JP2010203159A - 拡底バケット - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧シリンダの伸縮動作により開閉される拡底翼の開度と、油圧シリンダに供給される作動油の流量とを対応付ける校正作業を容易に行うことができる拡底バケットを提供すること。
【解決手段】枠体30に対して昇降移動するスラスタ50と、そのスラスタ50の昇降移動によって拡径縮径する拡底翼60とを備え、目盛盤82が張り付けられると共に突起部83が突出されたゲージ80が枠体30に取り付けられ目盛盤82及び突起部83を指し示す目盛棒58がスラスタ50に取り付けられている。よって、拡底翼60の拡大径の測定をスラスタ50の枠体30に対する相対位置の測定にて代用することできる。その結果、拡底翼60の拡大径を直接測定することを不要として、油圧シリンダの伸縮動作により開閉される拡底翼の開度と、油圧シリンダに供給される作動油の流量とを対応付ける校正作業を容易に行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、拡底バケットに関し、特に、油圧シリンダの伸縮動作により開閉される拡底翼の開度と、油圧シリンダに供給される作動油の流量とを対応付ける校正作業を容易に行うことができる拡底バケットに関するものである。
先端拡大形状の杭を施工する場合に使用される拡底バケットが、例えば、特公昭63−65797号公報に開示されている。この拡底バケットによれば、角柱(ロッド)12に外嵌されたスライダ(スラスタ)15を油圧シリンダ13の伸縮動作によって昇降移動させ、そのスライダ15の昇降移動を、リンク16を介して、拡大翼(拡底翼)32に伝えることで、拡大翼32が拡縮(開閉)するように構成されている。
このように構成された拡底バケットによる拡底作業は、拡底翼を縮径した状態で拡底バケットを地表から縦孔の先端に降ろし、その拡底バケットを回転させつつ、油圧シリンダの伸長駆動により拡底翼を徐々に拡径させることで、縦孔の側面を拡底翼で掘削し、縦穴の先端(底部)をテーパー形状に拡大(拡底)する。
ここで、縦穴の拡底径は、実際に計測することが困難であるので、拡底翼の開度(拡大径)から推定される。即ち、拡底バケットの油圧シリンダへ作動油を供給する経路中に流量計を設置し、その流量計により計測される流量から拡底翼の開度を演算により算出し、その算出された拡底翼の開度(拡大径)を、縦穴の拡底径と推定する。
この場合、例えば、拡底翼の掘削爪の摩耗度や作動油の漏出などのばらつきに起因して、流量から演算した拡底翼の開度(拡大径)が不正確で、縦穴の実際の拡大径が目標拡大径よりも小さかった場合には、杭の設計強度を確保することができなくなる一方、縦穴の実際の拡大径が目標拡大径よりも大きかった場合には、掘削作業工数や充填するコンクリート量が余分に必要となり経済的損失が生じる。
そこで、通常、拡底作業を行う際には、流量計により計測される流量と拡底翼の実際の開度とを対応付けるための校正作業を行い、拡底翼の開度(拡大径)の算出精度を確保する。具体的には、拡底翼を最小拡大径に縮径させ、流量計の流量をリセットした後、油圧シリンダへ作動油を供給して、拡底翼を徐々に拡大させる。
そして、作業者がメジャーなどの測定器を拡底翼に当ててその開度を監視しつつ、目標拡大径に達した時点で油圧シリンダへの作動油の供給を停止し、その停止時点までに計測された流量を取得することで、拡底翼の開度(目標拡大径)とその目標拡大径まで拡径させるのに必要な流量とを対応付ける。
特公昭63−65797号公報(第5カラム第29行目から第36行目)
しかしながら、この校正作業では、油圧シリンダへの作動油の供給を停止するタイミングが遅れ、拡底翼が目標拡大径を越えて拡径されると、その越えた分だけを縮径させるのではなく(作動油が流量計を往復し、その計測精度が悪化するため)、最小拡大径まで縮径させた上で、上述した校正作業を再度最初からやり直す必要がある。そのため、作業者は、拡底翼が目標拡大径を越えて拡径されないように、測定器を拡底翼に当てつつその測定値を長時間にわたり注視していなければならず、校正作業の作業負担が大きいという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、油圧シリンダの伸縮動作により開閉される拡底翼の開度と、油圧シリンダに供給される作動油の流量とを対応付ける校正作業を容易に行うことができる拡底バケットを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載の拡底バケットは、本体と、その本体に連結される拡底翼と、前記本体に立設される柱状のロッドと、そのロッドに沿って昇降移動されるスラスタと、そのスラスタに一端が連結されると共に他端が前記拡底翼に連結されるリンクと、前記スラスタに駆動力を付与する油圧シリンダと、を備え、前記油圧シリンダが伸縮動作されることで、前記スラスタが昇降移動され、前記リンクを介して、前記拡底翼が開閉されるものであり、前記本体またはスラスタの一方に配設されるゲージ部材と、前記本体またはスラスタの他方に配設され前記スラスタの昇降移動に伴い前記ゲージ部材に沿って相対移動されるバー部材と、を備え、前記ゲージ部材は、前記拡底翼の開度を示す目盛り手段を備えている。
請求項2記載の拡底バケットは、請求項1記載の拡底バケットにおいて、前記ゲージ部材は、前記バー部材へ向けて突設されると共に前記相対移動の方向に沿って列設される複数の突起部を備え、それら複数の突起部により前記目盛り手段が構成されている。
請求項3記載の拡底バケットは、請求項1又は2に記載の拡底バケットにおいて、前記ゲージ部材は、板状の基体部と、その基体部に重ねられる板状の表板部とを備えると共に、前記表板部には、前記相対移動の方向に沿って位置し前記拡底翼の開度を示す複数の文字情報が表示され、それら複数の文字情報により前記目盛り手段が構成されると共に、前記文字情報の表示が前記表板部を切り抜くことにより行われている。
請求項1記載の拡底バケットによれば、作動油の供給により油圧シリンダが伸長動作(又は短縮動作)されると、その油圧シリンダの伸長動作(又は短縮動作)により、スラスタが本体に対して下降移動されると共に、そのスラスタの下降移動が、リンクを介して、拡底翼に伝達され、拡底翼が拡径される。一方、作動油の供給により油圧シリンダが短縮動作(又は伸長動作)されると、その油圧シリンダの短縮動作(又は伸長動作)により、スラスタが本体に対して上昇移動されると共に、そのスラスタの上昇移動が、リンクを介して、拡底翼に伝達され、拡底翼が縮径される。
この場合、本発明によれば、本体またはスラスタの一方に配設されるゲージ部材と、本体またはスラスタの他方に配設されるバー部材とを備え、バー部材が、スラスタの昇降移動に伴い、ゲージ部材に沿って相対移動されると共に、ゲージ部材が、拡底翼の開度を示す目盛り手段を備える構成であるので、バー部材が指し示す目盛り手段の内容を確認することで、拡底翼の開度を作業者が認識することができるという効果がある。
即ち、拡底翼の拡大径(開度)と油圧シリンダに供給される作動油の流量とを対応付ける校正作業を行う場合には、作業者は、バー部材の指し示す目盛り手段の内容を確認することで、拡底翼の拡大径を認識することができるので、従来の拡底バケットのように、拡底翼が目標拡大径を越えて拡径されないように、測定器を拡底翼に当てつつその測定値を長時間にわたり注視する必要がなく、目標拡大径に近づいたタイミングで、測定器を当てて拡大径を測定することができるので、その分、校正作業を容易に行うことができるという効果がある。
請求項2記載の拡底バケットによれば、請求項1記載の拡底バケットの奏する効果に加え、ゲージ部材は、バー部材へ向けて突設されると共にバー部材との間の相対移動の方向に沿って列設される複数の突起部を備え、目盛り手段は、複数の突起部により構成されているので、その視認性を確保することができるという効果がある。即ち、ゲージ部材は、掘削時の泥や水が付着することがあるため、錆びやすいところ、目盛り手段を複数の突起部により構成することで、ゲージ部材が錆びた場合であっても、そのゲージ部材の外形(各突起部)は視認することができるので、バー部材が指し示す位置を確実に視認することができる。
請求項3記載の拡底バケットによれば、請求項1又は2に記載の拡底バケットの奏する効果に加え、ゲージ部材は、板状の基体部と、その基体部に重ねられる板状の表板部とを備えると共に、表板部には、相対移動の方向に沿って位置し拡底翼の開度を示す複数の文字情報が表示され、それら複数の文字情報により目盛り手段が構成されると共に、その情報の表示が表板部を切り抜くことにより行われているので、その視認性を確保することができるという効果がある。
即ち、ゲージ部材は、掘削時の泥や水が付着することがあるため、錆びやすいところ、目盛り手段としての文字情報を基体部と表板部との段差(凹凸)により構成することができるので、ゲージ部材が錆びた場合であっても、文字情報の外形を保持して、その視認性を確保することができる。
また、文字情報の表示は、2枚の板状の部材の一方の板状の部材(表板部)を切り抜き、それを他方の板状の部材(基体部)と重ねることにより行われるので、1枚の板にフライス加工などにより凹凸を削り出す場合と比較して、加工コストの削減を図ることができるという効果がある。
本発明の第1実施の形態におけるアースドリル機の側面を示した側面図である。 (a)は、縮径した状態における拡底バケットの側面図であり、(b)は、拡径した状態における拡底バケットの側面図である。(c)は、図2(b)のIIc−IIc線における拡底バケットの断面図である。 (a)は、図2(a)のIIIaで示した部分を拡大した拡底翼および枠体の拡大側面図であり、(b)は、図2(b)のIIIbで示した部分を拡大した拡底翼および枠体の拡大側面図であり、(c)は、図2(c)のIIIcで示した部分を拡大した拡底翼および枠体の拡大断面図である。 (a)は、ゲージの正面図であり、(b)は、ゲージの側面図であり、(c)は、目盛棒の正面図であり、(d)は、目盛棒の側面図である。 (a)は、第2実施の形態におけるゲージの正面図であり、(b)は、第3実施の形態におけるゲージの正面図であり、(c)は、目盛棒の正面図であり、(d)は、目盛棒の側面図であり、(e)は、目盛棒の正面図であり、(f)は、目盛棒の側面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、拡底バケット19を備えるアースドリル機1について説明する。図1は、本発明の第1実施の形態におけるアースドリル機1の側面を示した側面図であり、理解を容易とするために、拡底バケット19が拡径した状態を示している。
図1に示すように、第1実施の形態のアースドリル機1は、拡底杭を成形するための拡底孔を掘削する作業を行なうものであり、具体的には、掘削された縦孔の底部にその縦孔より大きな径を有する空間を掘削するものである。この掘削作業は、アースドリル工法の一工程であり、底部のみを大きな径で掘削することで、縦孔全体を大きな径で掘削する場合に比べて、掘削土量および縦孔に注入するコンクリート量を少なくして、工期短縮、工費削減を可能とする。
図1に示すように、アースドリル機1は、主に、走行可能な下部本体11と、その下部本体11に対して旋回可能な上部旋回体12と、その上部旋回体12に対して起立した状態で取り付けられるブーム13と、そのブーム13に設けられたフロントフレーム部14と、ブーム13の上部(図1上方の端部)に吊設される棒状のケリーバ15と、そのケリーバ15を回転駆動させると共にフロントフレーム部14に連結されるケリーバ駆動装置16と、そのケリーバ駆動装置16の下方に連結され後述する一対の油圧アクチュエータ21(図2参照)に油を供給する油圧ホース(図示せず)の巻き取り又は巻き出しを行なうホースリール17と、そのホースリール17が搭載されたホースリール台18と、ケリーバ15の下方先端(図1下方先端)に連結され、ケリーバ15の回転に伴って回転動作を行なう拡底バケット19と、その拡底バケット19側とケリーバ駆動装置16側とにおいて油を供給するロータリージョイント20とを有して構成されている。
なお、ロータリージョイント20は、拡底バケット19に設けられた油圧アクチュエータ21(図2(a)参照)に油を供給するために設けられており、制御装置にてポンプの駆動が制御されロータリージョイント20へ供給される油の量が調整される。また、油圧アクチュエータ21へ流れ込む油の量は、流量計測装置にて計測されており、油圧アクチュエータ21へ流れ込んだ油の量によって、拡底バケット19の拡大径S(一対の拡底翼60(図2(c)参照)の先端から先端までの距離)が推定される。
ロータリージョイント20は、ホースリール台18に固定された非回転の外筒と、その外筒の内部に回転自在に嵌合される内筒とで構成されており、外筒と内筒との間に溝状の流路が形成されている。なお、内筒の回転は、ケリーバ15がケリーバ駆動装置16により回転されることに伴って回転する。
次に、図2及び図3を参照して、拡底バケット19の構成について説明する。図2(a)は、縮径した状態における拡底バケット19の側面図であり、図2(b)は、拡径した状態における拡底バケット19の側面図である。図2(c)は、図2(b)のIIc−IIc線における拡底バケット19の断面図である。また、図3(a)は、図2(a)のIIIaで示した部分を拡大した拡底翼60および枠体30の拡大側面図であり、図3(b)は、図2(b)のIIIbで示した部分を拡大した拡底翼60および枠体30の拡大側面図であり、図3(c)は、図2(c)のIIIcで示した部分を拡大した拡底翼60および枠体30の拡大断面図である。
また、図2(a)及び図2(b)では、図面の簡素化のため、リンク70の一部を2点鎖線の直線にて示している。また、図2(c)の破線は、図2(a)に示す縮径した状態の拡底バケット19を示している。なお、図2(a)及び図2(b)の側面図は、図2(c)に示す矢印IIb方向からの側面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、拡底バケット19は、掘削された縦孔の底部に降ろされて、ケリーバ15(図1参照)の回転に伴って回転動作を行ないながら、油圧アクチュエータ21の伸張により拡底翼60を拡径させつつ土砂を掘削し、油圧アクチュエータ21の短縮により拡底翼60を縮径させて掘削した土砂を枠体30の内部に収容した状態で引き上げられることで、縦孔の底部を拡径するものである。
また、枠体30に収容される土砂の体積より、大きな体積の空間を掘削する必要が有る場合には、複数回の上昇下降動作が行われ、拡底孔の径が徐々に拡大される。なお、掘削中は、縦孔の側面の崩れなどを防止する目的で、掘削孔(縦孔および拡底孔)内にベントナイトの安定液が充填される。
図2(a)から図2(c)に示すように、拡底バケット19は、主に、側面視(図2(a)紙面垂直方向視)長方形の外形を有する枠体として構成された枠体30と、その枠体30の両側(図2(c)左右側)に配設されると共に枠体30に揺動可能に取り付けられ拡底孔を掘削する一対の拡底翼60と、それら一対の拡底翼60の間で枠体30の上部(図2(a)上部)に嵌合されると共にピンPによって枠体30へ係止される筒状に構成されたロッド40と、そのロッド40に外嵌されロッド40の長手方向(図2上下方向)に往復移動可能とされるスラスタ50と、そのスラスタ50と枠体30の連結部30bとに連結し、ロータリージョイント20から油圧配管22を介して供給されたオイルの液圧によりロッド40の長手方向に伸縮されることでスラスタ50を往復移動させる油圧アクチュエータ21と、その油圧アクチュエータ21によって往復移動されるスラスタ50と拡底翼60とを連結してスラスタ50の往復移動に連動して拡底翼60を開閉動作させるリンク70とを備えている。
ここで、拡底バケット19によれば、油の供給により油圧アクチュエータ21が伸びると、その油圧シリンダの伸び動作により、スラスタ50が枠体30に対して下降移動され、スラスタ50の下降移動が、リンク70を介して拡底翼60に伝達されることで、拡底翼60が拡径される。
一方、油が油圧アクチュエータ21から回収されその油圧アクチュエータ21が縮むと、その油圧アクチュエータ21の縮み動作により、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動され、スラスタ50の上昇移動が、リンク70を介して拡底翼60に伝達されることで、拡底翼60が縮径される。
図2に示すように、枠体30は、側面視(図2(a)紙面垂直方向視)四角の枠形状に構成され、縦壁を形成する一対の外周壁30aと、それら一対の外周壁30aの上側端部(図2(a)及び図2(b)下側端部)を連結する連結部30bと、それら一対の外周壁30aの下側端部(図2(a)及び図2(b)下側転部)を連結する皿部30cと、外周壁30aの内側面に取り付けられ目盛りが刻まれたゲージ80とを備えている。なお、ゲージ80の構成については、図4を参照して後述する。
上述したように、枠体30は、側面視(図2(a)紙面垂直方向視)四角の枠形状に構成されているので、ロッド40とスラスタ50とを枠体30の側面から視認(図2(b)紙面垂直方向から視認)することができる。また、後述するように、拡底翼60は、先細りの形状に構成されているので、拡底翼60が縮径状態(図2(a)参照)であってもロッド40及びスラスタ50の一部を視認することができる。
スラスタ50は、一般構造用圧延鋼材(SS400)にて構成されており、図2(a)及び図2(b)に示すように、筒状体として構成される挿通パイプ54と、その挿通パイプ54の外周面に溶接される締結プレート55と、挿通パイプ54の断面形状と同一形状の貫通孔を有しその貫通孔に挿通パイプ54が摺動可能に内嵌されると共に上面(図2((a)及び図2(b)上面)に締結プレート55が溶接された平板として構成されるベースプレート56と、そのベースプレート56の下面(図2(a)及び図2(b)下面)に溶接されリンク70を介して拡底翼60に連結されるスラスタ軸受け57と、ベースプレート56の上面に溶接された棒状体として構成される目盛棒58とを備えている。
その目盛棒58は、図2(a)及び図2(b)に示すように、拡底翼60の拡縮動作に連動したスラスタ50の上下動(図2(a)及び図2(b)上下方向動作)によって、ゲージ80に対して上下方向(図2(a)及び図2(b)上下方向)に移動(請求項1記載の「相対移動」に対応する。)される。
また、拡底翼60が拡径状態の場合には、図2(b)及び図3(b)に示すように、同様に側面視(図2(b)及び図3(b)紙面垂直方向視)において、ゲージ80に目盛棒58の軸芯の延長線Lが交差している。よって、ゲージ80に刻まれた目盛りを参照することで、拡底翼60の拡大径Sの寸法値を知ることができる。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように、締結プレート55は、平板状に構成され挿通パイプ54の両側にそれぞれ1個ずつ配設されている。その締結プレート55の外縁がベースプレート56の上面(図2(a)及び図2(b)上面)と挿通パイプ54の外側面とに溶接されている。そのため、スラスタ50の剛性を高く保つことができる。その結果、拡底翼60を拡径させ、リンク70を介して掘削の反力が伝達される場合であっても、ベースプレート56の変形を防止することができる。即ち、ベースプレート56の変形によって、目盛棒58のゲージ80に対する変位量が変化することを防止することができる。
また、上述したように、スラスタ50のベースプレート56及びスラスタ50の目盛棒58は、一般構造用圧延鋼材(SS400)にて構成されているので、ベースプレート56と目盛棒58とを容易に溶接することができる。
拡底翼60は、図2(a)に示すように、側面視略直角三角形状に構成されており、その直角部分が皿部30c側(図2(a)および図2(b)下側)に配設され、三つの角の内、最も鋭角な部分が連結部30b側(図2(a)および図2(b)上側)に配設されている。したがって、拡底翼60は、皿部30cから連結部30bへ向かう方向に先細り形状とされている。
即ち、枠体30の側面視(図2(a)紙面垂直方向視)において、拡底翼60が先細りとされているので、拡底翼60が縮径状態であっても、スラスタ50に取り付られた目盛棒58及びその目盛棒58に隣接して設けられたゲージ80を視認することができる。また、拡底翼60の皿部30c側(図2(a)および図2(b)下側)の幅(図2(a)左右方向寸法値)が連結部30b側(図2(a)および図2(b)上側)の幅(図2(a)左右方向寸法値)よりも広くなるので、拡底翼60の幅を広く確保して、土砂を効率よく回収することができる。その結果、目盛棒58及びゲージ80を視認可能とすると共に土砂を効率よく回収することができる。
また、上述した工法では、縦孔全体を大きな径で掘削する場合に比べて、掘削土量および縦孔に注入するコンクリート量を少なくして、工期短縮、工費削減を可能とすることができるが、底部のみを縦孔よりも大きな径で掘削しているので、掘削された拡底孔を地上から見ることができないことに加え、縦孔の先端は、地表から深いので実測にて確認作業を行うことは手間が掛かり経済的ではない。
そのため、ポンプから送出された油の流量に基づいて拡底バケット19の拡大径Sを推測することで掘削された拡底孔の径としている。したがって、拡底バケット19の拡大径Sの推測精度を高めるために、ポンプから送出された油の量と拡底バケット19の拡大径Sとの関係を校正することが必要とされる。
ここで、ポンプから送出された油の量と拡底バケット19の拡大径Sとの関係を校正する方法を説明する。まず、2人の作業者の内の1人が操作者として拡底バケット19の拡底翼60(図2参照)を操作して拡底翼60を縮径する。ここで、ポンプから油圧アクチュエータ21へ送出される油の流量を測定する流量計測装置を初期化(流量を0に設定)する。残りの1人が巻き尺を一対の拡底翼60の先端から先端に当てて拡底バケット19の拡大径Sを実際に測定する。そして、拡底バケット19の拡大径Sが所望の寸法値となったところで、ポンプを停止させる。そして、流量計測装置によって測定された流量値を制御装置へ記憶させる。この流量値をもって、掘削状態における拡底バケット19の拡大径Sを推定する。
ここで、例えば、校正中に拡底バケット19の拡大径Sが所望の寸法値以上に大きくなった場合には、拡底バケット19の拡大径Sを縮小する必要がある。この場合、流量計測装置は、逆流した油の流量まで測定するので、測定される油の流量に誤差が生じる。よって、校正は、油を逆流させない条件にて行うのが好ましい。そのため、拡底バケット19の拡大径Sが所望の寸法値に近づいたところから徐々に油を油圧アクチュエータ21に送って所望の寸法値で油の送出を止める。そのため、巻き尺を当てていない状態でおおよその拡大径Sを知ることで、常時巻き尺を一対の拡底翼60の先端から先端に当てることを不要として、校正作業の効率を向上させることができる。
それに対して、本実施の形態によれば、拡底バケット19が目盛棒58及びゲージ80を備えているので、目盛棒58がゲージ80を指し示す位置を確認することで、拡底バケット19の拡大径Sを確認することができる。よって、目盛棒58がゲージ80を指し示す位置を確認することで、拡底バケット19の拡大径Sが所望の寸法値に近づいていることを知ることができるので、巻き尺を当てていなくても拡底バケット19の拡大径Sが所望の寸法値を超えてしまうことを防止することで、校正のやり直しを減らして校正作業の効率を向上させることができる。
次いで、図4を参照して、ゲージ80及び目盛棒58の構成について説明する。図4(a)は、ゲージ80の正面図であり、図4(b)は、ゲージ80の側面図であり、図4(c)は、目盛棒58の正面図であり、図4(d)は、目盛棒58の側面図である。
まず、ゲージ80の構成について説明する。ゲージ80は、一対の拡底翼60の拡大径S(図2(c)参照)を示すスケールとして構成されており、図4(a)及び図4(b)に示すように、2枚の板状体を直交させた形状に一体形成されることで断面L字形状に構成された長尺状のスケール本体81と、そのスケール本体81を構成する2枚の板状体の内の一方の板状体に張り付けられた目盛板82とを備えている。
スケール本体81は、図4(b)に示すように、2枚の板状体の内の目盛板82が張り付けられた板状体の外縁から、その板状体を含む仮想平面に沿って突出される複数の突起部83を備え、それら突起部83は、図4(a)に示すように、側面視(図4紙面垂直方向視)四角形状に構成されると共にスケール本体81の長手方向に並んで配設されている。また、スケール本体81の長手方向(図4(a)左右方向)は、スラスタ50の移動方向(図2(a)及び図2(b)上下方向)と平行とされている。
また、後述する目盛棒58は、2枚の板状体の内の目盛板82が張り付けられた板状体を含む仮想平面に対して平行に配設されている。よって、上述したように、側面視(図3(a)及び図3(b)紙面垂直方向視)において、目盛棒58の軸芯の延長線Lがゲージ80に交差される。
また、突起部83の配設間隔は、後述する目盛板82の表示数値が大きい側ほど間隔が広く設定されている。よって、拡底翼60の拡大径S(図2(c)参照)を一定間隔で確認することができる。
また、突起部83の幅(図4(a)左右方向寸法値)は、寸法値W1とされており、後述する目盛棒58の先端部分である先端部58bの端部の幅(図4(c)上下方向寸法値および図4(d)上下方向寸法値)である寸法値W2と同等の寸法値とされている(W1=W2)。
即ち、スラスタ50(図2参照)が皿部30c側へ移動するとリンク70(図2参照)を介して拡底翼60(図2参照)が拡径され、その拡底翼60の拡径方向とスラスタ50の移動方向とが異なるので、拡底翼60を開く場合に拡大径Sの寸法値を一定の寸法値で増加させると、スラスタ50が皿部30c側に移動するほど、スラスタ50の移動する割合が拡底翼60の拡径する割合に比べて大きくなる。そのため、目盛板82の表示数値を連結部30b側(図2(a)および図2(b)上側)より皿部30c側(図2(a)および図2(b)下側)ほど間隔が広くなるように配設することで、寸法値が一定量増加する毎に拡底翼60の拡大径S(図2(c)参照)を確認することができる。
よって、拡底翼60の拡大径S(図2(c)参照)が目標とする寸法値に近づいていることを作業者へ認識させやすくすることができる。その結果、作業者が油圧アクチュエータ21にオイルを供給するポンプを停止させるタイミングを計ることを容易として、拡底翼60の拡大径Sが目標とする寸法値で停止させることができる。
目盛板82は、スケール本体81に数字を表示するためのものであり、図4(a)に示すように、拡底翼60の拡大径S(図2(c)参照)の寸法値を示す数字(請求項3記載の「文字情報」に対応する。)がレーザー光線にて切断されることで貫通形成されている。目盛板82の板厚(図4(b)左右方向寸法値)は、スケール本体81の板厚(図4(b)左右方向寸法値)の1/10以上1/3以下の寸法値とされているので、スケール本体81に数字をレーザー光線にて切断加工する場合に比べて、切断に掛る時間を少なくすることができる。よって、ゲージ80の製造コストを削減することができる。
また、目盛板82に記される数字は貫通形成されているので、スケール本体81に目盛板82が張り付けられた場合に、貫通形成された数字が重ねられる部位に色つき塗装を施すことで、目盛板82をスケール本体81に張り付けると色つきの数字とすることができる。
例えば、スケール本体81に直に数字を塗料で表示(形成)した場合には、掘削中に塗装面に土砂が接触しやすく塗装剥れを起こしやすいので、掘削回数を重ねるにつれ、数字が見え難くなり数字の認識が困難となる場合がある。
この場合、本実施の形態では、目盛板82に記される数字が貫通形成されたものであり、その数字が重ねられるスケール本体81の部位に色つき塗装が施されているので、目盛板82によって塗装に対する土砂の接触を低減して、塗装の剥がれを起こし難くすることができる。
また、塗装が剥がれた場合であっても、数字が貫通形成されているので、数字を際立たせて、数字を認識することができる。また、目盛板82が錆びた場合であっても、同様に、数字を認識することができる。即ち、数字の表示が消え難いので、数字を認識可能な状態に保つためのメンテナンス回数を少なくして、拡底バケット19のメンテナンスコストの削減を図ることができる。
次いで、目盛棒58の構成について説明する。目盛棒58は、図4(c)及び図4(d)に示すように、円柱状体として構成される基部58aと、その基部58aの端部に連成される円錐の先端を切り取った形状に構成された先端部58bとを備えており、基部58a及び先端部58bは、同一の軸心を有している。
そのため、基部58a及び先端部58bの軸心に対して直交する方向へ作業者の眼の位置が変わった場合であっても、作業者が視認する基部58a及び先端部58bの太さを一定に保つことができる。よって、ゲージ80に対する基部58a及び先端部58bにて構成される目盛棒58の太さを一定に保つことができるので、目盛板82に記された数字の内、目盛棒58が差し示している数字の確認を容易とすることができる。
先端部58bは、先端の直径(図4(c)上下方向寸法値および図4(d)上下方向寸法値)が寸法値W2とされている。上述したように、先端部58bの先端の直径は、突起部83の幅と同等とされているので、先端部58bが突起部83に重なった状態を確認しやすくすることができる。
次いで、図5(a)を参照して、第2実施の形態について説明する。第1実施の形態におけるゲージ80によれば、同一形状の複数の突起部83を備えて構成される場合を説明したが、第2実施の形態におけるゲージ280によれば、突起部283が形状の異なる複数の突起部と凹部との組み合わせにて構成されている。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5(a)は、第2実施の形態におけるゲージ280の正面図であり、図4(a)に対応する。ゲージ280は、図5(a)に示すように、突起部283を有するスケール本体281を備え、突起部283は、半円凸部283aと、三角凸部283bと、台形凸部283cと、三角凹部283dと、台形凹部283eと、四角凹部283fとを備えている。
図5(a)に示すように、半円凸部283aは、側面視(図5(a)紙面垂直方向視)半円形状に形成される凸部として構成され、三角凸部283bは、側面視三角形状に形成される凸部として構成され、台形凸部283cは、側面視台形形状に形成される凸部として構成されており、三角凹部283dは、側面視三角形状に形成される凹部として構成され、台形凹部283eは、側面視台形形状に形成される凹部として構成され、四角凹部283fは、側面視四角形状に形成される凹部として構成されている。
例えば、突起部が同じ形状で構成された場合には、目盛棒58が突起部と重なったことは判断できるが、目盛棒58が指し示すゲージの位置を確認することができない。そのため、ゲージ全体に対しての目盛棒58の位置を把握する必要がある。そこで、例えば、目盛板82の数字を判断の情報の一つとしている。この場合、数字を読む必要があり、その分、作業者の判断が遅れる場合がある。
これに対して、第2実施の形態では、突起部283が形状の異なる複数の突起部と凹部との組み合わせにて構成されているので、ゲージ280と目盛棒58との位置を確認する場合に、目盛棒58が指し示す突起部283(半円凸部283a、三角凸部283b、台形凸部283c、三角凹部283d、台形凹部283e及び四角凹部283f)の形状を視覚的に判断することができる。よって、作業者の判断の遅れを低減することができる。
次いで、図5(b)を参照して、第3実施の形態について説明する。第1実施の形態におけるゲージ80によれば、スケール本体81が突起部83を備え、目盛板82が側面視(図4紙面垂直方向視)四角形状に構成される場合を説明したが、第3実施の形態におけるゲージ380によれば、スケール本体81が側面視四角形状に構成され、目盛板382が突起部383を備え、その突起部383が形状の異なる複数の突起部と凹部との組み合わせにて構成されている。なお、上記した第1実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
図5(b)は、第3実施の形態におけるゲージ380の正面図であり、図4(a)に対応する。ゲージ380は、図5(b)に示すように、突起部383を有する目盛板382を備え、突起部383は、半円凸部383aと、三角凸部383bと、台形凸部383cと、三角凹部383dと、台形凹部383eと、四角凹部383fとを備えている。
図5(b)に示すように、半円凸部383aは、側面視(図5(b)紙面垂直方向視)半円形状に形成される凸部として構成され、三角凸部383bは、側面視三角形状に形成される凸部として構成され、台形凸部383cは、側面視台形形状に形成される凸部として構成されており、三角凹部383dは、側面視三角形状に形成される凹部として構成され、台形凹部383eは、側面視台形形状に形成される凹部として構成され、四角凹部383fは、側面視四角形状に形成される凹部として構成されている。
即ち、第3実施の形態では、突起部383が形状の異なる複数の突起部と凹部との組み合わせにて構成されているので、第2実施の形態と同様に、ゲージ380と目盛棒58との位置を確認する場合には、目盛棒58が指し示す突起部383(半円凸部383a、三角凸部383b、台形凸部383c、三角凹部383d、台形凹部383e及び四角凹部383f)の形状を視覚的に判断することができる。よって、作業者の判断の遅れを低減することができる。
また、スケール本体381より板厚が薄い目盛盤382に突起部383を形成したので、スケール本体381へ突起部を加工する場合と比較して、突起部383の加工を容易として、ゲージ380の加工時間を短縮して、製造コストの削減を図ることができる。
また、突起部383がスケール本体381に重なった状態に配設されているので、スケール本体381によって突起部383が補強される。よって、突起部383に土砂などが当たった場合であっても突起部383を変形し難くすることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記各実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記各実施の形態で挙げた数値(例えば、各構成の数量や寸法・角度など)は一例を示すものであり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記実施の形態では、ゲージ80が枠体30の外周壁30aに取り付けられ、目盛棒58がスラスタ50のベースプレート56に取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ゲージ80をスラスタ50のベースプレート56に取り付け、目盛棒58を枠体30の外周壁30aに取り付ける構成としても良い。
また、上記実施の形態では、目盛棒58のゲージ80に対する位置を目視することで拡底翼60の拡大径Sの大きさを確認する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、目盛棒58の先端部58bから基部58aよりも細い金属線を突出させて、その金属線がスラスタ50の上下動に伴ってゲージ80の突起部83に弾かれる構成としても良い。
この場合、スラスタ50の上下動に伴って金属線が突起部83に弾かれるので、金属線が振動されて音が生じる。よって、作業者が拡底翼60の拡大径Sの大きさを音によっても確認することができる。その結果、ゲージ80及び目盛棒58を作業者が常時目視することを不要とすることで、その分、目視にて作業環境の安全確認を行うことができる。
また、上記実施の形態では、スケール本体81に色つき塗装することで貫通形成された目盛板82の数字に色をつけてその数字の認識を容易とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スケール本体81と目盛板82とを異なる素材にて構成することで、変色や、素材の表面状態の変化を利用して目盛板82の数字を際立たせるように構成しても良い。
この場合、掘削回数を重ねるにつれて変色や表面状態の変化が促進されるので、掘削回数を重ねても数字の認識を容易とすることができる。即ち、数字の表示が消え難いので、数字を認識可能な状態に保つためのメンテナンス回数を少なくして、拡底バケット19のメンテナンスコストの削減を図ることができる。
また、上記実施の形態では、スラスタ50と枠体30の連結部30bとを連結する油圧アクチュエータ21を備え、油の供給により油圧アクチュエータ21が伸びると、スラスタ50が枠体30に対して下降移動され、油圧アクチュエータ21が縮むと、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、油圧アクチュエータ21がスラスタ50と連結シャフト90とを連結し、油圧アクチュエータ21が伸びると、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動され、油圧アクチュエータ21が縮むと、スラスタ50が枠体30に対して下降移動されるように構成しても良い。なお、連結シャフト90は、ロッド40の下側端部(図2(a)及び図2(b)下側端部)に接続されると共に一対の外周壁30aを連結する柱状体として構成されている。
また、油圧アクチュエータ21の両側端部の内の一方にスラスタ50の移動方向を変換するリンク部材を備え、油圧アクチュエータ21が伸びると、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動され、油圧アクチュエータ21が縮むと、スラスタ50が枠体30に対して下降移動されるように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、スラスタ50と拡底翼60とを連結するリンク70を備え、スラスタ50が枠体30に対して下降移動されると、リンク70を介して拡底翼60が拡径され、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動されると、リンク70を介して拡底翼60が縮径される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、リンク70の両側端部の内の一方に移動方向を変換するリンク部材を備え、スラスタ50が枠体30に対して下降移動されると、リンク70を介して拡底翼60が縮径され、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動されると、リンク70を介して拡底翼60が拡径されるように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、スラスタ50と枠体30の連結部30bとを連結する油圧アクチュエータ21と、スラスタ50と拡底翼60とを連結するリンク70とを備え、油の供給により油圧アクチュエータ21が伸びると、スラスタ50が枠体30に対して下降移動され、スラスタ50が枠体30に対して下降移動されると、リンク70を介して拡底翼60が拡径され、油圧アクチュエータ21が縮むと、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動され、スラスタ50が枠体30に対して上昇移動されると、リンク70を介して拡底翼60が縮径される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、油圧アクチュエータ21及びリンク70の少なくとも一方が移動方向を変換するリンク部材を備えるか又は、油圧アクチュエータ21がスラスタ50を連結部30b又は連結シャフト90と連結することで、油圧アクチュエータ21が伸びることによりスラスタ50が上昇移動される動作に、スラスタ50が上昇移動することにより拡底翼60が拡径または縮径される動作を組み合わせるように構成しても良い。
または、油圧アクチュエータ21が縮むことによりスラスタ50が上昇移動される動作に、スラスタ50が上昇移動することにより拡底翼60が拡径される動作を組み合わせるように構成しても良い。
または、油圧アクチュエータ21が伸びることによりスラスタ50が下降移動される動作に、スラスタ50が下降移動することにより拡底翼60が縮径される動作を組み合わせるように構成しても良い。
また、上記実施の形態では、基部58aが円柱状体として構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、基部58aを四角柱状体として構成しても良い。この場合、基部58aが四角柱状体として構成されているので、ベースプレート56(図3(a)参照)の上面に載置した場合に転がることを防止することができる。よって、ベースプレート56に目盛棒58を取り付ける際に、目盛棒58の位置決めを容易とすることができる。その結果、目盛棒58の取り付けの工数を削減して、拡底バケットの製品コストを削減することができる。
また、上記実施の形態では、目盛棒58が、基部58aの端部に連成される円錐の先端を切り取った形状に構成された先端部58bを備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形状であっても良い。
ここで、他の形状を図5(c)及び図5(d)を参照して説明する。図5(c)は、目盛棒458の正面図であり、図5(d)は、目盛棒458の側面図である。図5(c)及び図5(d)に示すように、目盛棒458が円柱状体として形成される基部458aを備えると共に、先端部58bが省略された構成とされている。この場合、目盛棒458の製造を容易として、拡底バケットの製造コストを削減することができる。
また、上記実施の形態では、目盛棒58が円柱状体として構成される基部58aと、その基部58aの端部に連成される円錐の先端を切り取った形状に構成される先端部58bとを備える場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、他の形状であっても良い。
ここで、他の形状を図5(e)及び図5(f)を参照して説明する。図5(e)は、目盛棒558の正面図であり、図5(f)は、目盛棒558の側面図である。図5(e)及び図5(f)に示すように、目盛棒558が四角柱状体として形成される基部558aを備えると共に、先端部58bが省略された構成とされている。
この場合、目盛棒558の製造を容易として、製造コストの削減を図ることができることに加えて、目盛棒558の位置決めを容易として、目盛棒558の取り付けの工数を削減して、拡底バケットの製品コストを削減することができる。なお、図5(d)は、目盛棒558の正面図であり、図5(f)は、目盛棒558の側面図である。
また、上記実施の形態では、スケール本体81に突起部83が形成されると共に目盛板82に数字が貫通形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、スケール本体81に突起部83が形成され、目盛板82の数字が省略される構成としても良く。または、スケール本体81への突起部83の形成が省略され、目盛板82に数字が貫通形成される構成としても良い。この場合、目盛棒58のスケール本体81に対する位置または、目盛棒58の目盛板82に対する位置を作業者が目視にて確認することができるので、拡底バケットの拡大径を確認することができる。
よって、目盛棒58がゲージ80を指し示す位置を確認することで、拡底バケットの拡大径が所望の寸法値に近づいていることを知ることができるので、巻き尺を当てていなくても拡底バケットの拡大径が所望の寸法値を超えてしまうことを防止することで、校正のやり直しを減らして校正作業の効率を向上させることができる。
また、上記実施の形態では、突起部83が側面視四角形状に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、側面視三角形状、側面視半円形状および側面視台形形状などに形成されても良い。即ち、突出した形状に構成されていれば良く、この場合、第1実施の形態と同様の効果を奏する。また、上記実施の形態では、突起部83が突出される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、凹設(切り欠いた形状と)されても良い。この場合、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
即ち、突起部83が突起でも凹部も良く、視認可能な立体形状に構成されていれば、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、目盛棒58,458が円柱状体に構成され目盛棒558が四角柱状体に構成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、目盛棒が長尺形状に構成されていれば良い。即ち、側面視において目盛棒の軸心の延長線がゲージ80上に交差していれば良く、この場合、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
また、上記各実施の形態では、拡底翼60が枠体30に対して揺動可能に取り付けられる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、拡底翼60が枠体30に対して水平方向に離間される構成としても良い。
例えば、拡底翼60を枠体30に対して水平方向に案内する部材を備えると共に、その案内部材の案内方向に伸縮方向が平行となるように配設された油圧アクチュエータ21を拡底翼60と枠体30との間に取り付ける構成としても良い。この場合、第1実施の形態と同様の効果を奏する。
即ち、拡底翼60は、その最外部分が本体部30から水平方向に離間される構成であれば良く、拡底翼60が枠体30に対して揺動されることに限定されるものではない。
1 アースドリル機
19 拡底バケット
21 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)
30 枠体(本体)
40 ロッド
50 スラスタ
58,458,558 目盛棒(バー部材)
60 拡底翼
70 リンク
80,280,380 ゲージ(ゲージ部材)
81,281,381 スケール本体(基体部)
82,382 目盛板(目盛り手段、表板部)
83,283,383 突起部(目盛り手段、突起部)

Claims (3)

  1. 本体と、その本体に連結される拡底翼と、前記本体に立設される柱状のロッドと、そのロッドに沿って昇降移動されるスラスタと、そのスラスタに一端が連結されると共に他端が前記拡底翼に連結されるリンクと、前記スラスタに駆動力を付与する油圧シリンダと、を備え、前記油圧シリンダが伸縮動作されることで、前記スラスタが昇降移動され、前記リンクを介して、前記拡底翼が開閉される拡底バケットにおいて、
    前記本体またはスラスタの一方に配設されるゲージ部材と、
    前記本体またはスラスタの他方に配設され前記スラスタの昇降移動に伴い前記ゲージ部材に沿って相対移動されるバー部材と、を備え、
    前記ゲージ部材は、前記拡底翼の開度を示す目盛り手段を備えていることを特徴とする拡底バケット。
  2. 前記ゲージ部材は、前記バー部材へ向けて突設されると共に前記相対移動の方向に沿って列設される複数の突起部を備え、それら複数の突起部により前記目盛り手段が構成されていることを特徴とする請求項1記載の拡底バケット。
  3. 前記ゲージ部材は、板状の基体部と、その基体部に重ねられる板状の表板部とを備えると共に、前記表板部には、前記相対移動の方向に沿って位置し前記拡底翼の開度を示す複数の文字情報が表示され、
    それら複数の文字情報により前記目盛り手段が構成されると共に、前記文字情報の表示が前記表板部を切り抜くことにより行われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の拡底バケット。
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