JP2010051384A - 背もたれおよび椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】快適な座り心地を実現する背もたれおよびその背もたれを備える椅子を提供する。
【解決手段】
背もたれ30における背中支持体31は、左右に広がる可撓性を有する板状部材33を、所定の間隔を開けて上下方向に複数並べて構成されている。
この背中支持体31における人の腰部が当たる腰部領域34に配置された板状部材33は、左右の両側面における支持領域37から、中央の屈曲領域36に向かって、前後方向の厚みが漸次薄くなるように形成されている。
背中2によって荷重が掛かった腰部領域34の板状部材33は、相対的に撓みやすい屈曲領域36が後方に折れ曲がるように撓んで変形し、使用者の背中を支持領域37が左右両側後方からホールドする。
【選択図】図1

Description

本発明は、椅子の使用者がもたれかかる椅子の背もたれと、その背もたれを備える椅子に関する。
従来から、椅子の座り心地の向上のため、柔らかい感触を与えるクッション性や可撓性を有する背もたれを備えた椅子が提案されている。
例えば、背もたれの中央部分の周辺の撓み剛性を、その中央部分の撓み剛性よりも小さくした椅子が提案されている(特許文献1参照)。このように構成された椅子は、椅子の使用者がもたれたときに、撓み剛性の大きい背もたれの中央部分は大きく撓まず、その周辺部分が撓んで背中の形状に沿って左右両側から抱え込むような形に変形する。
特開2008−119247号公報
椅子の背もたれにより、背中、特に腰部付近を左右両側後方から支持する(以降、単に「ホールドする」という)と、安定した適切な着席姿勢が保たれ、腰椎や脊椎への負担が軽減されて疲れ難くなる。
この点に関し、上記特許文献1の椅子では、背もたれにもたれると、背もたれが沈み込んで柔らかい感触を得ることはできるものの、背中のホールドを実現することができない。よって、使用者の着席姿勢を正しく保つことができず、腰椎や脊椎への負担が大きくなって、椅子に快適に着席できない可能性があった。このことは、特に長時間着席する場合に問題となった。
また、上述した椅子以外でも、背もたれ全体が撓むように構成された椅子や、背もたれとしてネットを張った構成の椅子などは、背もたれが背中の形状に沿って変形するため、上述した椅子と同様に背中をホールドすることができなかった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされており、快適な座り心地を実現する背もたれおよびその背もたれを備える椅子を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、椅子に取り付けて使用され、上記椅子の使用者がもたれかかる左右方向に拡がる背もたれであって、左右方向の中央に位置する屈曲領域と、屈曲領域の左右両側に位置し、屈曲領域よりも撓みにくい支持領域と、を有することを特徴とする。
このように構成された背もたれは、使用者がもたれたときに使用者の背中をホールドする。その作用を、図4に示す椅子1を例として説明する。
椅子1の使用者の背中が背もたれ(板状部材33)にもたれかかると、使用者の荷重が背もたれに掛からない状態(図4における板状部材33A)から、使用者の荷重が背もたれに掛かった状態(図4における板状部材33B)に変形する。このとき、使用者から受ける荷重は、背もたれの中央に最も強く掛かり、相対的に撓みやすい屈曲領域36が後方に折れ曲がるように撓んで変形する。一方、相対的に撓みにくい支持領域37は大きく撓まない。そのため、屈曲領域36は後方に変位するものの、支持領域37は矢印C方向に移動する。
その結果、荷重を受けて撓んだ板状部材33Bにおける屈曲領域36の位置に対する支持領域37の位置は、荷重を受けない状態の板状部材33Aにおける屈曲領域36に対する支持領域37の位置よりも前方に位置することとなり、図5に示すように、使用者の背中2を支持領域37が左右両側後方からホールドすることとなる。また、支持領域37は撓みにくいため、背中2をホールドしたときに背中の形状に沿って変形しにくいため、しっかりと背中をホールドすることができる。
このように、本発明の背もたれであれば、使用者がもたれたときに後方に撓むことにより柔らかい感触を得ることができると共に、背中をホールドして安定した適切な着席姿勢を保つことができる結果、椅子への快適な座り心地を実現することができる。
なお、従来のように支持領域および屈曲領域を有しない構成である場合、図7に示すように、背中2の形状に沿って背もたれ(板状部材33)が変形するため、背中2を充分にホールドすることができない。
背もたれにおける支持領域と屈曲領域との撓みやすさを変化させるための方法は特に限定されない。例えば、背もたれを、可撓性を付与するための多数の開口を設けた樹脂製の基板で形成し、屈曲領域におけるその開口の開口率を支持領域の開口率よりも大きくなるように形成して、屈曲領域を撓みやすくする構成や、撓みやすさの異なる複数の基板を用意し、撓みやすい基板を屈曲領域に配置し、撓みにくい基板を支持領域に配置する構成などが考えられる。
また、上記構成とは異なる構成として、請求項2に記載の背もたれのように、上記屈曲領域が、上記支持領域よりも薄く形成されていてもよい。
このように構成された背もたれであれば、屈曲領域を支持領域よりも撓みやすくできるため、請求項1の構成を実現することができる。また、背もたれを構成する部材の厚みを変化させているだけであるから、支持領域と屈曲領域との撓みやすさを変化させるために、背もたれを複雑な構造としたり、異なる材質の部材を組み合わせて形成したりする必要がなくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の背もたれであって、上記背もたれが、上記屈曲領域および上記支持領域を有する背中支持体と、背中支持体を囲むように支持する枠体と、から構成されていることを特徴とする。
このように構成された背もたれであれば、背中のホールドを実現する背中支持体が、適切な位置で正しく撓むように枠体によって補強される。よって、使用者の背中をより適切にホールドすることができ、安定した適切な着席姿勢を保つことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の背もたれであって、上記背もたれが、左右に広がる板状部材を、上下方向に複数並べて構成されていることを特徴とする。
このように構成された背もたれは、背もたれを構成する板状部材が左右方向に長さを有しているため、その方向に沿って撓みやすさを変えることで、上述した屈曲領域および支持領域を容易に形成することができる。
ところで、背もたれにおける上述したホールドを実現する領域は、背中支持体全体であってもよいが、その一部に限定されたものであっても良い。例えば、請求項5に記載のように、請求項1または請求項2に記載の背もたれにおいて、上記背もたれは、椅子の使用者の腰部が当たる腰部領域と、上記腰部領域の上方向に位置する背部領域と、を有しており、上記屈曲領域および上記支持領域が、上記腰部領域に位置するように構成されていてもよい。
このように構成された背もたれであれば、背中における腰部をホールドすることができるため、着席姿勢を安定して適切に保つことができ、腰椎への負担が小さくなるため、長時間着席したときに疲労を感じにくくすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の背もたれにおいて、上記背部領域が、上記支持領域よりも撓みやすいことを特徴とする。
このように構成された背もたれは、背部領域が容易に撓むこととなる。よって、着席した状態における使用者の姿勢の変化に追従して背部領域が容易に撓む結果、着席して行う動作の妨げになりにくくなり、腰部をホールドしつつ背部に自由度を持たせることで、椅子を快適に使用できるようになる。
上述した請求項5または請求項6に記載の背もたれは、請求項7に記載の背もたれのように、上記背部領域が、上記支持領域よりも薄く形成されていてもよい。
このように構成された背もたれであれば、支持領域に比べて背部領域を複雑な工夫なしに撓みやすくすることができるため、請求項5または請求項6の構成を容易に実現することができる。
上述した請求項5から請求項7のいずれかに記載された背もたれは、請求項8に記載のように、上記腰部領域および上記背部領域が、左右に広がる板状部材を、上下方向に複数並べてなる構成であってもよい。
このように構成された背もたれであれば、上記腰部領域および上記背部領域を板状部材にて構成することができる。また、板状部材が左右方向に長さを有しているため、腰部領域を構成する板状部材を、左右方向に沿って撓みやすさを変えることで、上述した屈曲領域および支持領域を容易に形成することができる。
また、上述した請求項8に記載された背もたれは、請求項9に記載のように、上記背部領域に配置された複数の板状部材の上下方向に関する間隔が、上記腰部領域に配置された複数の上記板状部材の上下方向に関する間隔よりも大きく構成されていてもよい。
このように構成された背もたれは、板状部材が背部領域における上下方向の間隔が広くなるように配置されているため、背部領域における剛性が低下する。その結果、着席した状態における使用者の姿勢の変化に追従して背部領域が容易に撓むため、着席して行う動作の妨げになりにくくなり、腰部をホールドしつつ背部に自由度を持たせることで、椅子を快適に使用できるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項5から請求項9のいずれかに記載の背もたれであって、上記背もたれが、上記腰部領域および上記背部領域を有する背中支持体と、背中支持体を囲むように支持する枠体と、から構成されていることを特徴とする。
このように構成された背もたれであれば、背中のホールドを実現する腰部領域が、適切な位置で正しく撓むように枠体によって補強される。よって、使用者の背中をより適切にホールドすることができ、安定した適切な着席姿勢を保つことができる。
ところで、上述した請求項10に記載の背もたれにおいて、背中支持体は、枠体に支持されているものであるから、その撓みやすさは枠体の剛性の影響を受けることとなる。そこで、請求項10に記載の背もたれは、請求項11に記載したように、上記枠体が、上記腰部領域を支持する腰部支持部と、上記背部領域を支持しており、上記腰部支持部よりも撓みやすい背部支持部と、を有するように構成してもよい。
このように構成された背もたれは、背部支持部が容易に撓むこととなる。よって、着席した状態における使用者の姿勢の変化に追従して背部支持部が容易に撓む結果、着席して行う動作の妨げになりにくくなり、腰部をホールドしつつ背部に自由度を持たせることで、椅子を快適に使用できるようになる。
上述したように枠体の撓みやすさを変化させるための具体的な構成は特に限定されない。例えば、腰部支持部と背部支持部とを異なる材質で形成する構成が考えられる。
また、上記以外の枠体の撓みやすさを変化させるための構成として、請求項11に記載の背もたれは、請求項12に記載のように、上記枠体において、上記腰部支持部が、上記背部支持部よりも厚く形成されていてもよい。
このように構成された枠体であれば、腰部支持部に比べて背部支持部を複雑な工夫なしに撓みやすくすることができるため、請求項6に記載の構成を容易に実現することができる。
請求項13に記載の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の背もたれを備える椅子である。
このように構成された椅子であれば、上記請求項1から請求項12のいずれかに記載の背もたれを利用することにより、快適な座り心地を実現することができる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)椅子の構成
本実施形態の椅子1は、図1および図2に示すように、脚体10と、脚体10により支持される座体20および背もたれ30とからなる。
脚体10は、座体20の左右方向の両側に配置される一対の前脚11および一対の後脚12と、これら前脚11および後脚12を、それぞれの上端において接続する左右方向の両側に配置される一対の接続部13と、左右方向に延びる柱状の部材であって、左右の前脚11を連結する連結部材14と、前脚11および後脚12の下端部に取り付けられたキャスター15と、を有している。
前脚11は後傾するように配置されており、後脚12は前傾するように配置されている。後脚12は、前脚11よりも左右方向に関して椅子1の外側に配置されている。
座体20は、使用者が着席する着座面21を有しており、連結部材14などにより下方向から支持されている。
背もたれ30は、座体20の後方において、やや後傾した角度で左右の接続部13に固定されており、着席する使用者の背中を支持する。
(2)背もたれの構成
背もたれ30は、図1に示すように椅子1の使用者がもたれかかる背中支持体31と、背中支持体31を囲むように支持する枠体32と、から構成されている。
背中支持体31は、左右に広がる可撓性を有する板状部材33を、所定の間隔を開けて上下方向に複数並べて構成されている。
この背中支持体31は、人の腰部が当たる腰部領域34と、腰部領域34の上方向に位置する背部領域35と、を有している。そして腰部領域34は、左右方向の中央に位置する屈曲領域36と、屈曲領域36の左右両側に位置する支持領域37と、を有する。
背中支持体31を構成する板状部材33のうち、腰部領域34に配置された板状部材33の水平方向の断面図(図2におけるA−A断面図)を図3(a)に示す。この板状部材33は、左右の両側面における支持領域37から、中央の屈曲領域36に向かって、前後方向の厚みが漸次薄くなるように形成されているため、屈曲領域36は支持領域37よりも薄くなっている。その結果、支持領域37は、屈曲領域36よりも撓みにくくなっている。
また、背中支持体31を構成する板状部材33のうち、背部領域35に配置された板状部材33の水平方向の断面図(図2におけるB−B断面図)を図3(b)に示す。この板状部材33は、支持領域37よりも薄く形成されている。その結果、背部領域35は、支持領域37よりも撓みやすくなっている。
なお、腰部領域34に配置された板状部材33は、支持領域37が屈曲領域36よりも前方に位置するように曲がって形成されている。背部領域35に配置された板状部材33も同様である。
上述した枠体32は、図1に示すように、背中支持体31を囲うように上下左右方向に拡がっている。この枠体32は、図2に示すように、腰部領域34を形成する板状部材33を支持する腰部支持部38と、背部領域35を形成する板状部材33を支持する背部支持部39と、を有している。
腰部支持部38は、背部支持部39よりも前後方向の厚みが厚く形成されている。そのため、背部支持部39は、腰部支持部38よりも撓みやすい。
(3)着席時の背もたれの作用
椅子1の背もたれ30に使用者がもたれたときの腰部領域34(図2におけるA−A断面)における板状部材33の撓んだ状態を図4に示す。
荷重が掛かった腰部領域34の板状部材33は、相対的に撓みやすい屈曲領域36が後方に折れ曲がるような形で大きく撓んで変形する。一方、相対的に撓みにくい支持領域37は大きく撓まない。そのため、屈曲領域36は後方に変位するものの、支持領域37は矢印C方向に移動する。
その結果、荷重を受けて撓んだ板状部材33Bにおける屈曲領域36の位置に対する支持領域37の位置は、荷重を受けない状態の板状部材33Aにおける屈曲領域36に対する支持領域37の位置よりも前方に位置することとなり、図5に示すように、使用者の背中2を支持領域37が左右両側後方からホールドすることとなる。また、支持領域37は相対的に可撓性が低いため、背中2をホールドしたときに、背中2の形状に沿って容易に変形しない。その結果、人の腰部を板状部材33における支持領域37に該当する箇所が左右後方側面から背中をしっかりとホールドすることとなる。
また、椅子1の背もたれ30に使用者がもたれたときの背部領域35(図2におけるB−B断面)における板状部材33の変形を、図6に示す。
背中2によって荷重が掛かった背部領域35の板状部材33は、その背中2の動きに応じて撓んで変形する。なお、この図6は、背部領域35に荷重が掛かった状態を示す一例であり、背部領域35のどの部分に荷重が掛かっても同様に撓んで変形する。
また、枠体32は、後方に荷重が掛かると、図2において破線で示すように、背部支持部39が後方に撓んで変形する。
(4)効果
本実施例の椅子1であれば、使用者が背もたれ30にもたれると、背もたれ30が撓んでクッション性を得られる上、着席時の使用者の腰部を背中支持体31がホールドするため、使用者の安定した適切な着席姿勢を保つことができ、長時間の着座でも疲れ難い快適な座り心地を実現することができる。また、使用者の腰部より上方向の背部においては、背中支持体31がホールドせずに容易に撓み、体の動きに追従しやすくなっているため、着席して行う動作の妨げにならず、腰部をホールドしつつ背部に自由度を持たせることで、椅子1を快適に使用することができる。
また、上述した使用者の腰部をホールドする機能を、板状部材33の左右方向の厚みを変化させることで実現している。同様に、使用者の背部が当たる背部領域35が体の動きに追従し易くなる機能を、板状部材33の背部領域35の厚みの調整や、枠体32の厚みを腰部支持部38と背部支持部39とで変化させることで実現している。そのため、上述した各機能を実現するために、背もたれ30を複雑な構造としたり、複数の異なる材質の部材を組み合わせて製造したりする必要が無くなるため、製造コストを低減することができる。
なお、比較例として、本実施例と同様に板状部材33を備えているものの、その厚みの変化が無く、本発明の特徴を有さない従来の背もたれに使用者がもたれたときの断面図を図7に示す。板状部材33は、荷重を受けて撓むものの、背中2の形に沿って変形しているため、背中2をホールドすることができない。
(5)変形例
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、背中支持体31における屈曲領域36と、その両側の支持領域37と、の撓みやすさを変化させるために、板状部材33の前後方向への厚みを変化させる構成を例示したが、屈曲領域36と支持領域37との撓みやすさを変化させることができれば、その具体的な構成は特に限定されない。
例えば、背中支持体31を、板状部材33に代えて、可撓性を付与するための多数の開口を設けた樹脂製の基板で形成し、屈曲領域36におけるその開口の開口率を支持領域37の開口率よりも大きくなるように形成して、屈曲領域36を撓みやすくする構成や、撓みやすさの異なる複数の基板を用意し、撓みやすい基板を屈曲領域36に配置し、撓みにくい基板を支持領域37に配置して組み合わせることで背中支持体31を形成する構成などが考えられる。
また、板状部材33の前後方向の厚みは、支持領域37からに屈曲領域36向かって漸次薄くなるように変化していく構成を例示したが、支持領域37および屈曲領域36それぞれは一定の厚さであって、接続部分で厚みが変化する構成であってもよいし、段階的に厚みが変化していく構成であってもよい。
また、上記実施形態においては、枠体32における腰部支持部38と背部支持部39との撓みやすさを変化させるために、枠体32の前後方向の厚みを変化させる構成を例示したが、枠体32の撓みやすさを変化させることができれば、具体的な構成は特に限定されない。例えば、腰部支持部38と背部支持部39とで異なる材質を用いて形成してもよいし、腰部支持部38の内部に金属などの芯を挿入して剛性を高めることとしてもよい。
また、枠体32の左右方向の厚みを変化させたり、枠体32の太さ(前後と左右両方の厚み)を変化させて撓みやすさを変化させたりしてもよい。
さらに、枠体32の背部支持部39、および、背中支持体31の背部領域35の撓みやすさを高めるために、板状部材33の上下方向の間隔を変化させることとしてもよい。図8(a)に示すように、板状部材33の間隔を広くすると、背部領域35を構成する板状部材33の全体数が減り、密度も下がるため、背部領域35の撓みやすさが増し、使用者の動作に対する追従性が向上する。
また、上記実施形態においては、背中支持体31におけるホールドを実現する領域は、使用者の腰部が接触する腰部領域34に限定されたものであったが、背中支持体31全体が使用者の背中をホールドするように構成してもよい。このように構成された背中支持体31は、使用者が背部を動かす機会が少ない場合や、背部を動かさないことが望まれる場合に用いられる椅子1に適用させると都合がよい。
また、腰部領域34のみがホールドを実現し、背部領域35は屈曲領域36と比較して可撓性が低くなるように構成されていてもよい。
椅子の正面図 椅子の側面図 腰部領域における板状部材の断面図 腰部領域における板状部材の断面図 腰部領域における板状部材が背中をホールドした状態を示す断面図 背部領域における板状部材が背中の動作に追従して変化した状態を示す断面図 従来の椅子の背もたれに荷重が加わった状態を示す断面図 背中支持体の変形例を示す正面図
符号の説明
1…椅子、2…背中、10…脚体、11…前脚、12…後脚、13…接続部、14…連結部材、15…キャスター、20…座体、21…着座面、30…背もたれ、31…背中支持体、32…枠体、33…板状部材、34…腰部領域、35…背部領域、36…屈曲領域、37…支持領域、38…腰部支持部、39…背部支持部

Claims (13)

  1. 椅子に取り付けて使用され、前記椅子の使用者がもたれかかる左右方向に拡がる背もたれであって、
    左右方向の中央に位置する屈曲領域と、前記屈曲領域の左右両側に位置し、前記屈曲領域よりも撓みにくい支持領域と、を有する
    ことを特徴とする背もたれ。
  2. 前記屈曲領域は、前記支持領域よりも薄く形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の背もたれ。
  3. 前記背もたれは、前記屈曲領域および前記支持領域を有する背中支持体と、前記背中支持体を囲むように支持する枠体と、から構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背もたれ。
  4. 前記背もたれは、左右に広がる板状部材を、上下方向に複数並べて構成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の背もたれ。
  5. 前記背もたれは、前記椅子の使用者の腰部が当たる腰部領域と、前記腰部領域の上方向に位置する背部領域と、を有しており、前記屈曲領域および前記支持領域は、前記腰部領域に位置する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の背もたれ。
  6. 前記背部領域は、前記支持領域よりも撓みやすい
    ことを特徴とする請求項5に記載の背もたれ。
  7. 前記背部領域は、前記支持領域よりも薄く形成されている
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の背もたれ。
  8. 前記腰部領域および前記背部領域は、左右に広がる板状部材を、上下方向に複数並べて構成されている
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれかに記載の背もたれ。
  9. 前記背部領域に配置された複数の前記板状部材の上下方向に関する間隔は、前記腰部領域に配置された複数の前記板状部材の上下方向に関する間隔よりも大きい
    ことを特徴とする請求項8に記載の背もたれ。
  10. 前記背もたれは、前記腰部領域および前記背部領域を有する背中支持体と、前記背中支持体を囲むように支持する枠体と、から構成されている
    ことを特徴とする請求項5から請求項9のいずれかに記載の背もたれ。
  11. 前記枠体は、前記腰部領域を支持する腰部支持部と、前記背部領域を支持しており、前記腰部支持部よりも撓みやすい背部支持部と、を有している
    ことを特徴とする請求項10に記載の背もたれ。
  12. 前記枠体は、前記腰部支持部が、前記背部支持部よりも厚く形成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の背もたれ。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の背もたれを備える椅子。
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