JP5592171B2 - 身体支持部材および椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、身体に直接または間接的に接触して身体を支持する身体支持部材と、その身体支持部材を使用した椅子に関する。
身体に接触して身体を支持する部材は、表面が硬いと使用者に不快感を与えてしまう。例えば椅子の座を合板や硬い樹脂で形成すると、着座したときに坐骨に痛みを感じてしまう。ウレタンなどの緩衝材を貼り付けることである程度は不快感を緩和することができるが、長時間着座したときの不快感を低減するためには、座の芯となる部材自体に適度な弾性と強度とを持たせることが好ましい。
従来、椅子の座の部材として、メッシュや布などの膜状部材の周縁を枠状の支持部材で保持して使用者の身体を支える座を構成してなる椅子が提案されている(特許文献1参照)。この椅子では、座の芯となる部材がメッシュや布であるため、合板などで構形成された椅子と比較すれば座り心地がよくなる。
特開2001−137065号公報
使用者が着座すると、使用者の坐骨部分が座に大きな荷重を掛ける。上記特許文献1の椅子のように支持面が膜状部材で構成されている場合、座におけるある点に荷重が加えられると、その点に引っ張られて座全体が窪むように変形する。
その結果、使用者が着座した際に坐骨周辺に大きな荷重が掛かることなく、坐骨周辺から太腿の下面や側面などの広い範囲で荷重を分散して受けることになる。(図9(A)参照)。その結果、骨盤や大腿部が圧迫されたり、左右の坐骨2箇所にて受ける荷重が小さくなる結果使用者がバランスを崩しやすくなったりするため、長時間の着座では疲労を感じやすくなる。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用時に疲労を低減することができる身体支持部材および椅子を提供することである。
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、身体に直接または間接的に接触して身体を支持する略板状の身体支持部材であって、支持部と、支持部を取り囲む周辺部と、前記周辺部の外縁に位置する外縁部と、を有している。この身体支持部材においては、周辺部が固定領域と固定領域よりも変形しやすい変動領域とからなり、支持部が固定領域と変動領域とを交互に経由して前記外縁部と繋がっており、また、周辺部と支持部とからなるセットは複数設けられていて、1つのセットにおける板面と交差する方向の変位を遮断する遮断構造が形成されていることを特徴とする。
このように構成された身体支持部材は、支持部に荷重が加えられると、板面全体が均等に引っ張られることがなく、支持部を中心とした限られた領域が変形して窪むこととなる。その結果、身体における支持部に接触した部分の周辺を適切に保持できるようになり、使用時の疲労を低減することができる。
例えば、本発明の身体支持部材を椅子の座に用いると、着座時には支持部を中心とした限られた領域のみが変形して窪む。その結果、坐骨周辺が身体支持部材と接触するため、荷重が分散して坐骨に荷重が集中しすぎることがない。一方、坐骨周辺において荷重の大部分を受けることとなるため、骨盤や大腿部が荷重を受けて圧迫されることなく、また坐骨にて充分な荷重を受けることで着座状態が安定するため、座位姿勢を長時間継続しても疲労を感じにくくなる。
これに対し、従来品のようにメッシュや布を用いた座では、当座の座り心地は良く感じるものの、上述したように骨盤や大腿部に負荷が加わることや着座状態が安定しないことにより長時間の座位姿勢で疲労を感じてしまう。また、合板などの硬い座では坐骨に荷重が集中して痛みを感じる。本発明の身体支持部材では、このような問題を解消することができる。
請求項2に記載の身体支持部材は、周辺部において支持部を囲むように延びる複数のスリットが形成されている。そして、変動領域は、スリットの幅方向に隣接する2つのスリット間における幅方向の間隔が固定領域と比較して狭い領域である。
このように構成された身体支持部材の一例を図4(A)に示す。なお図4(A)は上記発明の一例を示すものであって、本発明はこの構成に限定されるものではない。
図4(A)に示すように、支持部41を囲むようにスリット43を複数配置すると、隣接するスリット同士の間において、スリットの幅方向の間隔が広い部分(固定領域61)と狭い部分(変動領域63)とが生じる。また、支持部41から外縁部57までは固定領域61と変動領域63とを交互に経由して繋がっている。即ち、上記構成であれば、本発明の周辺部を実現することができ、支持部に荷重が加えられたときにその周囲を適切に変形させることができる。
ところで、上記スリットは支持部を囲うように配置されていればよいが、さらに請求項3に記載されているように、それぞれが支持部に中心を有する円の円周上に形成されていてもよい。
スリットを設けている場合、支持部に荷重が加えられると、スリットが開くように変形することで身体支持部材における窪みの形成が実現される。即ち、スリットの配置によって窪みの形状が変化する。上記構成の身体支持部材では、荷重が加えられることで支持部を中心とした円形状に窪みを形成することができるため、窪みの歪みが小さくなり、使用者は身体が接触する部分に違和感を生じにくい。
なお、スリットの配置は、完全な正円の円周上でなく楕円の円周上に形成されていてもよいが、その場合には、各楕円の焦点の中心が支持部の中心に位置し、かつ楕円の長辺方向が揃うようにしておけば、歪みが生じにくく都合がよい。
もちろん、窪みの形状を歪ませたい場合には、スリットをその目的の形状に合わせて形成してもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の身体支持部材において、変動領域が固定領域よりも肉薄に形成された領域であることを特徴とする。肉薄に形成された領域は、肉厚に形成された領域よりも変形しやすくなる。即ち、上記構成であれば、本発明の周辺部を実現することができ、支持部に荷重が加えられたときにその周囲を適切に変形させることができる。
また上述した請求項1に記載の発明においては、周辺部と支持部とからなるセットが複数設けられていることを特徴とする。
このように構成された身体支持部材では、複数のセットそれぞれにおいて、支持部に荷重が加えられたときにその周囲を適切に変形させることができる。即ち、身体が複数の点で身体保持部材に接触する場合にも身体を適切に支持することができ、使用時の疲労を低減することができる。
また上述した請求項1に記載の発明においては、1つのセットにおける板面と交差する方向の変位の伝達を遮断する遮断構造が、上記1つのセットと、該1つのセットとは異なるセットと、の間に形成されている
このように構成された身体支持部材では、1つの支持部に荷重が加えられても、他のセットが変形しないため、各セットは、他のセットの影響を受けずに適切に変形することができる。
なお、遮断構造としては、例えばスリットやリブ、または肉厚部などが考えられる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の身体支持部材を、使用者が着座する座体に用いていることを特徴とする椅子である。
このように構成された椅子では、使用者が座体に着座したした際に上述した身体支持部材の構造を利用した良好な着座感を得ることができ、また長時間着座していても疲労を感じにくいという効果を奏する。なお、上記身体支持部材のみで座体を形成してもよいし、身体支持部材にカバーなどの補助的な部材を取り付け、身体支持部材を座芯として用いてもよい。
また、上記身体支持部材を座体に用いる場合には、請求項6に記載されているように、支持部を座体の後方に形成してもよい。使用者が椅子に正しく着座すると坐骨は座体の後方に接触する。そのため、上記構成であれば適切な着座姿勢において使用者の疲労を低減することができる。また、適切な着座姿勢のときに適切な形状に変形することから、使用者を正しい着座姿勢に誘導することができる。なお、座体の後方とは、使用者が着座した際に背面側となる部分である。
また、上記身体支持部材を座体に用いる場合には、請求項7に記載されているように、支持部を、座体の左右に配置してもよい。使用者が着座すると左右2点の坐骨で座体と接触するため、上記構成であれば坐骨それぞれの周囲を適切に支持することができ、使用者の疲労を低減することができる。なお、上記左右とは、使用者が着座し正面を向いたときを基準とする左右である。
請求項8に記載の発明は、使用者が着座する座体を有する椅子であって、座体は、複数のスリットを長さ方向に並べてなるスリット列が所定の支持部を取り囲むように並列して複数形成されており、隣接するスリット列においてはスリットがずらして配置されており、
前記支持部は、前記座体の左右に配置されており、座体の裏面には、座体の左右方向の中央部において前後方向に延びるリブが形成されていることを特徴とする椅子である。
このように構成された椅子は、支持部に荷重が加えられると、板面全体が均等に引っ張られることがなく、支持部を中心とした限られた領域が変形して窪むこととなる。その結果、身体における支持部に接触した部分の周辺を適切に保持できるようになり、使用時の疲労を低減することができる。
なお、上述した座体とは、使用者の身体と直接接触する部材であってもよいし、カバーなどの補助的な部材を取り付けて用いるいわゆる座芯であってもよい。
上記椅子において、支持部は、請求項9に記載されているように、座体の後方に形成されていてもよい。使用者が椅子に正しく着座すると坐骨は座体の後方に接触する。そのため、上記構成であれば適切な着座姿勢において使用者の疲労を低減することができる。また、適切な着座姿勢のときに適切な形状に変形することから、使用者を正しい着座姿勢に誘導することができる。なお、座体の後方とは、使用者が着座した際に背面側となる部分である。
また上述した請求項8に記載の発明は、支持部が座体の左右に配置されていることを特徴とする。使用者が着座すると左右2点の坐骨で座体と接触するため、上記構成であれば坐骨それぞれの周囲を適切に支持することができ、使用者の疲労を低減することができる。なお、上記左右とは、使用者が着座し正面を向いたときを基準とする左右である。
なお、上記座体では、2つの支持部ごとに異なるスリット列が形成されていてもよいし、2つの支持部を両方囲むようにスリット列が形成されていてもよい。
また上述した請求項8に記載の発明は、座体の裏面には、座面の左右方向の中央部において前後方向に延びるリブが形成されていることを特徴とする。
このように構成された椅子は、1つの支持部に荷重が加えられても、他のセットが変形しないため、各セットは、他のセットの影響を受けずに適切に変形することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の椅子において、座体の裏面には、複数のスリット列の間の領域においてスリット列に沿ってリブが形成されていることを特徴とする。
このように構成された椅子は、支持部に荷重が加えられた際の変形量がリブによって変化する。よって、このリブによって窪みの形状を調整することができる。
本実施例の椅子を示す分解斜視図 座芯の平面図(A)および斜視図(B) 座芯の変形を説明する斜視図 座芯の変形を説明する平面図(A)および変形例を示す平面図(B) 本実施例の椅子に使用者が着座した状態を説明する側面図 座芯の変形例を示す図 座芯の変形例を示す図 座芯の参考例を示す平面図 従来のメッシュを用いた椅子に使用者が着座した状態を説明する側面図
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示にすぎず、本発明が、下記の事例以外にも様々な形態で実施できるのはもちろんである。
[実施例]
(1)全体構成
本実施例の椅子1は、図1に示すように、下方にキャスタ11が設けられ、椅子1全体を支持する脚体13と、脚体13の上方に配置される背もたれ15と、使用者が着座する着座部21と、を備えている。
着座部21は、座受け23と、座裏カバー25と、枠体27と、座芯29と、クッション31と、からなる。
座受け23は、軸33を中心として回動可能に脚体13に支持される。
座裏カバー25は枠体27にネジなどで固定される。
枠体27はパイプ状に形成されており、座受け23にネジなどで固定される。また、座芯29の裏面に配置されて、座芯29の周縁部を保持する。
座芯29は樹脂で形成されており、ネジなどで枠体27に固定される。
クッション31は枠体27および座芯29を覆うシート状の部材であって、内部にウレタンシートが設けられている。
本発明の特徴部分である座芯29を上方から見た平面図を図2(A)に示す。また、座芯29を裏面から見た斜視図を図2(B)に示す。
座芯29は、座芯29のやや後方側において、座芯29の左右方向に2つの支持部41が並べて配置されている。この位置は使用者が着座した際に使用者の坐骨が当たりやすい位置である。また、支持部41の周囲に複数のスリット43が形成されている。
また、複数のスリット43がその長さ方向に並んで複数のスリット列45を形成している。この複数のスリット列45は、それぞれが支持部41を取り囲むように並列して、支持部41に中心を有する円の円周上となる位置に配置されている。また、隣接するスリット列45においては、スリット43の一部がずらして配置されている。
このように複数のスリット43が形成されている領域が本発明における周辺部に相当する。また、スリット43が形成された領域の外側の領域が本発明における外縁部に相当する。この外縁部に相当する領域は枠体27に固定されているため、座芯29に荷重が加えられても変形しない。
座芯29の裏面には、座芯29の左右方向の中央部において前後方向に延びる複数のリブからなる遮断構造47と、スリット列45の間の領域においてスリット列45に沿う複数の補助リブ49と、が形成されている。また、座芯29の裏面周縁には枠体27が収まる枠体収容部51が形成されている。
この座芯29に荷重が加えられたとき、座芯29は図3(A),(B)のように変形する。図3(A),(B)は上記座芯29の変形状態を模式的に示すものであるため一部の形状を簡略化して記載している。座芯29は荷重が加えられる前は図3(A)に示すようにフラットである。支持部41に荷重が加えられると、スリット43それぞれにおいて、スリット43を取り囲む部分のうち、内側(支持部41側)と外側とが広がって離れ、その内側と外側に上下方向の段差が形成される。その結果、図3(B)に示すように支持部41を中心とした窪みが形成される。
上記変形の詳細を、図4(A)に示す平面図を用いて説明する。なお、この図4も説明を容易にするために図3と同様に模式的に記載している。また、この図においては、支持部41の周辺においてスリット43が形成された領域を周辺部55とし、最も外側に位置するスリット43の外の領域を外縁部57として説明する。
周辺部55は、スリット43の幅方向に隣接する2つの前記スリット43間の幅方向の間隔(図4(A)におけるスリット列45の円の法線方向)が相対的に広い固定領域61と、相対的に狭い変動領域63と、に分けられる。図中において、変動領域63の一部を斜線で示している。支持部41は、固定領域61と変動領域63とを交互に経由して外縁部57と繋がっている。
このように構成されている座芯29では、支持部41に荷重が加えられると、幅の狭い変動領域63が大きく変形することにより支持部41が荷重方向に移動する。一方、固定領域61は大きくは変形しない。このように、座芯29には相対的に変形しやすい領域と変形しにくい領域とが交互に存在することになる。
これら固定領域61および変動領域63は、実際には図2のようにスリット43の配置を適宜調整することでその大きさや配置を調節することができる。つまり、周辺部55上には変形しやすい領域と変形しにくい領域とを自在に設定することができるため、支持部41に荷重が加えられたときに適切な形状の窪みを形成することができる。
なお、仮に支持部41から外縁部57までの経路に固定領域61と変動領域63とが交互に配置されていない構成として、例えば図8のように支持部41と外縁部57とは固定領域61のみを経由して連結するものが考えられる。この図8では、支持部41を中心として四方に連結部分があるため支持部41の変形が大きく制限されており、スリット43によって座芯29自体の強度を下げることは可能であるが、変形しやすい領域を自在に設定することはできない。
しかしながら、支持部41と外縁部57とを連結する固定領域61が1箇所である場合や、図4(B)に示すようにそのような固定領域61が複数であっても一部に集中して偏って配置されているならば、その固定領域61が設けられた付近の領域は変形しにくく、その他の領域は変形しやすい領域を自在に設定してなる窪みを形成することができる。
次に、本実施例の座芯29を備える着座部21に使用者が着座したときの状態を、図5(A),(B)を用いて説明する。破線が着座前の座芯29の形状を示しており、実線が着座によって形成された窪みを示している。
図5(A)に示すように、使用者3が着座すると、坐骨5を中心として座芯29に荷重が加えられる。このとき、支持部41を中心に窪むため、座芯29全体の過度の沈み込みが抑制される。その結果、坐骨5周辺にて荷重の反作用の大部分を受けるため、骨盤や大腿部が側方から受ける圧迫が少なくなる。また、また坐骨5にて充分に荷重を加えることができるため、着座姿勢が安定する。
一方、図9(A)に示すように、従来品のようにメッシュや布を用いた座では、座面全体の沈み込みが大きいため、メッシュ7によって坐骨5の周辺から太腿に掛けて広い範囲で負荷を分散して受けることになる。このように広い範囲で負荷を受けると、当座の座り心地は良く感じるものの、大腿部や骨盤に側面からの負荷が加わって圧迫感を受けるため、長時間着座すると疲労を感じてしまう。また坐骨にて充分な荷重を加えられないため着座状態が安定しないので、それによっても長時間の着座で疲労を感じてしまう。
また、本実施例の座芯29では、図5(B)に示すように、使用者が体を傾けたりして一方の支持部41にのみ大きな荷重が加わった場合であっても他方の支持部41の周辺部は変形しにくい。このように左右独立して坐骨5を支えるため身体の動きに合わせて安定した着座ができるようになる。
これに対し、従来品のようにメッシュや布を用いた座では、図9(2)に示すように、左右どちらか一方の坐骨5にのみ大きな荷重が加わったとしても、他方の坐骨5もメッシュ7により強く突き上げられてしまう。そのため、安定した着座が困難になる。
なお、本実施例の座芯29は、左右の支持部41それぞれに対応するスリット43が設けられる構造であるため、その構造のみによっても一方の支持部41に荷重が加えられても他方には影響しにくいという上述した効果が得られるが、本実施例の座芯29ではさらに遮断構造47が設けられているため、さらに影響を小さくすることができる。
(2)発明の効果
本実施例の椅子1は、支持部41に荷重が加えられると、座芯29全体が均等に引っ張られることがなく、支持部41を中心とした限られた領域が変形して窪むこととなる。その結果、身体における支持部41に接触した部分の周辺を適切に保持できるようになり、使用時の疲労を低減することができる。
(3)変形例
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施例においては、本発明の身体支持部材を椅子1の座芯の構造に適用する構成を例示したが、身体に直接または間接的に接触する部材であればさまざまなものに適用することができる。例えば、椅子1の背もたれ15や、ベッドなどに用いてもよい。
また、上記実施例においては、支持部41を中心とする円周上にスリット列45が配置される構成を例示したが、スリットの形状や配置は上述したものに限定されない。その一例を図6(A)〜(E)に示す。図6(A)〜(D)においてはスリット列を破線で示している。
例えば図6(A)のように、2つの支持部71のいずれかを囲うスリット列73と両方を囲うスリット列75とを形成していてもよいし、2つの支持部71が繋がった図6(B)のような形状であってもよい。
また、図6(C)のように、四角形などの曲線以外の形状にスリット列81が形成されていてもよいし、図6(D)のように偏りを持ったスリット列83であってもよい。
また、スリットは列に形成されている必要はなく、全体として支持部を取り囲むように配置されていればよい。また、図6(E)のように単純な直線や曲線以外のスリット85を用いてもよい。
また、上記実施例においては、スリットによって固定領域と変動領域とが形成される構成を例示したが、スリット以外によってそれらを設けてもよい。例えば、図7(A)に示すように、支持部91と外縁部93との間に変動領域95と固定領域97とが交互に配置される構成が考えられる。変動領域95と固定領域97との機能を相違させるために、例えば図7(B)のように肉厚を調整して変動領域95を肉薄に形成しても良いし、変動領域95と固定領域97とを強度や柔軟性の異なる材質で形成しても良い。また図7(C)に示すように、変動領域95の側面形状を変形しやすい形状にしても良い。
1…椅子、3…使用者、5…坐骨、7…メッシュ、11…キャスタ、13…脚体、15…背もたれ、21…着座部、23…座受け、25…座裏カバー、27…枠体、29…座芯、31…クッション、33…軸、41…支持部、43…スリット、45…スリット列、47…遮断構造、49…補助リブ、51…枠体収容部、55…周辺部、57…外縁部、61…固定領域、63…狭い変動領域、63…変動領域、71…支持部、73,75,81,83…スリット列、85…スリット、91…支持部、93…外縁部、95…変動領域、97…固定領域

Claims (10)

  1. 身体に直接または間接的に接触して身体を支持する略板状の身体支持部材であって、
    支持部と、前記支持部を取り囲む周辺部と、前記周辺部の外縁に位置する外縁部と、を有しており、
    前記周辺部は、固定領域と、前記固定領域よりも変形しやすい変動領域とからなり、
    前記支持部は、前記固定領域と前記変動領域とを交互に経由して前記外縁部と繋がっており、
    また、前記周辺部と前記支持部とからなるセットは複数設けられていて、1つの前記セットにおける板面と交差する方向の変位を遮断する遮断構造が形成されている
    ことを特徴とする身体支持部材。
  2. 前記周辺部には、前記支持部を囲むように延びる複数のスリットが形成されており、
    前記変動領域は、前記スリットの幅方向に隣接する2つの前記スリット間の前記幅方向の間隔が前記固定領域と比較して狭い領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の身体支持部材。
  3. 前記スリットは、それぞれが前記支持部に中心を有する円の円周上に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の身体支持部材。
  4. 前記変動領域は、前記固定領域よりも肉薄に形成された領域である
    ことを特徴とする請求項1に記載の身体支持部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の身体支持部材を、使用者が着座する座体に用いていることを特徴とする椅子。
  6. 前記支持部は、前記座体の後方に形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の椅子。
  7. 前記支持部は、前記座体の左右に配置されている
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の椅子。
  8. 使用者が着座する座体を有する椅子であって、
    前記座体は、複数のスリットを長さ方向に並べてなるスリット列が所定の支持部を取り囲むように並列して複数形成されており、
    隣接する前記スリット列においては、前記スリットがずらして配置されており、
    前記支持部は、前記座体の左右に配置されており、
    前記座体の裏面には、前記座体の左右方向の中央部において前後方向に延びるリブが形
    成されている
    ことを特徴とする椅子。
  9. 前記支持部は、前記座体の後方に形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の椅子。
  10. 前記座体の裏面には、前記複数のスリット列の間の領域において前記スリット列に沿ってリブが形成されている
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の椅子。
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