JPH06247681A - 吊具の振れ角検出装置 - Google Patents

吊具の振れ角検出装置

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Publication number
JPH06247681A
JPH06247681A JP9481693A JP9481693A JPH06247681A JP H06247681 A JPH06247681 A JP H06247681A JP 9481693 A JP9481693 A JP 9481693A JP 9481693 A JP9481693 A JP 9481693A JP H06247681 A JPH06247681 A JP H06247681A
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JP
Japan
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detector
tilt angle
pendulum
rope
angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP9481693A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Furukawa
裕之 古川
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06247681A publication Critical patent/JPH06247681A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振子式傾斜角検出器を用いることで安価な設
備コストで、しかも高精度に吊具の振れ角を求める。 【構成】 水平移動するトロリ2に加速度検出器6を設
け、またトロリ2に設けたウインチ3から下したロープ
4に吊具5を吊設し、またウインチ3にロープの支点か
ら吊具5までのロープ長さを求めるためのパルスジェネ
レータ8を設け、更に吊具5に振子式の傾斜角検出器10
を設け、前記加速度検出器6の検出値,パルスジェネレ
ータ8からのパルスカウント値及び振子式傾斜角検出器
10の検出値に基づき吊具5の振れ角θを求める演算装置
12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天井ロープクレーン等に
おける吊具の振れ角測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年省力化の観点からクレーンの自動化
が推進されているが、クレーンの自動化を図る上で吊具
の振れ止め制御は極めて重要な課題とされている。クレ
ーンにおける吊具の振れ止め制御としては、従来吊具の
振れ角を検出してクレーンの移動速度を調整する方式が
広く採用されているが、このような吊具の振れ止め制御
精度は吊具の振れ角検出精度に左右されるため、従来よ
り種々の振れ角検出法が提案されている。
【0003】例えば特開昭61-119591 号公報に開示され
ている技術は天井クレーンの吊具を備えたトロリと吊具
の吊垂用ロープとの間にロッドを渡してロッドの水平変
位量を検出し、この検出値に基づいて吊具の振れ角を検
出する技術である。また特開昭57-175905 号公報に開示
されている技術はトロリから鉛直に照射されるレーザ光
を検出することで吊具の変位を測定し、この測定値に基
づき振れ角を求める技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前者の技術で
はトロリとそのレールとの間の機械的ながたつき, ロッ
ドと変位検出器との摩擦等のため検出精度に限界があ
り、また後者の技術ではレーザ発振器, 受光器及び高速
のサンプリング器が必要で、その信号処理にも高速性が
要求され、設備コストが高くなるという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは高精度の振子式傾斜角検出器を用い
ることでメンテナンスフリーで、安価に、しかも正確に
吊具の振れ角検出が可能な吊具の振れ角検出装置を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る吊具の振れ
角検出装置は、水平方向に移動する移動部から下ろした
ロープに吊り下げられている吊具の振れ角を検出する装
置において、前記移動部に設けられ、その移動速度を検
出する速度検出器又は加速度を検出する加速度検出器
と、ロープ支点から吊具までのロープ長さを検出するロ
ープ長検出器と、前記吊具に設けられ、フレクチャ支持
された振子の平衡点からの重力に起因するずれを検出し
て傾斜角を検出する振子式傾斜角検出器と、前記速度検
出器又は加速度検出器の検出値,ロープ長検出器の検出
値及び振子式傾斜角検出器の検出値に基づいて吊具の振
れ角を演算する演算装置とを具備することを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本発明にあっては吊具に設けた振子式傾斜角検
出器の振子の傾斜角を用いることで、安価な設備で正確
な振れ角の検出が可能となる。
【0007】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面に基づき
具体的に説明する。図1は本発明に係る吊具の振れ角検
出装置を示す模式図であり、図中1はガイドレール,2
は横行用のトロリを示している。ガイドレール1は図示
しない縦行用の梁に設けられ、梁と共に、図1において
紙面と直交する方向(縦方向という)に、またトロリ2
はガイドレール1上を左, 右方向(横方向という)に夫
々移動可能に載架されている。
【0008】トロリ2はウインチ3を備えており、これ
に巻き付けたロープ4にて吊具5を上,下移動可能に吊
垂してあり、前記吊具5下に吊荷(図示せず)を吊持す
るようになっている。
【0009】またトロリ2には加速度検出器6が設置さ
れており、横方向移動時の加速度を検出し、これをアン
プ7にて増幅し、制御室内に設置した演算装置12へ出力
するようになっている。また前記ウインチ3にはパルス
ジェネレータ8が付設されており、ウインチ3の回転角
度に対応したパルス信号をパルスカウンタ9でカウント
して演算装置12へ出力するようになっている。更に吊具
5には横方向の振れ角検出のための振子式傾斜角検出器
10及び縦方向の振れ角検出のための振子式傾斜角検出器
(図示せず) が設置されており、その出力は同じくアン
プ11にて増幅して演算装置12へ出力するようになってい
る。
【0010】図2は従来公知の振子式傾斜角検出器10の
模式的断面図であり、ハウジング21内の頂部から支持具
22にフレクチャ支持部23を介して振子24が吊垂されてお
り、この振子24の上, 下略中央部には円筒形をなすコイ
ル25が貫設されている。振子24はコイル25の軸と直交す
る向きにこれに貫通した状態で固定されており、コイル
25の両端部にはハウジング21にホルダ26にて固定した磁
石27,28 の各一端部を挿入せしめてトルカ29が構成され
ている。
【0011】また振子24の下端部両側には前記コイル25
の軸と平行な向きに鉄心30a を対向配設し、夫々コイル
30b を巻回してなる検出器30を設けてある。この検出器
30の出力端は比較器31に接続し、その出力端は増幅器32
を介在させて前記トルカ29を構成するコイル25の一端に
接続してある。コイル25の他端は図1に示す如くアンプ
11を介在させて演算装置12に接続されている。
【0012】このような振子式傾斜角検出器10にあって
は、常時は振子24が平衡点に位置しているがトロリ2の
移動で図2に示すハウジング21は矢符で示す入力方向に
傾斜するとハウジング21と振子24とが相対移動し、振子
24が平衡点からずれた状態となる。この平衡点からのず
れは振子式傾斜角検出器10が静止しているか、又は等速
運動している場合には重力の作用のみによることとな
る。
【0013】そこで振子式傾斜角検出器10が静止又は等
速運動している場合において、振子24の平衡点からのず
れを検出器30にて検出し、この検出信号を比較器31増幅
器32を介してトルカ29を構成するコイル25にフィードバ
ックし、振子24を平衡点に迄押し戻せば、その時のコイ
ル25に流れる電流は重力に比例した値となるから、この
電流を図1に示すアンプ11を通じて演算装置12に取り込
むことで振子24の傾斜角を検出することが出来ることと
なる。
【0014】図3はトロリ2が加,減速移動していると
きの吊具5の振れモデルと振子式傾斜角検出器10の振子
24に作用する力との関係を示す説明図である。いまトロ
リ2が加速度αで走行しているものとし、吊具5をロー
プに吊り下げられた質点とみなすと、吊具5の振れ角θ
は下記(1) 式の如き運動方程式(振れモデル式)で表わ
せる。
【0015】
【数1】
【0016】有効ロープ長Rは実際のロープ長dとロー
プと吊具5との結合部から吊具重心Oまでの距離pとの
和である。吊具5が吊荷を吊垂している場合には、吊荷
の大きさ,重量によりpは変化するが、pを予め吊荷ご
とに計測して演算装置12内にテーブル化しておくことで
有効ロープ長が求められる。一方振子式傾斜角検出器10
にはその振子の重量mg、トロリ2の加速による慣性力を
mα、吊具5の振れによる慣性力が作用し、入力方向へ
のこれらの合力に起因する平衡点からのずれが発生し、
これを傾斜角θs として出力する。この傾斜角θs
(2) 式で表わされる。
【0017】
【数2】
【0018】θ≒0,θs ≒0の場合には(2) 式は(3)
式となり、トロリ2が加, 減速するか吊具5は振れてい
る時、θs はθと異なる値となる。
【0019】
【数3】
【0020】演算装置12内は加速度検出器6から入力さ
れた加速度α、振子式傾斜角検出器10から入力された傾
斜角θs 、パルスジェネレータ8からのパルス数のカウ
ント値から求めたロープ長d及びこれに基づき求めた有
効ロープ長Rに基づき前記(4) 式に従って吊具振れ角θ
を求める。
【0021】なお、ノイズ除去の目的で各検出値出力を
フィルタに通す場合には、フィルタ通過後の吊具振れ角
θf は(5) 式で与えられる。
【0022】
【数4】
【0023】トロリ2が停止、又は等速で運動している
場合における減衰が小さいとすれば吊具5の振れは単振
動である。従ってフィルタを線形であるとすると、定常
状態においてθf は吊具5の振れ角θに対して振幅が変
化し、また位相が遅れた値となっており、これを補正す
ることで吊具5の振れ角θを求めることが出来る。図4
は各検出値をフィルタに通さないで求めた吊具5の振れ
角θと各検出値をフィルタを通して求めた吊具5の振れ
角θf との関係を示す説明図である。図4から明らかな
如く、振れ角θf は振幅が変化し、振れ角θに比較して
位相が遅れていることが解る。フィルタの伝達関数をf
(s) で表すものとすると、フィルタの線形性よりθf
|f(jω)|θの関係があるので、θの振幅は(6) 式よ
り得られる。また、位相遅れΔtf もフィルタの線形性
より(7) 式の如く求められる。
【0024】
【数5】
【0025】(6) 式に従って吊具振れ角θを、(7) 式に
従って位相遅れΔtf を計算することで、実際の吊具の
振れ角θを算出することが出来る。縦方向の傾斜角θs
検出のための振子式傾斜検出器については具体的には示
さないが前述した横方向の傾斜角θs 検出のための振子
式傾斜角検出器とその設置方向が異なるのみで実質的に
同じである。このようにして縦方向の傾斜角,横行方向
の傾斜角を検出することでこれを合成すれば実際の吊具
振れ角が求められる。
【0026】(試験例)次に本発明装置の試験例につい
て説明する。試験は有効ロープ長R=6060mm,ロープ4
の支点から振子24の重心までの距離r=3250mmとし、ま
たフィルタにはカットオフ周波数0.3Hz のローパスフィ
ルタ、例えば4次のバターワースフィルタを用いて行っ
た。なおこの時の伝達関数は(8) 式で表わされる。
【0027】
【数6】
【0028】結果は図5に示す如くである。図5(a) に
クレーンの速度パターンを、図5(b) にその時の吊具振
れ角θを示す。この吊具振れ角は理論値とよく一致して
いることが確認された。尚、上述の実施例にあっては図
1に示す如くトロリ2に加速度検出器6を設置した構成
について説明したが、これに代えて速度検出器13を設
け、その出力をアンプ14を介して演算器15へ入力し、該
演算器15にて加速度を求め、これを演算装置12へ出力す
ることとしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上の如く本発明にあっては、振子式傾
斜角検出器を使用することで、高精度な振れ角検出を安
価な設備で得ることが出来、またこれに基づきクレーン
の吊具振れ止め制御を精度良く行うことが出来、クレー
ン自動化技術の向上に大きく貢献することが出来る等本
発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吊具の振れ角検出装置の模式図で
ある。
【図2】本発明装置において用いる振子式傾斜角検出器
の模式図である。
【図3】吊具の振れモデルと振子式傾斜角検出器に働く
力の関係を示す説明図である。
【図4】検出値をフィルタに通した場合と、通さない場
合との振れ角の関係を示す説明図である。
【図5】本発明装置の試験におけるトロリの移動速度と
吊具の振れ角との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ガイドレール 2 トロリ 5 吊具 6 加速度検出器 8 パルスジェネレータ 10 振子式傾斜角検出器 12 演算装置 24 振子 29 トルカ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に移動する移動部から下ろした
    ロープに吊り下げられている吊具の振れ角を検出する装
    置において、前記移動部に設けられ、その移動速度を検
    出する速度検出器又は加速度を検出する加速度検出器
    と、ロープ支点から吊具までのロープ長さを検出するロ
    ープ長検出器と、前記吊具に設けられ、フレクチャ支持
    された振子の平衡点からの重力に起因するずれを検出し
    て傾斜角を検出する振子式傾斜角検出器と、前記速度検
    出器又は加速度検出器の検出値,ロープ長検出器の検出
    値及び振子式傾斜角検出器の検出値に基づいて吊具の振
    れ角を演算する演算装置とを具備することを特徴とする
    吊具の振れ角検出装置。
JP9481693A 1993-02-24 1993-02-24 吊具の振れ角検出装置 Pending JPH06247681A (ja)

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JP (1) JPH06247681A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103318765A (zh) * 2013-06-21 2013-09-25 林汉丁 吊重摆角、吊重载荷或吊重姿态的监测方法与装置及起重机
JP2015057982A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 江南化工株式会社 ラムナン硫酸資化性細菌の分離方法
WO2020170873A1 (ja) * 2019-02-20 2020-08-27 住友重機械搬送システム株式会社 クレーン、及びクレーンの吊具の振れ検出方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015057982A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 江南化工株式会社 ラムナン硫酸資化性細菌の分離方法
WO2020170873A1 (ja) * 2019-02-20 2020-08-27 住友重機械搬送システム株式会社 クレーン、及びクレーンの吊具の振れ検出方法
JP2020132368A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 住友重機械搬送システム株式会社 クレーン、及びクレーンの吊具の振れ検出方法

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