JP2019019001A - 揚重装置の積み荷受け入れ要素の回転振動を減衰する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】揚重装置の積み荷受け入れ要素の回転振動を減衰する方法が提供すること。【解決手段】制御器パラメータを有する減衰制御器によって揚重装置1の積み荷受け入れ要素7の高さ方向軸周りの回転振動を減衰する方法であって、積み荷受け入れ要素7が、少なくとも3つの保持要素6a〜6dによって揚重装置1の支持要素5に結合され、積み荷受け入れ要素7と支持要素5の間の少なくとも1つの保持要素6a〜6dの長さが、保持要素6a〜6dへ作用するアクチュエータ11を用いて、減衰制御器によって調整される、前記方法において、少なくとも1つの制御器パラメータが、積み荷受け入れ要素7の回転振動モデルに基づき、昇降高さの関数として算出されること、及び適宜の昇降高さにおいて積み荷受け入れ要素7の回転振動を減衰するために、少なくとも1つの制御器パラメータが昇降高さに適応される。【選択図】図3
Description
具体的な本発明は、少なくとも1つの制御器パラメータを有する減衰制御器によって揚重装置の積み荷受け入れ要素の高さ方向軸周りの回転振動を減衰する方法であって、積み荷受け入れ要素が、少なくとも3つの保持要素によって揚重装置の支持要素に結合され、積み荷受け入れ要素と支持要素の間の少なくとも1つの保持要素の長さが、少なくとも1つの保持要素へ作用するアクチュエータを用いて、減衰制御器によって調整される、前記方法に関するものである。
多くの様々な実施形態において揚重装置、特にクレーンが存在し、これらは、多くの異なる応用分野において用いられている。例えば、主に土木工学に用いられるタワークレーンが存在し、あるいは、例えば風力発電設備の取付のための移動式クレーンが存在する。橋形クレーンは、例えば工場屋内における屋内クレーンとして用いられ、ガントリクレーンは、港における船舶から鉄道若しくはトラックへの積み替え又は貨物駅における鉄道からトラックへの積み替え又はこの逆のような、一貫輸送の商品積み替えのための積み替え箇所における例えば搬送コンテナの操作のために用いられる。このとき、主に、商品は、搬送のために標準化されたコンテナ、いわゆるISOコンテナに貯蔵され、このコンテナは、同様に、3つの搬送モード道路、レール、水に適している。ガントリクレーンの構造及び機能は、十分に知られているとともに、例えば特許文献1において「船舶から陸へのクレーン」に基づき記載されている。このクレーンは、支持構造あるいははりが配置されたガントリを備えている。このとき、ガントリは、車輪によって例えばレール上で可動に配置されているとともに、一方向に移動することが可能である。はりがガントリに固結されており、はりには、ここでもはりに沿って可動な移動クレーンが配置されている。貨物、例えばISOコンテナを受け入れるために、移動クレーンは、4つのロープを用いて、積み荷受け入れ要素、いわゆるスプレッダに結合されている。コンテナを受け入れるとともに操作するために、スプレッダは、ロープウインチ、ここではそれぞれ2つのロープについて2つのロープウインチを用いて昇降されることができる。スプレッダは、異なる大きさのコンテナに適合されることも可能である。
物流プロセスの経済性を高めるために、とりわけ非常に迅速な商品積み替えが要求され、すなわち、例えば貨物船からの積み荷受け入れ要素と適切なガントリクレーン全体の非常に迅速な積み込み過程及び荷下ろし過程が要求される。しかし、このような迅速な移動過程により、更に操作過程を遅延させる積み荷受け入れ要素の不都合な振動が増大することとなる。なぜなら、コンテナが設定された箇所に正確に配置されることができないためである。特に、積み荷受け入れ要素の回転振動、すなわち高さ方向軸周りの振動が煩わしい。なぜなら、この振動は、従来のクレーンについてはクレーン操作者によってなかなか補整し得ないためである。加えて、このような回転振動は、例えばコンテナの不均一な積み荷又は風の影響により引き起こされるか、又は増幅されることがある。
特許文献1には、とりわけ高さ方向軸(傾斜:skew)周りの振動の問題について言及されているが、満足のいく解決手段は提案されていない。積み荷受け入れ要素の目標位置からの偏差を測定するため、及び積み荷受け入れ要素の移動クレーンからの間隔を測定するために、積み荷受け入れ要素には、照明装置から成る目標物体が設けられており、移動クレーンには対応するCCDカメラが設けられている。これにより、高さ方向軸(傾斜:skew)周りの、長手方向軸(傾き:list)周りの、及び横方向軸(トリム:trim)周りの角度偏差を算出することが可能である。偏差を補整するために、保持ローブごとに1つのアクチュエータが設けられており、このアクチュエータによって、保持ロープの長さを変更することが可能である。偏差(トリム、傾き又は傾斜)に応じて、アクチュエータは異なる態様で作動されるため、個々の保持ロープが短縮又は延長され、対応する誤差が補正される。これにおける欠点は、方法により、回転振動の動特性を考慮することなく角度誤差を補整することのみが提案されていることである。これにより、回転振動は補整されることができない。
特許文献2には、積み荷受け入れ要素の回転振動を補整するために、積み荷受け入れ要素と保持ローブの間に回転装置を配置することが提案されている。しかしながら、このことは、手間がかかるとともに、これにより高価となり、加えて、回転装置の質量によって有効荷重が低減される。
非特許文献1には、ガントリクレーンの積み荷受け入れ要素の回転振動を補整するための閉ループ制御方法が提案されている。これにおいては、特許文献1と同様に、ロープ長さを変更するための1つのアクチュエータが各保持ロープに配置されているとともに、積み荷受け入れ要素には、積み荷受け入れ要素の角度偏差を測定するために移動クレーンに配置されたCCDカメラと協働する照明要素が配置されている。ここで、積み荷受け入れ要素の回転振動の減衰のために、数学的なモデルと、入力成形(input shaping)制御法とが用いられる。入力成形法は、フィードフォワード制御の一種であり、これにより、積み荷受け入れ要素の回転角を調整することが可能である。これによって、存在する回転振動を減衰することはできない。加えて、欠点は、入力成形法において用いられる数学的なモデルは、非常に正確である必要があることである。なぜなら、パラメータ偏差を補整する手段が存在しないためである。
Quang Hieu Ngoら、「Journal of Mechanical Science and Technology 23」における「Skew Control of a quay container crane」、2009年
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解消することであり、特に、揚重装置の積み荷受け入れ要素の回転振動を減衰する方法が提供されるべきである。
本発明によれば、上記課題は、少なくとも1つの制御器パラメータが、積み荷受け入れ要素の回転振動モデルに基づき、昇降高さの関数として算出されること、及び適宜の昇降高さにおいて積み荷受け入れ要素の回転振動を減衰するために、少なくとも1つの制御器パラメータが昇降高さに適応されることによって解決される。この単純な方法により、減衰制御器の1つ又は複数の制御パラメータを手動で設定する必要なく、適宜の昇降高さにおいて、積み荷受け入れ要素の回転振動を減衰させることが可能である。これにより、揚重装置の動作あるいは積み荷の迅速な移動及び正確な位置決めが本質的に単純化され、これにより、時間の削減と、これによる生産性の向上とがもたらされる。
好ましくは、積み荷受け入れ要素が、この積み荷受け入れ要素の所定の昇降高さにおいて回転振動へ励起されること、並びにこのとき、高さ方向軸周りの積み荷受け入れ要素の少なくとも1つの実際の回転角及び実際のアクチュエータ位置が検出され、これにより、積み荷受け入れ要素の回転振動モデルのモデルパラメータが、設定された昇降高さにおいて、同定法に基づき同定される。これにより、適切な同定法を用いて、選択された回転振動モデルの既知でないモデルパラメータを算出することができ、これによって、積み荷受け入れ要素の既知でない振動特性が、算出され、回転振動の減衰のために考慮に入れられることが可能である。
有利には、少なくとも1つのアクチュエータが油圧式又は電気式に操作され、これにより、例えば油圧シリンダ又は電気モータのような標準構成要素を用いることができるとともに、存在するエネルギー供給システムを使用することが可能である。
少なくとも4つの保持要素が積み荷受け入れ要素と支持要素の間に設けられていれば、より大きな積み荷を操作することが可能である。
少なくとも2つのアクチュエータが設けられ、特に保持要素ごとに1つのアクチュエータが設けられれば有利である。これにより、一方では、回転振動減衰の冗長性を実現することができ、これにより、信頼性を高めることができる。他方では、より小さな慣性のより小さなアクチュエータを用いることができ、これにより、減衰閉ループ制御の応答時間を短縮し、制御精度を高めることが可能である。
有利には、昇降高さが、支持要素又は積み荷受け入れ要素の間に配置されたカメラシステムを用いて、又は揚重装置の昇降駆動部を用いて測定される。これにより、昇降高さを非常に正確かつ容易に検出することが可能である。
好ましくは、積み荷受け入れ要素の回転角が、支持要素又は積み荷受け入れ要素の間に配置されたカメラシステムを用いて測定される。この単純な方法により、積み荷受け入れ要素の回転角を非常に正確に決定することが可能である。加えて、カメラシステムは、比較的容易に存在する揚重装置に後付けすることが可能である。
好ましい一実施形態によれば、回転振動モデルが、少なくとも3つのモデルパラメータ、特に動的パラメータδ、減衰パラメータξ及びシステムゲインパラメータiβを有する二階微分方程式である。二階微分方程式による回転振動系の数学的なモデル化により、単純であるものの十分に正確な現実の回転振動の表現が得られる。
同定法が数学的な方法、特にオンライン最小二乗法であれば、有利である。この通常の数学的な手法により、モデルパラメータを容易かつ十分正確に算出することが可能である。
減衰制御器として、好ましくは5つの制御器パラメータKl,K1,K2,KFF,KPを有する状態制御器が用いられれば、有利である。これにより、高い制御精度でより迅速かつより安定した減衰制御器が得られる。統合されたフィードフォワード制御(制御器パラメータKFF)により、マネジメント特性が改善され、積分器(制御器パラメータKl)により、一定の精度が得られるか、あるいはモデル安全性を補整することが可能である。
好ましい一実施形態によれば、積み荷受け入れ要素の目標回転角が減衰制御器にあらかじめ設定され、この減衰制御器が、積み荷受け入れ要素の目標回転角をあらかじめ設定された角度範囲、特に−10°≦βsoll≦+10°の範囲において調整する。これにより、積み荷受け入れ要素の所望の回転を達成することができ、これにより、例えばコンテナのような積み荷も、斜めに位置するトラックのような正確に整向されていない目標へ位置決めされることが可能である。
有利には、減衰制御器にアンチワインドアップ保護が統合され、少なくとも1つのアクチュエータのアクチュエータ制限、特にアクチュエータの、最大限許容されるアクチュエータ位置szul、最大限許容されるアクチュエータ速度vzul及び最大限許容されるアクチュエータ加速度azulが減衰制御器に設定される。このいわゆるアンチワインドアップ保護により、減衰制御器が不安定となり得る、少なくとも1つのアクチュエータの許容されないほど大きな制御量を回避することができる。
以下に、具体的な本発明を、例示的で概略的かつ制限的でなく本発明の有利な形態を示す図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、例えば港において船舶への荷積み又は船舶から荷下ろしのために用いられる、例えば概略的なコンテナクレーン2に基づく揚重装置1が示されている。通常、コンテナクレーン2は、地面に固定して、又は可動に配置された支持構造3を備えている。可動の配置の場合には、図1に概略的に図示されているように、支持構造3は、例えばY方向へレール上を走行可能である。Y方向のこの自由度により、コンテナクレーン2は、場所に関してフレキシブルに使用可能である。支持構造3は、この支持構造3に固結されたはり4を備えている。通常、このはり4には、支持要素5が配置されており、この支持要素は、はり4の長手方向、すなわち図示の例ではX方向に可動となっている。例えば、支持要素5は、ローラを用いてガイドにおいて支持されることが可能である。通常、支持要素5は、保持要素6を用いて、積み荷8を受け入れるための積み荷受け入れ要素7に結合されている。コンテナクレーン2の場合には、通常、積み荷8は、多くの場合には、20フィート、40フィート又は45フィートの長さ及び8フィートの幅を有するISOコンテナである、コンテナ9である。同時に2つのコンテナ9を互いに並んで受け入れる(いわゆるデュアルスプレッダ(Dual−Spreader))のに適した積み荷受け入れ要素7も存在する。しかし、積み荷受け入れ要素7の種類及び構成は、本発明による減衰方法にはもはや関係がなく、積み荷受け入れ要素7の適宜の実施形態を用いることが可能である。通常、保持要素6はロープとして構成されており、多くの場合には4つの保持要素6が支持要素5に配置されているが、これより多くの、又はこれにより少ない保持要素6、ただし少なくとも3つの保持要素6を設けることが可能である。例えばコンテナ9のような積み荷8を受け入れるために、支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の昇降高さIHが、昇降駆動部10(図3参照)を用いて、図1に図示されているように例えばZ方向へ調整可能である。保持要素6がロープとして構成されている場合には、通常、昇降高さIHは、図3に概略的に示されているように、1つ又は複数のロープウインチ10a,10bを用いて調整される。したがって、積み荷8あるいはコンテナ9を操作するために、揚重装置1あるいはコンテナクレーン2は、3つの軸線の方向へ移動することが可能である。迅速な移動の進行、コンテナ9の不均等な積載又は風の影響により、保持要素6に配置された積み荷受け入れ要素7は、これに配置されたコンテナ9により、図2a及び図2bに基づき後述するように振動が励起される。
図2aには支持要素5が概略的に示されており、この支持要素には、積み荷8を含む積み荷受け入れ要素7が4つの保持要素6を用いて配置されている。座標系は、積み荷受け入れ要素7の自由度を示している。直線的な双方向矢印は積み荷受け入れ要素7の可能な移動方向を示しており、図示の例でのY方向における移動は、揚重装置1全体の移動によってなされ、X方向における移動ははり4(揚重装置1及びはり4は図1aには図示されていない)における支持要素5の移動によってなされ、Z方向における移動は、保持要素6及び昇降駆動部10(不図示)を用いた昇降高さIHの変更によってなされる。湾曲した双方向矢印は、各軸線周りの積み荷受け入れ要素7の可能な回転を示している。X軸周りあるいはY軸周りの回転は、揚重装置1あるいはコンテナクレーン2のユーザによって比較的容易に補整されることが可能であり、ここでは詳細に説明しない。図2bに図示されているようなZ軸(すなわち高さ方向軸)周りの回転は、冒頭で述べたように、非常に厄介である。なぜなら、特にZ軸周りの積み荷受け入れ要素7の回転振動により、所定の位置、例えばトラックの貨車又は鉄道貨車の積み荷面における積み荷8の位置決めが困難となるか、あるいは遅延するためである。
そのため、本発明によれば、高さ方向軸周りの積み荷受け入れ要素7のこの種の回転振動を減衰することができる方法が意図されており、その結果、積み荷受け入れ要素7とこれに配置された積み荷8の迅速な移動の進行が可能となり、これは、荷役の効率向上に貢献するものである。図3及び図4に基づき、以下において方法を詳細に説明する。
当然、図1〜図3によるコンテナクレーン2としての揚重装置1の上述の実施形態は、例示的にのみ理解されるべきである。揚重装置1を、本発明による方法の応用について、例えば屋内クレーン、回転タワークレーン、移動式クレーンなどとして適宜他の構成とすることも可能である。重要なことは、揚重装置1の基礎となる機能と、揚重装置1が後述のように本発明による減衰方法を実行するために本質的な構成要素を備えていることである。
図3には、揚重装置1の本質的な構成要素が、ここではコンテナクレーン2の構成要素に基づき図示されている。ここには、本発明について本質的な部分が示されている。このようなクレーンの構造及び機能は、上述したものであるとともに十分に知られているため、詳細に説明しない。本発明の好ましい実施形態によれば、支持要素5(図3には概略的に点線で図示されている)と積み荷受け入れ要素7の間には、例えば高強度のロープ、特に鋼ロープとして形成され得る4つの保持要素6a,6b,6c,6dが配置されている。Z方向における積み荷受け入れ要素7の昇降のために、すなわち昇降高さIHの調整のために、昇降駆動部10が設けられている。図3による例では、昇降駆動部10がロープウインチ10a,10bによって構成されており、各ロープウインチ10a,10bには、それぞれ2つの保持要素6a,6cあるいは6b,6dが巻き付けられている。しかし、当然、昇降駆動部の他の形態も考えられる。本発明による方法を実行するために、保持要素6の長さを変更するための少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dが少なくとも1つの保持要素6a,6b,6c,6dに設けられている。しかしながら、有利には、各保持要素6a,6b,6c,6dに1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dが設けられている。好ましくは、図3から明らかなように、それぞれ1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dを有する4つの保持要素6a,6b,6c,6dが揚重装置1に配置されている。
図3に図示されているような昇降駆動部10において、保持要素6a,6b,6c,6dは、積み荷受け入れ要素7に配置されたガイドローラを介して案内される。保持要素6a,6b,6c,6dの各自由端は、一固定された保持点、例えば支持要素5に固定されている。この構成では、アクチュエータ11a,11b,11c,11dが好ましくは一固定された支持点、例えば支持要素5に固定されており、支持要素6a,6b,6c,6dの自由端はアクチュエータ11a,11b,11c,11dに固定されている。これにより、アクチュエータ11a,11b,11c,11dを調整することで保持要素6a,6b,6c,6dの長さを調整することが可能であり、これによって、支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の間隔も調整される。
このとき、支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の、対応する保持要素6a,6b,6c,6dの長さを変更するために、アクチュエータ11a,11b,11c,11dは減衰制御器12によって作動されることができ、このとき、好ましくは少なくとも1つの目標アクチュエータ位置ssoll又は目標アクチュエータ速度vsollをアクチュエータ11a,11b,11c,11dにあらかじめ設定することが可能である。減衰閉ループ制御のために、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dの少なくとも1つの実際のアクチュエータ位置を減衰制御器12によって検出することができる(減衰制御器12は図3では不図示)。このとき、減衰制御器12は、例えばハードウェア及び/又はソフトウェアの形態で別の部材として構成されることができるか、又は存在するクレーン制御部に実装されることも可能である。後に詳述するように、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dは、減衰制御器12によって、一方では、アクチュエータ位置及び/又はアクチュエータ速度を変更することで積み荷受け入れ要素7が回転振動について励起される(図3において双方向矢印によって示されている)ように作動され、他方では、積み荷受け入れ要素7の回転振動が減衰されるように作動される。
ここで、図示の実施形態では、回転振動の励起又は減衰のために、好ましくは支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の、対角状に対向する2つの保持要素6a,6bの長さが、対応するアクチュエータ11a,11bを用いて延長され、対角状に対向する他の2つの保持要素6c,6dの長さが、対応するアクチュエータ11c,11dを用いて短縮されるか、又はこれとは逆のことが行われる。しかし、例えば、支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間に3つのみの保持要素6と、これら3つの保持要素6の長さを変更するための1つのみのアクチュエータ11とを配置することも可能である。重要なことは、ただ、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dを用いて、支持要素と積み荷受け入れ要素7の間の、少なくとも1つの保持要素6a,6b,6c,6dの長さを変更可能であり、その結果、図3ではZ軸である高さ方向軸周りの積み荷受け入れ要素7の回転振動を励起あるいは減衰することができることである。
アクチュエータ11a,11b,11c,11dは適宜に構成されることができ、好ましくは、長さ調整を可能とする油圧式又は電気式の実施形態が用いられる。図3に図示されているように、アクチュエータ11a,11b,11c,11dが油圧シリンダの形態で用いられれば、例えばアクチュエータ11a,11b,11c,11dを操作するためのエネルギーを存在する油圧システムから取り入れることが可能である。しかし、アクチュエータ11a,11b,11c,11dも、例えばロープウインチとして構成され、電気的に作動されることができ、操作エネルギーを、存在する電源から取り入れることが可能である。支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の保持要素6の長さの変更に適した、アクチュエータ11a,11b,11c,11dの他の実施形態も考えられる。特に、アクチュエータ11a,11b,11c,11dは、積み荷8の昇降中に期待されるべき力を制御する必要がある。保持要素6a,6b,6c,6dの要求される長さ変更を所定の負荷においてもたらすために、アクチュエータ11a,11b,11c,11dは、例えば追加的な伝動装置も備えることが可能である。
本発明による減衰方法を実行するために、Z軸(あるいは高さ方向軸)周りの積み荷受け入れ要素7の少なくとも1つン実際の回転角βistを検出することができるようになっており、例えば、カメラシステムの形態の測定装置14を設けることができ、支持要素5にカメラ14aが配置され、積み荷受け入れ要素7にはカメラ14aと協働する測定要素14bが配置されているか、又はこの逆の配置となっている。しかし、実際の回転角βistを、他の態様で、例えばジャイロセンサを用いて測定することもできる。重要なことは、実際の回転角βistについての測定信号が存在し、この測定信号が減衰制御器12へ供給され得ることである。さらに、支持要素5と積み荷受け入れ要素7の間の昇降高さIHが検出され得るようになっている。例えば、昇降高さIHは、昇降駆動部10を介して、例えばクレーン制御部において利用可能なロープウインチ10a,10bの位置信号の形態で検出され得る。昇降高さIHを、クレーン制御部から取り入れることも可能である。しかし、昇降高さIHを、測定装置14を用いて、例えば、昇降高さIHも、また実際の回転角βistも検出可能なカメラシステムを用いて検出することも可能である。このような測定装置14は従来技術において知られているため、ここでは詳細に言及しない。
以下に、減衰方法の個々のステップを図4に基づいて説明する。
図4には、上述したように別の部材としての、又は好ましくは揚重装置1の制御部に実装され得る減衰制御器12と、この減衰制御器12によって閉ループ制御される制御系15とを有する本発明による制御構造の可能な構成のブロック図が示されている。図示の実施形態において、減衰制御器12は状態制御器13として構成されている。しかし、基本的には、それぞれ適切な他の制御器も用いることが可能である。制御系15は、図3に基づき記載されたシステムを表している。減衰制御器12の基準量は積み荷受け入れ要素7の目標回転角βsollであり、目標量は、好ましくは少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dの目標アクチュエータ位置ssollである。これに代えて、制御量として、目標アクチュエータ位置ssollに代えて目標アクチュエータ速度vsollを用いることも可能である。上述のように、実際の回転角βistを、測定装置14、例えばカメラシステムを用いて検出することができる。少なくとも検出された積み荷受け入れ要素7の実際の回転角βistが(目標アクチュエータ速度vsollが制御量として用いられる場合には検出された実際のアクチュエータ位置sistも)、フィードバックとして減衰制御器12に供給される。また、更に実際の角速度β;’ist(「’」は微分を表す。)を検出し、減衰制御器12に供給することも考えられ、これにより、減衰閉ループ制御が更に改善され得る。当然、検出された実際の回転角βistに基づき、必要であれば、実際の角速度β;’ist又は実際の角加速度β;’’istを例えば時間微分によって導出することができる。
必要な実際量、すなわち特に実際の回転角βist及び場合によってはその時間微分は、直接測定され得るか、又は少なくとも部分的に観測器において推定されることも可能である。例えば実際の回転角βistのように観測器を用いて推定される実際量を用いる利点は、これにより、場合によっては存在する、減衰閉ループ制御にとって不都合な測定装置14の測定値の測定ノイズを排除することができることにある。これは、図3による好ましい構成では実際の回転角βistがなぜ測定装置14によって測定され、それにもかかわらずなぜ減衰閉ループ制御に推定された実際の回転角β^istが用いられるのか(加えて、推定された実際の角速度β^’istもさらに用いることができる。図5も参照。)の主な理由である。このとき、例えばカルマンフィルタのような適宜の適切な、十分に知られた観測器を用いることができ、必要な実際量の推定値が算出される。以下において、推定値は場合によっては「^」で示される。
ただし、本発明による減衰方法のための制御構造は、二次的なものであり、基本的にはそれぞれ適切な制御器を用いることが可能であることに留意すべきである。そうすると、必要な実際量が測定値又は推定値として実施に応じて減衰制御器12に供給されるべきである。
減衰制御器12は、少なくとも1つの、好ましくは5つの制御パラメータを備えている。1つ又は複数の制御パラメータを用いて、閉ループ制御の特性、例えば応答特性、動的特性、オーバーシュート、減衰などを調整することができ、制御パラメータを用いて、特性のうちそれぞれ1つを調整することが可能である。複数の特性に影響を与えるべき場合には、対応する数の制御パラメータが必要である。これにより、閉ループ制御されるシステムのシステム特性を適応させることが可能である。
適切な減衰制御器12の構想のために、まず、制御系、すなわち(例えば図3に図示されているような)閉ループ制御されるべき技術的なシステムをモデル化すべきである。本実施例の場合には、Z軸周りの積み荷受け入れ要素7の回転振動特性が、回転振動モデルによって、例えば
δβ’’+ξβ’+β=iβs
の形態での二階微分方程式によって、表現される。この回転振動モデルの3つのモデルパラメータは、動的パラメータδ、減衰パラメータξ及びシステムゲインパラメータiβであり、これらは、例えば、積み荷受け入れ要素7を含む積み荷8の質量慣性モーメントJβによって、
δ=Jβ/cβ(lH)
として、及び振動系のバネ定数cβ及び減衰定数dβによって
ξ=dβ/cβ(lH)
として定義されている。このとき、バネ定数cβは、昇降高さIHに依存してモデル化される。
δβ’’+ξβ’+β=iβs
の形態での二階微分方程式によって、表現される。この回転振動モデルの3つのモデルパラメータは、動的パラメータδ、減衰パラメータξ及びシステムゲインパラメータiβであり、これらは、例えば、積み荷受け入れ要素7を含む積み荷8の質量慣性モーメントJβによって、
δ=Jβ/cβ(lH)
として、及び振動系のバネ定数cβ及び減衰定数dβによって
ξ=dβ/cβ(lH)
として定義されている。このとき、バネ定数cβは、昇降高さIHに依存してモデル化される。
この回転振動モデルは例示的にのみ理解されるべきであり、現実の回転振動を表現し、あるいは近似することができる他の回転振動モデルも用いることが可能であることに留意すべきである。
回転振動モデルのパラメータ、すなわち例えばδ、ξ及びiβは、既知であり得るが、通常既知ではない。したがって、第1のステップにおいて、モデルパラメータを同定法によって同定することが可能である。このような同定法は、例えばIsermann,R著、「Identifikation dynamischer Systeme」第2版、Springer−Verlag、1992年、又はLjung,L著、「System Identification:Theory for the User」第2版、Pretice Hall、2009年から十分に知られているため、ここではこれについて詳細に言及しない。同定法に共通しているのは、同定されるべきシステムが入力関数(例えば跳躍関数)によって励起され、出力量が検出され、モデルの出力量と比較されることである。そして、モデルパラメータが、測定された出力量とモデルによって演算された出力量の間の誤差を最小化するように変更される。場合によっては必要な同定のために、減衰制御器12は、積み荷受け入れ要素7がこれに配置された積み荷8と共に所定の昇降高さIHにおいてZ軸周りの回転振動へ励起されるように減衰制御器12を用いることが可能である。この目的のために、固有の励起制御器が、例えば二位置制御器の形態で減衰制御器12に実装されることができる。二位置制御器により、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dが、例えば積み荷受け入れ要素7の実際の回転角βistに依存して最大限可能な目標アクチュエータ速度vsollで作動される。これは、例えば積み荷受け入れ要素7の回転角βist≧0°においては、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dが最大限可能な負のアクチュエータ速度vで作動され、積み荷受け入れ要素7の回転角βist≦0°においては、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dが最大限可能な正のアクチュエータ速度vで作動されることを意味している。4つの保持要素6a,6b,6c,6dと、これらと協働する4つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dとを有する図3による揚重装置1の構成の場合には、例えばアクチュエータ11a,11bが最大限可能な正のアクチュエータ速度vで作動され、アクチュエータ11c,11dが最大限可能な負のアクチュエータ速度vで作動されるか、又はこの逆がなされることで、励起が有利には逆に行われる。このとき、回転振動の励起は、積み荷受け入れ要素7の適宜の、しかし固定された昇降高さIHにおいてなされる。積み荷受け入れ要素7の励起された回転振動に基づき、減衰制御器12は、積み荷受け入れ要素7の検出された実際の回転角βist及び少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dの検出された実際のアクチュエータ位置sistに基づいて、同定法を用いて、あらかじめ設定された昇降高さIHにおける実装された回転振動モデルのモデルパラメータを算出する。上記回転振動モデルの場合には、好ましくは、まず、動的パラメータδ及び減衰パラメータξが算出され、その後、好ましくは少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dの静止状態(実際のアクチュエータ速度vist=0)において、システムゲインパラメータiβが算出される。本発明の一実施形態によれば、同定法として、数学的なオンライン最小二乗法がモデルパラメータの同定に用いられるが、他の方法、例えばオフライン最小二乗法又は最適化を基礎とする方法を用いることも考えられる。
既知の(あらかじめ既知であるか、又は同定された)モデルパラメータにより、減衰制御器12が回転振動モデルに対して描写され得る。このために、適切な制御器構造、例えばPID制御器又は状態制御器が選択される。当然、各制御構造は、制御器構想方法を用いて、所望の閉ループ制御特性が生じるように設定される必要があるいくつかの制御器パラメータKk(k≧1)を有している。このような制御器構造方法は同様に十分に知られているため、これについて詳細に説明しない。周波数特性法、根軌跡法、極配置による制御器構想及びリッカチ法が例示的に挙げられ、当然、更に多数の方法が存在する。しかし、対象となる本発明にとっては、具体的な制御器構造も、また具体的な制御器構想方法も重要ではない。所望の閉ループ制御特性も、当然安定基準及び他の境界条件を考慮に入れて、本発明については、本質的に適宜選択され得る。本発明にとって本質的なことは、ただ、制御器パラメータが昇降高さIHに依存して設定されることである。これも、様々な態様で行われることが可能である。
様々な昇降高さIHについてのモデルパラメータを同定し、そして、制御器パラメータKkをそれぞれ様々な昇降高さについて決定することが考えられる。このようにして、制御器パラメータKkの特性線を昇降高さIHに依存して構築することができるか、又は昇降高さIH又は例えば質量慣性モーメントJβのような他の量に依存して特性マップを構築することが可能である。当然、これは、非常に手間がかかるものであるとともに、あまり実用的ではない。したがって、好ましくは、減衰制御器12の制御器パラメータKkは、少なくとも昇降高さIH及び場合によっては他のモデルパラメータの関数としての数式上の関係として、すなわち例えば
Kk=f(IH)又はKk=f(IH,...)
と記述される。これにより、制御器パラメータKkは、昇降高さIHについてのみ設定される必要があり、容易に他の昇降高さIHへ換算されることが可能である。しかし、数式上の関係に基づき、同様に様々な昇降高さIHについての制御器パラメータKkをオフラインで演算することができ、これに基づき、特性線又はつづいて用いられる特性マップを作成することができる。
Kk=f(IH)又はKk=f(IH,...)
と記述される。これにより、制御器パラメータKkは、昇降高さIHについてのみ設定される必要があり、容易に他の昇降高さIHへ換算されることが可能である。しかし、数式上の関係に基づき、同様に様々な昇降高さIHについての制御器パラメータKkをオフラインで演算することができ、これに基づき、特性線又はつづいて用いられる特性マップを作成することができる。
減衰閉ループ制御のために、制御器パラメータKkが、閉ループ制御の各時間ステップにおいて、例えば特性マップからの読み取りによって、又は演算によって、実際の昇降高さIHに適合される。そして、減衰制御器12は、適合された制御器パラメータKkによって、少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dによって各時間ステップにおいて設定される制御量を算出する。制御器パラメータKkは、積み荷受け入れ要素7の回転振動を適宜の昇降高さIHにおいて最適に減衰することができるように、実際の昇降高さIHに適合される。
特に、積み荷受け入れ要素7を有する揚重装置1の場合には、しばしば、様々な積み荷8、例えば様々な大きさのコンテナのために、様々な積み荷受け入れ要素7又は大きさにおいて適合可能な積み荷受け入れ要素7を用いることが通常である。当然、これは、質量慣性モーメントJβへ直接的な影響を有している。したがって、上述の方法を様々な積み荷受け入れ要素7に対して実行するように構成することが可能である。これにより、様々な積み荷受け入れ要素7について様々な制御器パラメータKkが得られる。
以下に、本発明による方法を具体的な実施例に基づいて説明する。上述のように、
δβ’’+ξβ’+β=iβs
の形態の回転振動モデルを起点とする。回転振動モデルのモデルパラメータ、すなわち例えばδ、ξ及びiβは、上述のように所定の昇降高さIHについて同定される。減衰制御器12についての制御器構造として、その高さ制御精度あるいは制御性能に基づき、図4に図示されているように、状態制御器13が用いられる。このとき、制御器パラメータKkとして、5つのパラメータKI,KP,K1,K2、KFFが設定されている。状態制御器13の構想のために、回転振動モデルを有する閉ループ制御されるべきシステムが制御系15として、例えば
δβ’’+ξβ’+β=iβs
の形態の回転振動モデルを起点とする。回転振動モデルのモデルパラメータ、すなわち例えばδ、ξ及びiβは、上述のように所定の昇降高さIHについて同定される。減衰制御器12についての制御器構造として、その高さ制御精度あるいは制御性能に基づき、図4に図示されているように、状態制御器13が用いられる。このとき、制御器パラメータKkとして、5つのパラメータKI,KP,K1,K2、KFFが設定されている。状態制御器13の構想のために、回転振動モデルを有する閉ループ制御されるべきシステムが制御系15として、例えば
の形態で状態空間表示へもたらされる。システムの状態として、アクチュエータ位置s、回転角β、角速度β’及び目標回転角βsollと実際の回転角βistの間の偏差eβが用いられる。制御器パラメータKkは、モデルパラメータ
δ=Jβ/cβ(lH)及びξ=dβ/cβ(lH)
へ挿入される昇降高さIHの関数として以下のように設定されている。このとき、d0は、閉鎖された制御回路の減衰定数であり、すなわち、ほぼ減衰されていないシステムは、減衰制御器12を用いて減衰されたシステムへ移行される。パラメータωiは、動的特性及び制御回路の応答特性を決定し、同定されるべき回転振動モデルのシステム特性に関連付けられている(指数i≧0は、減衰制御器のパラメータの数について存在し、述べられている例では、パラメータω0,ω1,ω2)。減衰定数d0及びパラメータωiは、好ましくはあらかじめパラメータ化されているか、又はあらかじめ設定されているが、必要な場合にはユーザによって適用されることが可能である。
δ=Jβ/cβ(lH)及びξ=dβ/cβ(lH)
へ挿入される昇降高さIHの関数として以下のように設定されている。このとき、d0は、閉鎖された制御回路の減衰定数であり、すなわち、ほぼ減衰されていないシステムは、減衰制御器12を用いて減衰されたシステムへ移行される。パラメータωiは、動的特性及び制御回路の応答特性を決定し、同定されるべき回転振動モデルのシステム特性に関連付けられている(指数i≧0は、減衰制御器のパラメータの数について存在し、述べられている例では、パラメータω0,ω1,ω2)。減衰定数d0及びパラメータωiは、好ましくはあらかじめパラメータ化されているか、又はあらかじめ設定されているが、必要な場合にはユーザによって適用されることが可能である。
そして、減衰制御器12では、閉ループ制御の各時間ステップにおいて、状態制御器13の制御パラメータが、実際の昇降高さIHに基づいて演算され、閉ループ制御の基礎とされる。これにより、積み荷受け入れ要素7の回転振動は、昇降過程中に効果的に減衰され鵜ことが可能である。なぜなら、減衰制御器12が自動的に実際の昇降高さIHに適合されるためである。
閉ループ制御の制御量として、減衰制御器12は、設定されるべきアクチュエータ位置ssoll又はアクチュエータ速度vsollを少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dのために算出し、インターフェース16へ出力する。このために、減衰制御器12は、インターフェース17を介して、必要な実際量、例えば少なくとも1つのアクチュエータ11a,11b,11c,11dの実際の位置sist及び積み荷受け入れ要素7の実際の回転角βistを受け取る。実際の回転角βistの時間微分は、減衰制御器12において算出されることができるか、又は測定もされる。
これに代えて、ハードウェア及び/又はソフトウェアの形態の状態推定ユニット20(図5)を設けることができ、この状態推定ユニットは、測定された実際量、例えば積み荷受け入れ要素7の実際の回転角βistに基づき、ここでは例えば推定された実際の回転角β^ist及び推定された実際の角速度^’istである、減衰制御器12の必要な入力量についての推定値を算出する。状態推定ユニット20は、例えば十分知られたカルマンフィルタとして実装されることが可能である。このために、回転振動モデルは、状態推定ユニット20においても用いられることが可能である。
減衰制御器12によって調整される積み荷受け入れ要素7の目標回転角βsollが減衰制御器12にあらかじめ設定される。通常、目標回転角βsoll=0があらかじめ設定され、これにより、所定のゼロ位置周りの回転振動が補整される。しかし、これとは異なる目標回転角βsollもあらかじめ設定することができ、これにより、積み荷受け入れ要素7は、減衰制御器12によって、揚重装置1とは無関係にこの角度へ閉ループ制御され、このとき、この角度だけ回転振動も減衰される。これにより、例えば、例えばコンテナ9のような積み荷8は、あらかじめ設定された角度範囲において回転されることができ、これにより、例えば正確に位置決めされていないトラックの積み荷面にも荷下ろしすることが可能である。このためには、高さ方向軸周りに積み荷受け入れ要素7を回転させる追加的な装置は不要である。このとき、揚重装置1及びその構成要素の種類及び構成に応じて、減衰制御器12によって、積み荷受け入れ要素7の回転角βを例えば±10°の範囲に設定することが可能である。
本発明の有利な実施形態によれば、アンチワインドアップ保護が減衰制御器(12)に統合され、少なくとも1つのアクチュエータ11のアクチュエータ制限、特にアクチュエータの、最大限許容される/最小限許容されるアクチュエータ位置szul、最大限許容される/最小限許容されるアクチュエータ速度vzul及び最大限許容される/最小限許容されるアクチュエータ加速度azulが減衰制御器12にあらかじめ設定される。この統合されたアンチワインドアップ保護により、減衰制御器12は、揚重装置1の1つ又は複数の使用可能なアクチュエータ11の構成に適合されることが可能である。積み荷受け入れ要素7の回転振動を減衰させるために、上述のように、減衰制御器12が、少なくとも1つのアクチュエータ11の制御量、例えば目標アクチュエータ速度vsollを演算する。この目標アクチュエータ速度vsollが、例えばアクチュエータ速度vzulである最大限許容されるアクチュエータ制限を超えると、目標アクチュエータ速度vsollは、この最大限許容されるアクチュエータ速度vzulに制限される。アクチュエータ制限あるいはアンチワインドアップ保護なしでは、例えば、減衰制御器12が、少なくとも1つのアクチュエータ11がその構成に基づき従うことができない大きすぎる目標アクチュエータ速度vsollを演算することが生じ得る。これにより、制御エラーに至り、制御量、例えば目標アクチュエータ速度vsollが更に高められることで、減衰制御器12、特に減衰制御器12に統合された積分器は、この制御エラーを補整するように試みられる。減衰制御器12あるいは特に減衰制御器に統合された積分器のこの「搭載」により、減衰制御器12の不安定化に至ることがあるが、これは、統合されたアンチワインドアップ保護によって信頼性をもって回避されることが可能である。加えて、目標アクチュエータ速度vsollから目標アクチュエータ加速度asollも演算されることができ、この目標アクチュエータ加速度は、対応するアクチュエータ11a,11b,11c,11dの最大限許容される/最小限許容されるアクチュエータ加速度azulと比較され得る。この最大限許容される/最小限許容されるアクチュエータ加速度azulが超過されると、このことは、同様に、目標アクチュエータ速度vsollの制限によって考慮されることが可能である。これにより、アクチュエータ11a,11b,11c,11dの異なる実施形態及び構造寸法が考慮されることができ、これにより、方法は、非常にフレキシブルに、異なる揚重装置1に応用可能である。
Claims (12)
- 少なくとも1つの制御器パラメータを有する減衰制御器(12)によって揚重装置(1)の積み荷受け入れ要素(7)の高さ方向軸周りの回転振動を減衰する方法であって、前記積み荷受け入れ要素(7)が、少なくとも3つの保持要素(6)によって前記揚重装置(1)の支持要素(5)に結合され、積み荷受け入れ要素(7)と支持要素(5)の間の少なくとも1つの保持要素(6)の長さが、該少なくとも1つの保持要素(6)へ作用するアクチュエータ(11)を用いて、前記減衰制御器(12)によって調整される、前記方法において、
前記少なくとも1つの制御器パラメータが、前記積み荷受け入れ要素(7)の回転振動モデルに基づき、昇降高さ(IH)の関数として算出されること、及び適宜の昇降高さ(IH)において前記積み荷受け入れ要素(7)の回転振動を減衰するために、前記少なくとも1つの制御器パラメータが前記昇降高さ(IH)に適応されることを特徴とする方法。 - 前記積み荷受け入れ要素(7)が、該積み荷受け入れ要素(7)の所定の昇降高さ(IH)において回転振動へ励起されること、並びにこのとき、前記高さ方向軸周りの前記積み荷受け入れ要素(7)の少なくとも1つの実際の回転角(βist)及び実際のアクチュエータ位置(sist)が検出され、これにより、前記積み荷受け入れ要素(7)の前記回転振動モデルのモデルパラメータが、設定された昇降高さ(IH)において、同定法に基づき同定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つのアクチュエータ(11)が、油圧式又は電気式に操作されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 少なくとも4つの保持要素(6)が積み荷受け入れ要素(7)と支持要素(5)の間に設けられることを特徴とする請求項1又は3に記載の方法。
- 少なくとも2つのアクチュエータ(11)が設けられ、特に保持要素(6)ごとに1つのアクチュエータ(11)が設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記昇降高さ(IH)が、前記支持要素(5)又は前記積み荷受け入れ要素(7)に配置されたカメラシステム(14)を用いて、又は前記揚重装置(1)の昇降駆動部(10)を用いて測定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記積み荷受け入れ要素(7)の前記実際の回転角(βist)が、前記支持要素(5)又は前記積み荷受け入れ要素(7)に配置された測定装置(14)を用いて、好ましくはカメラシステム又はジャイロセンサを用いて測定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記回転振動モデルが、少なくとも3つのモデルパラメータ、特に動的パラメータ(δ)、減衰パラメータ(ξ)及びシステムゲインパラメータ(iβ)を有する二階微分方程式であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記同定法が数学的な方法、特にオンライン最小二乗法であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
- 前記減衰制御器(12)が、好ましくは5つの制御器パラメータ(Kl,K1,K2,KFF,KP)を有する状態制御器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記積み荷受け入れ要素(7)の目標回転角(βsoll)が前記減衰制御器(12)にあらかじめ設定され、該減衰制御器(12)が、前記積み荷受け入れ要素(7)の前記目標回転角(βsoll)をあらかじめ設定された角度範囲、特に−10°≦βsoll≦+10°の範囲において調整することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 前記減衰制御器(12)にアンチワインドアップ保護が統合され、前記少なくとも1つのアクチュエータ(11)のアクチュエータ制限、特にアクチュエータ(11)の、最大限許容されるアクチュエータ位置(szul)、最大限許容されるアクチュエータ速度(vzul)及び最大限許容されるアクチュエータ加速度(azul)が前記減衰制御器(12)に設定されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
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