JP2017089211A - 浮上式点検装置およびそれを具える点検システム - Google Patents

浮上式点検装置およびそれを具える点検システム Download PDF

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Abstract

【課題】カメラを搭載した無人浮上機を具え、かつ近接目視点検に適した浮上式点検装置を提供することにある。【解決手段】複数のロータにより浮上、飛行および空中での静止を行う無人飛行モジュールと、その無人飛行モジュールの上部に設けられて点検対象に吸着しての移動とその点検対象からの分離とを行う吸着移動モジュールとを有するプラットフォーム機体と、無人飛行モジュールの下部に設けられた伸縮式アームおよび、その伸縮式アームの先端部に設けられた点検用カメラを有するカメラモジュールとを具え、カメラモジュールは、プラットフォーム機体の浮上、飛行および空中での静止中は伸縮式アームを縮めて当該カメラモジュールの重心をプラットフォーム機体の重心に近づけ、吸着移動モジュールが点検対象に吸着している間は伸縮式アームを伸ばすとともに点検用カメラを点検対象に対する近接目視点検位置に配置する浮上式点検装置である。【選択図】図1

Description

この発明は、無人浮上機とそこに搭載されたカメラ等の機材とを有し、点検が困難な橋梁下面等の点検等を行う浮上式点検装置および、その浮上式点検装置を具える点検システムに関し、特には、近接目視点検に適した浮上式点検装置および点検システムに関するものである。
近年の道路法施行規則の一部改正により、全国で約70万箇所ある道路橋に対して、国が定める統一的な基準による5年に1回の近接目視点検が義務付けられている。しかしながら市町村では、予算不足や人不足、技術力不足等の理由から、点検の確実な実施が困難なことが予想される。このような社会情勢を鑑み、点検していない橋の撲滅と定められた点検サイクルの実施とが確実に担保された社会を実現するためには、橋梁下面(床版下面、桁外面、下部工外面、支承部)の近接目視点検作業を支援する点検システムの開発が望ましい。
ところで従来、橋梁下面の点検装置として本願出願人の前身会社等が提案したものが知られている(特許文献1参照)。この装置は、橋梁の下面のガス管等の長尺付属物を上部通路から点検する装置であって、上部通路上を移動可能な台車と、台車に突設されて水平方向へ延在する基部アームと、基部アームの先端部に支持されて垂直方向へ延在する垂下アームと、台車に設けられて垂下アームを昇降させる垂下アーム昇降手段と、垂下アームの下端部に中間部を固定されて水平方向へ延在する水平アームと、水平アームの先端部に下端部を固定されて上向きに延在する入り込みアームと、入り込みアームの上端部に首振り手段を介して装着されたテレビカメラと、水平アームの水平バランスを取るウエイトと、台車に設けられて、テレビカメラが撮像した画像を表示する画像表示手段とを具えるものであり、この装置によれば、橋梁下面のガス管等の長尺付属物の点検を、手間をかけずに短時間で的確に行うことができる。
また、点検員から離れた部位の点検のためには、カメラを搭載した無人浮上機を使用することが考えられ、このような無人浮上機としては例えば、改正航空法でいうドローン(無人航空機)のうち、複数のロータにより浮上、飛行および空中での静止を行うマルチコプタが知られている(例えば特許文献2参照)。マルチコプタは一般に、マイクロコンピュータおよび、GPS(全地球測位システム)や3軸ジャイロ、3軸加速度計等を搭載していて自律飛行が可能であるとともに、無線通信機を搭載していてその通信機能によりスマートフォン等からなる操縦装置での遠隔操縦が可能で、しかも前方や下方等の視界を撮影する飛行用カメラを搭載していて操縦員の操縦装置にそのマルチコプタからの視界の画像を送ることができ、現在では多種のものが比較的安価に市販されている。
特開2005−133471号公報 特開2013−010499号公報
しかしながら、本願発明者が特許文献1記載の技術を検討したところ、この技術ではテレビカメラが、垂下アームおよび水平アームを介して支持された入り込みアームの上端部に首振り手段を介して装着されていることから、テレビカメラの位置を点検部位に対して高精度に位置決めすることが構造的に困難であり、近接目視点検作業への使用に適しているとはいえないということが判明した。
このため本願発明者は特許文献2等で知られるようなマルチコプタの使用についても検討したが、飛行中の位置決め精度が充分でなく、また点検用カメラの搭載位置によっては機体のバランスを取るのが困難になることから、所定位置で点検作業を行うことが容易でなく、しかも搭載したバッテリでモータを駆動してロータを回転させるため、飛行時間が搭載バッテリの容量の制約を受け、充分な作業時間を確保することが困難であり、これもそのままでは近接目視点検作業への使用に適しているとはいえないということが判明した。
それゆえ本発明は、カメラを搭載した無人浮上機を具え、かつ近接目視点検に適した浮上式点検装置およびそれを具える点検システムを提供することを目的としている。
この発明は、上記課題を有利に解決するものであり、この発明の浮上式点検装置は、
複数のロータにより浮上、飛行および空中での静止を行う無人飛行モジュールと、その無人飛行モジュールの上部に設けられて点検対象に吸着しての移動と点検対象からの分離とを行う吸着移動モジュールとを有するプラットフォーム機体と、
前記プラットフォーム機体の前記無人飛行モジュールの下部に設けられて水平方向へ伸縮する伸縮式アームと、その伸縮式アームの先端部に設けられた点検用カメラとを有するカメラモジュールと、
を具え、
前記カメラモジュールは、前記プラットフォーム機体の浮上、飛行および空中での静止中は前記伸縮式アームを縮めて当該カメラモジュールの重心を前記プラットフォーム機体の重心に近づけ、前記プラットフォーム機体の前記吸着移動モジュールが前記点検対象に吸着している間は前記伸縮式アームを伸ばすとともに前記点検用カメラを前記点検対象に対する近接目視点検位置に配置することを特徴としている。
また、この発明の点検システムは、
前記浮上式点検装置と、
前記浮上式点検装置から前記カメラモジュールの点検用カメラで撮影した画像のデータを受け取ってその画像を画面上に表示する点検ユニットと、
前記点検対象に対する位置を固定されて前記浮上式点検装置に対する距離および方向を測定し、その測定結果から前記浮上式点検装置の3次元位置を特定して出力する点検装置位置特定ユニットと、
を具えることを特徴とするものである。
この発明の浮上式点検装置にあっては、プラットフォーム機体が、操縦員もしくは点検員等が行う手動操縦または自動操縦により、無人浮上機としての無人飛行モジュールで浮上、飛行および空中での静止を行って点検対象に接近し、その間、カメラモジュールが、伸縮式アームを縮めて当該カメラモジュールの重心をプラットフォーム機体の重心に近づけることでプラットフォーム機体の安定性を確保し、プラットフォーム機体が点検対象に接近すると、プラットフォーム機体が、吸着移動モジュールで点検対象に吸着して移動し、その点検対象に吸着している間、カメラモジュールが、伸縮式アームを伸ばして点検用カメラを点検対象に対する近接目視点検位置に配置して、点検用カメラを用いての点検対象の近接目視点検作業を可能にする。
そして近接目視点検作業が終了したら、カメラモジュールが、伸縮式アームを縮めて当該カメラモジュールの重心をプラットフォーム機体の重心に近づけることでプラットフォーム機体の安定性を確保し、プラットフォーム機体が、吸着移動モジュールで点検対象から分離し、操縦員もしくは点検員等が行う手動操縦または自動操縦により、無人飛行モジュールで浮上、飛行および空中での静止を行って所定の帰還場所に帰還する。
従って、この発明の浮上式点検装置によれば、プラットフォーム機体が吸着移動モジュールで点検対象に吸着した状態で適宜移動し、カメラモジュールが伸縮式アームを伸ばすとともに点検用カメラを点検対象に対する近接目視点検位置に配置して、点検用カメラによる点検対象の近接目視点検作業を可能にするので、点検対象の橋梁等の、点検員から離れた下面中央部等の点検部位の点検のために、点検用カメラを搭載した無人浮上機を具え、かつその点検用カメラを、近接目視点検に適するように点検部位に対して高精度に位置決めすることができ、しかも、無人飛行モジュールでの飛行および吸着移動モジュールでの移動により、点検部位を効率的に近接目視点検することができる。
なお、この発明の浮上式点検装置においては、前記無人飛行モジュールは、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロを含む自機情報取得手段と、少なくともその自機情報取得手段からの加速度および姿勢情報に基づき少なくとも自機の位置および姿勢を安定させる制御を行うマイクロコンピュータとを搭載したマルチコプタであると、市販されていて比較的安価に購入でき、かつ容易に飛行させることができるので好ましい。そしてそのマルチコプタがさらに、無線通信機を搭載していてその無線通信機の通信機能により無線操縦装置による遠隔操縦が可能であり、あるいは当該マルチコプタの前方および上方を撮影する飛行用カメラを搭載していて操縦員等が手動操作する有線もしくは無線の操縦装置にその視界の画像を送るものであると、浮上式点検装置を点検対象の点検部位により容易に近づけ得るのでより好ましい。
また、この発明の浮上式点検装置においては、前記吸着走行モジュールは、点検対象がコンクリート等からなる構造物を具える場合は、バキュームカップで点検対象に吸着するものでも良いが、点検対象が鋼製梁等の鋼からなる構造物を具える場合は、磁石で点検対象に吸着するものであると、安定した吸着力が得られるので好ましい。この磁石は、電磁石でも良いが、永久磁石とすると、吸着力が確実に得られるのでより好ましい。
さらに、この発明の浮上式点検装置においては、前記プラットフォーム機体は、前記無人飛行モジュールの上部に立設されて互いに接近方向へ移動する複数本の柱状部材の間に前記点検対象を挟み、当該プラットフォーム機体をその点検対象の中央部に位置させる機体位置調整機構を有していると、吸着移動モジュールを点検対象に確実に吸着させ得るので好ましい。
そして、この発明の浮上式点検装置においては、前記カメラモジュールは、前記点検用カメラに代えてもしくは加えて少なくとも点検もしくは補修のための作業手段を有していると、近接目視点検に加えて、ハンマーでの打撃等による塗料剥がれ点検や、塗料や接着剤の塗布等の補修作業を行うことができるので好ましい。
一方、この発明の点検システムにあっては、点検ユニットが、浮上式点検装置からカメラモジュールの点検用カメラで撮影した画像のデータを受け取ってその画像を画面上に表示し、点検装置位置特定ユニットが、点検対象に対する位置を固定されて浮上式点検装置に対する距離および方向を測定し、その測定結果から浮上式点検装置の3次元位置を特定して例えば点検ユニットの画面上への表示等により出力する。
従って、この発明の点検システムによれば、点検ユニットが、カメラモジュールの点検用カメラの画像を画面上に表示するとともに、点検装置位置特定ユニットが、点検対象に固定されて、測距装置で測定した浮上式点検装置に対する距離および方向から点検対象に吸着している浮上式点検装置の3次元位置を高精度に特定して出力するので、点検員が点検対象の近接目視点検作業を容易にかつ高精度に行うことができる。
なお、この発明の点検システムにおいては、前記点検装置位置特定ユニットは、例えば赤外線レーザレーダ装置で空間をスキャン(走査)することで当該点検装置位置特定ユニットからの前記浮上式点検装置に対する距離および方向を求めるものであっても良いが、少なくとも2台のカメラで撮影した浮上式点検装置の画像から三角測量の原理により浮上式点検装置に対する距離および方向を測定するものであると、点検装置位置特定ユニットを比較的安価に構成できるので好ましく、そのカメラが赤外線カメラであると、浮上式点検装置が暗い場所に入っても浮上式点検装置の位置を特定できるのでより好ましい。
さらに、この発明の点検システムにおいては、前記点検装置位置特定ユニットは、前記2台のカメラが撮影した画像に基づきそれらのカメラを前記浮上式点検装置に向け続ける自動追尾装置を有していると、浮上式点検装置の位置を特定し続けることができるので好ましい。
(a)および(b)は、この発明の浮上式点検装置の一実施形態をカメラモジュールが伸縮式アームを縮めた状態で示す平面図および正面図である。 上記実施形態の浮上式点検装置をカメラモジュールが伸縮式アームを伸ばした状態で示す正面図である。 (a)および(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールの一例を機体位置調整機構とともに示す斜視図および側面図である。 この発明の点検システムの一実施形態における浮上式点検装置と点検ユニットと点検装置位置特定ユニットと示す斜視図である。 上記実施形態の点検システムにおける点検装置位置特定ユニットを懸架ポールの内ポールを伸ばした状態で示す側面図である。 (a)および(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールの他の例を機体位置調整機構とともに示す斜視図および側面図である。 (a)および(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールのさらに他の例を吸着時の状態および分離時の状態でそれぞれ示す斜視図である。 (a)および(b)は、上記例の吸着移動モジュールを示す平面図および側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1(a)および図1(b)は、この発明の浮上式点検装置の一実施形態をカメラモジュールが伸縮式アームを縮めた状態で示す平面図および正面図、また図2は、上記実施形態の浮上式点検装置をカメラモジュールが伸縮式アームを伸ばした状態で示す正面図、そして図3(a)および図3(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールの一例を機体位置調整機構とともに示す斜視図および側面図であり、図中符号1は、浮上式点検装置を示す。
図1〜図3に示すこの実施形態の浮上式点検装置1は、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロを含む図示しない自機情報取得手段と、少なくともその自機情報取得手段からの加速度および姿勢情報に基づき少なくとも自機の位置および姿勢を安定させる制御を行う図示しないマイクロコンピュータとを搭載し、浮上、飛行および空中での静止を行うとともに、併せて搭載している図示しない無線通信機の機能により、例えば通常のデジタルプロポーショナル型の操縦装置による手動での無線操縦が可能である無人飛行モジュール2と、その無人飛行モジュール2の上部の中央部に設けられて点検対象としての例えば図2に示す橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に吸着しての移動とその橋桁Gの下部フランジFの下面からの分離とを行う吸着移動モジュール3とを有するプラットフォーム機体4と、そのプラットフォーム機体4の無人飛行モジュール2の下部の中央部に設けられた伸縮式アーム5および、その伸縮式アーム5の先端部に伸縮式マスト6およびジンバル機構7を介して設けられた点検用カメラ8を有するカメラモジュール9と、を具えている。なお、カメラモジュール9に関する説明における「垂直」および「水平」は、プラットフォーム機体4が水平姿勢の場合における「垂直」および「水平」を意味している。
無人飛行モジュール2は、図1および図2に示すように、後述するケーブルにより給電される図示しない複数のモータで各々回転駆動される複数かつ偶数、図では4つのロータ2a(図1(a)では円で示す)がそれぞれ生じさせる揚力を互いにバランスさせることにより浮上および空中での静止を行い、飛行方向に対し後方側のロータ2aの揚力を前方側のロータ2aの揚力よりも大きくすることによりプラットフォーム機体4の姿勢を飛行方向へ傾斜させて任意の方向へ飛行することができ、またそれらのロータ2aの半数ずつを互いに逆方向へ回転させることにより、ロータ2aの回転の反作用を相互に打ち消してプラットフォーム機体4の回転を防止することができる。また無人飛行モジュール2は、それらのロータ2aを全体的に囲んで保護する概ね矩形の保護枠2bを有し、その保護枠2bの周囲には、内部にLEDを有して発光し、後述する点検装置位置特定用カメラにより撮影される各々球状の複数のマーカ2cが取り付けられ、さらにその保護枠2bの上部の後部中央部には、当該無人飛行モジュール2の前方および斜め上方を吸着移動モジュール3と一緒に撮影してその画像を無線で上記操縦装置に付属する画面表示装置に送り、その画面表示装置の画面に表示させる飛行用カメラ2dが取り付けられている。なお、マーカ2cは発光せず、反射だけするものでも良い。
図3に示す吸着移動モジュール3は、ベース板3aを有し、そのベース板3aを無人飛行モジュール2の上部の中央部に複数本の連結材3bを介して結合されており、ベース板3a上には、2本の走行輪3c,3dが互いに平行な軸線周りに回転可能に支持され、一方の走行輪3cはサーボモータ3eで回転駆動され、他方の走行輪3dは自由回転することができる。これにより吸着移動モジュール3は、図2に示すように、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に2本の走行輪3c,3dで当接して、サーボモータ3eによる走行輪3cの回転駆動によりその下部フランジFの下面に沿って走行することができる。
ベース板3a上にはまた、2本の走行輪3c,3dの間に、永久磁石3fを搭載した揺動板3gが揺動可能に支持され、その揺動板3gはウォーム歯車機構3hを介してサーボモータ3iで一端部を揺動駆動され、その揺動板3gの他端部は、ベース板3aの下側に支持されたプーリ3jに掛け回されたワイヤ3kの一端部に結合され、そのワイヤ3kの他端部は、ベース板3aの下側に配置されて一端部をベース板3aに掛合された補助スプリング3lの他端部に結合されており、これにより永久磁石3fは、サーボモータ3iの揺動駆動力とそれを補助する補助スプリング3lの引張り力とにより、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの、2本の走行輪3c,3dが当接する下面を磁力で吸着する、その橋桁Gの下面から僅かに離れた吸着位置と、その橋桁Gの下部フランジFの下面に実質的に磁力が及ばないようにその下部フランジFの下面から大きく離れる分離位置との間で揺動することができる。加えて、2本の走行輪3c,3dの間には永久磁石3fを囲むようにフレーム3mが設けられ、そのフレーム3mには2本の走行輪3c,3dの整列方向に対し直交する方向に互いに離間して2個ずつ補助輪3nが支持されており、これらの補助輪3nは、橋桁Gの下部フランジFの下面に磁力で吸着した吸着移動モジュール3の、下部フランジFの下面に対する倒れを防止する役割を果たす。
ベース板3a上にはさらに、機体位置調整機構10が設けられており、この機体位置調整機構10は、2本の走行輪3c,3dの整列方向に対し直交する方向に延在するガイドレール10aにより案内されてそのガイドレール10aに沿って移動する2枚のスライド板10bと、それらのスライド板10bにそれぞれ立設された2本の柱状部材10cと、ガイドレール10aの中央部の側方に配置されるとともに複数本の周方向溝を形成された駆動プーリ10dと、ガイドレール10aの両端部にそれぞれ設けられたガイドプーリ10eと、駆動プーリ10aを回転駆動するサーボモータ10fと、を有しており、2枚のスライド板10bにはそれぞれ図示しない2本のワイヤの一端部が結合され、一方のワイヤは駆動プーリ10dに直接複数回巻き掛けられた後に他端部を駆動プーリ10dに固定され、他方のワイヤは一端部を結合されたスライド板10bに近い方のガイドプーリ10eに巻き掛けられた後にそこから駆動プーリ10dまで張り渡されて駆動プーリ10dに複数回巻き掛けられた後に他端部を駆動プー10dに固定されている。
この機体位置調整機構10にあっては、サーボモータ10fが駆動プーリ10dを所定方向へ回転させると、2枚のスライド板10bにそれぞれ一端部を結合された2本の上記一方のワイヤが駆動プーリ10dに巻き取られてゆくと同時に、2枚のスライド板10bにそれぞれ一端部を結合された2本の上記他方のワイヤが駆動プーリ10dから繰り出されていって、2枚のスライド板10bひいては2本の柱状部材10cを互いの接近方向へガイドレール10aに沿って移動させ、またサーボモータ10fが駆動プーリ10dを上記と逆方向へ回転させると、2枚のスライド板10bにそれぞれ一端部を結合された2本の上記他方のワイヤが駆動プーリ10dに巻き取られてゆくと同時に、2枚のスライド板10bにそれぞれ一端部を結合された2本の上記一方のワイヤが駆動プーリ10dから繰り出されていって、2枚のスライド板10bひいては2本の柱状部材10eを互いの離間方向へガイドレール10bに沿って移動させる。なお、図1中では2本の柱状部材10eは、互いに最も離間して位置しており、また図2中実線で示す2本の柱状部材10eは、互いに最も接近して位置している。これにより図2中に仮想線で示すように、例えばプラットフォーム機体4が点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に接近するも吸着移動モジュール3が未だその下部フランジFの下面に吸着していない時に、2本の柱状部材10eで点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFを両側から挟んで、プラットフォーム機体4をその下部フランジFの幅方向の中央部に位置させることができる。
カメラモジュール9の伸縮式アーム5は、プラットフォーム機体4の無人飛行モジュール2の重心位置である平面視での中心位置の下部に基部を水平旋回可能に支持された第1アーム5aと、その第1アーム5aの基部に設けられて第1アーム5aを無人飛行モジュール2の中心位置を通る垂直軸線C1周りに水平旋回させるサーボモータ5bと、その第1アーム5aの先端部に基部を水平旋回可能に支持された第2アーム5cと、第1アーム5aの先端部に設けられて第2アーム5cをその先端部を通る垂直軸線C2周りに水平旋回させるサーボモータ5dと、を有している。
また、伸縮式マスト6は、第2アーム5cの先端部に、短縮状態でプラットフォーム機体4と干渉しないように斜め下方に延在する支持ブラケット5eを介して垂直姿勢で支持された多重筒からなるマスト本体6aと、そのマスト本体6aの最内筒に先端部を結合されてマスト本体6a内を通り、マスト本体6aの下端部から出て樹脂製の弾性変形可能な図示しない案内チューブ内に収容されたこれも樹脂製の弾性変形可能な図示しないラックと、そのラックに噛合するピニオンを駆動するようにマスト本体6aの下端部に設けられたサーボモータ6bと、を有している。
そして、ジンバル機構7は、マスト本体6aの最内筒の先端部に取り付けられたサーボモータ7aと、マスト本体6aの中心軸線に対しオフセットした垂直軸線周りに回動可能に支持されてサーボモータ7aでその垂直軸線周りに回動駆動される第1ブラケット7bと、その第1ブラケット7bに取り付けられたサーボモータ7cと、第1ブラケット7bに水平軸線周りに回動可能に支持されてサーボモータ7cでその水平軸線周りに回動駆動される図示しない第2ブラケットと、を有し、点検用カメラ8はその第2ブラケットに取り付けられている。なお、点検用カメラ8は、例えばそのレンズの周囲にカメラ前方へ向けて照明光を照射するLED等の照明装置を有していても良い。また上記第2ブラケットには、点検用カメラ8に代えてもしくは加えて、少なくとも点検もしくは補修のための作業具を取り付けることができ、この作業具により点検部位に対し、ハンマーでの打撃等による塗料剥がれ点検や、塗料や接着剤の塗布、スプレー等の補修作業を行うことができる。
上述した構成を具えるこの実施形態の浮上式点検装置1にあっては、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下方にいる操縦員の、プラットフォーム機体4の位置および姿勢を目視および上記操縦装置に付属する画面表示装置が表示する飛行用カメラ2dの画像で確認しながら上記操縦装置を手動操作する無線操縦により、プラットフォーム機体4が無人飛行モジュール2で浮上、飛行および空中での静止を行って橋桁Gの下部フランジFに接近し、その間、カメラモジュール9が、図2(b)に示すように、伸縮式アーム5および伸縮式マスト6を縮めてカメラモジュール9の重心をプラットフォーム機体4の重心に近づけることでプラットフォーム機体4の安定性を確保し、プラットフォーム機体4が下部フランジFに接近すると、プラットフォーム機体4が、吸着移動モジュール3の吸着位置に配置した永久磁石3fの磁力で下部フランジFの下面に吸着して、吸着移動モジュール3の2本の走行輪3c,3dで下部フランジFの延在方向にその下部フランジFの下面に沿って走行移動し、プラットフォーム機体4が下部フランジFの下面に吸着している間は、カメラモジュール9が、図2に示すように、伸縮式アーム5を水平方向に伸ばして伸縮式マスト6をプラットフォーム機体4の外側に配置するとともに伸縮式マスト6のマスト本体6aを上方に伸ばしてジンバル機構7および点検用カメラ8を点検対象の橋梁Bの橋桁Gの下面近くの近接目視点検位置に配置し、ジンバル機構7で点検用カメラ8の向きを適宜に変更して、点検用カメラ8による後述の床板Pの下面や橋桁Gの側面、上部フランジの下面、下部フランジFの上面および下面等の近接目視点検作業を可能にする。
そして近接目視点検作業が終了したら、カメラモジュール9が、伸縮式マスト6のマスト本体6aを縮めるとともに伸縮式アーム5を縮めてカメラモジュール9の重心をプラットフォーム機体4の重心に近づけることでプラットフォーム機体4の安定性を確保し、プラットフォーム機体4が、吸着移動モジュール3の永久磁石3fの分離位置への配置により橋桁Gの下部フランジFの下面から分離し、操縦員が行う上記無線操縦により、無人飛行モジュール2で浮上、飛行および空中での静止を行って、例えば橋梁B上の所定の帰還場所に帰還する。
従って、この実施形態の浮上式点検装置1によれば、プラットフォーム機体4が吸着移動モジュール3で点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に吸着した状態で適宜移動し、カメラモジュール9が伸縮式アーム5および伸縮式マスト6を伸ばして点検用カメラ8を橋桁Gの床板Pの下面や橋桁Gの側面、上部フランジの下面、下部フランジFの上面および下面等に対する近接目視点検置に配置するとともにジンバル機構7で適宜に点検用カメラ8の向きを変えて、点検用カメラ8によるそれら橋桁Gの床板Pの下面や橋桁Gの側面、上部フランジの下面、下部フランジFの上面および下面等の近接目視点検作業を可能にするので、点検対象の橋梁Bの点検員から離れた下面中央部等の点検部位の点検のために、点検用カメラ8を搭載した無人浮上機を具え、かつその点検用カメラ8を、近接目視点検に適するように点検対象の橋梁Bの点検部位に対して高精度に位置決めすることができ、しかも、無人飛行モジュール2での飛行および吸着移動モジュール3での移動により、点検部位を効率的に近接目視点検することができる。
また、この実施形態の浮上式点検装置1によれば、吸着走行モジュール3は、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gに永久磁石で吸着するため、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に対する安定した吸着力を、プラットフォーム機体4への給電状態にかかわらず常に確実に得ることができる。
さらに、この実施形態の浮上式点検装置1によれば、プラットフォーム機体4は、無人飛行モジュール2の上部に立設されて互いに接近方向へ移動する複数本の柱状部材10cの間に点検対象の橋梁Bの橋桁Gの下部フランジFを挟み、当該プラットフォーム機体4をその下部フランジFの中央部に位置させる機体位置調整機構10を有しているので、吸着移動モジュール3を下部フランジFの下面から外れることなくその下面に確実に吸着させることができる。
図4は、この発明の点検システムの一実施形態における浮上式点検装置と点検ユニットと点検装置位置特定ユニットとを橋梁の一部とともに示す斜視図、また図5は、上記実施形態の点検システムにおける点検装置位置特定ユニットを懸架ポールの内ポールを伸ばした状態で示す側面図であり、先の図面におけると同様、図中符号Bは検査対象の橋梁、Gはその橋梁Bの橋桁、Fはその橋桁Gの下部フランジを示す。また、符号Pはその橋梁Bの床板、Eはその床板Pの側部の歩道から少し高くなった地覆、Hはその地覆E上に設けられた高欄を示す。
この実施形態の点検システムは、図1〜図3に示す上述した実施形態の浮上式点検装置1を具えるとともに、点検対象の橋梁Bの床板P上、例えば側部の歩道上に配置されるとともにケーブル11で浮上式点検装置1に接続された点検補助装置12と、橋梁Bの歩道から少し高くなった地覆Eと、その地覆E上に設けられた高欄Hとに固定された点検装置位置特定装置13と、を具えている。
点検補助装置12は、下部に複数のキャスタ12aを設けられるとともに後部にグリップ12bを設けられた手押し車型の装置本体12cと、その装置本体12c上に搭載されるとともに後述の如く演算処理および画像処理とディスプレイ上への画面表示とを行う例えばノート型のパーソナルコンピュータ12dとを有しており、装置本体12c内には、パーソナルコンピュータ12dの他に浮上式点検装置1と点検装置位置特定装置13とに長時間、例えば数日間に亘り電力を供給し得る大容量のバッテリが収納されている。ケーブル11は、このバッテリから浮上式点検装置1に電力を供給するのに加えて、浮上式点検装置1の吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10にパーソナルコンピュータ12dから指令信号を送ってそれら吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10を有線で操作可能とし、さらに浮上式点検装置1から、カメラモジュール9の点検用カメラ8で撮影した画像のデータを有線でパーソナルコンピュータ12dに送り、パーソナルコンピュータ12dはその画像を受け取ってディスプレイの画面上に表示する。従ってパーソナルコンピュータ12dは、点検ユニットを構成する。なお、装置本体12cは、大容量のバッテリに代えてもしくは加えて、エンジン駆動の発電機やソーラーパネル等の他の電源を搭載していても良い。
点検装置位置特定装置13は、後部板に螺合した押えねじと前部板とで高欄Hを挟むことでその高欄Hに固定されるコ字状の上部クランプ13aと、同様に後部板に螺合した押えねじと前部板とで地覆Eを挟むことでその地覆Eに固定されるコ字状の下部クランプ13bと、前端部同士および後端部同士をそれぞれ互いに結合されるとともに上部クランプ13a上のガイド部材13cで水平に進退移動可能に支持され、かつそのガイド部材13cに設けられた押えねじで進退位置を固定されて橋梁Bの床板上から床板の側方へ突出する2本の進退ブーム13dと、上端部同士、中間部同士および下端部同士をそれぞれ互いに結合されるとともに上端部を進退ブーム13dの先端部によって橋梁Bの床板の長手方向へ延在する水平軸線周りに揺動可能に支持され、かつ中間部を下部クランプ13bに、ターンバックル状の伸縮可能な2本の第1連結ロッド13eで橋梁Bの床板の長手方向へ延在する水平軸線周りに揺動可能に連結されて上下方向へ延在する2本の外ポール13fと、下部クランプ13bを2本の進退ブーム13dの前端部と上部クランプ13aの後部の板とにそれぞれ連結する、各々ターンバックル状の伸縮可能な第2連結ロッド13gおよび第3連結ロッド13hと、を有しており、これにより、2本の進退ブーム13dの固定位置を調節することで、2本の外ポール13fを正確に垂直方向に延在させて点検対象の橋梁Bに対し固定することができる。
点検装置位置特定装置13はまた、2本の外ポール13f内にそれぞれ昇降可能に収納されるとともに下端部同士を互いに結合された2本の内ポール13iと、2本の進退ブーム13dの後端部上に搭載されてハンドルで歯車式減速機を介してドラムを回転させるとともに、その歯車式減速機の歯車と掛合するストッパでドラムを任意の回転位置に掛止めする手動ウインチ13jと、2本の外ポール13fの上端部に設けられたプーリ13kと、一端部を手動ウインチ13jのドラムに巻き付けられるとともに中間部をプーリ13kに巻き掛けられて2本の外ポール13fに沿って下方へ延在し、他端部を内ポール13iの下端部に結合された内ポール昇降ワイヤ13lと、を有しており、これにより、手動ウインチ13jのストッパを外してハンドルでドラムを回転させることで、内ポール昇降ワイヤ13lを繰り出して2本の内ポール13iを下降させたり、内ポール昇降ワイヤ13lを巻き込んで2本の内ポール13iを上昇させたりすることができる。
点検装置位置特定装置13はさらに、2本の内ポール13iの下端部にジンバル機構14および支持フレーム15を介して支持された2台の点検装置位置特定用カメラ16を有しており、ジンバル機構14は、出力軸が垂直方向へ延在する向きで2本の内ポール13iの下端部に固定されたパン用サーボモータ14aと、出力軸が水平方向へ延在する向きでパン用サーボモータ14aの出力軸に固定されたチルト用サーボモータ14bと、を有し、また支持フレーム15は、梯子状をなして上下方向へ延在するとともにその中央部をチルト用サーボモータ14bの出力軸に結合され、そして2台の点検装置位置特定用カメラ16は、点検対象の橋梁Bの床板および橋桁Gの下方に向けられて、支持フレーム15の上下端部にそれぞれ固定されており、これにより、パン用サーボモータ14aおよびチルト用サーボモータ14bを適宜作動させることで、点検装置位置特定用カメラ16の撮影方向を2台一緒に左右に振ったり(パン)上下に振ったり(チルト)することができる。また2台の点検装置位置特定用カメラ16は各々、赤外線画像を動画で撮影し得るカメラ本体と、そのカメラ本体のレンズの周囲に配置されてそのカメラ本体の前方へ向けて赤外線を含む照明光を照射する例えば高輝度LED等の照明装置と、を有している。
ジンバル機構14のこれらパン用サーボモータ14aおよびチルト用サーボモータ14bと、2台の点検装置位置特定用カメラ16とは、有線もしくは無線でパーソナルコンピュータ12dに接続されており、パーソナルコンピュータ12dはあらかじめ与えられたプログラムに基づき作動し、点検員がキーボードの操作キー等を操作することで、パン用サーボモータ14aおよびチルト用サーボモータ14bを適宜作動させて点検装置位置特定用カメラ16の撮影方向を左右に振ったり(パン)上下に振ったり(チルト)して、橋桁Gの下部フランジFに吸着している浮上式点検装置1の周囲の複数のマーカ2cを、照明装置での照明下あるいはマーカ内部のLEDで発光させた状態で、2台の点検装置位置特定用カメラ16により赤外線で撮影し、2台の点検装置位置特定用カメラ16が撮影した同じマーカ2cの画像の画面上での位置の相違から三角測量の原理に基づく演算処理により各マーカ2cの3次元位置ひいては浮上式点検装置1の位置および姿勢を高精度に求めて、浮上式点検装置1の点検用カメラ8が撮影している点検部位の画像と一緒にディスプレイの画面上に表示する。従って、パーソナルコンピュータ12dは、点検装置位置特定装置13と組み合わされて点検装置位置特定ユニットも構成する。
上述した構成を具えるこの実施形態の点検システムにあっては、点検対象の橋梁Bの床板上にいて橋下の操縦員と無線等で連絡を取り合っている点検員の操作によりパーソナルコンピュータ12dが、吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10に有線で指令信号を送ることにより、橋桁Gの下部フランジFに浮上式点検装置1が充分に接近すると機体位置調整機構10を作動させて浮上式点検装置1を下部フランジFの幅方向中央部に位置決めし、次いで吸着移動モジュール3を作動させて浮上式点検装置1を下部フランジFの下面に吸着させるとともにその下面に沿って適宜走行移動させ、さらにカメラモジュール9を作動させて伸縮式アーム5および伸縮式マスト6を伸ばし、ジンバル機構7を作動させて点検用カメラ8を床板Pの下面や橋桁Gの側面、上部フランジの下面、下部フランジFの上面および下面等に対する近接目視点検置に配置する。そしてその後、パーソナルコンピュータ12dが、点検用カメラ8が撮影した画像のデータを受け取ってその画像をディスプレイの画面上に表示し、また点検装置位置特定装置13が、点検対象の橋梁Bに対する位置を固定されて浮上式点検装置1を2台の点検装置位置特定用カメラ16で撮影し、それらの点検装置位置特定用カメラ16の画像からパーソナルコンピュータ12dが、点検装置位置特定装置13からの浮上式点検装置1の距離および方向を測定し、その測定結果から浮上式点検装置1の3次元位置を特定して、ディスプレイの画面上への表示により出力する。
従って、この実施形態の点検システムによれば、点検ユニットを構成するパーソナルコンピュータ12dが、吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10を有線で作動させて点検対象の橋梁Bの床板Pの下面や橋桁Gの側面、上部フランジの下面、下部フランジFの上面および下面等の点検部位をカメラモジュール9の点検用カメラ8で撮影可能として、その点検用カメラ8が撮影した点検部位の画像を画面上に表示するとともに、点検装置位置特定ユニットを構成する点検装置位置特定装置13とパーソナルコンピュータ12dとが、測距装置としての2台の点検装置位置特定用カメラ16からの画像に基づき測定した浮上式点検装置1の距離および方向から橋梁Bに吸着している浮上式点検装置1の3次元位置を高精度に特定して出力するので、点検員が点検対象の近接目視点検作業を容易にかつ高精度に行うことができる。
しかもこの実施形態の点検システムによれば、2台の点検装置位置特定用カメラ16で撮影した浮上式点検装置1の画像からパーソナルコンピュータ12dが三角測量の原理により浮上式点検装置1の距離および方向を測定することから、点検装置位置特定ユニットを比較的安価に構成することができ、また、それらの点検装置位置特定用カメラ16が赤外線カメラであることから、浮上式点検装置1が暗い場所に入っても浮上式点検装置1の位置を特定することができる。
さらにこの実施形態の点検システムによれば、点検補助装置12は、ケーブル11を介して浮上式点検装置1への給電および指令信号の発信と浮上式点検装置1からの点検用カメラ8で撮影した画像のデータの受け取りとを行うものであるので、浮上式点検装置1の搭載バッテリの容量に起因する点検時間の制約を実質的になくしたり、ノイズ等に妨げられずに安定して信号の送受を行ったりすることができる。
なお、上記実施形態のように、2台の点検装置位置特定用カメラ16で撮影した浮上式点検装置1の画像からパーソナルコンピュータ12dが三角測量の原理により浮上式点検装置1の距離および方向を測定する代わりに、例えば赤外線レーザレーダ装置により赤外線レーザで浮上式点検装置1が飛行する一定範囲の空間をスキャン(走査)することで、当該赤外線レーザレーダ装置からの浮上式点検装置1の距離および方向を求めるようにしても良い。
図6(a)および図6(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールの他の例を機体位置調整機構とともに示す斜視図および側面図であり、ここでは、先の実施形態との相違点を主に説明するので、先の実施形態におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
この例の吸着移動モジュール3では、ベース板3a上に、3本の走行輪3c,3dが互いに平行な軸線周りに回転可能に支持され、同一軸線上の2本の走行輪3cは2個のサーボモータ3eでそれぞれ回転駆動され、他の軸線上の1本の走行輪3dは自由回転することができる。これにより吸着移動モジュール3は、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に3本の走行輪3c,3dで当接して、2個のサーボモータ3eによる2本の走行輪3cの独立した回転駆動によりその下部フランジFの下面の延在方向に沿うように走行方向を調整しながら走行することができる。
ベース板3a上にはまた、3本の走行輪3c,3dの間に2本の永久磁石3fが固定搭載されるとともに、それらの永久磁石3fに隣接する位置にL字状のベルクランク3oを介して突き放しローラ3pが揺動可能に支持され、そのベルクランク3oはサーボモータ3iで一端部を揺動駆動され、これにより永久磁石3fは、サーボモータ3iがベルクランク3oを介して突き放しローラ3pを、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの、3本の走行輪3c,3dが当接する下面よりも引っ込めると、その下部フランジFの下面を永久磁石3fの磁力で吸着して吸着移動モジュール3を下部フランジFの下面上に保持し、またサーボモータ3iがベルクランク3oを介して突き放しローラ3pを、図6に示すように、下部フランジFの、3本の走行輪3c,3dが当接する下面よりも突出させて、突き放しローラ3pで下部フランジFの下面を突き放すと、その橋桁Gの下部フランジFの下面に永久磁石3fの磁力が実質的に及ばなくなる。
図7(a)および図7(b)は、上記実施形態の浮上式点検装置の吸着移動モジュールのさらに他の例を吸着時の状態および分離時の状態でそれぞれ示す斜視図、また図8(a)および図8(b)は、上記例の吸着移動モジュールを示す平面図および側面図であり、ここでは、先の実施形態との相違点を主に説明するので、先の実施形態におけると同様の部分はそれと同一の符号にて示す。
この例の吸着移動モジュール3では、ベース板3a上に、4本の走行輪3c,3dが互いに平行な軸線周りに回転可能に支持され、同一軸線上の2本の走行輪3cは2個のサーボモータ3eでそれぞれ回転駆動され、他の同一軸線上の2本の走行輪3dは2本の走行輪3cとそれぞれベルト伝動機構で駆動結合されて回転駆動される。これにより吸着移動モジュール3は、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの下面に4本の走行輪3c,3dで当接して、2個のサーボモータ3eによる4本の走行輪3c,3dの左右で独立した回転駆動によりその下部フランジFの下面の延在方向に沿うように走行方向を調整しながら走行することができる。
ベース板3a上にはまた、4本の走行輪3c,3dの間に4本の永久磁石3fが固定搭載されるとともに、それら4本の永久磁石3fを囲むように左右2個ずつ補助輪3nを支持するフレーム3mが設けられ、そのフレーム3mの中央部が揺動可能にベース板3aに支持されるとともに、そのフレーム3mの一端部に突き放しローラ3pが設けられ、フレーム3mはベルト伝動式減速機構3qを介してサーボモータ3iで揺動駆動され、これにより永久磁石3fは、サーボモータ3iがベルト伝動式減速機構3qを介して突き放しローラ3pを、点検対象の橋梁Bの鋼製の橋桁Gの下部フランジFの、4本の走行輪3c,3dが当接する下面よりも引っ込めると、その下部フランジFの下面を永久磁石3fの磁力で吸着して吸着移動モジュール3を下部フランジFの下面上に保持し、またサーボモータ3iがベルト伝動式減速機構3qを介して突き放しローラ3pを、図7(b)および図8(b)に示すように、下部フランジFの、4本の走行輪3c,3dが当接する下面よりも突出させて、突き放しローラ3pで下部フランジFの下面を突き放すと、その橋桁Gの下部フランジFの下面に永久磁石3fの磁力が実質的に及ばなくなる。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、浮上式点検装置1の無人飛行モジュール2は、搭載するマイクロコンピュータに、点検対象の点検部位付近への飛行経路および点検部位付近に対する吸着・分離動作を教示しておくことにより、操作員の手動操作なしに自律飛行して点検対象への吸着と点検対象から分離しての帰還とを行うように構成しても良い。
また点検補助装置12のパーソナルコンピュータ12dは、点検装置位置特定用カメラ16からの画像に対し例えばパターンマッチング等の画像処理を施してその画像中の浮上式点検装置1を認識することで、ジンバル機構14を適宜作動させて点検装置位置特定用カメラ16を浮上式点検装置1に向け続けて浮上式点検装置1を自動追尾し、浮上式点検装置1の3次元位置を求め続けるように構成しても良い。
さらに、点検作業が浮上式点検装置1の搭載バッテリで十分なし得る場合には、点検補助装置12と浮上式点検装置1とを繋ぐケーブル11は省略しても良く、その場合に、パーソナルコンピュータ12dと吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10との間の指令信号の送受信と、点検用カメラ8とパーソナルコンピュータ12dとの間の画像信号の送受信は、無線で行うようにしても良い。また、吸着移動モジュール3、カメラモジュール9および機体位置調整機構10の少なくとも一つは、操縦員が上記操縦装置により無線で操作するようにしても良い。
かくしてこの発明の浮上式点検装置によれば、プラットフォーム機体が吸着移動モジュールで点検対象に吸着した状態で適宜移動するとともに、カメラモジュールが伸縮式アームを伸ばして点検用カメラを点検対象に対し任意の位置に配置して、点検用カメラによる点検対象の近接目視点検作業を可能にするので、点検対象の橋梁等の、点検員から離れた下面中央部等の部位の点検のために、点検用カメラを搭載した無人浮上機を具え、かつその点検用カメラを、近接目視点検に適するように点検対象に対して高精度に位置決めすることができ、しかも、無人飛行モジュールでの飛行および吸着移動モジュールでの移動により、点検部位を効率的に近接目視点検することができる。
そしてこの発明の点検システムによれば、点検ユニットが浮上式点検装置に電気ケーブルを介して少なくとも電力供給を行うので、浮上式点検装置の飛行時間の制約を実質上なくして充分な作業時間を確保することができ、また、点検ユニットが、カメラモジュールの点検用カメラの画像を画面上に表示するとともに、点検装置位置特定ユニットが、少なくとも2台の測距装置で測定した浮上式点検装置に対する距離から高精度に特定した、点検対象に吸着している浮上式点検装置の3次元位置を表示するので、点検員が点検対象の近接目視点検作業を容易にかつ高精度に行うことができ、しかも電気ケーブルが点検ユニットと浮上式点検装置とを連結しているので、浮上式点検装置の不測の落下によるその浮上式点検装置自体や周囲環境の損傷を防止することができる。
1 浮上式点検装置
2 無人飛行モジュール
2a ロータ
2b 保護枠
2c マーカ
2d 飛行用カメラ
3 吸着移動モジュール
3a ベース板
3b 連結材
3c,3d 走行輪
3e,3i サーボモータ
3f 永久磁石
3g 揺動板
3h ウォーム歯車機構
3j プーリ
3k ワイヤ
3l 補助スプリング
3m フレーム
3n 補助輪
3o ベルクランク
3p 突き放しローラ
3q ベルト伝動式減速機構
4 プラットフォーム機体
5 伸縮式アーム
5a 第1アーム
5b,5d サーボモータ
5c 第2アーム
5e 支持ブラケット
6 伸縮式マスト
6a マスト本体
6b サーボモータ
7 ジンバル機構
7a,7c サーボモータ
7b 第1ブラケット
8 点検用カメラ
9 カメラモジュール
10 機体位置調整機構
10a ガイドレール
10b スライド板
10c 柱状部材
10d 駆動プーリ
10e ガイドプーリ
10f サーボモータ
11 ケーブル
12 点検補助装置
12a キャスタ
12b グリップ
12c 装置本体
12d パーソナルコンピュータ
13 点検装置位置特定装置
13a 上部クランプ
13b 下部クランプ
13c ガイド部材
13d 進退ブーム
13e 第1連結ロッド
13f 外ポール
13g 第2連結ロッド
13h 第3連結ロッド
13i 内ポール
13j 手動ウインチ
13k プーリ
13l 内ポール昇降ワイヤ
14 ジンバル機構
14a パン用サーボモータ
14b チルト用サーボモータ
15 支持フレーム
16 点検装置位置特定用カメラ
B 橋梁
E 地覆
F 下部フランジ
G 橋桁
H 高欄
P 床板

Claims (9)

  1. 複数のロータにより浮上、飛行および空中での静止を行う無人飛行モジュールと、その無人飛行モジュールの上部に設けられて点検対象に吸着しての移動と点検対象からの分離とを行う吸着移動モジュールとを有するプラットフォーム機体と、
    前記プラットフォーム機体の前記無人飛行モジュールの下部に設けられて水平方向へ伸縮する伸縮式アームと、その伸縮式アームの先端部に設けられた点検用カメラとを有するカメラモジュールと、
    を具え、
    前記カメラモジュールは、前記プラットフォーム機体の浮上、飛行および空中での静止中は前記伸縮式アームを縮めて当該カメラモジュールの重心を前記プラットフォーム機体の重心に近づけ、前記プラットフォーム機体の前記吸着移動モジュールが前記点検対象に吸着している間は前記伸縮式アームを伸ばすとともに前記点検用カメラを前記点検対象に対する近接目視点検位置に配置することを特徴とする浮上式点検装置。
  2. 前記無人飛行モジュールは、3軸加速度センサおよび3軸ジャイロを含む自機情報取得手段と、少なくともその自機情報取得手段からの加速度および姿勢情報に基づき少なくとも自機の位置および姿勢を安定させる制御を行うマイクロコンピュータとを搭載したマルチコプタであることを特徴とする、請求項1記載の浮上式点検装置。
  3. 前記吸着走行モジュールは、磁石で点検対象に吸着するものであることを特徴とする、請求項1または2記載の浮上式点検装置。
  4. 前記プラットフォーム機体は、前記無人飛行モジュールの上部に立設されて互いに接近方向へ移動する複数本の柱状部材の間に前記点検対象を挟み、当該プラットフォーム機体をその点検対象の中央部に位置させる機体位置調整機構を有していることを特徴とする、請求項1から3までの何れか1項記載の浮上式点検装置。
  5. 前記カメラモジュールは、前記点検用カメラに代えてもしくは加えて少なくとも点検もしくは補修のための作業手段を有することを特徴とする、請求項1から4までの何れか1項記載の浮上式点検装置。
  6. 請求項1から5までの何れか1項記載の浮上式点検装置と、
    前記浮上式点検装置から前記カメラモジュールの点検用カメラで撮影した画像のデータを受け取ってその画像を画面上に表示する点検ユニットと、
    前記点検対象に対する位置を固定されて前記浮上式点検装置に対する距離および方向を測定し、その測定結果から前記浮上式点検装置の3次元位置を特定して出力する点検装置位置特定ユニットと、
    を具えることを特徴とする点検システム。
  7. 前記点検装置位置特定ユニットは、少なくとも2台のカメラで撮影した前記浮上式点検装置の画像から三角測量の原理により前記浮上式点検装置に対する距離および方向を測定することを特徴とする、請求項6記載の点検システム。
  8. 前記カメラは、赤外線カメラであることを特徴とする、請求項6記載の点検システム。
  9. 前記点検装置位置特定ユニットは、前記2台のカメラが撮影した画像に基づきそれらのカメラを前記浮上式点検装置に向け続ける自動追尾装置を有していることを特徴とする、請求項7または8記載の点検システム。
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