JP2017078059A - 経口液体組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン、カラメルを含有する経口液体組成物の、味のキレを改善すること。【解決手段】A)エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート、及びB)ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン及びカラメルからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする経口液体組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートを含有する経口液体組成物に関する。
栄養ドリンクやスポーツドリンクといった、ビタミン類やアミノ酸を配合した経口液体組成物は広く消費者に受け入れられており、これらの経口液体組成物には嗜好性の観点から、飲みやすさが常に求められている。経口液体組成物の飲みやすさに影響する因子の1つとして、後味の残らない、いわゆる「キレ」のよさが挙げられる。
これまでに、経口液体組成物にキレを付与する方法として、例えば、チアミン又はその塩、タウリン又はカラメルを含有する経口液体組成物に、特定の香辛料成分を添加することで、ドライ感とキレが付与された飲料(特許文献1)やスクラロースなどの高甘味度甘味料に、l−メンチルアセテートなどの化合物を添加することで、さっぱりとした後味を有する甘味食品(特許文献2)に関するものが知られている。
しかしながら、特許文献1では、ドライ感やキレを付与するために配合する香辛料抽出物によって、飲料に独特の風味が付与されることがあり、特許文献2は、高甘味度甘味料に起因する後味のくどさのみを改善できるものであるため、ビタミン類やアミノ酸といったいわゆる健康成分を配合した飲料に対し、異味・異臭を付与することなくキレを付与することは困難であった。
特開2015−77124号公報 特許第3869071号公報
本発明の目的は、ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、リボース、グルコサミン、カラメルを含有する経口液体組成物の、味のキレを改善することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、上記成分を含む経口液体組成物に、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートを配合することにより、該経口液体組成物に異味・異臭を付与することなく、味のキレを改善できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、
(1)A)エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート、及びB)ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン及びカラメルからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする経口液体組成物、
(2)エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートの含量が、経口液体組成物中0.00001〜0.01W/V%であることを特徴とする、(1)に記載の経口液体組成物、
(3)さらに、甘味剤及び/又は酸味剤を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の経口液体組成物、
(4)甘味剤が、砂糖、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アセスルファムカリウム、スクラロース及びステビア抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、(3)に記載の経口液体組成物、
(5)酸味剤が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アスコルビン酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、(3)又は(4)に記載の経口液体組成物
(6)飲料又は経口液剤である(1)〜(5)のいずれかに記載の経口液体組成物、である。
ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン、カラメルを含有する経口液体組成物において、該経口液体組成物に異味・異臭を付与することなく味のキレを改善した製剤を提供することが可能となった。
本発明の経口液体組成物は、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート、及び、ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン、カラメルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の成分を含有するものである。
本発明において、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートとは、別名WS−5とも呼ばれ、例えば、Penta Manufacturing社等より市販品を購入することができる、冷涼感に優れた化合物の一種であり、通常、香料として菓子類や清涼飲料等の添加剤として使用される。ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン及びカラメルを服用した際に味のキレを改善できるものである。一方、本化合物が経口液体組成物の味のキレを改善することが出来るという知見は、これまでに無い。エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートの含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.00001〜0.01W/V%である。本発明の効果をよく発揮できる含有量は、「味のキレ」という効果の面から、経口液体組成物全量に対して0.00001〜0.01W/V%であり、異味・異臭を付与しないという点も含めた総合的観点からより好ましい含有量は、経口液体組成物全量に対して0.0001〜0.005W/V%であり、特に好ましくは0.0001〜0.004W/V%である。0.01W/V%を超える量を添加すると、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートに起因する不快な刺激味により、飲みやすさが著しく低下するため、好ましくない。
本発明において、ビタミン類とは、動物の正常な発育と栄養を保つ上に微量でよいが欠くことのできない特殊な有機物質の総称であり、特に限定されないがビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、パンテノール、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ヘスペリジン、ビタミンE、イノシトール、ビオチン、オロト酸及びCoQ10等が挙げられ、これらは、塩や誘導体であっても良い。例えば、チアミン硝酸塩、塩酸フルスルチアミン、リン酸リボフラビンエステルナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、パントテン酸ナトリウム、ニコチン酸アミド、ビタミンEアセテート等である。好ましくは、チアミン硝酸塩、塩酸フルスルチアミン、リン酸リボフラビンエステルナトリウム、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、パンテノール、パントテン酸ナトリウム、ニコチン酸アミド、葉酸、ヘスペリジン、ビタミンEアセテート、イノシトールである。ビタミン類の含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.0000001〜20W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.000001〜1W/V%である。また、イノシトールを除くビタミン類1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.00002〜84質量部含有することが好ましい。イノシトール1質量部に対しては、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.02〜0.1質量部含有することが好ましく、0.02〜0.06質量部がより好ましい。
本発明で用いる動植物抽出物は、動物又は植物、あるいはそれらの一部を、そのままあるいは必要に応じて、乾燥、破砕、粉砕処理等を行った後に抽出することによって得られる。抽出手段は特に限定されず、エタノール等の有機溶媒や水又はそれらの混合物を用いた攪拌・振盪・浸漬抽出法や、減圧水蒸気蒸留抽出法、二酸化炭素等の超臨界流体を用いた超臨界ガス抽出法等、公知の抽出方法で行えばよい。抽出に用いる動物・植物原料としては、特に限定されないが、ニンジン、ショウキョウ、カンゾウ、ガラナ、ケイヒ、ローヤルゼリー、リュウガンニク、ヨクイニン、ニクジュヨウ、シゴカ、クコシ、シャクヤク、チョウジ、トウキ、サンショウ、オウセイ、サンヤク、ジョテイシ、セイヨウサンザシ、トシシ、チンピ、ブクリョウ、タイソウ、トチュウ、ムイラプアマ、ニンニク、アセンヤク、ウイキョウ、コウジン、サフラン、サンザシ、シュクシャ、ウコン、モッコウ、ヤクチ、サラシア、アーティチョーク、桑葉、大豆、アシタバ、ギムネマ、アロエ、グリーンプロポリス、ブロッコリー、ルイボス、葛の花、白インゲン豆、ユーグレナ、ガルシニアカンボジア、アフリカマンゴ、黒酢、プラセンタ、スッポン、マカ、ホップ、パフィア(ブラジル人参)、ハイビスカス、ナルコユリ、冬虫夏草、セージ、サネブトナツメ、紅景天、カミツレ、ロゼア(イワベンケイ)、ウメ(梅肉エキス)及び黒ショウガ等が挙げられ、 好ましくは、ニンジン、ショウキョウ、カンゾウ、ガラナ、ケイヒ、ローヤルゼリー、リュウガンニク、ヨクイニン、ニクジュヨウ、シゴカ、クコシ、シャクヤク、チョウジ、トウキ、サンショウ、オウセイ、サンヤク、ジョテイシ、セイヨウサンザシ、トシシ、チンピ、ブクリョウ、タイソウ、トチュウ、ムイラプアマ、ニンニクである。動植物抽出物の含有量は、原生薬換算量として、経口液体組成物全量に対して通常0.0001〜20%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.001〜10W/V%である。また、動植物抽出物(原生薬換算量)1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.00002〜0.05質量部含有することが好ましい。
本発明においてポリフェノールとは、分子内に複数のフェノール性水酸基を有する化合物の総称であり、特に限定されないが、没食子酸プロピル、カテキン、タンニン、ルチン、ケルセチン、フェルラ酸、アントシアニン、レスベラトロール、プロシアニジン、テアフラビン、クルクミン、ピクノジェノール、ロズマリン酸、エラグ酸、キナ酸、クロロゲン酸及びヒドロキシチロソール等が挙げられ、好ましくは、没食子酸プロピル、カテキン、タンニンである。ポリフェノールの含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.0001〜5W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.001〜2W/V%である。また、ポリフェノール1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.0007〜1質量部含有することが好ましく、0.0007〜0.6質量部がより好ましい。
本発明において、アミノ酸とは、特に限定されないが、アルギニン又はその塩、タウリン、L-アスパラギン酸又はその塩、グリシン、L-リジン又はその塩、ヒスチジン又はその塩、L-オルニチン又はその塩、L-バリン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-トレオニン、L-メチオニン、L-システイン、カルニチン又はその塩、シトルリン、GABA、テアニン、DL-アラニン、L-トリプトファン、シスチン、アセチルシステイン及びグルタミン等が挙げられ、好ましくは、アルギニン塩酸塩、タウリン、L-アスパラギン酸、グリシン、L-リジン塩酸塩、ヒスチジン塩酸塩、L-オルニチン塩酸塩、L-バリン、L-ロイシン、L-イソロイシン、L-トレオニン、L-メチオニン、L-システイン、塩化カルニチン、シトルリン、GABA、テアニン、DL-アラニン、L-トリプトファンである。アミノ酸の含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.0001〜10W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.001〜5W/V%である。また、タウリンを除くアミノ酸1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.0003〜0.5質量部含有することが好ましく、0.0006〜0.4質量部がより好ましい。タウリン1質量部に対しては、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.0001〜0.005質量部含有することが好ましい。
本発明において、ペプチド又はタンパク質とは、同種又は異種のアミノ酸がアミノ基とカルボキシル基との間で脱水縮合したものであり、特に限定されないが、コラーゲン、アンセリン、卵白ペプチド(タマゴペプチド)、ラクトフェリン、イワシペプチド、ゴマペプチド、わかめペプチド、小麦アルブミン、シルクフィブロイン、エラスチン、カゼイン加水分解物、グルタミンペプチド、乳清ペプチド、ポリグルタミン酸、ホエイプロテイン及びカルノシン等が挙げられ、好ましくは、コラーゲン及びアンセリンである。ペプチド又はタンパク質の含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.001〜20W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.01〜10W/V%である。また、ペプチド又はタンパク質1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.00008〜0.2質量部含有することが好ましい。
本発明において、多糖類とは加水分解によって2分子以上の単糖を生じる炭水化物の総称であり、特に限定されないが、ペクチン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、難消化性デキストリン、ジェランガム及びアルギン酸等が挙げられ、これらは塩や誘導体であっても良い。好ましくは、ペクチン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、難消化性デキストリン、ジェランガム及びアルギン酸である。多糖類の含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.001〜20W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.01〜10W/V%である。また、多糖類1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.00003〜0.1質量部含有することが好ましい。
本発明に用いるチオクト酸は、α−リポ酸とも呼ばれ、化学式が(R)−5−(1,2-ジチオラン−3−イル)ペンタン酸で表される化合物である。チオクト酸の含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.0005〜0.5W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.001〜0.3W/V%である。また、チオクト酸1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.02〜1質量部含有することが好ましい。
本発明に用いるD−リボースは、(3R,4S,5R)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2,3,4−トリオールで表される化合物である。D−リボースの含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.001〜10W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.01〜1W/V%である。また、D−リボース1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.02〜0.15質量部含有することが好ましく、0.02〜0.12質量部がより好ましい。
本発明に用いるグルコサミンは、グルコースにアミノ基 (−NH2) が付いたアミノ糖であり、一般に、「関節の動きをなめらかにする」「関節の痛みを改善する」等といわれている化合物であり、グルコサミン若しくは誘導体又はそれらの塩を用いても良い。グルコサミンの含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.001〜10W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.01〜5W/V%である。
本発明に用いるカラメルは、砂糖及びブドウ糖等の食用炭水化物を熱処理して得られたものであり、例えば、カラメルIV等を用いることができる。カラメルの含有量は、経口液体組成物全量に対して通常0.001〜1W/V%であるが、好ましくは、経口液体組成物全量に対して0.01〜0.5W/V%である。また、カラメルIV1質量部に対して、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートは0.00005〜0.025質量部含有することが好ましく、0.00005〜0.015質量部がより好ましい。
本発明の経口液体組成物には、服用性を向上させることを目的として、さらに糖類や高甘味度甘味料等の甘味剤、酸味剤を配合することが可能である。
本発明における甘味剤として、特に限定されないが、糖類には、砂糖、ブドウ糖、果糖、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、トレハロース、パラチノース、マルチトール、オリゴ糖、プシコース等を用いることができ、砂糖、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、キシリトール、エリスリトールが好ましい。
本発明における甘味剤として、特に限定されないが、高甘味度甘味料には、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテーム、フェニルアラニン化合物、ネオテーム、アドバンテーム、サッカリン、ソーマチン、及びステビア抽出物等を用いることができ、アセスルファムカリウム、スクラロース、ステビア抽出物が好ましい。
本発明における酸味剤には、特に限定されないが、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、乳酸、コハク酸、アスコルビン酸、酢酸等の有機酸、塩酸、リン酸等の無機酸を用いることができ、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アスコルビン酸、リン酸が好ましい。
糖類の配合量は、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート1質量部に対して、通常1000〜1600000質量部であり、5000〜8000質量部であることが好ましい。高甘味度甘味料の配合量はエチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート1質量部に対して、通常1.5〜4500質量部であり、7.5〜22.5質量部であることが好ましい。また、酸味剤は、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート1質量部に対して、通常15〜60000質量部であり、75〜300質量部であることが好ましい。
本発明の経口液体組成物には、その他の成分として、必要に応じて、抗酸化剤、着色剤、香料、矯味剤、界面活性剤、溶解補助剤、結合剤、滑沢剤、崩壊剤、コーティング剤、懸濁化剤、乳化剤、保存剤などの添加物を本発明の効果を損なわない範囲で適宜に配合することができる。
本発明の経口液体組成物は、常法により調製することができ、その方法は特に限定されるものではない。内服液剤の場合、通常、各成分を秤量し、適量の精製水で溶解した後、pHを所望の酸性域に調整し、さらに精製水を加えて容量調整し、必要に応じてろ過、殺菌処理を施すことにより得られる。
以下に実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例A−1)
チアミン硝酸塩10mgと、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート(Penta Manufacturing社より購入、純度99.7%)を予め2W/V%となるよう99.5%エタノールに溶解したものを精製水に溶解し、さらに精製水を加えて全量を100mLとし、ガラス瓶に充填しキャップを施して経口液体組成物を得た。
以下の実施例A−2〜J−22、及び比較例A−1〜J−19も実施例A−1と同様に調製した。なお、l−メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド(別名:WS−3)、2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブタンアミド(別名:WS−23)についても、予め2W/V%となるよう99.5%エタノールに溶解したものを使用した。
また、動植物抽出物について、ニンジンエキス130mgは原生薬換算で910mg、ショウキョウエキス1mLは原生薬換算で200mg、カンゾウエキス50mgは原生薬換算で200mg、ガラナエキス0.2mLは原生薬換算で200mg、ケイヒエキス0.2mLは原生薬換算で200mg、ローヤルゼリー抽出液0.2mLは原生薬換算で570mg、リュウガンニクエキス100mgは原生薬換算で200mg、ヨクイニンエキス0.2mLは原生薬換算で200mg、ニクジュヨウエキス60mgは原生薬換算で198mg、シゴカエキス0.8mLは原生薬換算で800mg、クコシエキス0.6mLは原生薬換算で600mg、シャクヤクエキス30mgは原生薬換算で120mg、チョウジ抽出液1200mgは原生薬換算で3636mg、トウキエキス0.2mLは原生薬換算で200mg、サンショウエキス67mgは原生薬換算で221mg、オウセイエキス0.6mLは原生薬換算で600mg、サンヤクエキス0.3mLは原生薬換算で300mg、ジョテイシエキス250mgは原生薬換算で1000mg、セイヨウサンザシ37.5mgは原生薬換算で150mg、トシシエキスは32mgは原生薬換算で291mg、チンピエキス1000mgは原生薬換算で5000mg、ブクリョウエキス17mgは原生薬換算で544mg、タイソウエキス120mgは原生薬換算で300mg、トチュウエキス300mgは原生薬換算で300mg、ムイラプアマエキス15mgは原生薬換算で300mgに相当する。ニンニク抽出物は、市販のニンニクを99.5%エタノールで抽出し、サンプル100mLあたりニンニクが400mg含まれるよう、エタノール抽出液を添加した。
(試験例1)
表1〜91に示す経口液体組成物を5〜15℃に冷却し、試験サンプルとした。得られた試験サンプルをカップに約10mL注ぎ、味のキレ、異味・異臭について専門パネル3名でブラインド評価した。表92に従い評価結果を数値化し、3名の評価結果の平均値を算出し、算出された平均値を表93の基準に従って示した。結果を表1〜91に示す。味のキレは「++」が最も良好な結果を表し、異味・異臭は「−−」が最も良好な結果を表す。
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表1〜91から明らかなように、l−メントール、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミド、2−イソプロピル−N,2,3−トリメチルブタンアミドを配合しても、該経口液体組成物の味のキレを改善することは出来なかったが、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートを配合することで、該経口液体組成物に異味・異臭を付与することなく、味のキレを改善することが出来た。また、甘味剤や酸味剤を配合した経口液体組成物においても、エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートを配合することで、該経口液体組成物に異味・異臭を付与することなく味のキレを改善することが出来た。
本発明により、ビタミン類やアミノ酸といった健康成分を含有しつつ、味のキレが改善された経口液体組成物の提供を通じて、健全な食品業界の発達に寄与することが期待される。

Claims (6)

  1. A)エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテート、及びB)ビタミン類、動植物抽出物、ポリフェノール、アミノ酸、ペプチド又はタンパク質、多糖類、チオクト酸、D−リボース、グルコサミン及びカラメルからなる群より選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする、経口液体組成物。
  2. エチル−3−p−メンタン−3−カルボキサミドアセテートの含量が、経口液体組成物中0.00001〜0.01W/V%であることを特徴とする、請求項1に記載の経口液体組成物。
  3. さらに、甘味剤及び/又は酸味剤を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の経口液体組成物。
  4. 甘味剤が、砂糖、ブドウ糖、果糖、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、アセスルファムカリウム、スクラロース及びステビア抽出物からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項3に記載の経口液体組成物。
  5. 酸味剤が、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、アスコルビン酸及びリン酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項3又は4に記載の経口液体組成物。
  6. 飲料又は経口液剤である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の経口液体組成物。
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