JP2017086466A - リクライニング椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】背もたれ部を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難いリクライニング椅子を提供する。
【解決手段】本発明のリクライニング椅子は、略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを備え、この背もたれ部が座部に対して傾動可能に設けられるリクライニング椅子であって、傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することを特徴とする。座部が、座部骨格部材と、座部クッション部材と、座部骨格部材から上方に突出する一対の支持部材とを有し、背もたれ部が、背もたれ部骨格部材と、背もたれ部クッション部材と、背もたれ部骨格部材から前方に突出する一対の接続部材とを有し、一対の支持部材と一対の接続部材とをそれぞれ相対角度を変更可能に接続し、中心軸を定める一対の傾動機構を備えるとよい。
【選択図】図3

Description

本発明は、リクライニング椅子に関する。
着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを有し、この背もたれ部が座部に対して傾動し、着席者の上半身の角度を変えられるリクライニング機能を有するリクライニング椅子が広く普及している。
このようなリクライニング椅子の多くは、座部及び背もたれ部の骨格となる2つのフレーム又は板が、角度調節可能な機構によって接続されており、2つのフレーム又は板にクッション性を有する部材が配設され、これらの構成要素が外皮によって覆われる(例えば特開平9−215548号公報参照)。
この結果、従来のリクライニング椅子は、背もたれ部の座部に対する傾動の軸が、座部の表面よりも下方かつ背もたれ部の表面よりも後方に配置される。これによって、背もたれ部を後方に傾動させるにしたがって座部の表面と背もたれ部の表面との距離が拡大していく。
一方、このようなリクライニング椅子に着席する人間は、骨の周りに筋肉及び皮膚組織を有している。このため、着席状態の人間の臀部及び腰部の筋肉及び皮膚組織は、骨の外側で引き伸ばされた状態となる。したがって、リクライニング椅子に着席した状態で背もたれ部を後方に傾動させてゆくと、これに合わせて脊椎が後方に傾斜し、臀部及び腰部の背面側の筋肉及び皮膚組織の伸長が緩和される。
つまり、従来のリクライニング椅子では、背もたれ部を後方に傾動させるにしたがって座部の表面と背もたれ部の表面との距離が拡大するのに対して、座部の表面と背もたれ部の表面に接している臀部と腰部との距離が縮小し、臀部及び腰部の少なくともいずれかが座部及び背もたれ部の表面で滑ることになる。
このため、従来のリクライニング椅子は、着席状態で背もたれ部を傾動させると人体との間で滑り(位置ずれ)を生じて、着席者に違和感を生じさせるという不都合がある。
また、椅子の座部及び背もたれ部の表面形状を立体的な形状とし、着席者の体を正確にサポートするよう設計された椅子も存在する。しかしながら、このような椅子に従来のリクライニング機構を採用すると、背もたれの傾動により座部の表面と背もたれ部の表面との距離が拡大することによって、座部又は背もたれ部の位置ずれにより人体を正確にサポートできなくなるという不都合を生じる。
特開平9−215548号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、背もたれ部を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難いリクライニング椅子を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた発明は、略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを備え、この背もたれ部が座部に対して傾動可能に設けられるリクライニング椅子であって、上記傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することを特徴とするリクライニング椅子である。
当該リクライニング椅子は、背もたれ部の座部に対する傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することによって、背もたれ部を後方に傾動させるにしたがって座骨当接部位と第5腰椎当接部位との距離が小さくなる。これは、人体の臀部と腰部との距離が腰を伸ばすにしたがって小さくなることに対応するため、当該リクライニング椅子は、背もたれ部を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難い。なお、「略水平」とは、水平方向に対する傾斜角度が15°以下、好ましくは10°以下であることを意味する。また、「座骨当接部位」とは、着席者の臀部に当接する領域のうち座部を水平に配置した状態で高さが極小となる位置を意味し、「第5腰椎当接部位」とは、着席者の腰部に当接する領域のうち背もたれ部を水平に倒した状態で表面の高さが極小となる位置を意味する。
上記座部が、板状又は枠状の座部骨格部材と、この座部骨格部材の上側に配設される座部クッション部材と、上記座部骨格部材の後端近傍左右方向両側部から上方に突出する一対の支持部材とを有し、上記背もたれ部が、板状又は枠状の背もたれ部骨格部材と、この背もたれ部骨格部材の前側に配設される背もたれ部クッション部材と、上記背もたれ部骨格部材の左右方向両側部から前方に突出する一対の接続部材とを有し、上記一対の支持部材と一対の接続部材とをそれぞれ相対角度を変更可能に接続し、上記中心軸を定める一対の傾動機構を備えるとよい。このように、上記一対の支持部材と一対の接続部材とを一対の傾動機構によって接続する構成とすることによって、機械部品である傾動機構を着座者の体に干渉し難い位置に配置することが可能となる。なお、座部骨格部材の「後端近傍」とは、座部骨格部材の後端からの距離が座部骨格部材の前後長の30%以下である範囲を意味する。
上記接続部材が、上記背もたれ部骨格部材の両側部から背もたれ部骨格部材の上下方向下側、左右方向外側かつ前後方向前側に延出するとよい。このように、上記接続部材が上記方向に延出することによって、背もたれ部が着席者の腰部を包み込むような形状となり、傾動機構を自然に着座者の邪魔にならない位置に配置することができる。なお、「背もたれ部骨格部材の上下方向」とは、背もたれ部骨格部材の座部に近い側を下、座部から遠い側を上とするものであって、絶対的な上下関係を限定するものではない。
上記接続部材の延出方向としては、上記背もたれ部骨格部材の上下方向視で左右方向に対して30°以上60°以下、かつ左右方向視で上記背もたれ部骨格部材の上下方向に対して30°以上60°以下が好ましい。このように、上記接続部材が上記方向に延出することによって、背もたれ部の形状を適切化しつつ、接続部材の機械的強度を向上することができる。
上記支持部材及び接続部材の少なくとも先端部が管状であり、上記傾動機構が支持部材及び接続部材の先端部に嵌合するとよい。このように、先端部が管状の支持部材及び接続部材に傾動機構を嵌合させることにより、構造が簡素化されるので、当該リクライニング椅子を比較的安価に提供することができる。
上記背もたれ部の着席者に当接する側の面の下端近傍左右方向両側が前方に膨出し、この膨出部分に上記傾動機構の少なくとも一部が収容されているとよい。このように、上記背もたれの膨出部分に上記傾動機構の少なくとも一部を収容することによって、硬い部材が着席者に当接することを防止することができる。なお、背もたれ部の「下端近傍」とは、背もたれ部の座部側の端部からの距離が背もたれ部の上下長さの30%以下である範囲を意味する。
上記背もたれ部を鉛直とした場合における上記中心軸と背もたれ部の第5腰椎当接部位表面との水平距離としては、1cm以上8cm以下が好ましい。このように、上記背もたれ部を鉛直とした場合における上記中心軸と背もたれ部の第5腰椎当接部位表面との水平距離が上記範囲内であることによって、背もたれ部の傾動に伴う座骨当接部位と第5腰椎当接部位との距離の変化を着席者の臀部と腰部との距離の変化により近づけることができ、座部及び背もたれ部の人体に対する位置ずれをより確実に抑制できる。
上述のように、本発明のリクライニング椅子は、背もたれ部を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難い。
本発明の一実施形態のリクライニング椅子を示す模式的斜視図である。 図1のリクライニング椅子の模式的側面図である。 図1のリクライニング椅子の座部及び背もたれ部の骨格部材を示す模式的側面図である。 図3の背もたれ部骨格部材及びヘッドレスト部骨格部材を示す模式的正面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[リクライニング椅子]
図1及び図2に示す本発明の一実施形態のリクライニング椅子は、いわゆる高座椅子として使用されるものである。
当該リクライニング椅子は、略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部1と、着席者の背中に当接する背もたれ部2とを備え、この背もたれ部2が座部1に対して傾動可能に設けられている。
また、当該リクライニング椅子は、座部1と背もたれ部2との傾動の中心軸を定める一対の傾動機構3を備える。さらに、当該リクライニング椅子は、上記座部1を床面から間隔を空けて支持する脚部4を備える。また、当該リクライニング椅子は、背もたれ部2の上端に前後方向に搖動可能に連設されるヘッドレスト部5をさらに備える。
当該リクライニング椅子における上記傾動の中心軸は、使用状態で座部1の座骨当接部位6の表面よりも上方、かつ背もたれ部2の第5腰椎当接部位7の表面よりも前方に位置する。なお、座骨当接部位6は、座部1の表面のうち着席者の臀部に当接する領域の1つ又は2つの凹部の底であり、座部1を水平に配置した状態で高さが極小となる1つ又は2つの位置である。また、第5腰椎当接部位7は、背もたれ部2の表面のうち着席者の腰部に当接する領域の凹部の底であり、背もたれ部2を水平に配置した状態で高さが極小となる1つの位置である。
座部1を水平とした場合における上記傾動の中心軸と座骨当接部位6の表面との鉛直距離の下限としては、2cmが好ましく、3cmがより好ましい。一方、上記傾動の中心軸と座骨当接部位6の表面との鉛直距離の上限としては、10cmが好ましく、8cmがより好ましい。上記傾動の中心軸と座骨当接部位6の表面との鉛直距離が上記下限に満たない場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が不十分となることにより着席者に違和感を与えるおそれがある。逆に、上記傾動の中心軸と座骨当接部位6の表面との鉛直距離が上記上限を超える場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が過大となることにより着席者に違和感を与えるおそれがある。
背もたれ部2を鉛直とした場合における上記傾動の中心軸と第5腰椎当接部位7の表面との水平距離(後述する背もたれ部骨格部材14に垂直な方向の距離)の下限としては、1cmが好ましく、2cmがより好ましい。一方、上記傾動の中心軸と第5腰椎当接部位7の表面との水平距離の上限としては、8cmが好ましく、6cmがより好ましい。上記傾動の中心軸と第5腰椎当接部位7の表面との水平距離が上記下限に満たない場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が不十分となることにより着席者に違和感を与えるおそれがある。逆に、上記傾動の中心軸と第5腰椎当接部位7の表面との水平距離が上記上限を超える場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が過大となることにより着席者に違和感を与えるおそれがある。
<座部>
座部1は、図3に示すように、座部骨格部材8と、この座部骨格部材8の上側に配設される座部クッション部材9と、上記座部骨格部材8の後端近傍左右方向両側部から上方に突出する一対の支持部材10とを有する。
(座部骨格部材)
座部骨格部材8は、座部1の強度を担保する構造材料であり、板状又は枠状に形成され、好ましくは図示するように板状に形成される。
座部骨格部材8を形成する材料としては、十分な強度を有するものであればよく、例えば木材、樹脂、金属等を用いることができる。
座部骨格部材8を板状に形成する場合、中でも木材、特に安価で強度に優れる合板が好適に用いられる。木材の平均厚さとしては、例えば10mm以上25mm以下とすることができる。
座部骨格部材8を枠状に形成する場合、中でも金属、特に安価で強度に優れる鉄又はステンレス製のパイプが好適に用いられる。パイプの平均径としては、例えば10mm以上25mm以下とすることができる。
座部骨格部材8の外形形状としては、典型的には略長方形とされる。座部骨格部材8の座骨当接部位6の位置における座部骨格部材8の幅としては、例えば40cm以上60cm以下とすることができる。
座部骨格部材8が枠状である場合、後述する座部クッション部材9を確実に支持するために、座部骨格部材8にシート状、帯状又はメッシュ状の部材を張り渡してもよい。このような部材としては、ポロプロピレン製バンドを用いることができる。
(座部クッション部材)
座部クッション部材9は、例えば発泡ウレタン等のクッション性を有する材料から形成される。また、座部クッション部材9はクッション性を有する芯材の外面をシート状の材料で被覆してもよい。
この座部クッション部材9の上側の表面形状は、平坦であってもよいが、着席者の臀部を受け入れる凹部が形成されることが好ましく、左右の臀部及び大腿部を受け入れるような複数の凹部が形成されてもよい。
この座部クッション部材9の平均厚さとしては、例えば3cm以上10cm以下とすることができる。また、座部クッション部材9の座骨当接部位6における厚さ、つまり座部クッション部材9の厚さの極小値としては、例えば1cm以上5cm以下とすることができる。
(支持部材)
支持部材10は、座部骨格部材8の後端近傍の左右方向両側部に堅固に固定される。この支持部材10は、座部クッション部材9を上下に貫通するように設けられることが好ましい。
支持部材10の材質としては、強度に優れる金属が好ましい。上記金属としては、例えば鉄、ステンレス鋼等が好適に用いられる。
また、支持部材10は、少なくとも先端部が、傾動機構3の一端が嵌合できる管状に形成されることが好ましい。具体的には、支持部材10は、例えばねじ等によって座部骨格部材8の上面両側部に固定される板状の固定片11と、この固定片11に略垂直に突設される管状の支持本体12と、この支持本体12の側面と固定片11とを接続する略三角形板状のリム13とを有するものとすることができる。
<背もたれ部>
背もたれ部2は、図3に示すように、背もたれ部骨格部材14と、この背もたれ部骨格部材14の前側に配設される背もたれ部クッション部材15と、上記背もたれ部骨格部材14の左右方向両側部から前方に突出する一対の接続部材16とを有する。
背もたれ部2において、上記背もたれ部骨格部材14の一部分と接続部材16とが一体に形成されることが好ましい。背もたれ部骨格部材14と接続部材16とを一体に形成すれば、当該リクライニング椅子の背もたれ部2に対する許容荷重を比較的容易に大きくすることができる。
背もたれ部2は、着席者に当接する側の面の下端近傍左右方向両側に、前方に膨出する膨出部分21をそれぞれ有する。この膨出部分21は、着席者を当該リクライニング椅子の左右方向中央に案内すると共に、内部に傾動機構3の一部を収容して、傾動機構3が着席者に直接触れることを防止する。
(背もたれ部骨格部材)
背もたれ部骨格部材14は、背もたれ部2の強度を担保する構造材料であり、板状又は枠状に形成され、好ましくは図4に示すように板状に形成される。
背もたれ部骨格部材14の外形形状としては、典型的には略長方形とされる。背もたれ部骨格部材14の第5腰椎当接部位7の位置における背もたれ部骨格部材14の幅としては、例えば30cm以上60cm以下とすることができる。ヘッドレスト部5を有する場合の背もたれ部骨格部材14の上下方向の高さとしては、例えば40cm以上60cm以下とすることができる。
背もたれ部骨格部材14を形成する材料としては、十分な強度を有するものであればよく、例えば木材、樹脂、金属等を用いることができる。
背もたれ部骨格部材14を板状に形成する場合、中でも木材、特に安価で強度に優れる合板が好適に用いられる。木材の平均厚さとしては、例えば10mm以上25mm以下とすることができる。
背もたれ部骨格部材14を枠状に形成する場合、中でも金属、特に安価で強度に優れる鉄又はステンレス製のパイプが好適に用いられる。パイプの平均径としては、例えば10mm以上25mm以下とすることができる。
パイプによって形成される背もたれ部骨格部材14は、枠体の両側部分を構成すると共に、後述する接続部材16と一体に形成され、かつ上端にヘッドレスト部5が接続される一対の側枠材17と、この一対の側枠材17を接続し、枠体の上側部分を構成する上枠材18と、上記一対の側枠材17を接続し、枠体の上側部分を構成する下枠材19とを有するものとすることができる。このように、背もたれ部骨格部材14が、接続部材16と一体に形成される一対の側枠材17を上枠材18及び下枠材19によって接続した構造を有することによって、背もたれ部骨格部材14と接続部材16との境界部分の強度を大きくすることができる。
また、パイプによって形成される一対の側枠材17の外周面に上枠材18を接続し、一対の側枠材17の上端を上方に向かって開放することにより、この一対の側枠材17の上端にヘッドレスト部5を接続するための結合部材20を嵌合することができる。この結合部材20を角度調節可能に屈曲できるものとすることにより、背もたれ部2に対してヘッドレスト部5を傾動可能とすることができる。
また、背もたれ部骨格部材14が枠状である場合、後述する背もたれ部クッション部材15を確実に支持するために、背もたれ部骨格部材14にシート状、帯状又はメッシュ状の部材を張り渡してもよい。このように背もたれ部骨格部材14に張り渡される部材としては、例えばポリプロピレン製バンド等が挙げられる。
(座部クッション部材)
背もたれ部クッション部材15は、例えば発泡ウレタン等のクッション性を有する材料から形成される。また、背もたれ部クッション部材15はクッション性を有する芯材の外面をシート状の材料で被覆してもよい。
この背もたれ部クッション部材15の前側の表面形状は、平坦であってもよいが、着席者を左右方向中央に安定させるよう、上記膨出部分21を形成し、かつ全体的に背もたれ部骨格部材14の上下方向に垂直な断面において凹状となるよう形成されることが好ましい。また、背もたれ部クッション部材15は、背もたれ部骨格部材14の上下方向においても着席者の腰部、特に第4腰椎から仙骨を受け入れる凹部が形成されることが好ましい。また、背もたれ部クッション部材15の上側の表面形状は第1又は第2腰椎に当接する部分が突出したいわゆるランバーサポートを有するものであってもよい。
背もたれ部クッション部材15は、背もたれ部骨格部材14の上下方向下端に、傾動機構3を受け入れ、この傾動機構3の支持部材10に嵌合する一端側を突出させる開口を有するとよい。このように、背もたれ部クッション部材15の内側に傾動機構3の一部分を収容することによって、着席者に傾動機構3の硬い部材が当接することを防止できる。また、背もたれ部クッション部材15の下端から傾動機構3の一端側を突出させることにより、背もたれ部クッション部材15が背もたれ部2の座部1に対する傾動を阻害し難くなる。
(接続部材)
接続部材16は、背もたれ部骨格部材14の左右方向両側部に堅固に固定され、好ましくは上述のように、背もたれ部骨格部材14を構成する部材の一部と一体に形成される。
接続部材16は、背もたれ部骨格部材14の両側部から背もたれ部骨格部材14の上下方向下側、左右方向外側かつ前後方向前側に延出することが好ましい。接続部材16が背もたれ部骨格部材14からこのような方向に延出することによって、着席者の腰部と干渉せず、背もたれ部2を着席者にフィットさせられる好適な形状とすることができる。
接続部材16の材質としては、強度に優れる金属が好ましい。上記金属としては、例えば鉄、ステンレス鋼等が好適に用いられる。
また、接続部材16は、少なくとも先端部が、傾動機構3の一端が嵌合できる管状に形成されることが好ましい。
背もたれ部骨格部材14の上下方向視での接続部材16の延出方向の左右方向に対する傾斜角度の下限としては、30°が好ましく、40°がより好ましい。一方、背もたれ部骨格部材14の上下方向視での接続部材16の延出方向の左右方向に対する傾斜角度の上限としては、60°が好ましく、50°がより好ましい。背もたれ部骨格部材14の上下方向視での接続部材16の延出方向の左右方向に対する傾斜角度が上記下限に満たない場合、接続部材16の前方への突出量が不十分となるおそれや、当該リクライニング椅子の左右方向の幅が不必要に大きくなるおそれがある。逆に、背もたれ部骨格部材14の上下方向視での接続部材16の延出方向の左右方向に対する傾斜角度が上記上限を超える場合、接続部材16が着席者の腰部に干渉し易くなるおそれがある。
また、左右方向視での接続部材16の延出方向の背もたれ部骨格部材14の上下方向に対する傾斜角度の下限としては、30°が好ましく、40°がより好ましい。一方、左右方向視での接続部材16の延出方向の背もたれ部骨格部材14の上下方向に対する傾斜角度の上限としては、60°が好ましく、50°がより好ましい。左右方向視での接続部材16の延出方向の背もたれ部骨格部材14の上下方向に対する傾斜角度が上記下限に満たない場合、接続部材16の前方への突出量が不十分となるおそれや、当該リクライニング椅子の左右方向の幅が不必要に大きくなるおそれがある。逆に、左右方向視での接続部材16の延出方向の背もたれ部骨格部材14の上下方向に対する傾斜角度が上記上限を超える場合、背もたれ部骨格部材14との接続部に荷重が集中し易くなるおそれがある。
接続部材16の背もたれ部骨格部材14からの突出長さ(延長)の下限としては、10cmが好ましく、15cmがより好ましい。一方、接続部材16の背もたれ部骨格部材14からの突出長さの上限としては、30cmが好ましく、25cmがより好ましい。接続部材16の背もたれ部骨格部材14からの突出長さが上記下限に満たない場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が不十分となるおそれや、接続部材16が着席者に当接した場合に違和感を与えるおそれがある。逆に、接続部材16の背もたれ部骨格部材14からの突出長さが上記上限を超える場合、背もたれ部2の後方への傾動に伴う座骨当接部位6と第5腰椎当接部位7との距離の縮小が過大となるおそれや、接続部材16が着席者に当接し易くなることで着席者に違和感を与えるおそれがある。
<傾動機構>
一対の傾動機構3は、座部1の一対の支持部材10と背もたれ部2の一対の接続部材16とを傾動可能に接続する。傾動機構3は、着席者の背中から受ける荷重を支持するために、支持部材10と接続部材16の間の角度を保持するラチェット構造を有することが好ましい。
このようなラチェット構造を有する傾動機構3としては、公知の座椅子に用いられるものを使用することができる。
<脚部>
脚部4は、床面に載置され、座部1を略水平に、好ましくは高さ調節可能に支持する。また、脚部4は、図示するように、座部1の両側上方に配置される肘掛22を有してもよい。この脚部4の構成としては、周知の構成を適用することができる。
一例として、座部1を高さ調節可能に支持する構造としては、脚部4に設けた複数の取付孔のいずれかを貫通する固定部材(例えばボルト等)を座部1又は座部1の下面を支持する梁の両端に係合させる周知の構造を適用することができる。
<ヘッドレスト部>
ヘッドレスト部5は、結合部材20を介して背もたれ部2の背もたれ部骨格部材14の上端に接続されるヘッドレスト部骨格部材23と、このヘッドレスト部骨格部材23の前側に配設されるヘッドレスト部クッション部材24とを有するものとすることができる。
ヘッドレスト部骨格部材23は、板状、枠状、アーチ型又は門型(図4参照)とすることができる。
ヘッドレスト部クッション部材24は、独立して形成してもよいが、図示するように、背もたれ部2の背もたれ部クッション部材15と一体に形成してもよい。
また、背もたれ部2とヘッドレスト部5とを接続する結合部材20としては、傾動機構3と同様の構造を備えるものを用いることができる。
<利点>
当該リクライニング椅子は、背もたれ部3の座部1に対する傾動の中心軸が、使用状態で座部1の座骨当接部位6表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位7表面よりも前方に位置する。これにより、当該リクライニング椅子は、人体の腰を伸ばすと臀部と腰部との距離が小さくなることに対応して、背もたれ部2を後方に傾動させるにしたがって座骨当接部位と第5腰椎当接部位との距離を小さくするので、背もたれ部2を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難い。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該リクライニング椅子において、座部及び背もたれ部は、クッション部材を有しない全体が硬質のものであってもよい。
また、当該リクライニング椅子において、接続部材は、真直ぐ背もたれ部の前方に向かって突出してもよい。
当該リクライニング椅子は、脚部の高さがより大きい通常の椅子であってもよく、脚部を備えない座椅子であってもよい。脚部の形状も任意である。
当該リクライニング椅子は、ヘッドレスト部が背もたれ部に対して固定されたものであってもよく、ヘッドレスト部を備えていないものであってもよい。
当該リクライニング椅子は、特に用途を限定されず、広く利用することができる。
1 座部
2 背もたれ部
3 傾動機構
4 脚部
5 ヘッドレスト部
6 座骨当接部位
7 第5腰椎当接部位
8 座部骨格部材
9 座部クッション部材
10 支持部材
11 固定片
12 支持本体
13 リム
14 背もたれ部骨格部材
15 背もたれ部クッション部材
16 接続部材
17 側枠材
18 上枠材
19 下枠材
20 結合部材
21 膨出部分
22 肘掛
23 ヘッドレスト部骨格部材
24 ヘッドレスト部クッション部材

Claims (7)

  1. 略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを備え、この背もたれ部が座部に対して傾動可能に設けられるリクライニング椅子であって、
    上記傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することを特徴とするリクライニング椅子。
  2. 上記座部が、板状又は枠状の座部骨格部材と、この座部骨格部材の上側に配設される座部クッション部材と、上記座部骨格部材の後端近傍左右方向両側部から上方に突出する一対の支持部材とを有し、
    上記背もたれ部が、板状又は枠状の背もたれ部骨格部材と、この背もたれ部骨格部材の前側に配設される背もたれ部クッション部材と、上記背もたれ部骨格部材の左右方向両側部から前方に突出する一対の接続部材とを有し、
    上記一対の支持部材と一対の接続部材とをそれぞれ相対角度を変更可能に接続し、上記中心軸を定める一対の傾動機構を備える請求項1に記載のリクライニング椅子。
  3. 上記接続部材が、上記背もたれ部骨格部材の両側部から背もたれ部骨格部材の上下方向下側、左右方向外側かつ前後方向前側に延出する請求項2に記載のリクライニング椅子。
  4. 上記接続部材の延出方向が、上記背もたれ部骨格部材の上下方向視で左右方向に対して30°以上60°以下、かつ左右方向視で上記背もたれ部骨格部材の上下方向に対して30°以上60°以下である請求項3に記載のリクライニング椅子。
  5. 上記支持部材及び接続部材の少なくとも先端部が管状であり、上記傾動機構が支持部材及び接続部材の先端部に嵌合する請求項2、請求項3又は請求項4に記載のリクライニング椅子。
  6. 上記背もたれ部の着席者に当接する側の面の下端近傍左右方向両側が前方に膨出し、この膨出部分に上記傾動機構の少なくとも一部が収容されている請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のリクライニング椅子。
  7. 上記背もたれ部を鉛直とした場合における上記中心軸と背もたれ部の第5腰椎当接部位表面との水平距離が1cm以上8cm以下である請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のリクライニング椅子。
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