JP2017075451A - 杭設置方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、杭の設置予定の領域に、過去に設置されたコンクリート製の杭等の地中障害物が存在する場合がある。通常の掘削方法では地中障害物を除去することは困難であるため、地中障害物は、杭用の孔を掘削する前に除去される。
地中障害物が存在する地盤に杭を設置する杭設置方法であって、
前記地中障害物を除去する障害物除去工程と、
軸部及び前記軸部の下端部に設けられた拡底部を有する拡底孔を形成する拡底孔掘削工程と、
前記拡底孔内に鉄筋を配置する鉄筋配置工程と、
前記鉄筋が配置された前記拡底孔内に生コンクリートを供給するコンクリート供給工程と、
を備え、
前記障害物除去工程は、
円筒形状を有する少なくとも1つのケーシングを、前記地中障害物を囲むまで地中に圧入する工程と、
前記少なくとも1つのケーシングによって囲まれた前記地中障害物を除去し、これにより前記少なくとも1つのケーシングによって囲まれた空間部を形成する、除去工程と
を含み、
前記拡底孔掘削工程は、
前記地中に前記少なくとも1つのケーシングが残され且つ前記ケーシング内に空間部を有する状態で、前記空間部よりも下方を掘削し、前記空間部を含む前記軸部を形成する軸部掘削工程と、
前記軸部の下端部周辺を掘削し、前記拡底部を形成する拡底部掘削工程と、
を含む。
また、軸部掘削工程において、形成予定の軸部径とケーシング内径が同一なので効率良く杭を設置できる。
前記拡底部掘削工程は、掘削途中の孔に安定液を供給しながら、土砂を含む前記安定液を前記掘削途中の孔から排出するリバース工法によって行われ、
前記拡底孔掘削工程と前記鉄筋配置工程との間に、前記拡底部に沈殿したスライムを前記拡底孔から除去するスライム除去工程を更に備え、
前記拡底部掘削工程において、前記リバース工法は、前記土砂を含む安定液を前記掘削途中の孔から排出可能な揚水ポンプを含む拡底用掘削機を用いて実施され、
前記スライム除去工程において、前記揚水ポンプを使用して前記スライムが除去される。
一方、リバース工法を用いる場合、形成された拡底孔の底にスライムが沈殿する。スライムが底に残ったまま生コンクリートを拡底孔内に供給すると、杭の支持力低下を招くためスライムを予め除去する必要がある。ここで、上記構成(2)では、拡底用掘削機の揚水ポンプを用いてスライム除去工程を行うことで、スライム除去工程をスライム除去専用装置で実施する場合に比べて機械の段取り換えの作業を省くことができるので、スライム除去工程にかかる時間が削減される。この結果、更に短い工期で杭を設置することができる。
なお、地中に障害物が存在しない場合には、地中障害物除去工程を行うことなく、拡底用掘削機でスライム除去工程を行ってもよい。この場合も、スライム除去工程をスライム除去専用装置で実施する場合に比べ、スライム除去工程にかかる時間が削減され、その結果として、短い工期で杭を設置することができる。
前記拡底用掘削機は、
前記揚水ポンプ、地盤を掘削する拡底用掘削装置及び当該拡底用掘削装置を駆動する拡底用駆動装置を備え、
前記拡底用駆動装置は、
メインフレームと、
前記メインフレームに対し相対回転可能に設けられた中空駆動軸と、
駆動モータを有し、前記メインフレームに固定されて前記中空駆動軸を回転させるための駆動ユニットと、
前記中空駆動軸の一端側と前記揚水ポンプの吸込口とを相対回転可能に連結するスイベルジョイントと、
を含み、
前記拡底用掘削装置は、
前記中空駆動軸の他端側に着脱可能で、前記中空駆動軸と一体に回転する中空の主軸と、
一端が前記主軸に回動可能に取り付けられた可動アームと、
前記主軸と前記可動アームとの間に設けられ、前記可動アームを前記主軸の径方向外側に傾動させるための傾動用アクチュエータと、
前記可動アームに取り付けられた複数のビットと、
を含み、
前記主軸と前記中空駆動軸との間に、前記傾動用アクチュエータに作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイントが介装され、
前記拡底部掘削工程において、前記メインフレームの回転を規制しながら前記駆動装置により前記拡底用掘削装置を駆動する。
また、中空駆動軸は、一端側にスイベルジョイントを有しており、このスイベルジョイントによって、揚水ポンプの吸込口と中空駆動軸が相対回転可能に連結される。揚水ポンプの吸込口と中空駆動軸とをスイベルジョイントによって相対回転可能に連結することで、揚水ポンプを回転させることなく、中空駆動軸と主軸を一体に回転させることができる。
そして、作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイントを介して主軸と中空駆動軸とを連結することで、傾動用アクチュエータに対し簡単な構成で確実に作動流体を供給することができる。
前記拡底用掘削機は、前記主軸の先端側に設けられた先端カッタを更に備え、
前記先端カッタは、前記主軸の径方向にて、前記主軸の先端下方が最も深くなるように前記拡底部を掘削可能な形状を有する。
前記軸部掘削工程は、掘削途中の孔に安定液を供給しながら、土砂を含む前記安定液を掘削途中の孔から排出するリバース工法によって行われ、
前記軸部掘削工程において、前記リバース工法は、前記土砂を含む安定液を送出可能な揚水ポンプを有する軸部用掘削機を用いて実施される。
前記揚水ポンプと、
地盤を掘削する軸部用掘削装置と、
前記軸部用掘削装置を駆動する軸部用駆動装置と、
を備え、
前記軸部用駆動装置は、
メインフレームと、
前記メインフレームに対し相対回転可能に設けられた中空駆動軸と、
駆動モータを有し、前記メインフレームに固定されて前記中空駆動軸を回転させるための駆動ユニットと、
前記中空駆動軸の一端側と前記揚水ポンプの吸込口とを相対回転可能に連結するスイベルジョイントと、
を含み、
前記軸部用掘削装置は、
前記中空駆動軸の他端側に着脱可能で、前記中空駆動軸と一体に回転する中空の主軸と、
前記主軸の先端側に設けられた先端カッタと、
を含む。
また、中空駆動軸は、一端側にスイベルジョイントを有しており、このスイベルジョイントによって、揚水ポンプの吸込口と中空駆動軸が相対回転可能に連結される。揚水ポンプの吸込口と中空駆動軸とをスイベルジョイントによって相対回転可能に連結することで、揚水ポンプを回転させることなく、中空駆動軸と主軸を一体に回転させることができる。
前記軸部用掘削装置は、
一端が前記主軸に回動可能に取り付けられた可動アームと、
前記主軸の先端側に設けられた先端カッタと、
前記主軸と前記可動アームとの間に設けられ、前記可動アームを前記主軸の径方向外側に傾動させるための傾動用アクチュエータと、
前記可動アームに取り付けられた複数のビットと、
を更に含み、
前記主軸と前記中空駆動軸との間に、前記傾動用アクチュエータに作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイントが介装され、
前記軸部用掘削機を前記拡底用掘削機として用いる。
前記軸部掘削工程は、前記少なくとも1つのケーシングを地中に更に圧入する追加圧入工程を含む。
前記軸部掘削工程は、前記少なくとも1つのケーシング内の土砂を、バケットを有する掘削装置を用いて除去する工程を含む。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
鉄筋配置工程S16では、図12に示したように、拡底孔8内に鉄筋かご14を配置する。鉄筋かご14は複数の鉄筋を所定形状になるように相互に連絡して成る。
障害物除去工程S10は、図2に示したように、圧入工程S100及び除去工程S102を有する。
圧入工程S100と除去工程S102は並行或いは交互に行うことができる。
なお、地中に圧入されるケーシング22の全長は、複数のケーシング22を連結することで調整可能であり、少なくとも除去対象の地中障害物2を囲繞可能な長さに調整される。
軸部掘削工程S120では、障害物除去工程S10にて使用されたケーシング22が地中に残された状態で、空間部30よりも下方を掘削し、空間部30を含む軸部4を形成する。例えば、図6に示したように、軸部用掘削機として、ハンマグラブ28を使用して、軸部4が形成される。この場合、ケーシング22が地中に残置されるのみならず、拡底孔8の設計深さに到達するまで地中に更に圧入される。
なお、拡底孔8の設計深さに到達するまでケーシング22が圧入されている場合、拡底部掘削工程S122の前に、図7に示したように、ケーシング22が拡底部6の高さ以上引き上げられる。ケーシング22の引き上げには、例えば全周回転機24を使用することができる。全周回転機24は、ケーシング22の引き上げ直後に撤去してもよい。
また、軸部掘削工程S120において、形成予定の軸部径とケーシング22の内径が同一なので効率良く杭1を設置出来る。
一方、採用する工法に応じて拡底孔8の底にスライムが沈殿しない場合には、1次スライム除去工程S14及び2次スライム除去工程S18を省略することができる。
図16及び図17は、拡底用掘削機32の揚水ポンプであるサンドポンプ40とともに、拡底用駆動装置100の構成を概略的に示す断面図であり、図18及び図19は拡底用掘削機32の拡底用掘削装置200の構成を一部断面にて概略的に示す側面図である。
主軸201は中空であり、中空駆動軸103の他端側に対し、中空駆動軸103と一体に回転可能に連結可能である。少なくとも1つの可動アーム202は主軸201に対し一体に回転可能に取り付けられ、少なくとも1つの可動アーム202には、複数のビット203が取り付けられている。なお、主軸201は、相互に連結された複数のパイプによって構成されていてもよい。
ヒンジ結合部205は、主軸201と可動アーム202との間に設けられ、主軸201に対する可動アーム202の傾動を可能にする。傾動用アクチュエータ207は、主軸201と可動アーム202との間に設けられ、主軸201に対し可動アーム202を傾動させるように構成されている。
傾動していない状態にあるとき、可動アーム202は主軸201の近傍を主軸201に対し平行に延びており、可動アーム202に取り付けられたビット203は、主軸201が回転しても孔壁を掘削しない。しかしながら、3翼ビット250(詳細は後述する)が回転することにより孔底を掘削できる。
そして、作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイント42を介して主軸201と中空駆動軸103とを連結することで、傾動用アクチュエータ207に対し簡単な構成で確実に作動流体を供給することができる。
また、軸部掘削工程S120にてケーシング22を圧入すれば、ケーシング22内の土砂を、ハンマグラブやドリリングバケット等のバケットを有する掘削装置を用いて除去することができる。この場合、バケットを有する掘削装置を用いてケーシング22内の土砂を除去することで、軸部4を容易且つ迅速に掘削することができる。
特に孔に拡底部6を設ける場合、掘削にかかる時間やコンクリートの使用量を考慮すると、拡底部6の形状や大きさは設計通りであることが望ましい。この点、上記構成によれば、ケーシング22が拡底用掘削機32の回転反力を受け止めることで、拡底用掘削機32の姿勢が安定し、拡底部6の形状や大きさを設計通りにすることができる。
全周回転機24を鉄筋配置工程S16まで残しておく場合には、図24に示したように、全周回転機24上に作業台を設け、作業台上で作業者が鉄筋を連結等しながら、拡底孔8内に鉄筋を送り込んでもよい。この場合、全周回転機24に作業台を設けることで、孔の径にかかわらずに作業者が溶接対象の鉄筋のそばまで容易且つ安定して近付くことができ、溶接作業の効率化が図れる。
一方、障害物除去工程S10又は軸部掘削工程S120の後、全周回転機24を撤去すれば、撤去した全周回転機24を用いて次の拡底孔の掘削作業に早期に取りかかることができる。
図16、図17及び図25に示したように、固定装置300は、複数の当接部材301と、少なくとも1つの固定用アクチュエータ302とを有する。
複数の当接部材301は、中空駆動軸103の周方向に配置され、且つ、中空駆動軸103の径方向にそれぞれ移動可能である。
固定用アクチュエータ302は、メインフレーム102に固定され、複数の当接部材301を中空駆動軸103の径方向に移動させることができる。
中空駆動軸103側の当接部材本体301aの内面は、中空駆動軸103に対し傾斜したテーパ面によって構成され、当接部材本体301aのテーパ面には楔部材305のテーパ面が摺動自在に当接している。楔部材305は、中空駆動軸103に沿って移動可能に設けられている。
幾つかの実施形態では、固定装置300は、4つの当接部材301と4つの油圧シリンダ306を有する。当接部材301及び油圧シリンダ306は、図25に示したように、中空駆動軸103の周りに90度間隔で配置される。
可動フレーム401は、メインフレーム102に対し中空駆動軸103の軸線方向に移動可能である。
伸縮用アクチュエータ402は、メインフレーム102のフランジ部102bと可動フレーム401との間に設けられ、メインフレーム102に対し可動フレーム401を中空駆動軸103の軸線方向に移動させることができる。
軸受403は、可動フレーム401に固定され、中空駆動軸103を回転可能に支持する。
なお、図16は、油圧シリンダ405が伸長状態のときの軸部用駆動装置100を示しており、図17は、油圧シリンダ405が短縮状態のときの軸部用駆動装置100を示している。
この構成では、中空駆動軸103の軸線方向での可動フレーム401の移動をガイドユニット450が案内するので、伸縮用アクチュエータ402により可動フレーム401を移動させたときの反力により可動フレーム401及び主軸201が傾くことが防止され、孔を真っ直ぐに掘ることができる。
幾つかの実施形態では、図25に示したように、2つのガイドロッド451が、中空駆動軸103の直径方向に離間して配置され、2つの油圧シリンダ405が、中空駆動軸103の直径方向に離間して配置されている。そして、2つのガイドロッド451の離間方向と2つの油圧シリンダ405の離間方向は、中空駆動軸103の周りで90度異なっている。
この構成によれば、キー103aが軸線方向に延びているので、中空駆動軸103が軸線方向に変位しても、キー103aとキー溝が係合可能であり、駆動モータ107の出力を中空駆動軸103に伝達可能である。
なお、伸縮装置400を設けない場合、ギヤボックス106が中空駆動軸103のスラスト力を受け止めるように構成してもよい。
第1ストッパ部材121は、伸縮用アクチュエータ402の伸縮量よりも長く形成されている。
そして、サンドポンプ40を回転させることなく、中空駆動軸103と主軸201を一体に回転させることができる。
第2ストッパ部材155は、メインフレーム102に対し相対回転不能に設けられ、中空駆動軸103の回転方向にて第2突出部材154に当接可能である。第2ストッパ部材155は、例えば、メインフレーム102のフランジ部102bに固定されている。
第2ストッパ部材155は、後述する伸縮用アクチュエータ402の伸縮量よりも長く形成されている。
この構成によれば、中空駆動軸103とともにサンドポンプ40が軸線方向に変位しても、伸縮管187が伸縮するので、中空駆動軸103の変位が妨げられることはない。
またこの構成によれば、固定装置300によりメインフレーム102をケーシング22に固定せずに掘削を行う場合であって、排水管109で軸部用掘削装置や拡底用掘削装置200の反力を受け止めるときに、ギヤボックス106、支柱185及びサブフレーム186を介して反力が排水管109に伝達される。このため、サンドポンプ40に反力が作用することを回避することができる。
例えば、上述した実施形態では、ケーシングを更に圧入する場合としない場合、軸部掘削装置を用いる場合と拡底部掘削装置を兼ねる軸部掘削装置を軸部掘削工程で用いる場合、全周回転機を途中で撤去する場合と撤去しない場合、軸部用掘削装置又は拡底用掘削装置の回転反力をケーシングで受ける場合と地上で受ける場合、について記載されているが、これらの選択肢を適宜組み合わせることができる。
4 軸部
6 拡底部
8 拡底孔
10 スライムクリーナ
12 チューブ
14 鉄筋かご
16 トレミー管
18 生コン車
20 バックホウ
22 ケーシング
24 全周回転機
26 クローラクレーン
28 ハンマグラブ
30 空間部
32 拡底用掘削機
34 循環槽
36 送液ポンプ
40 サンドポンプ
40a 吸込口
40b 吐出口
42 ロータリジョイント
42a 油路
42b 外筒
42c 内筒
44 第2突出部材
46 第2ストッパ部材
60 軸部用掘削機
70 反力テーブル
100 駆動装置
102 メインフレーム
102a 本体
102b フランジ部
102c フランジ部
102d 外周壁部
102e 側壁部
103 中空駆動軸
103a キー
104 駆動ユニット
106 ギヤボックス
107 駆動モータ
108 吐出管
109 排水管
115 スイベル継手
115a スイベルジョイント
115b スイベルジョイント
117 ギヤ
118 ギヤ
120 第1突出部材
121 第1ストッパ部材
130 支柱
132 サブフレーム
134 伸縮管
154 第2突出部材
155 第2ストッパ部材
157 スプライン継手
157a スプライン継手部
157b スプライン継手部
200 拡底用掘削装置(軸部用掘削装置)
201 主軸
202 可動アーム
203 ビット
205 ヒンジ結合部
207 傾動用アクチュエータ
210 油圧シリンダ
210a シリンダチューブ
210b シリンダロッド
212 スライダ
214 リンクロッド
216 スタビライザ
250 3翼ビット(先端カッタ/軸部用掘削装置)
252 固定アーム
254 ビット
256 先端部
300 固定装置
301 当接部材
301a 当接部材本体
301b ライナ部材
302 固定用アクチュエータ
305 楔部材
306 油圧シリンダ
306a シリンダチューブ
306b シリンダロッド
400 伸縮装置
401 可動フレーム
402 伸縮用アクチュエータ
403 軸受
405 油圧シリンダ
405a シリンダチューブ
405b シリンダロッド
450 ガイドユニット
451 ガイドロッド
452 ガイドスリーブ
Claims (9)
- 地中障害物が存在する地盤に杭を設置する杭設置方法において、
前記地中障害物を除去する障害物除去工程と、
軸部及び前記軸部の下端部に設けられた拡底部を有する拡底孔を形成する拡底孔掘削工程と、
前記拡底孔内に鉄筋を配置する鉄筋配置工程と、
前記鉄筋が配置された前記拡底孔内に生コンクリートを供給するコンクリート供給工程と、
を備え、
前記障害物除去工程は、
円筒形状を有する少なくとも1つのケーシングを、前記地中障害物を囲むまで地中に圧入する工程と、
前記少なくとも1つのケーシングによって囲まれた前記地中障害物を除去し、これにより前記少なくとも1つのケーシングによって囲まれた空間部を形成する、除去工程と
を含み、
前記拡底孔掘削工程は、
前記地中に前記少なくとも1つのケーシングが残され且つ前記ケーシング内に空間部を有する状態で、前記空間部よりも下方を掘削し、前記空間部を含む前記軸部を形成する軸部掘削工程と、
前記軸部の下端部周辺を掘削し、前記拡底部を形成する拡底部掘削工程と、
を含む
ことを特徴とする杭設置方法。 - 前記拡底部掘削工程は、掘削途中の孔に安定液を供給しながら、土砂を含む前記安定液を前記掘削途中の孔から排出するリバース工法によって行われ、
前記拡底孔掘削工程と前記鉄筋配置工程との間に、前記拡底部に沈殿したスライムを前記拡底孔から除去するスライム除去工程を更に備え、
前記拡底部掘削工程において、前記リバース工法は、前記土砂を含む安定液を前記掘削途中の孔から排出可能な揚水ポンプを含む拡底用掘削機を用いて実施され、
前記スライム除去工程において、前記揚水ポンプを使用して前記スライムが除去される
ことを特徴とする請求項1に記載の杭設置方法。 - 前記拡底用掘削機は、
前記揚水ポンプ、地盤を掘削する拡底用掘削装置及び当該拡底用掘削装置を駆動する拡底用駆動装置を備え、
前記拡底用駆動装置は、
メインフレームと、
前記メインフレームに対し相対回転可能に設けられた中空駆動軸と、
駆動モータを有し、前記メインフレームに固定されて前記中空駆動軸を回転させるための駆動ユニットと、
前記中空駆動軸の一端側と前記揚水ポンプの吸込口とを相対回転可能に連結するスイベルジョイントと、
を含み、
前記拡底用掘削装置は、
前記中空駆動軸の他端側に着脱可能で、前記中空駆動軸と一体に回転する中空の主軸と、
一端が前記主軸に回動可能に取り付けられた可動アームと、
前記主軸と前記可動アームとの間に設けられ、前記可動アームを前記主軸の径方向外側に傾動させるための傾動用アクチュエータと、
前記可動アームに取り付けられた複数のビットと、
を含み、
前記主軸と前記中空駆動軸との間に、前記傾動用アクチュエータに作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイントが介装され、
前記拡底部掘削工程において、前記メインフレームの回転を規制しながら前記駆動装置により前記拡底用掘削装置を駆動する
ことを特徴とする請求項2に記載の杭設置方法。 - 前記拡底用掘削機は、前記主軸の先端側に設けられた先端カッタを更に備え、
前記先端カッタは、前記主軸の径方向にて、前記主軸の先端下方が最も深くなるように前記拡底部を掘削可能な形状を有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の杭設置方法。 - 前記軸部掘削工程は、掘削途中の孔に安定液を供給しながら、土砂を含む前記安定液を掘削途中の孔から排出するリバース工法によって行われ、
前記軸部掘削工程において、前記リバース工法は、前記土砂を含む安定液を送出可能な揚水ポンプを有する軸部用掘削機を用いて実施される
ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の杭設置方法。 - 前記軸部用掘削機は、
前記揚水ポンプと、
地盤を掘削する軸部用掘削装置と、
前記軸部用掘削装置を駆動する軸部用駆動装置と、
を備え、
前記軸部用駆動装置は、
メインフレームと、
前記メインフレームに対し相対回転可能に設けられた中空駆動軸と、
駆動モータを有し、前記メインフレームに固定されて前記中空駆動軸を回転させるための駆動ユニットと、
前記中空駆動軸の一端側と前記揚水ポンプの吸込口とを相対回転可能に連結するスイベルジョイントと、
を含み、
前記軸部用掘削装置は、
前記中空駆動軸の他端側に着脱可能で、前記中空駆動軸と一体に回転する中空の主軸と、
前記主軸の先端側に設けられた先端カッタと、
を含む
ことを特徴とする請求項5に記載の杭設置方法。 - 前記軸部用掘削装置は、
一端が前記主軸に回動可能に取り付けられた可動アームと、
前記主軸の先端側に設けられた先端カッタと、
前記主軸と前記可動アームとの間に設けられ、前記可動アームを前記主軸の径方向外側に傾動させるための傾動用アクチュエータと、
前記可動アームに取り付けられた複数のビットと、
を更に含み、
前記主軸と前記中空駆動軸との間に、前記傾動用アクチュエータに作動流体を供給するための流路を有するロータリジョイントが介装され、
前記軸部用掘削機を前記拡底用掘削機として用いる
ことを特徴とする請求項6に記載の杭設置方法。 - 前記軸部掘削工程は、前記少なくとも1つのケーシングを地中に更に圧入する追加圧入工程を含む
ことを特徴とする請求項2乃至7の何れか1項に記載の杭設置方法。 - 前記軸部掘削工程は、前記少なくとも1つのケーシング内の土砂を、バケットを有する掘削装置を用いて除去する工程を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の杭設置方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015202092A JP6623024B2 (ja) | 2015-10-13 | 2015-10-13 | 杭設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021105315A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-26 | 株式会社徳永組 | ケーシング、障害破砕方法、及び障害除去方法 |
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- 2015-10-13 JP JP2015202092A patent/JP6623024B2/ja active Active
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