JP2017057046A - 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一定のサンプリングレートで駆動部の負荷を検出する場合に比べて、他の処理へ影響を及ぼすことなく駆動部の負荷の検出精度を向上することを目的とする。
【解決手段】用紙搬送用のモータのトルクとして電流を検出するトルク検出部114と、トルク検出部114の検出結果を用いて用紙の種類を検知し、予め定めたタイミングでトルク検出部が電流を検出するためのサンプリングレートを切り換えるCPU100と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】用紙搬送用のモータのトルクとして電流を検出するトルク検出部114と、トルク検出部114の検出結果を用いて用紙の種類を検知し、予め定めたタイミングでトルク検出部が電流を検出するためのサンプリングレートを切り換えるCPU100と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、搬送装置、定着装置、及び画像形成装置に関する。
特許文献1では、モータの駆動電流を検知し、検知した駆動電流を記録紙毎に読み込んで予め設定された値と比較して、記録紙が封筒もしくは厚紙であることを判別することが提案されている。
特許文献2では、画像形成装置内に搬送される記録紙の紙厚を検知して、定着温度等の制御を変更して安定した画像出力を提供することが提案されている。また、搬送するモータユニットの駆動電流により記録紙の厚さを検出し、搬送路内のローラ毎に紙厚を算出している。具体的には、ローラ毎に得られる紙厚の値の平均値をとることにより精度を高めている。
モータ等の駆動部の負荷の検出結果により用紙種類等の媒体種類を検知する構成において、負荷のサンプリングレートが低いと負荷の検出精度が悪く、サンプリングレートを高くした方が負荷の検出精度が高くなるが、他の処理ができなくなってしまう場合がある。
本発明は、一定のサンプリングレートで駆動部の負荷を検出する場合に比べて、他の処理へ影響を及ぼすことなく駆動部の負荷の検出精度を向上することを目的とする。
請求項1に記載の定着装置は、媒体搬送用の駆動部の負荷を検出する検出部と、前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記切換部は、第1サンプリングレートで前記検出部の検出を行い、予め定めたタイミングで第1サンプリングレートより高い第2サンプリングレートに切り換え、予め定めた時間経過後に前記第1サンプリングレートに切り換える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記予め定めたタイミングは、媒体が前記検出部による検出位置へ突入するタイミング及び前記検出位置から排出されるタイミングである。
請求項4に記載の定着装置は、媒体搬送用の駆動部によって媒体を搬送しながら媒体に形成されたトナー画像を定着させる定着部と、前記駆動部の負荷を検出する検出部と、前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、を備える。
請求項5に記載の画像形成装置は、媒体に画像を形成する画像形成部と、前記媒体を挟み搬送する回転体対を駆動する駆動部と、前記駆動部の負荷を検出する検出部と、前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、一定のサンプリングレートで駆動部の負荷を検出する場合に比べて、他の処理へ影響を及ぼすことなく駆動部の負荷の検出精度を向上することが可能な搬送装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1サンプリングレートから第2サンプリングレートに切り換えて第2サンプリングレートを維持する場合に比べて、駆動部の負荷を検出する際に他の処理への影響を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、他のタイミングでサンプリングレートを切り換える場合に比べて、媒体が検出部による検出位置へ突入する際の駆動部の負荷及び検出部から排出される際の駆動部の負荷を正確に検出することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、一定のサンプリングレートで駆動部の負荷を検出する場合に比べて、他の処理へ影響を及ぼすことなく駆動部の負荷の検出精度を向上することが可能な定着装置を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、一定のサンプリングレートで駆動部の負荷を検出する場合に比べて、他の処理へ影響を及ぼすことなく駆動部の負荷の検出精度を向上することが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る画像形成装置10の構成を説明する。なお、以下では、黄色をY、マゼンタ色をM、シアン色をC、黒色をKで表すと共に、各構成部品及びトナー画像(画像)を色毎に区別する必要がある場合には、符号の末尾に各色に対応する色の符号(Y、M、C、K)を付して説明する。また、以下では、各構成部品及びトナー画像を色毎に区別せずに総称する場合には、符号の末尾の色の符号を省略して説明する。
(全体構成)
図1に示すように、画像形成装置10の装置本体10Aの内部には、入力される画像データをY、M、C、Kの4色の階調データに変換する画像処理を行う画像処理部12が設けられている。
図1に示すように、画像形成装置10の装置本体10Aの内部には、入力される画像データをY、M、C、Kの4色の階調データに変換する画像処理を行う画像処理部12が設けられている。
また、装置本体10Aの中央側には、各色のトナー画像を形成する画像形成部の一例としての画像形成ユニット16が、水平方向に対して傾斜する方向に間隔をおいて配置されている。また、各色の画像形成ユニット16の鉛直方向の上方には、各色の画像形成ユニット16で形成されたトナー画像が多重に転写される一次転写ユニット18が設けられている。
さらに、一次転写ユニット18の側方(図1の左側)には、後述する供給搬送ユニット30によって搬送経路60に沿って搬送された媒体の一例としての用紙Pに、一次転写ユニット18に多重に転写されたトナー画像を転写する二次転写ロール22が設けられている。
二次転写ロール22に対して用紙Pの搬送方向(以下、「用紙搬送方向」という。)の下流側には、用紙Pの画像形成面を挟んで搬送する搬送装置の一例としての定着装置24が設けられている。また、定着装置24は、用紙Pに転写されたトナー画像を熱及び圧力によって用紙Pに定着させる。
本実施形態に係る定着装置24は、回転体対としての加熱ベルト24A及び加圧ロール24Bを備えている。定着装置24は、電磁誘導を利用して加熱ベルト24Aを発熱させる方式の定着装置、所謂IH(Induction Heating)定着装置である。また、加圧ロール24Bは、駆動部の一例としてのモータ112(図2参照。)により駆動(回転)し、加熱ベルト24Aは、加圧ロール24Bの回転に伴い、従動して回転する。
また、定着装置24に対して用紙搬送方向の下流側には、トナー画像が定着された用紙Pを画像形成装置10の装置本体10Aの上部に設けられた排出部26に排出する排出ロール28が設けられている。
一方、画像形成ユニット16の鉛直方向の下方及び側方には、用紙Pを供給し搬送する供給搬送ユニット30が設けられている。また、一次転写ユニット18の鉛直方向の上方には、装置本体10Aの正面から装置本体10Aに対して着脱可能とされ、現像器38に補給されるトナーが充填されるトナーカートリッジ14が色別に4個(14K〜14Y)装置幅方向に並んで配置されている。各色のトナーカートリッジ14は、画像形成装置10の奥行方向に延びる円柱状とされ、各色の現像器38と図示しない補給管を介して接続されている。
(画像形成ユニット)
各色の画像形成ユニット16は、図1に示すように、すべて同様に構成されている。そして、画像形成ユニット16は、回転する円柱状の像保持体34と、像保持体34の表面を帯電させる帯電器36と、を備えている。
各色の画像形成ユニット16は、図1に示すように、すべて同様に構成されている。そして、画像形成ユニット16は、回転する円柱状の像保持体34と、像保持体34の表面を帯電させる帯電器36と、を備えている。
また、画像形成ユニット16は、帯電した像保持体34の表面に露光光を照射するLED(Light Emitting Diode)ヘッド32を備えている。また、画像形成ユニット16は、LEDヘッド32による露光光の照射によって形成された静電潜像を現像剤(本実施形態では、負極に帯電したトナー)で現像してトナー画像として可視化する現像器38を備えている。また、画像形成ユニット16は、像保持体34の表面を清掃する図示しない清掃ブレードを備えている。
現像器38には、像保持体34と対向して現像ロール39が配置されており、現像器38は、現像ロール39を用いて像保持体34に形成された静電潜像を現像剤で現像してトナー画像として可視化する。
そして、帯電器36、LEDヘッド32、現像ロール39、及び清掃ブレードは、像保持体34の表面と対向して、像保持体34の回転方向の上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。
(転写部(一次転写ユニット・二次転写ロール))
一次転写ユニット18は、無端状の中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、図示しないモータにより回転駆動して中間転写ベルト42を矢印A方向に周回させる駆動ロール46と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、中間転写ベルト42に張力を付与する張力付与ロール48と、張力付与ロール48の鉛直方向上方に配置されて中間転写ベルト42と従動回転する補助ロール50と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42を挟んで各色の像保持体34の反対側に各々配置される一次転写ロール52を備えている。
一次転写ユニット18は、無端状の中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、図示しないモータにより回転駆動して中間転写ベルト42を矢印A方向に周回させる駆動ロール46と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、中間転写ベルト42に張力を付与する張力付与ロール48と、張力付与ロール48の鉛直方向上方に配置されて中間転写ベルト42と従動回転する補助ロール50と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42を挟んで各色の像保持体34の反対側に各々配置される一次転写ロール52を備えている。
以上の構成により、各色の画像形成ユニット16の像保持体34上に順次形成されたY、M、C、Kの各色のトナー画像が、各色の一次転写ロール52によって、中間転写ベルト42上に多重に転写される。
さらに、中間転写ベルト42の表面に接して中間転写ベルト42の表面を清掃する清掃ブレード56が、中間転写ベルト42を挟んで駆動ロール46の反対側に配置されている。
また、中間転写ベルト42を挟んで補助ロール50の反対側には、中間転写ベルト42上に転写されたトナー画像を、搬送される用紙Pに転写する二次転写ロール22が設けられている。そして、二次転写ロール22は接地されており、補助ロール50は二次転写ロール22の対向電極を形成しており、補助ロール50には、二次転写電圧が印加されることにより、用紙Pにトナー画像が転写される。また、本実施形態では、一例として、二次転写ロール22及び中間転写ベルト42による用紙Pの搬送速度は、定着装置24による用紙Pの搬送速度より高い速度とされている。
(供給搬送ユニット)
供給搬送ユニット30は、装置本体10A内において、画像形成ユニット16に対して鉛直方向の下方に配置され、複数の用紙Pが収容される用紙収容部62を備えている。
供給搬送ユニット30は、装置本体10A内において、画像形成ユニット16に対して鉛直方向の下方に配置され、複数の用紙Pが収容される用紙収容部62を備えている。
さらに、供給搬送ユニット30は、用紙収容部62に収容された用紙Pを搬送経路60へ送り出す給紙ロール64と、給紙ロール64によって送り出された用紙Pを1枚ずつ分離する分離ロール66と、用紙Pの搬送タイミングを合わせる位置合わせロール68と、を備えている。そして、各ロールが、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けてこの順番で配置されている。
また、位置合わせロール68は、不図示のクラッチ機構を介して位置合わせロール68を回転駆動させるためのモータと接続されている。画像形成装置10は、用紙Pが位置合わせロール68の設置位置に到達するまでは、クラッチ機構を未接続の状態とし、用紙Pの用紙搬送方向の先端を位置合わせロール68に突き当てる。これにより、画像形成装置10は、用紙搬送方向に対する用紙Pの傾きを補正して位置合わせを行う。そして、位置合わせの後、クラッチ機構を接続状態とすることにより、位置合わせロール68が回転し、用紙Pが搬送される。
以上の構成により、用紙収容部62から供給された用紙Pは、回転する位置合わせロール68によって中間転写ベルト42と二次転写ロール22との接触部(二次転写位置)へ定められたタイミングで送り出される。
そして、定着装置24に搬送された用紙Pは、加熱ベルト24Aにより過熱され、かつ加熱ベルト24A及び加圧ロール24Bにより加圧されて、用紙Pの一方の面(画像形成面)にトナー画像が定着される。
さらに、供給搬送ユニット30は、定着装置24によって一方の面にトナー画像が定着された用紙Pを、排出ロール28によって排出部26にそのまま排出させずに、他方の面にトナー画像を形成するために用いる両面搬送装置70を備えている。
両面搬送装置70は、排出ロール28から位置合わせロール68に向けて用紙Pの表裏が反転されて用紙Pが搬送される両面搬送経路72と、両面搬送経路72に沿って用紙Pを搬送する搬送ロール74及び搬送ロール76とを備えている。
なお、画像形成装置10は、搬送経路60に沿って定着装置24の上流側及び下流側の少なくとも一方に用紙検知センサを設けてもよい。用紙検知センサとしては、例えば、一組の発光素子及び受光素子を備えた反射型のセンサを用いてもよい。この場合、用紙検知センサは、発光素子から設置位置に対応する搬送経路60上の検知位置に対して光を照射する。また、用紙検知センサは、受光素子で受光した光量に応じた信号レベルの信号(以下、「検知信号」という。)を出力する。用紙Pが上記検知位置を搬送されている期間は、発光素子から照射された光が用紙Pにより反射される。従って、用紙検知センサは、用紙Pが上記検知位置を搬送されている期間と搬送されていない期間で異なる信号レベルの検知信号を出力する。なお、用紙検知センサとしては、反射型のセンサ以外に、例えば、透過型のセンサ等、他のセンサを適用してもよい。
(画像形成プロセス)
まず、画像処理部12から各色のLEDヘッド32に各色の階調データが順次出力される。そして、LEDヘッド32から階調データに応じて出射された露光光は、帯電器36によって帯電した像保持体34の表面に照射される。これにより、像保持体34の表面には静電潜像が形成される。像保持体34上に形成された静電潜像は、各色の現像器38によって現像され、各々Y、M、C、Kの各色のトナー画像として可視化される。
まず、画像処理部12から各色のLEDヘッド32に各色の階調データが順次出力される。そして、LEDヘッド32から階調データに応じて出射された露光光は、帯電器36によって帯電した像保持体34の表面に照射される。これにより、像保持体34の表面には静電潜像が形成される。像保持体34上に形成された静電潜像は、各色の現像器38によって現像され、各々Y、M、C、Kの各色のトナー画像として可視化される。
さらに、一次転写ユニット18の一次転写ロール52によって、像保持体34上に形成された各色のトナー画像が、周回する中間転写ベルト42上に多重に転写される。
中間転写ベルト42上に多重に転写された各色のトナー画像は、用紙収容部62から給紙ロール64、分離ロール66、位置合わせロール68によって搬送経路60に沿って搬送されてきた用紙Pに二次転写ロール22によって二次転写位置で二次転写される。
さらに、トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置24へと搬送される。そして、トナー画像が定着装置24によって用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、排出ロール28によって排出部26に排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成させる場合は、定着装置24によって一方の面(表面)にトナー画像が定着された用紙Pは、排出ロール28によって排出部26にそのまま排出されない。排出ロール28が逆回転されることで、用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、この用紙Pは、搬送ロール74、76により両面搬送経路72に沿って搬送される。
両面搬送経路72に沿って搬送された用紙Pは、表裏が反転されて再度位置合わせロール68へと搬送される。そして、用紙Pの他方の面(裏面)にトナー画像が転写及び定着された後、用紙Pは、排出ロール28によって排出部26に排出される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成について説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10は、画像形成装置10の全体的な動作を司るCPU(Central Processing Unit)100、及び各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)102を備えている。また、画像形成装置10は、CPU100による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)104、及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部106を備えている。
また、画像形成装置10は、外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(Interface)部108を備えている。また、画像形成装置10は、画像形成装置10に対するユーザからの指示を受け付ける一方、ユーザに対して画像形成装置10の動作状況等に関する各種情報を表示する操作表示部110を備えている。なお、操作表示部110は、例えば、プログラムの実行により操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示される表示面にタッチパネルが設けられたディスプレイ、及びテンキーやスタートボタン等のハードウェアキーを含む。
また、画像形成装置10は、加圧ロール24Bを回転駆動させるモータ112の負荷(トルク)を検出する検出部の一例としてのトルク検出部114を備えている。本実施形態に係るトルク検出部114は、モータ112に接続されており、モータ112のトルクを、モータ112に流れる電流値として検出する。
なお、本実施形態に係るトルク検出部114の構成は、モータ112のトルクを検出可能であれば特に限定されない。例えば、トルク検出部114として、モータ112のトルクを、モータ112に流れる電流値として検出し、検出した電流値を電圧値に変換して出力する構成のものを適用してもよい。また、トルク検出部114として、シャント抵抗間の電圧を測定して電流を検知する構成のものを適用してもよい。また、例えば、トルク検出部114として、モータ112に電流が流れる経路上に抵抗を設け、該抵抗間の電圧を測定して電流を検知する構成のものを適用してもよい。また、例えば、トルク検出部114として、モータ112に電流が流れる経路上にホール素子による電流センサを設けて電流を検知する構成のものを適用してもよい。さらに、例えば、トルク検出部114として、モータ112のトルクを検出するトルク検出器を適用してもよい。
そして、CPU100、ROM102、RAM104、記憶部106、通信回線I/F部108、操作表示部110、モータ112、及びトルク検出部114の各部が、アドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス116を介して互いに接続されている。
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置10は、CPU100により、ROM102、RAM104、及び記憶部106に対するアクセス、並びに通信回線I/F部108を介した外部装置との間での通信データの送受信を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、操作表示部110を介した各種指示情報の取得、及び操作表示部110に対する各種情報の表示を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、モータ112の制御、及びトルク検出部114から出力された電圧値の取得を各々行う。
ところで、本実施形態に係る画像形成装置10では、用紙Pの種類を検知する検知機能が搭載されている。ここで、用紙Pの種類を検知する検知機能について説明する。
トルク検出部114によって検出された電流値は、図3に示すように、用紙Pが定着装置24に突入するタイミングで急激に上昇して上に凸のピーク値となり、その後、用紙Pが定着装置24から排出するタイミングで急激に減少して下に凸のピーク値となる。トルク検出部114によって検出された電流は、定着装置24へ用紙Pが突入する際と排出する際との各々のピーク値や、定着装置24を通過中の値が、用紙Pの種類(厚さ)によって変化する。本実施形態の検知機能では、用紙Pの種類によってトルク検出部によって検出される電流が変化することを利用して、CPU100がトルク検出部114の検出結果を取得して、用紙Pの種類を検知するようになっている。
このような検知機能では、サンプリングレート(電流値の取得間隔)によってはトルク検出部114によって検出される電流値が変化してしまう。例えば、図4は、4種類の用紙でサンプリングレートを変更した場合のトルク検出部114の検出電流を示す。図4(A)は1msのサンプリングレート、図4(B)は10msのサンプリングレート、図4(C)は25msのサンプリングレート、図4(D)は25msのサンプリングレートで他のタイミングで検出した例を各々示す。
図4(A)〜(D)に示すように、サンプリングレートが10msまでは、ピーク値となる部分のサンプル数が3点程度となり、ピーク値が検出可能であるが、サンプリングレートが25msとなると、ピーク値の部分が1点となるため、図4(C)、(D)のように、異なる値で検出されることがあり得る。すなわち、サンプリングレートが低いと用紙Pが定着装置24に突入時の電流のばらつきが大きくなり、精度の高い用紙Pの種類判定ができなくなってしまう。一方、サンプリングレートが高くなると、トルク検出部114の検出以外の処理ができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、予め定めたタイミングでサンプリングレートを切り換えるようになっている。詳細には、サンプリングレートを高くする必要があるタイミングは高いサンプリングレートに切り換え、低いサンプリングレートでもよいタイミングでは低いサンプリングレートに切り換える切換処理をCPU100が行う。
本実施形態では、用紙Pが給紙ロール64によって搬送路60bに送り出されたタイミングを基準として用紙Pの位置を装置が認識する構成を有している。例えば、基準のタイミングからの時間をカウントすることで、用紙Pがどの位置を搬送されているかが検出される。このような構成により、実施形態では用紙Pが定着装置24に突入してトルク検出部114の検出値がピーク値となるタイミングが分かるので、予め定めたタイミングでサンプリングレートを切り換えるようになっている。具体的には、図5に示すように、トルク検出部114の検出値がピーク値となるタイミングから予め定めた規定時間を減算したタイミングでサンプリングレートを高くし、そこから予め定めた時間経過したタイミングでサンプリングレートを低くする。すなわち、用紙Pの定着装置24への突入時及び排出時の各々のピーク値を検出するピーク値検出時間内で高いサンプリングレート(例えば、1ms)に変更し、それ以外は低いサンプリングレート(例えば、25ms)に変更する。なお、規定時間及びピーク値検出時間範囲は、ピーク値の検出誤差を含めて余裕を持った時間が設定される。また、これら規定時間及びピーク値検出時間は、複数のプロセススピードを有する画像形成装置10の場合には、プロセススピード毎にそれぞれ予め定めるものとする。また、本実施形態では、ピーク値として、頂部である最大値を適用した例を説明するが、これに限定されず、最大値付近の最大値より小さい値を適用してもよく、本実施の形態で述べるピーク値にはこれも含まれる。但し、サンプリングレートの範囲内で、取得された電流値の最大値を用いることが好ましい。また、サンプリングレートの切り替えタイミングは、予め定めた時間が経過した場合で決めるほか、別のタイミングで決めてもよい。例えば、低いサンプリングレートで検出した電流値の変化量は、用紙突入時や排出時は電流変化量が大きくなるので、低いサンプリングレートで検出した電流値の変化量が閾値を上回るか、下回った場合でも決められる。或いは、定着器の加熱部材温度の変化量は、用紙突入時は用紙により熱が奪われ、排出時は熱量の低下がストップするので、定着器の加熱部材温度の変化量が閾値を上回るか、下回った場合でも決められる。
続いて、上述のように構成された本実施形態に係る画像形成装置10において、トルク検出部114による検出を行う際に行われる上述の切換処理の具体的な流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る画像形成装置10で行われる切換処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6の補正処理は、用紙Pが給紙ロール64によって搬送経路60に送り出されるごとに開始する。また、当該補正処理は、CPU100がROM102に記憶された搬送プログラムを実行することにより行われる処理である。
ステップS100では、CPU100が、サンプリングレート切換タイミングを算出してステップS102へ移行する。本実施形態では、突入時切換時間、突入時復帰時間、排出時切換時間、及び排出時復帰時間を算出する。具体的には、突入時切換時間は、用紙Pが定着装置24へ突入する際にトルク検出部114の検出結果がピーク値となるタイミング(予測時間)から予め定めた規定時間を減算した時間を算出する。また、突入時復帰時間は、突入時切換時間から予め定めた時間経過後の時間を算出する。また、排出時切換時間は、用紙Pが定着装置24から排出される際にトルク検出部114の検出結果がピーク値となるタイミング(予測時間)から予め定めた規定時間を減算した時間を算出する。また、排出時復帰時間は、排出時切換時間から予め定めた時間経過後の時間を算出する。
ステップS102では、CPU100が、第1サンプリングレート(例えば、25ms)でトルク検出部114の検出を開始するよう制御してステップS104へ移行する。
ステップS104では、CPU100が、ステップS100で算出した突入時切換時間になったか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップS106へ移行する。
ステップS106では、CPU100が、トルク検出部114のサンプリングレートを第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレート(例えば、1ms)に切り換えてステップS108へ移行する。これにより、用紙Pが定着装置24へ突入する際のピーク値が正確に検出される。
ステップS108では、CPU100が、ステップS100で算出した突入時復帰時間になった否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップS110へ移行する。
ステップS110では、CPU100が、第2サンプリングレートから第1サンプリングレートに切り換えてステップS112へ移行する。すなわち、元のサンプリングレートに戻される。これにより、第2サンプリングレートでトルク検出部114の検出を継続する場合よりも他の処理への負荷が軽減される。
ステップS112では、CPU100が、ステップS100で算出した排出時切換時間になったか否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップS114へ移行する。
ステップS114では、トルク検出部114のサンプリングレートを第1サンプリングレートよりも高い第2サンプリングレート(例えば、1ms)に切り換えてステップS116へ移行する。これにより、用紙Pが定着装置24から排出される際のピーク値が正確に検出される。
ステップS116では、CPU100が、ステップS100で算出した排出時復帰時間になった否かを判定する。該判定が肯定されるまで待機してステップS118へ移行する。
ステップS118では、CPU100が、第2サンプリングレートから第1サンプリングレートに切り換えて一連の切換処理を終了する。すなわち、元のサンプリングレートに戻される。これにより、第2サンプリングレートでトルク検出部114の検出を継続する場合よりも他の処理への負荷が軽減される。
このように、本実施形態では、トルク検出部114のサンプリングレートを高くする必要がある予め定めたタイミングで第1サンプリングレートより高い第2サンプリングレートに切り換え、他のタイミングでは第1サンプリングレートに切り換える。これにより、常に高いサンプリングレートでトルク検出部114の検出を行う場合よりも処理負荷を低くして、他の処理への影響が抑制される。一方、高いサンプリングレートが必要な場合には高いサンプリングレートで検出されるので、用紙種類が正確に判定される。
なお、上記の実施形態では、定着装置24を搬送装置の一例として説明したが、これに限るものではない。例えば、定着装置24以外の用紙を搬送する搬送ロール対を駆動するモータの負荷を検出し、用紙の種類を検知する搬送装置に本発明を適用してもよい。
また、上記の実施形態は、搬送プログラムをコンピュータに実行させることにより、図5の処理を行う例を説明したが、搬送プログラムによって実行される処理の一部または全てをハードウエアで行うようにしてもよい。
また、上記の実施形態に係る画像形成装置10のCPU100によって行われる処理は、プログラムとして記憶媒体に記憶して流通させるようにしてもよい。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 画像形成装置
24 定着装置
24A 加熱ベルト
24B 加圧ロール
100 CPU
112 モータ
114 トルク検出部
24 定着装置
24A 加熱ベルト
24B 加圧ロール
100 CPU
112 モータ
114 トルク検出部
Claims (5)
- 媒体搬送用の駆動部の負荷を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、
予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、
を備えた搬送装置。 - 前記切換部は、第1サンプリングレートで前記検出部の検出を行い、予め定めたタイミングで第1サンプリングレートより高い第2サンプリングレートに切り換え、予め定めた時間経過後に前記第1サンプリングレートに切り換える請求項1に記載の搬送装置。
- 前記予め定めたタイミングは、媒体が前記検出部による検出位置へ突入するタイミング及び前記検出位置から排出されるタイミングである請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
- 媒体搬送用の駆動部によって媒体を搬送しながら媒体に形成されたトナー画像を定着させる定着部と、
前記駆動部の負荷を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、
予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、
を備えた定着装置。 - 媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記媒体を挟み搬送する回転体対を駆動する駆動部と、
前記駆動部の負荷を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を用いて媒体の種類を検知する検知部と、
予め定めたタイミングで前記検出部が前記負荷を検出するためのサンプリングレートを切り換える切換部と、
を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015182319A JP2017057046A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015182319A JP2017057046A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017057046A true JP2017057046A (ja) | 2017-03-23 |
Family
ID=58389472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015182319A Pending JP2017057046A (ja) | 2015-09-15 | 2015-09-15 | 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2017057046A (ja) |
-
2015
- 2015-09-15 JP JP2015182319A patent/JP2017057046A/ja active Pending
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