JP3024966B1 - クレーン装置 - Google Patents

クレーン装置

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JP3024966B1
JP3024966B1 JP10365535A JP36553598A JP3024966B1 JP 3024966 B1 JP3024966 B1 JP 3024966B1 JP 10365535 A JP10365535 A JP 10365535A JP 36553598 A JP36553598 A JP 36553598A JP 3024966 B1 JP3024966 B1 JP 3024966B1
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行伸 河野
信一 中野
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知之 宇野
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Kawasaki Jukogyo KK
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Abstract

【要約】 【課題】 コンテナクレーンの吊荷の横行振れと旋回振
れを検出して抑制する。 【解決手段】 2組の対を成す巻上げ用索条を、吊具用
シーブ28,29と、吊上げ用シーブ41〜44と、移
動シーブ46,47とに巻掛けて巻上げドラム48によ
って巻取り、この索条によって吊具13を上下動する。
一対の移動シーブ46,47は、支持輪53に巻掛けら
れるチエン52の両端部にそれぞれ連結され、一方の移
動シーブ46,47は、油圧シリンダ54によって横行
方向に変位駆動される。トロリ26上に横行方向に変位
可能に移動体38,39を設け、トロリと移動体との間
にロードセル76,77を介在し、横行方向の力F1,
F2を検出する。ロードセルの出力を用いて横行振れ止
めのためにトロリの速度制御を行い、または油圧シリン
ダ54の速度または位置制御を行う。さらに旋回振れ止
めのためにロードセルの出力を用いて油圧シリンダの速
度または位置制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、コンテナクレーン
などにおける吊荷の横行振れおよび旋回振れを検出して
止めるクレーン装置に関する。
【0002】本件明細書において、用語「吊荷」という
のは、索条によって吊下げられた吊荷自体だけでなく、
さらに吊荷を把持する吊具など、索条によって吊下げら
れて吊荷とともに横行振れまたは旋回振れをする構成要
素、物体のすべてを含むことがある。
【0003】
【従来の技術】近年、コンテナクレーンを用いた荷役作
業においては、荷役作業の効率化およびコンテナクレー
ンを操作するオペレータの負荷軽減を目的としてアクテ
ィブ制振および自動化が要求されてきている。これらの
要求を満足するには、吊荷の振れ状態を検出することが
必須であり、この吊荷の振れ状態の検出を低コストで実
現し、高い信頼性を有し、メンテナンスを容易にして実
現することが望まれている。
【0004】典型的な先行技術は、特開平2−1829
3に開示されている。この先行技術では、吊荷を吊下げ
ている吊りロープの張力を検出し、この検出された張力
の経時変化に基づき、吊荷の振れ角を検出する。
【0005】この先行技術では、ロープの張力を検出す
るので、経年変化などに起因したロープの特性の影響を
受けやすく、測定制御が低下するという問題がある。ま
たこの先行技術では、吊荷の振れ角が或る程度以上大き
くなった場合、振れ角の大きさに対応したロープの張力
が得られず、振れ角が大きくなってもロープの張力の変
化がわずかであって、ロープの張力が飽和する傾向にあ
り、これによって正確な振れ角を検出することができな
くなるという問題もある。さらにこの先行技術では、ロ
ープには常に吊荷荷重が作用しており、振れ角に起因し
たロープの張力の変化量は吊荷荷重に比べると小さいの
で、そのロープの張力の変化を高精度で検出することが
困難であり、誤差が大きくなるという問題がある。他の
先行技術では、吊荷の振れ角を検出するために、吊荷を
把持するスプレッダなどと呼ばれる吊具に、加速度計ま
たはヨーレートジャイロなどの検出センサを取付ける必
要がある。したがってこれらの検出センサは、衝撃力が
作用する悪条件下で使用され、耐久性が保証されないと
いう問題がある。
【0006】さらに他の先行技術では、横行移動するト
ロリにカメラを設け、吊荷を把持する吊具にターゲット
ランプを取付けカメラによってそのターゲットランプを
捕え、カメラの出力を画像処理し、吊荷の振れ角を検出
する。この先行技術では、構成が複雑であって高価であ
る。またカメラおよびターゲットランプが塵埃などによ
って汚損したとき、カメラはターゲットを見失う可能性
が高い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、横行
振れおよび旋回振れを検出し、さらに確実に抑制し、し
かもその構成が簡単であり信頼性が高くメンテナンスが
容易である改良された吊荷の振れ止め制御装置を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)吊荷を
吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (f)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
リ駆動手段によるトロリの速度を制御して吊荷の横行振
れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
レーン装置である。
【0009】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (f)2組の対を成す索条であって、各組の索条の各一
部分は、移動体に、横行方向に垂直な方向に間隔をあけ
て配置され、かつ、対を成す索条の前記各一部分は、移
動体に、横行方向に間隔をあけてそれぞれ連結される索
条と、 (g)索条の他の部分を駆動する索条駆動手段と、 (h)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の和が零となるように、前記
索条駆動手段による索条の速度を制御して吊荷の横行振
れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
レーン装置である。
【0010】本発明に従えば、吊荷の横行振れ止めは、
図1〜図16に関連して記述されるように、この横行振
れ止め制御のために、移動体とトロリとの間にロードセ
ルをそれぞれ介在し、横行振れに起因してトロリ上の移
動体に加わる横行方向のたとえば水平な横の力F1,F
2を測定し、この測定結果に基づいてトロリまたは索条
を速度制御して横行振れ止めをする。したがって本発明
では前述の先行技術におけるロープ張力を検出するもの
ではなく、これによってロープの経年変化などの特性に
よる悪影響を軽減することができ、横行振れに対応した
ロードセル出力を正確に得ることができ、しかも大きな
横行振れをも正確に検出することができ、さらに横行振
れに起因したロードセルの出力変動が大きいので、SN
比が良好である。
【0011】さらに横行振れの検出のための重要な構成
要素はロードセルであり、したがって構成が簡単であり
低コスト化が可能であり、衝撃力が作用する悪条件下で
の耐久性が優れている。さらに前述の先行技術のように
カメラなどを用いないので、画像処理を行わず、このこ
とによってもまた構成の簡略化が図られるとともに、塵
埃が多い悪条件下においても高い信頼性で横行振れの検
出を行い、しかもメンテナンスが容易である。このこと
は後述のロードセルの出力によって吊荷の旋回振れ止め
をする本発明においても、同様である。
【0012】さらにトロリまたは索条を変位することに
よって吊荷を横行方向に変位することができる。
【0013】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (f)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
リ駆動手段によるトロリの速度を制御する速度制御手段
とを含むことを特徴とするクレーン装置である。
【0014】本発明に従えば、第1の横行振れ止め方式
が図13に関連して後述されるように実現される。移動
体とトロリとの間に介在されるロードセルによって検出
される横行方向の力F1,F2をそのまま用いて、トロ
リの横行速度を制御し、トロリを用いた力フィードバッ
ク制御によって横行振れ止めを行う。
【0015】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
あって、移動シーブに両端が連結された変位用索条と、
固定位置に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪
と、移動シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを
有する変位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
リ駆動手段によるトロリの速度を制御する速度制御手段
とを含むことを特徴とするクレーン装置である。
【0016】本発明に従えば、吊具を巻上げおよび巻下
げ(総括的に巻上げということがある)を行うために、
吊具用シーブ、索条、吊上げ用シーブおよび移動シーブ
は、2組の各対を成して、合計4ずつ設けられ、これら
の索条の前記他方端は、巻上げドラムによってそれぞれ
巻取られ、このドラムは、同一外径を有しかつ同一周速
で回転駆動され、こうして吊具を索条によって吊上げる
ことができる。
【0017】変位駆動手段によって各組の対を構成する
索条を、移動シーブによって変位して、各組の対を構成
する各移動シーブを横行方向の相互に逆方向に変位駆動
することによって、吊具、したがってコンテナなどの吊
荷の横行振れ止めを行うことができる。
【0018】さらに本発明に従えば、ロードセルの出力
をそのまま用いて演算し、トロリ駆動手段によって吊荷
の横行振れ止めを達成することができる。
【0019】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
あって、 移動シーブに両端が連結された変位用索条と、固定位置
に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪と、移動
シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを有する変
位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の和が零となるように、移動
シーブ駆動手段による移動シーブの速度を制御する速度
制御手段とを含むことを特徴とするクレーン装置であ
る。
【0020】本発明に従えば、第2の横行振れ止め方式
が、図16に関連して後述されるように実現される。移
動体とトロリとの間に介在されるロードセルによって検
出される横行方向の力F1,F2をそのまま用いて移動
シーブの速度を制御し、横行振れ止めを行う。こうして
吊具を索条によって吊上げることができるとともに、変
位駆動手段の構成を簡略することができるだけでなく、
吊荷の横行振れ止めを上述のように行うことができる。
【0021】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (f)2組の対を成す索条であって、各組の索条の各一
部分は、移動体に、横行方向に垂直な方向に間隔をあけ
て配置され、かつ、対を成す索条の前記各一部分は、移
動体に、横行方向に間隔をあけてそれぞれ連結される索
条と、 (g)索条の他の部分を駆動する索条駆動手段と、 (h)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の差が零となるように、前記
索条駆動手段による索条の速度を制御して吊荷の旋回振
れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
レーン装置である。
【0022】また本発明は、(a)吊荷を吊上げる吊具
と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
あって、移動シーブに両端が連結された変位用索条と、
固定位置に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪
と、移動シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを
有する変位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
て検出される力F1,F2の差が零となるように、移動
シーブ駆動手段による移動シーブの速度を制御する速度
制御手段とを含むことを特徴とするクレーン装置であ
る。
【0023】本発明に従えば、吊具を索条によって吊下
げることができるとともに、変位駆動手段を前述のよう
に簡略化することができるだけでなく、旋回振れ止め方
式では、さらに図23に関連して後述されるように、移
動体とトロリとの間に介在されたロードセルによって検
出される横行方向の力F1,F2をそのまま用いて、移
動シーブの速度を制御し旋回振れ止めを実現する。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
コンテナクレーン装置15の一部の構成を示す斜視図で
ある。図2は、図1に示される構成を含むコンテナクレ
ーン装置15の巻上げ系の全体の構成を示す斜視図であ
る。巻上げ手段11において、吊荷、たとえばコンテナ
12は、吊具13の下部に着脱可能に連結され、この吊
具13は、巻上げ手段11によって上下動されるととも
に、xyz直角座標系における水平な横行方向xの前後
に横行変位されるとともに、鉛直方向zの軸線まわりに
矢符14およびその逆方向に旋回変位されることができ
る。さらに吊具13は、横行方向xに垂直な水平方向y
の軸線まわりに傾転されることができる。
【0025】図3は図1に示される巻上げ手段11を備
えるコンテナクレーン装置15の側面図であり、図4は
図2の左方から見たコンテナクレーン装置15の正面図
である。陸の地上16には、横行方向xに垂直な走行方
向に延びる一対の走行レール17が布設される。この走
行レール17に沿って、脚18が走行方向yに走行案内
される。脚18の上部にはガーダ19が横行方向xに水
平に固定される。脚18には、走行方向yに平行なヒン
ジピン20によって起伏可能なブーム21の基端部が連
結される。脚18とガーダ19とブーム21などは、ク
レーン本体40を構成する。
【0026】このブーム21は、図3および図4に示さ
れるようにガーダ19の延長上に海22に突出して片持
ち支持された状態と、仮想線23で示される休止状態と
に角変位されることができる。海22上の輸送船24に
積込まれたコンテナ12は、吊具13によって着脱可能
に把持され、横行移動されて、脚18の下方の地上16
における輸送車25に巻下げられて搭載され、または輸
送車25から輸送船24に搭載される。吊具13は、ト
ロリ26の直下に吊上げられる。トロリ26は、ガーダ
19およびブーム21に設けられた横行レール45に沿
って横行移動することができる。
【0027】このトロリ26には、運転室27が設けら
れる。運転室27内の操作者は、陸から海22側(図2
の左方から右方)を見て吊具13およびトロリ26の運
転操作を行うことができる。
【0028】再び図1および図2を参照して、巻上げ手
段11において、吊具13の上部における横行方向xの
左右両側部には、一方の1組の吊具用シーブ28a,2
8bと、他方の1組の吊具用シーブ29a,29bが設
けられる。これらの吊具用シーブ28a,28bは、対
を成し、もう1組の吊具用シーブ29a,29bは、対
を成す。一方の組の一対の吊具用シーブ28a,28b
は横行方向xに間隔をあけて吊具13に設けられる。他
方の組の一対の吊具用シーブ29a,29bもまた、横
行方向xに間隔をあけて吊具13に設けられる。一方の
組の吊具用シーブ28a,28bと、他方の組の吊具用
シーブ29a,29bとは、横行方向xに垂直な方向y
に間隔をあけて配置される。こうして合計4つの吊具用
シーブ28a,28b,29a,29bは、仮想上の第
1の矩形の各頂点位置に配置される。
【0029】各吊具用シーブ28a,28b,29a,
29bには、巻上げ用索条であるロープ31a,31
b,32a,32bがそれぞれ巻掛けられて、吊具13
を巻上げる。ロープ31a,31bは、一方の組の対を
成し、ロープ32a,32bは、他方の組の対を成す。
【0030】吊具13の対角線方向に配置された2つの
吊具用シーブ28a,29bにそれぞれ巻掛けられたロ
ープ31a,32bの一方端は、固定位置であるブーム
21の遊端部33(図3参照)に、固定される。同様に
して吊具13の対角線方向に配置された2つの吊具用シ
ーブ28b,29aにそれぞれ巻掛けられたロープ31
b,32aの一方端も、ブーム21の遊端部33に固定
される。実施の他の形態では、ロープ31a,32b
は、対角線方向ではなく横行方向xに対応して配置され
たシーブ28a,29aに巻掛けられてもよく、このこ
とはロープ31b,32aに関しても同様である。
【0031】一方の組の対を成すロープ31a,31b
は、巻上げ用シーブ41,42に巻掛けられ、吊具13
上の吊具用シーブ28a,28bにさらに巻掛けられ、
それらの一方端は、固定位置の端部33に固定される。
ロープ31a,31bの他端部は、巻上げドラム48a
に同一方向に巻回される。
【0032】さらに他方の組の対を成すロープ32a,
32bは、吊上げ用シーブ43,44に巻掛けられ、吊
具用シーブ29a,29bにさらに巻掛けられ、それら
のロープ32a,32bの一方端は、端部33に固定さ
れる。ロープ32a,32bの他方端は、巻上げドラム
48bに、前述のロープ31a,31bの他方端と同一
の巻回方向に巻回される。
【0033】特にこの実施の形態では、横行方向xに垂
直な方向yに間隔をあけて、トロリ26には、一対のシ
ーブ台車である移動体38,39が、横行方向xに移動
自在に設けられる。この移動体38,39は、横行方向
xに変位可能である。一方の移動体38には、吊上げ用
シーブ41,42が支持される。他方の移動体39に
は、吊上げ用シーブ43,44が支持される。
【0034】トロリ26、移動体38,39を、横行方
向xに同一方向および逆方向に変位駆動することによっ
て、吊具13の横行振れ止めを達成することができる。
油圧シリンダ54a,54bによって、横行振れ止めお
よび旋回振れ止めを達成するように、駆動される。
【0035】トロリ26には、移動体38が横行方向x
に移動自在に設けられ、この移動体38には、ロープ3
1aを巻掛ける吊上げ用シーブ41a,41bが設けら
れる。同様にしてトロリ26には、移動体38におい
て、ロープ31bが巻掛けられる吊上げ用シーブ42
a,42bが設けられる。さらにトロリ26には、もう
1つの移動体39が上述のように横行方向xに移動自在
に設けられ、この移動体39には、ロープ32aが巻掛
けられる吊上げ用シーブ43a,43bが設けられる。
索条32bは、トロリ26に横行方向に移動自在である
移動体39に設けられた吊上げ用シーブ44a,44b
に巻掛けられる。以下の説明では、添え字a,bを省略
して総括的に数字だけで示すことがある。
【0036】図1において、各移動体38,39と、ト
ロリ26に立設されたブラケット78,79との間に
は、ロードセル76,77がそれぞれ介在される。これ
らのロードセル76,77は、各移動体38,39とト
ロリ26との間に作用する横行方向xの力F1,F2を
それぞれ検出する。ロードセル76,77は、移動体3
8,39の横行方向xの同一側(図1の左方)に配置さ
れているけれども、図1の右方に配置されてもよく、ま
たは相互に逆方向に配置されてもよく、このような配置
に応じて、ロードセル76,77の出力の極性を定めれ
ばよい。
【0037】吊上げ用シーブ41,42,43,44
は、仮想上の第2の矩形の各頂点位置に配置される。こ
の第2の矩形は、横行方向xの長さが、吊具用シーブ2
8,29の前述の第1矩形の横行方向xの長さに比べ
て、長い。したがってロープ31aが吊具用シーブ28
aと吊上げ用シーブ41との間で鉛直線に対して傾斜す
ることになり、また同様にロープ31bは吊具用シーブ
28bと吊上げ用シーブ42との間で鉛直線に対して傾
斜することになり、残余のロープ32a,32bに関し
ても同様である。こうしてこれらの合計4つのロープ3
1a,31b,32a,32bの操作によって吊具1
3、したがってコンテナ12を横行変位し、旋回変位す
ることが容易に可能である。
【0038】ロープ31a,31b;32a,32bに
それぞれ対応して移動シーブ46a,46b;47a,
47bが、ガーダ19のブーム21とは反対側の固定位
置である端部37に配置される。移動シーブ46a,4
6bは、一方の組の対を成す。移動シーブ47a,47
bは、他方の組の対を成す。ロープ31a,31b;3
2a,32bの他方端は、移動シーブ46a,46b;
47a,47bに巻掛けられ、巻上げ用ドラム48a,
48bに同一の巻回方向に巻回される。これらの巻上げ
用ドラム48a,48bは、同一外径を有し、共通の巻
上げ用モータ49によって正逆転方向に回転駆動され
る。
【0039】一方の組の移動シーブ46a,46bを横
行方向xに沿う相互の反対方向に変位駆動するために変
位駆動手段51aが設けられる。同様にして他方の組の
移動シーブ47a,47bを横行方向xに沿う相互の反
対方向に変位駆動するために変位駆動手段51bが設け
られる。
【0040】図5は、これらの変位駆動手段51a,5
1bの構成を示す図である。一方の変位駆動手段51a
において、移動シーブ46a,46bは、変位用チエン
52aの両端に連結される。この変位用チエン52a
は、ガーダ19の端部37である固定位置に設けられた
支持輪であるスプロケットホイル53aに巻掛けられ
る。一方の移動シーブ46bは、横行方向xに、複動油
圧シリンダ54aによって往復変位駆動される。もう1
つの変位駆動手段51bでは移動シーブ47aが複動油
圧シリンダ54bによって往復変位駆動され、他の構成
は変位駆動手段51aと同様であるので、対応する部分
には同一の数字に添え字bを付して示す。
【0041】一方の組のロープ31a,31bに作用す
る張力はほぼ等しい。したがって移動シーブ46a,4
6bを横行方向xに変位駆動するために必要な油圧シリ
ンダ54aの駆動力は、比較的小さくてよいという優れ
た利点がある。このことはもう1つの油圧シリンダ54
bに関しても同様である。
【0042】油圧シリンダ54a,54bを伸長し、移
動シーブ46b,47aを図2および図5の左方に変位
することによって、吊上げ用シーブ42と吊具用シーブ
28bとの距離が短くなり、また同様に吊上げ用シーブ
43と吊具用シーブ29aとの距離が短くなる。これに
対して移動シーブ46a,47bは図2および図5の右
方に変位するので吊上げ用シーブ41と吊具用シーブ2
8aとの距離が長くなり、また同様に吊上げ用シーブ4
4と吊具用シーブ29bとの距離が長くなる。これによ
って吊具13およびコンテナ12は、鉛直軸線まわりに
時計まわり(参照符14とは逆方向)に旋回変位するこ
とができる。油圧シリンダ54a,54bを縮小したと
きには、上述とは逆の動作が行われ、吊具13およびコ
ンテナ12は鉛直軸線まわりに反時計まわり(参照符1
4方向)に旋回変位することができる。
【0043】変位駆動手段51a,51bにおける油圧
シリンダ54a,54bの伸長/縮小を相互に逆にする
ことによって、吊具13およびコンテナ12を横行方向
xに横行変位することもまた可能である。たとえば油圧
シリンダ54aを縮小し、油圧シリンダ54bを伸長す
ることによって、吊上げ用シーブ41と吊具用シーブ2
8aとの距離および吊上げ用シーブ43と吊具用シーブ
29aとの距離を短くし、吊上げ用シーブ42と吊具用
シーブ28bとの距離および吊上げ用シーブ44と吊具
用シーブ29bとの距離を長くすることができる。この
ことによって、吊具13を横行方向xに図2の左方に変
位することができる。油圧シリンダ54aを伸長し、油
圧シリンダ54bを縮小することによって、吊具13を
図2の右方に変位することができる。油圧シリンダ54
a,54bのピストン、したがって移動シーブ46b,
47bの位置を検出するために、移動シーブ位置検出手
段71a,71bが設けられる。
【0044】このようにして変位駆動手段51a,51
bを駆動制御することによって、吊具13を横行変位お
よび旋回変位し、これによって横行振れ止めおよび旋回
振れ止めを達成することができる。
【0045】図6は、トロリ26を横行駆動するトロリ
駆動手段58の簡略化した斜視図である。トロリ26の
横行方向両端部には、各端部毎に垂直方向yに間隔をあ
けて2組の対を成す横行用シーブ61a,61b;62
a,62bが設けられ、これらの横行用シーブ61,6
2には、横行用ロープ59,60が巻掛けられる。トロ
リ26の横行移動範囲の両端位置であるガーダ19の端
部37およびビーム21の遊端部33には、横行用シー
ブ63〜66が設けられる。シーブ63,64には、張
力付与のためのシリンダ67がそれぞれ連結される。こ
れらのシーブ63〜66に巻掛けられた横行用ロープ5
9,60は、横行用ドラム68に巻回される。横行用ド
ラム68は、横行用モータ69によって正逆回転可能に
駆動される。
【0046】エンコーダである現在位置検出手段70
は、モータ69の出力軸、したがって横行用ドラム68
の回転数を検出し、これによってトロリ26の横行方向
xの現在位置を検出する。さらにモータ69および横行
用ドラム68の回転速度、したがってトロリ26の横行
方向の横行速度は、トロリ速度検出手段73によって検
出される。このトロリ26の横行速度は、現在位置検出
手段70の出力を微分することによって得るようにして
もよい。
【0047】図7は、吊具13とトロリ26とを示すx
z平面に沿う側面図である。吊具13が横行振れして参
照符13aに示されるように横行振れ角θ1だけ自然状
態から変位した状態が示される。横行振れ角θ1は、x
z平面内における鉛直軸線であるz軸に対する吊具13
の角変位量である。
【0048】図8は、吊具13のxy平面に沿う平面図
である。参照符13aの旋回振れ角θ2は、xy平面内
における吊具13の鉛直軸線zまわりの角変位量であ
る。
【0049】図9は、図1〜図8に示される本発明の実
施の一形態の制御手段81の電気的構成を示すブロック
図である。トロリ26を横行するための図9に示される
横行用モータ69の速度制御のために、速度パターン発
生回路82が設けられる。この速度パターン発生回路8
2は、後述の図26(1)〜図27(1)に示されるよ
うに、トロリ26を横行方向の予め定める目標位置に到
達するまで、その速度を変化させる。たとえばその速度
パターンの一例では、先ず増速し、次に、一定速度と
し、その後、減速し、最後に、目標位置に到達する。
【0050】吊荷であるコンテナ12、したがって吊具
13の横行振れ止めを行うための横行振れ止め制御回路
83の出力は、加算器84に与えられる。この加算器8
4には、速度パターン発生回路82からの出力が与えら
れる。横行振れ止め制御回路83は、横行振れ止めのた
めの信号を導出する。加算器84の出力は、制御回路8
5に与えられ、モータ69が制御されてトロリ69の速
度制御が行われる。制御回路85は、比例積分微分(略
称PID)制御を行う。
【0051】油圧シリンダ54a,54bを制御して横
行振れ止め制御および旋回振れ止め制御を行うための構
成を述べる。移動シーブ46b,47aの横行方向xの
位置は、前述のように移動シーブ位置検出手段71a,
71bによって検出される。移動シーブ46b,47a
の横行方向の移動範囲のほぼ中央位置である中立位置と
なるようにするための中央位置信号が、中央位置設定回
路86から発生される。移動シーブ46b,47a、し
たがって油圧シリンダ54a,54bのピストンの位置
を全ストロークのほぼ中央であるほぼ中立位置に保つこ
とによって、移動シーブ46b,47aを、横行および
旋回の各振れ止めのために横行方向前後に迅速に制御す
ることが可能である。
【0052】中央位置設定回路86の出力は、移動シー
ブ位置検出手段71の出力とともに減算器87に与えら
れ、ライン89を経て加算器88に与えられる。加算器
121には、横行振れ止め制御回路118からライン1
19,120を経て、横行振れ止め信号がそれぞれ与え
れられる。加算器88には、旋回振れ止め制御回路92
からライン93,94を経て、旋回振れ止め信号がそれ
ぞれ与えられる。加算器88の出力は、PID制御を行
う制御回路89に与えられ、これによって油圧シリンダ
54が駆動される。これらの油圧シリンダ54によっ
て、移動シーブ46,47を速度制御または位置制御
し、横行振れ止めおよび旋回振れ止めを実行することが
できる。旋回振れ止めのために、前述のようにたとえば
油圧シリンダ54a,54bを縮小することによって吊
具13を時計方向14に旋回変位駆動し、横行振れ止め
のためには油圧シリンダ54aを伸長し、油圧シリンダ
54bを縮小することによって吊具13を横行方向xに
図2の右方に変位駆動することができる。
【0053】移動シーブ46a,46b;47a,47
bは、上述の実施の形態では、横行方向xに変位可能に
設けられたけれども、本発明の実施の他の形態では、各
ロープ31a,31b;32a,32bが、案内シーブ
によって移動シーブ46a,46b;47a,47bに
横行方向xとは異なる方向で案内され、これに応じて移
動シーブ46b,47aが油圧シリンダ54a,54b
によって横行方向xとは異なる方向に変位されてもよ
い。本発明では、このような油圧シリンダ54a,54
bによって、または実施の形態の他の形態ではモータを
含む構成によって、移動シーブ46a,46b;47
a,47bが、ロープ31a,31b;32a,32b
を変位する構成であればよい。油圧シリンダ54a,5
4bの代りに、たとえば、シーブ46b,47aにナッ
トを回転自在に設け、このナットに螺合するねじ棒を電
動モータで回転させる構成など、他の駆動のための構造
であってもよく、またはシーブ46b,47aをモータ
などの駆動手段で角変位回転するようにしてもよい。
【0054】図10を参照して、コンテナ12の横行振
れ止め制御の本発明の原理を説明する。この図10は、
一点吊振り子を説明する図である。この解析モデルにお
いて、一般に、一点吊振り子(図10)の場合、以下に
示す式1,1aの運動方程式が成立する。ただし、式1
aは、振り子の質量により発生する力の接線方向成分の
力をまず計算し、その力の水平方向分力を計算したもの
の近似式となっている。図10およびその他の図面にお
いて、コンテナ12を、重錘として同一の参照符12で
示すことがある。図10において重錘12を吊り下げて
いる索条31,32である索条74の長さは、参照符L
で示され、その重錘12の質量を参照符mで示し、水平
方向の力をFで示し、鉛直線との角度をθ0で示し、ま
た横行振れ角θ1で示すこともある。重量mは、コンテ
ナ12および吊具13などの索条によって吊り下げられ
た構成要素である物体の全体の重量である。sはラプラ
ス演算子である。
【0055】 F = m(Ls2θ0+s2x) …(1) F = −mgθ0 …(1a) 図11は、本発明の前述の実施の一形態を簡略化して示
す側面図である。コンテナクレーン装置15の場合、本
来、構造は図11に示すように2点吊振り子となるが、
力をベースに考えると、基本的に1点吊振り子と同様に
考えられる。よって、コンテナクレーン装置15におい
ても、 F = m(Ls2θ0+s2x) = −mgθ0 …(2) が成立する。
【0056】力フィードバックによるトロリ26の速度
制御をする第1の横行振れ止め方式の原理を説明する。
図12はコンテナ12、吊具13およびトロリ26など
の構成を示す側面図である。コンテナ12および吊具1
3を総括的に、吊荷123で示し、その質量を上述のよ
うに参照符mで示す。吊荷123に作用する水平方向の
力を参照符F1で示す。図12中のF1は、質量mの吊
荷が振れていることにより発生する水平方向の力であ
り、式2におけるFに相当することから、 F1 = m(Ls2θ0+s2x) = −mgθ0 …(3) x:トロリ26の位置 となる。この力は反力としてシーブ台車である移動体3
8,39に加わり、ロードセル76,77への圧縮力と
して作用する。また、吊荷123を移動させるためトロ
リ26が加速度αで加速した場合、反力としてシーブ台
車である移動体38,39には、 F2 = Mα …(4) の力が加わる。Mは移動体38,39の質量である。こ
の力F2は、F1と同じくロードセル76,77への圧
縮力として作用する。よって、ロードセル76,77に
は、 F = F1+F2 …(5) の力が加わる。ただし、Fの正方向は、トロリ位置
(x)の正方向と同じとする。式3からθ0を消去する
と、
【0057】
【数1】
【0058】の関係を得る。よって、式4〜式6を用い
ると、最終的に以下の式を得る。
【0059】
【数2】
【0060】コンテナクレーン装置15の場合、移動体
38,39の質量Mは、コンテナ12を含む吊荷123
の質量mに比べて充分に小さく、すなわちM<<mとな
っており、式7から制御対象は共振周波数より高い領域
に反共振点をもつ振動系となっていることが判る。反共
振点が共振点より高周波の領域に存在することは振止制
御に何ら問題なく、逆に位相余裕を増大させる効果があ
る。
【0061】したがって、力Fをトロリ速度指令vにフ
ィードバックする制御則、 v=−fto・F …(8) fto:フィードバックゲイン によってF=0となり、式2より、θ0=0が実現可能
となる。
【0062】図13は、本発明の第1の横行振れ止め方
式に従う横行振れ止め制御回路83の具体的な構成を示
すブロック図である。図13に示される横行振れ止め制
御回路83は、ライン95に、前述の式8に示されるト
ロリ26を用いた力フィードバック制御を行う信号を導
出する。ロードセル76,77の出力は加算器96に与
えられ、係数器97を経て、減算器98に与えられる。
減算器98には、トロリ速度検出手段73からの出力が
与えられる。こうしてトロリ26は、モータ69による
力フィードバック制御が達成される。
【0063】図14は、本発明の実施の他の形態の制御
手段81の電気的構成を示すブロック図である。この図
14に示される実施の形態は、前述の図9に関連する実
施の形態に類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。この実施の形態では、横行振れ止めのために油圧シ
リンダ54を速度制御または位置制御し、また旋回振れ
止めのために油圧シリンダ54を速度制御または位置制
御する。トロリ26を駆動するモータ69は、速度パタ
ーン発生回路82の出力によって駆動される。横行振れ
止め制御回路118の出力は、ライン119,120か
ら加算器121a,121bによってライン89a,8
9bの信号に加算される。
【0064】油圧シリンダ54による吊荷の第2横行振
れ止めの原理を説明する。図15は、吊荷123がトロ
リ26の移動体38,39から吊下げられた状態を示
す。ロープ31a,32aは、参照符W1で示され、ロ
ープ31b,32bは参照符W2で示される。この図1
5より、吊荷123はロープW1,W2により、トロリ
26より台形状に吊り下げられている。台形状に吊り下
げているため、陸端油圧シリンダ54を動作してロープ
W1を引っ張り、ロープW2を送り出すことによって、
安定点124が移動し、吊荷123は図15のA1の方
向に移動する。陸端シリンダ54による横行振れ止め
は、この原理を利用したものである。
【0065】力フィードバックによる油圧シリンダ54
の速度制御をする第2の横行振れ止め方式の原理を説明
する。
【0066】式2からθ0を消去し、Fとv(すなわち
sx)との関係式を求めると、
【0067】
【数3】
【0068】となる。ここで、横行振れのダイナミクス
に関して、陸端シリンダ54を速度vcで動作すること
は、トロリ26を速度vで移動させるのと等価であり、 v=k*vc …(12) k:定数 の関係式が成り立つ。よって、式9−11,12より、
Fと陸端シリンダ54の移動速度vcの関係式は、
【0069】
【数4】
【0070】となり、ごくオーソドックスな2次の振動
系であることが判る。よって、フィードバック則とし
て、 vc=−fc0・F …(14) fc0:フィードバックゲイン を用いれば、F=0となり、式2からθ0=0を実現で
きる。
【0071】油圧シリンダ54aに対する速度指令vc
27と、もう1つの油圧シリンダ54bに対する速度指
令v28とは、フィードバックゲインfc0に従い、次
式で表される。
【0072】 vc27 = −fc0*F …(14a) vc28 = fc0*F …(14b) 図16は、第2の横行振れ止め方式に従って油圧シリン
ダ54のための速度制御信号をライン119,120に
導出する横行振れ止め制御回路118の構成を示すブロ
ック図である。ロードセル76,77の出力は加算器1
25に与えられて加算され、ライン126から係数器1
27,128にそれぞれ与えられる。係数器127,1
28の各出力は、減算器129,130に与えられる。
この減算器129,130には、移動シーブ速度検出手
段131,132の出力が与えられる。移動シーブ速度
検出手段131,132は、油圧シリンダ54a,54
bの速度、したがって移動シーブ46,47の速度を検
出する。移動シーブ速度検出手段131,132は、前
述の移動シーブ位置検出手段71a,71bの出力の時
間変化率を演算して求める構成であってもよく、または
移動シーブ46,47の速度を直接に検出する構成を有
してもよい。係数器127,128のフィードバックゲ
イン−fc0,fc0は、相互に逆極性である。減算器
129,130の出力は、ライン119,120を介し
て図14に示される加算器121a,121bにそれぞ
れ与えられる。こうしてロードセル76,77の出力を
そのまま用いて油圧シリンダ54の速度制御を行い、第
2の横行振れ止め方式を達成する。
【0073】本発明の実施の他の形態では、油圧シリン
ダ54を含む変位駆動手段51は、移動体38,39に
それぞれ設けられてもよい。本発明の実施のさらに他の
形態では、吊具13を吊下げる横行方向に間隔をあけて
配置されるロープ31a,32aとロープ31b,32
bとを相互に逆方向に吊上げ、吊下げて上下に変位する
構成としてもよい。
【0074】前述の図9および図14に示される横行振
れ止め制御回路92によって油圧シリンダ54を速度ま
たは位置制御し、吊具13およびコンテナ12の旋回振
れ止め制御を行う原理を説明する。
【0075】図17は、吊荷123が旋回を生じた状態
を示す簡略化した平面図であり、図18は、吊具13お
よびコンテナ12を含む吊荷123とトロリ26などを
示すyz平面に沿う旋回状態の簡略化した正面図であ
る。参照符138は、ロープ31,32ではなく、トロ
リ26中心と吊荷123の中心とを結んだ線である。旋
回振れ角θ00は、図18の正面図では、角度φ00に
対応する。
【0076】図21における旋回中心141に関して吊
荷123から距離rを隔てて旋回の力Fa,Fbが作用
し、これらの力Fa,Fbがロードセル76,77に作
用する。このとき式19が成立する。
【0077】 r*(Fa−Fb)=I(s2* φ00+ s2*k1*xc) =−r*m*g*φ00 =r*Fc …(15-19) Fa:ロードセル76に加わる力 Fb:ロードセル77に加わる力 Fc = Fa−Fb …(19a) m:吊荷重量(スプレッダである吊具13の重量を含む。) I:慣性モーメント g:重力加速度 xc:陸端シリンダ位置(=(シリンダ54aの位置+シリンダ54bの 位置)/2) k1:定数 s:ラプラス演算子 力フィードバックによる油圧シリンダ54の速度制御を
する旋回振れ止め方式の原理を説明する。
【0078】上式(15−19)と後述する式24から
φ00を消去し、Fcとvc(すなわちsxc)との関
係式を求めると、
【0079】
【数5】
【0080】となり、ごくオーソドックスな2次の振動
系であることが判る。よって、フィードバック則とし
て、陸端シリンダ54aに対する速度指令 vc27 = −fc2*Fc …(21) Fc2:フィードバックゲイン 陸端シリンダ54bに対する速度指令 vc28 = −fc2*Fc …(22) を用いれば、Fc=0となり、最終的にφ00(θ0
0)=0を実現できる。
【0081】図19は、上述の旋回振れ止め方式を実現
する旋回振れ止め制御回路92の電気的構成を示すブロ
ック図である。ロードセル76,77の出力は減算器1
43に与えられて減算され、これによって力Fcを表す
信号が得られ、係数器144に与えられる。係数器14
4の出力は、減算器145,146に与えられる。減算
器145,146には、移動シーブ速度検出手段13
1,132の出力がそれぞれ与えられる。減算器14
5,146の出力は、ライン93,94から加算器88
a,88bにそれぞれ与えられる。こうして油圧シリン
ダ54を用いて力フィードバック制御を行い、ロードセ
ル76,77によって測定した横行方向の水平の力F
a,Fbをそのまま用いて吊荷123の旋回振れ止めを
達成することができる。
【0082】本件発明者の横行振れ止め制御のシミュレ
ーション結果を、図20および図21を参照して説明す
る。これらの図20および図21のシミュレーション結
果において、吊下げ荷重14ton、シーブ台車である
移動体38,39の重量(2個)6ton、索条31,
32の吊下げられたロープ74の長さ33.5mであ
る。図20は第1の横行振れ止め方式のシミュレーショ
ン結果を示すグラフであり、図21は第2の横行振れ止
め方式のシミュレーション結果を示すグラフでありる。
【0083】図20(1)はトロリ26の速度の時間経
過を、また図21(1)は、移動シーブ46b,47a
の時間経過を示すグラフである。図20(2),図21
(2)はロードセル76,77に作用する力の時間経過
を示す図である。図20(3),図21(3)は、吊荷
であるコンテナ12の横行振れ量である。これらの図2
0および図21を参照して、制御の前後を比べると、本
発明によって横行振れ止め効果が上首尾に達成されてい
ることが判る。
【0084】
【発明の効果】請求項1,2の本発明によれば、吊荷の
横行振れ止めを実現するために、移動体とトロリとの間
にロードセルを介在して移動体とトロリとの間に作用す
る横行方向の力F1,F2を検出し、この検出された力
F1,F2によって、トロリまたは索条を速度制御し、
横行振れ止めを達成する。したがって本発明では前述の
先行技術におけるロープ張力を検出するものではなく、
これによってロープの経年変化などの特性による悪影響
を軽減することができ、横行振れに対応したロードセル
出力を正確に得ることができ、しかも大きな横行振れを
も正確に検出することができ、さらに横行振れに起因し
たロードセルの出力変動が大きいので、SN比が良好で
ある。
【0085】さらに横行振れの検出のための重要な構成
要素はロードセルであり、したがって構成が簡単であり
低コストが可能であり、衝撃力が作用する悪条件下での
耐久性が優れている。さらに前述の先行技術のようにカ
メラなどを用いないので、画像処理を行わず、このこと
によってもまた構成の簡略化が図られるとともに、塵埃
が多い悪条件下においても高い信頼性で横行振れの検出
を行い、しかもメンテナンスが容易である。
【0086】請求項3の本発明によれば、第1の横行振
れ止め方式において、ロードセルによって検出される横
行方向の力F1,F2をそのまま用いて、トロリの横行
速度を制御し、したがって構成が簡略化される。
【0087】請求項4の本発明によれば、吊荷の横行振
れ止めおよび旋回振れ止めを、吊具の巻上げのための索
条に関連して設けられる変位駆動手段によって達成する
ことができる。この変位駆動手段は、たとえばクレーン
本体などの固定位置に設けておき、これによってトロリ
の軽量化を図り、クレーン装置の強度上の負担を軽減す
ることができる。また既存のトロリを改造する必要がな
く、巻上げのための索条に関連して変位駆動手段を設け
ればよいので、本発明の実施が容易である。また、吊荷
の横行振れ止めを実現するために、移動体とトロリとの
間にロードセルを介在して移動体とトロリとの間に作用
する横行方向の力F1,F2を検出し、この検出された
力F1,F2によって、トロリまたは索条を変位し、横
行振れ止めを達成する。
【0088】本発明によれば、移動シーブ駆動手段によ
って移動シーブを索条の張架方向に変位駆動し、これに
よってもう1つの移動シーブが反対方向に変位され、上
述のように横行振れ止めを行うことができる。この各組
の移動シーブに巻掛けられる索条の張力はほぼ等しいの
で、移動シーブ駆動手段の移動シーブを変位駆動するた
めの力は比較的わずかでよく、小形化が可能である。
【0089】請求項5の本発明によれば、第2の横行振
れ止め方式においてロードセルの出力をそのまま用いて
移動シーブの速度を制御し、こうして吊具を索条によっ
て吊上げることができるとともに、変位駆動手段の構成
を簡略化することができるだけでなく、上述のように吊
荷の横行振れ止めを行うことができる。
【0090】請求項6,7の本発明によれば、旋回振れ
止め方式において、ロードセルによって検出された力F
1,F2をそのまま用いて、移動シーブの速度を制御
し、旋回振れ止めを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のコンテナクレーン装置
15の一部の構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示される構成を含むコンテナクレーン装
置の巻上げ計の全体の構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示される巻上げ手段11を備えるコンテ
ナクレーン装置15の側面図である。
【図4】図2の左方から見たコンテナクレーン装置15
の正面図である。
【図5】変位駆動手段51a,51bの構成を示す図で
ある。
【図6】トロリ26を横行駆動するトロリ駆動手段58
の簡略化した斜視図である。
【図7】吊具13とトロリ26とを示すxz平面に沿う
側面図である。
【図8】吊具13のxy平面に沿う平面図である。
【図9】図1〜図8に示される本発明の実施の一形態の
制御手段81の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】一点吊振り子を説明する図である。
【図11】本発明の前述の実施の一形態を簡略化して示
す側面図である。
【図12】コンテナ12、吊具13およびトロリ26な
どの構成を示す側面図である。
【図13】本発明の第1横行振れ止め方式に従う横行振
れ止め制御回路83の具体的な構成を示すブロック図で
ある。
【図14】本発明の実施の他の形態の制御手段81の電
気的構成を示すブロック図である。
【図15】吊荷123がトロリ26の移動体38,39
から吊下げられた状態を示す図である。
【図16】第2の横行振れ止め方式に従って油圧シリン
ダ54のための速度制御信号をライン118,119に
導出する横行振れ止め制御回路118の構成を示すブロ
ック図である。
【図17】吊荷123が旋回を生じた状態を示す簡略化
した平面図である。
【図18】吊具13およびコンテナ12を含む吊荷12
3とトロリ26などを示すyz平面に沿う旋回状態の簡
略化した正面図である。
【図19】上述の旋回振れ止め方式を実現する旋回振れ
止め制御回路92の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図20】第1の横行振れ止め方式のシミュレーション
結果を示すグラフである。
【図21】第2の横行振れ止め方式のシミュレーション
結果を示すグラフである。
【符号の説明】
11 巻上げ手段 12 コンテナ 13 吊具 15 コンテナクレーン装置 26 トロリ 28a,28b,29a,29b 吊具用シーブ 31a,31b,32a,32b 巻上げロープ 38,39 移動体 40 クレーン本体 41a,41b,42a,42b,43a,43b,4
4a,44b 吊上げ用シーブ 46a,46b,47a,47b 移動シーブ 51a,51b 変位駆動手段 52a,52b 変位用チエン 53a,53b スプロケットホイル 54a,54b 油圧シリンダ 58 トロリ駆動手段 59〜60 横行用ロープ 68 横行用ドラム 69 横行用モータ 70 現在位置検出手段 71a,71b 移動シーブ位置検出手段 73 トロリ速度検出手段 76,77 ロードセル 81 制御手段 82 速度パターン発生回路 118 横行振れ止め制御回路 123 吊荷 131,132移動シーブ速度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 知之 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 佐々木 茂 兵庫県加古郡播磨町新島8番地 川崎重 工業株式会社 播磨工場内 (56)参考文献 特開 平10−265173(JP,A) 特開 平7−89691(JP,A) 特開 平8−175784(JP,A) 特開 平7−267576(JP,A) 実開 平3−95377(JP,U) 特公 昭63−34115(JP,B2) 米国特許5152183(US,A) 国際公開94/11293(WO,A1) 欧州特許出願公開123846(EP,A 1) 欧州特許出願公開402790(EP,A 2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/00 - 13/56 B66C 17/00 - 17/26 B66C 19/00 - 19/02 WPI/L(QUESTEL)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
    方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
    体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
    れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (f)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
    リ駆動手段によるトロリの速度を制御して吊荷の横行振
    れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
    レーン装置。
  2. 【請求項2】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
    方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
    体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
    れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (f)2組の対を成す索条であって、各組の索条の各一
    部分は、移動体に、横行方向に垂直な方向に間隔をあけ
    て配置され、かつ、 対を成す索条の前記各一部分は、移動体に、横行方向に
    間隔をあけてそれぞれ連結される索条と、 (g)索条の他の部分を駆動する索条駆動手段と、 (h)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の和が零となるように、前記
    索条駆動手段による索条の速度を制御して吊荷の横行振
    れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
    レーン装置。
  3. 【請求項3】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
    方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
    体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
    れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (f)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
    リ駆動手段によるトロリの速度を制御する速度制御手段
    とを含むことを特徴とするクレーン装置。
  4. 【請求項4】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
    吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
    配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
    隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
    って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
    げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
    る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
    の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
    られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
    て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
    けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
    あって、移動シーブに両端が連結された変位用索条と、 固定位置に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪
    と、 移動シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを有す
    る変位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の和が零となるように、トロ
    リ駆動手段によるトロリの速度を制御する速度制御手段
    とを含むことを特徴とするクレーン装置。
  5. 【請求項5】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
    吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
    配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
    隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
    って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
    げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
    る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
    の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
    られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
    て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
    けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
    あって、 移動シーブに両端が連結された変位用索条と、 固定位置に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪
    と、 移動シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを有す
    る変位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の和が零となるように、移動
    シーブ駆動手段による移動シーブの速度を制御する速度
    制御手段とを含むことを特徴とするクレーン装置。
  6. 【請求項6】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)トロリに、横行方向に移動自在に設けられ、横行
    方向に垂直な方向に間隔をあけて配置される一対の移動
    体であって、各移動体には、吊具が索条を介して連結さ
    れる移動体と、 (e)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (f)2組の対を成す索条であって、各組の索条の各一
    部分は、移動体に、横行方向に垂直な方向に間隔をあけ
    て配置され、かつ、 対を成す索条の前記各一部分は、移動体に、横行方向に
    間隔をあけてそれぞれ連結される索条と、 (g)索条の他の部分を駆動する索条駆動手段と、 (h)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の差が零となるように、前記
    索条駆動手段による索条の速度を制御して吊荷の旋回振
    れ止めをする速度制御手段とを含むことを特徴とするク
    レーン装置。
  7. 【請求項7】 (a)吊荷を吊上げる吊具と、 (b)横行するトロリと、 (c)トロリを横行駆動するトロリ駆動手段と、 (d)2組の各対を成す吊具用シーブであって、各組の
    吊具用シーブが、横行方向に垂直な方向に間隔をあけて
    配置され、各組毎の一対の吊具用シーブは横行方向に間
    隔をあけて吊具に設けられる吊具用シーブと、 (e)吊具用シーブに対応する2組の対を成す索条であ
    って、吊具用シーブにそれぞれ巻掛けられて吊具を吊上
    げ、各組の一対の索条は、横行方向の一方端で支持され
    る索条と、 (f)各索条が巻掛けられる吊上げ用シーブと、 (g)トロリに、横行方向に移動自在に設けられる一対
    の移動体であって、各移動体には、索条の各組が巻掛け
    られる吊上げ用シーブがそれぞれ支持される移動体と、 (h)索条に対応する2組の対を成す移動シーブであっ
    て、索条の横行方向の他方端寄りの部分がそれぞれ巻掛
    けられる各索条毎の移動シーブと、 (i)索条の前記他方端をそれぞれ巻取るドラムと、 (j)各組の移動シーブを変位駆動する変位駆動手段で
    あって、移動シーブに両端が連結された変位用索条と、 固定位置に設けられ、変位用索条が巻掛けられる支持輪
    と、 移動シーブを変位駆動する移動シーブ駆動手段とを有す
    る変位駆動手段と、 (k)各移動体とトロリとの間に介在され、各移動体と
    トロリとの間に作用する横行方向の力F1,F2をそれ
    ぞれ検出するロードセルと、 (l)ロードセルの出力に応答し、各ロードセルによっ
    て検出される力F1,F2の差が零となるように、移動
    シーブ駆動手段による移動シーブの速度を制御する速度
    制御手段とを含むことを特徴とするクレーン装置。
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