JP4840442B2 - 吊荷振れ止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば岸壁に停留した鉄鉱石や石炭などを積載した船から原料を運び出すアンローダや天井クレーン等の横行運転において荷の振れを抑制する吊荷振れ止め装置に関するものである。
吊荷の従来の振れ止め制御技術としては、例えば、特許文献1記載の「振れ角ダンピング制御方式」がある。
図8は特許文献1記載の走行駆動制御装置220のブロック図である。
速度指令器221の速度指令信号が直線指令器222に入力されてランプ状の速度指令NRF0が得られる。また、ロープの振れ角検出器229により検出した実測の振れ角θと、ロープ振れ角演算器238により演算された振れ角Eθのいずれかが切換えスイッチ239の選択により選ばれる。そこで、ロープ振れ角演算器238により演算された振れ角Eθを用いると、ダンピング補償信号NRFDPは、
RFDP=振れ角演算値Eθ×2δg/(ω
ここで、δはダンピング係数、gは重力加速度(9.8m/s)、
はモータ定格速度に相当するトロリ台車速度(m/s)、
ωeはロープの振れの周波数で、ωe=(g/Le)1/2 (rad/s)、
Leは測定された巻き上げロープ長(m)、
である。
そこで、このようにして得られたダンピング補償信号NRFDPを先の速度指令NRF0から
減ずると速度指令信号NRF1 が得られる。そこで得られた速度指令信号NRF1 と速度検出器226により検出した速度帰還信号NMFB との偏差を、比例ゲインAおよび時定数τ1s の積分器を持つ速度制御器223に入力して増幅し、トルク指令信号TRFを出力する。
さらに、速度指令信号TRFを1次遅れ時定数τT にて電動機トルクを制御する電動機トルク制御器224に入力し、走行用電動機のトルクTM を制御し、走行用電動機の速度を制御する。
なお、速度帰還信号NMFB は電動機の回転速度NMを1次遅れ要素226を介して生成したものである。225は走行用電動機の機械的時定数τM を表すブロックであり、NM は電動機の速度(p.u)である。227はロープの振れ角の運動モデルを表すブロック、228は電動機の負荷トルクTL (p.u)のモデルを表すブロックである。ロープ振れ角演算器238には、1次遅れ要素226からの速度帰還信号NMFBとトルク指令信号TRFと巻上重量測定値mLEとが入力され、特許文献1記載の数式を用いて振れ角Eθが演算される。
以上のように、コンテナクレーン等ではロープ振れ角検出信号、またはロープ振れ角推定演算によって求めた信号に2δg/(ω・V
[ただし、ここでδはダンピング係数、gは重力加速度(9.8m/s)、
ωeはロープの振れの周波数で、ωe=(g/Le)1/2 (rad/s)、
Leは測定された巻き上げロープ長(m)、Vはモータ定格速度に相当するトロリ台車速度 (m/s)]を乗じた値を、直線指令器222を通った速度指令NRF0から減ずることによって得られた値を新たな速度指令NRF1として速度制御を実行することによって実現されている。
しかしながら、一般にアンローダや天井クレーンにおいては設備の構造上、振れ角検出器229の設置が困難であった。
また、ロープ振れ角の演算の際にまさつ抵抗分除去演算のため台車や吊荷の重量およびまさつ係数を必要としたり、計算が煩雑であった。
また、角周波数ωeを求めるために巻き上げロープ長Leの測定が必要であり、やはり計算が煩雑であった。
そこで、運転パターンがほぼ決まっており、吊荷の重量変化も殆どないアンローダや一部の天井クレーンにおいては、より計測項目の少ない簡易でかつ調整の容易な振れ止め制御が望まれていた。
米国特許第5495955号明細書 特許3173007号公報 特開2004−187380号公報
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、吊荷の重量変化も殆どないアンローダや一部の天井クレーンにおいて、まさつ抵抗分除去のための複雑な演算を必要とせずに、しかも従来同等の制御を実現することができ、また、振れ角θeを推定演算することなく、さらに振れの周波数ωeを演算することもない、従って巻き上げロープ長leを測定することも不要でしかも振れ角ダンピング制御方式と同等の制御効果を得ることができ、制御のセットアップが極めて容易となる吊荷振れ止め装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の吊荷振れ止め装置の発明は、先端にバケットを取り付けたロープを巻き付ける巻上用モータおよび走行用モータを備えたトロリ台車用の吊荷振れ止め装置であって、速度指令を創出する速度パターン発生回路と、前記速度指令を基にしてトルク指令を出力する速度制御装置と、前記トルク指令を入力して一次遅れ回路によるトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、前記速度制御装置の出力である前記トルク指令を入力して前記トロリ台車にかかる負荷トルクを推定し出力する負荷トルクオブザーバと、前記負荷トルクオブザーバの出力である負荷トルク推定信号を前記トルク指令フィルタの出力に加えた値を出力する吊荷振れ止め装置において、前記負荷トルク推定信号からまさつ抵抗に相当する固定または低周波成分を除去した信号TRFLHPFを出力するハイパスフィルタと、前記ハイパスフィルタからの出力信号TRFLHPFに振れ角演算器係数を乗じた振れ角推定演算値θeを出力する振れ角演算器と、を備え、前記振れ角推定演算値θeにダンピング補償をしたダンピング補償信号NRFDPを前記速度パターン発生回路の創出した速度指令から差し引いた値を前記速度制御装置の入力としたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の吊荷振れ止め装置において、前記振れ角演算器の振れ角演算器係数がF/(Mg)[ここで、Fは定格負荷、Mは吊荷重量、gは重力加速度(9.8m/s)]であることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の吊荷振れ止め装置において、
前記ダンピング補償信号NRFDPが、
RFDP=振れ角推定演算値θe×2δg/(ω)[ここで、δはダンピング係数、gは重力加速度(9.8m/s)、Vはモータ定格速度に相当するトロリ台車速度(m/s)、ωeはロープの振れの周波数で、ωe=(g/le)1/2(rad/s)、leは測定された巻き上げロープ長(m)]であることを特徴としている。
また、請求項4記載の吊荷振れ止め装置の発明は、先端にバケットを取り付けたロープを巻き付ける巻上用モータおよび走行用モータを備えたトロリ台車用の吊荷振れ止め装置であって、速度指令を創出する速度パターン発生回路と、前記速度指令を基にしてトルク指令を出力する速度制御装置と、前記トルク指令を入力して一次遅れ回路によるトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、前記速度制御装置(14)の出力である前記トルク指令を入力して前記トロリ台車にかかる負荷トルクを推定し出力する負荷トルクオブザーバと、前記負荷トルクオブザーバの出力である負荷トルク推定信号を前記トルク指令フィルタの出力に加えた値を出力する吊荷振れ止め装置において、前記負荷トルク推定信号からまさつ抵抗に相当する固定または低周波成分を除去した信号TRFLHPFを出力するハイパスフィルタを備え、前記ハイパスフィルタからの出力信号TRFLHPFに前記速度パターン発生回路の創出する速度指令の速度パターンの各領域によって決められたダンピング補償ゲインGDPを乗じて生成したダンピング補償信号を前記速度パターン発生回路の創出した速度指令NRF0から差し引いた値を前記速度制御装置の入力としたことを特徴としている。
以上のように、請求項1〜3記載の発明によれば、特許文献1記載の振れ角ダンピング制御技術に基づいて制御する新制御装置として、負荷トルクから振れ角θeを演算する際、まさつ抵抗分除去のための複雑な演算を必要とせずに、従来技術と同等の制御を実現することができる。
さらに、請求項4記載の発明によれば、振れ角θeを推定演算することなく、また振れの周波数ωe=(g/le)1/2を演算することもなく、従って巻き上げロープ長leを測定することも不要であり、運転パターンに合わせてダンピング補償ゲインGDPを決定して振れ止め制御をおこなうことにより、振れ角ダンピング制御方式と同等の制御効果を得ることができ、制御のセットアップが極めて容易となる。
本発明が対象の1例としているアンローダの設備概要図である。 吊荷振れ角のモデル図である。 本発明に係る制御原理を説明する図である。 振れ止め制御なしの吊荷位置シミュレーションである。 振れ止め制御なしの振れ角シミュレーションである。 振れ止め制御ありの吊荷位置シミュレーションである。 振れ止め制御ありの振れ角シミュレーションである。 特許文献1記載の制御原理を説明する図である。
符号の説明
1 振れ止め制御のコントローラ
2 吊荷の運動モデル
3 トロリ台車負荷トルクモデル
4 負荷トルクオブザーバ
11 速度パターン発生回路
12 速度パターン発生回路から創出された速度指令NRF0(p.u)
13 振れ止めダンピング補償信号を加味した速度指令NRF1(p.u)
14 IPまたはPI制御による速度制御回路
15 速度制御回路により創出されたトルク指令TRF0(p.u)
16 一次遅れ回路によるトルク指令フィルタ
17 トルク指令フィルタ後のトルク指令TRF1(p.u)
18 モータ+トロリ台車の慣性
19 速度フィードバック信号NFB(p.u)
20 振れ角θ(rad)
21 負荷トルクT(p.u)
31 負荷トルク推定信号TRFL(p.u)
32 一次または二次のハイパスフィルタ
33 振れ角演算器
34 振れ角推定演算値θe(rad)
35 ダンピング補償ゲインGDP
36 ダンピング補償信号NRFDP(p.u)
A 陸行き
B 海行き
BK バケット
D 原料
H ホッパ
L 陸
S 海
SP 船
T トロリ台車
le 巻上ロープ長測定値
巻上重量
Pm 吊荷位置
Pt 台車位置
RF 速度指令
以下に、主としてアンローダ設備を例として図面を基に説明する。
図1は、本発明が対象とする1例としてのアンローダの設備概要図である。
図1において、Tはトロリ台車、Aは陸行き、Bは海行き、Hはホッパ、SPは船、BKはバケット、Sは海、Lは陸、Dは原料である。
図において、海Sに面した陸Lにアンローダが設置されており、陸Lから所定高さにトロリ台車Tが設けられ、内蔵のモータによって海上と陸上との間を水平に往復運動できるようになっている。
トロリ台車Tにはまたロープ巻き上げモータが取り付けられていて、そのロープの先端にバケットBKが取り付けられている。
台車は陸に接岸した船SPの上まで移動しバケットBKを降ろして船の積荷である原料DをバケットBKで掬ったあと、ロープを巻き上げてバケットBKを引き上げると共に海Sから陸Lへ移動して、陸上のホッパHのところまで移動し、ホッパHに原料Dを落とし、その後、台車がバケットBKを陸Lから海Sへ移動させると共にロープを巻き下ろして船SPの原料Dを再び掬い上げる。以下、これを繰り返す。
このような装置においてロープに取り付けられたバケットは台車の移動と共に振れることとなる。
図2はこの場合の吊荷の振れ角のモデル図を示している。
図2において、アンローダのクレーン支柱とトロリ台車のレールとの交点を原点0とし、トロリ台車Tの現在位置をc、巻き上げロープの長さをl(m)、バケットの位置を(x、y)、振れ角をθ(rad)、吊荷の質量をM(Kg)とすると、
x=c−lsinθ
y=−lcosθ
となる。
図3は本発明の制御原理図における負荷トルクモデルおよびトロリ台車負荷トルクモデルを説明する図である。
図において、1は本発明に係る吊荷振れ止め制御を行うコントローラ、2は吊荷の運動モデル、3はトロリ台車負荷トルクモデル、4は本来の負荷トルクセンサの代わりに、トルク指令TRF0(p.u)と速度フィードバック信号NFB(p.u)から負荷トルク推定信号TRFL(p.u)を推定する負荷トルクオブザーバ、11は速度指令NRF0(p.u)を発生する速度パターン発生回路、12は速度パターン発生回路から創出された速度指令NRF0(p.u)、13は振れ止めダンピング補償信号を加味した速度指令NRF1(p.u)、14は速度パターン発生回路11から創出された速度指令NRF0(p.u)から速度フィードバック信号NFB(p.u)および本発明により得られるダンピング補償信号NRFDP(p.u)との差分を基にIPまたはPI制御によりトルク指令TRF0(p.u)を出力する速度制御回路、15は速度制御回路により創出されたトルク指令TRF0(p.u)、16は一次遅れ回路によるトルク指令フィルタ、17はトルク指令フィルタ後のトルク指令TRF1(p.u)、18はモータ+トロリ台車の慣性、19は速度フィードバック信号NFB(p.u)、20は振れ角θ(rad)、21は負荷トルクT(p.u)、31は負荷トルク推定信号TRFL(p.u)、32は一次または二次のハイパスフィルタ、33は振れ角演算器、34は振れ角推定演算値θe(rad)、35はダンピング補償ゲインGDP、、36はダンピング補償信号NRFDP(p.u)である。
吊荷振れの振動運動モデル式は公知の(1)式で与えられる。(図3の2参照)
また、吊荷による横行トロリの負荷モデルを求める。
巻上げロープの張力FLTは、
LTの水平方向の成分FTH
TH =FLTsinθ≒FLTθ ・・・(3)
LTの鉛直方向成分とトロリ台車重量Mによって生じるトロリ台車の横行まさつ抵抗FTF
TF =μ(FLTcosθ+Mg)≒μ(FLT+Mg) ・・・(4)
よって負荷トルクTは、定格負荷をFとすると
=FTH+FTF
=FLTθ+μ(FLT+Mg) ・・・(5)
(5)式により負荷トルクには振れ角θに比例する成分が含まれていることが分かる。
従って負荷トルクを検出できれば振れ角θに比例する成分をもつ信号を扱うことができる。
図3において、系をモータとトロリ台車を一体とした一慣性モデルに近似し、特許文献2記載の電動機速度制御系におけるねじり振動抑制装置、ならびに特許文献3記載のねじり振動抑制装置による負荷トルクオブザーバを応用し、トロリ台車にかかる吊荷過重を検出した信号TRFL31に一次または二次のHPF(ハイパスフィルタ)32を施してまさつ抵抗FTFに相当する固定または低周波成分を除去する。
(5)式でT=TRFLとおくと
RFL=FTH+FTF
=FLTθ+μ(FLT+Mg) ・・・・・(6)
(6)式に(2)式を代入して整理すると
分母の第2項は1に比べて極めて小さいため無視する。
よって

ここで

はHPFを通したあとの信号を表す。
これをもとの速度指令NRF0から差し引いて生成したNRF1を指令とした速度制御を実行することにより振れ止めを実現することができる。すなわち特許文献1で公知の式
これは、特許文献1において数種類の方式が示されているが、この振れ角ダンピング制御方式に基づいたもう1種類の方式を追加したことになる。
なお、一方、(10)式を利用し新たな制御方式を構築することができる。
すなわち、TRFLHPFに速度パターンの各領域によって決められたダンピング補償ゲインGDP35を乗じて創出したダンピング補償信号、
即ち、NRFDP=GDP・TRFLHPFを、
速度パターン発生回路11により作られた信号NRF0から減じてNRF113を作る。このNRF113を指令とした速度制御を実行することにより振れ止め制御を実現できる。
これは以下のことによってその妥当性を示すことができる。
RFDP=GDPRFLHPFであるので(10)式より
一方、特許文献1記載の振れ角ダンピング制御方式に示されるように振れ角ダンピング制御方式では振れ角検出器の信号または振れ角演算推定値θeにダンピング係数δ、振れの周波数ωe(rad/s)などから構成される関数を乗じた信号をNRFDPとして振れ止め制御を行っている。
この場合の速度補正信号NRFDPは(12)式より、
(15)式の前の括弧内はアンローダの機械設備で決まる固定値であり、一方、振れの角周波数ωe、吊荷重量Mは変化する。
また、δは安定な振れ止め状態となるように運転パターンに対応させて決めた値を切り替えて使用する制御定数である。即ち後ろの括弧内は運転中変化する値である。しかしながらアンローダ設備においては、吊荷重量Mは陸行きと海行きで変化する程度である。また運転パターンもほぼ決まっており種類も少ない。
よって、運転パターンによってGDPを運転パターンに応じて設定して制御すれば、特許文献1記載の振れ角ダンピング制御方式と同等の振れ止め制御効果が実現できる。
この場合、振れ角を推定演算することなく、また振れの周波数ωeは、
図4〜図7は、シミュレーションにてクレーンモデルを組み込み、この方式により上記設備における振れ止め制御効果を検討した結果を示している。
図4〜図7において、Aは陸行、Bは海行、Ptは台車位置、Pmは吊荷位置、NRFは速度指令である。
概略仕様はバケット+原料の重量約40トン、横行速度約180m/分、横行距離約33mの例である。
図4は振れ止め制御なしのときの台車位置Pt(点線)と吊荷位置Pm(実線)の関係を示す図である。図において、縦軸は図1におけるホッパーの中心位置(ホッパーセンター、Hopper Center)を0(図2のトロリ台車のある座標(c、0))としたときのホッパーセンター0からの台車と吊荷のそれぞれの距離(m)で、プラス側は原点から海側へ、マイナス側は原点からより陸側への向きを示している。また、横軸は時間の推移である。
図で台車が陸上のホッパーセンターに向かって移動しているとき、吊荷(実線)は台車の線図(点線)を中心に上下に振動しており、その揺れの大きさ(m)から、吊荷はホッパ上を大きく(約7m)行き過ぎ、また戻りの船上にても大きな残留振れ(約10m)が持続しているのが判る。この状態は極めて危険である。
図5は速度指令(太線)とそのときの図2の振れ角θ(細線)を示すもので、縦軸は角度(度)、横軸は時間の推移(秒)を示している。振れ角θも大きく振動している(最大で+41°〜−44°)ことが判る。
これに対して、図6は本発明に係る振れ止め制御を施したときの台車位置Pt(点線)と吊荷位置Pm(実線)の関係を示す図である。図において、縦軸はホッパーセンター0からの台車と吊荷のそれぞれの距離(m)で、プラス側は原点から海側へ、マイナス側は原点からより陸側への向きを示している。また、横軸は時間の推移である。
図で台車が陸上のホッパーセンターに向かって移動しているとき、吊荷(実線)は台車の線図(点線)にほぼ重なっており、揺れはとても小さい。吊荷はホッパで止まり行き過ぎていないのが判る。また戻りの船上でもわずかな残留振れで納まっているのが判る。
図7は速度指令(太線)とそのときの図2の振れ角θ(細線)を示すもので、縦軸は角度(度)、横軸は時間の推移(秒)を示している。振れ角θでダンピングがよく効いており本発明に係る振れ止め制御が有効に働いているのが顕著に分かる。
以上のように、請求項1〜3記載の発明によれば、特許文献1記載の振れ角ダンピング制御方式に基づいて制御する新方式として負荷トルクから振れ角θeを演算する際、まさつ抵抗分除去のための複雑な演算を必要とせず従来同等の制御を実現することができる。
さらに、請求項4記載の発明によれば、振れ角θeを推定演算することなく、また振れの周波数ωeは、
また、運転パターンに合わせてダンピング補償ゲインGDPを決定して振れ止め制御をおこなうことにより振れ角ダンピング制御方式と同等の制御効果を得ることができ、制御のセットアップが極めて容易となる。
本発明の吊荷振れ止め装置は、横行運転において荷の振れを抑制することが求められるアンローダや天井クレーン等に好適である。

Claims (4)

  1. 先端にバケットを取り付けたロープを巻き付ける巻上用モータおよび走行用モータを備えたトロリ台車用の吊荷振れ止め装置であって、速度指令を創出する速度パターン発生回路(11)と、前記速度指令を基にしてトルク指令を出力する速度制御装置(14)と、前記トルク指令を入力して一次遅れ回路によるトルク指令を出力するトルク指令フィルタ(16)と、前記速度制御装置(14)の出力である前記トルク指令を入力して前記トロリ台車にかかる負荷トルクを推定し出力する負荷トルクオブザーバ(4)と、前記負荷トルクオブザーバ(4)の出力である負荷トルク推定信号を前記トルク指令フィルタ(16)の出力に加えた値を出力する吊荷振れ止め装置において、
    前記負荷トルク推定信号からまさつ抵抗に相当する固定または低周波成分を除去した信号TRFLHPFを出力するハイパスフィルタ(32)と、前記ハイパスフィルタ(32)からの出力信号TRFLHPFに振れ角演算器係数を乗じた振れ角推定演算値θeを出力する振れ角演算器(33)と、を備え、前記振れ角推定演算値θeにダンピング補償をしたダンピング補償信号NRFDPを前記速度パターン発生回路(11)の創出した速度指令から差し引いた値を前記速度制御装置(14)の入力としたことを特徴とする吊荷振れ止め装置。
  2. 前記振れ角演算器(33)の振れ角演算器係数は、
    /(Mg)
    ここで、Fは定格負荷、Mは吊荷重量、gは重力加速度(9.8m/s))
    であることを特徴とする請求項1記載の吊荷振れ止め装置。
  3. 前記ダンピング補償信号NRFDPは、
    RFDP=振れ角推定演算値θe×2δg/(ω
    ここで、δはダンピング係数、gは重力加速度(9.8m/s)、
    はモータ定格速度に相当するトロリ台車速度(m/s)、
    ωeはロープの振れの周波数で、ωe=(g/le)1/2 (rad/s)、
    leは測定された巻き上げロープ長(m)、
    であることを特徴とする請求項1記載の吊荷振れ止め装置。
  4. 先端にバケットを取り付けたロープを巻き付ける巻上用モータおよび走行用モータを備えたトロリ台車用の吊荷振れ止め装置であって、速度指令を創出する速度パターン発生回路(11)と、前記速度指令を基にしてトルク指令を出力する速度制御装置(14)と、前記トルク指令を入力して一次遅れ回路によるトルク指令を出力するトルク指令フィルタ(16)と、前記速度制御装置(14)の出力である前記トルク指令を入力して前記トロリ台車にかかる負荷トルクを推定し出力する負荷トルクオブザーバ(4)と、前記負荷トルクオブザーバ(4)の出力である負荷トルク推定信号を前記トルク指令フィルタ(16)の出力に加えた値を出力する吊荷振れ止め装置において、
    前記負荷トルク推定信号からまさつ抵抗に相当する固定または低周波成分を除去した信号TRFLHPFを出力するハイパスフィルタ(32)を備え、前記ハイパスフィルタ(32)からの出力信号TRFLHPFに前記速度パターン発生回路(11)の創出する速度指令の速度パターンの各領域によって決められたダンピング補償ゲインGDPを乗じて生成したダンピング補償信号を前記速度パターン発生回路(11)の創出した速度指令NRF0から差し引いた値を前記速度制御装置(14)の入力としたことを特徴とする吊荷振れ止め装置。
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