JP2017024692A5 - - Google Patents

Description

本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一の態様では、車両は、箱状をなし、走行方向に直交する幅方向両側にそれぞれ側壁部を有するとともに、前記側壁部の上端部と下端部との間に前記上端部および前記下端部よりも幅方向外方に膨出した膨出部が形成された車両本体と、前記車両本体内に設けられ、前記側壁部に沿う背もたれ部、および前記背もたれ部から前記車両本体の幅方向内方に向かって延びる座面部を有し、前記背もたれ部の前記側壁部に対向する背面において最も前記側壁部側に突出する部分が、前記側壁部の車内側側面の前記膨出部に対向する位置に配置されたシートと、前記車両本体の前記側壁部の車外側側面に前記走行方向に沿って延びるよう設けられたドアレールと、前記側壁部の前記車外側側面よりも幅方向外方に設けられ、前記ドアレールに沿ってスライドする側引戸と、を備え、前記ドアレールは、前記膨出部よりも上方及び下方のうちの少なくとも一方に配置されるとともに、前記膨出部よりも前記車両本体の幅方向内方に設けられている。

このような構成によれば、シートの背もたれ部の背面において最も側壁部側に突出する部分が、側壁部の車内側側面において膨出部に対向する位置、すなわち車内側側面において最も幅方向外方に位置する部分に配置されている。これにより、シートを、車両幅方向外方側に最も寄せた位置に配置することができる。したがって、車両幅方向両側のシート間に形成される通路等のスペースを、最大限に広く確保することができる。
また、ドアレールおよび側引戸が側壁部の車外側側面の幅方向外方に設けられている場合、車両本体の車両限界の規制で、ドアレールおよび側引戸の幅方向の寸法分だけ側壁部を幅方向内方に設置する必要がある。この結果、車両本体の内部空間の幅方向寸法が小さくなってしまう。これに対し、ドアレールを、膨出部よりも上方（下方）に配置し、その下方（上方）に膨出部を配置することで、膨出部の部分において内部空間の幅寸法を大きくし、車両本体の内部空間の最大幅寸法を最大限大きくすることができる。

本発明の第三の態様では、上記第一又は第二の態様において、前記側壁部に、窓部が設けられ、前記背もたれ部の上端は、前記窓部の下縁よりも上方に突出していてもよい。

本発明の第四の態様によれば、上記第一から第三の態様において、前記側壁部が前記上端部および前記下端部と前記膨出部とを直線状に結ぶことで、前記車両本体では、前記走行方向に直交する鉛直面内における断面形状が六角形状をなしていてもよい。

Claims (4)

1. 箱状をなし、走行方向に直交する幅方向両側にそれぞれ側壁部を有するとともに、前記側壁部の上端部と下端部との間に前記上端部および前記下端部よりも幅方向外方に膨出した膨出部が形成された車両本体と、
   前記車両本体内に設けられ、前記側壁部に沿う背もたれ部、および前記背もたれ部から前記車両本体の幅方向内方に向かって延びる座面部を有し、前記背もたれ部の前記側壁部に対向する背面において最も前記側壁部側に突出する部分が、前記側壁部の車内側側面の前記膨出部に対向する位置に配置されたシートと、
   前記車両本体の前記側壁部の車外側側面に前記走行方向に沿って延びるよう設けられたドアレールと、
   前記側壁部の前記車外側側面よりも幅方向外方に設けられ、前記ドアレールに沿ってスライドする側引戸と、
   を備え、
   前記ドアレールは、前記膨出部よりも上方及び下方のうちの少なくとも一方に配置されるとともに、前記膨出部よりも前記車両本体の幅方向内方に設けられている車両。
2. 前記シートは、前記側壁部に固定され、前記背もたれ部および前記座面部を支持するフレームを備え、
   前記フレームの上端部は、前記側壁部の車内側側面の前記膨出部に対向する前記位置よりも下方位置で前記側壁部に固定されている請求項１に記載の車両。
3. 前記側壁部に、窓部が設けられ、
   前記背もたれ部の上端は、前記窓部の下縁よりも上方に突出している請求項１又は２に記載の車両。
4. 前記側壁部が前記上端部および前記下端部と前記膨出部とを直線状に結ぶことで、前記車両本体では、前記走行方向に直交する鉛直面内における断面形状が六角形状をなしている請求項１から３のいずれか一項に記載の車両。