JP5768552B2 - 荷役用クレーンの走行制御装置 - Google Patents
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Description
[荷役用クレーンの基本構成]
本発明の実施の形態1における荷役用クレーンの基本構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、港湾のコンテナターミナル内等に形成された荷役用クレーンの構成を説明するための側面図である。図2は、図1に示す荷役用クレーンの正面図である。
次に、上述の問題を解決する本実施形態の特徴的な走行制御について説明する。本走行制御の特徴の1つは、コンテナクレーン4の走行停止時に、走行方向の風速に応じて走行モータ6のトルクを制御し、コンテナクレーン4を零速度状態(クレーンが完全に停止した状態)とする零速度制御を実施し、完全停止状態にてブレーキを締めることにある。これにより、ブレーキパッドへの負担を軽減することができる。さらに、本走行制御の大きな特徴は、上述の零速度状態を利用して、コンテナクレーン4が風に流されない為に必要な走行モータトルクと走行方向の風速との関係を記憶しておき、その後のコンテナクレーン4の走行開始時において、走行方向の風速に応じた必要な走行モータトルクを確立させてからブレーキを開放することにある。これにより、走行開始時にコンテナクレーン4が風の影響を受けて流されることを防止することができる。
より具体的な本実施形態の走行制御について説明する。図4は、本発明の走行停止の手順を表したフローチャートである。コンテナクレーン4が走行中から停止する場合、まず、走行速度指令装置23から走行制御装置24に停止指令が出力される(ステップS30)。走行制御装置24は、停止指令を受けて、クレーン停止に向かって速度基準を生成する。この速度基準は、現速度から零速度まで減速させるための速度制御情報である。走行制御装置24は走行モータ制御装置26に速度基準を出力する。走行モータ制御装置26は、速度基準に基づいて走行モータ6を減速停止させる。その後、コンテナクレーン4を停止状態で維持するトルク制御が開始される(ステップS31)。このコンテナクレーン4が完全に停止した状態での制御状態を零速度制御という。この零速度制御時に風速計21、風向計22から入力される風速、風向に基づいて走行制御装置24が走行方向の風速を計算する(ステップS32)。走行方向の風速は、図5に示すように、風速Vを走行方向の風速Vgとトロリ方向(横行方向)の風速Vtとにベクトル分解して、Vg=Vcosθgより計算できる。零速度制御時には、風速Vgの風荷重の影響でコンテナクレーン4が動かないように走行モータトルクを発生させている。この走行モータトルクは、走行モータ制御装置26に検出されている。走行制御装置24は、走行モータ制御装置26から零速度制御時の走行モータトルクを読み込む(ステップS33)。走行制御装置24は、この走行方向の風速Vgと走行モータトルクとに基づいてコンテナクレーン係数αを計算する(ステップS34)。その後、走行制御装置24は、走行方向の風速Vgと走行モータトルクとの関係、及び計算されたコンテナクレーン係数αを記憶装置25に書き込む(ステップS35)。記憶装置25には、これらの履歴が記憶されている。走行制御装置24は、記憶装置25に記憶されている履歴から、コンテナクレーン係数αの平均を計算し、走行制御装置24内で保持する(ステップS36)。その後、走行制御装置24は、ブレーキ開放指令を切り、ブレーキを閉める(ステップS37)。
上述したコンテナクレーン係数αの算出方法について詳細に説明する。図6は、コンテナクレーン係数αに関する走行方向の風速Vgと走行モータトルクTとの関係を示す図である。走行方向の風速Vgの値を横軸にし、走行モータトルクTの値を縦軸にすると、図6のように、走行モータトルクTは風速Vgの2乗に比例したグラフとなる。風速Vgと走行モータトルクTとを入力パラメータとして、式(1)に基づきコンテナクレーン係数αを算出することができる。
続いて、本実施形態の走行開始時の制御について説明する。図8は、本発明の走行開始の手順を表したフローチャートである。まず、走行を開始するため走行速度指令装置23より運転指令(速度指令)が出される(ステップS40)。走行制御装置24は、運転指令が出された瞬間の風速計21と風向計22の検出値から走行方向の風速Vgを計算する(ステップS41)。走行制御装置24は、算出された走行方向の風速Vgとコンテナクレーン係数αを入力パラメータとして式(1)より、風に押し流されないための走行モータトルク(以下、起動トルクともいう。)を計算する(ステップS42)。走行制御装置24は、この起動トルクを走行モータ制御装置26へ出力する(ステップS43)。そして、走行モータ6のトルク値が起動トルクと同じ値になったか否か(トルクが確立したか否か)を逐次判定する(ステップS44)。トルクの確立が確認された後、ブレーキ開放指令を出力する(ステップS45)。その後、速度基準の生成値通りに走行させる。
図9は、上述した図11と同様に逆風がある場合における本発明の走行制御の例を示すタイミングチャートである。時刻t0において、運転指令に応じた走行モータトルク(起動トルク)が計算される(図8のステップS40〜S42)。時刻t0後、走行モータ制御装置26は入力された起動トルクに応じた電流を走行モータ6に流す(図8のステップS43)。時刻t1において、走行モータ6のトルクの確立が確認されると、ブレーキ開放指令が出力される(図8のステップS44〜S45)。トルクが確立されているため、風に流されることなく、時刻t1から速度基準に速度フィードバックを追従させることができる。
(1)コンテナクレーン4が停止状態から走行開始する際に、風に流されない為に必要な走行モータトルクを確立させてからブレーキを開放する。そのため、コンテナクレーンが走行方向に流されることを防止することができる。
(2)また、コンテナクレーン4が走行停止する際には、零速度制御での完全停止状態にてブレーキを閉める。そのため、ブレーキパッドへの負担を軽減することができる。
4 コンテナクレーン、 5 コンテナクレーン脚部、6 走行モータ、
7 ブーム、 8 トロリ、 9 運転室、
10 巻上用ロープ、 11 スプレッダ、 12 機械室、
21 風速計、 22 風向計、 23 走行速度指令装置、
24 走行制御装置、 25 記憶装置、 26 走行モータ制御装置、
Vg 走行方向の風速、 T 走行モータトルク、 α コンテナクレーン係数
Claims (3)
- 走行用レール上を走行する荷役用クレーンの走行位置制御装置において、
前記荷役用クレーンの走行方向への駆動力を供給する走行モータと、
前記走行モータの回転を制動するブレーキと、
走行方向の風速を取得する風速取得手段と、
前記荷役用クレーンの走行停止時に、走行方向の風速に応じて前記走行モータのトルクを制御し、前記荷役用クレーンを零速度状態とする零速度制御手段と、
零速度状態における走行方向の風速と前記走行モータのトルクとを入力パラメータとして、走行方向の風速と前記走行モータのトルクとコンテナクレーン係数と間に成立する関係式から、コンテナクレーン係数を算出する係数算出手段と、
前記荷役用クレーンの走行開始直前において、走行開始直前の走行方向の風速と前記コンテナクレーン係数とを入力パラメータとして、前記関係式から、前記走行モータのトルク(以下、起動トルクという。)を算出する起動トルク算出手段と、
前記ブレーキを閉めた状態において、前記走行モータに前記起動トルクを発生させる起動トルク発生手段と、
前記起動トルクが確立したか否かを判定する起動トルク確立判定手段と、
前記起動トルクを確立した場合に、前記ブレーキを開放する走行開始手段と、
を備えることを特徴とする荷役用クレーンの走行制御装置。 - 前記係数算出手段により算出された前記コンテナクレーン係数の履歴を記憶する記憶手段と、
前記履歴から平均コンテナクレーン係数を算出する平均係数算出手段と、を更に備え
前記起動トルク算出手段は、前記荷役用クレーンの走行開始直前において、走行開始直前の走行方向の風速と前記平均コンテナクレーン係数とを入力パラメータとして、前記関係式から起動トルクを算出すること、
を特徴とする請求項1記載の荷役用クレーンの走行制御装置。 - 前記関係式は、前記走行モータのトルクが走行方向の風速の2条に比例し、コンテナクレーン係数を比例定数とする関数の式であること、
を特徴とする請求項1又は2記載の荷役用クレーンの走行制御装置。
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