JP2017227812A - 重送検知装置および画像形成装置 - Google Patents

重送検知装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017227812A
JP2017227812A JP2016125103A JP2016125103A JP2017227812A JP 2017227812 A JP2017227812 A JP 2017227812A JP 2016125103 A JP2016125103 A JP 2016125103A JP 2016125103 A JP2016125103 A JP 2016125103A JP 2017227812 A JP2017227812 A JP 2017227812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
unit
image forming
image
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016125103A
Other languages
English (en)
Inventor
敬仁 千葉
Takahito Chiba
敬仁 千葉
剛 春原
Takeshi Haruhara
剛 春原
英彦 山口
Hidehiko Yamaguchi
英彦 山口
秀樹 守屋
Hideki Moriya
秀樹 守屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2016125103A priority Critical patent/JP2017227812A/ja
Publication of JP2017227812A publication Critical patent/JP2017227812A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】部品点数を増やさずに記録媒体が重なったまま搬送される重送を検知する。【解決手段】 画像が形成される記録媒体を複数の部材で挟んで搬送する搬送部と、上記部材を駆動する駆動部と、上記記録媒体が上記部材の相互間に突入するときに上記駆動部で生じる負荷の極大が、記録媒体の1枚分に相当する大きさよりも大きく生じた場合と、記録媒体の1枚分に相当する時間間隔より短い時間間隔で生じた場合との少なくとも一方について、記録媒体が重なったまま搬送された重送として検知する重なり検知部と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、重送検知装置および画像形成装置に関する。
従来、例えば用紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置が知られている。また、画像形成装置において、記録媒体の厚みや重送を検知する仕組みが提案されている。
例えば特許文献1には、重送が生じた場合の誤検知を防止することができると共に、光透過性が高く厚みに応じて透過性が変化しにくいシートであっても、その厚みを正確に判別することができるシート厚み判別装置として、シートPに対して斜め方向からシートPの厚み部分に向けて光を照射する発光部61と、シートPの厚み部分からの反射光を受光すると共に、シートPの厚みに対応して反射光幅が増減する方向に並んで配設された複数の受光部62a〜62dと、受光強度が基準強度より大きい受光部62a〜62dの数に応じて、シートPの厚みを判別するシート厚み判別部を備えた装置が開示されている。
また、特許文献2には、小型の装置で、検知精度よく記録材の厚さを検出するため、記録材13の通過を確認するフォトセンサ10の出力でタイミングを取り、記録材13をローラ1,2で挟持し、歯車3,4でローラを回転させ、ローラ1,2の記録材13を挟持していない時と、した時の軸間距離の違いを搬送ローラ1の支持部材6に取り付けたフォトセンサ8で検出する技術が開示されている。
特開2012−035951号公報 特開平09−022151号公報
しかし、記録媒体の重送を検知するために光学部品を追加すると部品点数が増えてしまう。
本発明は、部品点数を増やさずに記録媒体の重送を検知することを目的とする。
請求項1に係る重送検知装置は、
画像が形成される記録媒体を複数の部材で挟んで搬送する搬送部と、
上記部材を駆動する駆動部と、
上記記録媒体が上記部材の相互間に突入するときに上記駆動部で生じる負荷の極大が、記録媒体の1枚分に相当する大きさよりも大きく生じた場合と、記録媒体の1枚分に相当する時間間隔より短い時間間隔で生じた場合との少なくとも一方について、記録媒体の重なりとして検知する重なり検知部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る画像形成装置は、
画像が形成される記録媒体に画像を形成する形成部と、
上記記録媒体を複数の部材で挟んで搬送する搬送部と、
上記部材を駆動する駆動部と、
上記記録媒体が上記部材の相互間に突入するときに上記駆動部で生じる負荷の極大が、記録媒体の1枚分に相当する大きさよりも大きく生じた場合と、記録媒体の1枚分に相当する時間間隔より短い時間間隔で生じた場合との少なくとも一方について、記録媒体の重なりとして検知する重なり検知部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る重送検知装置および請求項2に係る画像形成装置によれば、部品点数を増やさずに記録媒体の重送を検知することができる。
画像形成装置の一実施形態を表した概略構成図である。 画像形成装置の電気系の要部構成を示す図である。 用紙が定着装置を通過する際に生じる電流値の変化を例示したグラフである。 第1ケースにおける用紙Pの状態を示す図である。 第1ケースの重送を検知する原理を説明する図である。 第2ケースにおける用紙Pの状態を示す図である。 第2ケースの重送を検知する原理を説明する図である。 重送検知処理の手順を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、以下図面を参照して説明する。
図1は、画像形成装置の一実施形態を表した概略構成図である。
この図1を参照して、本実施形態の画像形成装置10の構成を説明する。なお、以下では、黄色をY、マゼンタ色をM、シアン色をC、黒色をKで表すと共に、各構成部品及びトナー画像(画像)を色毎に区別する必要がある場合には、符号の末尾に各色に対応する色の符号(Y、M、C、K)を付して説明する。また、以下では、各構成部品及トナー画像を色毎に区別せずに総称する場合には、符号の末尾の色の符号を省略して説明する。
(全体構成)
本実施形態の画像形成装置10はカラープリンタであり、図1に示すように、画像形成装置10の装置本体10Aの内部には、画像処理部12が設けられている。この画像処理部12は、パーソナルコンピュータなどの外部装置から入力された画像データをY、M、C、Kの4色の階調データに変換する画像処理を行う。
また、装置本体10Aの中央部分には、各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット16が、水平方向に対して傾斜する方向に並べられ互いに間隔をおいて配置されている。また、各色の画像形成ユニット16の鉛直方向の上方には、各色の画像形成ユニット16で形成されたトナー画像が多重に転写される一次転写ユニット18が設けられている。
さらに、一次転写ユニット18の側方(図1の左側)には、後述する供給搬送ユニット30によって搬送経路60に沿って搬送された記録媒体の一例としての用紙Pに、一次転写ユニット18に多重に転写されたトナー画像を転写する二次転写ロール22が設けられている。
二次転写ロール22に対して用紙Pの搬送方向(以下、「用紙搬送方向」という。)の下流側には、用紙Pに転写されたトナー画像を熱及び圧力によって用紙Pに定着させる定着装置24が設けられている。
本実施形態における定着装置24は、加熱部材24Aと加圧部材24Bを備えている。また、加圧部材24Bは、駆動手段の一例としてのモータ112(図2参照。)により回転駆動され、加熱部材24Aは、加圧部材24Bの回転に伴い、従動して回転する。そして、定着装置24は、用紙Pを加熱部材24Aと加圧部材24Bとの間に挟み込み、各部材の回転によって用紙Pを搬送する。つまり、本実施形態における定着装置24は、用紙Pを挟んで搬送する搬送部の一例に相当する。なお、加熱部材24Aおよび加圧部材24Bの具体的な形状についてはここでは特に限定しないが、円柱状の部材であってもよいし、円筒状の部材であってもよいし、無端状のベルト部材であってもよい。
また、定着装置24に対して用紙搬送方向の下流側には、トナー画像が定着された用紙Pを画像形成装置10の装置本体10Aの上部に設けられた排出部26に排出する排出ロール28が設けられている。
一方、画像形成ユニット16の鉛直方向の下方には、用紙Pを供給し搬送する供給搬送ユニット30が設けられている。また、一次転写ユニット18の鉛直方向の上方には、現像器38に補給されるトナーが充填された各色のトナーカートリッジ14が装置幅方向に並んで配置されている。各色のトナーカートリッジ14は、各色の現像器38と図示しない補給管を介して接続されている。
(画像形成ユニット)
各色の画像形成ユニット16は、すべて同様に構成されている。そして、各画像形成ユニット16は、回転する円柱状の像保持体34と、像保持体34の表面を帯電させる帯電器36と、帯電した像保持体34の表面に露光光を照射するLED(Light Emitting Diode)ヘッド32と、を備えている。LEDへッド32は、各色の階調データに従って露光光を照射して像保持体34上に静電潜像を形成する。
画像形成ユニット16は、静電潜像を現像剤(本実施形態では、帯電したトナーと磁性キャリアとを含んだ2成分現像剤)で現像してトナー画像として可視化する現像器38と、像保持体34の表面を清掃する図示しない清掃ブレードを備えている。現像器38には、像保持体34と対向して現像ロール39が配置されており、現像ロール39は現像剤を周面に保持して像保持体34との対向位置へと搬送する。
帯電器36、LEDへッド32、現像ロール39、及び清掃ブレードは、像保持体34の表面と対向して、像保持体34の回転方向の上流側から下流側へ向けてこの順番で配置されている。
以上の構成により、各色の画像形成ユニット16では、像保持体34上に各色のトナー画像が形成される。
(転写部(一次転写ユニット・二次転写ロール))
一次転写ユニット18は、無端状の中間転写ベルト42と、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、図示しないモータにより回転駆動して中間転写ベルト42を矢印A方向に周回させる駆動ロール46と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42が巻き掛けられ、中間転写ベルト42に張力を付与する張力付与ロール48と、張力付与ロール48の鉛直方向上方に配置されて中間転写ベルト42と従動回転する補助ロール50と、を備えている。また、一次転写ユニット18は、中間転写ベルト42を挟んで各色の像保持体34の反対側に各々配置される一次転写ロール52を備えている。
以上の構成により、各色の画像形成ユニット16の像保持体34上に形成されたY、M、C、Kの各色のトナー画像が、各色の一次転写ロール52によって、中間転写ベルト42上に多重に転写される。
画像形成装置10には、中間転写ベルト42を挟んで駆動ロール46の反対側に、ベルトクリーナ56が配置され、中間転写ベルト42を挟んで補助ロール50の反対側に、上述した二次転写ロール22が設けられている。ベルトクリーナ56は、中間転写ベルト42の表面に接して中間転写ベルト42の表面を清掃する。二次転写ロール22は、補助ロール50との間に二次転写電圧が印加されることにより、用紙Pにトナー画像を転写する。
これら画像形成ユニット16と一次転写ユニット18と二次転写ロール22とを併せたものが、本発明にいう形成部の一例に相当する。
(供給搬送ユニット)
供給搬送ユニット30は、装置本体10A内において、画像形成ユニット16に対して鉛直方向の下方に配置されて複数の用紙Pが積載される給紙トレイ62を備えている。
さらに、供給搬送ユニット30は、給紙トレイ62に積載された用紙Pを搬送経路60へ送り出す給紙ロール64と、給紙ロール64によって送り出された用紙Pを1枚ずつ分離する分離ロール66と、用紙Pの搬送タイミングを合わせるレジロール68と、を備えている。そして、各ロールが、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けてこの順番で配置されている。
以上の構成により、給紙トレイ62から供給された用紙Pは、回転するレジロール68によって中間転写ベルト42と二次転写ロール22との接触部(二次転写位置)へ定められたタイミングで送り出される。
二次転写位置に送り出された用紙Pは、トナー画像の転写を受けて定着装置24へと搬送される。そして、定着装置24に搬送された用紙Pは、加熱部材24Aにより加熱され、かつ加熱部材24A及び加圧部材24Bにより加圧されて、用紙Pの一方の面(画像形成面)にトナー画像が定着される。
画像形成装置10は、定着装置24によって一方の面にトナー画像が定着された用紙Pを、他方の面にトナー画像を形成するために搬送経路60の上流側に回送する両面搬送装置70を備えている。この両面搬送装置70は、排出ロール28からレジロール68に向けて用紙Pが搬送される両面搬送経路72と、両面搬送経路72に沿って用紙Pを搬送する搬送ロール74、76とを備えている。用紙Pは両面搬送経路72を搬送されることで表裏が反転される。
次に、画像形成装置10の電気系の要部構成について説明する。
図2は、画像形成装置10の電気系の要部構成を示す図である。
本実施形態の画像形成装置10は、画像形成装置10の全体的な動作を司るCPU(Central Processing Unit)100、及び各種プログラムや各種パラメータ等が予め記憶されたROM(Read Only Memory)102を備えている。図1に示す画像処理部12の機能はこのCPU100の動作の一部として実行される。また、画像形成装置10は、CPU100による各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)104、及びフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶部106を備えている。
また、画像形成装置10は、外部装置と通信データの送受信を行う通信回線I/F(Interface)部108を備えている。また、画像形成装置10は、画像形成装置10に対するユーザからの指示を受け付ける一方、ユーザに対して画像形成装置10の動作状況等に関する各種情報を表示する操作表示部110を備えている。なお、操作表示部110は、例えば、プログラムの実行により操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示される表示面にタッチパネルが設けられたディスプレイ、及びテンキーやスタートボタン等のハードウェアキーを含む。
画像形成装置10は、上述したように、加圧部材24Bを回転駆動するモータ112を備えている。このモータ112が、本発明にいう駆動部の一例に相当する。また、画像形成装置10は、モータ112の負荷(トルク)を検出するトルク検出部114を備えている。このトルク検出部114が、本発明にいう検出部の一例に相当する。本実施形態におけるトルク検出部114は、モータ112に接続されており、モータ112のトルクを、モータ112に流れる電流値として検出する。
なお、本発明にいう検出部は、駆動部の負荷を検出するものであれば特に限定されない。例えば、検出部は、シャント抵抗間の電圧を測定して電流を検知するものであってもよいし、モータ112に電流が流れる経路上に抵抗を設け、その抵抗間の電圧を測定して電流を検知するものであってもよい。また、例えば、検出部は、モータ112に電流が流れる経路上にホール素子による電流センサを設けて電流を検知するものであってもよい。
これらCPU100、ROM102、RAM104、記憶部106、通信回線I/F部108、操作表示部110、モータ112、及びトルク検出部114の各部がアドレスバス、データバス、及び制御バス等のバス116を介して互いに接続されている。
以上の構成により、本実施形態に係る画像形成装置10は、CPU100によりROM102、RAM104、及び記憶部106に対するアクセスを行うとともに、CPU100により通信回線I/F部108を介して外部装置との間で通信データの送受信も行う。また、画像形成装置10は、CPU10により、操作表示部110を介した各種指示情報の取得、及び操作表示部110に対する各種情報の表示を各々行う。また、画像形成装置10は、CPU100により、モータ112の制御、及びトルク検出部114によって検出された電流値の取得を各々行う。
ところで、本実施形態に係る画像形成装置10では、用紙Pの重送を検知する重送検知機能が搭載されている。
上述したように、供給搬送ユニット30は分離ロール66で用紙Pを1枚ずつ分離するが、環境や用紙Pの状態によっては複数の用紙Pが重なり合って搬送される重送を生じる場合がある。このように重なり合って搬送された用紙Pにトナー画像が転写され定着装置24を通過すると、トナー画像の定着が不十分なためにトナーの一部が用紙Pから剥がれて加熱部材24Aに付着する虞がある。このように加熱部材24Aに付着したトナーは、別の用紙Pに付着して画像欠陥を生じたり、画像形成装置10内の他の箇所に移って汚損したりする。このため、本実施形態に係る画像形成装置10では、用紙Pの重送を重送検出機能によって検出することでこのような画像欠陥などを回避している。
この重送検知機能は、トルク検出部114によって検出された電流値がCPU10によって分析されることで実現されている。このような重送検知機能を担うCPU10が、本発明にいう重なり検知部の一例に相当する。ここで、用紙Pが定着装置24を通過する際に生じるトルクの変化に伴って生じる電流値の変化について説明する。
図3は、用紙Pが定着装置24を通過する際に生じる電流値の変化を例示したグラフである。
図3の縦軸は、トルク検出部114によって検出された電流値を表し、横軸は時間を表している。
図3に示すように、トルク検出部114によって検出された電流値(即ちモータ112のトルク)は、タイミングt1で上に凸のピーク値を生じ、その後、ノイズを除けばほぼ一定値となり、タイミングt2で下に凸のピーク値を生じる。
タイミングt1では用紙Pが定着装置24に突入し、加圧部材24Bに、加圧部材24Bの回転方向とは逆方向のカが働いてモータ112のトルクが増加する。その結果、トルク検出部114により出力される電流値も増加して上に凸のピーク値(極大値)を生じる。その後、用紙Pは加熱部材24Aと加圧部材24Bに挟まれて搬送され、用紙Pが定着装置24に突入した際の上記逆方向の力が働かなくなるため、上記ピーク値から電流値が減少して安定する。そして、タイミングt2では用紙Pが定着装置24から排出され、加圧部材24Bに、加圧部材24Bの回転方向に力が働いてモータ112のトルクが減少する。その結果、トルク検出部114により出力される電流値も減少して下に凸のピーク値(極小値)を生じる。
次に、このような電流値(トルク)の変化に基づいて重送を検知する原理について説明する。用紙Pの重送の形態としては、複数枚の用紙Pの先端が揃っている第1ケースと、複数枚の用紙Pの先端が互いにずれている第2ケースが考えられる。なお、用紙Pの重送は典型的には2枚の用紙Pが重なり合った重送であって3枚以上の重送はまれであるので、以下の説明では2枚の用紙Pの重送のみについて説明する。
まず、第1ケースの重送を検知する原理について説明する。
図4は、第1ケースにおける用紙Pの状態を示す図であり、図5は、第1ケースの重送を検知する原理を説明する図である。図5の縦軸はトルク検出部114によって検出された電流値を表し、横軸は時間を表している。
第1ケースでは、図4に示すように、2枚の用紙Pが、互いに先端(および後端)が揃った状態で重なり合っている。このように重なり合った2枚の用紙Pが定着装置24に突入した場合には、加圧部材24Bの回転方向と逆方向のカは、1枚の用紙Pが定着装置24に突入した場合に生じる力よりも大きな力となる。
このため、図5に示すように、用紙Pの突入時に生じる電流値(トルク)のピーク値は、1枚の用紙Pが突入したタイミングt3、t4よりも、重なり合った2枚の用紙Pが突入したタイミングt5の方が大きなピーク値となる。ここで、ピーク値の大きさは、定着装置24に記録媒体が挟まっていないときや挟まって定常通過中における定常的な電流値を基準として測るものとする。
本実施形態に係る重送検知機能では、1枚の用紙Pが突入した場合に生じる平均的なピーク値p0よりも大きな閾値p1が設定されていて、タイミングt5のように、この閾値p1を超えたピーク値を生じた場合に第1ケースの重送が生じたと検知されることになる。
次に、第2ケースの重送を検知する原理について説明する。
図6は、第2ケースにおける用紙Pの状態を示す図であり、図7は、第2ケースの重送を検知する原理を説明する図である。図7でも、縦軸はトルク検出部114によって検出された電流値を表し、横軸は時間を表している。
第2ケースでは、図6に示すように2枚の用紙Pが、先端がずれた状態で重なり合っている。このように重なり合った2枚の用紙Pが定着装置24に突入した場合には、加圧部材24Bの回転方向と逆方向のカは、1枚の用紙Pが定着装置24に突入した場合に生じる力と同等である。従って、電流値(トルク)のピーク値の大きさでは検知できない。
しかし、図6に示すように用紙Pが重なっている場合には、1枚目の先端が突入した後、1枚分の用紙Pの通過時間を経る前に2枚目の先端が突入することになる。
このため、図7に示すように、用紙Pの突入時に生じる電流値(トルク)のピーク値は、1枚の用紙Pが順次に突入したタイミングt6、t7よりも、重なり合った2枚の用紙Pが突入したタイミングt8、t9の方が短時間の時間間隔で生じることになる。
本実施形態に係る重送検知機能では、1枚の用紙Pが順次に定着装置24を通過する平均的な突入間隔T0よりも短い閾値T1が設定されていて、タイミングt8、t9のように、この閾値T1よりも短い時間間隔でピーク値を生じた場合に第2ケースの重送が生じたと検知されることになる。
以下、このような原理に基づいて重送を検知する重送検知処理の手順についてフローチャートを参照して説明する。
図8は、重送検知処理の手順を示すフローチャートである。
重送検知処理が開始されると、まず、トルク検出部114によってモータ112のトルクを表した電流値が検出され(ステップS101)、その電流値が上に凸のピーク値を示しているか判定される(ステップS102)。ピーク値が生じていない場合(ステップS102;N)はステップS101に戻って電流値の検出が繰り返され、ピーク値が生じている場合(ステップS102;Y)はピーク値の発生間隔が図7に示す閾値T1以下の短い間隔であるか判定される(ステップS103)。
ピーク値の発生間隔が閾値T1以下の短い間隔である場合(ステップS103;Y)には、上述した第2ケースの重送が生じているのでジョブが停止され(ステップS105)、ユーザに対し操作表示部110を介して用紙Pの除去が指示される。重送された用紙Pがこのように除去されることで、上述した画像欠陥や汚損が回避される。
ピーク値の発生間隔が閾値T1を超す長い間隔である場合(ステップS103;N)には、ピーク値の大きさが図5に示す閾値p1以上の大きなピークであるか判定される(ステップS104)。そして、ピーク値の大きさが閾値p1以上の大きなピークである場合(ステップS104;Y)は、上述した第1ケースの重送が生じているのでジョブが停止され(ステップS105)、ユーザに対し操作表示部110を介して用紙Pの除去が指示される。
ピーク値の大きさが閾値p1未満の小さなピークである場合(ステップS104;N)には、記録媒体は正常に1枚ずつ搬送されているのでステップS101に戻って上記手順が繰り返される。
なお、上記説明では、加圧部材が駆動されて加熱部材が従動する例が示されているが、本発明にいう複数の部材は、加熱部材が駆動されて加圧部材が従動するものであってもよく、加圧部材と加熱部材の両方が駆動されるものであってもよい。
また、上記説明では、定着装置の負荷によって重送を検知する例が示されているが、本発明の重送検知装置は、レジロールの負荷によって重送を検知するものであってもよく、用紙のフィーダを備えている場合にはフィードロールの負荷によって重送を検知するものであってもよい。
また、上記説明では、画像形成装置の実施形態として電子写真方式のカラープリンタが例示されているが、本発明の画像形成装置は、インクジェット方式の装置であってもよく、モノクロ専用機であってもよく、コピー機やファクシミリや複合機であってもよい。
10……画像形成装置、 16……画像形成ユニット、 18……一次転写ユニット、 30……供給搬送ユニット、 22……二次転写ロール、 24……定着装置、 24A……加熱部材、 24B……加圧部材、 112……モータ、 114……トルク検出部

Claims (2)

  1. 画像が形成される記録媒体を複数の部材で挟んで搬送する搬送部と、
    前記部材を駆動する駆動部と、
    前記記録媒体が前記部材の相互間に突入するときに前記駆動部で生じる負荷の極大が、該記録媒体の1枚分に相当する大きさよりも大きく生じた場合と、該記録媒体の1枚分に相当する時間間隔より短い時間間隔で生じた場合との少なくとも一方について、該記録媒体の重なりとして検知する重なり検知部と、
    を備えたことを特徴とする重送検知装置。
  2. 画像が形成される記録媒体に画像を形成する形成部と、
    前記記録媒体を複数の部材で挟んで搬送する搬送部と、
    前記部材を駆動する駆動部と、
    前記記録媒体が前記部材の相互間に突入するときに前記駆動部で生じる負荷の極大が、該記録媒体の1枚分に相当する大きさよりも大きく生じた場合と、該記録媒体の1枚分に相当する時間間隔より短い時間間隔で生じた場合との少なくとも一方について、該記録媒体の重なりとして検知する重なり検知部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2016125103A 2016-06-24 2016-06-24 重送検知装置および画像形成装置 Pending JP2017227812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125103A JP2017227812A (ja) 2016-06-24 2016-06-24 重送検知装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016125103A JP2017227812A (ja) 2016-06-24 2016-06-24 重送検知装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017227812A true JP2017227812A (ja) 2017-12-28

Family

ID=60889256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016125103A Pending JP2017227812A (ja) 2016-06-24 2016-06-24 重送検知装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017227812A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020033139A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 キヤノン株式会社 シート搬送装置、原稿読取装置及び画像形成装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0395051A (ja) * 1989-09-04 1991-04-19 Minolta Camera Co Ltd メディアの検出装置
JPH07295311A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Hitachi Ltd 画像形成装置および搬送装置
JP2003029555A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Canon Inc 画像形成装置
US20040076442A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
CN103896089A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 山东新北洋信息技术股份有限公司 介质重叠检测方法和介质处理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0395051A (ja) * 1989-09-04 1991-04-19 Minolta Camera Co Ltd メディアの検出装置
JPH07295311A (ja) * 1994-04-22 1995-11-10 Hitachi Ltd 画像形成装置および搬送装置
JP2003029555A (ja) * 2001-07-18 2003-01-31 Canon Inc 画像形成装置
US20040076442A1 (en) * 2002-10-18 2004-04-22 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
CN103896089A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 山东新北洋信息技术股份有限公司 介质重叠检测方法和介质处理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020033139A (ja) * 2018-08-29 2020-03-05 キヤノン株式会社 シート搬送装置、原稿読取装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6388394B2 (ja) 画像形成装置
JP5103226B2 (ja) 画像形成装置
JP6606944B2 (ja) 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置
JP5900686B1 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP2015090462A (ja) 画像形成装置、画像形成システムおよび画像形成方法
JP6805707B2 (ja) 画像形成装置および画像不良判断プログラム
JP2008037528A (ja) シート積載装置、および画像形成装置
JP5871095B1 (ja) 定着装置、画像形成装置、及び定着プログラム
WO2013047040A1 (ja) 画像形成装置
US8282095B2 (en) Double-feed detection apparatus and image forming apparatus
JP2017227812A (ja) 重送検知装置および画像形成装置
JP2017058481A (ja) 定着装置、及び画像形成装置
JP2017058480A (ja) 搬送装置、定着装置、及び画像形成装置
JP6132039B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成プログラム
JP2014030922A (ja) 駆動装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2019207382A (ja) 画像形成装置
JP2012194428A (ja) 画像形成装置
JP5332154B2 (ja) 画像形成装置
JP5303942B2 (ja) 記録媒体搬送装置、転写装置及び画像形成装置
JP2008287027A (ja) 画像形成装置
JP5900687B1 (ja) 搬送装置、画像形成装置、及び搬送プログラム
JP2017054034A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009294556A (ja) 画像形成装置
JP2008222417A (ja) 画像形成装置
JP5858863B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200804

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210803