JP2017020015A - 熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤 - Google Patents

熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材を提供すること。
【解決手段】 親水性重合体(A)と、架橋剤(B)とを含有する親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部であることを特徴とする熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性に優れた塗膜を形成できる熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤に関する。
エアコン室内機の熱交換器におけるアルミニウムフィン材は、夏場の冷房運転では、冷やされたアルミニウムフィン材上で水が結露し、濡れた状態となる(所謂、ウェット/クール状態)。さらに結露した水が成長して水滴になるとフィン間にブリッジを形成し、空気の通風路を狭めることがある。これによって通風抵抗が大きくなり、電力の損失、騒音の発生、水滴の飛散などの不具合が発生する。一方、エアコン室内機の熱交換器におけるアルミニウムフィン材は、冬場の暖房運転では、加熱されて乾いた状態となる(所謂、ドライ/ヒート状態)。
また、エアコン室外機の熱交換器におけるアルミニウムフィン材は、室内機の場合とは逆の状態となり、夏場の冷房運転時では、加熱されて乾いた状態となる(所謂、ドライ/ヒート状態)。エアコン室外機の熱交換器におけるアルミニウムフィン材は、冬場の暖房運転時では、冷やされて濡れた状態となる(所謂、ウェット/クール状態)。特に、外気温が低い場合には、結露水が霜となってアルミニウムフィン材表面に固着し、熱交換効率を低下させる原因となる。このようにエアコン用の熱交換器用のアルミニウムフィン材は、ウェット/クール状態とドライ/ヒート状態を繰り返し受けている。
また従来からアルミニウムフィン材(以下、「フィン材」という)の表面に親水性処理を施して、上記のようなフィン材上に溜まった凝集水の影響を軽減する処置が採られてきた。
例えば、特許文献1には、ポリオキシアルキレン鎖又はポリビニルピロリドン鎖を有するモノエチレン性モノマー(a) 2〜50重量%、(メタ)アクリルアミド系モノエチレン性モノマー(b)20〜97重量%、2個以上の重合性二重結合を有する多官能モノマー又は1個の重合性二重結合と架橋性官能とを有する架橋性不飽和モノマー(c)1〜30重量%及びその他のモノエチレン性モノマー(d)0〜50重量%の共重合体からなる親水性重合体を用いた塗料組成物が開示されている。
上記特許文献1の段落0058には、親水性架橋重合体微粒子/水性被膜形成性樹脂の重量比が10/90〜90/10、特に15/85〜80/20の範囲内で使用するのが好適であると記載されている。
しかし、引用文献1に記載の塗料組成物を塗装して得られた被膜によって初期の親水性が得られたとしても、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性と水滑落性の両立を図ることは困難であった。
また、特許文献2には、(A)ポリオキシアルキレン鎖を有する化合物と、(B)(a)重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖又はポリビニルピロリドン鎖を有する親水性モノマー2〜50重量%、(b)(メタ)アクリルアミド系モノマー20〜97重量%、(c)架橋性不飽和モノマー1〜30重量%、(d)カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー2〜50重量%及び(e)1分子中に1個の重合性不飽和基を有する、上記(a)、(b)、(c)及び(d)以外の他のモノマー0〜50重量%の共重合体からなる親水性架橋重合体微粒子を含有することを特徴とする親水化処理用組成物が開示されている。
上記引用文献2の段落0077には、化合物(A)と重合体微粒子(B)との配合比率は、通常、成分(A)/成分(B)の固形分重量比で10/90〜90/10、特に40/60〜70/30の範囲内が好適であると記載されている。
しかし引用文献2に記載の親水化処理用組成物を塗装して得られた被膜によって初期の親水性が得られたとしても、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性と水滑落性の両立を図ることは困難であった。
他に、特許文献3には、親水化処理剤固形分中の(メタ)アクリル系樹脂(A)、ポリビニルアルコール(B)、ポリエチレンオキサイド及びポリエチレングリコールから選択される少なくとも1種である樹脂(C)、特定の架橋性微粒子(D)及び水酸基及びアミド基から選択される少なくとも1種の官能基を有する不飽和重合性化合物(E)を含有する塗料組成物が開示されている。
しかし引用文献3に記載の塗料組成物を塗装して得られた被膜は、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性と水滑落性の両立を図ることは困難であった。
上記特許文献1〜3に記載のアルミニウムフィン材では、ウェット/クール状態とドライ/ヒート状態を繰り返し受けると、アルミニウムフィン材上に形成した塗膜が劣化して、耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性のいずれかが低下することがあった。このような背景から、これらの塗膜性能が全て満足する熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤が求められていた。
特開平8−3251号公報 特開平9−87576号公報 特開2014−534号公報
発明が解決しようとする課題は、塗料安定性に優れ、かつ耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性に優れた塗膜を形成できる熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤及び親水化アルミニウムフィンを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、親水性重合体(A)と、架橋剤(B)とを含有する親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部であることを特徴とする熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤によって課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記内容に関する。
1.下記親水性重合体(A)と、架橋剤(B)とを含有する親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部であることを特徴とする熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
親水性重合体(A):
1分子中に1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a) 2〜50質量%、
下記一般式(1)
Figure 2017020015
[式中、R は水素原子又はメチル基を表わし、R及びR はそれぞれ同一又は異なって、水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基もしくは−R−OR5を表し、ここで、RはCH又はCHCHを表し、Rは水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表わす]で示される化合物から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリルアミド系モノマー(b) 1〜70質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)1〜50質量%、及び
上記(a)、(b)及び(c)成分以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)0〜50質量%からなるモノマー成分の共重合体である親水性重合体
2.親水性重合体(A)が、平均粒子径5nm〜1μmの親水性重合体微粒子ないしは重量平均分子量が10,000以上の親水性重合体である1項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
3.架橋剤(B)が、アミノ樹脂及びフェノール樹脂から選ばれる少なくとも1種である1項又は2項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
4.親水化処理剤の溶媒組成が全溶媒中、水を80〜97質量%含有することを特徴とする1〜3項のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
5.親水性重合体(A)が、親水性モノマー(a)5〜45質量%、(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)5〜60質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)5〜35質量%、及びその他の重合性不飽和モノマー(d)5〜45質量%からなるモノマー成分の共重合体である1〜4項のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
6.親水性重合体(A)と架橋剤(B)との固形分合計100質量部に対して、タンニン酸、没食子酸、アスコルビン酸及びその塩類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を1〜10質量部含有する1〜5項のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤、
本発明の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤を施した熱交換器用のアルミニウムフィン材は、冷房時及び暖房時においてウェット/クール状態とドライ/ヒート状態を繰り返し受けても、耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性に優れた性能を有することができる。
本発明は、親水性重合体(A)と架橋剤(B)とを含有する熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部である熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤に関する。
以下、詳細に説明する。
[熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤]
親水性重合体(A)
本発明の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤における親水性重合体(A)としては、1分子中に1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a) 2〜50質量%、
下記一般式(1)
Figure 2017020015
式(1)
[式(1)中、R は水素原子又はメチル基を表わし、R及びR はそれぞれ同一又は異なって、水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基もしくは−R4−OR5 を表し、ここで、R4 はCH又はCHCHを表し、R5 は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表わす]で示される化合物から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリルアミド系モノマー(b) 1〜70質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)1〜50質量%、及び上記(a)、(b)及び(c)成分以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)0〜50質量%からなるモノマー混合物の共重合体である。
なお本明細書において「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート又はメタクリレート」を意味する。また、「(メタ)アクリルアミド」は、「アクリルアミド又はメタクリルアミド」を意味する。
1分子中に1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)
1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)としては、下記式(2)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2017020015
式(2)
(式(2)中、R、R及びRは同一又は相異なり、それぞれ水素原子又はメチル基を表わし、Rは水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基を表わし、nは2〜200、好ましくは9〜120、さらに好ましくは20〜100の整数を表す)
上記式(2)で示される化合物は一種を単独で用いても、二種以上を組み合わせて用いてもよい。上記親水性モノマー(a)の市販品としては、FA−1000MW、FA−2000MW(以上、日立化成社製、商品名)、ブレンマーPME−100、ブレンマーPME−400、ブレンマーPME−1000、ブレンマーPME−4000、ブレンマーPLE−200(以上、日油社製、商品名)が挙げられる。なお親水性モノマー(a)は、親水持続性と水滑落性の向上に寄与することができる。
(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)
(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)は、下記一般式(1)で表される化合物である。
Figure 2017020015
式(1)
[式中、R は水素原子又はメチル基を表わし、R及びR はそれぞれ同一又は異なって、水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基もしくは−R4−OR5 を表し、ここで、R4 はCH又はCHCHを表し、R5 は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表わす]
上記(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)の具体例としては、例えば、N−メチロール(メタ)アクリルアミド;N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのN−アルコキシメチル(メタ)アクリルアミド;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド等を挙げることができる。
カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)
カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)としては、1分子中に少なくとも1個のカルボキシル基と1個の重合性不飽和基を有する化合物であれば特に制限なく使用でき、その代表例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などを挙げることができる。
なおカルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)は、耐水性向上に寄与することができる。
その他の重合性不飽和モノマー(d)
上記モノマー(a)、モノマー(b)及びモノマー(c)以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)としては、水酸基含有重合性不飽和モノマー、1分子中に2個以上の重合性不飽和二重結合を有する化合物等が挙げられる。
上記水酸基含有重合性不飽和モノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の如きアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステルなどを挙げることができる。
上記1分子中に2個以上の重合性不飽和二重結合を有する化合物としては、例えば、メチレンビス(メタ)アクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、
グリセリンジメタクリレート、グリセリントリメタクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールペンタメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジビニルベンゼン、アリル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
上記以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等の如きアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキル又はシクロアルキルエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどの重合性不飽和ニトリル;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレンなどの芳香族ビニル化合物;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜8の含窒素アルキルエステル;エチレン、プロピレンなどのα−オレフィン;ブタジエン、イソプレンなどのジエン化合物;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル;エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテルなどのビニルエーテル;γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、ビニルトリス(メトキシエトキシ)シランなどの加水分解性シリル基を有する不飽和化合物;グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基を有する不飽和化合物などを挙げることができる。
前記その他の重合性不飽和モノマー(d)は1種で又は2種以上の混合物として使用することができるが、疎水性の化合物を多く用いると親水性重合体(A)の親水性が損なわれるため注意が必要である。
親水性重合体(A)の製造方法は特に制限されるものではないが、例えば、
以上に述べた1分子中に1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)、(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)、並びに必要に応じてその他の重合性不飽和モノマー(d)からなるモノマー混合物を、水中、水混和性有機溶媒中又は水混和性有機溶媒/水混合溶媒中で共重合することにより、好適に製造することができる。
親水性重合体(A)における各モノマーの使用割合は、1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)2〜50質量%、好ましくは5〜45質量%、(メタ)アクリルアミド系モノマー(b)1〜70質量%、好ましくは5〜60質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)1〜50質量%、好ましくは5〜35質量%、並びに上記(a)、(b)及び(c)成分以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)を0〜50質量%、好ましくは5〜45質量%の範囲内であることが適している。
上記モノマー混合物の共重合は、通常、ラジカル重合開始剤の存在下に行なわれる。ラジカル重合開始剤としては、それ自体既知のものを使用することができ、その使用量は、通常、モノマーの合計量に対して0.2〜5質量%の範囲内が好ましい。
上記共重合温度は、使用する重合開始剤の種類等によって変えることができるが、通常、約50〜約160℃、さらには90〜160℃の範囲内の温度が適当であり、反応時間は0.5〜10時間程度とすることができる。
親水性重合体(A)は、粒子形状を有していてもよく、また有していなくてもよい。粒子状を有する場合、その平均粒子径は、特に限定されるものではないが、親水性重合体(A)の安定性、凝集物の発生抑制などの点から、5nm〜1μm、好ましくは10nm〜500nmの範囲であることが好適である。
また、親水性重合体(A)が粒子形状を有さない場合、その重量平均分子量は、10,000以上、好ましくは20,000〜250,000、さらに好ましくは50,000〜250,000であることが好適である。
上記平均粒子径は、粒子径測定装置、例えばコールター(coulter)モデルN4MD(ベックマン・コールター社製、商品名)によって測定することができる。
また、上記重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)を用いて測定した上記重量平均分子量を、標準ポリスチレンの分子量を基準にして換算した値である。具体的には、ゲルパーミュエーションクロマトグラフとして、「HLC8120GPC」(商品名、東ソー社製)を使用し、カラムとして、「TSKgel G−4000HXL」「TSKgel G−3000HXL」「TSKgel G−2500HXL」及び「TSKgel G−2000HXL」(商品名、いずれも東ソー社製)の4本を使用し、移動相テトラヒドロフラン、測定温度40℃、流速1mL/min及び検出器RIの条件下で測定することができる。
架橋剤(B)
上記架橋剤(B)としては、例えば、アミノ樹脂、フェノール樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロック化ポリイソシアネート化合物、オキサゾリン基含有樹脂、ポリエポキシ化合物、カルボジイミド化合物を単独で又は2種以上組合わせて用いることができる。これらの架橋剤(B)の中でも、特に耐水性や耐水溶出性の面からアミノ樹脂及びフェノール樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することが好ましい。
上記アミノ樹脂としては、メラミン樹脂、尿素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂が挙げられる。例えば、メチロール化メラミン樹脂のメチロール基を炭素数1〜8の1価アルコールでエーテル化したメラミン樹脂を使用できる。上記エーテル化メラミン樹脂は、メチロール化メラミン樹脂のメチロール基がすべてエーテル化されているものでもよいし、又は部分的にエーテル化され、メチロール基やイミノ基が残存しているものでもよい。
アミノ樹脂の具体例としては、完全アルキル型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂、メチロール基型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂、イミノ型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂、完全アルキル型メチル化メラミン樹脂、イミノ基型メチル化メラミン樹脂、メチル化尿素樹脂、ブチル化尿素樹脂、メチル化ベンゾグアナミン樹脂、ブチル化ベンゾグアナミン樹脂などを挙げることができる。これらのアミノ樹脂は、1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記アミノ樹脂の市販品としては、例えばサイメル232、サイメル232S、サイメル235、サイメル236、サイメル238、サイメル266、サイメル267、サイメル285などの完全アルキル型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂;サイメル272などのメチロール基型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂;サイメル202、サイメル207、サイメル212、サイメル253、サイメル254などのイミノ型メチル/ブチル混合エーテル化メラミン樹脂;サイメル300、サイメル301、サイメル303、サイメル350などの完全アルキル型メチル化メラミン樹脂;サイメル325、サイメル327、サイメル701、サイメル703、サイメル712、サイメル254、サイメル253、サイメル212、サイメル1128などのイミノ基型メチル化メラミン樹脂(以上、ダイセル・オルネクス社製、商品名)、ユーバン20SE60(三井サイテック株式会社製、ブチルエーテル化メラミン樹脂)、サイメルU−65(ダイセル・オルネクス社製)、ニカラックMX−270、ニカラックMX−280、ニカラックMX−290(以上、三和ケミカル社製)などのメチル化尿素樹脂、ニカラックMX−279(三和ケミカル社製)、ユーバン10S60、ユーバン10R(以上、三井サイテック株式会社製)、ベッカミンP−138、ベッカミンP−196−M、ベッカミンG−1850(以上、DIC社製)などのブチル化尿素樹脂、ニカラックBL−60(三和ケミカル社製)などのメチル化ベンゾグアナミン樹脂、スーパーベッカミンTD−126、スーパーベッカミン15−594(以上、DIC社製)などのブチル化ベンゾグアナミン樹脂等が挙げられる。
上記フェノール樹脂としては、フェノール、クレゾール、ビスフェノールA等のフェノール化合物とホルムアルデヒド等のアルデヒドとを酸性触媒や塩基性触媒の存在下で縮合反応させた樹脂で、この中でも酸性触媒で縮合したものをノボラック型フェノール樹脂、塩基性触媒で縮合させたものをレゾール型フェノール樹脂と称する。
本発明の親水化処理剤には、ノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂のいずれも用いることができる。また、メチロール基が導入された樹脂も含まれ、さらに導入されたメチロール基の一部、あるいはすべてを炭素数6以下のアルコールでアルキルエーテル化したフェノール樹脂も用いることができる。
上記フェノール樹脂の市販品としては、SUMILITERESIN PR−HF−3、SUMILITERESIN PR−HF−6、SUMILITERESIN PR−53194、SUMILITERESIN PR−53195、SUMILITERESIN PR−54869、SUMILITERESIN PR−16382、SUMILITERESIN PR−51939、SUMILITERESIN PR−53153、SUMILITERESIN PR−53364、SUMILITERESIN PR−53365、SUMILITERESIN PR−50702(以上、「住友ベークライト社」製);PHENOLITE TD−2131、PHENOLITE TD−2106、PHENOLITE TD−2093、PHENOLITE TD−2091、PHENOLITE TD−2090、PHENOLITE VH−4150、PHENOLITE VH−4170、PHENOLITE VH−4240、PHENOLITE KH−1160、PHENOLITE KH−1163、PHENOLITE KH−1165、PHENOLITE TD-2093−60M、PHENOLITE TD−2090−60M、PHENOLITE LF−4711、PHENOLITE LF−6161、PHENOLITE LF−4871、PHENOLITE LA−7052、PHENOLITE LA−7054、PHENOLITE LA−7751、PHENOLITE LA−1356、PHENOLITE LA−3018−50P(以上、DIC社製);ショーノールBKM−262、ショウノールBRG−555、ショウノールBRG−556、ショウノールBRG−558、ショウノールCKM−923、ショウノールCKM−983、ショウノールBKM−2620、ショウノールBRL−2854、ショウノールBRG−5590M、ショウノールCKS−3898、ショウノールCKS−3877A、ショウノールCKM−937(以上、昭和高分子社製)等が挙げられる。
前記ポリイソシアネート化合物としては、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート;メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート及びシクロペンタンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネート;該ポリイソシアネートのビユーレットタイプ付加物、イソシアヌル環タイプ付加物;これらのポリイソシアネートと低分子量もしくは高分子量のポリオール化合物(例えば、アクリルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオールなど)とをイソシアネート基過剰で反応させてなる遊離イソシアネート基含有プレポリマーなどが挙げられる。
前記ブロック化ポリイソシアネート化合物は、上記ポリイソシアネート化合物の遊離イソシアネート基をフェノール化合物、オキシム化合物、活性メチレン化合物、ラクタム化合物、アルコール化合物、メルカプタン化合物、酸アミド系化合物、イミド系化合物、アミン系化合物、イミダゾール系化合物、尿素系化合物、カルバミン酸系化合物、イミン系化合物などのブロック剤で封鎖したブロック化ポリイソシアネート化合物である。
なお親水性重合体(A)と架橋剤(B)との配合割合は、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24、特に95/5〜78/22の範囲内である。
タンニン酸、没食子酸、アスコルビン酸及びその塩類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)
本発明の親水化処理剤は、必要に応じて、タンニン酸、没食子酸、アスコルビン酸及びその塩類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を配合できる。これらの中でも特に、没食子酸が、耐食性向上の面からも好ましい。
以下、タンニン酸、没食子酸及びアスコルビン酸並びにその塩類から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を化合物(C)と称することがある。
上記化合物(C)を配合する場合、その配合量は、親水性重合体(A)と架橋剤(B)との固形分合計100質量部に対して、化合物(C)の固形分合計量で1〜10質量部、好ましくは1〜5質量部の範囲内であることが、塗料安定性、耐水性向上の面から望ましい。
その他の成分
本発明の親水化処理剤は、その他の成分として、必要に応じて、顔料、防錆剤、水性有機樹脂;界面活性剤、レオロジーコントロール剤、表面調整剤、イオン液体、消泡剤、造膜助剤などの塗料用添加剤を適宜含有することができ、また希釈溶媒として水または適当な有機溶剤を用いることができる。
必要に応じて配合できる前記顔料としては、着色顔料、体質顔料、防錆顔料等を挙げることができる。
着色顔料としては、例えば、二酸化チタン、ベンガラ、アルミペースト、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料などを挙げることができる。
体質顔料としては、例えば、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華(酸化亜鉛)などを挙げることができる。防錆顔料としては、環境汚染防止の観点から鉛やクロム等の有害金属を含有しないものが好ましく、例えば、リン酸亜鉛、亜リン酸亜鉛・酸化亜鉛複合体、リン酸アルミニウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムのようなリン酸塩系、モリブデン酸カルシウム、モリブデン酸亜鉛のようなモリブデン酸塩系を挙げることができる。これらの顔料はそれぞれ単独で又は2種以上組合せて用いることができる。
前記防錆剤としては、例えば、フイチン酸、ホスフィン酸などの有機リン酸、重リン酸の金属塩類、亜硝酸塩などが挙げられる。
前記水性有機樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリオキシアルキレングリコール、ポリアクリルアミド樹脂などを挙げることができる。
上記ポリオキシアルキレン化合物としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン鎖とポリオキシプロピレン鎖とがブロック状に結合したブロック化ポリオキシアルキレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、及び前記化合物にメトキシなどの低級アルコキシル基が結合したエーテル化合物が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレン化合物の中でも、塗料安定性、親水持続性、塗装作業性の点からポリエチレングリコールが好ましい。ポリエチレングリコールとしては、PEG−200、PEG−300、PEG−600、PEG−1000、PEG−2000、PEG−4000、PEG−6000、PEG−20000(以上、三洋化成社製、商品名)が挙げられる。
上記ポリアクリルアミド樹脂は、該樹脂を構成するラジカル重合性モノマーの合計質量に対して、(メタ)アクリルアミドを70質量%以上含むラジカル重合性モノマーの混合物を重合反応して得られた重合体であり、例えば、(メタ)アクリルアミドの単独重合体、又は(メタ)アクリルアミドとその他のラジカル重合性モノマーとの共重合体のいずれであってもよい。
上記ポリアクリルアミド樹脂としては、市販品も使用することができ、例えば、ハリコートG−50(3,500mPa・秒)、ハリコートG−51(4,000mPa・秒)、ハリコート1057(5,000mPa・秒)(以上、ハリマ化成、商品名)、ポリマセット305(5,500mPa・秒)、ポリマセット500(4,000mPa・秒)、ポリマセット512(3,500mPa・秒)(以上、荒川化学工業(株)、商品名)などが挙げられる。
なお( )内の数値は、固形分20%に調整したポリアクリルアミド樹脂を、B型粘度計(RE−80U型粘度計、東機産業社製、回転粘度計法による粘度測定器)を用いて回転数60rpm(25℃)にて測定した粘度(mPa・秒)を示す。
本発明の親水化処理剤は、例えば、親水性重合体(A)、架橋剤(B)、及び必要に応じてその他の成分を、水性媒体に溶解ないしは分散することにより調製することができる。
本発明の親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部であることが、耐水性、親水持続性、水滑落性の面から好ましい。
本発明の親水化処理剤は、溶媒組成が全溶媒中、水を80〜97質量%、好ましくは85〜95質量%含有することが好ましい。
全媒体中には、水に加えて、さらに有機溶剤や中和剤などを含有していてもよい。全溶媒中における水の含有量が、上記の範囲であることが、塗料安定性、水滑落性の向上の為に望ましい。
熱交換器用アルミニウムフィン材の塗膜形成方法について
本発明の熱交換器用アルミニウムフィン材の塗膜形成方法は、プライマー塗膜を有していてもよいアルミニウム又はアルミニウム合金上に、前記親水化処理剤を塗装し、加熱乾燥して硬化塗膜を形成する方法である。
上記アルミニウム板又はアルミニウム合金は、表面が脱脂され、必要に応じて化成処理された、アルミニウム板又はアルミニウム合金板(熱交換器に組立てられたものであってもよい)を用いることができる。なお表面が化成処理されていることが、付着性、耐食性などの点から好適である。上記化成処理としては、りん酸塩処理、ジルコニウム処理、クロメート処理等が挙げられる。
上記プライマー塗膜の形成に用いられるプライマー塗料組成物は、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル変性エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオキシアルキレン樹脂、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体、エチレンアイオノマー樹脂、塩化ビニル樹脂などを基体樹脂とするプライマー塗料組成物が挙げられる。プライマー塗料組成物は、水系塗料であっても有機溶剤系塗料であってもよい。
また、プライマー塗料組成物は、無機化合物系のプライマー塗料組成物であってもよく、例えば、特開2006−22370号公報に記載されている塗料組成物(チタン含有水性液/有機リン酸化合物/水溶性又は水分散性有機樹脂/メタバナジン酸塩/ジルコニウム弗化塩/炭酸ジルコニウム塩)を使用できる。
上記プライマー塗料組成物は、必要に応じて、架橋剤、顔料、防錆剤、フェノール樹脂、レオロジーコントロール剤、表面調整剤、消泡剤、造膜助剤などの塗料用添加剤を適宜含有せしめることができ、また希釈溶媒として水または適当な有機溶剤を用いることができる。
プライマー塗料組成物の塗装は、それ自体既知の方法、例えば浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール塗装、電気泳動塗装などによって行うことができ、通常、乾燥膜厚が0.2〜20μm、好ましくは0.5〜10μmとなるように塗布され、常温によるセッティング又は焼付け乾燥などによってプライマー塗膜が形成される。
上記プライマー塗膜の焼付け乾燥は、通常、素材到達最高温度が約80〜約250℃、好ましくは120〜240℃で、焼付時間が6秒間〜約30分間、好ましくは8秒間〜10分間の条件下で行なわれる。
また、本発明の親水化処理剤の塗装は、それ自体既知の方法、例えば浸漬塗装、シャワー塗装、スプレー塗装、ロール塗装、電気泳動塗装などによって行うことができ、通常、乾燥膜厚が0.2〜20μm、好ましくは0.5〜10μmとなるように塗装され、常温によるセッティング又は焼付け乾燥などによって親水性皮膜が形成される。
なお上記親水性皮膜の焼付け乾燥は、通常、素材到達最高温度が約150〜約250℃、好ましくは190〜240℃、焼付け時間が6秒間〜約20分間、好ましくは8秒間〜10分間の条件で行われる。
上記のようにして形成された親水性皮膜は、下記式
塗膜減量割合(%)= {[B−C]/[B−A]}×100 ・・式
(上記、Aはアルミニウム板の質量、Bはアルミニウム板に親水化処理剤を塗装した皮膜塗装板の質量、Cは皮膜塗装板を温度20℃の脱イオン水に72時間浸漬後取出して80℃で30分間乾燥した皮膜塗装板の質量を示す)
における塗膜減量割合(%)が、10質量%以下、好ましくは5質量%であることが、親水持続性、水滑落性及び耐水溶出性向上の為に望ましい。
以下、製造例、実施例及び比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。各例中の「部」は質量部、「%」は質量%を示す。
[親水化処理剤の製造]
親水性重合体(A)の製造例
製造例1 親水性重合体No.1分散液の製造
撹拌装置、温度計、冷却管、窒素ガス導入口を備えた四つ口フラスコに、イソプロピルアルコール25部、脱イオン水250部を入れ、80℃に昇温した。次に、フラスコ内に下記モノマー、溶媒及び開始剤の混合物を4時間かけて滴下し、滴下終了後さらに2時間80℃に保持して、固形分15%の親水性重合体No.1分散液を得た。
親水性重合体No.1分散液の平均粒子径は、50nm、親水性重合体No.1分散液の樹脂固形分は、重量平均分子量200,000であった。
ブレンマーPME−400(注1) 30部
アクリルアミド 20部
N−メチロールアクリルアミド 10部
N−メトキシメチルアクリルアミド 10部
アクリル酸 22部
メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 7部
メチレンビスアクリルアミド 1部
過硫酸アンモニウム 1.5部
脱イオン水 290部
製造例2〜14 親水性重合体No.2分散液〜No.14分散液の製造
表1に示す配合とする以外は、製造例1と同様にして、親水性重合体No.2分散液〜No.14分散液を得た。
比較製造例1〜6 親水性重合体No.15分散液〜No.20分散液の製造
表1に示す配合とする以外は、製造例1と同様にして、親水性重合体No.15分散液〜No.20分散液を得た。
Figure 2017020015
(注1)ブレンマーPME−400:日油株式会社製、商品名、重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)、式(2)における(CHCHO)の繰り返し単位数n=9(平均値)
(注2)ブレンマーPME−1000:日油株式会社製、商品名、重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)、式(2)における(CHCHO)の繰り返し単位数n=23(平均値)
(注3)ブレンマーPME−4000:日油株式会社製、商品名、重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a)、式(2)における(CHCHO)の繰り返し単位数n=90(平均値)
製造例15 ポリエチレングリコール水溶液の製造
四つ口フラスコ中に水を150部仕込み、50℃にて撹拌しながらフレーク状
のPEG−6000(注10)を100部添加して溶解させ、固形分40%のポリエチレングリコール水溶液を得た。
プライマー塗料組成物の製造
製造例16 プライマー塗料組成物の製造
ガラス製容器に、スーパーフレックス130(第一工業製薬株式会社、商品名、水性ウレタン樹脂)228.6部(固形分80部)、製造例15にて得たポリエチレングリコール水溶液47.5部(固形分19部)、ノイゲンEA−152B(第一工業製薬株式会社、商品名、ノニオン系界面活性剤、HLB=14)1部(固形分1部)を仕込み、脱イオン水223部を加え十分に撹拌し、固形分20%のプライマー塗料組成物を得た。
親水化処理剤の製造
実施例1 親水化処理剤No.1の製造
製造例1で得られた親水性重合体No.1分散液を633部(固形分95部)、サイメル701(注4)6.1部(固形分5部)、プロピレングリコールモノメチルエーテル44部、脱イオン317部を混合攪拌して、固形分10質量%の親水化処理剤No.1を得た。親水化処理剤No.1における全溶媒中の水の割合は、92.2%であった。
実施例2〜63 親水化処理剤No.2〜No.63の製造
後記表2〜表5に示す配合とする以外は、実施例1と同様にして、固形分10質量%の親水化処理剤No.2〜No.63を得た。
比較例1〜15 親水化処理剤No.64〜No.78の製造
後記表6に示す配合とする以外は、実施例1と同様にして、固形分10質量%の親水化処理剤No.64〜No.78を得た。
試験板(1)の作成
アルミニウム板(A1050、板厚0.1mm)を、アルカリ脱脂剤(日本シービーケミカル社製、商品名、ケミクリーナー561B)を溶解した濃度2%、60℃の水溶液を使用して脱脂を行い、水洗後、ついでリン酸クロメート処理を施し化成処理板を得た。
次いで、上記化成処理板に各々の親水化処理剤を乾燥塗膜の塗布量が1.0g/mとなるように塗布し、素材到達最高温度が220℃となる条件で10秒間焼付けして試験板(1)を得た。
試験板(2)の作成
アルミニウム板(A1050、板厚0.1mm)を、アルカリ脱脂剤(日本シービーケミカル社製、商品名、ケミクリーナー561B)を溶解した濃度2%、60℃の水溶液を使用して脱脂し、水洗を行い脱脂板を得た。
次いで、上記脱脂板に製造例10で得られたプライマー塗料組成物を1.0μmとなるように塗布し、素材到達最高温度が190℃となる条件で10秒間焼付けた。さらに、上記プライマー塗装板に各々の親水化処理剤を乾燥塗膜の塗布量が1.0g/mとなるように塗布し、素材到達最高温度が220℃となる条件で10秒間焼付けして試験板(2)を得た。
塗膜性能試験
上記の試験板(1)及び試験板(2)を用い、後記の試験条件に従って塗膜性能試験に供した。試験板(1)は、各種塗膜性能試験に用いた。試験板(2)については、親水持続性の試験にのみ用いた。得られた結果については表2〜表6中に示す。
Figure 2017020015
(注4)サイメル701:ダイセル・オルネクス社製、商品名、イミノ基型メチル化メラミン樹脂、固形分82%
(注5)サイメル350:ダイセル・オルネクス社製、商品名、完全アルキル型メチル化メラミン樹脂、固形分100%
(注6)ニカラックMX−290:三和ケミカル社製、商品名、メチル化尿素樹脂
(注7)ショウノールBKM−262:昭和高分子社製、商品名、フェノール樹脂
(注8)ニューコール290−A:日本乳化剤社製、商品名、スルホコハク酸系のアニオン性界面活性剤
(注9)PEG−4000:三洋化成工業社製、商品名、数平均分子量約4,000、ポリオキシアルキレン化合物
(注10)PEG−6000:三洋化成工業社製、商品名、数平均分子量約8,300、ポリオキシアルキレン化合物
(注11)ハリコート1057:ハリマ化成社製、商品名、ポリアクリルアミド樹脂、5,000mPa・秒(25℃・粘度)
(注12)デンカポバールB−05:ポリビニルアルコール水溶液、電気化学工業(株)製、商品名、ケン化度88%、重合度550
(注13)ポリグリセリン#750:坂本製薬(株)製、商品名、デカグリセリンを主成分とするポリグリセリン、水酸基価約900mgKOH/g、固形分100質量%
Figure 2017020015
Figure 2017020015
Figure 2017020015
Figure 2017020015
(注14)塗料安定性:各塗料組成物を100mLのガラス容器に入れ、40℃の恒温室にて1ヶ月間貯蔵し、処理組成物の状態を目視で観察し、下記基準で評価した。
◎は、相分離、沈降、凝集のいずれもみられず良好である
○は、相分離、凝集はみられず、わずかに沈降がみられるが簡単な攪拌で戻る
△は、相分離、凝集のいずれかが発生する
×は、相分離、凝集のいずれかが著しく発生する。
(注15)耐水性:
各試験板(1)を用いて、3枚重ねのガーゼに水をしみ込ませてこすった時に、素地露出までの往復回数を下記基準で評価した。
◎は、30回以上で問題なし
○は、20回以上でかつ30回未満であり、実用の範囲である
△は、10回以上で20回未満でありやや問題がある
×は、10回未満であり著しく不十分である
(注16)親水持続性:
各試験板(1)及び各試験板(2)を、水道水の流水(流水量は、塗装面の塗板1m当り15kg/時)に72時間浸漬し、80℃で5分間乾燥したのち、20℃の室温にて該塗面に水を10μL滴下し、その水滴と塗面との接触角を協和界面科学(株)製「自動接触角計DM−501」(商品名)を用いて測定することによって、親水持続性を評価した。Bランク以上を合格レベルとする。
Sは、接触角が25°未満で、親水持続性が著しく良好なレベルである
Aは、接触角が25°以上でかつ30°未満で、親水持続性が良好なレベル
Bは、接触角が30°以上でかつ40°未満で、親水持続性が実用性の範疇である
Cは、接触角が40°以上でかつ50°未満で、親水持続性が不十分である
Dは、接触角が50°以上であり、親水持続性が著しく不十分である
(注17)ヒートサイクル試験後の親水持続性:
各試験板(1)を用いて、「水道水の流水(流水量は、塗装面の塗板1m当り15kg/時)に17時間浸漬−80℃で7時間の乾燥」を1サイクルとして、5サイクル繰り返した。その後、20℃の室温にて該塗面に水を10μL滴下し、その水滴と塗面との接触角を協和界面科学(株)製、「自動接触角計DM−501」(商品名)を用いて測定することによって、ヒートサイクル性を評価した。Bランク以上を合格レベルとする。
Sは、接触角が30°未満で、ヒートサイクル性が下記のAランクより優れるレベル
Aは、接触角が30°以上でかつ35°未満で、ヒートサイクル性が良好なレベル
Bは、接触角が35°以上でかつ40°未満で、ヒートサイクル性が実用性の範疇である
Cは、接触角が40°以上でかつ50°未満で、ヒートサイクル性が不十分である
Dは、接触角が50°以上であり、ヒートサイクル性が著しく不十分である
(注18)水滑落性:
20℃の室温にて、各試験板(1)を水平に置き、試験板の表面に水滴(10μL)を垂らした。次いで試験板を徐々に傾けて、下記基準に従って水滴が滑落する形式を、目視にて評価した。・・・滑落形式の評価
さらに、水滴が下方に滑り出し始めた時の試験板の角度(滑落角)を測定した。なお角度(滑落角)の測定は、協和界面科学(株)製「自動接触角計DM−501」(商品名)を用いた。・・・角度(滑落角)の評価
<滑落形式の評価>
○は、水滴が尾を引かずに滑落し、滑落経路に水滴や水膜が残らない
×は、水滴が尾を引きながら滑落し、滑落経路に水滴や水膜が残る
<角度(滑落角)の評価>
◎は、滑落角が15°未満である
○は、滑落角が15°以上30°未満である
△は、滑落角が30°以上60°未満である
×は、滑落角が60°以上である。
<水滑落性の総合評価>
◎は、滑落形式の評価が○で、かつ角度(滑落角)の評価が◎である
○は、滑落形式の評価が○で、かつ角度(滑落角)の評価が○である
△は、滑落形式の評価が○で、かつ角度(滑落角)の評価が△である
×は、滑落形式の評価又は角度(滑落角)の評価のいずれかの評価が×である
(注19)耐水溶出性:
次の工程1〜工程3に従って塗膜減量割合(%)を求め、下記基準に従って評価した。
工程1:アルミニウム板の質量を測定する・・A
工程2:アルミニウム板に親水化処理剤を塗装した皮膜塗装板の質量を測定する・・B
工程3:皮膜塗装板を脱イオン水に72時間浸漬して80℃で30分間で乾燥した後の塗装板の質量を測定する・・C
塗膜減量割合(%)= {[Bの質量−Cの質量]/[Bの質量−Aの質量]}×100
◎は、塗膜減量割合(%)が5%以下である
○は、塗膜減量割合(%)が5%を超えて、かつ10%以下である
△は、塗膜減量割合(%)が10%を超えて、かつ15%以下である
×は、塗膜減量割合(%)が15%を超える
耐水性、親水持続性、特にヒートサイクル試験後の親水持続性、耐水溶出性及び水滑落性に優れた熱交換器用アルミニウムフィン材を提供できる。

Claims (6)

  1. 下記親水性重合体(A)と、架橋剤(B)とを含有する親水化処理剤であって、親水性重合体(A)/架橋剤(B)の固形分質量比が、97/3〜76/24の範囲内であり、該親水化処理剤の樹脂固形分から架橋剤(B)を差し引いた残りの樹脂固形分100質量部中、親水性重合体(A)の量が91〜100質量部であることを特徴とする熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
    親水性重合体(A):
    1分子中に1個の重合性二重結合とポリオキシアルキレン鎖とを有する親水性モノマー(a) 2〜50質量%、
    下記一般式(1)
    Figure 2017020015
    [式中、R は水素原子又はメチル基を表わし、R及びR はそれぞれ同一又は異なって、水素原子、炭素原子数1〜5のアルキル基もしくは−R4−OR5 を表し、ここで、R4 はCH又はCHCHを表し、R5 は水素原子又は炭素原子数1〜5のアルキル基を表わす]で示される化合物から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリルアミド系モノマー(b) 1〜70質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)1〜50質量%、及び
    上記(a)、(b)及び(c)成分以外のその他の重合性不飽和モノマー(d)0〜50質量%からなるモノマー成分の共重合体である親水性重合体
  2. 親水性重合体(A)が、平均粒子径5nm〜1μmの親水性重合体微粒子ないしは重量平均分子量が10,000以上の親水性重合体である請求項1に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
  3. 架橋剤(B)が、アミノ樹脂及びフェノール樹脂から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は2に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
  4. 親水化処理剤の溶媒組成が全溶媒中、水を80〜97質量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
  5. 親水性重合体(A)が、親水性モノマー(a)5〜45質量%、
    (メタ)アクリルアミド系モノマー(b)5〜60質量%、カルボキシル基含有重合性不飽和モノマー(c)5〜35質量%、及びその他の重合性不飽和モノマー(d)5〜45質量%からなるモノマー成分の共重合体である請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
  6. 親水性重合体(A)と架橋剤(B)との固形分合計100質量部に対して、タンニン酸、没食子酸、アスコルビン酸及びこれらの塩類の中から選ばれる少なくとも1種の化合物(C)を1〜10質量部含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱交換器アルミフィン用の親水化処理剤。
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