JP3043923B2 - クレーン吊荷の振れ検出装置 - Google Patents
クレーン吊荷の振れ検出装置Info
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Gyroscopes (AREA)
- Control And Safety Of Cranes (AREA)
Description
度及び振れ角度を高精度かつリアルタイムで計測する吊
荷の振れ角度及び角速度検出装置に関するものである。
であるビレットや棒鋼、線材コイル等の鉄鋼製品の搬送
用に多くのクレーンが使用されている。クレーンは、通
常、運転者の操作により運行されているが、最近の無人
化、省力化の要求の高まりにより自動運転化が重要とな
っている。クレーンの自動運転に対する最大の技術課題
は、最短時間で吊荷の位置決めと吊荷の振れを最小とす
る運転制御方法を確立することであり、これを実現する
最適制御を行うためには、吊荷の振れ角度及び角速度を
リアルタイムで知る必要がある。
吊荷重量及び吊り長さ等の各種データから演算により求
める方法と検出装置により実測する方法がある。該演算
により振れ角度を求める方法は、クレーンの運行速度等
の各種の計測データが精度良いものでなければ演算結果
も正確な値とはならないが、通常、各データには誤差を
伴うため、精度のよい振れ角度の検出が出来ない。吊荷
の振れ角度を実測する方法としては、特開昭62−24
4892号公報、特開昭62−244893号公報に開
示される検出装置がある。
して、発光素子からの光をITVカメラで検出して振れ
角度を計測するものであるが、振れ角度の計測精度を高
くするには、ITVカメラの撮像エリアを小さくして撮
像分解能を高くする必要があり、この場合、大きな振れ
角度の計測が出来ない問題がある。
方法としては、以下の2通りの方法がある。1つは、特
開昭60−44486号公報に開示される方法であり、
これは、吊荷の振れ角度を振れ角度検出器で計測し、振
れ角速度は振れ角度から演算により求めるものである
が、演算精度及びリアルタイム性から角速度の検出精度
に問題がある。
Navigation Review No. 33(1987)に開示された振
動ジャイロによる計測の方法であり、図4で内容を示
す。振動ジャイロ3は、基台16に一端を固定された板
ばね17と、その板ばね17の他端よりのびたアームに
より音叉18を重心位置でつり下げる構造となってい
る。音叉18には左右の腕部に各2枚の圧電素子19が
接着されており、音叉18の駆動および変位の検出を行
っている。これらの圧電素子19は音叉駆動回路(図示
せず)に接続されており、音叉18の振動速度が常に一
定になるように制御されている。音叉18がγ方向に振
動している状態で、入力軸まわりの角速度Ωをジャイロ
に与えると、音叉18の速度方向と入力軸方向とに互い
に垂直な方向にコリオリの力F0 が音叉18に作用し、
偶力となる。この偶力は、音叉18を支持している板ば
ね17にとっては曲げモーメントとして作用するから、
板ばね17はこの曲げモーメントにより変形する。この
変形量を板ばね17に接続した圧電素子19から電圧と
して取り出し、デモジュレータ回路により同期整流後、
直流電圧として角速度を検出する。振れ角度は、この振
動ジャイロ3で検出される角速度信号を積分することに
より計測する。振動ジャイロ3は構造が簡単で安価であ
り、高感度な角速度の計測が可能な特徴を有する。
は温度等の環境条件の変化に対して出力信号がドリフト
するため、精度のよい吊荷の振れ角度と角速度が検出で
きない問題がある。吊荷が静止しているとき、即ち、振
れの角速度がゼロのときの、ドリフトの影響を図5に示
す。
ャイロの角速度(ω)と積分後の角度(θ)の関係を示
すが、ドリフト(ε)の影響により、吊荷が振れていな
くとも角速度(ω)が出力され、角度は時間とともにず
れてしまう。ドリフト(ε)は周囲の温度差が大きい程
大きくなり実用上大きな問題である。
吊荷の精度の良い振れ角度及び角速度を検出することが
できる検出装置を得ることを目的とする。
荷用ロープの固定側に振動ジャイロを備え、振動ジャイ
ロからの角速度信号のドリフト成分を低周波数フィルタ
ーにより検出し、角速度信号から減算器により除去する
ことによりリアルタイムで角速度信号のドリフト成分を
除去するもので、この後、高周波数フィルターにより高
周波数成分を除去した角速度信号から積分回路により振
れ角度を求める。
リフト補正器により除去され、又、吊荷の微小振動等の
ノイズは高周波数フィルターにより除去され、実際の吊
荷の振れ角速度信号が精度良く検出される。又、振れ角
度も積分回路により精度良く検出される。以下、本発明
の実施例を図面により詳細に説明する。
示す図である。本発明装置は、振動ジャイロ3、低周波
数フィルター4とピークホールド回路5及び減算器6か
らなるドリフト補正器2、高周波数フィルター7及び積
分回路8から構成される。
ロ3のドリフトは変動周期の極めて長い(数百sec から
数分)、つまり周波数の極めて低い変動であるのに対し
て、吊荷のロープの振れ周期は数秒程度であることか
ら、ドリフト補正器2の低周波数フィルター4は、カッ
トオフ周波数が0.01Hz以下の低域通過フィルターを
適用し、周波数の低いドリフトを検出する。
ター4で検出されたドリフトを約50m sec 毎に信号保
持し、振動ジャイロ3から出力された角速度信号
(ω0 )から減算器6によりドリフトを除去して角速度
(ω1 )を得る。
のピークホールド回路5による更新は、クレーン移動中
に継続しててもよいが、クレーン移動中では、吊荷の振
れによる角速度もわずかではあるが低周波数フィルター
4で検出されて、この分だけ振れ角速度の精度を低下さ
せる問題と、ドリフトの変動周期が長いことから、クレ
ーンが移動を停止して吊荷を上下する振れの小さいタイ
ミングだけ更新するのが有効である。従って、ピークホ
ールド回路5では、クレーンが移動を停止して吊荷を上
下するタイミングでは低周波数フィルター4で検出した
ドリフトを更新し、クレーン移動中は停止時の最後のド
リフトを保持しておく。
から微小振動や電磁誘導ノイズ等の吊荷の振れ以外の高
周波数成分を除去する低域通過フィルターであり、カッ
トオフ周波数は10Hz程度に設定する。高周波数のノイ
ズが除去された角速度(ω2)は積分回路8により積分
されて振れ角度(θ2 )に変換される。
レーンへの設置状況を示す図である。吊荷ビーム13は
吊荷用ロープ15の巻き上げ、巻き下げにより上下する
が、吊荷用ロープ15の一端はクレーン横行クラブ11
に設置された固定シーブ12に固定され、吊荷ビーム1
3の滑車14を経由して他端が巻き上げ用ドラム(図示
せず)に接続される。吊荷は吊荷ビーム13の長手方向
と直交方向に振れるが、振れ検出装置1はクレーンの吊
荷用ロープ15の固定端側(吊荷用ロープ15が上下し
ても動かない側)に取付けた計測器台9に設置され、吊
荷の振れと同期した吊荷用ロープ15の振れが計測され
る。
度と角度の計測結果を示す。吊荷を一定角度で、振れ周
期を各々20秒と10秒で振らせた場合を図3(a),
(b)に示し、高周波数のノイズや一定方向への変位の
ない精度の良い振れ角度及び角速度の計測が可能である
ことがわかる。
レーンの吊荷の振れ角度及び角速度精度良く計測出来る
ため、クレーン運転自動化のための制御信号として有効
に利用出来、産業上極めて有益である。
ある。
果を示す図である。
である。
計測の問題を示す図である。
補正器 3 振動ジャイロ 4 低周波数
フィルター 5 ピークホールド回路 6 減算器 7 高周波数フィルター 8 積分回路 9 計測器台 11 クレーン
横行クラブ 12 固定シーブ 13 吊荷ビ
ーム 14 滑車 15 吊荷用
ロープ 16 基台 17 板ばね 18 音叉 19 圧電素
子
Claims (1)
- 【請求項1】 クレーン吊荷用ロープの振れ角速度を検
出する振動ジャイロと、前記検出された角速度信号から
低周波数成分を検出する低周波数フィルターと、前記検
出された低周波数成分により前記検出された角速度信号
のドリフトを除去する回路と、該回路後の信号から高周
波数成分を除去する高周波数フィルターと、該高周波数
フィルター後の信号を積分して前記ロープの振れ角度を
求める積分器とを具備したことを特徴とする吊荷の振れ
角度と振れ角速度の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5174516A JP3043923B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | クレーン吊荷の振れ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5174516A JP3043923B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | クレーン吊荷の振れ検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727774A JPH0727774A (ja) | 1995-01-31 |
JP3043923B2 true JP3043923B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15979886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5174516A Expired - Lifetime JP3043923B2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | クレーン吊荷の振れ検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043923B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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KR100599233B1 (ko) * | 2004-07-16 | 2006-07-13 | (주)경일 | 판유리 무늬성형장치 |
CN101652272B (zh) | 2007-04-09 | 2012-04-18 | 三菱电机株式会社 | 乘客保护装置的起动装置 |
JP5592394B2 (ja) * | 2008-12-17 | 2014-09-17 | ザ・ボーイング・カンパニー | 燃料補給ブームに掛かる力の自動的軽減 |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5174516A patent/JP3043923B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727774A (ja) | 1995-01-31 |
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