JPH06135684A - 最大振れ角検出装置 - Google Patents

最大振れ角検出装置

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JPH06135684A
JPH06135684A JP29111792A JP29111792A JPH06135684A JP H06135684 A JPH06135684 A JP H06135684A JP 29111792 A JP29111792 A JP 29111792A JP 29111792 A JP29111792 A JP 29111792A JP H06135684 A JPH06135684 A JP H06135684A
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JP
Japan
Prior art keywords
rope
swing angle
max
deflection angle
swing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29111792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Toyohara
尚 豊原
Susumu Kono
進 河野
Itsuo Murata
五雄 村田
Hiromitsu Hoshina
博光 星名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06135684A publication Critical patent/JPH06135684A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレーンのロープの振れ止め制御に係る振れ
角検出において、短時間にて最大値を得る最大振れ角検
出装置を提供する。 【構成】 測定したロープ振れ角とロープ長とにより、
ロープ振れ角度を求め、演算手段にてロープ振れ角とロ
ープ振れ角度/(重力加速度/ロープ長)1/2 との位相
面座標より軌跡の座標を求め、この座標と原点との距離
を求めたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンのロープの振
れ止め制御に当り、ロープの振れ角の最大値を検出する
最大振れ角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷役機械であるクレーンには、図5に示
すように、レール51上を走行するトロリー52と、こ
のトロリー52から垂らしたロープ53とを有し、トロ
リー52の走行とロープ53の巻き上げ下げにより吊り
荷54の荷役を行なうものがある。かかるクレーンにお
いて自動運転を行なう場合、トロリー52が停止した後
もロープ53に振れが残っていることがあり、この状態
で荷役作業を続行することは危険であるので、振れを取
り除く制御が必要となる。
【0003】従来の振れ止め制御方法としては図6にも
示す如く、ロープ5の垂直方向からの角度θの最大値θ
max に応じた大きさの寸動を、ロープ53の振れにトロ
リー52が追いつくようなタイミングで行なっている。
この場合、角度θの最大値θmax の検出は、任意のタイ
ミング(図6A点)で計測を開始した後、ロープ53の
振れ角θが零(図6B点)になってから次に零(図6C
点)になるまでの半周期の間に振れ角θを計測し、この
半周期間の振れ角θのうち絶対値の最も大きな振れ角を
最大値θmax としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の振れ角検出にあって最大値θmax の検出は、振れ
角θの零から零までの時間を要し、最低でもロープ53
の振れ周期の半分の時間を要するという問題がある。す
なわち、ロープ53の振れ半周期をまって振れ止め制御
を行なうことになる。
【0005】本発明は、円滑な荷役のために極めて短時
間にて振れ角の最大値の検出を可能とした振れ角検出装
置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明は、トロリーから垂らしたロープのロープ長、任意
時点でのロープ振れ角及びロープ振れ角速度を測定する
手段と、この測定する手段の測定結果に基づき「ロープ
振れ角」と「ロープ振れ角速度/(重力加速度/ロープ
長)1/2 」とを縦軸と横軸とする位相面上の軌跡の座標
を求める演算手段と、この演算手段により求めた位相面
上の座標と位相面上の原点との距離を演算する手段と、
を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】振れ軌跡円が描かれる位相面上での軌跡の座標
と位相面上の原点との距離が振れ角の最大値となるの
で、上記座標がわかれば、換言すればロープ長とロープ
振れ角及び振れ角速度がわかれば、任意のタイミングで
待ち時間なく振れ角の最大値を検出することができる。
【0008】
【実施例】ここで、図1ないし図6を参照して本発明の
実施例を説明する。図1は本発明の振れ角最大値の検出
に当り、原理を説明する位相面上の軌跡を示している。
この位相面では縦軸θ、横軸θ(1階微分)/ωであ
る。なお、dθ/dtをθ(1階微分)、d2θ/dt
2 をθ(2階微分)として表示する。
【0009】今この位相面について横軸θ(1階微分)
/ωにつき説明するに、トロリー52及び吊り荷54が
図6に示す位置関係にあるとき、Tをロープ53の張
力、gを重力加速度とすると、次式(1)(2)の運動
方程式が成立する。 my(2階微分)=mg−T cosθ ・・・(1) mx(2階微分)=T sinθ ・・・(2) 上式(1)(2)よりTを消去すると次式(3)とな
る。 y(2階微分)sin θ=g sinθ−x(2階微分) cosθ ・・・(3) 一方、吊り荷54の座標は次式となる。 y=l cosθ ・・・(4) x=d−l sinθ ・・・(5) 上式(3)(4)(5)にてθ≪1と仮定すると次式と
なる。 y(2階微分)θ=gθ−x(2階微分)θ ・・・(6) y=l ・・・(7) x=d−lθ ・・・(8) (7)(8)式を(6)に代入すると次式となる。 gθ−d(2階微分)+lθ(2階微分)=0 ・・・(9) (9)式を変形して次式を得る。 θ(2階微分)=−g/l(θ−a/g) ・・・(10) この場合aはd(2階微分)とする。また、(g/l)
1/2 をωとすると、 θ(2階微分)=−ω2 (θ−a/g) ・・・(11) ここで、A0 ,A1 ,φを適当な定数とすると次式にて
表わすことができる。 θ=A0 +A1 sin(ωt+φ) ・・・(12) θ(1階微分)=ωA1 cos(ωt+φ) ・・・(13) θ(2階微分)=−ω2 1 sin(ωt+φ) ・・・(14) また、A0 =a/gとすると、式(12)(14)から
(11)式が成立することが判明する。したがって(1
1)式が成立するθは(12)式のような形をしている
と考えられる。ところで、三角関数に関しては、次式が
成立する。 cos2(ωt+φ)+sin2(ωt+φ)=1 ・・・(17) よって(12)(13)式より次式が導かれる。 (θ(1階微分)/ω)2 +(θ−a/g)2 =A1 2 ・・・(18) この(18)式は、θ(1階微分)/ωを横軸、θを縦
軸とする位相面上において、軌跡は点O(O,a/g)
を中心とする円が描かれる。そして、導入したω(=
(g/l)1/2 )は軌跡が点Oを中心として円を描くと
きの角速度となる。以上の結果、図1に示す位相面にて
振れ軌跡円11が得られることになる。
【0010】図1において、12はある時点での軌跡の
位置を表す点(T)であり、振れ角の最大値θmax は軌
跡11がθ軸と交わる点Mと原点Oとの距離MOである
が、点MとTとは軌跡11上にあるので、MO=TOと
なる。この結果、ある時点における軌跡の座標(θ,θ
(1階微分)/ω)がわかれば、次式により最大値θ
max が得られる。 θmax =(θ2 +(θ(1階微分)/ω)2 1/2 ・・・(19)
【0011】なお、上述の角速度ωはロープ長lなる要
素が入る。このロープ長lはロープ自体の長さではなく
トロリー52の支点から吊り荷54の重心までの長さで
ある。これは、図1において、本質的にロープによる振
れ周期を知りたいことに係るためであり、振れはロープ
の長さと吊り荷54の重心とを加えた長さに係るためで
ある。したがって、吊り荷54には実際の大きさがある
ため、予め実際のロープ長さと振れの計算に必要なロー
プ長lとの関係を求めて適用すればよい。
【0012】また、図1の最大値θmax の演算に当って
は、振れ角θを検出する必要がある。この検出には、例
えばロープの付け根付近に接続したポテンショメータに
て振れ幅を検出し振れ角θを求めたり、吊り荷上に水平
に取付けた加速度計にて吊り荷の加速度を検出し振れ角
θを求める方法があり、更に歪ゲージや画像処理による
検出方法もある。
【0013】このようにして、図2に示す振れが生じた
場合でも、任意の時点(T′)での振れ角θとロープ長
lとを求めて微分し前述の式(19)の演算により直ち
に振れ角の最大値θmax を得ることができる。
【0014】図3は上述の検出及び演算のためのブロッ
ク図であり、ロープの振れ角を検出する振れ角センサ3
1、この振れ角センサ31の振れ角θを微分して振れ角
速度θ(1階微分)を得る微分器32、ロープ長センサ
33、及び位相面上の軌跡における座標の演算と振れ角
の最大値の演算を行なうマイクロコンピュータ34を有
する。
【0015】図4はマイクロコンピュータ34にて実行
されるアルゴリズムを示し、ステップ111における振
れ角検出、ステップ112の振れ角速度の検出、ステッ
プ113のロープ長の検出、及び上記ステップ111〜
113による各入力に基づく最大振れ角の計算(ステッ
プ114)が行なわれる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、
θ、θ(1階微分/ωを軸とする位相面上の軌跡の座標
から振れ角の最大値を計算するようにしたので、任意の
タイミングで短い時間で最大振れ角の計測を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る位相面上の軌跡を表す
図。
【図2】本発明の実施例に係る振れ角信号を表す図。
【図3】本発明の実施例に係る制御ブロック図。
【図4】本発明の実施例に係るプログラムのフローチャ
ート。
【図5】クレーンのモデル図。
【図6】従来の振れ角検出方法における振れ角信号を表
す図。
【符号の説明】
31 ロープの振れ角センサ 32 微分器 33 ロープ長センサ 34 マイクロコンピュータ 51 レール 52 トロリー 53 ロープ 54 吊り荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星名 博光 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリーから垂らしたロープのロープ
    長、任意時点でのロープ振れ角及びロープ振れ角速度を
    測定する手段と、 この測定する手段の測定結果に基づき「ロープ振れ角」
    と「ロープ振れ角速度/(重力加速度/ロープ
    長)1/2 」とを縦軸と横軸とする位相面上の軌跡の座標
    を求める演算手段と、 この演算手段により求めた位相面上の座標と位相面上の
    原点との距離を演算する手段と、 を有することを特徴とする最大振れ角検出装置。
JP29111792A 1992-10-29 1992-10-29 最大振れ角検出装置 Withdrawn JPH06135684A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010009197A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Ihi Corp 制振位置決め制御方法および装置
CN102910533A (zh) * 2012-10-26 2013-02-06 北京机械设备研究所 一种基于吊机的空间角度测量方法
CN105651221A (zh) * 2014-12-03 2016-06-08 上海金艺检测技术有限公司 起重机轨道在线检测方法

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