JP2017020094A - 反応処理方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】時間の経過による処理量の低下が抑制できるようにする。【解決手段】第1電解液107は、カソード室102に収容され、第1電解液107に触媒金属から構成されたカソード電極101が浸漬されている。また、第1電解液107より高いpHの第2電解液108は、アノード室105に収容され、第2電解液108には、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されたアノード電極104が浸漬されている。カソード室102に収容される第1電解液107は、固体電解質膜106の一方に接し、アノード室105に収容される第2電解液108は、固体電解質膜106の他方に接し、第1電解液107と第2電解液108との間で、水素イオンの移動が可能となっている。加えて、第1電解液107は緩衝液とされている。【選択図】 図1
Description
本発明は、水素の発生や二酸化炭素の還元などの酸化還元反応による処理を行う反応処理方法および装置に関する。
近年、地球温暖化や化石燃料の枯渇が問題となっており、太陽光などの光の照射により触媒能を発揮する光触媒を利用した酸化還元反応を利用し、水から水素、二酸化炭素から一酸化炭素、メタンなどを生成する技術が注目されている。
例えば、アノード室とカソード室を、水素イオンが伝導する固体電解質膜を介して接合し、アノード室には光半導体電極を、カソード室には金属触媒電極を設置して両電極を外部で電気的に接続し、アノード電極に光を照射することにより水の分解(電気分解)を発生させて水素を生成する水分解水素生成セルがある(特許文献1,特許文献2参照)。
以下、上記水分解水素生成セルについて、図4を用いて説明する。このセルは、カソード電極301,カソード室302,光源303,アノード電極304,アノード室305,第1電解液307,第2電解液308を備える。第1電解液307は、カソード室302に収容され、第1電解液307に触媒金属から構成されたカソード電極301が浸漬されている。また、第2電解液308は、アノード室305に収容され、第2電解液308に半導体から構成されたアノード電極304が浸漬されている。
カソード電極301の電極端子310と、アノード電極304の電極端子311とが、導線312により電気的に接続されている。また、カソード室302とアノード室305とは、固体電解質膜306を介して連通しており、各々pHが異なる第1電解液307と第2電解液308との間で、水素イオンの移動が可能となっている。
アノード室305は光が透過し、光源303からの光がアノード電極304に照射可能となっている。光源303からの光がアノード電極304に照射されると、アノード室305では電極を構成する半導体が光を吸収したことによる光励起で、電子および正孔が発生する。このように発生した正孔と第2電解液308との反応(水の分解)が起こり、水素イオンおよび酸素イオンが生成する。
以上のようにしてアノード電極304で生成した水素イオンは、固体電解質膜306を透過してカソード室302に収容されている第1電解液307に移動し、カソード電極301に到達する。また、光吸収によりアノード電極304で発生した電子は、電極端子311、導線312、電極端子310による外部回路を介して、カソード電極301に到達する。カソード電極301では、触媒金属の働きで、上述したように到達した水素イオンと、外部回路を介して移動してきた電子とにより、水素が生成される。
また、図5に示すように、第1電解液307に対してガス導入管309で二酸化炭素を導入する構成とすることで、二酸化炭素の還元が可能となる。この場合、上述同様に光照射の結果、第1電解液307に移動してきた水素イオンにより、第1電解液307に溶解した二酸化炭素が還元される。
上述したセルにおいて、例えば、第1電解液307はpH8.7程度、第2電解液308は、pH13程度としておけば、両者を同じpHとした場合に比較して、低い電位差で水の分解反応を進行させることが可能となる。
しかしながら、上述した技術において、時間と共に水素の生成量や二酸化炭素の還元量など処理量が低下するという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、時間の経過による処理量の低下が抑制できるようにすることを目的とする。
本発明に係る反応処理方法は、水素イオンが伝導する固体電解質膜の一方の面に接して第1電解液を配置する第1工程と、固体電解質膜の他方の面に接して第1電解液より高いpHの第2電解液を配置する第2工程と、カソード電極を第1電解液に接して配置する第3工程と、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されたアノード電極を第2電解液に接して配置する第4工程と、カソード電極とアノード電極とを電気的に接続する第5工程と、アノード電極に光を照射する第6工程とを備え、第1電解液を緩衝液とする。
上記反応処理方法において、アノード電極に光を照射することでカソード電極が接触する第1電解液より水素ガスを発生させる。また、第1電解液の中に二酸化炭素を供給する第7工程を備え、アノード電極に光を照射することでカソード電極が接触する第1電解液の二酸化炭素を還元する。
上記反応処理方法において、第1電解液は、H3BO3とKClとNaOHとが溶解した緩衝液とすれば良い。
また、本発明に係る反応処理装置は、水素イオンが伝導する固体電解質膜と、固体電解質膜の一方の面に接する第1電解液と、固体電解質膜の他方の面に接して第1電解液より高いpHの第2電解液と、第1電解液に接するカソード電極と、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されて第2電解液に接するアノード電極と、カソード電極とアノード電極とを電気的に接続する配線と、アノード電極に光を照射する光照射手段とを備え、第1電解液は緩衝液とされている。
上記反応処理装置において、アノード電極に光を照射することでカソード電極が接触する第1電解液より水素ガスが発生する。また、第1電解液の中に二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給手段を備え、アノード電極に光を照射することでカソード電極が接触する第1電解液の二酸化炭素が還元する。
上記反応処理装置において、第1電解液は、H3BO3とKClとNaOHとが溶解した緩衝液であればよい。
以上説明したように、本発明によれば、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されたアノード電極が接触する第2電解液に対して低いpHとしている第1電解液を緩衝液としたので、時間の経過による処理量の低下が抑制できるという優れた効果が得られるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態における反応処理方法を実施する反応処理装置の構成を示す構成図である。この装置は、カソード電極101,カソード室102,光源103,アノード電極104,アノード室105,第1電解液107,第2電解液108を備える。
第1電解液107は、カソード室102に収容され、第1電解液107に触媒金属から構成されたカソード電極101が浸漬されている。また、第2電解液108は、アノード室105に収容され、第2電解液108にアノード電極104が浸漬されている。
カソード室102とアノード室105とは、水素イオンが伝導する固体電解質膜106を介して連通している。カソード室102に収容される第1電解液107は、固体電解質膜106の一方に接した状態となる。また、アノード室105に収容される第2電解液108は、固体電解質膜106の他方に接した状態となる。従って、第1電解液107と第2電解液108との間で、水素イオンの移動が可能となっている。
また、カソード電極101の電極端子110と、アノード電極104の電極端子111とが、配線112により電気的に接続されている。また、アノード室105は光が透過し、光源103からの光がアノード電極104に照射可能となっている。光源103は、例えば、キセノンランプである。一般的なキセノンランプの場合、250nm以上1400nm以下の波長の光を放射する。また、光源103は、水銀ランプ、ハロゲンランプ、疑似太陽光源、太陽光、またこれらを組み合わせたものであってもよい。
ここで、第2電解液108は、第1電解液107より高いpHとされている。また、第1電解液107は、緩衝液とされている。第1電解液107は、例えば、ホウ酸(H3BO3)と塩化カリウム(KCl)と水酸化ナトリウム(NaOH)とが溶解した、pH7〜10の緩衝液である。例えば、H3BO30.31(weight/volume%)、KCl0.37(weight/volume%)、NaOH0.09(weight/volume%)として第1電解液107を作製すれば良い。この場合、第1電解液107は、pH9程度となる。第2電解液108は、例えば1mol/Lの濃度とした水酸化ナトリウム水溶液である。なお、第2電解液108より低いpHとされる第1電解液107は、金属から構成されるカソード電極101が接触するため、この腐食を抑制する観点からは、アルカリ性の範囲(pH7以上)としておくことが望ましい。
また、アノード電極104は、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されている。アノード電極104は、例えば、化合物半導体から構成することができる(特許文献1,特許文献2参照)。例えば、III−V族化合物半導体のpn接合から構成すれば良い。また、窒化物半導体を用いる場合、c軸方向に結晶成長したアンドープの窒化物半導体層とn型の窒化物半導体層との接合構造からアノード電極を構成しても良い(特許文献1参照)。アノード電極104を構成する半導体は、光源103より照射される波長の光を吸収し、アノード電極104における化学反応を起こさせることができる状態で電子および正孔を生成するバンドギャップエネルギーを有していれば良い。なお、カソード電極101は、ニッケル、鉄、銅、金、銀、インジウム、又はこれらの合金から構成すれば良い。
次に、本発明の実施の形態における反応処理方法について、図2のフローチャートを用いて説明する。まず、第1工程S101で、第1電解液107をカソード室102に収容することで、固体電解質膜106の一方の面に接して第1電解液107を配置する。
次に、第2工程S102で、第2電解液108をアノード室105に収容することで、固体電解質膜106の他方の面に接して第1電解液107より高いpHの第2電解液108を配置する。次に、第3工程S103で、カソード電極101を第1電解液107に浸漬することで、カソード電極101を第1電解液107に接して配置する。また、第4工程S104で、アノード電極104を第2電解液108に浸漬することで、アノード電極104を第2電解液108に接して配置する。また、第5工程S105で、カソード電極101とアノード電極104とを、配線112により電気的に接続する。
次に、第6工程S106で、アノード電極104に光源103による光を照射する。この光照射により、アノード室105ではアノード電極104が光を吸収したことによる光励起で、電子および正孔が発生する。このように発生した正孔と第2電解液108との反応(水の分解)が起こり、水素イオンおよび酸素イオンが生成する。
以上のようにしてアノード電極104で生成した水素イオンは、固体電解質膜106を透過してカソード室102に収容されている第1電解液107に移動し、カソード電極101に到達する。また、光吸収によりアノード電極104で発生した電子は、電極端子111、導線112、電極端子110による外部回路を介して、カソード電極101に到達する。カソード電極101では、触媒金属の働きで、上述したように到達した水素イオンと、外部回路を介して移動してきた電子とにより、水素が生成される。
また、第1電解液107に対してガス導入管(不図示)で二酸化炭素を導入する構成とし、第1電解液107の中に二酸化炭素を供給してから(第7工程)、光照射を実施することで、二酸化炭素の還元が可能となる。この場合、上述同様に光照射の結果、第1電解液107に移動してきた水素イオンにより、第1電解液107に溶解した二酸化炭素が還元される。
上述した水素生成や二酸化炭素の還元の処理において、実施の形態によれば、第1電解液107を緩衝液としたので、水素の生成量や二酸化炭素の還元量など処理量の、時間の経過によって低下することが抑制できるようになる。
以下、本発明に至った経緯と共により詳細に説明する。まず、各電極に接している各電解液における反応について説明する。
[アノード反応]
アノード電極104では、発生した正孔と第2電解液108とにおける「H2O+h+→1/2O2+2H+・・・(1)」に示す反応により、水素イオンと酸素(ガス)とが生成する。アノード電極104で生成した水素イオンは、固体電解質膜106を移動し、カソード電極101に到達する。また、アノード電極104で生成した電子は、電極端子111、配線112、電極端子110より構成される回部回路を介して、カソード電極101に到達する。
アノード電極104では、発生した正孔と第2電解液108とにおける「H2O+h+→1/2O2+2H+・・・(1)」に示す反応により、水素イオンと酸素(ガス)とが生成する。アノード電極104で生成した水素イオンは、固体電解質膜106を移動し、カソード電極101に到達する。また、アノード電極104で生成した電子は、電極端子111、配線112、電極端子110より構成される回部回路を介して、カソード電極101に到達する。
[カソード反応]
カソード電極101では、カソード電極101を構成する金属系電極触媒の働きで、アノード電極104から固体電解質膜106の内部をカソード電極101に移動してきた水素イオンと外部回路を介して移動してきた電子が、「2H++2e-→H2・・・(2)、2H2O+2e-→H2+2OH-・・・(3)」に示す反応により、カソード電極101に供給された水素イオンと反応し、水素と水酸化物イオンが生成する。
カソード電極101では、カソード電極101を構成する金属系電極触媒の働きで、アノード電極104から固体電解質膜106の内部をカソード電極101に移動してきた水素イオンと外部回路を介して移動してきた電子が、「2H++2e-→H2・・・(2)、2H2O+2e-→H2+2OH-・・・(3)」に示す反応により、カソード電極101に供給された水素イオンと反応し、水素と水酸化物イオンが生成する。
ここで、第1電解液107に炭酸水素カリウム水溶液(0.5mol/L)を用い、第2電解液108に水酸化ナトリウム水溶液(1mol/L)を用いる場合を考える。この場合、第1電解液107のpHは8.7程度、第2電解液108のpHは13.0程度となる。各電解液のpHが異なるのは、図3に示す、水の電位−pH曲線図(プールベーダイアグラム)によって説明される。水素および酸素が発生する水の分解が同一溶液中で行われる場合は、1.23Vの電位差が必要となる。
一方、pH8.7とした第1電解液107で式(2)の反応が起こる電位は−0.513Vであり、pH13とした第2電解液108で式(1)が起こる電位は0.463Vであり、電位差が0.976V相当となり、上述した1.23Vより少ない電位差で、水の分解が可能となる。このように、第2電解液108を、第1電解液107より高いpHとしておくことで、より効率的に水の分解ができるようになる。
ところが、時間の経過により、水素発生などの処理量の低下が確認された。まず、第1電解液107を炭酸水素カリウム水溶液とし、第2電解液108を水酸化ナトリウム水溶液とし、アノード電極104を窒化ガリウムから構成し、カソード電極101をAuから構成した場合の、光照射時間の経過による第1電解液107のpH変化と短絡電流の変化を以下の表1に示す。
表1に示すように、処理時間の経過と共に、第1電解液107のpHが上昇し、短絡電流が低下していることが確認された。また、発生する水素の量を測定した結果、時間の経過と共に減少することが確認されている。なお、第2電解液108のpHは変化していない。
この点について考察する。上述した水分解において、式(1)および式(2)のみが反応として生じた場合は、第1電解液107および第2電解液108のpHは変化しない。しかしながら、実際には式(3)も起こるため、水酸化物イオン(OH-)が生成することから、反応時間とともに第1電解液107のpHが大きくなる。このため、式(2)が起こる電位が−0.513Vよりもより負側へシフトし、電位差は1.23Vに近づくことから、水の分解により多くのエネルギーが必要となり、配線112を流れる短絡電流は低下していく。これらの結果、時間の経過による水素の生成量(処理量)の低下が発生するものと考えられる。
また、二酸化炭素の還元では、カソード電極101では、金属系電極触媒の働きで、アノード電極104から固体電解質膜106の内部をカソード電極101に移動してきた水素イオンと外部回路を介して移動してきた電子が、以下の(4)−(7)式に示す反応によりカソード電極101に供給された水素イオンおよび供給された二酸化炭素と反応し、ギ酸等が生成する。
[二酸化炭素還元におけるカソード反応]
2H++2e-+CO2→HCOOH・・・(4)
2H++2e-+CO2→CO+H20・・・(5)
6H++6e-+CO2→CH3OH+H2O・・・(6)
8H++8e-+CO2→CH4+2H2O・・・(7)
2H2O+2e-→H2+2OH-・・・(8)
2H++2e-+CO2→HCOOH・・・(4)
2H++2e-+CO2→CO+H20・・・(5)
6H++6e-+CO2→CH3OH+H2O・・・(6)
8H++8e-+CO2→CH4+2H2O・・・(7)
2H2O+2e-→H2+2OH-・・・(8)
この反応系においても、式(8)に示す反応により、短絡電流の低下および第1電解液107のpH上昇が同様に生じる。
以上に説明したように、発明者らの鋭意の検討の結果、処理量の低下は、第1電解液107におけるpHの上昇が原因であり、これを抑制し、第1電解液107におけるpHを維持することで反応効率(短絡電流)の低下を抑制することにより、時間の経過による処理量の低下が抑制できることに到達した。
ここで、実施の形態における反応処理装置を用いた反応処理方法における、光照射時間の経過による第1電解液107のpH変化と短絡電流の変化を以下の表2に示す。
表2に示すように、実施の形態によれば、処理時間が経過しても、第1電解液107のpHの上昇、および短絡電流の定価が発生していない。また、発生する水素の量を測定した結果、時間の経過と共に発生量が変化しないことが確認されている。このように、実施の形態によれば、水分解あるいは二酸化炭素の還元における反応効率(短絡電流)の低下を抑制することができた。
以上に説明したように、本発明によれば、光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されたアノード電極が接触する第2電解液に対して低いpHとしている第1電解液を緩衝液としたので、時間の経過による処理量の低下が抑制できるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…カソード電極、102…カソード室、103…光源、104…アノード電極、105…アノード室、106…固体電解質膜、107…第1電解液、108…第2電解液、110,111…電極端子、112…配線。
Claims (8)
- 水素イオンが伝導する固体電解質膜の一方の面に接して第1電解液を配置する第1工程と、
前記固体電解質膜の他方の面に接して前記第1電解液より高いpHの第2電解液を配置する第2工程と、
カソード電極を前記第1電解液に接して配置する第3工程と、
光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されたアノード電極を前記第2電解液に接して配置する第4工程と、
前記カソード電極と前記アノード電極とを電気的に接続する第5工程と、
前記アノード電極に光を照射する第6工程と
を備え、
前記第1電解液を緩衝液とする
ことを特徴とする反応処理方法。 - 請求項1記載の反応処理方法において、
前記アノード電極に光を照射することで前記カソード電極が接触する前記第1電解液より水素ガスを発生させる
ことを特徴とする反応処理方法。 - 請求項1記載の反応処理方法において、
前記第1電解液の中に二酸化炭素を供給する第7工程を備え、
前記アノード電極に光を照射することで前記カソード電極が接触する前記第1電解液の二酸化炭素を還元する
ことを特徴とする反応処理方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の反応処理方法において、
前記第1電解液は、H3BO3とKClとNaOHとが溶解した緩衝液である
ことを特徴とする反応処理方法。 - 水素イオンが伝導する固体電解質膜と、
前記固体電解質膜の一方の面に接する第1電解液と、
前記固体電解質膜の他方の面に接して前記第1電解液より高いpHの第2電解液と、
前記第1電解液に接するカソード電極と、
光照射によって電子および正孔を生成する材料から構成されて前記第2電解液に接するアノード電極と、
前記カソード電極と前記アノード電極とを電気的に接続する配線と、
前記アノード電極に光を照射する光照射手段と
を備え、
前記第1電解液は緩衝液とされている
ことを特徴とする反応処理装置。 - 請求項4記載の反応処理装置において、
前記アノード電極に光を照射することで前記カソード電極が接触する前記第1電解液より水素ガスが発生する
ことを特徴とする反応処理装置。 - 請求項4記載の反応処理装置において、
前記第1電解液の中に二酸化炭素を供給する二酸化炭素供給手段を備え、
前記アノード電極に光を照射することで前記カソード電極が接触する前記第1電解液の二酸化炭素が還元する
ことを特徴とする反応処理装置。 - 請求項5〜7のいずれか1項に記載の反応処理装置において、
前記第1電解液は、H3BO3とKClとNaOHとが溶解した緩衝液である
ことを特徴とする反応処理装置。
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