LUT」という。)を模式的に示している。また、本実施の形態では、ニップ圧変更用LUTが記憶部106に予め記憶されている。また、図5は、4種類の厚さ(坪量)の用紙Pが個別に定着装置24に突入した場合におけるトルク検出部114から出力された電流値の時系列データの一例を示している。また、図5の縦軸は電流値を示し、図5の横軸は時間を示している。
矯正装置25に搬送された用紙Pのカールを矯正するために必要なニップ圧は、用紙Pの厚さ、矯正装置25による搬送速度、環境温度、湿度、ロール温度、及び矯正装置25に突入する前の用紙温度によって変わる。また、該ニップ圧は、矯正装置25に突入する前の用紙Pの含水率によっても変わる。また、該ニップ圧は、用紙Pの排出先が画像形成面を上にした状態で用紙Pが排出されるフェイスアップトレイであるか、又は画像形成面を下にした状態で用紙Pが排出されるフェイスダウントレイであるか等によっても変わる。
具体的には、矯正装置25に搬送された用紙Pのカールを矯正するために必要なニップ圧は、用紙Pが厚くなるほど大きくなる。また、該ニップ圧は、矯正装置25による搬送速度が速くなるほど大きくなる。また、該ニップ圧は、環境温度が高くなるほど大きくなり、湿度が高くなるほど大きくなる。また、該ニップ圧は、ロール温度が高くなるほど大きくなり、矯正装置25に突入する前の用紙温度が高くなるほど小さくなる。また、該ニップ圧は、矯正装置25に突入する前の用紙Pの含水率が高くなるほど小さくなる。また、該ニップ圧は、用紙Pの排出先がフェイスアップトレイである場合は、フェイスダウントレイである場合より大きくなる。
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、用紙Pの厚さ、矯正装置25による搬送速度、環境温度、湿度、ロール温度、用紙温度、含水率、及び排出先に基づいて、ニップ圧変更用LUTを用いてニップ圧の変更量を導出する。なお、以下では、用紙Pの厚さ、矯正装置25による搬送速度、環境温度、湿度、ロール温度、上記用紙温度、上記含水率、及び排出先等のニップ圧の変更量に影響を与えるパラメータを総称する場合は、「ニップ圧変更パラメータ」という。
図4に示すように、本実施の形態に係るニップ圧変更用LUTでは、用紙温度、ロール温度、含水率、及び用紙Pの厚さ(坪量)により区分された区分A、B、C、・・・等のニップ圧変更パラメータの組み合わせ毎に、対応するニップ圧の変更量が予め定められている。なお、図4では、錯綜を回避するために、用紙温度、ロール温度、含水率、及び用紙Pの厚さ以外のニップ圧変更パラメータは図示を省略している。
また、ニップ圧変更用LUTのニップ圧の変更量は、例えば画像形成装置10の実機を用いてニップ圧変更パラメータを変更して実験を行い、用紙Pのカールの矯正精度が許容範囲内となる値として得られた値等を適用すればよい。
一方、図5に示すように、電流値の時系列データの上に凸のピーク値は用紙Pが厚くなるほど大きい値となる。そこで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、用紙Pが定着装置24に突入する際における上記上に凸のピーク値から用紙Pの厚さを導出する。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用を説明する。なお、図6は、CPU100によって実行されるニップ圧制御処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。本ニップ圧制御処理プログラムは、例えば、画像の形成指示が入力され、用紙Pの先端部が用紙検知センサ80による検知位置を通過したことが検知された場合に実行される。また、本ニップ圧制御処理プログラムはROM102に予めインストールされている。また、ここでは、錯綜を回避するために、本ニップ圧制御処理の実行中は、CPU100によりトルク検出部114及びトルク検出部120の各々から出力された電流値が、予め定められた取得間隔(本実施の形態では10ms)で取得されているものとして説明する。
図6のステップ150で、CPU100は、用紙Pの先端が定着装置24に突入したか否かを判定する。具体的には、一例として、CPU100は、直前にトルク検出部114から取得した電流値が、用紙Pの先端部が定着装置24に突入した場合の値として予め定められた閾値以上となった場合に、用紙Pの先端が定着装置24に突入したと判定する。この場合の閾値としては、画像形成装置10の実機を用いた実験等により、用紙Pの先端部が定着装置24に突入した場合の上に凸のピーク値の下限値として予め得られた値等を適用すればよい。CPU100は、ステップ150の判定が否定判定となった場合はステップ150を繰り返し実行する一方、肯定判定となった場合はステップ152に移行する。
ステップ152で、CPU100は、用紙検知センサ82から出力された検知信号を取得する。次のステップ154において、CPU100は、ステップ152で取得された検知信号に基づいて、用紙Pの先端が搬送経路60上の用紙検知センサ82による検知位置を通過したか否かを判定する。CPU100は、この判定が否定判定となった場合はステップ152に戻る一方、肯定判定となった場合はステップ156に移行する。
ステップ156で、CPU100は、例えば以下の処理によりニップ圧変更パラメータを取得する。CPU100は、環境温度センサ122から出力された環境温度、及び湿度センサ124から出力された湿度を各々取得する。また、CPU100は、ロール温度センサ126から出力されたロール温度、用紙温度センサ128から出力された用紙温度、及び含水率センサ130から出力された含水率を各々取得する。
また、CPU100は、矯正装置25による用紙Pの搬送速度(矯正ロール25Bの回転速度)を取得する。さらに、CPU100は、ステップ150で用紙Pの先端が定着装置24に突入したと判定した際に取得した、トルク検出部114から出力された電流値(上に凸のピーク値)から用紙Pの厚さを取得する。具体的には、例えば、CPU100は、該上に凸のピーク値と用紙Pの厚さとが対応付けられたルックアップテーブル等を用いて用紙Pの厚さを取得する。
ステップ158で、CPU100は、ステップ156で取得された用紙Pの厚さに応じて予め定められたニップ圧となるように、モータ116を制御する。なお、本ステップ158で、CPU100は、ステップ156で取得された環境温度や湿度等の用紙Pの厚さ以外のニップ圧変更パラメータも用いてニップ圧を決定し、該ニップ圧となるようにモータ116を制御してもよい。
ステップ160で、CPU100は、用紙Pの後端が定着装置24から排出されたか否かを判定する。具体的には、一例として、CPU100は、直前にトルク検出部114から取得した電流値が、用紙Pの後端が定着装置24から排出された場合の値として予め定められた閾値以下となった場合に、用紙Pの後端が定着装置24から排出されたと判定する。この場合の閾値としては、画像形成装置10の実機を用いた実験等により、用紙Pが定着装置24から排出される際の下に凸のピーク値の上限値として予め得られた値等を適用すればよい。CPU100は、ステップ160の判定が否定判定となった場合はステップ160を繰り返し実行する一方、肯定判定となった場合はステップ162に移行する。
ステップ162で、CPU100は、前述したように、ステップ156で取得されたニップ圧変更パラメータ、及び記憶部106に予め記憶されたニップ圧変更用LUTを用いて、ニップ圧の変更量を導出する。ステップ164で、CPU100は、ステップ162で導出された変更量が、ニップ圧を変更するか否かを判定するための閾値として予め定められた閾値を超えたか否かを判定する。この場合の閾値は、例えば、画像形成装置10の実機を用いた実験等により、ニップ圧を変更しなくても用紙Pのカールが許容範囲内となる値の上限値として予め定められた値(例えば、変更前のニップ圧の3%の値)等を適用すればよい。CPU100は、ステップ164の判定が肯定判定となった場合はステップ166に移行する一方、否定判定となった場合はステップ166を実行することなくステップ168に移行する。
ステップ166で、CPU100は、この時点のニップ圧にステップ162で導出された変更量を加えたニップ圧となるように、モータ116を制御する。
ステップ168で、CPU100は、用紙Pの後端が矯正装置25から排出されたか否かを判定する。具体的には、一例として、CPU100は、直前にトルク検出部120から取得した電流値が、用紙Pの後端が矯正装置25から排出された場合の値として予め定められた閾値以下となった場合に、用紙Pの後端が矯正装置25から排出されたと判定する。この場合の閾値としては、画像形成装置10の実機を用いた実験等により、用紙Pが矯正装置25から排出される際の下に凸のピーク値の上限値として予め得られた値等を適用すればよい。CPU100は、ステップ168の判定が否定判定となった場合はステップ168を繰り返し実行する一方、肯定判定となった場合はステップ170に移行する。
ステップ170で、CPU100は、画像の形成指示における連続的に搬送される次の用紙Pがあるか否かを判定する。CPU100は、この判定が否定判定となった場合は、ステップ172に移行する。ステップ172で、CPU100は、矯正装置25を予め定められた初期状態に戻した後、本ニップ圧制御処理を終了する。
一方、CPU100は、ステップ170の判定が肯定判定となった場合は、ステップ174に移行する。ステップ174で、CPU100は、次の用紙Pについて、トルク検出部114により出力された上に凸のピーク値から用紙Pの厚さを取得し、該厚さに応じたニップ圧となるようにモータ116を制御した後、本ニップ圧制御処理を終了する。
図7には、以上説明したニップ圧制御処理を実行した場合のタイミングチャートが示されている。なお、図7の上段はニップ圧を示し、図7の中段はトルク検出部120から出力された矯正ロール25Bを駆動するモータ118の電流値の時系列データを示している。また、図7の下段はトルク検出部114から出力された加圧ロール24Bを駆動するモータ112の電流値の時系列データを示している。また、図7では、普通紙、普通紙、厚紙、厚紙の順番で用紙Pが搬送された場合のタイミングチャートを示している。
図7に示すように、本実施の形態に係る画像形成装置10は、トルク検出部114から出力された電流値が、用紙Pの後端が定着装置24から排出される際の下に凸のピーク値であると検出したタイミングt1で、ニップ圧を変更する。また、画像形成装置10は、タイミングt2以降のタイミングt3で、ニップ圧を、次に搬送される用紙Pの厚さに応じた圧力に変更する。なお、ここでいうタイミングt2とは、トルク検出部120から出力された電流値が、用紙Pの後端が矯正装置25から排出される際の下に凸のピーク値であると検出したタイミングである。また、タイミングt3とは、トルク検出部114から出力された電流値が、用紙Pの先端が定着装置24に突入する際の上に凸のピーク値であると検出したタイミングである。
なお、上記実施の形態では、定着装置24の加圧ロール24Bを駆動するモータ112の電流値を用いて用紙Pの厚さを検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、中間転写ベルト42及び二次転写ロール22や位置合わせロール68等の矯正装置25より搬送方向の上流側に位置する他の搬送手段を駆動するモータ等の駆動手段の電流値を用いて用紙Pの厚さを検出する形態としてもよい。また、例えば、複数の搬送手段について、駆動手段の電流値を各々用いて用紙Pの厚さを各々検出し、検出した用紙Pの厚さの平均値を用紙Pの厚さとして検出する形態としてもよい。
また、例えば、給紙部材62に用紙Pのサイズ及び重量を各々検知するセンサを設け、該センサの出力を用いて用紙Pの厚さを検出する形態としてもよい。また、例えば、ユーザにより設定された用紙Pに関する設定情報から用紙Pの厚さを検出する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、定着装置24の加圧ロール24Bを駆動するモータ112の電流値を用いて用紙Pの後端が定着装置から排出されるタイミングを検出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、搬送経路60上の定着装置24の直後に用紙Pの通過を検知するセンサを設け、該センサの出力を用いて用紙Pの後端が定着装置から排出されるタイミングを検出する形態としてもよい。
また、図3に示した上に凸のピーク値と下に凸のピーク値との間の電流値の変動量が比較的小さい期間の電流値は、用紙Pが搬送方向の上流側に位置する搬送手段から排出されたタイミングで増加する。そこで、例えば、該期間における矯正装置25の矯正ロール25Bを駆動するモータ118の電流値の増加量等を用いて用紙Pの後端が定着装置から排出されるタイミングを検出する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、ニップ圧変更パラメータをすべて用いてニップ圧の変更量を導出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ニップ圧変更パラメータの少なくとも1つを用いてニップ圧の変更量を導出する形態としてもよい。
また、上記実施の形態では、ニップ圧制御処理プログラムがROM102に予めインストールされている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ニップ圧制御処理プログラムが、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の記憶媒体に格納されて提供される形態、又はネットワークを介して提供される形態としてもよい。
さらに、上記実施の形態では、ニップ圧制御処理を、プログラムを実行することにより、コンピュータを利用してソフトウェア構成により実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ニップ圧制御処理を、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成の組み合わせによって実現する形態としてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した画像形成装置10の構成(図1、図2参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要な部分を削除したり、新たな部分を追加したりしてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態で説明したニップ圧制御処理プログラムの処理の流れ(図6参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
10 画像形成装置
24 定着装置
24A 加熱ベルト
24B 加圧ロール
25 矯正装置
25A 矯正ベルト
25B 矯正ロール
100 CPU
112 モータ
114 トルク検出部
116 モータ
118 モータ
120 トルク検出部
122 環境温度センサ
124 湿度センサ
126 ロール温度センサ
128 用紙温度センサ
130 含水率センサ
P 用紙

Claims (7)

  1. 記録媒体を挟んで加圧しながら搬送することにより前記記録媒体のカールを矯正する矯正手段と、
    前記矯正手段に対して前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記矯正手段による前記記録媒体の搬送速度より遅い速度で前記記録媒体を挟んで搬送する第1搬送手段と、
    前記第1搬送手段から前記記録媒体が排出されたことを検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段により前記記録媒体が排出されたことが検出された場合に、前記矯正手段による前記記録媒体に加える圧力を変更する制御を行う制御手段と、
    を備えた矯正装置。
  2. 前記制御手段は、前記記録媒体の厚さ、前記矯正手段による前記記録媒体の搬送速度、自装置が設置された環境の温度、自装置が設置された環境の湿度、前記矯正手段の表面の温度、前記矯正手段に突入する前の前記記録媒体の温度、前記矯正手段に突入する前の前記記録媒体の含水率、及び前記記録媒体の前記矯正手段からの排出先の少なくとも1つに基づいて定まる変更量で前記圧力を変更する制御を行う
    請求項1記載の矯正装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録媒体の厚さを用いる場合、前記記録媒体が厚くなるほど大きい変更量で前記圧力を高い圧力に変更する制御を行う
    請求項2記載の矯正装置。
  4. 前記第1搬送手段に対して前記記録媒体の搬送方向の上流側に設けられ、前記記録媒体を挟んで搬送する第2搬送手段と、
    前記第1搬送手段を駆動する駆動手段の負荷、及び前記第2搬送手段を駆動する駆動手段の負荷の少なくとも一方から前記記録媒体の厚さを検出する第2検出手段と、
    をさらに備えた
    請求項3記載の矯正装置。
  5. 前記制御手段は、前記圧力の変更量が予め定められた閾値以下の場合、前記圧力を変更する制御を行わない
    請求項1から請求項4の何れか1項記載の矯正装置。
  6. 前記第1搬送手段は、前記記録媒体に形成された画像を前記記録媒体に定着させる定着手段である
    請求項1から請求項5の何れか1項記載の矯正装置。
  7. 記録媒体に画像を形成する形成手段と、
    前記形成手段により画像が形成された記録媒体のカールを矯正する請求項1から請求項6の何れか1項記載の矯正装置と、
    を備えた画像形成装置。
JP2015226781A 2015-11-19 2015-11-19 矯正装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP6657836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226781A JP6657836B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 矯正装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015226781A JP6657836B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 矯正装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017097063A true JP2017097063A (ja) 2017-06-01
JP6657836B2 JP6657836B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=58817353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015226781A Expired - Fee Related JP6657836B2 (ja) 2015-11-19 2015-11-19 矯正装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6657836B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035857A (ja) * 2017-08-16 2019-03-07 富士ゼロックス株式会社 媒体厚検出装置、画像形成装置、及び媒体厚検出プログラム
JP2019038637A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 富士ゼロックス株式会社 湾曲矯正装置、定着装置及び画像形成装置

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04338059A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH06156852A (ja) * 1992-11-13 1994-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置のカール補正装置
JPH06183628A (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 Canon Inc シート排出装置及びカール矯正装置
JP2000177907A (ja) * 1998-12-10 2000-06-27 Canon Inc 画像形成装置
JP2003066744A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Konica Corp 画像形成装置
JP2003285484A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Canon Inc 紙厚検出手段及びそれを備えた画像形成装置
JP2005335952A (ja) * 2004-05-24 2005-12-08 Xerox Corp 静電写真式印刷装置を動作させる方法
JP2007161398A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法及びシート材搬送装置
JP2008089807A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kyocera Mita Corp 定着装置および画像形成装置
JP2010134364A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム
JP2011145543A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013120221A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013178470A (ja) * 2012-01-31 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカール矯正方法
JP2016044049A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 富士ゼロックス株式会社 シート搬送装置、画像形成装置

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04338059A (ja) * 1991-05-14 1992-11-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH06156852A (ja) * 1992-11-13 1994-06-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置のカール補正装置
JPH06183628A (ja) * 1992-12-17 1994-07-05 Canon Inc シート排出装置及びカール矯正装置
JP2000177907A (ja) * 1998-12-10 2000-06-27 Canon Inc 画像形成装置
JP2003066744A (ja) * 2001-08-24 2003-03-05 Konica Corp 画像形成装置
JP2003285484A (ja) * 2002-03-28 2003-10-07 Canon Inc 紙厚検出手段及びそれを備えた画像形成装置
JP2005335952A (ja) * 2004-05-24 2005-12-08 Xerox Corp 静電写真式印刷装置を動作させる方法
JP2007161398A (ja) * 2005-12-13 2007-06-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成方法及びシート材搬送装置
JP2008089807A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Kyocera Mita Corp 定着装置および画像形成装置
JP2010134364A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム
JP2011145543A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2013120221A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013178470A (ja) * 2012-01-31 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置およびカール矯正方法
JP2016044049A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 富士ゼロックス株式会社 シート搬送装置、画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019035857A (ja) * 2017-08-16 2019-03-07 富士ゼロックス株式会社 媒体厚検出装置、画像形成装置、及び媒体厚検出プログラム
JP7047279B2 (ja) 2017-08-16 2022-04-05 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 媒体厚検出装置、画像形成装置、及び媒体厚検出プログラム
JP2019038637A (ja) * 2017-08-23 2019-03-14 富士ゼロックス株式会社 湾曲矯正装置、定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6657836B2 (ja) 2020-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6606944B2 (ja) 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置
JP5900686B1 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
US8180239B2 (en) Image forming apparatus
JP6657836B2 (ja) 矯正装置及び画像形成装置
US20150063845A1 (en) Image forming apparatus and control method
JP5871095B1 (ja) 定着装置、画像形成装置、及び定着プログラム
US9658589B2 (en) Transporting device, fixing device, and image forming apparatus
JP5867640B1 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び搬送プログラム
JP6578832B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6132039B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP2017058481A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP6780383B2 (ja) 搬送装置及び画像形成装置
CN107797401B (zh) 图像形成设备和记录介质输送设备
JP5880771B1 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び搬送プログラム
JP5900687B1 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び搬送プログラム
JP2019034815A (ja) 媒体物性検出装置、画像形成装置、及び媒体物性検出プログラム
JP6885125B2 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び搬送プログラム
JP2017054034A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2015191040A (ja) 画像形成装置
JP2017057046A (ja) 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置
JP2017227812A (ja) 重送検知装置および画像形成装置
JP2018002415A (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JP2008174358A (ja) 画像形成装置、及び画像形成方法
JP2017078815A (ja) 画像形成装置
JP6659097B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6657836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees