JP2017030589A - 減揺装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 船体の減揺と共にヒールの抑制を図る。
【解決手段】 船体2に、左右方向に沿って配置されたガイドレール6と、ガイドブロック7を介してガイドレール6に移動可能に取り付けられた可動マス8と、可動マス8を左右に移動させるリニアモータ9とを備えた減揺装置本体3を設ける。更に、船体2の動揺センサ4と、リニアモータ9の制御装置5を備えて減揺装置1を形成する。船上クレーン13にて、スプレッダ17に保持した荷12をトロリ16と共に左方向に移動させるときには、トロリ16とそれに吊られた物体の質量と位置によって船体2に生じるモーメントを、制御装置5により可動マス8を右方向に移動させる制御により相殺させる。動揺センサ4によって船体2の動揺が検出される場合は、制御装置5により可動マス8を船体2の動揺に対し位相をずらして往復移動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、船体の減揺を行う減揺装置に関するものである。
船舶の船体について波浪や風等による動揺(ローリング)を抑制(軽減)するための装置の一つとしては、可動マスをアクチュエータで駆動する能動型の減揺装置(アクティブ式減揺装置)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、船舶は、船体に装備された船上クレーンを用いて舷側からの荷の積み降ろし作業(荷役作業)を行うと、荷が移動することに伴って、船体に静的な横傾斜(以下、ヒールという)が生じることがある。
このようなヒールが船体に生じた状態では、船上クレーン等の荷の積み降ろし作業に使用する装備について、陸側(岸壁側)を基準とする相対的な上下方向位置や角度に変化が生じる。又、船上クレーンによって搬送される荷自体についても、陸側を基準とする相対的な上下方向位置に変化が生じる。そのため、船体と陸上との間で荷役作業を行うときは、船体のヒールの影響を考慮する必要が生じ、荷役作業の効率に影響しているというのが実状である。
特許第4413927号公報
そのため、前記のような荷役作業を行う際は、船体のヒールは抑制されることが好ましいが、従来の減揺装置は、船体に生じる動的(周期的)な横傾斜である動揺を抑制することは可能であるが、船体のヒール(静的な横傾斜)を抑制する機能は特に備えていない。
そこで、本発明は、減揺装置の更なる改善として、船体の動揺の抑制とヒールの抑制とを共に図ることができる減揺装置を提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するために、船体に動揺が生じる方向に沿って該船体に配置されたガイドと、前記ガイドに沿って移動する可動マスと、前記可動マスを前記ガイドに沿わせて移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記船体に動揺が生じると、前記アクチュエータに、設定されたストロークで前記可動マスを前記動揺に対し位相をずらして往復動作させる指令を与える機能と、前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じるとき又は偏りが生じたときに、前記アクチュエータに、前記可動マスの往復動作用の原点の位置を前記船体のバランスが偏る方向とは逆の方向へ移動させる指令を与える機能とを備える構成を有する減揺装置とする。
前記船体には、荷の搬送を行う船上クレーンが備えられ、前記制御装置は、前記船上クレーンより入力される情報を基に前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じると判断されるときに、前記アクチュエータへ前記指令を与える機能を備える構成としてある。
前記船上クレーンは、左右方向に移動可能なトロリと該トロリより吊られた吊具とを備えた構成とし、前記制御装置は、前記船上クレーンより入力される前記吊具の位置の情報を基に、前記アクチュエータへ前記指令を与える構成としてある。
前記船体には傾斜計が備えられ、前記制御装置は、前記傾斜計からの入力を基に前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じたと判断されるときに、前記アクチュエータへ前記指令を与える機能を備える構成としてある。
本発明の減揺装置によれば、船体の動揺の抑制とヒールの抑制とを共に図ることができる。
減揺装置の第1実施形態を示す概要図である。 第1実施形態の減揺装置本体を拡大して示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図である。 (a)(b)はそれぞれ第1実施形態の減揺装置の使用状態を示す図である。 第1実施形態の効果検証例として数値解析に用いた力学モデルを示す図である。 数値解析で用いた荷の移動の速度パターンを示す図である。 第1実施形態の効果検証例の数値解析結果を示すもので、(a)は荷の変位の時刻歴応答波形を、(b)は可動マスの変位の時刻歴応答波形を、(c)は船体の横揺れ角度の時刻歴応答波形をそれぞれ示す図である。 第1実施形態の比較例の数値解析結果を示すもので、(a)は荷の変位の時刻歴応答波形を、(b)は可動マスの変位の時刻歴応答波形を、(c)は船体の横揺れ角度の時刻歴応答波形をそれぞれ示す図である。 第1実施形態の効果検証の別の例の数値解析結果を示すもので、(a)は荷の変位の時刻歴応答波形を、(b)は可動マスの変位の時刻歴応答波形を、(c)は船体の横揺れ角度の時刻歴応答波形をそれぞれ示す図である。 減揺装置の第2実施形態を示す概要図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は減揺装置の第1実施形態を示すもので、減揺装置を船体の船首尾方向の一方から見た概要図である。図2は、図1における減揺装置本体を拡大して示すもので、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図である。図3は、本実施形態の減揺装置の使用状態を示すもので、図3(a)は荷が船上クレーンにより岸壁の上方まで搬送された状態を、図3(b)は荷が岸壁に降ろされた状態をそれぞれ示す図である。
本明細書では、説明の便宜上、平面視で船体の中心を基準として船首のある方向を前、船尾のある方向を後、右舷のある方向を右、左舷のある方向を左という。
本明細書では、説明の便宜上、図1のように船体2の重心Gが船体中心線Cに位置している状態を、「船体2の左右のバランスが取れている」という。又、該状態に対して、船体中心線Cの左側と右側で重量の差が生じたり、物体の船体中心線Cからの距離が変化したりすることに伴って、船体2の重心Gが船体中心線Cよりも左側にずれる現象を、「船体2のバランスに左側への偏りが生じる」といい、船体2の重心Gが船体中心線Cよりも右側にずれる現象を、「船体2のバランスに右側への偏りが生じる」という。
本実施形態の減揺装置は、図1に符号1で示すもので、船舶の船体2に設けられた減揺装置本体3と、船体2の動揺を検出する動揺センサ4と、減揺装置本体3の制御装置5とを備えた構成とされている。
減揺装置本体3は、図2(a)(b)に示すように、船体2に動揺(ローリング)が生じる方向である左右方向に沿って船体2に設置されたガイドレール6と、ガイドレール6にガイドブロック(スライダ)7を介して長手方向(すなわち左右方向)に移動可能に取り付けられた可動マス8と、可動マス8を移動するアクチュエータとしてのリニアモータ9とを備えた構成とされている。
ガイドレール6は、たとえば、図2(b)に示すように2本としてあり、この2本のガイドレール6が前後方向に間隔を隔てて平行に設けられている。可動マス8は、各ガイドレール6に、それぞれ2個ずつのガイドブロック7を介して取り付けられている。
なお、ガイドレール6の数は3本以上の複数でもよい。又、ガイドレール6は、可動マス8の長手方向(左右方向)への移動をガイドすることができれば、1本でもよい。ガイドブロック7の数は、可動マス8を支持することができれば、可動マス8の質量等に応じて任意の数としてよい。ガイドレール6とガイドブロック7は、リニアガイドを構成していることが好ましいが、リニアガイドに限定されるものではなく、ガイドレール6の長手方向に沿ってガイドブロック7がスライドできるようになっていれば、任意のガイド機構、スライド機構を備えていてもよい。
図2(a)に示すガイドレール6に沿う可動マス8の移動範囲Rは、次のように設定されている。
船体2に生じる動揺を減揺(抑制)する場合は、可動マス8を船体2の動揺に対し90度位相をずらして(遅らせて)左右方向へ往復動作させるようにすればよい。この減揺の基本原理は、従来の能動型の減揺装置と同様である。
図2(a)に示すように、船体2の動揺の減揺を行うために可動マス8の往復動作に設定されるストロークsの長さがh[m]であるとする。このストロークsの長さは、従来の能動型の減揺装置における可動マスのストロークと同様に設定される長さである。このストロークsの範囲内において、可動マス8の往復動作の中心となる位置、すなわち、船体2の動揺の減揺が必要とされないときに可動マス8が配置される位置を往復動作用の原点Oとする。
可動マス8の移動範囲Rは、中央部に、船体2の重心Gが船体中心線Cに位置している状態(図1参照)のときに原点Oが配置される基準位置ROが設定され、基準位置ROの左右両側には、後述する制御装置5の機能によって原点Oの位置を移動させるための原点移動領域Fが設定されている。
可動マス8は、原点移動領域Fの両端部に原点Oが配置されている場合にも、その原点Oを中心としてストロークsでの往復動作が可能とされている。
したがって、移動範囲Rの全長は、原点移動領域Fの両側に、ストロークsの1/2の長さ(h/2[m])をそれぞれ足した長さに設定されている。この移動範囲Rを実現するために、ガイドレール6は、移動範囲Rの全長以上の長さに設定されている。
なお、従来の能動型の減揺装置では、可動マスの移動範囲は、可動マスの往復動作のストロークに対応して設定されている。したがって、本実施形態における可動マス8の移動範囲Rは、従来の能動型の減揺装置における可動マスの移動範囲に比して、原点移動領域Fの分、拡大されている。
リニアモータ9は、図2(a)(b)に示すように、ガイドレール6の間に設けられた固定子9aと、固定子9aに臨む配置で可動マス8に取り付けられた移動子9bとを備えた構成とされている。これにより、リニアモータ9は、移動子9bと一緒に可動マス8を左右方向に移動することができる。
減揺装置本体3には、図2(b)に示すように、ガイドレール6の長手方向における可動マス8の位置、すなわち、可動マス8の左右方向の位置の検出を行う可動マス8用の位置センサとして、たとえば、リニアスケール10が設けられている。リニアスケール10による可動マス8の位置の検出信号は、制御装置5に入力される。
動揺センサ4は、たとえば、レートジャイロのような角速度センサとされていて、図1に示すように、船体2に設置されている。動揺センサ4による船体2の角速度の検出信号は、制御装置5に入力される。
制御装置5は、動揺センサ4からの入力に基づいて船体2の動揺の発生を検出すると、船体2の動揺が低減するように可動マス8を往復動作させる機能(以下、減揺機能という)を備えている。更に、制御装置5は、船体2のバランスに左右いずれか一方への偏りが生じるときに、可動マス8の原点Oの位置を左右の他方側へ移動させて船体2のヒールを抑制する機能(以下、ヒール抑制機能という)を備えている。
先ず、制御装置5の減揺機能について説明する。
制御装置5は、動揺センサ4から船体2の角速度の検出信号が入力されると、該角速度を基に船体2の動揺を検出し、検出された動揺を低減させるよう、制御理論を用いて可動マス8のフィードバック制御を行う機能を備えている。
たとえば、制御装置5は、動揺センサ4から入力される角速度について積分を行って船体2の横揺れ角度θを求め、この横揺れ角度θを設定された許容範囲内にするためのフィードバック制御を行う。
制御理論は、たとえば、LQ制御理論が適用される。θを船体2の横揺れ角度、zを可動マス8の位置(基準位置ROから岸壁側(左側)を正とする左右水平方向の距離)とすると、両変数とその微分値である速度で構成される状態変数は、X=[θ z dθ/dt dz/dt]になる。
よって、可動マス8のフィードバック制御に関する制御入力(変位指令)Ufbは、次の式(1)のようになる。
fb=−KX
=−(k・θ+k・z+k・(dθ/dt)+k・(dz/dt)) …(1)
ここで、K=[k]はフィードバックゲインである。
次に、制御装置5のヒール抑制機能について説明する。
制御装置5のヒール抑制機能は、たとえば、荷役作業を行う際に、船体2の左右のバランスが取れている状態から左右のいずれか一方への偏りが生じることを予測して、可動マス8の原点Oの位置を左右の他方側へ移動させるフィードフォワード制御を行う機能とされている。
一例として、図1、図3(a)(b)に示すように、船舶が、船体2の左舷側で岸壁11に接舷した状態で、船体2上と岸壁11との間で荷12の積み降ろしを行う場合について説明する。
船体2には、荷12を搬送するための船上クレーン13が備えられている。たとえば、荷12はコンテナとされ、船上クレーン13はガントリー形式のクレーンとされている。
船上クレーン13は、船体2上に設けられたガントリー14を備え、ガントリー14には、左側に、岸壁11の上方位置まで突出するブーム15が設けられている。このブーム15は、たとえば、ガントリー14に左右方向にスライド可能に保持されるか、あるいは、前後方向に回動可能に保持されていて、荷役作業を行うときに側方に張り出すように配置される。
ガントリー14には、ガントリー14及びブーム15に沿って左右方向に移動可能なトロリ16が取り付けられている。トロリ16の下方には、吊具としてのスプレッダ17が、ワイヤロープ18を介して昇降可能に吊り下げられている。したがって、船上クレーン13で荷役作業を行うときには、トロリ16とスプレッダ17とワイヤロープ18が左右方向へ移動する。
船上クレーン13は、船体2に積載されている荷12を岸壁11へ搬送するときには、図1に示すように、ガントリー14にトロリ16を配置した状態で、スプレッダ17により荷12を保持した後、スプレッダ17と共に荷12を吊り上げる。
次に、図3(a)に示すように、トロリ16がガントリー14からブーム15に沿い岸壁11の上方位置まで移動する。次いで、船上クレーン13は、図3(b)に示すように、トロリ16に吊られていたスプレッダ17と荷12を岸壁11に降ろす。
その後、船上クレーン13は、スプレッダ17による荷12の保持を解除して、スプレッダ17を図3(b)に二点鎖線で示すように吊り上げる。これにより、荷12は、岸壁11側に受け渡される。
岸壁11から船体2上へ荷12を搬送する場合は、船上クレーン13は、前記手順とは逆の手順で操作される。
ここで、図1に示した状態から図3(a)に示した状態に移行する過程を考えると、該過程では、トロリ16、ワイヤロープ18、スプレッダ17及び荷12の質量の存在する位置が、船体中心線Cに対して相対的に左方向へ徐々に変位する。このため、図1に示した状態で船体2の左右のバランスが取れているとすると、図3(a)の状態に移行する過程では、船体2のバランスに左側への偏りが生じ、その偏りが徐々に増大することが予測される。
又、図3(b)に示す状態について考えると、該状態では、荷12とスプレッダ17の質量は岸壁11で受けられて支持されるが、トロリ16とワイヤロープ18の質量はブーム15によって支持されている。このため、図3(b)に示した状態では、図3(a)に示した状態に比して軽減されるとしても、船体2のバランスに左側への偏りが生じた状態となることが予測される。
更に、図3(b)に二点鎖線で示すように、空荷のスプレッダ17を吊り上げた状態について考えると、該状態では、トロリ16とスプレッダ17とワイヤロープ18の質量がブーム15によって支持される。この状態では、図3(b)にスプレッダ17を実線で示した状態よりもスプレッダ17の質量の分が加わった状態で、船体2のバランスに左側への偏りが生じた状態となることが予測される。
以上のように予測される船体2のバランスに左側への偏りが生じた状態では、船体2に左側にヒールさせようとするモーメントが生じる。このモーメントは、トロリ16の質量とトロリ16に吊られている物体の質量の和の質量をmとし、この質量が存在している位置(船体中心線Cを基準とする左右水平方向の距離、左方向を正とする)をzとすると、m・zで算出される。
なお、船上クレーン13は、スプレッダ17による荷12の保持を行うときには、スプレッダ17の位置を荷12の位置に合わせて配置する。又、スプレッダ17に荷12が保持されている場合は、スプレッダ17の位置が分かれば、荷12の位置が分かる。更に、スプレッダ17の位置が分かれば、スプレッダ17を吊っているトロリ16とワイヤロープ18の位置も分かる。
又、船上クレーン13では、トロリ16とスプレッダ17とワイヤロープ18の重心の位置や質量は既知である。更に、トロリ16は、通常、スプレッダ17に荷12を保持して吊り上げるときに、その荷12の質量を検出する手段を備えている。
そこで、船上クレーン13は、制御装置5へ、スプレッダ17の位置の情報と、スプレッダ17に荷12が保持されているか否かの情報と、スプレッダ17に荷12が保持されている場合はその荷12の質量の情報とを送るようにしてある。
制御装置5は、船上クレーン13より前記の各情報が入力されると、該入力情報と、既知であるトロリ16とスプレッダ17とワイヤロープ18の重心の位置及び質量の情報とを基に、図1の状態から図3(a)の状態に移行する過程、図3(a)の状態、図3(b)の状態、スプレッダ17を図3(b)に二点鎖線で示したように吊り上げた状態のそれぞれについて、前述のモーメント(m・z)を相殺するように可動マス8の位置をフィードフォワード制御する。
可動マス8のフィードフォワード制御に関する制御入力(変位指令)Uffは、次の式(2)のようになる。
ff=−m/m・z …(2)
ここで、mは可動マス8の質量である。
したがって、制御装置5による可動マス8の制御入力は、前述した減揺機能によるフィードバック制御のための制御入力と、ヒール抑制機能によるフィードフォワード制御のための制御入力との和として得られ、次の式(3)となる。
U=Ufb+Uff
=−[(k・θ+k・z+k・(dθ/dt)+k・(dz/dt))
+m/m・z] …(3)
制御装置5は、式(3)によって制御入力が求まると、その制御入力をリニアモータ9に与えて可動マス8の位置を制御する。
これにより、船上クレーン13を用いて船体2上から岸壁11へ荷12の搬送を行うときには、トロリ16と荷12を吊るスプレッダ17及びワイヤロープ18の質量の存在する位置が左方向へ移動するときに、制御装置5のフィードフォワード制御によって可動マス8の位置が徐々に右方向へ移動する。このため、船体2には左右方向にヒールさせるようなモーメントが作用しなくなるので、船体2のヒールは抑制される。
又、船上クレーン13を用いて岸壁11から船体2上へ荷12の搬送を行うときには、トロリ16と荷12とスプレッダ17とワイヤロープ18の質量の存在する位置が右方向へ移動するときに、制御装置5のフィードフォワード制御によって可動マス8が徐々に左方向へ移動する。この場合も、船体2には左右方向にヒールさせるようなモーメントが作用しなくなるので、船体2のヒールは抑制される。
更に、船上クレーン13にて、スプレッダ17が空荷の状態でトロリ16を左右方向に移動させるときにも、制御装置5のフィードフォワード制御によって可動マス8の位置が制御されるため、船体2には左右方向にヒールさせるようなモーメントが作用しなくなり、船体2のヒールは抑制される。
船体2に動揺が生じた場合は、荷12の搬送の有無にかかわらず、制御装置5は、その時点で可動マス8が位置している個所を原点Oとして、動揺センサ4によって検出される船体2の動揺に対して位相をずらした状態で可動マス8を往復動作させるフィードバック制御を行う。このため、船体2の動揺は低減される。
このように、本実施形態の減揺装置1によれば、船体2の動揺の低減とヒールの抑制とを共に図ることができる。
そのため、本実施形態の減揺装置1を備えた船舶は、船上クレーン13を用いて荷役作業を行うときに、荷12を移動させても船体2のヒールを抑制することができるため、船上クレーン13やその他の荷12の積み降ろしに使用する装備、更には、荷12自体について、岸壁11側(陸側)を基準とする相対的な上下方向位置や角度にヒールに起因する変化が生じることを防止することができる。更に、船体2の動揺も同時に低減させることができる。このため、船体2と岸壁11との間で荷役作業を行うときは、船体2のヒールの影響を考慮する必要をなくすことができると共に、船体2の動揺の影響も低減できるため、荷役作業の効率の向上化を図ることができる。
本実施形態の減揺装置1による船体2のヒールを抑制する機能は、前述した荷12の搬送時のように、数分から十数分程度の比較的短い期間に船体2に生じる船体2のバランスに左右への偏りを補正するのに特に有効である。
なお、本実施形態の減揺装置1による船体2のヒールを抑制する機能は、特に使用期間に制限はないが、時間オーダーやより長い期間に亘って船体2に生じる船体2の左右の重量バランスの偏りを補正する必要がある場合は、船体2のバラストの調整に切り替えてもよいことは勿論である。このようにバラストによって船体2の左右の重量バランスの偏りを補正した場合、本実施形態の減揺装置1は、可動マス8の原点Oを基準位置ROまで戻すようにすればよい。
[第1実施形態の効果検証例]
第1実施形態の減揺装置1による効果について、図4に示す力学モデルを用いて数値解析により検証を行った。
図4では、荷12及び可動マス8の左右方向の変位については、船体中心線Cの位置を基準(ゼロ)とし、左方向を正とした。又、船体2の横揺れ角度θは、鉛直方向を基準とする角度とし、反時計回り方向を正とした。
力学モデルは、船体2の排水量を約7000トンとし、固有周期は約13秒とした。減揺装置本体3は、可動マス8が船体2の重心Gより上方1mの位置に配置されているものとし、可動マス8の質量は120トンとした。
荷12の質量は20トンとした。又、船上クレーン13(図1参照)におけるトロリ16とスプレッダ17(図1参照)の質量を合わせた吊り具の質量は40トンとし、ワイヤロープ18(図1参照)の質量はトロリ16の質量に含まれるものとした。したがって、船上クレーン13により荷12を移動させるときには、荷12とトロリ16とスプレッダ17の質量の和である60トンのものが左右方向に移動する条件となる。
荷12は、船体2の重心より上方10mの位置で左右方向に移動するものとした。なお、トロリ16とスプレッダ17が移動する位置は、荷12の位置で代表させるものとした。
荷12の搬送は、船体2上における船体中心線Cの位置から、+13.6mの位置まで移動させるものとした。荷12の移動の速度パターンは、図5に示すように、台形パターンとした。荷12の移動の最大速度は45m/min(0.75m/s)とし、台形パターンにおける緩起動時間および緩停止時間は5秒とした。
又、制御装置5の減揺機能は、船体2の横揺れ角度θを、たとえば、±1.5度の許容範囲内にするためのフィードバック制御を行うものとした。
以上の条件設定による数値解析結果を図6(a)(b)(c)に示す。図6(a)は荷12の変位の時刻歴応答波形を示し、図6(b)は可動マス8の変位の時刻歴応答波形を示し、図6(c)は船体2の横揺れ角度θの時刻歴応答波形を示している。
又、図6(c)に矢印aで示す荷降ろし時よりも後の期間(荷降ろし後の期間)bは、船体2に、吊り具の質量(40トン)が作用するものとした(図7(c)、図8(c)も同様)。
図7(a)(b)(c)は、比較例として、前記と同様の設定条件において、図7(b)に示すように可動マス8の制御(変位)を実施せずに位置固定した条件での数値解析結果を示すものである。図7(a)は荷12の変位の時刻歴応答波形であり、図6(a)と同様である。図7(c)は、船体2の横揺れ角度θの時刻歴応答波形を示している。
図7(c)の結果から明らかなように、可動マス8の非制御時は、船体2にヒールに加えて動揺も生じている。
これに対し、図6(c)の結果から明らかなように、第1実施形態の減揺装置1によれば、船体2のヒールが抑制されていると共に、船体2に生じた動揺は速やかに低減されている。したがって、第1実施形態の減揺装置1によれば、船体2のヒールと動揺が同時に制御されていることが分かる。
又、図6(b)の結果から、第1実施形態の減揺装置1では、前述した条件設定の下で船体2のヒールの抑制を行うときに、可動マス8が船体中心線Cの位置から約−6m変位していることが分かる。
この可動マス8の変位量を抑制する手法としては、予め船体2に負側(時計回り方向)の初期ヒールを与えておくことが考えられる。この初期ヒールは、船体2のバラストを利用することで実現可能である。
そこで、この考えに基づいて、第1実施形態の応用として、図4について示したと同様の条件設定において、初期ヒールを−1.5度与えた条件を設定して数値解析を行った。
数値解析結果を図8(a)(b)(c)に示す。図8(a)は荷12の変位の時刻歴応答波形を示し、図8(b)は可動マス8の変位の時刻歴応答波形を示し、図8(c)は船体2の横揺れ角度θの時刻歴応答波形を示している。
本条件の場合、船体2には、初期モーメントが負の方向に定常的に与えられていることになる。そのため、この場合は、荷12が+13.6m移動したときに船体2のヒールを抑制するために必要とされるモーメントの一部が、初期モーメント分で相殺される。そのため、船体2のヒールの抑制に必要な可動マス8の変位(制御量)は、低減される。
図8(b)の結果から明らかなように、本条件の場合は、船体2のヒールの抑制を行うときに、可動マス8の船体中心線Cの位置からの変位は約−4mであり、図6(b)の結果に比して制御量が低減されていることが分かる。
[第2実施形態]
図9は減揺装置の第2実施形態を示すもので、減揺装置を船体の船首尾方向の一方から見た概要図である。
なお、図9において、第1実施形態に示したものと同一のものには同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の減揺装置1は、第1実施形態と同様の構成において、船体2に、船体2のヒールによる傾斜角度を計測する傾斜計19を設け、傾斜計19による船体2の傾斜角度の計測結果を制御装置5aに入力する構成とされている。
傾斜計19は、たとえば、ジャイロ式として、船体2に動揺が生じていても、その動揺の影響を受けることなく、船体2のヒールによる傾斜角度を計測可能な形式のものを採用すればよい。
又、荷12の積み下ろしを行う停船時の船体2の動揺は主として一次モードであるため、傾斜計19は、船体2の動揺に伴って生じる傾斜角度の変化を連続的に検出し、現在から過去の設定された複数周期における傾斜角度が振れる範囲の平均を算出し、その算出値を船体2のヒールによる傾斜角度として検出する形式のものとしてもよい。
あるいは、傾斜計19は、その検出結果について、船体2の動揺周波数に対して1/10程度である十分に低いカットオフ周波数のローパスフィルタをリアルタイムに通すことにより直流成分のみを抽出して、船体2のヒールによる傾斜角度として検出するようにしてもよい。
傾斜計19は、船体2のヒールによる傾斜角度を検出することができれば、前記した以外の任意の形式のものを用いるようにしてもよい。
制御装置5aは、減揺機能とヒール抑制機能とを備えている。
制御装置5aによる減揺機能は、第1実施形態の制御装置5と同様の動揺センサ4からの入力に基づくフィードバック制御による減揺機能であり、説明は省略する。
制御装置5aによるヒール抑制機能は、傾斜計19からの入力に基づくフィードバック制御によるヒール抑制機能となっている。
すなわち、船体2のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じた場合は、その結果として、船体2にはバランスに偏りが生じた方向へのヒールが生じる。
そこで、制御装置5aは、傾斜計19からの入力を基に、船体2の傾斜角度を常時監視し、傾斜角度が設定された許容範囲を外れると、傾斜角度が許容範囲に収まるようになるまで、可動マス8を船体2にヒールが生じた左右方向とは逆の方向に移動させるフィードバック制御を行う。
このヒール抑制機能についての可動マス8のフィードバック制御に関する制御入力(変位指令)Ufb_staticは、次の式(4)のようになる。
fb_static=−(Ws・GM)θ/m …(4)
ここで、Wsは船体2の排水量、GMはメタセンタ高さであり、船体2の設計仕様および実船の動揺特性より算定する。
したがって、本実施形態では、制御装置5aによる可動マス8の制御入力は、前述した減揺機能によるフィードバック制御のための制御入力と、ヒール抑制機能によるフィードバック制御のための制御入力との和として得られ、次の式(5)となる。
U=Ufb+Ufb static
=−[(k・θ+k・z+k・(dθ/dt)+k・(dz/dt))
+(Ws・GM)θ/m] …(5)
制御装置5aは、式(5)により制御入力が求まると、その制御入力をリニアモータ9に与えて可動マス8の位置を制御する。
これにより、船上クレーン13を用いて船体2上と岸壁11との間で荷12の搬送を行うときに、トロリ16とスプレッダ17及びワイヤロープ18の質量の存在する位置が左右方向へ移動することに起因して、船体2に許容範囲を越えた左右方向のヒールが生じる。このような船体2のヒールが生じると、制御装置5aは、可動マス8をヒールが生じた方向とは逆方向へ移動させてヒールを抑制するフィードバック制御を行う。このため船体2のヒールは抑制される。
船体2に動揺が生じた場合は、荷12の搬送の有無にかかわらず、制御装置5aは、その時点で可動マス8が位置している個所を原点Oとして、動揺センサ4によって検出される船体2の動揺に対して位相をずらした状態で可動マス8を往復動作させるフィードバック制御を行う。このため、船体2の動揺は低減される。
このように、本実施形態の減揺装置1によっても、船体2の動揺の低減とヒールの抑制とを共に図ることができる。よって、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
更に、本実施形態では、制御装置5aによるヒール抑制機能は、船体2に実際に生じるヒールに基づいて実施されるため、荷12の搬送状況に関する情報を必要としない。そのため、本実施形態は、荷12の搬送を岸壁側に装備されたクレーンで行う場合にも適用することができる。
又、本実施形態は、荷12の積み降ろし以外の要因によって船体2にヒールが生じるときにも、そのヒールの抑制に適用することができる。たとえば、船体2に風荷重によってヒールが生じるときには、そのヒールを抑制することが可能であり、その状態で船体2の動揺を低減させることもできる。したがって、本実施形態は、ヒールと動揺が共に生じる船舶であれば、荷12を搬送する船舶以外の任意の形式の船舶に適用することができる。
なお、本発明は前記各実施形態にのみ限定されるものではなく、制御装置5,5aによる船体2のヒール抑制機能は、船体2の排水量と可動マス8の質量との比や、可動マス8の移動範囲Rの寸法などに応じて、必ずしも船体2のヒールを解消できなくてもよい。この場合であっても、本発明によれば、船体2のヒールについて抑制を図ることができる。
可動マス8の基準位置ROは、船体中心線Cにあることが好ましいが、船体中心線Cからずれた配置となっていてもよい。この場合であっても可動マス8の原点Oを基準位置ROから左右方向へ移動させれば、船体2のバランスの左右への偏りを補正することができる。この場合、可動マス8のフィードフォワード制御に関する制御入力(変位指令)Uffは、たとえば、次の式のようにすればよい。
ff=−m/m・z−z0
ここで、zは可動マス8の基準位置ROが船体中心線Cから左右水平方向にずれた距離(左方向を正とする)である。
図2(a)に示した可動マス8のストロークsと原点移動領域Fの寸法や寸法比は、図示するための便宜上のものであり、実際の寸法や寸法比を反映したものではない。
船体2に対する減揺装置本体3の配置、可動マス8の形状、サイズ、質量は、適用する船体2の排水量やサイズや形状に応じて自在に設定してよい。
動揺センサ4は、船体2の動揺を検出することができれば、レートジャイロ以外の任意の形式の角速度センサを用いるようにしてもよい。更に、船体2の動揺を検出することができれば、動揺センサ4は、角速度センサ以外の任意の形式のセンサを用いるようにしてもよい。
減揺装置本体3に備えて可動マス8の左右方向の位置の検出を行う可動マス8用の位置センサとしては、リニアスケール10を例示したが、可動マス8の位置を検出することができれば、たとえば、移動範囲Rの左右方向の片側に可動マス8に向けて設けた非接触式の距離計など、リニアスケール以外の任意の形式の位置センサを用いるようにしてもよい。
減揺装置本体3における可動マス8の左右方向の移動を案内するガイドは、可動マス8の質量を受けるガイドレール6であることが好ましいが、可動マス8の左右方向の移動を案内することができれば、ガイドバー(ガイド棒)等、ガイドレール以外の任意のガイドを採用してもよい。この場合、可動マス8には、必要に応じて自重を支える台車や車輪を備えるようにしてもよい。
減揺装置本体3に備えるアクチュエータは、可動マス8を船体2の動揺の周期に応じた比較的長い周期で往復動作させ、その往復動作のストロークsを長く設定することが可能であるという観点から考えると、リニアモータ9が好ましいが、ボールねじ機構のようなサーボモータを備えたアクチュエータや、流体圧シリンダのようなアクチュエータを用いるようにしてもよい。
荷12をコンテナとし、船上クレーン13に備える吊具をスプレッダ17とした例を示したが、荷12はコンテナ以外の任意の荷であってもよく、吊具は、荷12の種類に応じてスプレッダ17以外の任意の形式の吊具としてよい。
船体2に備えて荷12の搬送に用いる船上クレーン13は、ガントリー形式のものを例示したが、旋回式の船上クレーンであってもよい。このような旋回式の船上クレーンを備えた船舶に第1実施形態の減揺装置1を適用する場合は、船上クレーンより制御装置5へ、吊具が吊られているブームの旋回角度と上下方向角度(起伏角度)の情報と、吊具に荷12が保持されているか否かの情報と、吊具に荷12が保持されている場合はその荷12の質量の情報とを送るようにすればよい。このようにすれば、制御装置5では、吊具と荷12の左右方向位置および上下方向位置を、ブームの旋回角度と上下方向角度の情報を基に、三角関数を用いて求めることができる。又、ブームの構造と重量が既知であれば、ブームの旋回角度と上下方向角度の情報を基に、ブームの旋回時に船体2の左右方向へ移動する質量を求めることができる。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 減揺装置
2 船体
3 減揺装置本体
5,5a 制御装置
6 ガイドレール(ガイド)
8 可動マス
9 リニアモータ(アクチュエータ)
13 船上クレーン
17 スプレッダ(吊具)
19 傾斜計
R 移動範囲
s ストローク
O 原点
F 原点移動領域

Claims (4)

  1. 船体に動揺が生じる方向に沿って該船体に配置されたガイドと、
    前記ガイドに沿って移動する可動マスと、
    前記可動マスを前記ガイドに沿わせて移動させるアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記船体に動揺が生じると、前記アクチュエータに、設定されたストロークで前記可動マスを前記動揺に対し位相をずらして往復動作させる指令を与える機能と、
    前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じるとき又は偏りが生じたときに、前記アクチュエータに、前記可動マスの往復動作用の原点の位置を前記船体のバランスが偏る方向とは逆の方向へ移動させる指令を与える機能とを備えること
    を特徴とする減揺装置。
  2. 前記船体には、荷の搬送を行う船上クレーンが備えられ、
    前記制御装置は、前記船上クレーンより入力される情報を基に前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じると判断されるときに、前記アクチュエータへ前記指令を与える機能を備えること
    を特徴とする請求項1記載の減揺装置。
  3. 前記船上クレーンは、左右方向に移動可能なトロリと該トロリより吊られた吊具とを備えた構成とし、
    前記制御装置は、前記船上クレーンより入力される前記吊具の位置の情報を基に、前記アクチュエータへ前記指令を与えること
    を特徴とする請求項2記載の減揺装置。
  4. 前記船体には傾斜計が備えられ、
    前記制御装置は、前記傾斜計からの入力を基に前記船体のバランスに左右のいずれか一方への偏りが生じたと判断されるときに、前記アクチュエータへ前記指令を与える機能を備えること
    を特徴とする請求項1記載の減揺装置。
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