JP2017055500A - 鉄道車両の制御システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電制運転でデッドセクションに進入しても、急激な電流変動なくデッドセクションを通過することを可能とする、鉄道車両の制御システムを提供する。【解決手段】電力変換装置1は、集電装置4により集電した電力を変換するインバータ21と、集電装置4とインバータ21の間に充電抵抗14が並列接続された第1のスイッチ12と、第1のスイッチ12に直列接続された第2のスイッチ13を備える。主幹制御器は、ハンドルにより電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする回生カットスイッチを備える。制御装置2は、主幹制御器から電制運転の指令を受けても、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13を開放したままとし、主幹制御器から力行運転の指令を受けるまでの間、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13の開放を維持する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のき電電圧を有する電化区間を走行可能な鉄道車両(複電圧車)の制御システム及び制御方法に関するものである。
き電電圧の異なる電化区間が存在する場合、デッドセクション(無電圧区間)を設けて異電位の電化区間を電気的に絶縁している。なお、デッドセクションはアースからも絶縁される。
鉄道車両の電力変換装置には、フィルタコンデンサが一般的に搭載されている。フィルタコンデンサは主回路の高速度遮断器及び単位スイッチを介して架線又は第三軌条(以下、単に架線という)に接続される。フィルタコンデンサは、電力変換装置の起動時には充電抵抗を経由して突入電流が発生しないように充電され、通常動作時には架線電圧と同電圧に充電されている。
ここで、フィルタコンデンサが架線電圧で充電され、かつ架線に接続された状態で、鉄道車両がデッドセクションを通過して異電位の電化区間に進入した場合について考える。フィルタコンデンサと架線は異なる電位であるため、フィルタコンデンサの電位が架線の電位よりも高い場合は、架線側へ急激に電流が流れる。すると、架線側では急激な負荷電流変化により変電所のトリップが発生し、架線への電力供給が停止してしまう。一方、架線の電位がフィルタコンデンサの電位よりも高い場合は、フィルタコンデンサ側へ急激に電流が流れる。すると、電力変換装置は高速度遮断器のトリップにより動作を停止させてしまう。
このため、鉄道車両がデッドセクションを通過する場合、惰行運転し、フィルタコンデンサと架線を単位スイッチにより切り離す。これにより、電力変換装置の電圧検出器がデッドセクションの無電圧を検知する。電力変換装置は、無電圧を検知後、フィルタコンデンサの電荷を放電し、デッドセクションを通過後に再度充電抵抗を介してフィルタコンデンサに充電することにより、急激な電流変動を防止する。
しかし、回生ブレーキ及び発電ブレーキを併用する回生・発電ブレンディングブレーキを行う鉄道車両の場合、電制(回生ブレーキ又は発電ブレーキ)状態でデッドセクションに進入すると、鉄道車両は電力を架線に回生させるためフィルタコンデンサと架線の間を接続したままの状態となる。そのため、電圧検出器はフィルタコンデンサの電圧を検出してしまい、デッドセクションによる無電圧を検知できない。その結果、デッドセクション進入前の架線の電圧をフィルタコンデンサが保持したままデッドセクションを通過し、次の異電位の電化区間に進入した瞬間に急激な電流変動が発生する。したがって、鉄道車両が電制運転でデッドセクションに進入した場合でも、急激な電流変動が発生しないようにする必要がある。
そこで、インバータの前段に昇降圧チョッパ装置を設け、昇降圧チョッパ装置によって電圧を昇圧又は降圧することにより、インバータに印加される電圧を一定とし、2つの異なるき電電圧を有する電化区間でスムーズな相互の乗り入れを可能とする方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2011−130579号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、新たに昇降圧チョッパ装置を追加するため、装置の構成や制御が複雑化し、装置規模やコストが増大するという問題があった。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、電制運転でデッドセクションに進入しても、デッドセクションを自動的に検知し、急激な電流変動なく、つまり、高速遮断器及び変電所がトリップすることなく、デッドセクションを通過することが可能な鉄道車両の制御システム及び制御方法を特別な装置を追加することなく提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る鉄道車両の制御システムは、鉄道車両の制御システムであって、集電装置により集電した電力を変換するインバータと、前記集電装置と前記インバータの間に、充電抵抗が並列接続された第1のスイッチと、前記第1のスイッチに直列接続された第2のスイッチと、を備える電力変換装置と、ハンドルにより電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする回生カットスイッチを備える主幹制御器と、前記主幹制御器から電制運転の指令を受けても、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開放したままとし、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けるまでの間、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開放を維持する制御装置と、を備える。
さらに、本発明に係る鉄道車両の制御システムにおいて、前記電力変換装置は、前記集電装置から入力される電圧値を検出する電圧検出器と、前記インバータに並列接続されるフィルタコンデンサを備え、前記制御装置は、前記電圧検出器にて検出された電圧値に基づき、第1の電化区間からデッドセクションに進入したことを検知し、その後、前記電圧検出器にて検出された電圧値に基づき、前記デッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサの電圧値が前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する。
さらに、本発明に係る鉄道車両の制御システムにおいて、前記制御装置は、前記デッドセクションに進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサを放電させ、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けた後、前記第2のスイッチを投入し、前記フィルタコンデンサを前記充電抵抗を介して充電させて前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る鉄道車両の制御方法は、電力変換装置と、主幹制御器と、制御装置とを備える鉄道車両の制御方法であって、電力変換装置は、集電装置と直列に、充電抵抗が並列接続された第1のスイッチと、前記第1のスイッチに直列接続された第2のスイッチとを備えており、前記主幹制御器により、電制運転の指令を強制的に発電ブレーキ運転の指令とするステップと、前記制御装置により、前記主幹制御器から電制運転の指令を受けても前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開放したままとし、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けるまでの間、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開放を維持するステップと、を含む。
さらに、本発明に係る鉄道車両の制御方法において、前記電力変換装置は、インバータに並列接続されるフィルタコンデンサを備え、前記制御装置により、前記電力変換装置に入力される電圧値に基づき、第1の電化区間からデッドセクションに進入したことを検知するステップと、前記制御装置により、前記電力変換装置に入力される電圧値に基づき、前記デッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知するステップと、前記制御装置により、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサの電圧値が前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御するステップと、を更に含む。
さらに、本発明に係る鉄道車両の制御方法において、前記制御装置により、前記デッドセクションに進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサを放電させるステップを更に含み、前記フィルタコンデンサの電圧値を制御するステップは、前記制御装置により、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けた後、前記第2のスイッチを投入し、前記フィルタコンデンサを前記充電抵抗を介して充電させて前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する。
本発明によれば、電制運転でデッドセクションに進入しても、デッドセクションを自動的に検知し、急激な電流変動なく、つまり、高速遮断器及び変電所がトリップすることなく、デッドセクションを通過することができるようになる。また、本発明によれば、特別な装置を追加することなく、装置の規模やコストを増大させずに、上記を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る鉄道車両の制御システムの構成例を示すブロック図である。 図1に示す鉄道車両を併結させたときの構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る鉄道車両の制御方法を説明するタイミングチャートである。 従来の鉄道車両の制御方法による問題を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る、複数のき電電圧を有する電化区間を走行可能な鉄道車両の制御システムの構成例を示すブロック図である。図1に示す例では、制御システムは、電力変換装置1と、制御装置2と、主幹制御器6と、を備える。電力変換装置1は、高速度遮断器(HB)11と、単位スイッチ12(LB1)と、単位スイッチ(LB2)13と、充電抵抗(CHR)14と、フィルタリアクトル(FL)15と、電圧検出器(DCPT1)16と、電圧検出器(DCPT2)17と、フィルタコンデンサ(FC)18と、放電用スイッチ19と、放電抵抗(DCHR)20と、インバータ21とを備える。
図1に示す本実施形態では、集電装置4としてパンタグラフを用いて架線3から集電する架空電車線方式(架線集電方式)を示しているが、本発明は集電装置4として集電靴を用いて第三軌条から集電する第三軌条方式においても適用することができる。
電力変換装置1は、架空電車線方式又は第三軌条方式により集電した直流電力を三相交流電力に変換し、主電動機5に出力する。なお、電力変換装置1は、き電電圧の高い電化区間の絶縁クラスを有し、かつ、き電電圧の低い電化区間で使用される電流値に耐えられるものとする。
集電装置4には直列に、高速度遮断器11、単位スイッチ12,13、及びフィルタリアクトル15が接続され、単位スイッチ12には並列に充電抵抗14が接続される。
高速度遮断器11は、過電流が流れた場合に、電力変換装置1を保護するために自動的に開放し、過電流を遮断する。なお、制御装置2の制御により高速度遮断器11の投入(通電)及び開放(遮断)を制御するようにしてもよい。
単位スイッチ12(第1のスイッチ)は、充電抵抗14と並列接続され、制御装置2の制御により、集電装置4にて集電した電力の投入及び開放を行う。単位スイッチ13(第2のスイッチ)は、単位スイッチ12と直列接続され、制御装置2の制御により、集電装置4にて集電した電力の投入及び開放を行う。
単位スイッチ12及び単位スイッチ13を開放すると、集電装置4にて集電した電力はフィルタコンデンサ18及びインバータ21に入力されなくなる。単位スイッチ12のみ開放した場合には、集電装置4にて集電した電力は充電抵抗14を介してフィルタコンデンサ18及びインバータ21に入力される。
電圧検出器16は、集電装置4及び高速度遮断器11の接続点と、接地点との間に設けられ、集電装置4から電力変換装置1に入力される入力電圧値VLを検出し、検出した電圧値を制御装置2に通知する。
フィルタコンデンサ18は、インバータ21に並列接続される。
電圧検出器17は、フィルタコンデンサ18の端子間に並列接続され、フィルタコンデンサ18の電圧値VCを検出し、検出した電圧値を制御装置2に通知する。
放電用スイッチ19は、制御装置2により投入及び開放が制御され、放電抵抗20を介してフィルタコンデンサ18に蓄積された電荷を放電させる。
インバータ21は、制御装置2の制御により、IGBTやGTOなどの電力用半導体素子をスイッチングして、集電した直流電力を三相交流電力に変換し、主電動機5に出力する。インバータ21は一般的には、VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)制御により、三相交流電力の電圧及び周波数を変化させる。
主幹制御器6は、ハンドル61と、回生カットスイッチ62とを備える。ハンドル61は、運転士による操作により、力行運転、惰行運転、電制運転のノッチ指令を制御装置2に通知する。回生カットスイッチ62は、ハンドル61により電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする。つまり、発電ブレーキ運転のみが選択されて回生ブレーキ運転は選択されないようにする。
制御装置2は、主幹制御器6から惰行運転の指令を受けると、単位スイッチ12,13を開放する。その後、主幹制御器6から電制運転の指令を受けても、単位スイッチ12,13を開放したままとし、主幹制御器6から力行運転の指令を受けるまでの間、単位スイッチ12,13の開放を維持する。電制運転は回生ブレーキ運転及び発電ブレーキ運転が併用されるが、本発明では回生カットスイッチ62により電制運転は強制的に発電ブレーキ運転となるため、電制運転時に単位スイッチ12,13を投入する必要はない。
単位スイッチ12,13が開放されていると、制御装置2は、電圧検出器16にて検出された電圧値VCに基づき、第1の電化区間からデッドセクションに進入したこと、及びデッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知することができる。制御装置2は、デッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知すると、フィルタコンデンサの電圧値が第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する。具体的には、制御装置2はデッドセクションに進入したことを検知すると、フィルタコンデンサ18を放電抵抗20を介して放電させる。そして、第2の電化区間に進入したことを検知すると、主幹制御器6から力行運転の指令を受けた後、単位スイッチ13を投入し、フィルタコンデンサ18を充電抵抗14を介して充電させて第2の電化区間のき電電圧値と等しくさせる。
図2は、図1に示す鉄道車両を2台併結させたときの構成例を示すブロック図である。併結列車で回生ブレーキ運転を行うと、併結相手に互いに電力を供給する場合がある。この場合、単位スイッチ12,13は投入されたままとなるため、デッドセクションに進入しても、電圧検出器16はフィルタコンデンサ18の電圧値を検出する。よって、制御装置2は、デッドセクションに進入したことを電圧検出器16によって検出することができない。また、集電装置4と直列に電流検出器を配置したとしても、単位スイッチ12,13は投入されたままであるとデッドセクションに進入しても電流が流れてしまうため、デッドセクションに進入したことを電流検出器によって検出することもできない。そこで、本発明では、回生カットスイッチ62により、ハンドル61により電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする
次に、第1の電化区間からデッドセクションを経由して第2の電化区間を走行する際の制御方法について説明する。まず、図4を参照して、回生カットスイッチ62を有しない場合に、電制運転でデッドセクションに進入すると突入電流が発生することを説明し、次に図3を参照して、回生カットスイッチ62による制御を行うことにより、電制運転でデッドセクションに侵入しても突入電流を防止できることを説明する。なお、図3,4では第1の電化区間の電圧値を750V、第2の電化区間の電圧値を1500Vとして説明するが、この電圧値に限定されるものではない。
図4は、第1の電化区間からデッドセクションを経由して第2の電化区間を走行する場合の、従来の鉄道車両の制御方法を説明するタイミングチャートである。ここでは、鉄道車両が電制運転でデッドセクションに進入する際のタイミングチャートを示している。
電制運転の場合、回生ブレーキ運転時には併結列車と互いに電力供給を行うため、単位スイッチ12及び13は投入される。そのため、電圧検出器16により検出される入力電圧値VL及び電圧検出器17により検出されるコンデンサ電圧値VCは、デッドセクションに進入しても、750Vのままとなる(タイミングA)。
一方、集電装置4から電力変換装置1に入力される入力電流値ILは、併結相手に電力供給する場合には負となり、併結相手から電力を受取る場合には正となる(タイミングB)。この図では、併結相手に電力供給する場合を示している。なお、デッドセクションに進入しても入力電流値ILは0Aにはならないため、入力電流値ILによりデッドセクションを検知することはできない。
その後、先頭車両の集電装置4が第2の電化区間の架線3と接触すると、入力電圧値VL及びコンデンサ電圧値VCは第2の電化区間の電圧値である1500Vとなる(タイミングC)。すると、電力変換装置1には突入電流が流れ、入力電流値ILは大きな値となる。電力変換装置1を保護するために高速度遮断器11は開放され、また、変電所のトリップが発生する(タイミングD)。高速度遮断器11が開放されると、入力電流値ILは0Aとなる。また、突入電流が発生すると、制御装置2はインバータ21を停止させ、惰行運転に切替える(タイミングE)。
図3は、第1の電化区間からデッドセクションを経由して第2の電化区間を走行する場合の、本発明の一実施形態に係る鉄道車両の制御方法を説明するタイミングチャートである。ここでは、鉄道車両が惰行運転から電制運転に切り替え、その後デッドセクションに進入する際のタイミングチャートを示している。
第1の電化区間では、電圧検出器16により検出される入力電圧値VLは750Vであり、電圧検出器17により検出されるコンデンサ電圧値VCも750Vである。
制御装置2は、惰行運転時には単位スイッチ12及び単位スイッチ13を開放する。惰行運転から電制運転に切り替えた際も(タイミングa)、回生カットスイッチ62により電制運転は強制的に発電ブレーキ運転となるため、制御装置2は単位スイッチ12及び単位スイッチ13を開放したままとする(タイミングb)。
電制運転に切り替え時に単位スイッチ12及び単位スイッチ13は開放されたままであるため、集電装置4から電力変換装置1に入力される入力電流値ILは0Aとなる(タイミングc)。また、鉄道車両がデッドセクションに進入しても、単位スイッチ12及び単位スイッチ13は開放されたままであるため、入力電流値ILは0Aを維持する(タイミングd)。
併結車両全てがデッドセクションに進入すると(厳密には全ての集電装置4が架線3から離れると)、電力供給が断たれるため、電圧検出器16により検出される入力電圧値VLは0Vとなる(タイミングe)。制御装置2は、電圧検出器16により検出される入力電圧値VLが所定の閾値以下(例えば0V)になると、放電用スイッチ19を投入し、放電抵抗20を介してフィルタコンデンサ18に蓄積された電荷を放電させる(タイミングf)。また、制御装置2は、入力電圧値VLが所定の閾値以下(例えば0V)になると、インバータ21を制御して電制状態から惰行状態に切替え、鉄道車両はデッドセクションを惰行により通過する(タイミングg)。
その後、鉄道車両が第2の電化区間に進入すると、電圧検出器16により検出される入力電圧値VLは1500Vとなる(タイミングh)。制御装置2は、入力電圧値VLが所定の閾値以上(例えば1500V)になると、第2の電化区間に進入したと判断する。
その後、制御装置2は、力行運転(ノッチオン)の指令を主幹制御器6から受けると(タイミングi)、単位スイッチ13を投入する(タイミングj)。すると、単位スイッチ12は開放されているため、フィルタコンデンサ18は充電抵抗14を経由して充電する(タイミングk)。このようにして、フィルタコンデンサ18は充電する際に充電抵抗14を経由するため、入力電流ILの急激な電流変化を防止することができる。制御装置2は、単位スイッチ13を投入後、所定のタイミングで単位スイッチ12を投入する(タイミングl)。
このように、本発明では、主幹制御器6は、ハンドル61により電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする回生カットスイッチ62を備え、制御装置2は、主幹制御器6から電制運転の指令を受けても、第1のスイッチ12及び第2のスイッチ13を開放したままとし、主幹制御器6から力行運転の指令を受けるまでの間、単位スイッチ12及び単位スイッチ13の開放を維持する。
このような制御を行うことにより、デッドセクションを自動的に検知でき、電制運転状態でデッドセクションに進入しても、急激な電流変動なく、つまり、高速遮断器及び変電所がトリップすることなく、デッドセクションを通過することができるようになる。また、電力変換装置1の構成は従来の電力変換装置と同じであるため、装置の規模やコストを増大させたりすることなく、複電圧車を実現することができる。
上述の実施形態は、代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
本発明によれば、電制運転でデッドセクションに進入しても、急激な電流変動なくデッドセクションを通過することが可能になるため、複電圧車の制御に有用である。
1 電力変換装置
2 制御装置
3 架線
4 集電装置
5 主電動機
6 主幹制御器
11 高速度遮断器
12,13 単位スイッチ
14 充電抵抗
15 フィルタリアクトル
16,17 電圧検出器
18 フィルタコンデンサ
19 放電用スイッチ
20 放電抵抗
21 インバータ
61 ハンドル
62 回生カットスイッチ

Claims (6)

  1. 鉄道車両の制御システムであって、
    集電装置により集電した電力を変換するインバータと、
    前記集電装置と前記インバータの間に、充電抵抗が並列接続された第1のスイッチと、前記第1のスイッチに直列接続された第2のスイッチと、
    を備える電力変換装置と、
    ハンドルにより電制運転の指令が行われると、強制的に発電ブレーキ運転の指令とする回生カットスイッチを備える主幹制御器と、
    前記主幹制御器から電制運転の指令を受けても、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開放したままとし、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けるまでの間、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開放を維持する制御装置と、
    を備える制御システム。
  2. 前記電力変換装置は、前記集電装置から入力される電圧値を検出する電圧検出器と、前記インバータに並列接続されるフィルタコンデンサを備え、
    前記制御装置は、前記電圧検出器にて検出された電圧値に基づき、第1の電化区間からデッドセクションに進入したことを検知し、その後、前記電圧検出器にて検出された電圧値に基づき、前記デッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサの電圧値が前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する、請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記制御装置は、前記デッドセクションに進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサを放電させ、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けた後、前記第2のスイッチを投入し、前記フィルタコンデンサを前記充電抵抗を介して充電させて前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する、請求項2に記載の制御システム。
  4. 電力変換装置と、主幹制御器と、制御装置とを備える鉄道車両の制御方法であって、
    電力変換装置は、集電装置と直列に、充電抵抗が並列接続された第1のスイッチと、前記第1のスイッチに直列接続された第2のスイッチとを備えており、
    前記主幹制御器により、電制運転の指令を強制的に発電ブレーキ運転の指令とするステップと、
    前記制御装置により、前記主幹制御器から電制運転の指令を受けても前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを開放したままとし、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けるまでの間、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの開放を維持するステップと、
    を含む制御方法。
  5. 前記電力変換装置は、インバータに並列接続されるフィルタコンデンサを備え、
    前記制御装置により、前記電力変換装置に入力される電圧値に基づき、第1の電化区間からデッドセクションに進入したことを検知するステップと、
    前記制御装置により、前記電力変換装置に入力される電圧値に基づき、前記デッドセクションから第2の電化区間に進入したことを検知するステップと、
    前記制御装置により、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサの電圧値が前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御するステップと、
    を更に含む、請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記制御装置により、前記デッドセクションに進入したことを検知すると、前記フィルタコンデンサを放電させるステップを更に含み、
    前記フィルタコンデンサの電圧値を制御するステップは、前記制御装置により、前記第2の電化区間に進入したことを検知すると、前記主幹制御器から力行運転の指令を受けた後、前記第2のスイッチを投入し、前記フィルタコンデンサを前記充電抵抗を介して充電させて前記第2の電化区間のき電電圧値と等しくなるように制御する、請求項5に記載の制御方法。
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