JP2016141642A - 嚥下反射促進剤及び飲食品用の糊料製剤 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで本発明では、嚥下の反射を改善できる嚥下反射促進剤、及び嚥下反射促進剤を含有する飲食品用の糊料製剤を提供することを目的とする。
項1.冷感を有するエステル化合物を含有することを特徴とする、嚥下反射促進剤。
項2.前記冷感を有するエステル化合物として、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、メンチルラクテート、メンチルサクシネート、メンチルグルタレート、メンチル−3−ヒドロキシブチレート、メンチルアセトアセテート、メンチルピロリドンカルボキシレート及びメンチルエチレングリコールカルボネートからなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、項1に記載の嚥下反射促進剤。
項3.更に、増粘多糖類を含有する、項1又は2に記載の嚥下反射促進剤。
項4.項1又は2に記載の嚥下反射促進剤、並びに増粘多糖類を含有する、飲食品用の糊料製剤。
項5.前記増粘多糖類として、キサンタンガム、グァーガム、カラギナン及びペクチンからなる群から選択される1種以上を含有する、請求項4に記載の飲食品用の糊料製剤。
項6.前記嚥下反射促進剤1質量部に対する、前記増粘多糖類の含量が3.5質量部以上である、項4又は5に記載の飲食品用の糊料製剤。
好ましいエステル化合物は、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート及び/又はメンチルラクテートである。
そして、本発明では、前記嚥下反射促進剤と、増粘多糖類を含有する糊料製剤を飲食品に添加することで、嚥下反射が促進されるのみならず、喫食時にまとまり感があり、飲み込みやすく、また、付着感が小さい飲食品を提供できることを特徴とする。
本発明の飲食品用の糊料製剤はまた、常法に従って製造することができ、製法は特に制限されない。例えば、冷感を有するエステル化合物と増粘多糖類を粉体混合する若しくは液体混合する、又は、増粘多糖類に冷感を有するエステル化合物の液体を噴霧するなどの各種方法をとることができる。
表1に示す処方に従って、嚥下反射促進剤、飲食品用の糊料製剤(増粘剤)を調製した。
具体的には、キサンタンガム、グァーガム、塩化カリウム及びデキストリンの粉体混合物を顆粒化した増粘多糖類含有製剤に、適宜、冷感を有するエステル化合物を添加した。
200mLビーカーに20℃の水98gを入れ、実施例1−1、1−2及び比較例1の嚥下反射促進剤/飲食品用の糊料製剤を各々2g添加し、30秒間攪拌後、30分間静置し、粘度が付与された飲食品(水)を調製した。
実施例1−1及び1−2の嚥下反射促進剤を用いて調製した粘度が付与された飲食品(水)、及び水を用いて、嚥下反射試験を行った。本実験例では、嚥下反射を試験する方法として、嚥下と嚥下の間隔時間を測定する方法を採用した。
具体的には、被験者(4名)に嚥下音測定用の咽喉マイクを装着し、20℃に調温した前記飲食品15gを一口で口に含み、一回で嚥下させた。嚥下後、カテーテル(TERUMOサフィードフィーディングチューブ、Fr.5)の先端が口内の舌根部にくるように固定し、注水速度0.2ml/secで、20℃の水を口内に注水した。注水と同時に嚥下音測定を開始し、12回目の嚥下が終了した時点で注水及び嚥下音測定を停止した。測定した嚥下音から、嚥下同士の間隔(時間)の平均値を算出し、これを嚥下反射時間(平均)とした。結果を表2に示す。
実施例1−1、1−2及び比較例1の飲食品用の糊料製剤を用いて調製した粘度が付与された飲食品(水)を経口摂取し、喫食時のまとまり感、飲み込みやすさ及び咽頭への付着感を評価した。評価は専門のパネリスト4名で行った。結果を表3に示す。
[まとまり感]
飲食品を口腔内に含んだときに、飲食品がまとまりやすいか否かを官能評価した。官能評価は口腔内で非常にまとまりやすいものを◎、まとまりやすいものを○、まとまりにくいものを×の3段階で評価した。
[飲み込みやすさ]
飲食品の飲み込みやすさ(嚥下のしやすさ)を官能評価した。官能評価は、非常に飲み込みやすいものを◎、飲み込みやすいものを○、飲み込みにくいものを×の3段階で評価した。
[付着感]
飲食品を飲み込むときの、咽頭への食品の付着感を官能評価した。官能評価は、付着感が非常に小さいものを◎、付着感が小さいものを○、付着感が大きいものを×の3段階で評価した。
Claims (6)
- 冷感を有するエステル化合物を含有することを特徴とする、嚥下反射促進剤。
- 前記冷感を有するエステル化合物として、エチル−3−(p−メンタン−3−カルボキサミド)アセテート、メンチルラクテート、メンチルサクシネート、メンチルグルタレート、メンチル−3−ヒドロキシブチレート、メンチルアセトアセテート、メンチルピロリドンカルボキシレート及びメンチルエチレングリコールカルボネートからなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の嚥下反射促進剤。
- 更に、増粘多糖類を含有する、請求項1又は2に記載の嚥下反射促進剤。
- 請求項1又は2に記載の嚥下反射促進剤、並びに増粘多糖類を含有する、飲食品用の糊料製剤。
- 前記増粘多糖類として、キサンタンガム、グァーガム、カラギナン及びペクチンからなる群から選択される1種以上を含有する、請求項4に記載の飲食品用の糊料製剤。
- 前記嚥下反射促進剤1質量部に対する、前記増粘多糖類の含量が3.5質量部以上である、請求項4又は5に記載の飲食品用の糊料製剤。
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