JP2017082647A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの冷却系の配管等を集約し、他の部品をエンジンに設けるスペースを容易に確保できるようにする。【解決手段】エンジン12を冷却してエンジン12から流出した冷却水をラジエータへ送り出す第1の通路と、ラジエータにより冷却されてラジエータから流出した冷却水をウォータポンプ30へ戻す第2の通路と、第1の通路と第2の通路との間を連通させる冷却水バイパス通路と、冷却水の温度に応じ、第2の通路において冷却水バイパス通路との接続部分よりも上流側の部分を開閉するサーモスタットとを備えた冷却水流制御ユニット41をエンジン12の上方の右前側に設ける。冷却水流制御ユニット41にシリンダアウトレットホース、ラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55を接続し、これらの配管をエンジン12の前方右側に集約する。【選択図】図6

Description

本発明は、エンジンおよびエンジンを冷却する水冷式の冷却装置を備えた鞍乗型車両に関する。
自動二輪車等の鞍乗型車両は、エンジン、およびエンジンを冷却する冷却装置を備えている。エンジンの冷却方式が水冷式である場合、鞍乗型車両には、冷却装置を構成する冷却系部品として次に述べるような多数の部品が設けられている。
すなわち、鞍乗型車両には、冷却水を吐出するウォータポンプと、冷却水をエンジンのシリンダおよびシリンダヘッドの周囲を流通させてシリンダおよびシリンダヘッドを冷却するウォータジャケットと、シリンダおよびシリンダヘッドを冷却して温度が上昇した冷却水を走行風により冷却するラジエータとが設けられている。さらに、鞍乗型車両には、ウォータポンプから吐出され、ウォータジャケットを流通した後、ラジエータを流通せずにウォータポンプに戻る冷却水の循環経路と、ウォータポンプから吐出され、ウォータジャケットを流通し、さらにラジエータを流通してウォータポンプに戻る冷却水の循環経路とを切り換えるサーモスタットが設けられている。
また、上記2通りの循環経路を形成するために、ウォータポンプの吐出口とウォータジャケットの流入口との間にはウォータポンプからウォータジャケットへ冷却水を供給する配管が設けられ、ウォータジャケットの流出口とラジエータの流入口との間にはウォータジャケットからラジエータへ冷却水を送り出す配管が設けられ、ラジエータの流出口とウォータポンプの吸込口との間にはラジエータからウォータポンプへ冷却水を戻す配管が設けられている。さらに、ウォータジャケットの流出口とウォータポンプの吸込口との間には、ウォータジャケットからウォータポンプへラジエータを流通させずに冷却水を戻すバイパス配管が設けられている。
例えば、特許文献1に記載された自動二輪車において、上述した冷却系部品は次のように配置されている。すなわち、前、後、左、右、上および下の方向を自動二輪車のシートに座した運転者を基準に述べるものとすると、特許文献1の図2ないし図5に示すように、ウォータポンプはエンジンの左側の後部下側に取り付けられている。また、ウォータジャケットにおいて、冷却水の流入口はエンジンの前部に配置され、冷却水の流出口はエンジンの後部に配置されている。また、ラジエータはエンジンの前方に配置され、ラジエータにおいて、冷却水の流入口はラジエータの右部に配置され、冷却水の流出口はラジエータの左部に配置されている。また、当該自動二輪車に採用されているラジエータはいわゆる横流れ式であり、ラジエータ内において冷却水を左右方向(この例では右から左)に流通させることにより冷却水を冷却する。また、サーモスタットはエンジンの後部に配置され、ウォータジャケットにおける冷却水の流出口に直接接続されている。
さらに、特許文献1に記載された自動二輪車において、ウォータポンプの吐出口とウォータジャケットの流入口との間を接続する配管(シリンダインレットホース)は、エンジンの左側の後部下側からエンジンの前部にかけて伸長している。また、ウォータジャケットの流出口に直接接続されサーモスタットとラジエータの流入口との間を接続する配管(ラジエータインレットホース)は、エンジンの後部からエンジンの右方を通過してエンジンの前方へ伸長している。また、ラジエータの流出口とウォータポンプの吸込口との間を接続する配管(ラジエータアウトレットホース)は、ラジエータの左部からエンジンの左側の後部下側へ伸長している。また、ラジエータの左部には、冷却水の流出口の上方に別の流入口が形成されており、当該流入口は、ラジエータコアを介さずにラジエータの流出口に連通している。そして、当該流入口と、ウォータジャケットの流出口に直接接続されサーモスタットとの間には、配管(バイパスホース)が接続され、この配管は、エンジンの後部からエンジンの左方を通過してエンジンの前方へ伸長している。
特開2007−85264号公報
ところで、従来の鞍乗型車両においては、例えば特許文献1に記載の自動二輪車のように、ウォータポンプ、ウォータジャケットおよびラジエータのそれぞれの間において冷却水を流通させるための複数の配管がエンジンの周囲に分散して配置されている。このため、次のような問題がある。
すなわち、冷却系部品の他にも、エンジンには、エンジンの吸気、排気に関する部品、エンジン内の各部の潤滑に関する部品、発電および電気制御に関する部品等、多数の部品を設けなければならない。しかしながら、冷却水を流通させるための複数の配管がエンジンの周囲に分散して配置される場合、それらの部品を設ける場所が大幅に制限される。このため、それらの部品をエンジンに設けるスペースを確保することが困難になる。
また、冷却水を流通させるための複数の配管をエンジンの周囲に分散して配置すると、各配管が長くなり、配管を流通する冷却水の圧力損失が大きくなる。
冷却水を流通させるための配管をエンジンの周囲に分散して配置することにより、以上のような問題が生じるのであるが、冷却水を流通させるための配管を集約して配置することは次の事情により容易でない。
すなわち、ウォータポンプは、クランクシャフトの回転を利用してポンプを回転させるため、クランクシャフトの回転動力をポンプに伝達させる構造の都合上、エンジンの側部に取り付けられることが多い。また、ウォータジャケットにおいては、複数の気筒が並列に配置されているエンジンの場合、気筒ごとに冷却効果のばらつきを生じさせないような冷却水の流れをつくり出すために、ウォータジャケットの流出口がエンジン後部の左右方向の中間部に配置されていることが多い。さらに、ラジエータにおいては、特に横流れ式の場合、冷却水を左右方向に流す構造上、冷却水の流入口と冷却水の流出口とが左右に離れている。このように、ウォータポンプ、ウォータジャケットの流出口、並びにラジエータの流入口および流出口等がエンジンの周囲に分散して配置されているため、これらを接続する配管を集約して配置することは容易でない。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、エンジンに設けるべき各部品をエンジンに設ける場所の制限を緩和することができ、各部品をエンジンに設けるスペースを容易に確保することができる鞍乗型車両を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、配管を流通する冷却水の圧力損失を小さくすることができる鞍乗型車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の鞍乗型車両は、エンジンと、前記エンジンを冷却する冷却水を前記エンジンに供給するウォータポンプと、前記エンジンを冷却した後の冷却水を冷却するラジエータと、前記ウォータポンプから吐出され、前記エンジン内を流通し、前記ラジエータを流通せずに前記ウォータポンプに戻る冷却水の第1の循環経路と、前記ウォータポンプから吐出され、前記エンジン内を流通し、少なくとも一部が前記ラジエータを流通して前記ウォータポンプに戻る冷却水の第2の循環経路とを冷却水の温度に応じて切り換える冷却水流制御ユニットとを備え、前記冷却水流制御ユニットは、サーモスタットと、前記サーモスタットを収容するサーモスタットハウジングとを有し、前記サーモスタットハウジングには、前記エンジンを冷却した後に前記エンジンから流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水を前記ラジエータへ送り出す第1の通路と、前記ラジエータにより冷却された後に前記ラジエータから流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水を前記ウォータポンプへ戻す第2の通路と、前記第1の通路と前記第2の通路とを連通させるバイパス通路とが形成され、前記第1の通路と前記第2の通路とは互いに隣接して配置され、前記サーモスタットは冷却水の温度に応じて、前記第2の通路において前記第2の通路と前記バイパス通路との接続部分よりも上流側に位置する部分で前記第2の通路の連通、遮断を切り換えることを特徴とする。
本発明のこの態様において、第1の循環経路および第2の循環経路を形成するために、冷却水流制御ユニットには、エンジンを冷却した後にエンジンから流出した冷却水を第1の通路に流入させる配管と、第1の通路から送り出された冷却水をラジエータへ流入させる配管と、ラジエータにより冷却された後にラジエータから流出した冷却水を第2の通路に流入させる配管と、第2の通路から流出した冷却水をウォータポンプの吸込口へ流入させる配管とを接続する。このように、本発明の上記態様によれば、第1の循環経路および第2の循環経路を形成するための4本の配管のすべてを単一の冷却水流制御ユニットに接続することにより、これら4本の配管を、冷却水流制御ユニットを中心に集約することができる。さらに、冷却水流制御ユニットにおいて第1の通路と第2の通路とは互いに隣接しているので、第1の通路の流入側と流出側にそれぞれ接続される2本の配管と、第2の通路の流入側と流出側にそれぞれ接続される2本の配管とは、少なくとも冷却水流制御ユニットの近傍において互いに隣接する。これにより、上記4本の配管の集約の度合いを高めることができる。この結果、エンジンの周囲において、冷却系の配管が配置されない領域が増加するので、その領域に、エンジンに設けるべき各部品、例えばエンジンにおける吸気系、排気系、潤滑系または電気制御系等に関する各部品を配置することが可能になり、各部品の配置箇所の選定を容易に行うことが可能になる。
また、冷却水流制御ユニットにおいて第1の通路と第2の通路との間を連通させるバイパス通路は、第1の循環経路の一部を構成する通路となる。本発明の上記態様によれば、このバイパス通路が冷却水流制御ユニットのサーモスタットハウジングに形成されているので、バイパス通路を形成するための配管が不要になる。したがって、冷却系の配管の本数を減らすことができ、エンジンの周囲において冷却系の配管が配置されない領域を増やすことができ、この結果、吸気系、排気系、潤滑系または電気制御系等に関する各部品を配置するスペースを容易に確保することが可能になる。さらに、第1の循環経路を構成する配管の本数を減らすことで、第1の循環経路を短縮化することができ、第1の循環経路を流通する冷却水の圧力損失を小さくすることができる。また、互いに隣接した第1の通路と第2の通路との間にバイパス通路を形成することにより、バイパス通路を短くすることができ、これにより、バイパス通路を流通する冷却水の圧力損失を小さくすることができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前記第1の通路と前記第2の通路とは互いに平行に配置されていることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、第1の通路の流入側と流出側にそれぞれ接続される2本の配管において少なくとも冷却水流制御ユニットの近傍に位置する部分と、第2の通路の流入側と流出側にそれぞれ接続される2本の配管において少なくとも冷却水流制御ユニットの近傍に位置する部分とを互いに平行に配置することができる。これにより、冷却系の上記4本の配管の集約の度合いを一層高めることができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前記サーモスタットは、弁座と、弁体と、冷却水の温度に応じて前記弁体を所定の移動方向に移動させ、前記弁体を前記弁座に対して離着座させるサーモエレメントとを備え、前記サーモスタットは、前記弁体の移動方向が前記第1の通路および前記第2の通路と垂直に交わるように前記サーモスタットハウジング内に配置されていることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、第1の通路、第2の通路およびサーモスタットの配置効率を高めることができ、冷却水流制御ユニットを小型化することができる。また、バイパス通路を流通する冷却水をサーモエレメントに導く構成、および、第2の通路において第2の通路とバイパス通路との接続部分よりも上流側の位置する部分に弁座および弁体を配置して第2の通路の当該部分を連通、遮断させる構成を容易に形成することができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前記サーモスタットハウジングの一側には、前記第1の通路として、第1の室と、前記エンジンから流出した冷却水を前記第1の室へ流入させる流入口と、前記第1の室へ流入した冷却水を前記ラジエータへ送り出す送出口とが形成され、前記サーモスタットハウジングの他側には、前記第2の通路として、第2の室と、前記ラジエータから流出した冷却水を前記第2の室へ流入させる戻り口と、前記第2の室へ流入した冷却水を前記ウォータポンプへ戻す流出口とが形成され、前記サーモスタットハウジング内には、前記バイパス通路として、前記第1の室と前記第2の室とを連通させる孔が形成され、前記第2の室内には前記サーモスタットが配置されていることが好ましい。
本発明のこの態様の冷却水流制御ユニットにおいて、流入口には、エンジンを冷却した後にエンジンから流出した冷却水を第1の室に流入させる配管が接続され、送出口には、第1の室から送り出す冷却水をラジエータへ流入させる配管が接続される。また、戻り口には、ラジエータにより冷却された後にラジエータから流出した冷却水を第2の室に流入させる配管が接続され、流出口には、第2の室から流出した冷却水をウォータポンプの吸込口へ流入させる配管が接続される。このように、冷却系の4本の配管を単一の冷却水流制御ユニットに集約することができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両の冷却水流制御ユニットのサーモスタットハウジングにおいて、前記流入口の開口方向および前記流出口の開口方向は互いに同一であり、かつ前記送出口の開口方向および前記戻り口の開口方向は互いに同一であることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、流入口および流出口にそれぞれ接続された2本の配管において少なくとも冷却水流制御ユニットの近傍に位置する部分が互いに平行となる。また、送出口および戻り口にそれぞれ接続された2本の配管において少なくとも冷却水流制御ユニットの近傍に位置する部分が互いに平行となる。これにより、冷却系の4本の配管を容易に集約させることができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前記サーモスタットハウジングには、前記エンジンに取り付けられた過給機またはオイルクーラを流通した後の冷却水を前記第1の通路に流入させる第3の通路が形成されている構成としてもよい。
本発明のこの態様において、エンジンに過給機を設け、または水冷式のオイルクーラを設け、ウォータポンプから過給機またはオイルクーラに冷却水を供給し、過給機またはエンジンオイルを冷却した後に過給機またはオイルクーラから流出した冷却水をウォータポンプに戻す経路を形成する場合には、過給機またはオイルクーラから流出した冷却水を第3の経路に流入させる。この場合、過給機またはオイルクーラから流出した冷却水を流通させる配管を第3の経路の流入側に接続する。これにより、過給機またはオイルクーラから流出した冷却水を流通させる配管を、上記4本の配管、すなわち、エンジンを冷却した後にエンジンから流出した冷却水を第1の通路に流入させる配管、第1の通路から送り出された冷却水をラジエータへ流入させる配管、ラジエータにより冷却された後にラジエータから流出した冷却水を第2の通路に流入させる配管、および第2の通路から流出した冷却水をウォータポンプの吸込口へ流入させる配管と共に単一の冷却水流制御ユニットを中心に集約することができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前、後、左、右、上および下の方向を当該鞍乗型車両のシートに座した運転者を基準に述べるものとすると、前記エンジンの前方かつ前記エンジンの左右方向一側には過給機が配置され、前記エンジンの上方にはインタークーラが配置され、前記エンジンの前方には前記過給機と前記インタークーラとの間を接続し、前記過給機により圧縮された空気を前記インタークーラへ導く配管が配置され、前記冷却水流制御ユニットは、前記エンジンの上方かつ前記エンジンの左右方向他側であって前記インタークーラの下方に、前記第1の通路が左右方向一側となり前記第2の通路が左右方向他側となるように配置され、前記配管は前記冷却水流制御ユニットの左右方向一側を通過する構成としてもよい。
本発明のこの態様によれば、冷却水流制御ユニットの第2の通路と、過給機により圧縮された空気をインタークーラへ導く配管とを互いに離して配置することができる。これにより、冷却水流制御ユニットの第2の通路の流入側と流出側のそれぞれに接続される2本の冷却系の配管、すなわち、ラジエータにより冷却された後にラジエータから流出した冷却水を第2の通路に流入させる配管、および第2の通路から流出した冷却水をウォータポンプの吸込口へ流入させる配管を、過給機により圧縮された空気をインタークーラへ導く配管から離すことができる。したがって、過給機により圧縮されて昇温した空気の熱が、ラジエータにより冷却されて上記2本の冷却系の配管を流通する冷却水に伝わることを抑制することができ、当該冷却水が上記空気の熱により加熱されることを抑制することができる。
また、上述した本発明の鞍乗型車両において、前記第2の通路は前記第1の通路よりも前記過給機から離れた位置にあることが好ましい。
本発明のこの態様によれば、冷却水流制御ユニットの第2の通路の流入側と流出側のそれぞれに接続された2本の配管を流通する冷却水が過給機から発せられる熱によって加熱されることを抑制することができる。
本発明によれば、エンジンに設けるべき各部品をエンジンに設ける場所の制限を緩和することができ、各部品をエンジンに設けるスペースを容易に確保することができる。また、配管を流通する冷却水の圧力損失を小さくすることができる。
本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車を示す説明図である。 本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車のエンジンユニットの正面図である。 図2中のエンジンユニットの左側面図である。 図2中のエンジンユニットの右側面図である。 図2中のエンジンユニットの平面図である。 図2中のエンジンユニットにおいてラジエータを取り除いた状態を示す正面図である。 図5中のエンジンユニットにおいてエアクリーナ、インタークーラおよびサージタンク等を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車における冷却水流制御ユニットを示す説明図である。 図8中の冷却水流制御ユニットの内部の構成および動作を示す説明図である。 図8中の冷却水流制御ユニットの動作を示す説明図である。 図8中の冷却水流制御ユニットの動作を示す説明図である。 本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車における冷却水流制御ユニットの他の例を示す説明図である。
(過給機付き自動二輪車)
図1は本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車を示している。なお、図1では、説明の便宜上、過給機付き自動二輪車の車体フレームおよびエンジンユニット以外の部分を二点鎖線で示している。また、以下の実施形態の説明において、前、後、左、右、上および下の方向は、過給機付き自動二輪車のシートに座した運転者を基準とする。
図1において、本発明の鞍乗型車両の実施形態である過給機付き自動二輪車1の車体フレーム211は、例えば複数の鋼鉄製パイプを接合することにより形成されている。具体的には、車体フレーム211は、自動二輪車1の前部上側に配置されたヘッドパイプ212と、自動二輪車1の左部および右部にそれぞれ配置され、前端部がヘッドパイプ212の上部に接続され、後端側が下方に傾斜しつつ後方へ伸長する一対のメインフレーム213と、自動二輪車1の左部および右部にそれぞれ配置され、前端部がヘッドパイプ212の下部に接続され、後端側がメインフレーム213よりも大きく下方に傾斜しつつ後方へ伸長する一対のダウンチューブ214と、自動二輪車1の左部および右部にそれぞれ配置され、前端部がダウンチューブ214の中間部にそれぞれ接続され、後端側が後方へ伸長する一対のサイドフレーム215と、メインフレーム213の後端側にそれぞれ接合された一対のピボットフレーム216とを備えている。また、メインフレーム213、ダウンチューブ214およびサイドフレーム215間には補強フレーム217が設けられている。
また、ヘッドパイプ212には、ステアリングシャフト(図示せず)が挿入され、ステアリングシャフトの上端部および下端部にはそれぞれステアリングブラケット225が設けられている。また、上側のステアリングブラケット225にはハンドル226が設けられている。また、上側および下側のステアリングブラケット225には左右一対のフロントフォーク227の上部がそれぞれ支持され、これらフロントフォーク227の下端側には前輪228が支持されている。
また、左右一対のピボットフレーム216間にはピボット軸231を介してスイングアーム232の前端側が支持され、スイングアーム232の後端側には後輪233が支持されている。また、後輪233の車軸にはドリブンスプロケット234が設けられ、ドリブンスプロケット234には、後述するエンジン12の動力を伝達するチェーン235が巻回されている。
また、自動二輪車1の前輪228と後輪233との間にはエンジンユニット11が設けられている。エンジンユニット11は、主に、左側のメインフレーム213および左側のダウンチューブ214と、右側のメインフレーム213および右側のダウンチューブ214との間に配置され、これらのフレームに支持されている。また、エンジンユニット11の上方には燃料タンク241が設けられ、燃料タンク241の後方にはシート242が設けられている。また、自動二輪車1の左側であってエンジンユニット11の下部後方にはサイドスタンド243が設けられている。また、自動二輪車1の前部上側にはアッパーカウル244が設けられている。さらに、自動二輪車1には、エンジンユニット11の主に前部下側を覆うアンダーカウル245が設けられている。
(エンジンユニット)
図2ないし図5はエンジンユニット11の正面図、左側面図、右側面図および平面図であり、図6はエンジンユニット11からラジエータ33を取り除いた状態を示す正面図である。図7はエンジンユニット11からエアクリーナ111、インタークーラ117およびサージタンク119を取り除いた状態を示す平面図である。図3に示すように、エンジンユニット11は、エンジン12と、エンジン12の動力を後輪233へ伝達する一次減速機構、クラッチ、トランスミッション等の駆動系の一部と、エンジン12の可動部を潤滑する潤滑系と、空気と燃料の混合気をエンジン12へ供給する吸気系(過給機113を含む)と、混合気の燃焼により発生する排気ガスをエンジン12から排出する排気系の一部と、エンジン12等を冷却する冷却系と、クランクシャフトの回転を利用して発電するACジェネレータ等を備えている。
図3に示すように、エンジン12は、本実施形態においては水冷式並列2気筒の4サイクルガソリンエンジンである。エンジン12には、クランクシャフトを収容するクランクケース13が設けられ、クランクケース13の上にはシリンダ14が設けられ、シリンダ14の上にはシリンダヘッド15が設けられ、シリンダヘッド15の上にはシリンダヘッドカバー16が設けられている。また、クランクケース13の下方にはオイルパン17が設けられている。また、エンジン12のシリンダ軸線は上側が下側よりも前方に位置するように傾斜している。また、エンジン12には、ピストンの運動により生じる振動を軽減するバランスシャフトが設けられている。バランスシャフトはクランクシャフトの前方に配置されている。具体的には、エンジン12のクランクケース13の前部にはバランサ室18が一体形成されている。バランサ室18はクランクケース13の一部を前方に拡張することにより形成され、バランサ室18の前部はクランクケース13の前壁部から前方に突出している。バランスシャフトはこのバランサ室18内に設けられている。また、クランクケース13の左部にはマグネト室19が設けられ、マグネト室19にはACジェネレータが収容されている。
また、図4に示すように、一次減速機構、クラッチ、トランスミッション等の駆動系の一部は、エンジンユニット11の後部に配置されている。すなわち、クランクケース13およびシリンダ14の後ろ側にはトランスミッションケース21が一体形成され、トランスミッションケース21内には一次減速機構およびトランスミッションが収容されている。また、トランスミッションケース21の右部にはクラッチカバー22が取り付けられ、トランスミッションの右方に配置されたクラッチはクラッチカバー22により覆われている。また、図3に示すように、トランスミッションケース21の左部にはスプロケットカバー23が設けられ、トランスミッションの左方に配置されたドライブスプロケットはスプロケットカバー23により覆われている。また、ドライブスプロケットには、図1に示すように、エンジン12の動力を後輪233へ伝達するチェーン235が巻回されている。
また、図6に示すように、潤滑系は、エンジン12のオイルパン17内に貯留されたエンジンオイルを汲み上げてエンジン12の各所へ供給するオイルポンプ、エンジンオイルを濾過するオイルフィルタ25、およびエンジンオイルを冷却する水冷式のオイルクーラ26を備えている。オイルフィルタ25およびオイルクーラ26はエンジン12の前部下側に取り付けられている。
また、図3または図6に示すように、吸気系は、エアクリーナ111、過給機113、インタークーラ117、排風ダクト118、サージタンク119、電子制御スロットル装置120、およびインジェクタ123を備えている。エアクリーナ111は、外部から取り込まれた空気を濾過する装置であり、その内部にはエアフィルタが設けられている。過給機113は、タービン部114、コンプレッサ部115およびベアリング部116を備えており、エンジン12からの排気ガスによりタービン部114を駆動し、この動力によりコンプレッサ部115を駆動し、エアクリーナ111を介して供給された空気をコンプレッサ部115により圧縮する装置である。なお、ベアリング部116はタービン部114内に設けられたタービンホイールおよびコンプレッサ部115内に設けられたコンプレッサインペラを回転可能に支持するベアリングを収容する部分である。インタークーラ117は、過給機113のコンプレッサ部115の圧縮により高温となった空気を冷却する装置である。図5に示すように、インタークーラ117の近傍には、インタークーラ117に当てた冷却風を外部へ排出する排風ダクト118が設けられている。サージタンク119は、インタークーラ117により冷却された空気の流れを整流する装置である。図3に示す電子制御スロットル装置120は、インタークーラ117を通過してエンジン12の吸気ポートへ供給される空気の量を調整する装置である。電子制御スロットル装置120は、スロットルボディ121と、スロットルボディ121の内部に設けられ、スロットルボディ121内に形成された吸気通路を開閉するスロットルバルブと、スロットルバルブを駆動する駆動モータ122を備えている。インジェクタ123は、エンジン12の吸気ポートへ燃料を噴射する装置であり、インジェクタ123には、燃料タンク241からインジェクタ123へ燃料を供給するデリバリパイプ124が接続されている。
これら吸気系を構成する各部の配置および接続は次の通りである。すなわち、図6に示すように、エアクリーナ111はエンジン12の上方左側に配置されている。過給機113はエンジン12の前方、具体的にはシリンダ14およびシリンダヘッド15の前方に配置されている。エアクリーナ111と過給機113のコンプレッサ部115との間はエアインテークパイプ125により接続され、エアインテークパイプ125はエンジン12の前方左側に配置されている。また、インタークーラ117はエンジン12の上方右側に配置されている。過給機113のコンプレッサ部115とインタークーラ117との間はエアアウトレットパイプ126により接続され、エアアウトレットパイプ126は、エンジン12の前方左側であって、エアインテークパイプ125の右方に配置されている。また、図5に示すように、サージタンク119はエンジン12の上方後ろ側に配置されている。インタークーラ117とサージタンク119との間はコネクティングパイプ127により接続されている。コネクティングパイプ127はエンジン12の上方の右後ろ側に配置されている。また、図3に示すように、電子制御スロットル装置120のスロットルボディ121は、エンジン12の後方上側においてサージタンク119とエンジン12の吸気ポートとの間に配置されている。
外部から取り込まれた空気は、通常、エアクリーナ111、エアインテークパイプ125、過給機113のコンプレッサ部115、エアアウトレットパイプ126、インタークーラ117、コネクティングパイプ127、サージタンク119、および電子制御スロットル装置120のスロットルボディ121を順次通り、エンジン12の吸気ポートに供給される。
また、図3に示すように、過給機113のコンプレッサ部115の近傍には、過給機113のコンプレッサ部115を介さずにエアインテークパイプ125とエアアウトレットパイプ126との間を接続するエアバイパス通路128が設けられ、エアバイパス通路128の途中には、エアバイパス通路128を連通、遮断を切り換えるエアバイパスバルブ129が設けられている。
なお、図3または図5においてエアクリーナ111の吸入口112を二点鎖線により模式的に示しているが、この吸入口112の位置は適宜設定することができる。また、吸入口112には外部の空気を吸入口112に導くエアダクトが設けられているが、エアダクトについては図示を省略している。
また、図6に示すように、排気系は、エンジン12の排気ポートと過給機113のタービン部114との間を接続するエキゾーストパイプ131、過給機113のタービン部114とマフラ側とを接続するマフラージョイントパイプ132、およびマフラ(図示せず)等を備えている。これらのうち、エキゾーストパイプ131はエンジンユニット11の一部を構成する。エキゾーストパイプ131は、エンジン12の前方であって排気ポートと過給機113のタービン部114との間に配置されている。本実施形態においては、エキゾーストパイプ131は、過給機113のタービン部114のハウジングと一体形成されている。具体的には、並列2気筒のエンジン12の2つの排気ポートには2本のエキゾーストパイプ131の一端側がそれぞれ接続されているが、これらエキゾーストパイプ131の他端側は互いに結合して1本となり、さらに、この結合して1本となったエキゾーストパイプ131の他端部は過給機113のタービン部114のハウジングと一体化している。なお、エキゾーストパイプ131とタービン部114のハウジングとをそれぞれ別体として形成し、両者を接続する構成としてもよい。一方、マフラージョイントパイプ132は、その一端側が過給機113のタービン部114に接続され、他端側はエンジン12の下方右側を通過し、マフラに向かって後方へ伸長している。また、マフラはエンジン12の後方下側に配置されている。各排気ポートから排出された排気ガスはエキゾーストパイプ131を介して過給機113のタービン部114のハウジング内へ供給される。この排気ガスによりタービン部114のタービンホイールが回転する。続いて、タービン部114から排出された排気ガスはマフラージョイントパイプ132を介してマフラへ供給され、マフラから外部へ排出される。
また、過給機113のタービン部114にはウェイストゲートバルブ133が設けられている。すなわち、タービン部114の内部には、エキゾーストパイプ131を介して供給される排気ガスの一部をタービンホイール側へ供給せずにマフラージョイントパイプ132側へ流すゲートが形成されており、ウェイストゲートバルブ133は、このゲートの開閉を行うことによりタービンホイール側への排気ガスの流入量を調整する。
(冷却系の構造と動作)
また、図4または図7に示すように、冷却系は、ウォータポンプ30、ウォータジャケット、ラジエータ33、および冷却水流制御ユニット41を備えている。なお、ウォータジャケットについては図示を省略している。
ウォータポンプ30は、クランクシャフトの回転を利用して動作し、冷却水をウォータジャケットへ送り込む装置である。
ウォータジャケットは、シリンダ14およびシリンダヘッド15に設けられ、シリンダ14およびシリンダヘッド15を冷却水により冷却する機構である。
ラジエータ33は、走行風を受け、またはラジエータファン40を駆動し、冷却水の熱を大気に放出することによって冷却水を冷却する装置である。ラジエータ33はエンジン12の前方に配置されている。また、ラジエータ33はいわゆる横流れ式であり、ラジエータ33内において冷却水を左右方向(本実施形態では左から右)に流通させることにより冷却水を冷却する。また、ラジエータ33は、図2に示すように、上ラジエータ34および下ラジエータ35を備えている。上ラジエータ34と下ラジエータ35との間は一対のコネクティングホース36を介して接続されている。図7に示すように、冷却水流制御ユニット41から送り出され、上ラジエータ34の後面の左上側に設けられたラジエータ流入口37へ流入した冷却水の一部は上ラジエータ34により冷却され、上ラジエータ34の後面の右上側に設けられたラジエータ流出口38から冷却水流制御ユニット41へ戻る。また、上ラジエータ34のラジエータ流入口37へ流入した冷却水の残部は一方のコネクティングホース36を介して下ラジエータ35へ供給され、下ラジエータ35により冷却され、他方のコネクティングホース36および上ラジエータ34のラジエータ流出口38を順次通過して冷却水流制御ユニット41へ戻る。また、ラジエータファン40は上ラジエータ34の後面に取り付けられている。
冷却水流制御ユニット41は、冷却水の温度に応じてラジエータ33を流通させる冷却水量を調整し、冷却水の温度を適温に保つ機能を有している。すなわち、エンジンユニット11には、ウォータポンプ30から吐出され、ウォータジャケット内を流通し、ラジエータ33を流通せずにウォータポンプ30に戻る冷却水の第1の循環経路と、ウォータポンプ30から吐出され、ウォータジャケット内を流通し、ラジエータ33を流通してウォータポンプ30に戻る冷却水の第2の循環経路とが形成されている。冷却水流制御ユニット41は、これら第1の循環経路と第2の循環経路とを冷却水の温度に応じて切り換える。
図8は冷却水流制御ユニット41の外観を示し、図9は冷却水流制御ユニット41の内部を示している。図9に示すように、冷却水流制御ユニット41は、サーモスタットハウジング42およびサーモスタット43を備えている。サーモスタットハウジング42は、例えば耐熱性を有する樹脂材料または金属材料により形成されている。サーモスタットハウジング42は、図8に示すように、円筒状に形成されたハウジング本体42Aと、ハウジング本体42Aの右側にボルト等を用いて固定され、ハウジング本体42Aの右側を閉塞するキャップ部42Bと、ハウジング本体42Aの左側に形成されたジョイント部42Cとを備えている。ジョイント部42Cは、ハウジング本体42Aの軸線に対して垂直な軸線を有する円筒状に形成されている。また、図9に示すように、ハウジング本体42Aとジョイント部42Cとは連結部42Dを介して連結されており、両者は一体化している。例えば、ハウジング本体42およびジョイント部42Cは、両者が一体化した形状が形作られた金型を用いて成形により一体形成される。なお、ハウジング本体42とジョイント部42Cとをそれぞれ別部材として形成し、両者を嵌め合わせて結合してもよい。
また、サーモスタットハウジング42には、エンジン12を冷却した後にウォータジャケットから流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水をラジエータ33へ送り出す第1の通路P1と、ラジエータ33により冷却された後にラジエータ33から流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水をウォータポンプ30へ戻す第2の通路P2とが形成されている。
すなわち、サーモスタットハウジング42の左部内部、すなわち、ジョイント部42Cの内部には第1の室としての左室R1が形成されている。サーモスタットハウジング42の左部後ろ側には、エンジン12を冷却した後にウォータジャケットから流出した冷却水を左室R1に流入させる第1の冷却水流入口44が形成されている。具体的には、ジョイント部42Cの後ろ側開口部が第1の冷却水流入口44である。また、サーモスタットハウジング42の左部前側には、左室R1に流入した冷却水をラジエータ33に送り出す冷却水送出口46が形成されている。具体的には、ジョイント部42Cの前側開口部が冷却水送出口46である。これら第1の冷却水流入口44、左室R1および冷却水送出口46からなる通路が第1の通路P1である。
また、サーモスタットハウジング42の右部内部、すなわち、ハウジング本体42Aおよびキャップ部42Bの内部には第2の室としての右室R2が形成されている。また、サーモスタットハウジング42の右部前側には、ラジエータ33により冷却された後にラジエータ33から流出した冷却水を右室R2に流入させる冷却水戻り口47が形成されている。具体的には、キャップ部42Bの略円錐状の周壁部の一部には前方に突出する管状の配管取付部42Eが形成され、配管取付部42Eの前側開口部が冷却水戻り口47となっている。また、サーモスタットハウジング42の右部後ろ側には、右室R2に流入した冷却水をウォータポンプ30へ戻す冷却水流出口48が形成されている。具体的には、ハウジング本体42Aの周壁部の一部には後方に突出する管状の配管取付部42Fが形成され、配管取付部42Fの後ろ側開口部が冷却水流出口48となっている。これら冷却水戻り口47、右室R2および冷却水流出口48からなる通路が第2の通路P2である。
第1の通路P1と第2の通路P2とはいずれもエンジン12の上方に配置された単一のサーモスタットハウジング42に一体形成されており、それゆえ両者は互いに隣接している。
また、第1の通路P1と第2の通路P2とは互いに平行である。すなわち、ジョイント部42Cは直線状に伸長しており、それゆえ、第1の通路P1は直線状に伸長している。また、キャップ部42Bに形成された配管取付部42Eの伸長方向(軸方向)とハウジング本体42Aに形成された配管取付部42Fの伸長方向(軸方向)とは互いに平行であり、かつ配管取付部42Eおよび配管取付部42Fは互いに接近しているので、第2の通路P2も実質的に見て直線状に伸長しているといえる。また、第1の冷却水流入口44の開口方向および冷却水流出口48の開口方向は互いに同一であり、また、冷却水送出口46の開口方向および冷却水戻り口47の開口方向は互いに同一であり、それゆえ、第1の通路P1の伸長方向と第2の通路P2の伸長方向とは同一である。
一方、サーモスタットハウジング42には、過給機113およびエンジンオイルを冷却水により冷却するために、過給機113またはオイルクーラ26を流通した後の冷却水を第1の通路P1に流入させる第3の通路P3が形成されている。具体的には、サーモスタットハウジング42の左部左側には、オイルクーラ26または過給機113を流通した冷却水を左室R1に流入させる第2の冷却水流入口45が形成されている。具体的には、ジョイント部42Cの周壁部には、左方に突出する管状の配管取付部42Gが形成され、配管取付部42Gの左側開口部が第2の冷却水流入口45となっている。第2の冷却水流入口45から左室R1へ至る通路が第3の通路P3である。
また、サーモスタットハウジング42において、第1の通路P1と第2の通路P2との間には、第1の通路P1と第2の通路P2とを連通させる冷却水バイパス通路Pbが形成されている。具体的には、サーモスタットハウジング42内において左室R1と右室R2との間に位置する連結部42Dの内部には、左室R1と右室R2とを連通させる孔49が形成されている。この孔49が冷却水バイパス通路Pbである。
また、サーモスタットハウジング42の右室R2には、サーモスタット43が収容されている。サーモスタット43は、上述した第1の循環経路と第2の循環経路とを冷却水の温度に応じて切り換える。具体的には、サーモスタット43は、右室R2を流通する冷却水の温度に応じ、第2の通路P2において第2の通路P2と冷却水バイパス通路Pbとの接続部分Cよりも上流側の位置する部分(以下、この部分を「第2の通路P2の上流部」という。)で第2の通路P2を開閉する。また、サーモスタット43は、右室R2を流通する冷却水の温度に応じ、冷却水バイパス通路Pbを開閉する。
サーモスタット43は、図9に示すように、弁座43A、主弁体43B、およびサーモエレメント43Cを備えている。主弁体43Bは第2の通路P2の上流部を開閉する。サーモエレメント43Cは、右室R2を流通する冷却水の温度に応じて主弁体43Bを弁座43Aに対して移動させ、主弁体43Bを弁座43Aに対して離着座させる。具体的には、サーモエレメント43Cは、ペレット内に封入されたワックスの熱膨張を利用してスピンドルを作動させ、主弁体43Bを弁座43Aに着座させる方向に付勢しているスプリングの付勢力に抗して主弁体43Bを弁座43Aから離間させる。
さらに、サーモスタット43には副弁体43Dが設けられている。副弁体43Dは冷却水バイパス通路Pbを開閉する。具体的には、副弁体43Dはサーモエレメント43Cの左部(ペレットの底部)に固定されており、主弁体43Bと共に主弁体43Bと同方向に移動する。副弁体43Dは、冷却水バイパス通路Pbがサーモスタットハウジング42の右室R2に開口している部分に離着座する。
また、サーモスタット43は、主弁体43Bの弁座43Aに対する移動方向が第1の通路P1および第2の通路P2と垂直に交わるようにサーモスタットハウジング42内に配置されている。具体的には、第1の通路P1および第2の通路P2がいずれも前後方向に伸長しているのに対し、サーモスタット43は、弁座43Aおよび主弁体43Bが設けられている部分が左側となり、サーモエレメント43Cのペレットが設けられている部分が右側となるように配置されている。
他方、サーモスタットハウジング42のジョイント部42Cには、第1の通路P1を流通する冷却水の温度を検出する水温センサ51が取り付けられている。
これら冷却系を構成する各部の配置および接続は次の通りである。すなわち、図4に示すように、ウォータポンプ30は、クランクケース13の右側に取り付けられている。また、ウォータポンプ30は、クランクシャフトよりも前方に位置するバランスシャフトに対応する位置に配置されている。また、ウォータポンプ30とウォータジャケットとの間には、ウォータポンプ30からウォータジャケットへ冷却水を供給する経路(図示せず)が形成されている。また、図7に示すように、冷却水流制御ユニット41は、シリンダヘッドカバー16の上方に配置され、具体的には、シリンダヘッドカバー16の上方における右前側に配置されている。なお、図示していないが、冷却水流制御ユニット41は、例えば、車体フレーム211の一部(具体的にはメインフレーム213)に取り付けられている。
また、図7に示すように、ウォータジャケットの流出側と冷却水流制御ユニット41の第1の冷却水流入口44との間はシリンダアウトレットホース52により接続されている。また、冷却水流制御ユニット41の冷却水送出口46と上ラジエータ34のラジエータ流入口37との間はラジエータインレットホース53により接続されている。また、上ラジエータ34のラジエータ流出口38と冷却水流制御ユニット41の冷却水戻り口47との間はラジエータアウトレットホース54により接続されている。また、冷却水流制御ユニット41の冷却水流出口48とウォータポンプ30の冷却水吸込口31との間はウォータポンプインレットホース55により接続されている。ラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55は、エンジン12の前方、すなわち、エンジン12とラジエータ33との間の空間に集約されて配置されている。また、シリンダアウトレットホース52、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55は、エンジン12の周囲の右側の領域に集約されて配置されている。
また、図4に示すように、上ラジエータ34の後面の右下側には冷却水供給口39が形成され、冷却水供給口39には、上下方向に伸長する注水ホース56の下端部が接続され、注水ホース56の上端部には冷却水注水口57を有する冷却水注水部58が設けられている。また、下ラジエータ35の後方には冷却水を貯えるリザーバタンク59が設けられており、リザーバタンク59はオーバーフロー管路(図示せず)を介して例えば上ラジエータ34に接続されている。
また、エンジンユニット11の冷却系は、オイルクーラ26および過給機113へ冷却水を供給し、オイルクーラ26においてエンジンオイルを冷却し、かつ過給機113におけるベアリング部116を冷却する構成を備えている。具体的には、図4に示すように、ウォータポンプ30は冷却水をウォータジャケットへ供給する冷却水吐出口(図示せず)の他に、冷却水をエンジンの外部へ供給する冷却水吐出口32を備えている。冷却水吐出口32には共通インレット配管61の一端側が接続され、共通インレット配管61の他端側には、1つの流入口と2つの流出口を有する継ぎ手を介し、過給機インレット配管62の一端側およびオイルクーラインレット配管63の一端側がそれぞれ接続されている。また、図6に示すように、過給機インレット配管62の他端側は、過給機113のベアリング部116に設けられた冷却水の流入口に接続されている。また、図4に示すように、オイルクーラインレット配管63の他端側は、オイルクーラ26に設けられた冷却水の流入口に接続されている。また、図6に示すように、過給機113のベアリング部116に設けられた冷却水の流出口には過給機アウトレット配管64の一端側が接続され、オイルクーラ26に設けられた冷却水の流出口にはオイルクーラアウトレット配管65の一端側が接続されている。また、過給機アウトレット配管64の他端側およびオイルクーラアウトレット配管65の他端側は、2つの流入口と1つの流出口を有する継ぎ手を介し、共通アウトレット配管66の一端側に接続されている。そして、共通アウトレット配管66の他端側は、図7に示すように、冷却水流制御ユニット41の第2の冷却水流入口45に接続されている。共通インレット配管61、過給機インレット配管62、オイルクーラインレット配管63、過給機アウトレット配管64、オイルクーラアウトレット配管65、および共通アウトレット配管66は、エンジン12の前方、すなわち、エンジン12とラジエータ33との間の空間に集約されて配置されている。
このような構成を有するエンジン12の冷却系において、冷却水の温度に応じた冷却水の流通経路につき、図9ないし図11を用いて説明する。図10は冷却水流制御ユニット41の右室R2を流通する冷却水の温度が所定の基準温度T1以下のときの冷却水の流通経路を示し、図9は、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T1よりも高く所定の基準温度T2(T2>T1)以下のときの冷却水の流通経路を示し、図11は右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときの冷却水の流通経路を示している。
図10において、エンジン12が稼働を開始し、ウォータポンプ30が駆動を開始すると、ウォータポンプ30からウォータジャケットへ冷却水が供給される。ウォータジャケット内を流通してエンジンを冷却した後の冷却水は、シリンダアウトレットホース52を介して冷却水流制御ユニット41の第1の冷却水流入口44から左室R1へ流入し、さらに、冷却水バイパス通路Pbを介して右室R2へ流入する。サーモスタット43は、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T1以下のときには、第2の通路P2の上流部を全閉すると共に、冷却水バイパス通路Pbを全開する。これにより、第1の冷却水流入口44から左室R1に流入した冷却水は、左室R1から、冷却水バイパス通路Pb、右室R2、および冷却水流出口48を順次流通し、ウォータポンプインレットホース55を介してウォータポンプ30へ戻る。このとき、冷却水はラジエータ33を流通しない(ラジエータ流出口38から流出した冷却水が第2の通路P2を流通しない)ので、冷却水はラジエータ33により冷却されない。エンジン12の暖気運転時等にはこのような冷却水の循環経路が形成される。このように、ラジエータ33で冷却されていない冷却水のみを循環させることで、暖気運転時にエンジン12を短時間で暖めることができる。
一方、図9に示すように、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T1よりも高く基準温度T2以下のときには、サーモスタット43は、第2の通路P2の上流部および冷却水バイパス通路Pbの双方を開く。そして、サーモスタット43は、右室R2を流通する冷却水の温度が上昇するのに従って第2の通路P2の上流部の流路面積を増加させると共に、冷却水バイパス通路Pbの流路面積を減少させる。これにより、第1の冷却水流入口44から左室R1に流入した冷却水は、左室R1において、冷却水バイパス通路Pbを流通して右室R2へ流入する冷却水と、冷却水送出口46、ラジエータインレットホース53、ラジエータ33、ラジエータアウトレットホース54、および冷却水戻り口47を順次流通して右室R2へ流入する冷却水に分かれる。そして、ラジエータ33を流通した冷却水はラジエータ33により冷却される。さらに、これら2つの経路を流通した冷却水は右室R2で合流し、冷却水流出口48からウォータポンプインレットホース55を介してウォータポンプ30へ戻る。また、この場合、右室R2を流通する冷却水の温度が上昇するのに従って、冷却水バイパス通路Pbを流通する冷却水量に対する、ラジエータ33を流通する冷却水量が増加する。このように、ラジエータ33で冷却されていない冷却水とラジエータ33で冷却された冷却水とが混ざったものを循環させることで、冷却水の温度の急変を抑えることができ、エンジン12の冷却を安定して行うことができる。
他方、図11に示すように、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときには、サーモスタット43は、第2の通路P2の上流部を全開すると共に、冷却水バイパス通路Pbを全閉する。これにより、第1の冷却水流入口44から左室R1に流入した冷却水は、左室R1から、冷却水送出口46、ラジエータインレットホース53、ラジエータ33、ラジエータアウトレットホース54、冷却水戻り口47、右室R2、および冷却水流出口48を順次流通し、ウォータポンプインレットホース55を介してウォータポンプ30へ戻る。エンジン12および冷却水が高温となった場合には、このような冷却水の循環経路が形成される。このように、ラジエータ33により冷却された冷却水のみを循環させることで、エンジン12の温度を迅速に下げることができる。
また、ウォータポンプ30の駆動により、冷却水は、ウォータポンプ30の冷却水吐出口32から、共通インレット配管61、過給機インレット配管62、オイルクーラインレット配管63を介して過給機113およびオイルクーラ26にそれぞれ供給される。そして、過給機113およびエンジンオイルを冷却した冷却水は、過給機113およびオイルクーラ26から過給機アウトレット配管64、オイルクーラアウトレット配管65、共通アウトレット配管66を介して冷却水流制御ユニット41の第2の冷却水流入口45から左室R1へ流入し、ウォータジャケットから第1の冷却水流入口44を介して左室R1へ流入した冷却水と合流する。
以上説明した通り、本発明の鞍乗型車両の実施形態である自動二輪車1によれば、シリンダアウトレットホース52、ラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55のすべてを単一の冷却水流制御ユニット41に接続することにより、これら4本のホースを、冷却水流制御ユニット41を中心に集約することができる。また、冷却水流制御ユニット41において第1の通路P1と第2の通路P2とが互いに隣接しているので、第1の通路P1に接続されるシリンダアウトレットホース52およびラジエータインレットホース53と、第2の通路P2に接続されるラジエータアウトレットホース54およびウォータポンプインレットホース55とが互いに接近する。これにより、これら4本のホースの集約の度合いを高めることができる。また、第1の通路P1と第2の通路P2とを平行にすることにより、上記4本のホースの集約の度合いをさらに高めることができる。
具体的には、本実施形態では、図6または図7に示すように、冷却水流制御ユニット41をエンジン12のシリンダヘッドカバー16の上方における右前側に配置したので、シリンダアウトレットホース52をエンジン12の右側に寄せ、ラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55をエンジン12の右側の前方に集めることができる。この結果、エンジン12の左側に大きな空き領域が形成され、この空き領域を利用して、潤滑系、吸気系および排気系の部品等を自由にまたは容易に配置することができる。これにより、各部品をエンジン12の周囲の適切な位置に配置することができ、製造時における各部品の組付性を高め、またはエンジンユニット11の小型化を図ることができる。また、エンジン12の右側前方に集約されたラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54およびウォータポンプインレットホース55をカウルの内側に隠し、自動二輪車1の外観を良くすることができる。
特に、自動二輪車1に過給機113を設けることにより必要となる部品、すなわち、過給機113、エアインテークパイプ125、エアアウトレットパイプ126、エアバイパス通路128、エアバイパスバルブ129等を配置する場所を、エンジン12の左側に容易に確保することができる。したがって、過給機113の追加により部品点数が増加しても、それらの部品を効率良くエンジン12の周囲に配置することができ、エンジンユニット11を小型化し、過給機付き自動二輪車1を小型化することができる。
また、冷却水流制御ユニット41内に冷却水バイパス通路Pbを形成したことにより、冷却水バイパス通路を形成するための配管が不要となる。したがって、潤滑系、吸気系、および排気系の部品等を配置するスペースを拡大することができると共に、部品点数の削減による製造コストの低減および車両の軽量化を図ることができる。さらに、冷却水バイパス通路Pbを冷却水流制御ユニット41内に形成し、かつ冷却水バイパス通路Pbを短くすることにより、第1の循環経路を流通する冷却水の圧力損失を小さくすることができる。
また、サーモスタット43の主弁体43Bの弁座43Aに対する移動方向が第1の通路P1および第2の通路P2と垂直に交わるように、サーモスタット43をサーモスタットハウジング42内に配置したことにより、冷却水流制御ユニット41を小型化することができると共に、右室R2を流通する冷却水の温度に応じて第2の通路P2の上流部を開閉する構成を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、過給機113およびオイルクーラ26を流通した後の冷却水が流れる共通アウトレット配管66を冷却水流制御ユニット41の第2の冷却水流入口45に接続し、これにより、過給機113およびオイルクーラ26を流通する冷却水と、エンジンを冷却する冷却水とを冷却水流制御ユニット41によって合流させる構成とした。この構成により、エンジンを冷却する冷却水の循環経路を形成するシリンダアウトレットホース52、ラジエータインレットホース53、ラジエータアウトレットホース54、およびウォータポンプインレットホース55だけでなく、これらに加えて、過給機113およびエンジンオイルを冷却する冷却水の循環経路を形成する配管をも集約することができ、潤滑系、吸気系、および排気系の部品等を配置するスペースを一層拡大することができる。
また、本実施形態では、図6に示すように、過給機113(コンプレッサ部115)がエンジン12の前方左側に配置され、インタークーラ117がエンジン12の上方に配置され、過給機113とインタークーラ117との間を接続するエアアウトレットパイプ126がエンジン12の前方の左寄りの位置に配置されている。一方、冷却水流制御ユニット41は、エンジン12の上方右側に位置し、第1の通路P1が左側となり、第2の通路P2が右側となるように配置されている。そして、図8に示すように、エアアウトレットパイプ126は、冷却水流制御ユニット41の第1の通路P1の左方を通過している。この結果、冷却水流制御ユニット41の第2の通路P2は、第1の通路P1と比較して、エアアウトレットパイプ126から離れている。これにより、第2の通路P2に接続されるラジエータアウトレットホース54およびウォータポンプインレットホース55とエアアウトレットパイプ126との間の距離を長くすることができる。したがって、過給機113により圧縮されて高温となってエアアウトレットパイプ126を流通する空気の熱が、ラジエータ33により冷却されてラジエータアウトレットホース54およびウォータポンプインレットホース55を流通する冷却水に伝わるのを抑制することができ、当該空気の熱により当該冷却された冷却水が加熱されることを抑制することができる。よって、ラジエータ33による冷却水の冷却効果を高めることができ、また、過給機113の追加により冷却水の冷却効果が損なわれるのを防止することができる。
また、図6に示すように、過給機113はエンジン12の左寄りの位置に配置され、冷却水流制御ユニット41はエンジン12の上方右側に、第1の通路P1が左側となり、第2の通路P2が右側となるように配置されているので、第2の通路P2を第1の通路P1と比較して過給機113から離すことができる。したがって、第2の通路P2に接続されるラジエータアウトレットホース54およびウォータポンプインレットホース55と過給機113との距離を長くすることができ、過給機113の熱により、ラジエータ33により冷却された後の冷却水が熱せられ、ラジエータ33による冷却水の冷却効果が低下することを防止することができる。
また、図9に示すように、冷却水流制御ユニット41において、サーモスタット43に副弁体43Dを設け、冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときには冷却水バイパス通路Pbを副弁体43Dにより全閉する構成としたことにより、エンジン12がこのように高温となったときには、ラジエータ33により冷却された冷却水のみをウォータジャケット等に流通させることができ、エンジン12の温度を迅速に下げることができる。また、冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときに副弁体43Dにより冷却水バイパス通路Pbを全閉するので、冷却水バイパス通路Pbの通路径を大きくし、または通路長を短くしても、エンジン12がこのように高温となったときのエンジン12の冷却効果が低下することがない。それゆえ、冷却水バイパス通路Pbの通路径を大きくし、または通路長を短くして、冷却水バイパス通路の通路抵抗を小さくすることができる。これにより、冷却水の温度が基準温度T1以下であり、冷却水バイパス通路Pbを全開したときには、ラジエータ33により冷却されていない冷却水をスムーズに循環させることができ、エンジン12の暖気性能を高めることができる。
なお、上述した実施形態では、副弁体43Dを有するサーモスタット43を採用し、冷却水の温度に応じて、副弁体43Dにより冷却水バイパス通路Pbを開閉する場合を例にあげた。しかし、本発明はこれに限らず、副弁体を有していないサーモスタットを採用し、冷却水バイパス通路Pbを常に開いた状態にする構成としてもよい。
ここで、図12は、冷却水バイパス通路Pbを常に開いた状態にする構成を示している。図12に示すように、冷却水流制御ユニット71の右室R2には、サーモスタット73が設けられ、サーモスタット73は弁座73A、弁体73B、およびサーモエレメント73Cを備えている。しかし、サーモスタット73は副弁体を備えていない。
冷却水流制御ユニット71において、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T1以下のときには、サーモスタット43の弁体73Bが第2の通路P2の上流部を全閉する。このとき、冷却水バイパス通路Pbは全開の状態である。この結果、冷却水流制御ユニット71における冷却水の流通経路は、図10に示す冷却水流制御ユニット41における冷却水の流通経路と同様となる。
また、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T1よりも高く、基準温度T2以下のときには、サーモスタット43の弁体73Bが第2の通路P2の上流部を開き、右室R2を流通する冷却水の温度が上昇するのに従って第2の通路P2の上流部の流路面積を増加させる。この間、冷却水バイパス通路Pbは常時全開の状態である。この結果、冷却水流制御ユニット71における冷却水の流通経路は、図9に示す冷却水流制御ユニット41における冷却水の流通経路とほぼ同様となるが、冷却水流制御ユニット71では冷却バイパス通路Pbが絞られないので、冷却水の温度調整は、冷却水戻り口47から右室R2へ流入し、右室R2から冷却水流出口48へ流出する冷却水の流量、すなわちラジエータ33を流通する冷却水量の調整のみにより行われる。
また、右室R2を流通する冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときには、サーモスタット43の弁体73Bが第2の通路P2の上流部を全開させる。このとき、冷却水バイパス通路Pbは全開の状態である。この結果、冷却水流制御ユニット71における冷却水の流通経路は図12に示すようになる。すなわち、第1の冷却水流入口44から左室R1に流入した冷却水は、左室R1において、冷却水バイパス通路Pbを流通して右室R2へ流入する冷却水と、冷却水送出口46、ラジエータ33、および冷却水戻り口47を順次流通して右室R2へ流入する冷却水に分かれ、その後、これら2つの経路を流通した冷却水は右室R2で合流し、冷却水流出口48からウォータポンプ30へ戻る。このとき、第2の通路P2の上流部が全開しているので、冷却水戻り口47から右室R2へ流入し、右室R2から冷却水流出口48へ流出する冷却水の流量、すなわちラジエータ33を流通する冷却水量は最大となっている。図12に示す冷却水流制御ユニット71では、図9ないし図11に示す冷却水流制御ユニット41と異なり、冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときでも、ラジエータ33により冷却された冷却水とラジエータ33により冷却されていない冷却水とが混ざったものがウォータジャケット等を流通するが、冷却水の温度が基準温度T2よりも高いときには、ラジエータ33により冷却されていない冷却水の量に対するラジエータ33により冷却された冷却水の量の割合が最大となる。
このように、副弁体を有していないサーモスタット73を備えた冷却水流制御ユニット71によっても、冷却水の温度に応じてラジエータ33を流通させる冷却水量を調整し、冷却水の温度を適温に保つことができる。また、冷却水流制御ユニット71によれば、副弁体を有していないサーモスタット73を採用することにより製造コストを削減することができ、また、冷却水流制御ユニットの構造を簡単化することができる。
また、上述した実施形態では、ウォータポンプ30および冷却水流制御ユニット41をエンジン12の右側に配置し、過給機113をエンジンの左側に配置したが、本発明はこれに限らない。ウォータポンプ30、冷却水流制御ユニット41、および過給機113の配置および向きを左右逆にしてもよい。この場合、冷却水流制御ユニット41における第2の通路P2が第1の通路P1よりも左に位置し、エアアウトレットパイプ126は第1の通路P1の右方を通過する。
また、本発明は過給機を有していない鞍乗型車両にも適用することができる。また、本発明の鞍乗型車両のエンジンは、実施形態で述べたような並列2気筒の4サイクルガソリンエンジンに限定されない。また、本発明は、上ラジエータおよび下ラジエータに分割されていない、単一化された一般的なラジエータを備えた鞍乗型車両にも適用することができる。また、本発明の鞍乗型車両は自動二輪車に限定されず、エンジンを搭載した三輪車やバギー車等の種々の鞍乗型車両に適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
11 エンジンユニット
12 エンジン
26 オイルクーラ
30 ウォータポンプ
33 ラジエータ
37 ラジエータ流入口
38 ラジエータ流出口
41、71 冷却水流制御ユニット
42 サーモスタットハウジング
43、73 サーモスタット
44 第1の冷却水流入口
45 第2の冷却水流入口
46 冷却水送出口
47 冷却水戻り口
48 冷却水流出口
49 孔
52 シリンダアウトレットホース
53 ラジエータインレットホース
54 ラジエータアウトレットホース
55 ウォータポンプインレットホース
66 共通アウトレット配管
113 過給機
117 インタークーラ
126 エアアウトレットパイプ
C 接続部分
P1 第1の通路
P2 第2の通路
Pb 冷却水バイパス通路(バイパス通路)
R1 左室
R2 右室

Claims (8)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを冷却する冷却水を前記エンジンに供給するウォータポンプと、
    前記エンジンを冷却した後の冷却水を冷却するラジエータと、
    前記ウォータポンプから吐出され、前記エンジン内を流通し、前記ラジエータを流通せずに前記ウォータポンプに戻る冷却水の第1の循環経路と、前記ウォータポンプから吐出され、前記エンジン内を流通し、少なくとも一部が前記ラジエータを流通して前記ウォータポンプに戻る冷却水の第2の循環経路とを冷却水の温度に応じて切り換える冷却水流制御ユニットとを備え、
    前記冷却水流制御ユニットは、サーモスタットと、前記サーモスタットを収容するサーモスタットハウジングとを有し、
    前記サーモスタットハウジングには、前記エンジンを冷却した後に前記エンジンから流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水を前記ラジエータへ送り出す第1の通路と、前記ラジエータにより冷却された後に前記ラジエータから流出した冷却水が流入し、当該流入した冷却水を前記ウォータポンプへ戻す第2の通路と、前記第1の通路と前記第2の通路とを連通させるバイパス通路とが形成され、前記第1の通路と前記第2の通路とは互いに隣接して配置され、
    前記サーモスタットは冷却水の温度に応じて、前記第2の通路において前記第2の通路と前記バイパス通路との接続部分よりも上流側に位置する部分で前記第2の通路の連通、遮断を切り換えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記第1の通路と前記第2の通路とは互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記サーモスタットは、弁座と、弁体と、冷却水の温度に応じて前記弁体を所定の移動方向に移動させ、前記弁体を前記弁座に対して離着座させるサーモエレメントとを備え、
    前記サーモスタットは、前記弁体の移動方向が前記第1の通路および前記第2の通路と垂直に交わるように前記サーモスタットハウジング内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記サーモスタットハウジングの一側には、前記第1の通路として、第1の室と、前記エンジンから流出した冷却水を前記第1の室へ流入させる流入口と、前記第1の室へ流入した冷却水を前記ラジエータへ送り出す送出口とが形成され、
    前記サーモスタットハウジングの他側には、前記第2の通路として、第2の室と、前記ラジエータから流出した冷却水を前記第2の室へ流入させる戻り口と、前記第2の室へ流入した冷却水を前記ウォータポンプへ戻す流出口とが形成され、
    前記サーモスタットハウジング内には、前記バイパス通路として、前記第1の室と前記第2の室とを連通させる孔が形成され、
    前記第2の室内には前記サーモスタットが配置されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  5. 前記サーモスタットハウジングにおいて、前記流入口の開口方向および前記流出口の開口方向は互いに同一であり、かつ前記送出口の開口方向および前記戻り口の開口方向は互いに同一であることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記サーモスタットハウジングには、前記エンジンに取り付けられた過給機またはオイルクーラを流通した後の冷却水を前記第1の通路に流入させる第3の通路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  7. 前、後、左、右、上および下の方向を当該鞍乗型車両のシートに座した運転者を基準に述べるものとすると、前記エンジンの前方かつ前記エンジンの左右方向一側には過給機が配置され、前記エンジンの上方にはインタークーラが配置され、前記エンジンの前方には前記過給機と前記インタークーラとの間を接続し、前記過給機により圧縮された空気を前記インタークーラへ導く配管が配置され、前記冷却水流制御ユニットは、前記エンジンの上方かつ前記エンジンの左右方向他側であって前記インタークーラの下方に、前記第1の通路が左右方向一側となり前記第2の通路が左右方向他側となるように配置され、前記配管は前記冷却水流制御ユニットの左右方向一側を通過することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記第2の通路は前記第1の通路よりも前記過給機から離れた位置にあることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
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