JP2017092546A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる電子部品を提供することである。
【解決手段】本発明に係る電子部品は、積層体と、積層体に設けられているフィルタと、積層体に設けられている入出力端子と、積層体に設けられ、かつ、フィルタと入出力端子との間に接続されているインピーダンス整合用インダクタであって、インピーダンス整合用インダクタ導体層と、インピーダンス整合用インダクタ導体層から積層方向に向かって延在する第1のインピーダンス整合用ビアホール導体及び第2のインピーダンス整合用ビアホール導体と、を含むインピーダンス整合用ループビアインダクタと、を備えており、第1のインピーダンス整合用ビアホール導体と第2のインピーダンス整合用ビアホール導体とのそれぞれに接続された2以上の導体層により構成されるコンデンサが設けられていないこと、を特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタを備えた電子部品に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の積層帯域通過フィルタ(以下、単にフィルタと呼ぶ)が知られている。該フィルタは、5つのLC並列共振器を備えている。5つのLC並列共振器はそれぞれ、互いに並列に接続されているインダクタ及びコンデンサを含んでいる。
インダクタは、線路電極、第1のビア電極及び第2のビア電極を有している。線路電極は、前後方向に延在する直線の導体層である。第1のビア電極及び第2のビア電極は、線路電極の両端から下方に向かって延在している。コンデンサは、コンデンサ電極及びグランド電極を有している。コンデンサ電極は、第1のビア電極の下端に接続されている。グランド電極は、第2のビア電極の下端に接続されている。このようなLC並列共振器は、インダクタ及びコンデンサにより囲まれたループ面を形成している。そして、5つのLC並列共振器は、隣り合うもの同士のループ面が対向するように、左右方向に一列に並んでいる。これにより、隣り合うLC並列共振器同士が電磁気的に結合している。以上のようなフィルタは、バンドパスフィルタを構成している。
ところで、フィルタにおいて、通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくしたいという要望がある。しかしながら、上記バンドパスフィルタでは、通過帯域外の高周波領域における減衰量が十分ではない。
国際公開第2007/119356号公報
そこで、本発明の目的は、通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、前記積層体に設けられているフィルタと、前記積層体に設けられている入出力端子と、前記積層体に設けられ、かつ、前記フィルタと前記入出力端子との間に接続されているインピーダンス整合用インダクタであって、インピーダンス整合用インダクタ導体層と、該インピーダンス整合用インダクタ導体層から前記積層方向に向かって延在する第1のインピーダンス整合用ビアホール導体及び第2のインピーダンス整合用ビアホール導体と、を含むインピーダンス整合用ループビアインダクタと、を備えており、前記第1のインピーダンス整合用ビアホール導体と前記第2のインピーダンス整合用ビアホール導体とのそれぞれに接続された2以上の導体層により構成されるコンデンサが設けられておらず、前記第1のインピーダンス整合用ビアホール導体と前記第2のインピーダンス整合用ビアホールとの間に浮遊容量が発生していること、を特徴とする。
本発明によれば、通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる。
一実施形態に係るダイプレクサ10aの等価回路図である。 ダイプレクサ10a,10bの外観斜視図である。 ダイプレクサ10aの分解斜視図である。 ダイプレクサ10aの分解斜視図である。 ダイプレクサ10aの分解斜視図である。 ダイプレクサ10aの絶縁体層16b〜16dを上側から透視した図である。 第1のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。 第2のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。 変形例に係るダイプレクサ10bの等価回路図である。 ダイプレクサ10bの分解斜視図である。 ダイプレクサ10bの分解斜視図である。 第3のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。 その他の実施形態に係るダイプレクサ10cの絶縁体層16b〜16dを上側から透視した図である。
(ダイプレクサの構成)
以下に本発明の一実施形態に係るダイプレクサ10a(電子部品の一例)の回路構成について図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係るダイプレクサ10aの等価回路図である。なお、ループビアインダクタとは、インダクタ導体層の一端に接続したビアホール導体とインダクタ導体層の他端に接続したビアホール導体で構成されるインダクタある。
ダイプレクサ10aは、図1に示すように、信号経路SL1,SL2、外部電極14a〜14f、インダクタL1〜L7,L100及びコンデンサC1〜C7,C11〜C17を備えている。
外部電極14a〜14cは、高周波信号の入出力端子である。外部電極14d〜14fは、接地電位に接続されるグランド端子である。信号経路SL1の一端は、外部電極14aに接続されている。信号経路SL1の他端は、外部電極14bに接続されている。信号経路SL2の一端は、外部電極14aに接続されている。信号経路SL2の他端は、外部電極14cに接続されている。すなわち、ダイプレクサ10aは、信号経路SL1と信号経路SL2とが枝分かれした構造を有している。
コンデンサC7とインダクタL7とは、並列に接続されることによりLC並列共振器LC7を構成しており、外部電極14aと信号経路SL1,SL2が枝分かれする位置との間に設けられている。従って、LC並列共振器LC7の一端は、外部電極14aに接続されている。
コンデンサC11〜C13及びインダクタL100(インピーダンス整合用ループビアインダクタの一例)は、信号経路SL1に設けられており、外部電極14aから外部電極14bへと向かう方向においてこの順に直列に接続されている。また、コンデンサCpは、インダクタL100に発生している浮遊容量であり、インダクタL100に並列に接続されている。これにより、インダクタL100とコンデンサCpとは、LC並列共振器LC100を構成している。
コンデンサC1とインダクタL1とは、並列に接続されることによりLC並列共振器LC1を構成している。LC並列共振器LC1の一端は、コンデンサC11とコンデンサC12との間において信号経路SL1に接続されている。LC並列共振器LC1の他端は、外部電極14e,14fに接続されている。
コンデンサC2とインダクタL2(第1のループインダクタの一例)とは、並列に接続されることによりLC並列共振器LC2(第1のLC並列共振器の一例)を構成している。LC並列共振器LC2の一端は、コンデンサC12とコンデンサC13との間において信号経路SL1に接続されている。LC並列共振器LC2の他端は、外部電極14e,14fに接続されている。また、インダクタL1とインダクタL2とは、電磁界結合している。
コンデンサC3とインダクタL3(第2のループインダクタの一例)とは、並列に接続されることによりLC並列共振器LC3(第2のLC並列共振器の一例)を構成している。LC並列共振器LC3の一端は、コンデンサC13とインダクタL100との間において信号経路SL1に接続されている。LC並列共振器LC3の他端は、外部電極14e,14fに接続されている。また、インダクタL2とインダクタL3とは、電磁界結合している。
コンデンサC14の一方の電極は、コンデンサC11とコンデンサC12との間において信号経路SL1に接続されている。コンデンサC15の一方の電極は、コンデンサC12とコンデンサC13との間において信号経路SL1に接続されている。コンデンサC16の一方の電極は、コンデンサC13とインダクタL100との間において信号経路SL1に接続されている。コンデンサC14〜C16の他方の電極は互いに接続されている。
以上のように構成されたLC並列共振器LC1〜LC3及びコンデンサC11〜C16は、例えば、5GHzを中心周波数とする第1の通過帯域を有するバンドパスフィルタBPF(第1のバンドパスフィルタの一例)を構成している。
コンデンサC4とインダクタL4とは、並列に接続されることによりLC並列共振器LC4を構成している。コンデンサC5とインダクタL5は、並列に接続されることによりLC並列共振器LC5を構成している。並列共振器LC4,LC5は、信号経路SL2に設けられており、外部電極14aから外部電極14cへと向かう方向においてこの順に直列に接続されている。LC並列共振器LC4の一端は、LC並列共振器LC7の他端に接続されている。LC並列共振器LC5の他端は、外部電極14cに接続されている。
コンデンサC6とインダクタL6とは、直列に接続されることによりLC直列共振器LC6を構成している。LC直列共振器LC6の一端は、LC並列共振器LC4とLC並列共振器LC5との間において信号経路SL2に接続されている。LC直列共振器LC6の他端は、外部電極14dに接続されている。
コンデンサC17の一方の電極は、LC並列共振器LC5と外部電極14cとの間に接続されている。コンデンサC17の他方の電極は、外部電極14dに接続されている。
以上のように構成されたLC並列共振器LC4,LC5、LC直列共振器LC6及びコンデンサC17は、第1の通過帯域よりも低い中心周波数とする第2の通過帯域を有するローパスフィルタLPFを構成している。すなわち、ローパスフィルタLPFは、外部電極14aと外部電極14cとの間において、第2の通過帯域の高周波信号を通過させる。
また、LC並列共振器LC4,LC5は、共振周波数の高周波信号を外部電極14aと外部電極14cにおいて通過させない。LC並列共振器LC4,LC5の共振周波数は、例えば、第2の通過帯域の高周波側の近傍の周波数である。LC直列共振器LC6は、LC直列共振器LC6の共振周波数となる高周波信号を外部電極14aと外部電極14cの間において通過させない。
以上のように構成されたダイプレクサ10aは、前記の通り、ダイプレクサとして機能する。例えば、外部電極14aから入力してきた高周波信号のうち、第1の通過帯域(例えば、5GHz付近)の高周波信号は、外部電極14bから出力する。外部電極14aから入力してきた高周波信号のうち、第2の周波数帯域(例えば、2GHz)の高周波信号は、外部電極14cから出力する。なお、ダイプレクサのそれぞれのフィルタに対応するグランドは分離して構成されており、分離することにより、ローパスフィルタの通過帯域外の減衰量を改善することができる。
(ダイプレクサの具体的構成)
次に、ダイプレクサ10aの具体的な構成について図面を参照しながら説明する。図2は、ダイプレクサ10aの外観斜視図である。図3ないし図5は、ダイプレクサ10aの分解斜視図である。図6は、ダイプレクサ10aの絶縁体層16b〜16dを上側から透視した図である。図6では、インダクタL1〜L3及びインダクタL100のみを示した。ダイプレクサ10aにおいて、積層体12の積層方向を上下方向と定義する。また、ダイプレクサ10aを上側から見たときに、ダイプレクサ10aの上面の長辺が延在する方向を左右方向(第2の方向の一例)と定義し、ダイプレクサ10aの上面の短辺が延在する方向を前後方向(第1の方向の一例)と定義する。上下方向、前後方向及び左右方向は互いに直交している。
ダイプレクサ10aは、図2ないし図5に示すように、積層体12、外部電極14a〜14f、インダクタ導体層18a,18b,22a,22b,26a,26b,50a,50b,52,60a,60b,62a,62b,66a,66b,68a,68b,80、コンデンサ導体層20,24,27,30,32,34,36,40,42,44,46,56,70a,70b,72,76,78,84、グランド導体層28,82、接続導体層51,54,74及びビアホール導体v1〜v11,v15〜v17,v20〜v23,v25〜v30,v35〜v38を具体的な構成として備えている。
積層体12は、図2に示すように、直方体状をなしており、絶縁体層16a〜16z,16aaが上側から下側へとこの順に積層されることにより構成されている。積層体12の底面は、積層体12の下側に位置する面であり、ダイプレクサ10aが回路基板に実装される際に回路基板と対向する実装面である。
絶縁体層16a〜16z,16aaは、上側から見たときに、左右方向に延在する長辺を有する長方形状をなしており、例えば、セラミック等により作製されている。以下では、絶縁体層16a〜16z,16aaの上面を表面と呼び、絶縁体層16a〜16z,16aaの下面を裏面と呼ぶ。
一例として、外部電極14a〜14fは、積層体12の底面に設けられており、積層体12の前面、後面、右面及び左面には設けられていない。外部電極14a〜14fは、長方形状をなしている。外部電極14c,14e,14bは、積層体12の底面の前側の長辺に沿って左側から右側へとこの順に一列に並んでいる。外部電極14d,14a,14fは、積層体12の底面の後側の長辺に沿って左側から右側へとこの順に一列に並んでいる。外部電極14a〜14fは、例えば、銅等からなる下地電極上にNiめっき及びSnめっき、又は、Niめっき及びAuめっきが施されることにより作製されている。
まず、LC並列共振器LC7について説明する。インダクタL7は、積層体12に設けられ、インダクタ導体層52を含んでいる。インダクタ導体層52は、絶縁体層16wの表面の後ろ側の長辺の中央近傍に設けられており、上側から見たときに、時計回り方向に周回する線状の導体層である。以下では、インダクタ導体層52の時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層52の時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
インダクタL7の一端(インダクタ導体層の上流端)は、接続導体層54及びビアホール導体v20,v21を介して外部電極14aに接続されている。接続導体層54は、絶縁体層16zの表面の後ろ側の長辺の中央近傍に設けられており、左右方向に延在する線状の導体層である。ビアホール導体v20は、絶縁体層16z,16aaを上下方向に貫通しており、接続導体層54の右端と外部電極14aとを接続している。ビアホール導体v21は、絶縁体層16w〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層52の上流端と接続導体層54の左端とを接続している。
コンデンサC7は、上側から見たときに、コンデンサ導体層56とインダクタ導体層52とが重なることにより形成されている微小な容量である。
次に、信号経路SL1側の構成について説明する。まず、コンデンサC11〜C13及びインダクタL100について説明する。コンデンサC11は、積層体12に設けられ、コンデンサ導体層30,40,56を含んでいる。コンデンサ導体層56は、絶縁体層16sの表面の中央近傍に設けられており、左右に延在する帯状部を有する導体層である。コンデンサ導体層30は、絶縁体層16rの表面の中央近傍に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層30は、絶縁体層16rを介してコンデンサ導体層56と対向している。コンデンサ導体層40は、絶縁体層16tの表面の中央近傍に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層40は、絶縁体層16sを介してコンデンサ導体層56と対向している。
コンデンサC11の一方の電極(コンデンサ導体層56)は、ビアホール導体v22を介してインダクタL7の他端(インダクタ導体層52の下流端)に接続されている。ビアホール導体v22は、絶縁体層16s〜16vを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層52の下流端とコンデンサ導体層56とを接続している。
コンデンサC12は、積層体12に設けられ、コンデンサ導体層30,36を含んでいる。コンデンサ導体層36は、絶縁体層16qの表面の右半分の領域の設けられており、左右方向に延在する帯状の導体層である。コンデンサ導体層36は、絶縁体層16qを介してコンデンサ導体層30と対向している。これにより、コンデンサC11の他方の電極(コンデンサ導体層30)とコンデンサC12の一方の電極(コンデンサ導体層30)とが接続されている。
コンデンサC13は、積層体12に設けられ、コンデンサ導体層34,36を含んでいる。コンデンサ導体層34は、絶縁体層16rの表面の右端に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層36は、絶縁体層16qを介してコンデンサ導体層34と対向している。これにより、コンデンサC12の他方の電極(コンデンサ導体層36)とコンデンサC13の一方の電極(コンデンサ導体層36)とが接続されている。
インダクタL100(インピーダンス整合用ループビアインダクタの一例)は、積層体12に設けられ、インダクタ導体層50a,50b(インピーダンス整合用インダクタ導体層の一例)及びビアホール導体v15,v16を含んでいる。インダクタ導体層50a,50bはそれぞれ、絶縁体層16b,16cの表面の右半分の領域に設けられており、前後方向に延在する線状の導体層である。インダクタ導体層50a,50bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。ビアホール導体v15(第1のインピーダンス整合用ビアホール導体の一例)は、絶縁体層16b〜16qを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層50a,50bの後端とコンデンサ導体層34とを接続している。これにより、コンデンサC13の他方の電極(コンデンサ導体層34)とインダクタL100の一端(ビアホール導体v15の下端)とが接続されている。
ビアホール導体v16(第2のインピーダンス整合用ビアホール導体の一例)は、絶縁体層16b〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層50a,50bの前端に接続されている。以上のように、インダクタL100は、ビアホール導体v15,v16がインダクタ導体層50a,50bから下側(積層方向の一例)に向かって延在する構造を有している。これにより、図6に示すように、インダクタ導体層50a,50b及びビアホール導体v15,v16により囲まれる長方形状のループ面S100(インピーダンス整合用ループ面の一例)が形成されている。ループ面S100は、左右方向に垂直な平面である。
インダクタL100の他端(ビアホール導体v16の下端)は、接続導体層51及びビアホール導体v17を介して外部電極14bに接続されている。接続導体層51は、絶縁体層16zの表面の右前の角近傍に設けられており、左右方向に延在する線状の導体層である。ビアホール導体v16の下端は、接続導体層51の左端に接続されている。ビアホール導体v17は、絶縁体層16z,16aaを上下方向に貫通しており、接続導体層51の右端と外部電極14bとを接続している。
ところで、ビアホール導体v15とビアホール導体v16との間には浮遊容量が発生している。この浮遊容量は、コンデンサCpである。これにより、コンデンサCpは、インダクタL100に並列に接続されている。そして、インダクタL100及びコンデンサCpは、LC並列共振器LC100を構成している。
なお、LC並列共振器LC100には、ビアホール導体v15,v16のそれぞれに接続された2以上のコンデンサ導体層により構成されるコンデンサが設けられていない。すなわち、インダクタL100に並列に接続されるコンデンサが設けられない。よって、LC並列共振器LC100は、見かけ上では、インダクタL100のみにより構成されている。
次に、信号経路SL1に接続するLC並列共振器LC1について説明する。インダクタL1は、インダクタ導体層18a,18b及びビアホール導体v1,v2を含んでいる。インダクタ導体層18a,18bはそれぞれ、絶縁体層16d,16eの表面の中央近傍に設けられており、前後方向に延在する線状の導体層である。インダクタ導体層18a,18bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。ビアホール導体v1は、絶縁体層16d〜16qを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18a,18bの後端とコンデンサ導体層30とを接続している。これにより、コンデンサC11の他方の電極(コンデンサ導体層30)及びコンデンサC12の一方の電極(コンデンサ導体層30)とインダクタL1の一端(ビアホール導体v1の一端)とが接続されている。
ビアホール導体v2は、絶縁体層16d〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層18a,18bの前端に接続されている。以上のように、インダクタL1は、ビアホール導体v1,v2がインダクタ導体層18a,18bから下側(積層方向の一例)に向かって延在する構造を有している。これにより、図6に示すように、インダクタ導体層18a,18b及びビアホール導体v1,v2により囲まれる長方形状のループ面S1が形成されている。ループ面S1は、左右方向に垂直な平面である。
インダクタL1の他端(ビアホール導体v2の下端)は、グランド導体層28及びビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。グランド導体層28は、絶縁体層16zの表面の右半分の領域に設けられている面状の導体層である。ビアホール導体v2の下端は、グランド導体層28に接続されている。ビアホール導体v10,v11はそれぞれ、絶縁体層16z,16aaを上下方向に貫通しており、グランド導体層28と外部電極14e,14fとを接続している。
コンデンサC1は、コンデンサ導体層20及びグランド導体層28を含んでいる。コンデンサ導体層20は、絶縁体層16yの表面の中央近傍に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層20は、絶縁体層16yを介してグランド導体層28と対向している。
コンデンサC1の一方の電極(コンデンサ導体層20)は、コンデンサ導体層30及びビアホール導体v3を介してインダクタL1の一端(ビアホール導体v1の下端)に接続されている。ビアホール導体v3は、絶縁体層16r〜16xを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層40とコンデンサ導体層30とコンデンサ導体層20とを接続している。
コンデンサC1の他方の電極(グランド導体層28)は、ビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。
次に、LC並列共振器LC2(第1のLC並列共振器の一例)について説明する。インダクタL2(第1のループビアインダクタの一例)は、インダクタ導体層22a,22b及びビアホール導体v4,v5を含んでいる。インダクタ導体層22a,22b(第1のインダクタ導体層の一例)はそれぞれ、絶縁体層16d,16eの表面においてインダクタ導体層18a,18bの右側に設けられており、前後方向に延在する線状の導体層である。インダクタ導体層22a,22bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。ビアホール導体v4(第1のビアホール導体の一例)は、絶縁体層16d〜16sを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層22a,22bの後端とコンデンサ導体層32,36,42とを接続している。これにより、コンデンサC12の他方の電極(コンデンサ導体層36)及びコンデンサC13の一方の電極(コンデンサ導体層36)とインダクタL2の一端(ビアホール導体v4)とが接続されている。
ビアホール導体v5(第2のビアホール導体の一例)は、絶縁体層16d〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層22a,22bの前端に接続されている。以上のように、インダクタL2は、ビアホール導体v4,v5がインダクタ導体層22a,22bから下側(積層方向の一例)に向かって延在する構造を有している。これにより、図6に示すように、インダクタ導体層22a,22b及びビアホール導体v4,v5により囲まれる長方形状のループ面S2(第1のループ面の一例)が形成されている。ループ面S2は、左右方向に垂直な平面であり、ループ面S1の右側においてループ面S1と対向している。これにより、インダクタL1(LC並列共振器LC1)とインダクタL2(LC並列共振器LC2)とが電磁気的に結合している。
インダクタL2の他端(ビアホール導体v5の下端)は、グランド導体層28及びビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。
コンデンサC2は、コンデンサ導体層24及びグランド導体層28を含んでいる。コンデンサ導体層24は、絶縁体層16yの表面においてコンデンサ導体層20の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層24は、絶縁体層16yを介してグランド導体層28と対向している。
コンデンサC2の一方の電極(コンデンサ導体層24)は、コンデンサ導体層32,42及びビアホール導体v6を介してインダクタL2の一端(ビアホール導体v4の下端)に接続されている。コンデンサ導体層32は、絶縁体層16rの表面においてコンデンサ導体層30の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層42は、絶縁体層16tの表面においてコンデンサ導体層40の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。ビアホール導体v6は、絶縁体層16t〜16xを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層32,42とコンデンサ導体層24とを接続している。
コンデンサC2の他方の電極(グランド導体層28)は、ビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。
次に、LC並列共振器LC3(第2のLC並列共振器の一例)について説明する。インダクタL3(第2のループビアインダクタの一例)は、インダクタ導体層26a,26b及びビアホール導体v7,v8を含んでいる。インダクタ導体層26a,26b(第2のインダクタ導体層の一例)はそれぞれ、絶縁体層16d,16eの表面においてインダクタ導体層22a,22bの右側に設けられており、前後方向に延在する線状の導体層である。インダクタ導体層26a,26bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。ビアホール導体v7(第3のビアホール導体の一例)は、絶縁体層16d〜16qを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層26a,26bの後端とコンデンサ導体層34とを接続している。これにより、コンデンサC13の他方の電極(コンデンサ導体層34)とインダクタL100の一端(ビアホール導体v15の下端)とインダクタL3の一端(ビアホール導体v7の下端)とが接続されている。
ビアホール導体v8(第4のビアホール導体の一例)は、絶縁体層16d〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層26a,26bの前端に接続されている。以上のように、インダクタL3は、ビアホール導体v7,v8がインダクタ導体層26a,26bから下側(積層方向の一例)に向かって延在する構造を有している。これにより、図6に示すように、インダクタ導体層26a,26b及びビアホール導体v7,v8により囲まれる長方形状のループ面S3(第2のループ面の一例)が形成されている。ループ面S3は、左右方向に垂直な平面であり、ループ面S2の右側においてループ面S2と対向している。これにより、インダクタL2(LC並列共振器LC2)とインダクタL3(LC並列共振器LC3)とが電磁気的に結合している。
インダクタL3の他端(ビアホール導体v8の下端)は、グランド導体層28及びビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。
コンデンサC3は、コンデンサ導体層27及びグランド導体層28を含んでいる。コンデンサ導体層27は、絶縁体層16yの表面においてコンデンサ導体層24の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層27は、絶縁体層16yを介してグランド導体層28と対向している。
コンデンサC3の一方の電極(コンデンサ導体層27)は、コンデンサ導体層34,44及びビアホール導体v9を介してインダクタL3の一端(ビアホール導体v7の下端)に接続されている。コンデンサ導体層34は、絶縁体層16rの表面においてコンデンサ導体層32の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層44は、絶縁体層16tの表面においてコンデンサ導体層42の右側に設けられており、長方形状をなす導体層である。ビアホール導体v9は、絶縁体層16r〜16xを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層34,44とコンデンサ導体層27とを接続している。
コンデンサC3の他方の電極(グランド導体層28)は、ビアホール導体v10,v11を介して外部電極14e,14fに接続されている。
次に、コンデンサC14〜C16について説明する。コンデンサC14は、コンデンサ導体層40及びコンデンサ導体層46を含んでいる。コンデンサ導体層46は、絶縁体層16vの表面の右半分の領域に設けられており、左右方向に延在する帯状の導体層である。コンデンサ導体層40は、絶縁体層16t,16uを介してコンデンサ導体層46と対向している。コンデンサC14の一方の電極(コンデンサ導体層40)は、コンデンサ導体層30及びビアホール導体v3を介してインダクタL1の一端(ビアホール導体v1の下端)に接続されている。
コンデンサC15は、コンデンサ導体層42及びコンデンサ導体層46を含んでいる。コンデンサ導体層42は、絶縁体層16t,16uを介してコンデンサ導体層46と対向している。コンデンサC15の一方の電極(コンデンサ導体層42)は、インダクタL2の一端(ビアホール導体v4の下端)に接続されている。
コンデンサC16は、コンデンサ導体層44及びコンデンサ導体層46を含んでいる。コンデンサ導体層44は、絶縁体層16t,16uを介してコンデンサ導体層46と対向している。コンデンサC16の一方の電極(コンデンサ導体層44)は、コンデンサ導体層34及びビアホール導体v9を介してインダクタL3の一端(ビアホール導体v7の下端)に接続されている。
また、コンデンサC14〜C16の他方の電極(コンデンサ導体層46)は、互いに接続されている。
ここで、ループ面S2,S3,S100の関係について説明する。図6に示すように、ループ面S100は、ループ面S2,S3に対向している。本実施形態では、ループ面S100は、上側から見たときに、左右方向において、ループ面S2とループ面S3との間に位置している。これにより、インダクタL100とインダクタL2,L3とが電磁気的に結合している。
また、インダクタ導体層50a,50bは、インダクタ導体層18a,18b,22a,22b,26a,26bよりも長い。更に、ビアホール導体v16は、ビアホール導体v2,v5,v8よりも長い。これにより、ループ面S2,S3は、右側から見たときに、ループ面S100に収まってはみ出していない。
次に、信号経路SL2側の構成について説明する。まず、LC並列共振器LC4について説明する。インダクタL4は、積層体12に設けられ、インダクタ導体層60a,60b,62a,62b,64a,64b及びビアホール導体v25,v26を含んでいる。インダクタ導体層60a,60bはそれぞれ、絶縁体層16d,16eの左後ろの角近傍に設けられており、上側から見たときに、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層60a,60bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。インダクタ導体層62a,62bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16f,16gの左後ろの角近傍に設けられており、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層62a,62bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。インダクタ導体層64a,64bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16h,16iの左後ろの角近傍に設けられており、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層64a,64bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。以下では、インダクタ導体層60a,60b,62a,62b,64a,64bの反時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層60a,60b,62a,62b,64a,64bの反時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体v25は、絶縁体層16d〜16fを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層60a,60bの下流端とインダクタ導体層62a,62bの上流端とを接続している。ビアホール導体v26は、絶縁体層16f〜16hを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層62a,62bの下流端とインダクタ導体層64a,64bの上流端とを接続している。これにより、インダクタL4は、上側から見たときに、反時計回り方向に周回しながら下側に向かって進行する螺旋状をなしている。
インダクタL4の一端(インダクタ導体層60a,60bの上流端)は、コンデンサ導体層56及びビアホール導体v22,v23を介してインダクタL7の他端(インダクタ導体層52の下流端)に接続されている。ビアホール導体v23は、絶縁体層16d〜16rを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層60a,60bの上流端とコンデンサ導体層56,76とを接続している。
コンデンサC4は、コンデンサ導体層70a,76を含んでいる。コンデンサ導体層70aは、絶縁体層16mの表面の左半分の領域に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層76は、絶縁体層16lの左半分の領域に設けられており、左右方向に延在する帯状の導体層である。コンデンサ導体層76は、絶縁体層16lを介してコンデンサ導体層70aと対向している。
コンデンサC4の一方の電極(コンデンサ導体層76)は、ビアホール導体v23を介してインダクタL4の一端(インダクタ導体層60a,60bの上流端)に接続されている。コンデンサC4の他方の電極(コンデンサ導体層70a)は、ビアホール導体v27を介してインダクタL4の他端(インダクタ導体層64a,64bの下流端)に接続されている。ビアホール導体v27は、絶縁体層16h〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層64a,64bの下流端とコンデンサ導体層70aとを接続している。
次に、LC並列共振器LC5について説明する。インダクタL5は、積層体12に設けられ、インダクタ導体層66a,66b,68a,68b及びビアホール導体v28を含んでいる。インダクタ導体層66a,66bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16h,16iの左前の角近傍に設けられており、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層66a,66bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。インダクタ導体層68a,68bはそれぞれ、上側から見たときに、絶縁体層16j,16kの左前の角近傍に設けられており、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層68a,68bは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、一致した状態で重なっている。以下では、インダクタ導体層66a,66b,68a,68bの反時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層66a,66b,68a,68bの反時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
ビアホール導体v28は、絶縁体層16h〜16jを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層66a,66bの下流端とインダクタ導体層68a,68bの上流端とを接続している。これにより、インダクタL5は、上側から見たときに、反時計回り方向に周回しながら下側に向かって進行する螺旋状をなしている。
インダクタL5の一端(インダクタ導体層66a,66bの上流端)は、インダクタL4の他端(インダクタ導体層64a,64bの下流端)に接続されている。インダクタL5の他端(インダクタ導体層68a,68bの下流端)は、接続導体層74及びビアホール導体v29,v30を介して外部電極14cに接続されている。接続導体層74は、絶縁体層16zの表面の右前の角近傍に設けられており、左右方向に延在する線状の導体層である。ビアホール導体v29は、絶縁体層16j〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層68a,68bの下流端と接続導体層74の左端とを接続している。ビアホール導体v30は、絶縁体層16z,16aaを上下方向に貫通しており、接続導体層74の右端と外部電極14cとを接続している。
コンデンサC5は、コンデンサ導体層70a,70b,72を含んでいる。コンデンサ導体層70bは、絶縁体層16oの表面の左半分の領域に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層72は、絶縁体層16nの左半分の領域に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層72は、絶縁体層16mを介してコンデンサ導体層70aと対向し、絶縁体層16nを介してコンデンサ導体層70bと対向している。
コンデンサC5の一方の電極(コンデンサ導体層70a,70b)は、ビアホール導体v27を介してインダクタL4の他端(インダクタ導体層64a,64bの下流端)及びインダクタL5の一端(インダクタ導体層66a,66bの上流端)に接続されている。ビアホール導体v27は、絶縁体層16h〜16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層64a,64bの下流端及びインダクタ導体層66a,66bの上流端とコンデンサ導体層70aとを接続している。また、ビアホール導体v35は、絶縁体層16m,16nを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層70aとコンデンサ導体層70bとを接続している。
コンデンサC5の他方の電極(コンデンサ導体層72)は、接続導体層74及びビアホール導体v29,v30を介して外部電極14cに接続されている。
次に、LC直列共振器LC6について説明する。コンデンサC6は、積層体12に設けられており、コンデンサ導体層70b,78を含んでいる。コンデンサ導体層78は、絶縁体層16pの左後ろの角近傍に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層78は、絶縁体層16oを介してコンデンサ導体層70bと対向している。
コンデンサC6の一方の電極(コンデンサ導体層70b)は、コンデンサ導体層70a及びビアホール導体v27,v35を介して、インダクタL4の他端(インダクタ導体層64a,64bの下流端)及びインダクタL5(インダクタ導体層66a,66bの上流端)の一端に接続されている。
インダクタL6は、インダクタ導体層80を含んでいる。インダクタ導体層80は、絶縁体層16uの表面の左後ろの角近傍に設けられており、時計回り方向に周回する線状の導体層である。以下では、インダクタ導体層80の時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層80の時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
インダクタL6の一端(インダクタ導体層80の上流端)は、ビアホール導体v36を介してコンデンサC6の他方の電極(コンデンサ導体層78)に接続されている。ビアホール導体v36は、絶縁体層16p〜16tを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体層78とインダクタ導体層80の上流端とを接続している。
インダクタL6の他端(インダクタ導体層80の下流端)は、グランド導体層82及びビアホール導体v37,v38を介して外部電極14dに接続されている。グランド導体層82は、絶縁体層16zの表面の左半分の領域に設けられており、長方形状をなす導体層である。グランド導体82は、グランド導体28と分離されている。ビアホール導体v37は、絶縁体層16u〜16yを上下方向に貫通しており、インダクタ導体層80の下流端とグランド導体層82とを接続している。ビアホール導体v38は、絶縁体層16z,16aaを上下方向に貫通しており、グランド導体層82と外部電極14dとを接続している。
次に、コンデンサC17について説明する。コンデンサC17は、グランド導体層82,コンデンサ導体層84を含んでいる。コンデンサ導体層84は、絶縁体層16xの表面の左前の角近傍に設けられており、長方形状をなす導体層である。コンデンサ導体層84は、絶縁体層16x,16yを介して、グランド導体層82と対向している。
コンデンサC17の一方の電極(コンデンサ導体層84)は、ビアホール導体v29を介して、コンデンサC5の他方の電極(コンデンサ導体層72)及びインダクタL5の他端(インダクタ導体層68a,68bの下流端)に接続されている。コンデンサC17の他方の電極(グランド導体層82)は、ビアホール導体v38を介して外部電極14dに接続されている。
(効果)
以上のように構成されたダイプレクサ10aによれば、バンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる。より詳細には、ダイプレクサ10aは、インダクタL100を備えている。インダクタL100は、2本のビアホール導体v15,v16及びインダクタ導体層50a,50bにより構成されている。このようなインダクタL100では、2本のビアホール導体v15,v16の間に浮遊容量(コンデンサCp)が発生している。これにより、バンドパスフィルタBPFと外部電極14bとの間には、インダクタL100及びコンデンサCpにより構成されたLC並列共振器LC100が接続されている。LC並列共振器LC100は、共振周波数f100を有している。そこで、バンドパスフィルタBPFの高周波側のカットオフ周波数付近に共振周波数f100が位置するように、インダクタL100のインダクタンス値及びコンデンサCpの容量値を適切な値に調整するように形状を変更すればよい。これにより、ダイプレクサ10aのバンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる。
本願発明者は、ダイプレクサ10aにおいてバンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができることを明らかにするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。より詳細には、本願発明者は、ダイプレクサ10aの構造を有する第1のモデル(実施例)を作成するとともに、ダイプレクサ10aにおいてインダクタL100を除いた構造を有する第2のモデル(比較例)を作成した。なお、第2のモデルでは、インダクタL100を除く際に、インピーダンスが変動したため、インピーダンス補正を行った上で評価した。
図7Aは、第1のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。図7Bは、第2のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。縦軸は、通過特性を示し、横軸は、周波数を示す。通過特性は、外部電極14aから入力される高周波信号の強度に対する外部電極14bから出力される高周波信号の強度の比の値である。
図7Aと図7Bとを比較すると、第1のモデルでは、10GHz近傍に減衰極が発生しているのに対して、第2のモデルでは、10GHz近傍に減衰極が発生していないことが分かる。すなわち、インダクタL100が設けられると、10GHz近傍に減衰極が発生する。10GHzは、バンドパスフィルタBPFの高周波側のカットオフ周波数である。よって、本シミュレーションによって、ダイプレクサ10aにおいてバンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができることが分かる。
また、ダイプレクサ10aによれば、素子の大型化を抑制できる。比較例に係るダイプレクサとして、ダイプレクサ10aのコンデンサCpの代わりに第1のコンデンサ導体層と第2のコンデンサ導体層とが絶縁体層を介して対向するコンデンサが用いられたダイプレクサを用いて説明する。なお、比較例に係るダイプレクサの構成は、基本的にはダイプレクサ10aと同じであるので、比較例に係るダイプレクサの各構成の参照符号についてはダイプレクサ10aの参照符号を流用する。
比較例に係るダイプレクサの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくするためには、前記の通り、バンドパスフィルタBPFと外部電極14bとの間にLC並列共振器LC100が接続されていればよい。LC並列共振器LC100が設けられる場合、一般的には、ビアホール導体v15に第1のコンデンサ導体層を接続し、ビアホール導体v16に第2のコンデンサ導体層を接続する。そして、第1のコンデンサ導体層と第2のコンデンサ導体層とが絶縁体層を介して対向することにより、インダクタL100に並列に接続されたコンデンサが形成される。
しかしながら、コンデンサの形成に第1のコンデンサ導体層及び第2のコンデンサ導体層が用いられると、比較例に係るダイプレクサ内に第1のコンデンサ導体層及び第2のコンデンサ導体層が設けられるためのスペースが必要となる。その結果、比較例に係るダイプレクサの大型化につながってしまう。
そこで、ダイプレクサ10aでは、ビアホール導体v15とビアホール導体v16とのそれぞれに接続された2以上の導体層により構成されるコンデンサは存在しない。その代わりに、ビアホール導体v15とビアホール導体v16との間に発生している浮遊容量によりコンデンサCpが形成されている。すなわち、ダイプレクサ10aでは、導体層が追加されてコンデンサが形成されているのではなく、インダクタL100に発生している浮遊容量を利用してコンデンサCpが形成されている。そのため、ダイプレクサ10aの大型化が抑制される。
また、ダイプレクサ10aでは、以下の理由によっても、素子の大型化が抑制される。インダクタL100のループ面S100は、図6に示すように、インダクタL2のループ面S2とインダクタL3のループ面S3との間に位置している。すなわち、ループ面S100は、左右方向において、バンドパスフィルタBPFが設けられている領域内に位置している。そのため、ダイプレクサ10aにおいて、インダクタL100を設けるスペースを新たに追加する必要がない。よって、ダイプレクサ10aでは、素子の大型化が抑制される。
また、ダイプレクサ10aでは、インダクタ100がインダクタL2とインダクタL3との電磁気的な結合を阻害することが抑制される。より詳細には、ループ面S2,S3は、右側から見たときに、ループ面S100に収まってはみ出していない。これにより、インダクタL2,L3が発生した磁束がインダクタL100のインダクタ導体層50a,50b及びビアホール導体v15,v16を通過することが抑制される。その結果、インダクタ100がインダクタL2とインダクタL3との電磁気的な結合を阻害することが抑制される。
なお、ダイプレクサ10aにおいて、インダクタ導体層50a,50b及びビアホール導体v15,v16の長さを調整することにより、インダクタL100のインダクタンス値を調整し、LC並列共振器LC100の共振周波数f100を調整することが可能である。
(変形例)
以下に、変形例に係るダイプレクサ10bについて図面を参照しながら説明する。図8は、変形例に係るダイプレクサ10bの等価回路図である。図9及び図10は、ダイプレクサ10bの分解斜視図である。なお、ダイプレクサ10bの絶縁体層16aから絶縁体層16iまでの間の構造は、ダイプレクサ10aの絶縁体層16aから絶縁体層16iまでの間の構造と同じであるので、図3を援用する。
ダイプレクサ10bは、LC並列共振器LC20を更に備えている点においてダイプレクサ10aと相違する。以下に、かかる相違点を中心に、ダイプレクサ10bについて説明する。
LC並列共振器LC20は、図8に示すように、バンドパスフィルタBPFとLC並列共振器LC100との間に接続されており、インダクタL20及びコンデンサC20を含んでいる。インダクタL20とコンデンサC20とは並列接続されている。
インダクタL20は、図9に示すように、インダクタ導体層90a,90bを含んでいる。インダクタ導体層90a,90bはそれぞれ、絶縁体層16j,16kの表面の右後ろの角近傍に設けられており、上側から見たときに、反時計回り方向に周回する線状の導体層である。インダクタ導体層90aとインダクタ導体層90bとは、同じ形状をなしており、上側から見たときに、重なっている。以下では、インダクタ導体層90a,90bの反時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、インダクタ導体層90a,90bの反時計回り方向の下流側の端部を下流端と呼ぶ。
インダクタL20の一端は、インダクタ導体層90a,90bの上流端がビアホール導体v7に接続されることにより、インダクタL3に接続されている。インダクタL20の他端は、インダクタ導体層90a,90bの下流端がビアホール導体v15に接続されることにより、インダクタL100に接続されている。
また、コンデンサC20は、コンデンサ導体層34,44,92を含んでいる。ダイプレクサ10bのコンデンサ導体層34は、ビアホール導体v15には接続されていない。コンデンサ導体層92は、絶縁体層16sの表面の右半分の領域に設けられている導体層である。コンデンサ導体層92は、絶縁体層16rを介してコンデンサ導体層34と対向しており、絶縁体層16sを介してコンデンサ導体層44と対向している。
コンデンサC20の一方の電極(コンデンサ導体層32,34,42,44)は、コンデンサC3の一方の電極(コンデンサ導体層27)、コンデンサC13の他方の電極(コンデンサ導体層36)及びコンデンサC16の一方の電極(コンデンサ導体層44)に接続されている。
以上のように構成されたダイプレクサ10bは、ダイプレクサ10aと同様の作用効果を奏することができる。
また、ダイプレクサ10bでは、LC並列共振器LC20がトラップ回路として機能する。これにより、バンドパスフィルタBPFの高周波側の通過帯域周波数の近傍に減衰極を形成することが可能となり、バンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波側における減衰量を大きくすることができる。
本願発明者は、ダイプレクサ10bにおいてバンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができることを明らかにするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。より詳細には、本願発明者は、ダイプレクサ10bの構造を有する第3のモデル(実施例)を作成した。図11は、第3のモデルのシミュレーション結果を示したグラフである。
図11によれば、第3のモデルでは、7GHz近傍に減衰極が発生していることが分かる。すなわち、LC並列共振器LC20が設けられると、7GHz近傍に減衰極が発生する。よって、本シミュレーションによって、ダイプレクサ10bにおいてバンドパスフィルタBPFの通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができることが分かる。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、前記ダイプレクサ10a,10bに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、ダイプレクサ10a,10bの構成を任意に組み合わせてもよい。
また、本発明に係る電子部品は、ダイプレクサでなくてもよい。本発明に係る電子部品は、フィルタを備えた電子部品であればよい。
また、ダイプレクサ10a,10bは、バンドパスフィルタBPF及びローパスフィルタLPFを備えているが、ローパスフィルタLPFの代わりにバンドパスフィルタBPF'(第2のバンドパスフィルタの一例)を備えていてもよい。バンドパスフィルタBPF'の通過帯域は、バンドパスフィルタBPFの通過帯域よりも低い。
なお、インダクタ導体層18a,18bは、上側から見たときに、後端が右側に折り曲げられた形状を有しているが、後端が右側に折り曲げられていない形状を有していてもよいし、後端が左側に折り曲げられた形状を有していてもよい。また、インダクタ導体層18a,18bは、上側から見たときに、前端が右側に折り曲げられた形状を有していてもよいし、前端が左側に折り曲げられた形状を有していてもよい。インダクタ導体層18a,18bでは、インダクタL1とインダクタL2との電磁気的な結合の強度に応じて、その両端の折り曲げの有無や方向が決定される。具体的には、容量性の結合が強い場合、インダクタL1とインダクタL2との距離が小さくなり、これらの誘導性の結合が強くなるとバンドパスフィルタの通過帯域が狭帯域化される。同様に容量性の結合が強い場合、インダクタL1とインダクタL2との距離が大きくなり、これらの誘導性の結合が弱くなるとバンドパスフィルタの通過帯域が広帯域化される。なお、インダクタ導体層26a,26bについてもインダクタ導体層18a,18bと同じである。
また、インダクタ導体層50a,50bは、上側から見たときに、インダクタ導体層18a,18b,22a,22b,26a,26bよりも長いが、インダクタ導体層18a,18b,22a,22b,26a,26bよりも短くてもよい。これにより、インダクタL100のインダクタンス値を小さくすることができる。
なお、ダイプレクサ10a,10bにおいて、インダクタL100のビアホール導体v15,v16は、インダクタL1〜L3のビアホール導体v1,v2,v4,v5,v7,v8よりも長くてもよいし、インダクタL1〜L3のビアホール導体v1,v2,v4,v5,v7,v8よりも短くてもよい。ビアホール導体v15,v16がビアホール導体v1,v2,v4,v5,v7,v8よりも長い場合には、インダクタL100のインダクタンス値が大きくなる。ビアホール導体v15,v16がビアホール導体v1,v2,v4,v5,v7,v8よりも短い場合には、インダクタL100のインダクタンス値が小さくなる。すなわち、ビアホール導体v15,v16の長さを調整することにより、インダクタL100のインダクタンス値を調整することができる。従って、インダクタL100の値が変化することでコンデンサCp(浮遊容量)が変化し、減衰極周波数が変化する。
また、インダクタL100は、インダクタL2とインダクタL3との間に限らない。図12は、その他の実施形態に係るダイプレクサ10cの絶縁体層16b〜16dを上側から透視した図である。
ダイプレクサ10cでは、インダクタL100は、インダクタL3の右側に設けられている。すなわち、ループ面S2、ループ面S3及びループ面S100は、上側から見たときに、左側から右側へとこの順に並んでいる。更に、ループ面S3の右側には、インダクタL100以外のループビアインダクタが設けられていない。このように、ループ面S100は、左右方向において、バンドパスフィルタBPFが設けられている領域内に位置していなくてもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、通過帯域外の高周波領域における減衰量を大きくすることができる点において優れている。
10a,10b,10c:ダイプレクサ
12:積層体
14a〜14f:外部電極
16a〜16z,16aa:絶縁体層
18a,18b,22a,22b,26a,26b,50a,50b:インダクタ導体層
C1〜C7,C11〜C17,C20,Cp:コンデンサ
L1〜L7,L20,L100:インダクタ
LC1〜LC3,LC20,LC100 LC並列共振器
S1〜S3,S100:ループ面
v1〜v11,v15〜v17,v20〜v23,v25〜v30,v35〜v38:ビアホール導体

Claims (11)

  1. 複数の絶縁体層が積層方向に積層されて構成されている積層体と、
    前記積層体に設けられているフィルタと、
    前記積層体に設けられている入出力端子と、
    前記積層体に設けられ、かつ、前記フィルタと前記入出力端子との間に接続されているインピーダンス整合用インダクタであって、インピーダンス整合用インダクタ導体層と、該インピーダンス整合用インダクタ導体層から前記積層方向に向かって延在する第1のインピーダンス整合用ビアホール導体及び第2のインピーダンス整合用ビアホール導体と、を含むインピーダンス整合用ループビアインダクタと、
    を備えており、
    前記第1のインピーダンス整合用ビアホール導体と前記第2のインピーダンス整合用ビアホール導体とのそれぞれに接続された2以上の導体層により構成されるコンデンサが設けられておらず、
    前記第1のインピーダンス整合用ビアホール導体と前記第2のインピーダンス整合用ビアホールとの間に浮遊容量が発生していること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記インピーダンス整合用インダクタ導体層が延在する方向を第1の方向とし、
    前記積層方向及び前記第1の方向に直交する方向を第2の方向とし、
    前記フィルタは、
    前記第1の方向に沿って延在する第1のインダクタ導体層と、該第1のインダクタ導体層から前記積層方向に向かって延在する第1のビアホール導体及び第2のビアホール導体と、を含む第1のループビアインダクタを含む第1のLC並列共振器と、
    前記第1の方向に沿って延在する第2のインダクタ導体層と、該第2のインダクタ導体層から前記積層方向に向かって延在する第3のビアホール導体及び第4のビアホール導体と、を含む第2のループビアインダクタを含む第2のLC並列共振器と、
    を含んでおり、
    前記インピーダンス整合用ループビアインダクタにより囲まれているインピーダンス整合用ループ面が形成されており、
    前記第1のLC並列共振器により囲まれている第1のループ面が形成されており、
    前記第2のLC並列共振器により囲まれている第2のループ面が形成されており、
    前記第1のLC並列共振器と前記第2のLC並列共振器とは、前記第1のループ面と前記第2のループ面とが互いに対向することによって、電磁気的に結合しており、
    前記インピーダンス整合用ループ面は、前記第1のループ面及び前記第2のループ面と対向していること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記インピーダンス整合用ループ面は、前記第2の方向において、前記第1のループ面と前記第2のループ面との間に位置していること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記第1のループ面及び前記第2のループ面は、前記第2の方向から見たときに、該インピーダンス整合用ループ面に収まってはみ出していないこと、
    を特徴とする請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記第1のループ面、前記第2のループ面及び前記インピーダンス整合用ループ面は、前記第2の方向において、この順に並んでいること、
    を特徴とする請求項2に記載の電子部品。
  6. 前記第1のインピーダンス整合用ビアホール導体及び前記第2のインピーダンス整合用ビアホール導体は、前記第1のビアホール導体ないし前記第4のビアホール導体よりも長いこと、
    を特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記インピーダンス整合用インダクタ導体層は、前記第1のインダクタ導体層及び前記第2のインダクタ導体層よりも長いこと、
    を特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記インピーダンス整合用インダクタ導体層は、前記第1のインダクタ導体層及び前記第2のインダクタ導体層よりも短いこと、
    を特徴とする請求項2、請求項3又は請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記フィルタは、第1のバンドパスフィルタであること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
  10. 前記電子部品は、
    ローパスフィルタ又は第2のバンドパスフィルタを、
    更に備えており、
    前記フィルタ、及び、前記ローパスフィルタ又は前記第2のバンドパスフィルタは、ダイプレクサを構成していること、
    を特徴とする請求項9に記載の電子部品。
  11. 前記インピーダンス整合用インダクタは、前記積層方向から見たときに、前記第2のバンドパスフィルタのグランド導体と重なっていること
    を特徴とする請求項10に記載の電子部品。
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