JP2017026197A - 食品冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を解凍した際のドリップの発生を抑制するとともに、食品の品質を高く維持することができる食品冷凍装置を提供する。【解決手段】食品冷凍装置1は、内部に不凍液Bが収容される冷凍槽2と、冷凍槽2の内部に設けられ不凍液Bを冷却する冷却コイル20と、冷却コイル20により冷却された不凍液Bに食品Fを保持しながら浸漬する保持台3と、冷凍槽2に設けられ保持台3により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播する超音波振動子7と、を備える。超音波振動子7は、冷凍槽2の内部に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、食品を冷凍する食品冷凍装置に関する。
従来の食品冷凍装置は、不凍液(ブライン)を低温に冷却し、この不凍液に食品を接触させることにより、食品を冷凍する装置である。このような食品冷凍装置では、二次冷媒である不凍液としてアルコールを使用し、アルコールが収容される冷凍槽に配置した冷媒管に、低温に冷却された一次冷媒を循環させることによって、アルコールを低温(例えば、−45度〜−25度)に冷却し、冷却されたアルコールに食品を浸漬することにより、食品を冷凍する装置が知られている(特許文献1参照)。
この種の液体冷凍方式の食品冷凍装置では、低温に冷却した空気を食品に吹き付けて冷凍する空気冷凍方式の食品冷凍装置と比較して、不凍液の熱伝導率が空気の熱伝導率よりも大きいから、食品を急速冷凍することができる。ここで、食品を急速冷凍するとは、食品が最大氷結晶生成帯(食品の温度が−5度〜0度となる温度帯)を通過する時間が30分以内となるように、食品を冷凍することをいう。このように食品が最大氷結晶生成帯を通過する時間が短いと、食品に含まれる水分が氷結晶となったとき、生成された氷結晶が微細なものとなるから、食品の組織を破壊することなく、食品の品質を高く維持することができる。
特開平8−298973号公報
しかしながら、前記従来の食品冷凍装置では、特に、水分が多量に含まれる食品を急速冷凍する場合には、食品に含まれる水分が氷結晶となったとき、生成された氷結晶が大きく成長するものがある。このように氷結晶が大きく成長すると、食品の組織が破壊されるから、食品を解凍した際にドリップ(食品の内部から流出する液汁)が発生したり、食品の品質が低下したりするといった問題があった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、食品を解凍した際のドリップの発生を抑制するとともに、食品の品質を高く維持することができる食品冷凍装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る食品冷凍装置1は、内部に不凍液Bが収容される冷凍槽2と、冷凍槽2の内部に設けられ不凍液Bを冷却する冷却手段(冷却コイル20)と、冷却手段(冷却コイル20)により冷却された不凍液Bに食品Fを保持しながら浸漬する保持手段(保持台3)と、冷凍槽2に設けられ保持手段(保持台3)により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播する超音波振動手段(超音波振動子7)と、を備えてなることを特徴としている。
請求項2の発明は、上記請求項1の食品冷凍装置1において、超音波振動手段(超音波振動子7)は、冷凍槽2の内部に設けられてなることを特徴としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の食品冷凍装置1において、冷凍槽2の開口部(第1開口部2a1,第2開口部2b1)を閉塞する閉塞手段(第1蓋部材4,第2蓋部材5)をさらに備えてなることを特徴としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の食品冷凍装置1において、冷凍槽2の内部に設けられ、不凍液Bを撹拌する撹拌手段(攪拌装置30)をさらに備えてなることを特徴としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4の何れか1項に記載の食品冷凍装置1において、食品Fが不凍液Bに浸漬されない非浸漬状態D1と、食品Fが不凍液Bに浸漬される浸漬状態D2と、の2状態に切り替え可能に保持手段(保持台3)を昇降させる昇降手段(昇降装置40)をさらに備えてなることを特徴としている。
以下に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。まず、請求項1の発明に係る食品冷凍装置1では、冷却手段(冷却コイル20)によって不凍液Bを低温に冷却し、保持手段(保持台3)によって冷却された不凍液Bに食品Fを保持しながら浸漬することにより、食品Fを急速冷凍することができる。さらに、請求項1の発明に係る食品冷凍装置1は、超音波振動手段(超音波振動子7)によって保持手段(保持台3)により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播するから、食品Fに含まれる水分の振動エネルギー(運動エネルギー)が増大し、水分同士の結合が阻害される。このため、水分が多量に含まれる食品Fを急速冷凍する場合であっても、水分同士の結合が阻害されるため、水分が氷結晶となったとき、生成された氷結晶が微細なものとなり、食品Fの組織の破壊を防止することができる。したがって、食品Fの組織の破壊を防止することにより、食品Fを解凍した際のドリップの発生を抑制することができるとともに、食品Fの品質を高く維持することができる。
請求項2の発明によれば、超音波振動手段(超音波振動子7)は、冷凍槽2の内部に設けられるから、不凍液Bに超音波振動を確実に伝播することができ、もって、保持手段(保持台3)により保持された食品Fに振動を確実に伝播することができる。
請求項3の発明によれば、冷凍槽2の開口部(第1開口部2a1,第2開口部2b1)を閉塞する閉塞手段(第1蓋部材4,第2蓋部材5)をさらに備えるから、閉塞手段(第1蓋部材4,第2蓋部材5)によって冷凍槽2の開口部(第1開口部2a1,第2開口部2b1)を閉塞することにより、不凍液Bの蒸発を防止するとともに、不凍液Bの温度上昇を抑えることができる。それゆえ、食品Fを確実に急速冷凍することができる。
請求項4の発明によれば、不凍液Bを撹拌する撹拌手段(攪拌装置30)をさらに備えるから、不凍液Bの温度を均一にすることができるため、食品Fをさらに急速冷凍することができる。
請求項5の発明によれば、非浸漬状態D1と浸漬状態D2との2状態に切り替え可能に保持手段(保持台3)を昇降させる昇降手段(昇降装置40)をさらに備えるから、冷却された不凍液Bに保持手段(保持台3)によって食品Fを保持しながら浸漬する処理を繰り返すバッチ処理を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る食品冷凍装置を例示する斜視図である。 同食品冷凍装置を例示する正面図である。 同食品冷凍装置を例示する縦断面図である。
以下に、本発明に係る食品冷凍装置1の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
食品冷凍装置1は、図1〜図3に示すように、冷却された不凍液Bに食品Fを接触させることにより、食品Fを急速冷凍する装置である。食品冷凍装置1は、内部に不凍液Bが収容され上部に第1開口部2a1及び第2開口部2b1を有する冷凍槽2と、冷凍槽2の内部に設けられ不凍液Bを冷却する冷却コイル20と、冷凍槽2の内部に設けられ不凍液Bを撹拌する攪拌装置30と、冷却コイル20により冷却された不凍液Bに食品Fを保持しながら浸漬して冷凍する保持台3と、冷凍槽2の第1開口部2a1を開閉自在に閉塞する板状の第1蓋部材4と、食品Fが不凍液Bに浸漬されない非浸漬状態D1と食品Fが不凍液Bに浸漬される浸漬状態D2との2状態に切り替え可能に保持台3及び第1蓋部材4を昇降させる(図2及び図3に示す矢印P参照)昇降装置40と、冷凍槽2の第2開口部2b1を閉塞する板状の第2蓋部材5と、第2蓋部材5の貫通孔5a(図2参照)を覆う筐状のカバー部材6と、冷凍槽2の内部に設けられ保持台3により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播する超音波振動子7と、を備える。
食品Fは、例えば、洗浄、不要部分の切除、調理等の前処理が施された食材または加工食品であって、食品Fの周囲が真空包装等により密閉されたものである。ここでは、食品Fの周囲の真空包装が不凍液Bに接触し、真空包装の内部の食品Fが不凍液Bに接触することはない。食品冷凍装置1により急速冷凍された食品Fは、一般に、食品Fの温度が−18度以下となるように保管される冷凍食品として出荷される。なお、食品Fは、冷凍食品として出荷される食材または加工食品に限定されるものではなく、例えば、無包装の畜肉、魚肉等であってもよい。ただし、この場合には、食品Fが不凍液Bに直接接触するため、不凍液Bは、食品冷凍用の冷媒が使用される。
不凍液Bは、エチルアルコール(エタノール)、エチレングリコール等のアルコールからなる二次冷媒であって、冷却された一次冷媒が循環する冷却コイル20によって、低温(例えば、−35度)に冷却されている。一次冷媒は、例えば、GWP(Global Warming Potential;地球温暖化係数)が小さい自然冷媒であって、具体的には、空気、二酸化炭素(炭酸ガス)、アンモニア等である。なお、二次冷媒である不凍液Bは、アルコールに限定されるものではなく、塩化ナトリウム水溶液(食塩水)、塩化カルシウム水溶液等であってもよい。
食品冷凍装置1は、図1〜図3に示すように、内部に収納空間を有するステンレス合金製の板状部材からなる筐体10をさらに備える。筐体10は、下部に設けられた筐状の第1筐体10aと、中間部に設けられた筐状の第2筐体10bと、上部に設けられた筐状の第3筐体10cと、を有する。第1筐体10aは、上面が開口する内部空間を有する。第2筐体10bは、上面及び下面が開口するとともに、下面が第1筐体10aの後側上面と連通する内部空間を有する。第3筐体10cは、後側下面が開口するとともに、後側下面が第2筐体10bの上面と連通する内部空間を有する。第1筐体10aの内部空間には、前側上部において上方が開口するように冷凍槽2が設けられ、前側下部において昇降装置40を構成するモータ40a(図2及び図3参照)が設けられ、後側において昇降装置40を構成するギア機構40b(図3参照)及びシリンダ40c(図3参照)の基端部が設けられる。第2筐体10bの内部空間には、昇降装置40を構成するシリンダ40c(図3参照)の先端部が設けられる。第3筐体10cの内部空間には、冷却コイル20を循環する一次冷媒を冷却する冷凍機50と、内部に図示しない電源及び超音波発振器を有するとともに攪拌装置30、昇降装置40、冷凍機50、電源及び超音波発振器をそれぞれ制御する制御部51と、前面が外部に露出するように配置され制御部51の制御を行う操作をする操作部52と、が設けられる。第1筐体10aの前後長さ及び第3筐体10cの前後長さは、第2筐体10bの前後長さよりも長く形成されており、第1筐体10aの前側上面と、第3筐体10cの前側下面との間には、非浸漬状態D1における保持台3、第1蓋部材4、第2蓋部材5及びカバー部材6が配置される空間が設けられる。第1筐体10aの前後長さは、第3筐体10cの前後長さよりも長く形成されており、第1蓋部材4、第2蓋部材5及びカバー部材6の前側上面が上方に開放している。
冷凍槽2は、図1及び図2に示すように、内部に不凍液Bが収容されるステンレス合金製の液槽である。冷凍槽2は、図2に示すように、浸漬状態D2における保持台3が位置するとともに内部に超音波振動子7が配置される第1冷凍槽2aと、冷却コイル20及び攪拌装置30の軸部材30bの下部及び羽根部材30cが配置される第2冷凍槽2bと、第1冷凍槽2aと第2冷凍槽2bとの間で不凍液Bが移動可能かつ第1冷凍槽2aから第2冷凍槽2bに異物が移動不能に設けられる金網2cと、第1冷凍槽2aの側部に不凍液Bを外部に排出可能に設けられる排液管2dと、を有する。第1冷凍槽2aは、上部に第1開口部2a1を有し、第2冷凍槽2bは、上部に第2開口部2b1を有する。第1開口部2a1は、図2及び図3に示すように、浸漬状態D2において保持台3の全部が第1冷凍槽2aの内部に位置するとき、第1蓋部材4によって閉塞され、第2開口部2b1は、常に、第2蓋部材5によって閉塞される。第1冷凍槽2a及び第2冷凍槽2bは、図1及び図2に示すように、金網2cによって2室に仕切られる1室の液槽で構成されており、このため、第1開口部2a1及び第2開口部2b1は、1つの開口で構成される。しかして、このように、第1開口部2a1を第1蓋部材4によって閉塞し、第2開口部2b1を第2蓋部材5によって閉塞しているから、不凍液Bの蒸発を防止することができると共に、不凍液Bの温度上昇を抑えることができる。それゆえ、食品Fを確実に急速冷凍することができる。
冷却コイル20は、図1及び図2に示すように、冷凍槽2の第2冷凍槽2bの内部に設けられ、冷凍機50で低温に冷却された一次冷媒を循環させることによって不凍液Bを冷却するステンレス合金製の冷媒管である。冷却コイル20は、第2冷凍槽2bの内部の不凍液Bの液面よりも下方に位置するように配置される。冷却コイル20は、冷凍機50から冷却された一次冷媒を送る図示しない送り管に一端部が接続され、不凍液Bと熱交換された一次冷媒を冷凍機50に戻す図示しない戻し管に他端部が接続され、一端部と他端部との間が平面視で矩形状になるように巻回される。冷凍機50は、いずれも図示しない圧縮機、凝縮器及び膨張弁を有しており、一次冷媒を、圧縮機、凝縮器、膨張弁、送り管、蒸発器である冷却コイル20、戻し管の順に巡回させる冷凍サイクルを構成している。冷凍機50の圧縮機及び膨張弁は、制御部51に接続されており、操作部52の操作に応じて圧縮機の回転数及び膨張弁の開度を調整することにより、一次冷媒の冷却温度を変更できる。
攪拌装置30は、図1及び図2に示すように、冷凍槽2の第2冷凍槽2bの内部に設けられ、不凍液Bを撹拌するものである。攪拌装置30は、第2冷凍槽2bの第2開口部2b1を閉塞する第2蓋部材5の上面に設けられるモータ30a(図2参照)と、第2蓋部材5を上下方向に貫通する貫通孔5a(図2参照)に挿通されて第2冷凍槽2bの内部に向けて下方に延びるとともにモータ30aによって回転する軸部材30bと、軸部材30bの下部に一体回転可能に設けられ複数枚(例えば、3枚)のプロペラからなる羽根部材30cと、を有する。モータ30aは、全体が筐状のカバー部材6によって覆われている。モータ30aは、制御部51に接続されており、操作部52の操作に応じて、モータ30aの回転数を調整するとともに、モータ30aの回転をオン、オフすることができる。軸部材30bの下部及び羽根部材30cは、第2冷凍槽2bの内部において、巻回された冷却コイル20の内部に配置されており、このため、第2冷凍槽2bの内部の不凍液Bの液面よりも下方に位置するように配置される。攪拌装置30は、羽根部材30cの回転によって、冷却コイル20により冷却された第2冷凍槽2bの内部に収容された不凍液Bを撹拌し、第2冷凍槽2bの内部の不凍液Bと第1冷凍槽2aの内部の不凍液Bとを循環させることができる。しかして、このように、冷却コイル20により冷却された第2冷凍槽2bの内部に収容された不凍液Bを撹拌させ、第2冷凍槽2bの内部の不凍液Bと第1冷凍槽2aの内部の不凍液Bとを循環させることにより、不凍液Bの温度を均一にすることができるため、食品Fをさらに急速冷凍することができる。なお、攪拌装置30は、上記の形態に限定されるものではなく、例えば、ジェット噴流式の循環ポンプであってもよい。
保持台3は、図2及び図3に示すように、冷却コイル20により冷却された不凍液Bに食品Fを保持しながら浸漬して冷凍するものであって、昇降装置40によって、第1筐体10aの前側上面と第3筐体10cの前側下面との間の空間において食品Fが不凍液Bに浸漬されない非浸漬状態D1と、冷凍槽2の第1冷凍槽2aの内部において食品Fが不凍液Bに浸漬される浸漬状態D2と、の2状態に切り替え可能に昇降可能である。保持台3は、図1に示すように、上面に食品Fが載置され前後方向に間隔をあけて配置され左右方向に延びる複数(例えば、7個)の棒状部材3aと、下面が棒状部材3aの両端部に固定され側面視で矩形状となる板状部材3bと、下面が板状部材3bの後側上面に固定され上面が第1蓋部材4の後側下面に固定され保持台3と第1蓋部材4とを連結する側面視で矩形状となる板状の連結部材3cと、を有する。この保持台3では、図2及び図3に示すように、浸漬状態D2において、前後の隙間及び棒状部材3aの間の隙間から、棒状部材3aと板状部材3bとで囲まれる空間に、不凍液Bが移動するから、食品Fが不凍液Bに接触することによって、食品Fが冷凍される。なお、本実施形態では、棒状部材3aは、前後方向に間隔をあけて配置され左右方向に延びていたが、例えば、左右方向に間隔をあけて配置され前後方向に延びていてもよい。また、保持台3は、棒状部材3a及び/又は板状部材3bに代えて、例えば、不凍液Bが移動可能な網状部材を有していてもよい。
第1蓋部材4は、図1〜図3に示すように(特に、図1参照)、冷凍槽2の第1開口部2a1を開閉自在に閉塞する板状の部材であって、保持台3の連結部材3cの上面が下面に固定される平面視で矩形状となる固定部4aと、固定部4aの前方に固定部4aに対して開閉自在に装着され平面視で矩形状となる可動部4bと、固定部4aと可動部4bとの間の上面において固定部4aと可動部4bとを連結する複数(例えば、3個)のヒンジ部4cと、可動部4bの前面中央部に設けられ可動部4bを開閉するために把持する把手部4dと、を有する。可動部4bは、固定部4aに対して開閉自在に設けられ、食品Fを保持台3の上方から載置するために、保持台3の前側上方を開放するものである。固定部4aは、保持台3と第1蓋部材4とを一体的に固定するものであって、昇降装置40によって、保持台3と第1蓋部材4とを一体的に昇降できる。
昇降装置40は、図2及び図3に示す矢印Pに示すように、非浸漬状態D1と浸漬状態D2との2状態に切り替え可能に保持台3及び第1蓋部材4を昇降させるものであって、第1筐体10aの内部空間の前側下部において回転軸が後方に向くように設けられ正転及び逆転が可能なモータ40aと、モータ40aの正転及び逆転の回転運動を上下方向の往復運動に変換するギア機構40b(図3参照)と、基端部がギア機構40bに連結され先端部が第1蓋部材4の固定部4aの上面を固定する複数(例えば、2個)の支持部4eに連結されるシリンダ40c(図3参照)と、を有する。モータ40aは、制御部51に接続されており、操作部52の操作に応じて、モータ40aの正転及び逆転を切り替えるとともに、モータ40aの回転をオン、オフすることができる。ギア機構40bは、例えば、モータ40aが正転するとき、シリンダ40cを上方向に移動させ、モータ40aが逆転するとき、シリンダ40cを下方向に移動させるものである。シリンダ40cは、上下方向に往復移動可能な棒状部材であって、先端部が支持部4eに固定される。支持部4eは、第2筐体10bの前面において正面視で矩形状に切り欠かれた複数(例えば、2個)の溝部10b1に挿通される正面視で矩形状となる棒状部材であって、シリンダ40cの上下方向の往復移動によって、保持台3と第1蓋部材4とを一体的に昇降させるものである。この昇降装置40では、モータ40aの正転によりシリンダ40cが上方向に移動すると、保持台3と第1蓋部材4とが上方向に移動し、保持台3が第1筐体10aの前側上面と第3筐体10cの前側下面との間の空間に位置する非浸漬状態D1となる。一方、モータ40aの逆転によりシリンダ40cが下方向に移動すると、保持台3と第1蓋部材4とが下方向に移動し、保持台3が冷凍槽2の第1冷凍槽2aの内部に位置する浸漬状態D2となるとともに、第1蓋部材4が冷凍槽2の第1開口部2a1を閉塞する。しかして、このように、昇降装置40によって、非浸漬状態D1と浸漬状態D2との2状態に切り替え可能に保持台3を昇降させることにより、冷却された不凍液Bに保持台3によって食品Fを保持しながら浸漬する処理を繰り返すバッチ処理を容易に行うことができる。なお、本実施形態では、昇降装置40は、モータ40a、ギア機構40b及びシリンダ40cを有していたが、例えば、モータ40a、ギア機構40b及びシリンダ40cに代えて、油圧式のシリンダを有する構成にしてもよいし、ギア機構40b及びシリンダ40cに代えて、クランク機構を設ける構成にしてもよい。
超音波振動子7は、図1〜図3に示すように、冷凍槽2の第1冷凍槽2aの底部に設けられ、浸漬状態D2において保持台3により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播するものである。超音波振動子7は、例えば、圧電セラミックス振動子等の電歪型振動子であって、具体的には、BLT(Bolt-clamped Langevin type Transducer;ボルト締めランジュバン型振動子)である。超音波振動子7は、図示しない接続ケーブルを介して接続される図示しない超音波発振器によって駆動される。超音波発振器は、制御部51の内部に一体的に設けられており、操作部52の操作に応じて、超音波発振器の発振周波数を可変に調整するとともに、超音波振動子7の駆動をオン、オフすることができる。超音波発振器の発振周波数は、可変に調整されると共に、保持台3により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播し、食品Fに含まれる水分の振動エネルギーを増大させ、水分同士の結合を阻害する周波数に設定される。例えば、20〜40kHz程度である。なお、超音波振動子7の配置位置は特に限定されないが、冷凍槽2の内部に設けた方が好ましい。不凍液Bに超音波振動を確実に伝播することができ、もって、保持台3により保持された食品Fに振動を確実に伝播することができるためである。また、本実施形態において、超音波振動子7として、電歪型振動子を例示したが、それに限らずどのようなものであっても良い。例えば、フェライト振動子等の磁歪型振動子であってもよい。
しかして、本実施形態によれば、超音波振動子7によって保持台3により保持された食品Fに不凍液Bを介して超音波振動を伝播するから、食品Fに含まれる水分の振動エネルギーが増大し、水分同士の結合が阻害される。このため、水分が多量に含まれる食品Fを急速冷凍する場合であっても、水分同士の結合が阻害されるため、水分が氷結晶となったとき、生成された氷結晶が微細なものとなり、食品Fの組織の破壊を防止できる。したがって、食品Fの組織の破壊の防止により、食品Fを解凍した際のドリップの発生を抑制できるとともに、食品Fの品質を高く維持できる。
1 食品冷凍装置
2 冷凍槽
2a 第1冷凍槽
2a1 第1開口部
2b 第2冷凍槽
2b1 第2開口部
2c 金網
2d 排液管
3 保持台
3a 棒状部材
3b 板状部材
3c 連結部材
4 第1蓋部材
4a 固定部
4b 可動部
4c ヒンジ部
4d 把手部
4e 支持部
5 第2蓋部材
5a 貫通孔
6 カバー部材
7 超音波振動子
10 筐体
10a 第1筐体
10b 第2筐体
10b1 溝部
10c 第3筐体
20 冷却コイル
30 攪拌装置
30a モータ
30b 軸部材
30c 羽根部材
40 昇降装置
40a モータ
40b ギア機構
40c シリンダ
50 冷凍機
51 制御部
52 操作部
B 不凍液
D1 非浸漬状態
D2 浸漬状態
F 食品
P 矢印

Claims (5)

  1. 内部に不凍液が収容される冷凍槽と、
    前記冷凍槽の内部に設けられ、前記不凍液を冷却する冷却手段と、
    前記冷却手段により冷却された前記不凍液に食品を保持しながら浸漬する保持手段と、
    前記冷凍槽に設けられ、前記保持手段により保持された前記食品に、前記不凍液を介して超音波振動を伝播する超音波振動手段と、を備えてなる食品冷凍装置。
  2. 前記超音波振動手段は、前記冷凍槽の内部に設けられてなる請求項1に記載の食品冷凍装置。
  3. 前記冷凍槽の開口部を閉塞する閉塞手段をさらに備えてなる請求項1又は2に記載の食品冷凍装置。
  4. 前記冷凍槽の内部に設けられ、前記不凍液を撹拌する撹拌手段をさらに備えてなる請求項1〜3の何れか1項に記載の食品冷凍装置。
  5. 前記食品が前記不凍液に浸漬されない非浸漬状態と、前記食品が前記不凍液に浸漬される浸漬状態と、の2状態に切り替え可能に前記保持手段を昇降させる昇降手段をさらに備えてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の食品冷凍装置。
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