JP6104617B2 - トンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法 - Google Patents

トンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法 Download PDF

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Description

本発明は、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁をも直接掘削可能なカッタヘッドを備えたトンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法に関する。
トンネル施工工事に使用されるシールド掘削機は、その先端に回転するカッタヘッドを具備し、このカッタヘッドの前面には複数のカッタビットが設けられている。そして、トンネル施工工事に際して、シールド掘削機はカッタヘッドを回転させながら発進立坑から発進し、途中の地山を通過して到達立坑までを掘進するようになっている。
このトンネル施工工事における工法の一つとして、立坑前面の地山を薬液注入等で改良して、この立坑の一部をドリル等を用いて人手により破砕し、その後シールド掘削機によりトンネルを構築するものがあり、また、別な工法として、地山の改良を行わず、立坑の一部を炭素繊維等で補強した無筋のコンクリート構造とし、この部分(ノムスト壁)をシールド掘削機のカッタヘッドで直接掘削する工法(ノムスト工法)があることは特許文献1等で知られている。
さらに、特許文献2では、カッタヘッドの先細りの円錐状に傾斜したカッタフェイスに、複数の土砂用切削ビットと複数の支障物切削ビットを設けると共に、そのうちの支障物切削ビットは、フィッシュテールカッタを廃止したカッタフェイス中央部での土砂攪拌用の流路を確保しつつ、当該カッタフェイス中央部まで取付範囲を拡大して設けられるようにして、立坑の施工や大掛かりな削孔装置を必要とせずに少ない施工費と施工期間で支障物切削が行えるようにしたトンネル掘削機が開示されている。
特開2001−336388号公報 特開2010−196386号公報
ところで、特許文献1で開示された前者の工法にあっては、薬液注入等の作業工数の増大で工期の遅延と施工費の高騰を招来すると共にドリル等を用いて人手の作業となるため安全性に不安がある。また、後者の工法にあっては、地山の改良をしないのでカッタヘッドによるノムスト壁の掘削時に当該ノムスト壁が外側に膨らみシール性が低下すると共にノムスト壁に高価な炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用するので施工費の高騰を招来する。
そこで、特許文献2に開示されたカッタヘッドを用いて、発進立坑や到達立坑の封止壁を直接掘削することが考えられるが、特許文献2に開示されたカッタヘッドにおいては、センターシャフトの蓋板に配設されて実質的に回転していないか周速が遅く芯出し機能が主で切削(掘削)性能にあまり寄与しないセンタービットが、同じくセンターシャフトの蓋板に当該センタービットに近接して配設されて切削(掘削)性能に大きく寄与する支障物切削ビットより前方へ突出しているので、発進立坑や到達立坑における封止壁を押す作用が主となって切削(掘削)性能が低く、発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁を直接掘削することは到底不可能である。
そこで、本発明は、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁をも直接掘削可能なカッタヘッドを備えたトンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法を提供することを目的とする。
斯かる目的を達成するための本発明に係るトンネル掘削機は、
筒状をなす掘削機本体の前部にカッタヘッドを回転自在に支持し、該カッタヘッドの先細りの円錐状に傾斜したカッタフェイスに、複数の土砂用切削ビットと複数の支障物切削ビットを設けると共に、そのうちの支障物切削ビットをカッタフェイス中央部まで取付範囲を拡大して設けたトンネル掘削機において、
前記カッタフェイスの中心部に、前記取付範囲を拡大して設けた支障物切削ビットと共にセンターカッタを構成する柱状のセンタービットを設けると共に、当該センタービットのチップ配設部に当該チップを露出させて縦に割りを入れた
ことを特徴とする。
斯かる目的を達成するための本発明に係る立坑掘削工法は、
記トンネル掘削機を用いて発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁を直接掘削する
ことを特徴とする。
本発明に係るトンネル掘削機によれば、センターカッタにおける切削性能の向上により、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)をも直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
本発明に係る立坑掘削工法によれば、切削(掘削)性能の優れたカッタヘッドを備えたトンネル掘削機により、発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)を直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
本発明の実施例1を示す泥土圧シールド掘削機の概略構成図である。 カッタヘッドの正面図である。 センターカッタの拡大正面図である。 図3AのA−A線断面図である。 図3AのB−B線断面図である。 本発明の実施例2を示すセンタービットの正面図である。 図4AのC−C線断面図である。 図4AのD−D線断面図である。 本発明の実施例3を示すセンタービットの正面図である。 図5AのE−E線断面図である。 図5AのF−F線断面図である。 本発明の実施例4を示すセンタービットの平面図である。 図6AのG矢視図である。 斜視図である。 センタービットの変形例を示す平面図である。 本発明のトンネル掘削機による立坑掘削工法の説明図である。
以下、本発明に係るトンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1を示す泥土圧シールド掘削機の概略構成図、図2はカッタヘッドの正面図、図3Aはセンターカッタの拡大正面図、図3Bは図3AのA−A線断面図、図3Cは図3AのB−B線断面図、図8は本発明のトンネル掘削機による立坑掘削工法の説明図である。
である。
図1に示すように、立坑掘削工法を含むトンネル掘削作業に用いられる本実施例の泥土圧シールド掘削機(トンネル掘削機)10において、筒状をなす掘削機本体11の前胴(前部)11aにはバルクヘッド12が形成され、このバルクヘッド12にはリングギア付き軸受13によりテーパ筒状の回転体14が回転自在に支持され、この回転体14に後述する第1〜第4カッタ面板(カッタフェイス)16a〜16d及び第1〜第4カッタスポーク(カッタフェイス)17a〜17dが先細りの円錐状に傾斜する傾斜型のカッタヘッド15が装着されている。回転体14と掘削機本体11の前胴11aとの間にはシール18があり、リングギア付き軸受13のギアの噛み合わせ部分へ土砂などの異物が侵入するのを防いでいる。
カッタヘッド15及び回転体14の後部には前述したリングギア付き軸受13が連接される一方、掘削機本体11の前胴11aには駆動モータ19が装着され、この駆動モータ19の駆動ギア20がリングギア付き軸受13のリングギア部に噛み合っている。従って、駆動モータ19を駆動して駆動ギア20を回転駆動すると、リングギア付き軸受13及び回転体14を介してカッタヘッド15を回転することができる。
一方、掘削機本体11内にはスクリュコンベア21が配設されており、前端部がバルクヘッド12を貫通してチャンバ22に連通されている。また、掘削機本体11の後部(後胴11b)にはリングガータ23が形成され、このリングガータ23の外周部には周方向に沿って複数のシールドジャッキ24が配設されると共に、その内周部には旋回モータ25により旋回駆動される旋回リング26が旋回可能に支持され、この旋回リング26にセグメントSを組立てるエレクタ装置27が装着されている。従って、シールドジャッキ24が掘進方向後方に伸長してそのスプレッダ24aを既設のセグメントSに押し付けることで、その反力により掘削機本体11を前進させることができると共に、エレクタ装置27により前進した掘削機本体11(後胴11b)と既設のセグメントSとの空所に新しいセグメントSを組み付けることができる。
また、掘削機本体11の前胴11aと後胴11bとは、球面継手部材28を介して連結され、前胴11aと後胴11bとの間に介装された複数の中折れジャッキ29の伸縮により掘削機本体11が所定方向に中折れ可能になっている。
図2にも示すように、カッタヘッド15は、第1〜第4カッタ面板(カッタフェイス)16a〜16dと第1〜第4カッタスポーク(カッタフェイス)17a〜17dが周方向へ交互に等配されて(即ち、45°間隔で配置されて)センターシャフト30と外周リング31に支持されてなり、各第1〜第4カッタスポーク17a〜17dの両側に土砂用切削ビット32がまた中央部にスポーク取付用の支障物切削ビット33が多数装着され、各第1〜第4カッタ面板16a〜16dに面板取付用の支障物切削ビット34が多数装着されている。また、第1及び第3カッタスポーク17a,17cには押出ジャッキ35によってカッタヘッド15の径方向に突出可能なコピーカッタ36が内蔵される。
そして、前記土砂用切削ビット32は、そのかんな刃状の超硬チップが所定のすくい角と逃げ角を有してチップ先端角度が鋭角になっている。一方、スポーク取付用の支障物切削ビット33は、一つ(複数でも良い)の超硬チップを中心にして切削方向(カッタヘッド15の周方向)に対称な山型状に形成されて土砂用切削ビット32の超硬チップと比較するとすくい角がマイナスとなっており、チップ先端角度が鈍角であると言える。また、面板取付用の支障物切削ビット34は複数の超硬チップを切削方向に所定の間隔をおいて埋設するも切削方向に対称な円弧状に形成されて、スポーク取付用の支障物切削ビット33と同様に、すくい角がマイナスとなっており、チップ先端角度が鈍角であると言える。
また、図3A乃至図3Cに示すように、カッタフェイスの中央部とも言えるセンターシャフト30におけるフラットな蓋板37の表面には、第1カッタ面板16aと第3カッタ面板16cとを、直径線状に(一文字状に)連続する取付台38を介して、後述するセンタービット39とその両側に位置して第1カッタ面板16a側に2個、第3カッタ面板16c側に3個の蓋板取付用の支障物切削ビット40が装着されると共に、この取付台38を挟んで第2カッタ面板16bと第4カッタ面板16dとを概ね直径線状に(一文字状に)連続する、分断された二つの取付台41a,41bを介して、第2カッタ面板16b側に3個、第4カッタ面板16d側に2個の蓋板取付用の支障物切削ビット40が装着される。尚、前記蓋板37上のセンタービット39と支障物切削ビット40とでセンターカッタが構成されると共に、支障物切削ビット40が取付範囲を拡大して設けた支障物切削ビットである。
前記蓋板取付用の支障物切削ビット40は、スポーク取付用の支障物切削ビット33や面板取付用の支障物切削ビット34と同様に、チップ先端角度が鈍角に形成される。また、スポーク取付用の支障物切削ビット33、面板取付用の支障物切削ビット34及び蓋板取付用の支障物切削ビット40は、カッタヘッド15の半径方向に隣り合うパスのものとラップさせて配置し、ビット間に隙間をあけないようになっている(図2参照)。
前記取付台38の取付面は、前記センタービット39が取り付けられる平面部を境に外方下がりの傾斜面で形成されると共に、分断された二つの取付台41a,41bの取付面もそれぞれ外方下がりの傾斜面で形成されて、先細りの円錐状に傾斜されるカッタフェイスの形状に沿わされている。
また、前記取付台38の両側面と分断された二つの取付台41a,41bの分断面との間には、所定の隙間G1,G2が形成され、この隙間G1,G2が土砂攪拌用の流路を形成している。即ち、蓋板37の表面において第1カッタ面板16a側と第3カッタ面板16c側とを連通する二つの流路が形成され、この流路(隙間G1,G2)により、従来のフィッシュテールカッタによる土砂攪拌機能を保持しているのである。
また、蓋板37の表面には、第1カッタ面板16aと第4カッタ面板16dとの間に位置して加泥剤を注入するための注入孔42が開口形成される。この注入孔42にはセンターシャフト30内の配管ブロック43やバルクヘッド12におけるロータリジョイント44等の配管経路を介して図示しない加泥剤供給源から加泥剤が供給されるようになっている。尚、図3B及び図3C中45は蓋板37の補強板である。また、第2及び第4カッタスポーク17b,17dの表面にも加泥剤を注入するための注入孔42が開口形成され(図2参照)、図示しない配管経路を介して加泥剤供給源から加泥剤が供給されるようになっている。
前記センターカッタにおけるセンタービット39は、先端面が円錐状に突出された例えば150mm程度の小径柱状(図示例では円柱状)の本体部39aに、先端面から外周面にかけて複数の超硬チップ39bを周方向にとびとびに埋設してなるものである。そして、本実施例では、図3B及び図3Cに示すように、センタービット39の高さが前述した取付範囲を拡大して設けた支障物切削ビット40の最も高いビットの面一以下に設定されている。図示例では、センタービット39が当該センタービット39に最も近接する支障物切削ビット40より寸法hだけ低くなっている。
従って、このように構成された泥土圧シールド掘削機10にてトンネルを掘削するには、図1に示すように、駆動モータ19によりカッタヘッド15を回転させながら複数のシールドジャッキ24を伸長すると、既設のセグメントSへの押し付け反力によって掘削機本体11が前進し、センタービット39と蓋板取付用の各支障物切削ビット40と土砂用切削ビット32とスポーク取付用の支障物切削ビット33と面板取付用の支障物切削ビット34とが、前方に位置するものから順に、前方の地盤(切羽)を掘削する。
そして、掘削された土砂はチャンバ22内に取り込まれ、スクリューコンベヤ21によって外部に排出される。その後、シールドジャッキ24の何れか一つを縮み方向に作動して既設のセグメントSとの間に空所を形成し、エレクタ装置27によってこの空所に新しいセグメントSを装着する。この作業の繰り返しによってトンネルを連続的に掘削形成していくことになる。尚、掘削された土砂がチャンバ22内に取り込まれる際、従来のフィッシュテールカッタを廃止した蓋板37の表面上(即ち、カッタフェイスの中央部)においては、第1カッタ面板16a側と第3カッタ面板16c側とを連通する二つの流路G1,G2が取付台38の両側に形成されているので、従来のフィッシュテールカッタ同様、土砂の攪拌機能が良好に発揮されてチャンバ22内に掘削土砂が円滑に取り込まれる。
この掘削途中で、H型鋼や鋼矢板(シートパイル)等の支障物に遭遇した際には、上述したようなカッタヘッド15の形状とセンターカッタにおけるセンタービット39及び支障物切削ビット40並びに他のカッタフェイスにおける支障物切削ビット33,34の形状及び配置で効果的に支障物を切削することができる。
即ち、カッタ面板16及びカッタスポーク17が円錐状に傾斜する(例えば5°〜10°)傾斜型のカッタヘッド15により、カッタヘッドに傾斜が無いものに比べて、支障物切削範囲が小さくなり、切削抵抗の低減が図れるのである。
また、各支障物切削ビット40,33,34におけるチップ先端角度が鈍角であると共に、切削方向(カッタヘッド15の周方向)に対称な山型状や円弧状に形成されて一つのビットでカッタヘッド15の左,右両回転に対応可能となっているので、一般的な土砂用切削ビット32に比べて、切削効率や耐久性が高い。
また、各支障物切削ビット40,33,34は、カッタヘッド15の半径方向に隣り合うパスのものとラップさせて配置し、ビット間に隙間をあけないようになっているので、支障物を可及的に小片で切削でき、切削片を迅速かつ円滑にチャンバ22内に取り込み、スクリュコンベア21で排出することができる。
このようにして本実施例によれば、フィッシュテールカッタを廃止した蓋板37の表面上(即ち、センターカッタ)にも複数の支障物切削ビット40を配置すると共に、前記フィッシュテールカッタと同様に、第1カッタ面板16a側と第3カッタ面板16c側とを連通する二つの流路G1,G2を形成してカッタフェイスの中央部における土砂攪拌機能を保持したので、立坑の施工や大掛かりな削孔装置を必要とせずに、トンネル掘削機自体で支障物切削を行ないつつトンネルを掘削することができる。
そして、本実施例では、センターカッタにおけるセンタービット39が当該センタービット39に最も近接する支障物切削ビット40より寸法hだけ低くなっているので、切削性能にあまり寄与しないセンタービット39に代えて切削性能に大きく寄与する各支障物切削ビット40が先行して切削を開始するので、センターカッタの切削(掘削)性能が高められる。
これにより、前述した掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)をも直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
図8に発進立坑の例を示す。これによれば、掘削機本体11とカッタヘッド15とからなる泥土圧シールド掘削機10が発進立坑50におけるRC等の通常の封止壁50a内のシールド受け台53上に設置される。図8中54は仮組のセグメントSを介して設けられる反力受けである。
この状態からカッタヘッド15を回転させながら掘削機本体11を、封止壁50aの内壁に設置した坑口コンクリート51内をエントランスパッキン52を介して推進させることで、カッタヘッド15で直接封止壁50aを切削(掘削)して発進することができるのである。
図4Aは本発明の実施例2を示すセンタービットの正面図、図4Bは図4AのC−C線断面図、図4Cは図4AのD−D線断面図である。
これは、実施例1のセンタービット39に相当するセンタービット39Aにおいて、本体部を台座部である円柱状本体部39a−1と刃部である六角形状本体部39a−とで形成して、六角形状本体部39a−の角部(稜線部)にそれぞれ超硬チップ39bを配設した例である。即ち、各超硬チップ39bの先端部を六角形状本体部39a−から、円柱状本体部に配設する場合と比較して、大きく突出させて切削対象に対する食付き性を上げられるのである。その他の構成は実施例1と同様なので重複する説明は省略する。
これによれば、実施例1のようにセンタービット39Aの高さを取付範囲を拡大して設けた支障物切削ビット40(図3A等参照)の最も高いビットの面一以下に設定しなくても、センタービット39Aの切削性能を上げられるので、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)をも直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
図5Aは本発明の実施例3を示すセンタービットの正面図、図5Bは図5AのE−E線断面図、図5Cは図5AのF−F線断面図である。
これは、実施例2のセンタービット39Aに相当するセンタービット39Bにおいて、本体部を四角形状本体部39a−2に形成して、その刃部となる上半部の角部(稜線部)にそれぞれ超硬チップ39bを配設した例である。その他の構成は実施例1と同様なので重複する説明は省略する。
これによれば、実施例2と同様に、センタービット39Bの切削性能を上げられるので、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)をも直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
図6Aは本発明の実施例4を示すセンタービットの平面図、図6Bは図6AのG矢視図、図6Cは斜視図、図7はセンタービットの変形例を示す平面図である。
これは、実施例1のセンタービット39に相当するセンタービット39Cにおいて、図6A乃至図6Cに示すように、円柱状本体部39aの刃部となる上半部(チップ配設部)をその外周に配設される超硬チップ39bを露出させて縦に半割りするか、図7に示すように、1/4割りした例である。その他の構成は実施例1と同様なので重複する説明は省略する。
これによれば、実施例2及び3と同様に、切削対象に対する食付き性を上げてセンタービット39Cの切削性能を上げられるので、掘進先の支障物に限らずトンネル構築時に施工される発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁(非ノムスト壁)をも直接掘削可能となり、工期の短縮と施工費の削減が図れる。
尚、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、各支障物切削ビット40,33,34の形状及び配置の変更を行っても良い。
本発明に係るトンネル掘削機は、泥土圧シールド掘削機に限らず、泥水式シールド掘削機、機械式シールド掘削機やトンネルボーリングマシーン(TBM)等にも適用することができる。また、支障物切削工法や立坑掘削工法に限らず、地中接合工法における接合対象トンネルの壁面切削にも適用することができる。
10 泥土圧シールド掘削機
11 掘削機本体
11a 前胴
11b 後胴
12 バルクヘッド
13 リングギア付き軸受
14 回転体
15 カッタヘッド
16a〜16d 第1〜第4カッタ面板
17a〜17d 第1〜第4カッタスポーク
18 シール
19 駆動モータ
20 駆動ギア
21 スクリュコンベア
22 チャンバ
23 リングガータ
24 シールドジャッキ
25 旋回モータ
26 旋回リング
27 エレクタ装置
28 球面継手部材
29 中折れジャッキ
30 センターシャフト
31 外周リング
32 土砂用切削ビット
33 スポーク取付用の支障物切削ビット
34 面板取付用の支障物切削ビット
35 押出ジャッキ
36 コピーカッタ
37 蓋板
38 取付台
39,39A,39B,39C センタービット
39a 本体部
39a−1 円柱状本体部
39a−2 多角形状本体部
39b 超硬チップ
40 蓋板取付用の支障物切削ビット
41a,41b 取付台
42 注入孔
43 配管ブロック
44 ロータリジョイント
45 補強板
50 発進立坑
50a 封止壁
51 坑口コンクリート
52 エントランスパッキン
53 シールド受台
54 反力受け
G1,G2 隙間(流路)
S セグメント
h 寸法

Claims (2)

  1. 筒状をなす掘削機本体の前部にカッタヘッドを回転自在に支持し、該カッタヘッドの先細りの円錐状に傾斜したカッタフェイスに、複数の土砂用切削ビットと複数の支障物切削ビットを設けると共に、そのうちの支障物切削ビットをカッタフェイス中央部まで取付範囲を拡大して設けたトンネル掘削機において、
    前記カッタフェイスの中心部に、前記取付範囲を拡大して設けた支障物切削ビットと共にセンターカッタを構成する柱状のセンタービットを設けると共に、当該センタービットのチップ配設部に当該チップを露出させて縦に割りを入れた
    ことを特徴とするトンネル掘削機。
  2. 請求項1に記載のトンネル掘削機を用いて発進立坑や到達立坑におけるRC等の通常の封止壁を直接掘削する
    ことを特徴とする立坑掘削工法。
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