JP5635573B2 - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP5635573B2
JP5635573B2 JP2012193760A JP2012193760A JP5635573B2 JP 5635573 B2 JP5635573 B2 JP 5635573B2 JP 2012193760 A JP2012193760 A JP 2012193760A JP 2012193760 A JP2012193760 A JP 2012193760A JP 5635573 B2 JP5635573 B2 JP 5635573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curved
seat plate
chair
seat
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012193760A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014046132A (ja
Inventor
中川 輝彦
輝彦 中川
雄大 坂井
雄大 坂井
長谷川 良一
良一 長谷川
成門 宮川
成門 宮川
吾朗 藤巻
吾朗 藤巻
敬 宮本
敬 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gifu Prefecture
Original Assignee
Gifu Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gifu Prefecture filed Critical Gifu Prefecture
Priority to JP2012193760A priority Critical patent/JP5635573B2/ja
Publication of JP2014046132A publication Critical patent/JP2014046132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5635573B2 publication Critical patent/JP5635573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、椅子に関し、特に、長時間の使用が求められる椅子に関する。
近年、長時間椅子に座ったままの姿勢でデスクワークを行うことにより、腰痛を訴える人が増加している。これはオフィス環境に限られることではなく、昨今のパーソナルコンピュータの導入が進んでいる家庭環境においても同様である。すなわち、長時間椅子に座ったままの姿勢に起因する腰痛は、職場環境及び家庭環境の双方において問題となってきている。
図7は、平坦な座板を有する脚部付きの椅子に、成人男性が腰掛けた状態を示している。このような椅子に着座する場合の座位姿勢は、同図(a)に示すように、背すじを伸ばして上体を起こし、腰椎72の前彎を維持する座位姿勢となるか、あるいは同図(b)に示すように、やや背中を丸めた、腰椎72が後彎した座位姿勢となる。
前者のように、腰椎72が前彎した座位姿勢は、椎間板74が椎骨76の前後方向略中央位置にくるので椎間板74にかかる負荷は小さくなるものの、腸腰筋群78や傍脊柱起立筋群80を働かせる必要があり、姿勢保持に関わる筋群の負担が大きい傾向がある。また、後者のように、腰椎72が後彎する座位姿勢は、上記傍脊柱起立筋群80等の腹部や腰背部の筋活動は小さいものの、この後彎によって狭められた前側の椎骨76間に椎間板74の前部が圧迫されるため、椎間板74にかかる負荷が大きな姿勢となる。
前者は、例えば、パーソナルコンピュータ等の作業に集中する際にとられる座位姿勢であり、後者は、例えば、その作業を一休みする際に、又は重力の影響や臀部筋群82、ハムストリングス84の伸長により骨盤86が後方に回転した際に自然にとられる座位姿勢である。
しかし、何れの姿勢を取る場合であっても、長時間の同一姿勢は(i)椎間板の可動性やクッション性を低下させるとともに筋疲労や血液循環の阻害を引き起こす要因となる。(ii)また、長時間の同一姿勢などが原因で腸腰筋群や傍脊柱起立筋群の柔軟性の低下や短縮が起こると、腰椎が過剰に前彎し常に筋肉が緊張した状態となる。それに伴い、椎間板や椎間関節にかかる負荷が増大し、椎間板ヘルニアや椎間関節症を発症するおそれもある。
そこで、座位姿勢における長時間の同一姿勢を未然に回避するための椅子が提案されている。特許文献1(特表平7−503392)には、その図3に示される通り、凸状の彎曲面を有するシートシェル14を、上方へ向かって凹面状であるヘッド部40に当接させた状態で、シート部3をヘッド部40上に載置した椅子が開示されている。
特許文献1に記載のこの構成によると、シート部3は、ヘッド部40内に設けられたボール41を介してヘッド部40上を前後左右に滑り移動可能となり、シート部3の座面の傾斜角度が着座者の上体の動きに対応して縦横斜め方向へと自由に変化する。すなわち、着座者はこの椅子にいわば動的に座り続けることとなり、同一の座位姿勢を長時間続けることが回避される。
特表平7−503392号公報
しかし、特許文献1の椅子によると、同一の座位姿勢を長時間続けることが回避されるものの、シート部3がヘッド部40に対して前後左右に滑り移動するために座位姿勢における安定性が悪くなる。よって、例えば、デスクワーク等のためにこの椅子に腰掛けた場合、常時不安定である座位姿勢を安定させるために筋肉の負担が増え、長時間座り続けることが逆に困難となる。特に、筋力の低下した腰痛者には長時間の使用は困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、座位姿勢による長時間の同一姿勢を自然に解消することができ、且つ長時間座り続けることが苦にならない椅子を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、上部面が着座面を構成する座板と、該座板を支持する座板支持部と、を有する椅子において、前記座板は、その下部面に、前後方向に彎曲した凸状の彎曲凸部を有し、且つ前記座板支持部上で前後に揺動可能であり、前記彎曲凸部における彎曲面の前後方向の断面線は、該彎曲凸部の前端側から該彎曲凸部のほぼ中央にある頂点位置のやや後方まで所定曲率で彎曲する彎曲線部と、該彎曲線部の後端位置からさらに後端側まで伸長するほぼ直線状の平坦線部と、からなることを特徴とする。
この構成によれば、着座する前の座板は、座板支持部上で前後に揺動可能に支持されている。
そして、この椅子に使用者が着座し、上体を前傾させ、又は背すじを伸ばした場合には、座板の前側に荷重がかかり、座板は彎曲凸部の前側部分が座板支持部に接するように前方に揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。
また、この座位姿勢から、着座者の姿勢変化によって座板の後側に荷重がかかった場合には、座板は彎曲凸部の後側部分が座板支持部に接するように後方に揺動して後傾し、自然に腰椎が後彎する座位姿勢となる。
このように、着座者の上体の姿勢変化により、座板が前後方向に揺動してスムーズに前傾又は後傾するので、姿勢変化に伴う筋肉への負荷が最小限度に抑えられつつ、自然な座位姿勢の変化がもたらされ、長時間の同一の座位姿勢が解消される。さらに、彎曲凸部における彎曲面のうち、彎曲凸部の前端側から頂点位置を含んで所定曲率の彎曲線部として表される部分の後方が、彎曲凸部の後端側まで伸長するほぼ直線状の平坦線部(すなわち、ほぼ平坦な面となる)として表わされるので、上述のように座板が前傾又は後傾して自然な座位姿勢の変化がもたらされる効果に加えて、以下の効果が得られる。すなわち、座板の後側に過剰に荷重がかかった場合であっても、断面線がほぼ直線状の平坦線部として表わされる部分の彎曲面(すなわち、ほぼ平坦の面)と座板支持部が当接して座板のさらに後方への揺動が係止され、上記彎曲面(ほぼ平坦の面)の範囲を越えた座板の過剰な後傾が制止される。よって、背凭れが無い椅子の場合は、座板の過剰な後傾により着座者が後側へ倒れるおそれが低く、背凭れがある椅子の場合は、座板が過剰に後傾することによる窮屈な座位姿勢が回避されるという、着座者の後方への大きな姿勢変化による不具合が解消される。
請求項2に記載の発明は、上部面が着座面を構成する座板と、該座板を支持する座板支持部と、を有する椅子において、前記座板は、その下部面に、前後方向に彎曲した凸状の彎曲凸部を有し、且つ前記座板支持部上で前後に揺動可能であり、前記座板支持部は、前後方向に伸長する彎曲凹部として形成されており、該彎曲凹部が、小さい曲率を有する中央領域と、該中央領域の前後方向端部側で該中央領域よりも曲率を大きくした立上がり領域と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、着座する前の座板は、座板支持部上で前後に揺動可能に支持されている。そして、この椅子に使用者が着座し、上体を前傾させ、又は背すじを伸ばした場合には、座板の前側に荷重がかかり、座板は彎曲凸部の前側部分が座板支持部に接するように前方に揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。また、この座位姿勢から、着座者の姿勢変化によって座板の後側に荷重がかかった場合には、座板は彎曲凸部の後側部分が座板支持部に接するように後方に揺動して後傾し、自然に腰椎が後彎する座位姿勢となる。このように、着座者の上体の姿勢変化により、座板が前後方向に揺動してスムーズに前傾又は後傾するので、姿勢変化に伴う筋肉への負荷が最小限度に抑えられつつ、自然な座位姿勢の変化がもたらされ、長時間の同一の座位姿勢が解消される。そのうえ、座板は、自然に彎曲凹部(座板支持部)の中央領域に彎曲凸部を当接させて座板支持部上に載置されることとなる。そして、座板が前後方向へと揺動する場合、座板は揺動するに際して前後方向端部側で中央領域よりも曲率の大きな立上がり領域に乗り上げようとしつつ中央領域方向へと滑り移動する。すなわち、座板の揺動と滑り移動の組み合わせにより、彎曲凸部の彎曲面と座板支持部の当接部位においてあたかも膝関節のような摺り合せを生じつつ、スムーズな座板の前傾又は後傾動作がなされ、より自然に座位姿勢における長時間の同一姿勢が解消される
同時に、このように前後方向端部側に設けられた立上がり領域によって、座板の、その揺動に伴う前後方向の過剰な移動による座板支持部からの逸脱も防止されている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の椅子において、前記座板支持部における後端側の立上がり領域が、210〜290mmの曲率半径を有する彎曲形状部として構成されたことを特徴とする。
一般に、標準体型の日本人の骨盤の回転半径は約230mmと言われており、小柄な人で約214mm、大柄な人で約286mmである。よって、この構成によれば、座板支持部における後端側の立上がり領域が、日本人の骨盤の回転半径と同じか、若しくは近い曲率半径(210〜290mm)を有するので、座部後方において骨盤の自然な回転に追従した座板の揺動と滑り移動が得られる。よって、座位姿勢による長時間の同一姿勢がさらに自然に解消されることとなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の椅子において、前記座板支持部が、前記座板の幅方向両端部において前後方向にそれぞれ伸長する、所定幅を有する2本の板材の上面に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、座板が受けた着座者の荷重が、一方の板材における座板支持部と彎曲凸部の彎曲面の当接部位、及び他方の板材における座板支持部と彎曲凸部の彎曲面の当接部位により、いわば2点支持された状態となるので、摩擦抵抗がより少なくなり、且つ、その2箇所に荷重が集中する。したがって、座板における彎曲凸部の彎曲面が座板支持部に対してより滑り移動するようになり、上体の前後方向の移動及び姿勢変化に伴う腰椎の前彎−後彎運動がさらに促進され、さらに自然に座位姿勢における長時間の同一姿勢が解消される。
また、所定幅を有する2本の板材の上面を座板支持部とすることで、座板支持部を構成する材料の使用量が削減されており、椅子全体の構成の簡素化、軽量化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の椅子において、前記彎曲凸部の彎曲面及び/又は前記座板支持部に、摩擦軽減手段が施されていることを特徴とする。


この構成によれば、彎曲凸部の彎曲面及び/又は前記座板支持部に施された摩擦軽減手段によってさらに彎曲凸部の彎曲面が座板支持部に対して滑り移動するようになる。よって、さらに座板の前傾又は後傾が促され、さらに自然に長時間の同一姿勢が解消される。
本発明によれば、着座者の上体の姿勢変化に伴って座板に伝達された荷重の移動により、座板がスムーズに前傾又は後傾するので、自然な座位姿勢の変化がもたらされ、長時間の同一の座位姿勢が解消され、長時間の同一の座位姿勢に起因する椎間板やクッション性の低下、筋群の柔軟性の低下等の弊害も解消されることが期待される。
さらに、座板が、上記腰椎の前彎姿勢と後彎姿勢をとるための必要最小限度の移動方向となる前後方向に揺動するので、姿勢変化に伴う筋肉への負荷も最小限度に抑えられており、長時間の使用も苦にならない椅子となっている。よって、職場環境のみならず、家庭環境における長時間のデスクワーク等に適する。
本発明の第1実施の形態に係る椅子10の分解斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 板材24(彎曲凸部)と彎曲凹部12c(座板支持部)の形状の詳細を説明するための図である。 本実施の形態に係る椅子10の使用状態を説明するための図である。 本発明の第2実施の形態に係る椅子30の分解斜視図である。 彎曲凸部と座板支持部の別の態様を示す図である。 従来の平坦な座板を有する椅子に、成人男性が腰掛けた状態を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施の形態に係る椅子10の分解斜視図であり、図2は、図1のII−II線断面図であり、図3は、板材24(彎曲凸部)と彎曲凹部12c(座板支持部)の形状の詳細を説明するための図であり、図4は、本実施の形態に係る椅子10の使用状態を説明するための図である。
なお、矢印Fは、椅子10の前方向(すなわち、本実施の形態に係る椅子10に着座した者の正面方向)を示し、矢印Rは、椅子10の後方向(すなわち、本実施の形態に係る椅子10に着座した者の背面方向)を示している。
図1及び図2に示されるように、本実施の形態に係る椅子10は、断面視略ロ字状の座枠12と、この座枠12の四隅に結合され、高さ方向に延在する4本の棒状の脚部14(それぞれ、前脚14、前脚14、後脚14及び後脚14)と、後脚14、14の上端間に架け渡された背板16と、前脚14及び後脚14間に、背板16と座枠12間のやや背板16よりの位置においてそれぞれ架け渡された肘掛け18と、を有する椅子本体20の座枠12上に、略矩形の座板22が支持された基本構成を有する。
座枠12は、前脚14、14間、及び後脚14、14間において左右方向にそれぞれ架け渡された枠板12a、12aと、この枠板12a、12a間に前後方向に架け渡された枠板12b、12bとにより構成されている。この枠板12bと12bは、互いに対向する領域の一部が上方に向かって凹となる凹部12cを構成している。
座板22は、上述の通り略矩形の形状を有し、上部面が着座面22aを構成し、その下部面には、幅方向それぞれの端部に、前後方向に延在する板材24、24がそれぞれ取り付けられている。板材24、24は、座板22の下部面に取り付けられた状態で、前後方向に彎曲した凸状の彎曲凸部となる。
板材24(彎曲凸部)における彎曲面は、図3に示されるように、その前後方向の断面線が、板材24(彎曲凸部)の前端からその板材24のほぼ中央にある頂点位置P0のやや後方までが後述する所定曲率で彎曲する彎曲線部24aと、彎曲線部24aの後端位置から板材24の後端まで伸長する、ほぼ直線状の小さい曲率の平坦線部24bと、からなることにより表わされる彎曲面である。
座板22は、この板材24、24の彎曲線部24a、24aで表わされる部分を、枠板12b、12bにおける凹部12cに当接させて、この凹部12c上に固定されることなく載置されることにより、凹部12cに支持されている。すなわち、凹部12cは、座板22を支持する座板支持部である。
板材24(彎曲凸部)の彎曲面と、枠板12bの凹部12c(座板支持部)の形状についてさらに詳細に説明する。本実施の形態において、板材24の当接面は、図3に示すように、その頂点位置P0を自然着座時の重心位置として、前側に頂点位置P0から前方に直線距離で約102mmの位置にある彎曲線部24a内の位置P1まで曲率半径約392mmのR形状を有し、後側に重心位置P0から後方に直線距離で約57mmの位置にある彎曲線部24a内の位置P2まで曲率半径約220mmのR形状を有する。
このR形状と頂点位置P0からの(P1及びP2までの)直線距離は、座板22が水平面から±15°前傾又は後傾するために前後方向に揺動する必要な距離とそのために必要なR形状に設定されている(すなわち、重心位置は、P0から前方はP1まで、P0から後方はP2まで移動することが想定されている)。
したがって、そのような範囲でそのR形状及びR形状をとる範囲(本実施の形態においては、彎曲面内における頂点位置P0からの(P1及びP2までの)直線距離の範囲)が設定されるのであれば、彎曲線部24a内においてどのようなR形状及びR形状をとる範囲が設計されても良い。
なお、座板22の前傾15°〜後傾15°の傾斜は、着座者の身体の開き(座板22と着座者の上体によりなす角として測定される)を90°〜120°の間にすべく設定されている。
また、位置P1のさらに前方は、板材24の前端まで曲率半径約425mmの曲線となっている。これは、前方への急な重心移動が生じた際には重心位置がP1よりさらに前方にくる可能性があるので、座板22をさらに前方へ5°揺動することを可能とすべく設定されたものである。
曲率半径約220mmの範囲のさらに後方は、彎曲線部24aの後端部の接線方向に板材24の後端まで延在する、曲率半径を非常に大きくしたほぼ直線状の平坦線部24b(曲率半径約3052mm)となっている。これは、本実施の形態のように、背板16を有する椅子10の場合は、座板22の更なる後方への揺動は、背板16との関係上、座板の後傾15°を超える変化は座位姿勢が窮屈となるために好ましくないので、彎曲線部24aの後方の範囲は、上記大きなR形状を有し、且つ接線方向に延在するほぼ直線状の平坦線部としたものである。
なお、背板16が無い椅子の場合、上記平坦線部24bの構成により、座板22の後傾15°を超える傾斜が防止され、着座者の後方への転倒が抑制される。
次に、枠板12bの凹部12cの形状について説明する。凹部12cは、曲率の小さい、前後方向に伸長するほぼ平坦な底面である中央領域と(この中央領域の曲率は、板材24(彎曲凸部)における彎曲線部24aの曲率より小さい)、この中央領域の前後方向端部側で中央領域よりも曲率を大きくした立上がり領域と、を有する。したがって、凹部12cは、前後方向に彎曲した凹状の彎曲凹部12cとなっている(以下、凹部12cは、彎曲凹部12cと記す)。具体的には、後方の立上がり領域は、曲率半径230mmのR形状を有する彎曲形状部となっている。
このR形状は、背板16を支点としたときの骨盤の回転半径に合わせた形状を有し、標準体型の日本人にあわせて設計されたものである。なお、日本人の骨盤半径は、小柄な人で約214mm、大柄な人で約286mmである。よって、後方の立上がり領域のR形状は、曲率半径210〜290mmの間で設計されることが好ましい。このR形状によれば、座部後方において、彎曲凹部12cにおける後方の彎曲形状部上で座板22を後述するように揺動及び滑り移動させる場合に、骨盤の自然な回動に追従した座板22の揺動及び滑り移動が得られる。
また、前方の立上がり領域は、曲率半径400mmのR形状を有する彎曲形状部となっている。前方の立上がり領域の形状は、座面が前方に移動しすぎないためのストッパーであるとともに、座板22の前傾15°の実現を邪魔しない程度に大きな立上がり領域の形状を有するのであれば、どのような立上がり領域の形状を有していても良い。また、彎曲凹部12cは、上記ほぼ平坦な底面である中央領域に板材24(彎曲凸部)の頂点位置P0が当接可能に構成されている。
次に、本実施の形態に係る椅子10の使用状態について以下に説明する。図4(a)は、着座する者がこの椅子10に自然に腰掛けた状態(自然着座時)を示している。この状態において、板材24の頂点位置P0が彎曲凹部12cの中央領域に当接している。この状態から、同図(b)に示すように、パーソナルコンピュータ等の事務作業を行う場合に着座者が上体を矢印100方向に前傾させると、座板22の前側に荷重がかかり、したがって座板22は彎曲線部24aの前側部分が彎曲凹部12c(座板支持部)に接するように前方に(矢印200方向に)揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。
また、同図(c)に示すように、自然着座時から上体を矢印300方向に後傾させ、背板16に背中をあずけて腹部や腰背部の筋肉を休ませる場合には、上体の後傾及び骨盤pの後方回転によって座板22の後側に荷重がかかる。したがって、座板22は彎曲線部24aの後側部分が彎曲凹部12c(座板支持部)に接するように後方に(矢印400方向に)揺動して後傾し、自然に腰椎が後彎する座位姿勢(腰椎後彎姿勢)となる。
そして、同図(d)に示すように、同図(a)の自然着座時の姿勢又は同図(c)の腰椎後彎姿勢から、背板16に背中をあずけたまま背すじを矢印500方向に伸ばした場合には、この背すじ伸ばし動作に伴う骨盤pの前方回転によって座板22はその彎曲面が彎曲凹部12cの端部領域に乗り上げようとしつつ中央領域方向である後方(矢印600方向)に滑り移動する。同時に、矢印700方向に揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。
このように、上記構成を有する椅子10によれば、着座者の上体の姿勢変化に伴って座板22に伝達された荷重の移動により、座板22の前後方向への揺動、及びこの揺動に伴って座板22が彎曲凹部12cにおける端部領域の彎曲形状部(立上がり領域)に乗り上げようとしつつ中央領域方向へと滑り移動する。
すなわち、座板22の揺動と滑り移動の組み合わせにより、板材24(彎曲凸部)の彎曲面と彎曲凹部12c(座板支持部)の当接部位においてあたかも膝関節のようなすり合わせを生じつつ、スムーズな座板22の前傾又は後傾動作がなされ、より自然に座位姿勢における長時間の同一姿勢が解消される。したがって、長時間の同一の座位姿勢が解消されると同時に、座板22の揺動は前後方向に規制されているので、上体の姿勢変化に伴う筋肉への負荷も最小限度に抑えられており、長時間の使用にも苦にならない椅子となっている。
そのうえ、彎曲線部24aのさらに後方は、彎曲線部24aの後端位置(すなわち、位置P2)からその位置の接線方向に伸長するほぼ直線状の平坦線部24b(曲率半径3052mm)となっているので、例えば、着座者が上体を大きく後方へ反らし、座板22の後側に過剰に荷重がかかった場合であっても、断面線が平坦線部24bとして表されるほぼ平坦な面によって座板22のさらに後方への揺動が係止され、彎曲線部24aの範囲を越えた座板22の過剰な後傾が抑制される。よって、座板22が過剰に後傾することによる窮屈な座位姿勢が防止されるという、着座者の大きな姿勢変化による不具合が解消された椅子となっている。
また、彎曲凹部12c(座板支持部)の前後方向の端部領域は、それぞれの端部に向かって高さが上昇する彎曲形状部(立上がり領域)となっているので、座板22の揺動に伴って座板22が前後方向(矢印600方向、及びその反対方向)へと過剰に移動する前に、板材24の彎曲線部24aで表わされる部分が彎曲凹部12cにおける端部側の彎曲形状部(立上がり領域)に乗り上げ、座板22の過剰な前後方向への移動が抑制される。
これにより、前後方向に過剰に移動した座板22が座板支持部である彎曲凹部12cから逸脱することが抑制され、着座者の大きな姿勢変化による不具合がより解消されることとなる。
さらに、彎曲凹部12cは、断面視略ロ字状の座枠12を構成する、前後方向にそれぞれ伸長する2本の板材である枠板12b、12bの上面であり、彎曲凸部は、座板22の下部面の幅方向それぞれの端部に取付けられた、前後方向に延在する2つの板材24により構成されている。
よって、座板22が受けた着座者の荷重は、一方の細幅な枠板12bの上面と一方の細幅な板材24における彎曲線部24aの部分との当接部分、及び他方の細幅な枠板12bの上面と他方の細幅な板材24における彎曲線部24aの部分との当接部分により、いわば2点支持された状態となるので、摩擦抵抗がより少なくなり、且つ、その2箇所に荷重が集中する。
これにより、板材24(彎曲凸部)の彎曲面が彎曲凹部12c(座板支持部)に対して前後方向へとさらに滑り移動するようになり、上体の前後方向への移動及び姿勢変化に伴う腰椎の前彎−後彎運動がさらに促進され、さらに自然に座位姿勢による長時間の同一姿勢が解消される。
そのうえ、このように、彎曲凸部及び座板支持部を構成する部材を、細幅な板材により構成しているので、そのための材料の使用量が削減されており、椅子全体の構成の簡素化、軽量化を図ることができる。
なお、板材24(彎曲凸部)の彎曲面及び/又は枠板12bの彎曲凹部12c(座板支持部)には、所望の摩擦軽減手段を用いることができる。これにより、板材24における彎曲面(断面線が彎曲線部24a及び曲線部24bで表わされる部分)の彎曲凹部12cに対する摩擦が軽減され、座板22の揺動に伴って座板22が彎曲凹部12cに対してより滑り移動するようになり、よってさらに座板22の前後方向の傾動が促され、さらに自然に長時間の同一姿勢が解消されるからである。
この摩擦軽減手段を施すことは、例えば、周知のグリースや滑石等の潤滑剤(減摩材)を板材24(彎曲凸部)の彎曲面及び/又は枠板12bの彎曲凹部12cに塗布すること、又は板材24(彎曲凸部)の彎曲面及び/又は枠板12bの彎曲凹部12cにフッ素樹脂等の表層を形成することによりなされる。
次に、本発明に係る第2実施の形態について、図5に基づいて以下に説明する。第1実施の形態では、椅子10の座板支持部を彎曲凹部12cとした場合について説明したが、第2実施の形態では、椅子30の座板支持部を、断面略矩形の細長い枠板の平坦な上面とした場合について説明する。
図5は、本発明の第2実施の形態に係る椅子30の分解斜視図である。尚、上記実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
上述の通り、椅子30は、椅子10とは異なり、幅方向に架け渡された枠板12a、12a間に前後方向に架け渡された枠板32a、32aが、その上側から削り取られておらず、略矩形の長板として構成されていることを特徴とする。したがって、枠板32a、32aの平坦な上面32b、32bが、それぞれ座板支持部となる。
本実施の形態に係る椅子30の椅子の使用状態について以下に説明する。まず、自然着座時において、板材24(彎曲凸部)の頂点位置P0が枠板32aの平坦な上面32b(座板支持部)に当接している。この状態から、着座者が上体を前傾させると、座板22の前側に荷重がかかり、したがって座板22は、彎曲線部24aで表わされる前側部分が上面32bに接するように前方に揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。
また、自然着座時から上体を後傾させ、背板16に背中をあずけて腹部や腰背部の筋肉を休ませる場合には、上体の後傾及び骨盤の後方回転によって座板22の後側に荷重がかかる。したがって、座板22は彎曲線部24aにおける後側部分が枠板32aの上面32b(座板支持部)に接するように後方に揺動して後傾し、自然に腰椎が後彎する座位姿勢(腰椎後彎姿勢)となる。
そして、この腰椎後彎姿勢から、又は自然着座時の姿勢から、背板16に背中をあずけたまま背すじを上方に伸ばした場合には、この背すじ伸ばし動作に伴う骨盤の前方回転によって座板22は上面32b上を前方に揺動して前傾し、自然に腰椎が前彎する座位姿勢となる。
このように、上記構成を有する椅子30によれば、着座者の上体の姿勢変化に伴って座板22に伝達された荷重の移動により、座板22がスムーズに前傾又は後傾するので、自然な座位姿勢の変化がもたらされる。したがって、長時間の同一の座位姿勢が解消されると同時に、座板22の揺動は前後方向に規制されているので、上体の姿勢変化に伴う筋肉への負荷も最小限度に抑えられており、長時間の使用にも苦にならない椅子となっている。
そのうえ、彎曲線部24aのさらに後方は断面線がほぼ直線状の平坦線部24b(曲率半径3052mm)として表されるほぼ平坦な面となっており、且つこの曲線は彎曲線部24aの後端部における接線方向に延在しているので、座板22の後側に過剰に荷重がかかった場合であっても、この平坦面によって座板22のさらに後方への揺動が係止され、彎曲線部24aの範囲を越えた座板22の過剰な後傾、すなわち、傾斜角度が15°を越えることが防止される。よって、座板22が過剰に後傾することによる窮屈な座位姿勢になるという、着座者の大きな姿勢変化による不具合が解消された椅子となっている。
さらに、本実施の形態においては、座板22の下部面に設けられた二つの板材24、24が彎曲凸部を構成し、枠板32a、32aの上面32b、32bがそれぞれ座板支持部となる構成として例示したが、これに限定されるものではなく、種々の変形の適用が可能である。
以下に、その変形例を図6に基づいて説明する。同図において上述の図5に示した第2実施の形態と同様の要素には、同一の符号を付しその説明を省略する。図6は、彎曲凸部と座板支持部の別の態様を示す図である。図示のように、変形例に係る椅子50は、第2実施の形態に係る椅子30とは異なり、幅方向に架け渡された枠板12a、12a間に、前後方向に延在する略矩形の底板52が架け渡されている。この底板52は、前脚14、14、及び後脚14、14に囲まれた領域をほぼ覆う面積を有する。
そして、前記座板22における彎曲凸部は、前記板材24と同じ断面形状(すなわち、板材24の彎曲線部24aと同じ形状の彎曲線部54a、及びほぼ直線状の平坦線部24bと同じ形状の平坦線部54b)を有し、前記座板22の下部面に取り付けられ、その幅方向ほぼ全域に延在する幅を有する凸ブロック54として構成されている。
したがって、本変形例に係る椅子50によっても、上記第2実施の形態同様、自然着座時の座位姿勢から、上体の前傾又は背すじ伸ばし動作によって座板22を前方へ揺動させて前傾させ、自然に腰椎が前彎する座位姿勢へと変化させることができる。
また、自然着座時の座位姿勢から、背板16に背中をあずけて腹部や腰背部の筋肉を休ませる場合には、上体の後傾又は骨盤の後方回転によって座板22を後方へ揺動させて後傾させ、自然に腰椎が後彎する座位姿勢へと変化させることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、彎曲凸部は、座板22の下部面に取り付けられる板材24や凸ブロック54に限られない。すなわち、座板は、座板の下部面自体が彎曲凸部となる一体成形された座板としても良い。この構成によれば、板材24や凸ブロック54を座板22に結合させる工程を省略することができる。
また、板材24(彎曲凸部)のほぼ直線状の平坦線部24bは、彎曲線部24aの後端部における接線方向に延在しているが、この態様に限られるものではない。断面線が平坦線部24bとして表される部分(ほぼ平坦な部分)と座板支持部が当接することにより、座板22のさらなる後傾が制止される作用が発揮されるのであれば、上記ほぼ直線状の平坦線部は、接線方向以外の方向へと延在していてもよい。
10、30、50 椅子
12b 枠板(板材)
12c 彎曲凹部(座板支持部)
22 座板
24 板材(彎曲凸部)
24a 彎曲線部
24b 平坦線部
32b 上面(座板支持部)
52 底板(座板支持部)

Claims (5)

  1. 上部面が着座面を構成する座板と、該座板を支持する座板支持部と、を有する椅子において、
    前記座板は、その下部面に、前後方向に彎曲した凸状の彎曲凸部を有し、且つ前記座板支持部上で前後に揺動可能であり、
    前記彎曲凸部における彎曲面の前後方向の断面線は、該彎曲凸部の前端側から該彎曲凸部のほぼ中央にある頂点位置のやや後方まで所定曲率で彎曲する彎曲線部と、該彎曲線部の後端位置からさらに後端側まで伸長するほぼ直線状の平坦線部と、からなることを特徴とする椅子。
  2. 上部面が着座面を構成する座板と、該座板を支持する座板支持部と、を有する椅子において、
    前記座板は、その下部面に、前後方向に彎曲した凸状の彎曲凸部を有し、且つ前記座板支持部上で前後に揺動可能であり、
    前記座板支持部は、
    前後方向に伸長する彎曲凹部として形成されており、
    該彎曲凹部が、小さい曲率を有する中央領域と、該中央領域の前後方向端部側で該中央領域よりも曲率を大きくした立上がり領域と、を有することを特徴とする椅子。
  3. 前記座板支持部における後端側の立上がり領域が、210〜290mmの曲率半径を有する彎曲形状部として構成されたことを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 前記座板支持部が、前記座板の幅方向両端部において前後方向にそれぞれ伸長する、所定幅を有する2本の板材の上面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の椅子。
  5. 前記彎曲凸部の彎曲面及び/又は前記座板支持部に、摩擦軽減手段が施されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の椅子。
JP2012193760A 2012-09-04 2012-09-04 椅子 Active JP5635573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193760A JP5635573B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012193760A JP5635573B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014046132A JP2014046132A (ja) 2014-03-17
JP5635573B2 true JP5635573B2 (ja) 2014-12-03

Family

ID=50606395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012193760A Active JP5635573B2 (ja) 2012-09-04 2012-09-04 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5635573B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102014214550B3 (de) * 2014-07-24 2015-04-09 Johann Opercan Mobile Sitzauflage
JP6984991B1 (ja) * 2021-08-27 2021-12-22 實孝 阿多 自重利用型立ち上がり補助具
JP7199588B1 (ja) 2022-07-01 2023-01-05 實孝 阿多 自重利用型立ち上がり補助具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55108323A (en) * 1979-02-15 1980-08-20 Kotarou Ishitani Body that is housed in cushion
JPS5890150U (ja) * 1981-12-14 1983-06-18 蛯名 紀之 椅子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014046132A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4769327B1 (ja) 姿勢矯正装置
US20190150623A1 (en) Activating platform
JP5313167B2 (ja) 椅子(改良型)
JP2020108780A (ja) 調節可能な人間工学に基づく椅子
JP5635573B2 (ja) 椅子
JP2011527927A (ja) 姿勢校正用椅子
KR101690054B1 (ko) 유동좌판식 요추의자
KR102138836B1 (ko) 좌판 틸팅구조를 갖는 의자
US20230172363A1 (en) Ergonomic chair
KR101647461B1 (ko) 안장형 척추 건강 의자
JP2007000570A (ja) 椅子
JP2007000570A5 (ja)
JP5635572B2 (ja) 椅子の座部構造
KR101198578B1 (ko) 자세 교정의 용도 전환 기능을 갖춘 자세 교정용 의자
JP3224158U (ja) 健康スツール
KR101198554B1 (ko) 좌석 시트의 안착 조절 기능을 갖춘 자세 교정용 의자
JPH11239526A (ja) 角度調節できる椅子用クッション
JP6680508B2 (ja) 腰痛対策椅子
JP7440880B2 (ja) 椅子
KR102614324B1 (ko) 의자 시트
KR20130000030A (ko) 기능성 의자
JP6860967B2 (ja) 腰痛対策椅子
KR20190081416A (ko) 자세 유도용 의자
JP2010057853A (ja) オットマン
JP3130289U (ja) 人体工学を具えた椅子脚の構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140813

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5635573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150