JP2017086466A - リクライニング椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のリクライニング椅子は、略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを備え、この背もたれ部が座部に対して傾動可能に設けられるリクライニング椅子であって、傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することを特徴とする。座部が、座部骨格部材と、座部クッション部材と、座部骨格部材から上方に突出する一対の支持部材とを有し、背もたれ部が、背もたれ部骨格部材と、背もたれ部クッション部材と、背もたれ部骨格部材から前方に突出する一対の接続部材とを有し、一対の支持部材と一対の接続部材とをそれぞれ相対角度を変更可能に接続し、中心軸を定める一対の傾動機構を備えるとよい。
【選択図】図3
Description
図1及び図2に示す本発明の一実施形態のリクライニング椅子は、いわゆる高座椅子として使用されるものである。
座部1は、図3に示すように、座部骨格部材8と、この座部骨格部材8の上側に配設される座部クッション部材9と、上記座部骨格部材8の後端近傍左右方向両側部から上方に突出する一対の支持部材10とを有する。
座部骨格部材8は、座部1の強度を担保する構造材料であり、板状又は枠状に形成され、好ましくは図示するように板状に形成される。
座部クッション部材9は、例えば発泡ウレタン等のクッション性を有する材料から形成される。また、座部クッション部材9はクッション性を有する芯材の外面をシート状の材料で被覆してもよい。
支持部材10は、座部骨格部材8の後端近傍の左右方向両側部に堅固に固定される。この支持部材10は、座部クッション部材9を上下に貫通するように設けられることが好ましい。
背もたれ部2は、図3に示すように、背もたれ部骨格部材14と、この背もたれ部骨格部材14の前側に配設される背もたれ部クッション部材15と、上記背もたれ部骨格部材14の左右方向両側部から前方に突出する一対の接続部材16とを有する。
背もたれ部骨格部材14は、背もたれ部2の強度を担保する構造材料であり、板状又は枠状に形成され、好ましくは図4に示すように板状に形成される。
背もたれ部クッション部材15は、例えば発泡ウレタン等のクッション性を有する材料から形成される。また、背もたれ部クッション部材15はクッション性を有する芯材の外面をシート状の材料で被覆してもよい。
接続部材16は、背もたれ部骨格部材14の左右方向両側部に堅固に固定され、好ましくは上述のように、背もたれ部骨格部材14を構成する部材の一部と一体に形成される。
一対の傾動機構3は、座部1の一対の支持部材10と背もたれ部2の一対の接続部材16とを傾動可能に接続する。傾動機構3は、着席者の背中から受ける荷重を支持するために、支持部材10と接続部材16の間の角度を保持するラチェット構造を有することが好ましい。
脚部4は、床面に載置され、座部1を略水平に、好ましくは高さ調節可能に支持する。また、脚部4は、図示するように、座部1の両側上方に配置される肘掛22を有してもよい。この脚部4の構成としては、周知の構成を適用することができる。
ヘッドレスト部5は、結合部材20を介して背もたれ部2の背もたれ部骨格部材14の上端に接続されるヘッドレスト部骨格部材23と、このヘッドレスト部骨格部材23の前側に配設されるヘッドレスト部クッション部材24とを有するものとすることができる。
当該リクライニング椅子は、背もたれ部3の座部1に対する傾動の中心軸が、使用状態で座部1の座骨当接部位6表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位7表面よりも前方に位置する。これにより、当該リクライニング椅子は、人体の腰を伸ばすと臀部と腰部との距離が小さくなることに対応して、背もたれ部2を後方に傾動させるにしたがって座骨当接部位と第5腰椎当接部位との距離を小さくするので、背もたれ部2を傾動させても人体との間で比較的位置ずれが生じ難い。
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
2 背もたれ部
3 傾動機構
4 脚部
5 ヘッドレスト部
6 座骨当接部位
7 第5腰椎当接部位
8 座部骨格部材
9 座部クッション部材
10 支持部材
11 固定片
12 支持本体
13 リム
14 背もたれ部骨格部材
15 背もたれ部クッション部材
16 接続部材
17 側枠材
18 上枠材
19 下枠材
20 結合部材
21 膨出部分
22 肘掛
23 ヘッドレスト部骨格部材
24 ヘッドレスト部クッション部材
Claims (7)
- 略水平に配置されると共に着席者の臀部に当接する座部と、着席者の背中に当接する背もたれ部とを備え、この背もたれ部が座部に対して傾動可能に設けられるリクライニング椅子であって、
上記傾動の中心軸が、使用状態で座部の座骨当接部位表面よりも上方、かつ背もたれ部の第5腰椎当接部位表面よりも前方に位置することを特徴とするリクライニング椅子。 - 上記座部が、板状又は枠状の座部骨格部材と、この座部骨格部材の上側に配設される座部クッション部材と、上記座部骨格部材の後端近傍左右方向両側部から上方に突出する一対の支持部材とを有し、
上記背もたれ部が、板状又は枠状の背もたれ部骨格部材と、この背もたれ部骨格部材の前側に配設される背もたれ部クッション部材と、上記背もたれ部骨格部材の左右方向両側部から前方に突出する一対の接続部材とを有し、
上記一対の支持部材と一対の接続部材とをそれぞれ相対角度を変更可能に接続し、上記中心軸を定める一対の傾動機構を備える請求項1に記載のリクライニング椅子。 - 上記接続部材が、上記背もたれ部骨格部材の両側部から背もたれ部骨格部材の上下方向下側、左右方向外側かつ前後方向前側に延出する請求項2に記載のリクライニング椅子。
- 上記接続部材の延出方向が、上記背もたれ部骨格部材の上下方向視で左右方向に対して30°以上60°以下、かつ左右方向視で上記背もたれ部骨格部材の上下方向に対して30°以上60°以下である請求項3に記載のリクライニング椅子。
- 上記支持部材及び接続部材の少なくとも先端部が管状であり、上記傾動機構が支持部材及び接続部材の先端部に嵌合する請求項2、請求項3又は請求項4に記載のリクライニング椅子。
- 上記背もたれ部の着席者に当接する側の面の下端近傍左右方向両側が前方に膨出し、この膨出部分に上記傾動機構の少なくとも一部が収容されている請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のリクライニング椅子。
- 上記背もたれ部を鉛直とした場合における上記中心軸と背もたれ部の第5腰椎当接部位表面との水平距離が1cm以上8cm以下である請求項2から請求項6のいずれか1項に記載のリクライニング椅子。
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