JP6474000B2 - 二酸化炭素の還元方法、及び二酸化炭素の還元装置 - Google Patents

二酸化炭素の還元方法、及び二酸化炭素の還元装置 Download PDF

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Description

本発明は、二酸化炭素の還元方法、及び二酸化炭素の還元装置に関する。
特許文献1は、二酸化炭素の還元方法を開示している。この方法では、窒化物半導体から形成されたアノードに光を照射して、二酸化炭素をカソード電極上で還元する。特許文献1に開示された方法は、太陽電池又はポテンショスタットのような外部電源を必要としていない。言い換えれば、特許文献1に開示された方法では、二酸化炭素を還元するために供給されるエネルギーは、光のみである。
特許文献2は、ガス発生装置を開示している。特許文献2では、アノードに光を照射して、水素ガスをカソード電極上で生成する。特許文献2に開示されたアノードは、InGaNから形成されている第1n型窒化物半導体層、GaNから形成されているp型窒化物半導体層、およびGaNから形成されている第2n型窒化物半導体層を具備している。
特許文献3も、窒化物半導体を用いたガス発生装置を開示している。特許文献3のパラグラフ0026では、窒化物半導体は、互いに異なる組成を有する複数のAlGaInN層の積層構造であり得ると説明されている。さらに、窒化物半導体がアノードとして用いられる場合、積層構造はその表面側からn型−p型−n型の積層構造であることも説明されている。
国際公開第2012/046374号 特開2003−024764号公報 国際公開第2006/082801号
特許文献2に示されるように、アノード10が表面にInGaNを具備する場合、二酸化炭素は還元されず、酸素および水素がそれぞれカソードおよびアノードで発生する。
本発明は、二酸化炭素の還元方法であって、以下の工程を具備する:
以下を具備する二酸化炭素還元装置を用意する工程(a)
二酸化炭素を含有する第1電解液を保持するカソード槽、
第2電解液を保持するアノード槽、
前記カソード槽および前記アノード槽の間に挟まれるプロトン透過膜、
前記第1電解液に接し、金属又は金属化合物を表面に具備するカソード電極、および
前記第2電解液に接するアノード電極、ここで、
前記二酸化炭素還元装置は、外部電源を備えておらず、
前記アノード電極は、光電変換層、金属層、およびInxGa1-xN層(ここで、0<x≦1)の積層体を具備しており、
前記InxGa1-xN層は、i型またはn型であり、
前記金属層は、前記光電変換層および前記InxGa1-xN層に挟まれており、
前記金属層は、前記光電変換層の一部を被覆しており、
前記光電変換層は、第1p型半導体層および第1n型半導体層を具備しており、
前記第1p型半導体層は、前記InxGa1-xN層に電気的に接続されており、かつ
前記第1n型半導体層は、前記カソード電極に電気的に接続されており、および
前記アノード電極に光を照射する工程(b)、ここで、工程(b)においては、
前記光に含まれる第1の光の部分が前記InxGa1-xN層によって吸収され、
前記光に含まれる第2の光の部分が前記InxGa1-xN層を透過し、
前記第2の光の部分は前記光電変換層によって吸収され、前記光電変換層が発電し、
前記第2の光の部分は、前記第1の光の部分よりも長い波長を有し、かつ
前記カソード電極上で、前記第1電解液に含有される二酸化炭素が還元される。
本発明による二酸化炭素の還元方法では、アノード10が表面にInGaN層を具備するが、二酸化炭素がカソード上で発生する。
図1Aは、第1実施形態によるアノード電極の断面図を示す。 図1Bは、第2実施形態によるアノード電極の断面図を示す。 図2Aは、2つの光電変換層を用いる場合の第1実施形態によるアノード電極の断面図を示す。 図2Bは、2つの光電変換層を用いる場合の第2実施形態によるアノード電極の断面図を示す。 図3は、第1実施形態による二酸化炭素還元装置の概略図を示す。 図4は、実施例1及び比較例1の結果を示すグラフである。 図5は、実施例1及び実施例3の結果を示すグラフである。
以下、本発明による二酸化炭素の還元方法が、図面を参照しながら説明される。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態による二酸化炭素の還元方法のために用いられるアノード電極(すなわち、光化学電極)の断面図を示す。図1Aに示されるアノード電極10Aは、InxGa1-xN層13、金属層16、および光電変換層12の積層体を具備する。金属層16は、InxGa1-xN層13および光電変換層12の間に挟まれている。
xの値は、0を超える。xの値は、0.40以下であることが望ましい。InxGa1-xN層13は、i型またはn型である。InxGa1-xN層13は、p型であってはならない。InxGa1-xN層13がp型である場合には、光が照射されたInxGa1-xN層13の内部に電子が発生しないからである。
InxGa1-xN層13は、GaN層14上に配置されていることが望ましい。第1半導体層11が、InxGa1-xN層13およびGaN層14を含み得る。第1半導体層11は、GaN基板、Ga23基板、または炭化シリコン基板のような導電性基材15上にエピタキシャル成長されることが望ましい。言い換えれば、InxGa1-xN層13およびGaN層14は、導電性基材15上にエピタキシャル法により形成されることが望ましい。GaN層14は、i型またはn型であることが望ましい。InxGa1-xN層13の内部に発生した電子が容易に金属層16に流れるため、GaN層14は、n+型であることがより望ましい。言い換えれば、GaN層14は、InxGa1-xN層13よりも高濃度でシリコンを用いてドープされることが望ましい。一例として、シリコンが添加されたn+形GaN層14は、1×1018個/cm3以上のキャリア濃度を有する。望ましくは、キャリア濃度は2×1018〜8×1018個/cm3である。
InxGa1-xN層13は、70ナノメートル以上300ナノメートル以下の厚みを有し得る。望ましくは、InxGa1-xN層13は、80ナノメートル以上150ナノメートル以下の厚みを有し得る。
光電変換層12は、p型半導体層121およびn型半導体層122を具備する。p型半導体層121は、金属層16およびn型半導体層122の間に挟まれている。p型半導体層121およびn型半導体層122は、互いに接し、pn接合を形成する。p型半導体層121が、金属層16を介して、InxGa1-xN層13に電気的に接続されている。従って、p型半導体層121および金属層16は、オーミック接合を形成することが望ましい。p型半導体層121およびn型半導体層122は、シリコン、GaAs、GaP、またはGeから形成されることが望ましい。p型半導体層121およびn型半導体層122は、シリコンから形成されることがより望ましい。言い換えれば、光電変換層12は、シリコンから形成されるp型半導体層およびn型半導体層の積層体から形成される太陽電池であることが望ましい。p形半導体層121とn形半導体層122の間にi形半導体層が挟まれ得る。n型半導体層122は、後述されるカソード電極301に電気的に接続される。
アノード電極10Aは、さらに端子部17を具備することが望ましい。端子部17は、n型半導体層122上に設けられ、n型半導体層122はp型半導体層121および端子部17に挟まれる。端子部17は、透明導電材料または金属から形成される。透明導電材料の例は、酸化亜鉛、インジウム錫酸化物(以下、「ITO」という)、または酸化錫である。金属の例は、アルミニウム、銅、ニッケル、チタン、または銀である。
後述されるように、InxGa1-xN層13の表面において水が酸化されて酸素が生成される。アノード電極10Aの酸素生成効率を高め、かつアノード電極10Aの耐久性を向上させるために、InxGa1-xN層13の表面に複数の酸化ニッケル粒子が配置されることが望ましい。各酸化ニッケル粒子は、化学式NiOy(0<y≦1)により表される化合物から形成される。これに代えて、InxGa1-xN層13の表面の一部が酸化ニッケルから形成される膜(以下、「酸化ニッケル層」という)により被覆されることが望ましい。言うまでもないが、酸化ニッケル粒子または酸化ニッケル層は、InxGa1-xN層13に接する。酸化ニッケル粒子または酸化ニッケル層は、InxGa1-xN層13が光に照射されることを妨げてはならない。詳細は、米国特許第8,709,228号公報(CN103348039A、JP5236125B)を参照せよ。この公報は、本明細書に参照として組み込まれる。酸化ニッケル層は、10ナノメートル以下の厚みを有することが望ましい。酸化ニッケル層もまた、化学式NiOy(0<y≦1)により表される化合物から形成される。酸化ニッケル層は、InxGa1-xN層13の表面の全部を被覆し得る。この場合には、酸化ニッケル層の表面において水が酸化されて酸素が生成される。
このようなアノード電極10Aの作製方法が、以下、説明される。まず、GaN基板のような導電性基材15上に、エピタキシャル法によりn+型のGaN層14およびInxGa1-xN層13が形成される。このようにして、導電性基材15の表面上に第1半導体層11が形成される。導電性基材15の裏面には、真空蒸着法により金属層16が形成される。次に、金属層16を間に挟むように、光電変換層12に含まれるp型半導体層121および導電性基材15が互いに接合される。このようにして、図1Aに示されるアノード電極10Aが作製される。
図2Aに示されるように、アノード電極10Aは、複数の光電変換層12を具備し得る。言い換えれば、アノード電極10Aは、第1光電変換層12aおよび第2光電変換層12bを具備し得る。第1光電変換層12aに含まれるn型半導体層122aが、第1光電変換層12aに含まれるp型半導体層121aおよび第2光電変換層12bに含まれるp型半導体層121bに挟まれている。n型半導体層122aは、p型半導体層121aおよびp型半導体層121bに電気的に接続されている。同様に、第2光電変換層12bに含まれるp型半導体層121bが、第1光電変換層12aに含まれるn型半導体層122aおよび第2光電変換層12bに含まれるn型半導体層122bに挟まれている。p型半導体層121bは、n型半導体層122aおよびn型半導体層122bに電気的に接続されている。第1光電変換層12aおよび第2光電変換層12bは互いに接し得る。あるいは、透明電極材料から形成される透明電極層19が第1光電変換層12aおよび第2光電変換層12bの間に挟まれ得る。透明電極層19に代えて、酸化シリコンのような低屈折率材料から形成される中間反射層19が用いられ得る。第1光電変換層12aはアモルファスシリコンから形成され、かつ第2光電変換層12bは微結晶シリコンから形成される。
(二酸化炭素の還元装置)
図3は、第1実施形態による二酸化炭素還元装置300の概略図を示す。二酸化炭素還元装置300は、カソード槽302、アノード槽305、及びプロトン透過膜306を具備している。カソード槽302の内部には、第1電解液307が保持されている。カソード槽302はカソード電極301を具備している。カソード電極301は第1電解液307に接している。具体的には、カソード電極301は第1電解液307に浸漬されている。
第1電解液307の例は、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、塩化カリウム水溶液、または塩化ナトリウム水溶液である。第1電解液307は、望ましくは1mol/L以上の濃度を有する。3mol/L以上がより望ましい。
第1電解液307は、さらに二酸化炭素を含有している。第1電解液307に含有されている二酸化炭素の濃度は、限定されない。第1電解液307は、二酸化炭素が当該電解液に溶解した状態において、酸性であることが望ましい。
カソード電極301は、金属、金属合金、又は金属化合物から形成される触媒層(図示せず)を表面に有している。触媒層は、インジウム、銅、金、及び銀からなる群から選択される少なくとも1つを含有することが望ましい。
カソード電極301は、触媒層のみから形成され得る。これに代えて、カソード電極301は、触媒層および基材の積層構造を具備し得る。基材の例は、ガラス基板またはグラッシーカーボン(登録商標)基板である。基材は、微粒子の形状を有する複数の触媒層を有し得る。触媒層が第1電解液307に接する限り、カソード電極301の一部のみが第1電解液307に浸漬され得る。
アノード槽305の内部には、第2電解液308が保持されている。アノード槽305はアノード電極10Aを具備している。アノード電極10Aは第2電解液308に接している。具体的には、アノード電極10Aは第2電解液308に浸漬されている。
第2電解液308の例は、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素カリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液である。第2電解液308は、1mol/L以上の濃度を有することが望ましい。5mol/L程度がより望ましい。第2電解液308は塩基性であることが望ましい。
第2電解液308に浸漬されているアノード電極10Aの領域には、光源303から光が照射される。後述されるように、この光は、第1半導体層11によって吸収される第1の光の部分および第2半導体層12によって吸収される第2の光の部分を有する。光源303の例は、キセノンランプ、水銀ランプ、またはハロゲンランプである。これらのランプは単独で用いられる。あるいは、これらのランプは、組み合わせて使用され得る。光源303の他の例は、太陽または疑似太陽光源である。
第1電解液307および第2電解液308を互いに分離するために、プロトン透過膜306がカソード槽302及びアノード槽305の間に挟まれている。すなわち、二酸化炭素還元装置300では、第1電解液307及び第2電解液308は互いに混合しない。プロトン透過膜306は、化学式H+で表されるプロトンのみがプロトン透過膜306を透過し、かつ他の物質がプロトン透過膜306を通過されることが抑制される限り、限定されない。プロトン透過膜306の例は、ナフィオン(登録商標)膜である。
カソード電極301及びアノード電極10Aは、それぞれ電極端子310及び311を具備する。第1実施形態では、端子部17が、電極端子311として機能する。これらの電極端子310,311はポテンショスタットなどの外部電源を介さずに、導線312により電気的に接続されている。すなわち、カソード電極301は、外部電源を介することなく、導線312を介してアノード電極10Aのn型半導体層122と電気的に接続されている。このように、第1実施形態による二酸化炭素還元装置は、外部電源を具備していない。
(二酸化炭素還元方法)
次に、上記の装置を用いて、二酸化炭素を還元する方法を説明する。
二酸化炭素還元装置300は室温かつ大気圧下に置かれ得る。図3に示すように、光源303からアノード電極10Aに光が照射される。より具体的には、アノード電極10Aに含まれるInxGa1-xN層13に光が照射される。図1Aに示されるように、光は、InxGa1-xN層13から光電変換層12に向けて進む。
光源303から放出される光は、第1半導体層11により吸収される第1の光の部分および、光電変換層12により吸収される第2の光の部分を有している。第2の光の部分は、第1半導体層11により吸収されず、第1半導体層11を透過する。このようにして、InxGa1-xN層13に照射された光が有効に利用される。第2の光の部分は、第1の光の部分よりも長い波長を有する。言い換えれば、第1半導体層11により吸収される第1の光の部分の波長は、第2半導体層12により吸収される第2の光の部分の波長とは異なる。
具体的には、xの値が0.4である場合、InxGa1-xN層13は、625ナノメートル以下の波長を有する光を吸収する。従って、光電変換層12は、625ナノメートルを超える波長を有する光を吸収する。xの値が0.1である場合、InxGa1-xN層13は、415ナノメートル以下の波長を有する光を吸収する。従って、光電変換層12は、415ナノメートルを超える波長を有する光を吸収する。このように、第1半導体層11により吸収される第1の光の部分の波長は、第2半導体層12により吸収される第2の光の部分の波長とは異なるので、InxGa1-xN層13に照射された光が有効に利用される。
図3に示されるように、二酸化炭素還元装置300はガス導入管309を具備することが望ましい。ガス導入管309を通じて第1電解液307に二酸化炭素が供給されながら、第1電解液307に含有される二酸化炭素が還元されることが望ましい。ガス導入管309の一端は第1電解液307に浸漬されている。二酸化炭素の還元を開始する前に、ガス導入管309を通じて二酸化炭素を供給することによって、充分な量の二酸化炭素を第1電解液307に溶解しておくことも望ましい。
InxGa1-xN層13に光が照射されると、InxGa1-xN層13の内部で、電子および正孔が発生する。正孔は、アノード電極10Aの表面(すなわち、InxGa1-xN層13の表面)に移動し、かつアノード電極10Aの表面に接している水を酸化して酸素を生成する。言い換えれば、アノード電極10Aは、酸素を生成するための電極として機能する。一方、電子は、金属層16に向けて移動する。
InxGa1-xN層13によって吸収される光の波長は、InxGa1-xN層13のバンドギャップ(すなわち、禁制帯の幅)に依存する。In組成(すなわち、xの値)の増加に伴い、InxGa1-xN層13のバンドギャップは減少する。InxGa1-xN層13が、およそ365ナノメートル以上の波長を有する光を吸収するように、xの値が調整される。
一方、InxGa1-xN層13が全ての光を吸収する場合には、光電変換層12が光を全く吸収しない。さらに、xの値の増加に伴い、InxGa1-xN層13の結晶の質が悪化し得る。そのため、xの値は0.4以下であることが望ましい。上述したように、xの値が0.4である場合、InxGa1-xN層13は、625ナノメートル以下の波長を有する光を吸収する。そのため、光電変換層12は、625ナノメートルを超える波長を有する光を吸収する。xの値は、0.05以上0.15以下であることが望ましい。
同様に、金属層16が、光電変換層12の表面の全部を被覆している場合には、光が光電変換層12に到達しない。従って、金属層16は、光電変換層12の表面の一部を被覆している。光電変換層12の表面の面積に対する金属層16の面積の比は0を超えてかつ1未満である限り、限定されない。しかし、この比が大きすぎる場合には、大部分の光が金属層16により遮光され、光電変換層12がほとんど機能しない。従って、この比は0.1以下であることが望ましい。
InxGa1-xN層13に光が照射されることによって発生した電子は、GaN層14、導電性基材15、および金属層16を介してp形半導体層121に到達する。
第2の光の部分が光電変換層12によって吸収され、光電変換層12においても、正孔および電子が生じる。光電変換層12において生じた正孔は、第1半導体層11から金属層16を通って供給された電子と再結合する。しかし、第2半導体層12で生じた電子は、端子部17を通ってカソード電極301に流れる。カソード電極301に印加される電位は、第1半導体層11に生じた光起電力および光電変換層12に生じた光起電力の合計となる。このようにして、カソード電極301の表面上で二酸化炭素を還元するために十分な電位が得られる。言い換えれば、光電変換層12を用いずに、表面にInxGa1-xN層13を具備するアノード電極10Aが用いられた場合、カソード電極301の表面上で二酸化炭素を還元するために十分な電位が得られない。特許文献2を参照せよ。特許文献2に開示されるように、光電変換層12が用いられず、かつアノード電極10Aが表面にInGaNを具備する場合、二酸化炭素は還元されず、酸素および水素がそれぞれカソードおよびアノードで発生する。しかし、光電変換層12が用いられるので、表面にInxGa1-xN層13を具備するアノード電極10Aが用いられる第1実施形態においても、カソード電極301の表面上で二酸化炭素を還元するために十分な電位が得られる。
このようにして、表面にInxGa1-xN層13を具備するアノード電極10Aが用いられる第1実施形態においても、カソード電極301の表面上で二酸化炭素が還元される。その結果、ギ酸、一酸化炭素、メタン、またはエチレンのような炭化水素、エタノールのようなアルコール、またはアルデヒドがカソード電極301上で生成される。
カソード電極301上で生成される生成物は、カソード電極301に含まれる触媒層の材料に依存する。触媒層の材料が、インジウム、インジウム合金、又はインジウム化合物である場合には、ギ酸が得られる。触媒層の材料が、銅、銅合金、又は銅化合物である場合には、メタン、エチレン、エタノール、及びアセトアルデヒドからなる群から選択される少なくとも1つが得られる。触媒層の材料が、金、金合金、又は金化合物である場合には、一酸化炭素が得られる。触媒層の材料が、銀、銀合金、又は銀化合物である場合には、一酸化炭素が得られる。
(第2実施形態)
第2実施形態においては、図1Bに示されるように、金属層16に代えて、透明電極層19が用いられる。図1Aに示される場合とは異なり、透明電極層19は、光電変換層12の表面の全部を被覆し得る。これに代えて、透明電極層19は、光電変換層12の表面の一部を被覆し得る。図2Bは、第2実施形態において、アノード電極10Aが複数の光電変換層12を具備し得る場合の断面図を示す。
(実施例)
以下の実施例を参照しながら、本発明がより詳細に説明される。
(実施例1)
実施例1では、図2Aに示されるアノード電極10Aが用いられた。このアノード電極10Aは、以下のように作製された。
単結晶窒化ガリウム基板が導電性基材15として用意された。この導電性基材は、およそ0.4ミリメートルの厚み、およびおよそ50ミリメートルの直径を有していた。
次に、シリコンをドープしたn+形GaN層14が、導電性基材15の表面上に有機金属気相エピタキシー法により成長された。このn+形GaN層14は、3.0マイクロメートルの厚み、および4.0×1018個/cm3のシリコンドープ量を有していた。InxGa1-xN層13(ここで、x=0.05)が、n+形GaN層14上に有機金属気相エピタキシー法により成長された。
InxGa1-xN層13の表面に、溶液反応を用いて、複数の酸化ニッケル微粒子18が分散された。各酸化ニッケル微粒子18は、20ナノメートル以上3マイクロメートル以下のサイズを有していた。
導電性基材15の裏面の一部に、電極層16が形成された。この電極層16は、チタン/アルミニウム/金の積層構造を具備していた。電極層16は、およそ500ナノメートルの厚みを有していた。
これとは別に、第1光電変換層12aが第2光電変換層12bに接合された。第1光電変換層12aは、いずれもアモルファスシリコンから形成されている第1p型半導体層121a、第1i型半導体層(図示せず)、および第2n型半導体層122aの積層体を具備していた。第2光電変換層12bは、いずれも微結晶シリコンから形成されている第2p型半導体層121b、第2i型半導体層(図示せず)、および第2n型半導体層122bの積層体を具備していた。第1光電変換層12aの第2n型半導体層122aが、第2光電変換層12bの第1p型半導体層121bに接した。
最後に、金属層16を間に挟むように、第1p型半導体層121aが導電性基材15に接合された。このようにして、図2Aに示されるアノード電極10Aが得られた。
一方、カソード電極301として、インジウム板が用いられた。このインジウム板は、0.5ミリメートルの厚みを有していた。インジウム板は表面酸化膜を有していた。まず、この表面酸化膜が除去され、ついでエッチングされ、清浄なインジウム表面を露出した。
これらのアノード電極10A及びカソード電極301を用いて、図3に示される二酸化炭素還元装置300が作製された。アノード電極10A及びカソード電極301の間の距離は、およそ8センチメートルであった。アノード電極10Aの端子部17及びカソード電極301の電極部310は、導線312を用いて電気的に互いに接続された。以下の表1は、実施例1において用いられた第1電解液307、第2電解液308、プロトン透過膜306、および光源303の詳細を示す。
Figure 0006474000
第1電解液307に、ガス導入管309を通じて二酸化炭素ガスを30分間、バブリング処理により供給した。次に、アノード槽305に設置された窓(図示せず)を介して、光源303から発光された光をアノード電極10Aの表面(すなわち、InxGa1-xN層13の表面)に照射した。光は、290ナノメートル以上840ナノメートル以下の範囲の波長範囲を有していた。このようにして、カソード電極301上で二酸化炭素が還元された。第1電解液307に浸漬されているインジウム板の面積は、およそ13cm2であった。
光がInxGa1-xN層13に照射されると、導線312に電流が流れた。光照射を中断すると、導線312に電流が流れなくなった。これは、何らかの反応が、光照射によりアノード電極10A及びカソード電極301の表面において生じたことを意味する。次に、導線312を流れる電流量(以下、「反応電流量」という)が測定された。さらに、光照射によって生じた反応電圧の絶対値(以下、「反応電位値」という)も測定された。測定結果は表2に示される。
次に、二酸化炭素の還元により生成された反応生成物が、ガスクロマトグラフィ及び液体クロマトグラフィにより特定および定量された。結果は、図4に示される。
(比較例1)
InxGa1-xN層13に代えて、化学式Al0.1Ga0.9Nにより表される窒化アルミニウムガリウム層(厚み:100ナノメートル)をGaN層14上に形成したこと以外は、実施例1と同様の実験が行われた。
Figure 0006474000
表2から明らかなように、実施例1における反応電流量は、比較例1の反応電流量のおよそ3.8倍大きかった。この結果は、実施例1における反応量が、比較例1よりも約3.8倍大きいことを意味している。実施例1における反応電位値は、比較例1におけるそれよりもおよそ0.16ボルト高かった。
図4から明らかなように、実施例1及び比較例1のいずれにおいても、カソード槽302では主にギ酸が生成された。このように、アノード電極10Aに光を照射することによって、カソード電極301で二酸化炭素が還元されることが確認された。太陽光エネルギー100mW/cm2を用いてギ酸の生成量が比較された。その結果、比較例1では、ギ酸の生成量は、22.5μmol/hであった。一方、実施例1では、ギ酸の生成量は、99.0μmol/hであった。このように、実施例1では、ギ酸生成の選択性が大幅に向上するとともに、短時間で効率的に二酸化炭素がギ酸に還元されることが確認された。
(比較例2)
アノード電極10Aが光電変換層12を有していないこと以外は、実施例1と同様の実験が行われた。しかし、導線312に反応電流はほとんど流れなかった。カソード槽302での反応生成物は、水素のみであった。比較例2から明らかなように、光照射のみにより二酸化炭素を還元するためには、光電変換層12によるキャリア(すなわち、正孔および電子)のエネルギー上昇が必要とされる。
(実施例2)
光源303として、太陽光と同等のスペクトルを有する疑似太陽光源を用いたこと以外は実施例1と同様の実験が行われた。アノード電極10Aに照射した疑似太陽光のエネルギー量(すなわち、入力量)に対する、二酸化炭素還元により生成したギ酸が持つエネルギー量(すなわち、出力量)の比(以下、「エネルギー変換効率」という)は、実施例2では0.78%であった。比較例1では、0.18%であった。このように、実施例2では、エネルギー変換効率が大きく向上した。
(実施例3)
実施例3においては、以下の事項(I)〜(IV)を除き、実施例1と同様の実験が行われた。
(I) InxGa1-xN層13が、70ナノメートルの厚みを有していたこと、
(II) 第1電解液307が、0.5mol/Lの濃度を有する塩化カリウム水溶液であったこと、
(III) カソード電極301が、0.5ミリメートルの厚みを有する銅板であったこと、かつ
(IV) 第1電解液307に浸漬されている銅板の面積は、およそ4cm2であったこと。
実施例3では、実施例1の1.3倍の反応電流が観測された。さらに、二酸化炭素の還元生成物として、水素、一酸化炭素、およびギ酸に加えて、メタン、エチレンのような炭化水素、エタノールのようなアルコール、アセトアルデヒドのようなアルデヒドが得られた。
図5は、実施例1および実施例3において得られたアルデヒド、アルコール、および炭化水素の生成量を示す。図5に示されるように、実施例1では、アルデヒド、アルコール、および炭化水素は得られなかったが、実施例3では、これらが得られた。
本発明は、アノード電極が表面にInGaN層を具備するが、二酸化炭素がカソード上で発生する二酸化炭素の還元方法およびそのための装置を提供する。
10A アノード電極
11 第1半導体層
12 第2半導体層
13 InxGa1-xN層
14 GaN層
15 導電性基材
16 金属層
17 端子部
18 酸化ニッケル微粒子
19 透明電極層
300 二酸化炭素還元装置
301 カソード電極
302 カソード槽
303 光源
305 アノード槽
306 プロトン伝導膜
307 第1電解液
308 第2電解液
309 ガス導入管
310,311 電極端子
312 導線

Claims (24)

  1. 二酸化炭素の還元方法であって、以下の工程を具備する:
    以下を具備する二酸化炭素還元装置を用意する工程(a)
    二酸化炭素を含有する第1電解液を保持するカソード槽、
    第2電解液を保持するアノード槽、
    前記カソード槽および前記アノード槽の間に挟まれるプロトン透過膜、
    前記第1電解液に接し、金属又は金属化合物を表面に具備するカソード電極、および
    前記第2電解液に接するアノード電極、ここで、
    前記二酸化炭素還元装置は、外部電源を備えておらず、
    前記アノード電極は、光電変換層、金属層、およびInxGa1-xN層(ここで、0<x≦1)の積層体を具備しており、
    前記InxGa1-xN層は、i型またはn型であり、
    前記金属層は、前記光電変換層および前記InxGa1-xN層に挟まれており、
    前記金属層は、前記光電変換層の一部を被覆しており、
    前記光電変換層は、第1p型半導体層および第1n型半導体層を具備しており、
    前記第1p型半導体層は、前記InxGa1-xN層に電気的に接続されており、かつ
    前記第1n型半導体層は、前記カソード電極に電気的に接続されており、および
    前記アノード電極に光を照射する工程(b)、ここで、工程(b)においては、
    前記光に含まれる第1の光の部分が前記InxGa1-xN層によって吸収され、
    前記光に含まれる第2の光の部分が前記InxGa1-xN層を透過し、
    前記第2の光の部分は前記光電変換層によって吸収され、前記光電変換層が発電し、
    前記第2の光の部分は、前記第1の光の部分よりも長い波長を有し、かつ
    前記カソード電極上で、前記第1電解液に含有される二酸化炭素が還元される。
  2. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光は、290ナノメートル以上840ナノメートル以下の波長を有する。
  3. 請求項2に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光は、太陽光である。
  4. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値は0.4以下である。
  5. 請求項4に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値は0.05以上である。
  6. 請求項5に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値が0.15以下である。
  7. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記アノード電極は、さらにn型のGaN層を具備しており、かつ
    前記GaN層は、前記InxGa1-xN層および前記金属層の間に挟まれている。
  8. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記第1p型半導体層が、Si、GaAs、GaP、及びGeからなる群から選択される少なくとも1つから形成されており、かつ
    前記第1n型半導体層が、Si、GaAs、GaP、及びGeからなる群から選択される少なくとも1つから形成されている。
  9. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光電変換層は、さらに第2p型半導体層および第2n型半導体層を具備しており、
    前記第1n型半導体層は前記第1p型半導体層および前記第2p型半導体層の間に挟まれており、かつ
    前記第2p型半導体層は前記第1n型半導体層および前記第2n型半導体層の間に挟まれている。
  10. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記第1p型半導体層および前記第1n型半導体層が、互いに異なる半導体から形成されている。
  11. 請求項1に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記積層体はさらにNiOy粒子またはNiOy層(0<y≦1)を具備しており、かつ
    前記InxGa1-xN層は、前記NiOy粒子または前記NiOy層、および前記金属層の間に挟まれている。
  12. 二酸化炭素の還元装置であって、以下を具備する:
    二酸化炭素を含有する第1電解液を保持するカソード槽、
    第2電解液を保持するアノード槽、
    前記カソード槽および前記アノード槽の間に挟まれるプロトン透過膜、
    前記第1電解液に接し、金属又は金属化合物を表面に具備するカソード電極、および
    前記第2電解液に接するアノード電極、ここで、
    前記二酸化炭素還元装置は、外部電源を備えておらず、
    前記アノード電極は、光電変換層、金属層、およびInxGa1-xN層(ここで、0<x≦1)の積層体を具備しており、
    前記InxGa1-xN層は、i型またはn型であり、
    前記金属層は、前記光電変換層および前記InxGa1-xN層に挟まれており、
    前記金属層は、前記光電変換層の一部を被覆しており、
    前記光電変換層は、第1p型半導体層および第1n型半導体層を具備しており、
    前記第1p型半導体層は、前記InxGa1-xN層に電気的に接続されており、かつ
    前記第1n型半導体層は、前記カソード電極に電気的に接続されている。
  13. 二酸化炭素の還元方法であって、以下の工程を具備する:
    以下を具備する二酸化炭素還元装置を用意する工程(a)
    二酸化炭素を含有する第1電解液を保持するカソード槽、
    第2電解液を保持するアノード槽、
    前記カソード槽および前記アノード槽の間に挟まれるプロトン透過膜、
    前記第1電解液に接し、金属又は金属化合物を表面に具備するカソード電極、および
    前記第2電解液に接するアノード電極、ここで、
    前記二酸化炭素還元装置は、外部電源を備えておらず、
    前記アノード電極は、光電変換層、透明電極層、およびInxGa1-xN層(ここで、0<x≦1)の積層体を具備しており、
    前記InxGa1-xN層は、i型またはn型であり、
    前記透明電極層は、前記光電変換層および前記InxGa1-xN層に挟まれており、
    前記光電変換層は、第1p型半導体層および第1n型半導体層を具備しており、
    前記第1p型半導体層は、前記InxGa1-xN層に電気的に接続されており、かつ
    前記第1n型半導体層は、前記カソード電極に電気的に接続されており、および
    前記アノード電極に光を照射する工程(b)、ここで、工程(b)においては、
    前記光に含まれる第1の光の部分が前記InxGa1-xN層によって吸収され、
    前記光に含まれる第2の光の部分が前記InxGa1-xN層を透過し、
    前記第2の光の部分は前記光電変換層によって吸収され、前記光電変換層が発電し、
    前記第2の光の部分は、前記第1の光の部分よりも長い波長を有し、かつ
    前記カソード電極上で、前記第1電解液に含有される二酸化炭素が還元される。
  14. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光は、290ナノメートル以上840ナノメートル以下の波長を有する光を含む。
  15. 請求項14に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光は、太陽光である。
  16. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値は0.4以下である。
  17. 請求項16に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値は0.05以上である。
  18. 請求項17に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    xの値が0.15以下である。
  19. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記アノード電極は、さらにn型のGaN層を具備しており、かつ
    前記GaN層は、前記InxGa1-xN層および前記透明電極層の間に挟まれている。
  20. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記第1p型半導体層が、Si、GaAs、GaP、及びGeからなる群から選択される少なくとも1つから形成されており、かつ
    前記第1n型半導体層が、Si、GaAs、GaP、及びGeからなる群から選択される少なくとも1つから形成されている。
  21. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記光電変換層は、さらに第2p型半導体層および第2n型半導体層を具備しており、
    前記第1n型半導体層は前記第1p型半導体層および前記第2p型半導体層の間に挟まれており、かつ
    前記第2p型半導体層は前記第1n型半導体層および前記第2n型半導体層の間に挟まれている。
  22. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記第1p型半導体層および前記第1n型半導体層が、互いに異なる半導体から形成されている。
  23. 請求項13に記載の二酸化炭素の還元方法であって、
    前記積層体はさらにNiOy粒子またはNiOy層(0<y≦1)を具備しており、かつ
    前記InxGa1-xN層は、前記NiOy粒子または前記NiOy層、および前記透明電極層の間に挟まれている。
  24. 以下を具備する二酸化炭素還元装置:
    二酸化炭素を含有する第1電解液を保持するカソード槽、
    第2電解液を保持するアノード槽、
    前記カソード槽および前記アノード槽の間に挟まれるプロトン透過膜、
    前記第1電解液に接し、金属又は金属化合物を表面に具備するカソード電極、および
    前記第2電解液に接するアノード電極、ここで、
    前記二酸化炭素還元装置は、外部電源を備えておらず、
    前記アノード電極は、光電変換層、透明電極層、およびInxGa1-xN層(ここで、0<x≦1)の積層体を具備しており、
    前記InxGa1-xN層は、i型またはn型であり、
    前記透明電極層は、前記光電変換層および前記InxGa1-xN層に挟まれており、
    前記光電変換層は、第1p型半導体層および第1n型半導体層を具備しており、
    前記第1p型半導体層は、前記InxGa1-xN層に電気的に接続されており、かつ
    前記第1n型半導体層は、前記カソード電極に電気的に接続されている。
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Navid et al. PLEASE CITE THIS ARTICLE AS DOI: 10.1063/5.0050708

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