JP6236970B2 - 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法 - Google Patents

削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6236970B2
JP6236970B2 JP2013162939A JP2013162939A JP6236970B2 JP 6236970 B2 JP6236970 B2 JP 6236970B2 JP 2013162939 A JP2013162939 A JP 2013162939A JP 2013162939 A JP2013162939 A JP 2013162939A JP 6236970 B2 JP6236970 B2 JP 6236970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
pipe
casing unit
drilling
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013162939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015031106A (ja
Inventor
勉 金田
勉 金田
勝 納多
勝 納多
正明 深谷
正明 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2013162939A priority Critical patent/JP6236970B2/ja
Publication of JP2015031106A publication Critical patent/JP2015031106A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6236970B2 publication Critical patent/JP6236970B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Description

本発明は、削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法に関する。
先端にビットが設けられた削孔ケーシングを用いて削孔する工法やケーシングパイプを用いて砂杭を造成する工法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。これらの工法では、削孔ケーシングやケーシングパイプを継ぎ足しながら施工を進めるところ、特許文献1には、ケーシングパイプの連結構造が開示されている。また、特許文献2には、二重管型(中空)の削孔ケーシングの連結構造が開示されている。
特許文献1に記載のケーシングパイプの連結構造では、一方のケーシングパイプの内周側に設けた嵌合部と、他方のケーシングパイプの外周側に設けた嵌合部とが互いに嵌合され、これらの嵌合部がロックピンで締結されることにより、上下のケーシングパイプが連結されている。また、送液用のパイプが各ケーシングパイプの内周側に設けられ、上下のケーシングパイプが連結されるのに伴って上下の送液用のパイプが連結されるように構成されている。また、特許文献2に記載の削孔ケーシングの連結構造では、一方のケーシングに設けた嵌合部と、他方のケーシングに設けた嵌合物とが、互いに左右に噛み合わさるように嵌合されることにより、上下のケーシングが連結されている。
特開2004−52266号公報 実開平5−52732号公報
ところで、坑道内で削孔ケーシングを用いて縦孔を掘削する場合があり、この場合には、削孔ケーシングを継ぎ足す際に空頭制限を受けることがある。ここで、特許文献1に記載のケーシングパイプの連結構造を削孔ケーシングに適用する場合、継ぎ足す削孔ケーシングを、嵌合部の長さの分だけ設置高さよりも高く吊り上げる必要がある。そのため、嵌合部の長さに対して空頭に余裕が無い場合には、削孔ケーシングを継ぎ足す作業が困難になる。また、特許文献2に記載の削孔ケーシングの連結構造では、肉厚の鋼材が噛み合わさっており、ケーシングの重量が大きくなっているため、空頭制限のある場所で削孔ケーシングを取り扱うのに、大きな設備と手間とを要していた。
また、特許文献1に記載のケーシングパイプでは、送液用のパイプ(以下、送液管という)がケーシングパイプの内周側に設けられているが、当該構成を、削孔ケーシングに適用した場合には、送液管の延長線上までビットの幅を拡げる必要がある。そのため、ケーシング掘削の幅が拡大して掘削抵抗が大きくなり、削孔効率が低下する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、送液管を備える削孔ケーシングを、空頭制限のある場所での使用に適すると共に、送液管の設置により削孔効率が低下せず、かつ、軽量化により作業効率が向上するように構成することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る削孔ケーシングは、中空の二重管構造のケーシングユニットが継ぎ足されて延長されると共に、各ケーシングユニットに設けられた管材が継ぎ足されて延長される送液管を備える削孔ケーシングであって、互いに連結される前記ケーシングユニットは、その連結部側の端部に、前記ケーシングユニットの外周から突出しないように設けられた円環状のフランジ部を有し、各ケーシングユニットの前記フランジ部が互いに軸方向に突き合わされた状態で当該フランジ部同士が連結され、前記管材は、前記ケーシングユニットの中空部に設けられ、互いに接続される前記管材は、前記ケーシングユニットの中空部において管継手により接続されることを特徴とする。
前記削孔ケーシングにおいて、互いに連結される前記ケーシングユニットの一方の前記フランジ部に位置決めピンが設けられ、他方の前記ケーシングユニットの前記フランジ部に前記位置決めピンが通る孔が形成されてもよい。
前記管継手は、前記フランジ部に設けられており、前記管材は、互いに連結される前記ケーシングユニットの一方の管継手から他方のケーシングユニットに向けて突出し、当該突出部分が他方の前記ケーシングユニットの前記管継手に挿入されてもよい。
また、本発明に係る削孔機は、上記の削孔ケーシングを用いてケーシング掘削を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る削孔ケーシングの延長方法は、中空の二重管構造のケーシングユニットを継ぎ足して延長すると共に、各ケーシングユニットに設けた管材を継ぎ足して送液管を延長する削孔ケーシングの延長方法であって、互いに連結される前記ケーシングユニットは、その連結部側の端部に、前記ケーシングユニットの外周から突出しないように設けられたフランジ部を有し、互いに連結する前記ケーシングユニットを、前記フランジ部を互いに軸方向に突き合わせた状態で連結し、前記管材を、前記ケーシングユニットの中空部に設け、互いに接続する前記管材を、前記ケーシングユニットの中空部において管継手により接続することを特徴とする。
本発明によれば、送液管を備える削孔ケーシングを、空頭制限のある場所での使用に適すると共に、送液管の設置により削孔効率が低下せず、かつ、軽量化により作業効率が向上するように構成できる。
一実施形態に係る削孔機を示す立面図である。 一実施形態に係る削孔機を示す立面図である。 一実施形態に係る削孔機を示す立面図である。 一実施形態に係るケーシングを示す立面図である。 一実施形態に係るケーシングの分解立面図である。 一実施形態に係るケーシングの分解立面図である。 ケーシングを延長する手順を示す立面図である。 ケーシングを延長する手順を示す立面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3は、一実施形態に係る削孔機100を示す立面図である。これらの図に示すように、削孔機100は、削孔ケーシング10(図1参照)を用いたケーシング掘削、及びオーガー110(図2参照)、オーガー112(図3参照)を用いた中掘り掘削を行うことにより、岩盤中に縦孔を形成する縦孔掘削機である。特に、削孔機100は、狭い坑道内において軟岩地山(例えば、一軸圧縮強度が30MPa程度以下)に大口径(例えば、φ2.4m級)の縦孔を形成するのに適した縦孔掘削機である。
削孔機100は、ベースマシーン102と、マスト104と、回転機構106とを備えるコンパクトな機械(例えば、幅2.5m程度、高さ3.5m程度、長さ5.5m程度)である。ベースマシーン102は、油圧駆動のクローラー走行方式の走行体である。また、マスト104は、ベースマシーン102の前部に鉛直に設けられており、回転機構106は、マスト104に昇降可能に設けられている。回転機構106は、油圧駆動式であり、下部に削孔ケーシング10又はオーガー110、112等の削孔ツールが装着される装着部108が設けられている。
図1に示すように、ケーシング掘削では、装着部108に削孔ケーシング10を装着した回転機構106を回転させながら下降させることにより、削孔ケーシング10で岩盤を円筒状に削る。ここで、ケーシング掘削では、削孔ケーシング10の先端のビット21(図1参照)に削孔水を供給しながらの掘削を実施する。清水掘削では、清水によりビット21が冷却されることにより掘削効率が高められる。なお、本実施形態では、削孔水に清水を使用する清水掘削を実施したが、削孔水に泥水を使用する泥水掘削を実施してもよい。
一方、図2及び図3に示すように、中掘り掘削では、削孔ケーシング10を岩盤に存置した状態で、装着部108にオーガー110、112を装着した回転機構106を回転させながら下降させることにより、オーガー110、112で削孔ケーシング10の内側を掘削する。ここで、中掘り掘削では、まず、図2に示すように、削孔ケーシング10の直径(例えば、φ2400mm)に比して小径(例えば、φ1350mm)のオーガー110で削孔ケーシング10の内側の中心部を掘削し、つぎに、図3に示すように、削孔ケーシング10の直径よりも僅かに小径(例えば、φ2200mm)のオーガー112で削孔ケーシング10の内側の全体を掘削する。なお、中掘り掘削は、乾式掘削である。
図4は、削孔ケーシング10を示す立面図であり、図5及び図6は、削孔ケーシング10の分解立面図である。これらの図に示すように、削孔ケーシング10は、先端にビット21が設けられた先端ケーシングユニット20と、装着部108に装着される基端ケーシングユニット30と、先端ケーシングユニット20と基端ケーシングユニット30との間に設けられる複数の中間ケーシングユニット40とが接続されてなる。ここで、削孔ケーシング10は、中空の二重構造になっており、内外の管体の間の中空部には、複数の送液管50が基端側から先端側まで延びるように配されている。
送液管50は、先端ケーシングユニット20に設けられた先端送液管52と、中間ケーシングユニット40に設けられた中間送液管54とが接続されて削孔ケーシング10の基端側から先端側まで延びている。
先端ケーシングユニット20は、先端(軸方向の一端)に掘削部22が設けられ、基端(軸方向の他端)にジョイント部24が設けられている。掘削部22は、円環状のリング部22Aと、リング部22Aに所定間隔おきに設けられた複数のビット21とを備えている。ビット21の先端は、リング部22Aの下面から下方に突出している。また、ジョイント部24は、円環状のフランジ部24Aと、複数の位置決めピン24Bと、複数の管継手26とを備えている。複数の位置決めピン24Bは、フランジ部24Aに所定間隔おきにフランジ部24Aから上方に突出するように設けられている。また、フランジ部24Aには、所定間隔おきにボルトBが通される孔が形成されている。
先端ケーシングユニット20は、内外の管体20A、20Bを備えており、この管体20A、20Bの下端がリング部22Aに接合され、管体20A、20Bの上端がフランジ部24Aに接合されている。また、外側の管体20Bの上部には、ボルトBの位置毎に矩形状の開口20Cが形成されている。また、管体20A、20Bは、これらの間に設けられた上下一対の補強リブ20D、20Eにより結合されている。ここで、フランジ部24A及び後述のフランジ部42A、32Aは、薄肉の鋼板であり、これらを突合せることで、従来の噛み合わせ式の継手に比して、継手部が軽量化されている。
ここで、内外の管体20A、20Bの間に複数の先端送液管52が設けられており、フランジ部24A、補強リブ20D、20Eには、先端送液管52を通す孔が形成されている。また、フランジ部24Aには、各先端送液管52毎に管継手26が設けられており、先端送液管52の上端は、管継手26から上方に突出している。また、リング部22Aの下面には、各先端送液管52毎に凹部22Bが形成されており、この凹部22Bにおいて、先端送液管52の先端から削孔水が吐出される。
中間ケーシングユニット40は、上下両端(軸方向両端)にジョイント部42が設けられている。ジョイント部42は、円環状のフランジ部42Aと複数の管継手46とを備えている。下側のフランジ部42Aには所定間隔おきに位置決めピン24Bが通される孔が形成されると共に位置決めピン24Bが挿入される筒体42Bが設けられ、また、所定間隔おきにボルトBが通される孔が形成されている。また、上側のフランジ部42Aには所定間隔おきに位置決めピン44が上方に突出するように設けられ、また、所定間隔おきにボルトBが通される孔が形成されている。
中間ケーシングユニット40は、内外の管体40A、40Bを備えており、この管体40A、40Bの上端が上側のフランジ部42Aに接合され、管体40A、40Bの下端が下側のフランジ部42Aに接合されている。また、外側の管体40Bの上部及び下部には、ボルトBの位置毎に矩形状の開口40Cが形成されている。また、管体40A、40Bは、これらの間に形成された補強リブ40D、40E、40Fにより結合されている。
先端ケーシングユニット20の位置決めピン24Bが最下段の中間ケーシングユニット40の下側の筒体42Bに挿入されることで、先端ケーシングユニット20と最下段の中間ケーシングユニット40との周方向についての位置決めがなされている。また、ボルトBにより、先端ケーシングユニット20のフランジ部24Aと最下段の中間ケーシングユニット40の下側のフランジ部42Aとが締結されている。
中間ケーシングユニット40の位置決めピン44がその上の中間ケーシングユニット40の下側の筒体42Bに挿入されることで、上下の中間ケーシングユニット40の周方向についての位置決めがなされている。また、ボルトBにより、中間ケーシングユニット40の上側のフランジ部42Aとその上の中間ケーシングユニット40の下側のフランジ部42Aとが締結されている。
ここで、内外の管体40A、40Bの間に複数の中間送液管54が設けられており、補強リブ40D、40E、40Fには、中間送液管54を通す孔が形成されている。また、フランジ部42Aには、各中間送液管54毎に管継手46が設けられており、中間送液管54の上端は、上側の管継手46から上方に突出し、中間送液管54の下端は、下側の管継手46に挿入されている。
先端ケーシングユニット20と最下段の中間ケーシングユニット40との接続部では、先端ケーシングユニット20の管継手26と中間ケーシングユニット40の下側の管継手46とにより、先端送液管52と中間送液管54とが接続されている。また、上下の中間ケーシングユニット40の接続部では、上下の管継手46により上下の中間送液管54が接続されている。ここで、管継手26、46は、パッキン等のシール材を備えており、先端送液管52と中間送液管54、又は上下の中間送液管54同士を漏水を防止した状態で接続している。
基端ケーシングユニット30は、下部にジョイント部32が設けられ、上面中央部に装着部34が設けられている。ジョイント部32は、円環状のフランジ部32Aと複数の管継手36とを備えている。フランジ部32Aには、所定間隔おきに位置決めピン44Bが通される孔が形成されると共に位置決めピン44が挿入される筒体32Bが設けられ、また、所定間隔おきにボルトBが通される孔が形成されている。また、基端ケーシングユニット30の上端には円板部34Aが設けられており、装着部34は、円板部34Aの中央に設けられている。
基端ケーシングユニット30は、内外の管体(内側は図示省略、外側は管体30B)を備えており、これらの管体の上端が円板部34Aに接合され、これらの管体の下端がフランジ部32Aに接合されている。また、外側の管体30Bには、ボルトBの位置毎に矩形状の開口30Cが形成されている。
最上段の中間ケーシングユニット40の位置決めピン44が基端ケーシングユニット30の筒体32Bに挿入されることで、基端ケーシングユニット30と最上段の中間ケーシングユニット40との周方向についての位置決めがなされている。また、ボルトBにより、基端ケーシングユニット30のフランジ部32Aと最上段の中間ケーシングユニット40の上側のフランジ部42Aとが締結されている。
ここで、各管継手36には、上方から送液ホース114が挿入され、下方から中間送液管54が挿入されており、各管継手36は、送液ホース114と中間送液管54とを漏水を防止した状態で接続している。
図7及び図8は、削孔ケーシング10を延長する手順を示す立面図である。まず、図7に示すように、最上段の中間ケーシングユニット40が岩盤中に入った後、最上段の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30とのボルトBによる締結を解除し、回転機構106及び基端ケーシングユニット30を上昇させる。ここで、ボルトBの位置毎に開口30C、40Cが設けられていることにより、レンチ等の工具でボルトBを締めたり緩めたりすることができる。
次に、図8に示すように、最上段の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30との間に新設の中間ケーシングユニット40をセットして、新設の中間ケーシングユニット40とその下の中間ケーシングユニット40、新設の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30を、ボルトBにより締結する。ここで、新設の中間ケーシングユニット40をセットする際には、下側のフランジ部42Aの筒体42Bに、その下の中間ケーシングユニット40の位置決めピン44を通すことにより、上下の中間ケーシングユニット40の周方向についての位置決めを行う。これにより、新設の中間ケーシングユニット40の下側の管継手46とその下の管継手46及び中間送液管54との位置決めがなされて、上下の中間送液管54が良好に接続される。
また、上側のフランジ部42Aから上方へ突出する位置決めピン44を、基端ケーシングユニット30のフランジ部32Aの筒体32Bに通すことにより、基端ケーシングユニット30と新設の中間ケーシングユニット40との周方向についての位置決めを行う。これにより、基端ケーシングユニット30の管継手36とその下の管継手46及び中間送液管54との位置決めがなされて、最上段の中間送液管54と送液ホース114とが良好に接続される。
以上説明したように、本実施形態に係る削孔ケーシング10は、中空の二重管構造の中間ケーシングユニット40が、中空の二重管構造の先端ケーシングユニット20と基端ケーシングユニット30との間で継ぎ足されて延長される。また、削孔ケーシング10に設けられた送液管50は、中間ケーシングユニット40に設けられた中間送液管54が、先端送液管52と送液ホース114との間で継ぎ足されて延長される。
ここで、先端ケーシングユニット20と最下段の中間ケーシングユニット40とのジョイント部24、42では、フランジ部24A、42Aが互いに削孔ケーシング10の軸方向に突き合わせた状態でボルトBで締結され、中間ケーシングユニット40同士のジョイント部42では、フランジ部42A同士が互いに削孔ケーシング10の軸方向に突き合わせた状態でボルトBで締結される。また、最上段の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30とのジョイント部42、32では、フランジ部42A、32Aが互いに削孔ケーシング10の軸方向に突き合わせた状態でボルトBで締結される。このため、中間ケーシングユニット40を継ぎ足す際には、位置決めピン44の長さの分だけ設置高さよりも高く上げて下ろすことになるが、位置決めピン44は、従来技術として述べたケーシングパイプの嵌合部に比して短く、空頭制限に影響を与える程の長さではない。従って、空頭制限のある坑道内でも、中間ケーシングユニット40を継ぎ足す作業を支障なく実施できる。
また、先端送液管52、中間送液管54は、夫々、先端ケーシングユニット20、中間ケーシングユニット40の中空部に設けられている。先端ケーシングユニット20と中間ケーシングユニット40とのジョイント部24、42では、これらの中空部において先端送液管52と中間送液管54とが管継手26、46により接続される。また、中間ケーシングユニット40同士のジョイント部42では、これらの中空部において中間送液管54同士が管継手46により接続される。さらに、最上段の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30とのジョイント部42、32では、これらの中空部において中間送液管54と送液ホース114とが接続される。ここで、送液管50が内側の管体20A、30A、40Aから内周側に張り出さないと共に、中空部を有する削孔ケーシング10の厚みは、従来技術として述べたケーシングパイプの嵌合部を設けた場合と同程度に抑えることができるため、ビット21の幅を拡げる必要が無い。従って、ケーシング掘削の幅の拡大を抑制して掘削抵抗の増大を抑制することができ、これにより、削孔効率の低下を抑制できる。
また、中間ケーシングユニット40同士の上下のジョイント部42では、下側のフランジ部42Aに位置決めピン44が設けられ、上側のフランジ部42Aに位置決めピン44が挿入される筒体42Bが設けられており、最上段の中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30とのジョイント部42、32では、下側のフランジ部42Aに位置決めピン44が設けられ、上側のフランジ部32Aに位置決めピン44が挿入される筒体32Bが設けられている。これによって、中間ケーシングユニット40を継ぎ足す際に、中間ケーシングユニット40同士及び中間ケーシングユニット40と基端ケーシングユニット30との周方向の位置決めを容易に行うことができ、ボルトBによる締結位置及び中間送液管54同士又は中間送液管54と送液ホース114との接続位置を容易に合わすことができる。
また、削孔ケーシング10の継手部の軽量化により地下の狭隘空間での作業性を大幅に向上できる。また、削孔ケーシング10の中空部に送液管50を設置することにより、ビット21の切削幅を小さくし、削孔効率の向上が図れると共に、送液管50の破損を防止でき、削孔の確実性を向上できる。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。例えば、上述の実施形態では、位置決めピン24B、44又はこれらを通す孔や筒体42B、32Bをフランジ部24A、32A、42Aに設けて先端ケーシングユニット20、中間ケーシングユニット40、及び基端ケーシングユニット30の周方向についての位置決めを行ったが、これは必須ではない。このような位置決めを行わない場合には、中間ケーシングユニット40を継ぎ足す際に、中間ケーシングユニット40を設置高さで水平に移動させて設置位置に置くことができるため、空頭制限のある場所での使用により好適になる。
10 削孔ケーシング、20 先端ケーシングユニット、20A 管体、20B 管体、20C 開口、20D 補強リブ、20E 補強リブ、21 ビット、22 掘削部、22A リング部、22B 凹部、24 ジョイント部、24A フランジ部、24B 位置決めピン、26 管継手、30 基端ケーシングユニット、30A 管体、30B 管体、30C 開口、32 ジョイント部、32A フランジ部、32B 筒体、34 装着部、34A 円板部、36 管継手、40 中間ケーシングユニット、40A 管体、40B 管体、40C 開口、40D 補強リブ、40E 補強リブ、40F 補強リブ、42 ジョイント部、42A フランジ部、42B 筒体、44 位置決めピン、46 管継手、50 送液管、52 先端送液管、54 中間送液管、100 削孔機、102 ベースマシーン、104 マスト、106 回転機構、108 装着部、110 オーガー、112 オーガー、114 送液ホース

Claims (5)

  1. 中空の二重管構造のケーシングユニットが継ぎ足されて延長されると共に、各ケーシングユニットに設けられた管材が継ぎ足されて延長される送液管を備える削孔ケーシングであって、
    互いに連結される前記ケーシングユニットは、その連結部側の端部に、前記ケーシングユニットの外周から突出しないように設けられた円環状のフランジ部を有し、各ケーシングユニットの前記フランジ部が互いに軸方向に突き合わされた状態で当該フランジ部同士が連結され、
    前記管材は、前記ケーシングユニットの中空部に設けられ
    互いに接続される前記管材は、前記ケーシングユニットの中空部において管継手により接続されることを特徴とする削孔ケーシング。
  2. 互いに連結される前記ケーシングユニットの一方の前記フランジ部に位置決めピンが設けられ、他方の前記ケーシングユニットの前記フランジ部に前記位置決めピンが通る孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の削孔ケーシング。
  3. 前記管継手は、前記フランジ部に設けられており、前記管材は、互いに連結される前記ケーシングユニットの一方の管継手から他方のケーシングユニットに向けて突出し、当該突出部分が他方の前記ケーシングユニットの前記管継手に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の削孔ケーシング
  4. 請求項1請求項3の何れか1項に記載の削孔ケーシングを用いてケーシング掘削を行うことを特徴とする削孔機。
  5. 中空の二重管構造のケーシングユニットを継ぎ足して延長すると共に、各ケーシングユニットに設けた管材を継ぎ足して送液管を延長する削孔ケーシングの延長方法であって、
    互いに連結される前記ケーシングユニットは、その連結部側の端部に、前記ケーシングユニットの外周から突出しないように設けられたフランジ部を有し、
    互いに連結する前記ケーシングユニットを、前記フランジ部を互いに軸方向に突き合わせた状態で連結し、
    前記管材を、前記ケーシングユニットの中空部に設け、互いに接続する前記管材を、前記ケーシングユニットの中空部において管継手により接続することを特徴とする削孔ケーシングの延長方法。
JP2013162939A 2013-08-06 2013-08-06 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法 Active JP6236970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162939A JP6236970B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013162939A JP6236970B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015031106A JP2015031106A (ja) 2015-02-16
JP6236970B2 true JP6236970B2 (ja) 2017-11-29

Family

ID=52516663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013162939A Active JP6236970B2 (ja) 2013-08-06 2013-08-06 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6236970B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7248545B2 (ja) * 2019-09-11 2023-03-29 鹿島建設株式会社 掘削装置およびモノパイル基礎の施工方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1173076A (en) * 1981-03-16 1984-08-21 Michael R. Williams Thread-type pipe connector
JPS59116435U (ja) * 1983-01-21 1984-08-06 日本コンクリ−ト工業株式会社 掘削胴の回転伝達機構
JPS59116535U (ja) * 1983-01-28 1984-08-06 株式会社日立製作所 排気タ−ビン過給機
JPS6126789U (ja) * 1984-07-25 1986-02-18 東京瓦斯株式会社 ケ−シングの継足し装置
JP2528434Y2 (ja) * 1991-12-20 1997-03-12 三和機材株式会社 削孔装置における回転ケーシングの掘削トルク検出装置
JPH0726872A (ja) * 1992-10-06 1995-01-27 Nit Co Ltd ボーリングロッド
JPH0723872A (ja) * 1993-07-05 1995-01-27 Toto Ltd 台所小物収納用器具
JP3015574U (ja) * 1995-03-08 1995-09-05 日本基礎技術株式会社 ケーシング
JP2004052266A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Fudo Constr Co Ltd ジョイント式ケーシング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015031106A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105735251B (zh) 桥梁桩基旋挖钻机切削式全护筒跟进成桩施工方法及系统
JP4456155B2 (ja) ケーシング掘削方法、掘削ユニット、およびアダプタ装置
KR100497814B1 (ko) 굴착 장치 및 굴착 방법
JP6886717B2 (ja) 鋼管杭の施工方法
JP6104617B2 (ja) トンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法
CN101981269A (zh) 钻孔单元、用于开槽的方法以及开槽装置
JP5215209B2 (ja) トンネル掘削機を用いた支障物撤去方法
CN112064629A (zh) 一种钻孔灌注桩施工的超前护壁装置及施工方法
KR100978532B1 (ko) 굴삭기 장착용 락드릴
JP2020098089A5 (ja)
JP2020098089A (ja) 地中熱交換器の設置方法および装置
JP4728898B2 (ja) 二重管掘削装置およびその工法
JP6236970B2 (ja) 削孔ケーシング、削孔機、及び削孔ケーシングの延長方法
KR101018889B1 (ko) 수평천공장치 및 이를 이용한 비개착식 언더패스터널 구축방법
JP6322520B2 (ja) ダウンザホールハンマー、ダウンザホールハンマーの重量調節方法、及び掘削方法
KR101582166B1 (ko) 토사와 연암 및 호박돌이 혼재된 연암지층 굴착용 에어해머와 스크류 혼합 굴착비트
JP6348753B2 (ja) 崩落事故からの救済方法及び救済に用いる二重管水平掘削機
KR20100046731A (ko) 현장타설말뚝 천공시 수직도 문제해결을 위한 측면비트장치를 구비한 Long Bit―Body
JP6077986B2 (ja) 障害地盤杭打設装置及び障害地盤に鋼管杭を打設する方法
JP2007321512A (ja) 掘削機構および掘進機
JP2017075451A (ja) 杭設置方法
JP6403652B2 (ja) 掘削装置
JP2004332247A (ja) 地山補強のための薬剤注入方法およびその削岩機
CN212612430U (zh) 一种钻孔灌注桩施工的超前护壁装置
CN215629957U (zh) 全套管灌注桩管内辅助液压钻孔取土装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170630

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6236970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150