JP2017019476A - シートベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材を適切に配設することにある。
【解決手段】シートベルト10が、可撓性を備えた織物によって構成されるとともに、通電により発熱可能な面状のヒータ部材20と、ヒータ部材20が対面状に配置された配設部30とを備え、配設部30が、ヒータ部材20の一面に対面配置する対面部位31と、対面部位31の織地をなす構成糸が部分的にヒータ部材20の一面に向けて突出してなる突出部位40とを有し、配設部30内に配置されたヒータ部材20の一面を、対面部位31の裏面に固定することなく突出部位40にて保持した。
【選択図】図3

Description

本発明は、通電により発熱可能な面状のヒータ部材を備えたシートベルトに関する。
典型的な乗物用シートには、乗員を拘束可能な帯状のシートベルトが設けられており、このシートベルトを、シート性能向上の観点などから発熱させて乗員を加温したいとの要請がある。例えば特許文献1に開示の技術では、本発明のシートベルトに相当するベルト部が、フィルム状のヒータと、温度センサを有する。公知技術では、ベルト部が、二枚の布材を縫合又は接着してなる二重構造を有し、この二重構造とされたベルト部内に、ヒータと、温度センサが配設されている。そしてベルト部によって乗員を拘束したのち、ベルト部内に配設されたヒータにて乗員を加温する。
実開昭62−94962号公報
ところで公知技術では、二重構造とされたベルト部内に、フィルム状のヒータと温度センサが配設されている。このとき典型的には、ベルト部の裏面にヒータを縫合や接着で固定するのであるが、そうするとベルト部がヒータの固定部分で過度に硬くなるなどして、ベルト部の柔軟性が損なわれることがあった。またベルト内にヒータを相対移動不能に固定すると、シート部の屈曲などの動きにヒータが追従できず破損するおそれがある。もっともベルト部内にヒータを固定せずに配置することもできるが、そうするとベルト部の所望の位置からヒータが過度に移動して位置ズレを起こしたり、ベルト部内でヒータが折れ曲がって破損したりするおそれがある。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートベルトの柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材を適切に配設することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明のシートベルトは、乗物用シート上の乗員を拘束可能な帯状のシートベルトであって、可撓性を備えた織物によって構成されるとともに、通電により発熱可能な面状のヒータ部材と、ヒータ部材が対面状に配置された配設部とを備える。本発明では、シートベルトの適所に設けられた配設部にヒータ部材を配設するのであるが、この種の構成では、シートベルトの柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材を適切に配設できることが望ましい。
本発明では、配設部が、ヒータ部材の一面に対面配置する対面部位と、対面部位の織地をなす構成糸が部分的にヒータ部材の一面に向けて突出してなる突出部位とを有する。そこで本発明では、配設部内に配置されたヒータ部材の一面を、対面部位の裏面に固定することなく突出部位にて保持することとした。本発明では、シートベルトの適所に収容部を形成し、この収容部の対面部位の構成糸からなる突出部位のみでヒータ部材を適切に保持する。このため対面部位の裏面に、ヒータ部材を保持する構成を設ける必要がないため、シートベルトが過度に硬くなることを好適に回避することができる。
第2発明のシートベルトは、第1発明のシートベルトであって、配設部が、ヒータ部材を挿入可能な袋状とされて、一面とは異なるヒータ部材の他面に対面配置する他の対面部位と、他の対面部位の織地をなす構成糸が部分的にヒータ部材の他面に向けて突出してなる他の突出部位とを有する。そこで本発明では、配設部内に配置されたヒータ部材の一面を、対面部位の裏面に固定することなく突出部位にて保持し、配設部内に配置されたヒータ部材の他面を、他の対面部位の裏面に固定することなく他の突出部位にて保持することとした。本発明では、袋状の配設部にヒータ部材を見栄え良く収容しつつ、発熱部位の両面を対応する突出部位で安定的に保持することができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートベルトの柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材を適切に配設することができる。また第2発明によれば、ヒータ部材を適切に性能良く配設することができる。
乗物用シートの正面図である。 タング部材とシートベルト一部の斜視図である。 シートベルトを一部破断して示す概略斜視図である。 変形例にかかるシートベルトの概略断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図4を参照して説明する。図1及び図2には、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DW、乗物用シート右方に符号R、乗物用シート左方に符号Lを付す。図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、シートベルト10を有する。本実施例では、シートクッション4の後部にシートバック6の下部が起倒可能に連結するとともに、起立状態のシートバック6の上部にヘッドレスト8が配設される。またシートクッション4の右側には、後述のタング部材16を係止可能なバックル部材19が設けられている。
[シートベルト]
シートベルト10は、図1を参照して、乗員CMを拘束可能な帯状部材であり、タング部材16と、ヒータ部材20と、配設部30を有する(各部材等の詳細は後述)。このシートベルト10は、適度な可撓性を備えた柔軟な織物にて形成されており、織地をなす構成糸であるタテ糸及びヨコ糸として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊糸を使用できる。ここでシートベルト10は、長尺方向の強度が求められることが多いため、典型的にタテ糸の延びる方向である長尺方向の織密度が、ヨコ糸の延びる方向である短尺方向の織密度よりも大きくなることが好ましい。またシートベルト10の織地として、各種の基本組織や変化組織を用いることができるが、典型的にはシートベルト10の長尺方向の強度に優れる杉綾織組織などの織組織が用いられる。
そしてシートベルト10の上端は、図1を参照して、乗物室内のリトラクタ18からシートバック6側に向けて引出し可能に配設されており、シートベルト10の下端は、シートクッション4の左側に固定されている。またシートベルト10の途中には、後述のタング部材16が相対移動可能に設けられている。そこでシートベルト10を、リトラクタ18から引き出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。この状態でシートベルト10の途中を、タング部材16を介してシートクッション4の右側に設けたバックル部材19に係止する。この装着状態においては、シートベルト10が、タング部材16を基点として折り返されて、乗員脚部に対面する下方部位12と、乗員上半身(乗員肩口から乗員腰部にかけての部分)に対面する上方部位14に区分けされる。
そして本実施例においては、シートベルト10の下方部位12の適所に配設部30が設けられ、この配設部30内にヒータ部材20が配設される。こうしてシートベルト10の適所に配設されたヒータ部材20を発熱させて乗員を加温するのであるが、この種の構成では、シートベルト10の柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材20を適切に配設できることが望ましい。そこで本実施例では、後述する構成によって、シートベルト10の柔軟性を極力損なうことなくヒータ部材20を適切に配設することとした。以下、各構成について詳述する。
[タング部材]
ここでタング部材16は、図1及び図2を参照して、正面視で略矩形の平板部材であり、挿入孔16aと、係止部16bを有する。挿入孔16aは、タング部材16を厚み方向に貫通する長孔であり、シートベルト10を相対移動可能に挿入できる。また係止部16bは、タング部材16の一端から突出する略矩形の枠状部位であり、バックル部材19上面の開口(符号省略)から挿入されて内部で係合される。本実施例では、装着前のタング部材16が、乗員上半身に対面する上方部位14に配置されて、乗員脚部に対面する下方部位12側に向けて相対移動可能とされる。
[ヒータ部材]
ヒータ部材20は、図2及び図3を参照して、可撓性を有する正面視で略矩形の面材であり、配設前の状態においてはシートベルト10とは別体の部材である。この種のヒータ部材20の材質として、軟質樹脂、布帛(織物,編物,不織布)、皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。そしてヒータ部材20は、通電により発熱可能であり、例えば表面や内部に、通電により発熱可能な線材や帯体が配設される。そしてヒータ部材20の長尺方向の端部から延びる一対のケーブルを電源(図示省略)に電気的につなげることで、ヒータ部材20を通電状態として発熱させることができる。
[配設部]
配設部30は、図1〜図3を参照して、ヒータ部材20を対面状に配置可能な袋状のシートベルト部分であり、本発明の対面部位に相当する第一対面部位31と、本発明の他の対面部位に相当する第二対面部位32と、後述する複数の突出部位40を有する。この配設部30は、シートベルト10の一部をなす袋織組織で構成されており、この袋織組織は、表裏二枚の織地が重層され且つこれらの短尺方向の端部が閉じられてなる織組織である。そして第一対面部位31は、図3を参照して、配設部30をなす一方の織地で形成された部位であり、ヒータ部材20を配置した状態においてヒータ部材20の一面に対面配置する。また第二対面部位32は、配設部30をなす他方の織地で形成された部位であり、ヒータ部材20を配置した状態においてヒータ部材20の他面に対面配置する。これら第一対面部位31と第二対面部位32は、それぞれシートベルト10の構成糸にて形成された織地であり、シートベルト10の他の部分と同様に適度な可撓性と柔軟性を備える。そして配設部30を、シートベルト10の装着時に乗員CMに対面可能な位置である適所に形成する。本実施例においては、図1を参照して、下方部位12の適所に配設部30が形成されるが、上方部位14の適所に他の配設部(図示省略)を形成することもできる。
[配設部の別例]
ここで配設部は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば別例として、配設部は、シートベルト10の適所に面状の被覆部材を取付けて袋状とすることでも形成できる。この被覆部材は、シートベルト10と同様の可撓性を備えた柔軟な帯状の布帛にて形成することができ、この被覆部材の構成糸も、シートベルト10の構成糸とみなすことができる。また配設部は、一枚の織組織を内折りすることでも形成することができる。そして配設部の内折端側は、縫合や接着、面ファスナや線ファスナで閉じ状態としてもよく、開いた状態としてもよく、閉じ状態と開いた状態のいずれも袋状の配設部を構成できる。
[突出部位]
突出部位40は、図3を参照して、第一対面部位31の織地をなす構成糸が部分的にヒータ部材20に向けて突出してなる部位である。ここで突出部位40の形成方法は特に限定しないが、パイル織り(経パイル織り又は緯パイル織り)の手法で突出部位40を形成する手法を例示できる。この手法においては、地タテ糸と地ヨコ糸によって織成される第一対面部位31に、パイル糸をヨコ糸として織り込み、このパイル糸を、第一対面部位31の裏面から配設部30内に向けて適宜突出させることで突出部位40を形成できる。この突出部位40は、第一対面部位31の裏面からループ状に突出しており、シートベルト10のヨコ糸に沿って適宜の間隔をあけながら複数形成されている。そして本実施例では、シートベルト10の強度に対する寄与の少ないヨコ糸にて突出部位40を形成することで、シートベルト10の長尺方向の強度を好適に維持することができる。
[突出部位の別例]
ここで突出部位の形成手法は、上述の手法のほか各種の手法を取り得る。例えばパイル織りの手法で突出部位を形成する場合、本実施例のようにループ状の突出部位40を形成する手法のほか、パイル糸のループを途中でカットしてなる突出部位を形成することもできる。また第一対面部位31の構成糸に起毛処理又は毛羽出し処理を施すことで突出部位を形成することもできる。すなわち起毛処理によって、第一対面部位31の裏面から構成糸を適宜引出し、この引き出された構成糸を突出部位とすることができる。また毛羽立ち処理によって、第一対面部位31の構成糸に傷を付けるなどして構成糸の繊維を羽毛状に突出させ、この突出した繊維部分を突出部位とすることができる。またシートベルトを予め織成したのち、第一対面部位31を貫通させるように、突出部位を形成する他の構成糸を縫い合わせることもでき、この場合には他の構成糸も第一対面部位31の構成糸とみなすことができる。
[ヒータ部材の配設作業]
図3を参照して、ヒータ部材20を、配設部30内に挿入して第一対面部位31と第二対面部位32の間に配置し、さらに第一対面部位31の裏面から突出する各突出部位40にて保持する。このとき本実施例では、第一対面部位31と第二対面部位32が、これらの間に配置する複数の突出部位40にて適度に離間することから、ヒータ部材20を、配設部30内にスムーズに挿入できる。そして各突出部位40先端の固定点FPを、ヒータ部材20の一面に取付けることで、ヒータ部材20を、各突出部位40にて保持できる(なお図3では、便宜上、一つの固定点にのみ符号FPを付し、他の固定点は黒点で示す)。このときヒータ部材20の他面は、第二対面部位32に接していてもよいが、第二対面部位32から離間して配置しておくことでシートベルト10の感触を良好に保つことができる。そして各突出部位40が自身の可撓性により適宜傾倒することにより、配設部30に対するヒータ部材20の若干の相対移動が許容される。
ここで各突出部位40先端の固定点FPは、接着、融着又は縫合等の手法でヒータ部材20の一面に着脱不能に固定して取付けてもよく、貼着等の手法でヒータ部材20の一面に着脱可能に取付けてもよい。なお固定点FPを融着する場合には、各突出部位40をなす構成糸に低融点材料をコーティングしておき、この低融点材料を溶融固化させる手法を例示できる。また別例として、各突出部位40をなす構成糸(例えばパイル糸)に低融点糸を用いることができ、この場合には、第一対面部位31の織地をなす他の構成糸(例えば地ヨコ糸や地タテ糸)に高融点糸を用いることが好ましい。そして固定点FPを融着する手法によれば、別途接着剤を用いる必要がないことからコスト削減に資する構成となり、さらにシートベルト10の製造工程を簡略化することもできる。
[シートベルトの使用]
図1を参照して、シートベルト10を、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付けながら、タング部材16をバックル部材19に係止する。このシートベルト10の装着時においては、シートベルト10がタング部材16を基点として折り返されて、図2のように下方部位12と上方部位14に区分けされる。そして乗員CMを、下方部位12を押し当てながら拘束しつつ、配設部30内のヒータ部材20で加温する。このようにシートベルト10に乗員CMが適宜接する構成では、シートベルト10の柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材20を適切に配設できることが望ましい。
本実施例では、図3を参照して、下方部位12の適所に形成された配設部30が、ヒータ部材20の一面に対面配置する第一対面部位31と、ヒータ部材20の一面に向けて突出する複数の突出部位40とを有する。これら複数の突出部位40は、それぞれ第一対面部位31の織地をなす構成糸にて構成されており適度な可撓性を有する。そこで配設部30内に配置されたヒータ部材20を、第一対面部位31の裏面に固定することなく各突出部位40にて保持することとした。このように本実施例では、ヒータ部材20を、各突出部位40のみにて適切に保持することにより、ヒータ部材20の位置ズレや、配設部30内でのヒータ部材20自体の屈曲等を好適に阻止することができる。そして配設部30をなす第一対面部位31と第二対面部位32の裏面には、ヒータ部材20が直接的に固定されていないため、シートベルト10本来の柔軟性を極力維持することができる。
さらにこの種の構成では、シートベルト10の装着時において、シートベルト10の屈曲等の動きにヒータ部材20が追従できず破損することが懸念される。そこで本実施例においては、各突出部位40が自身の可撓性により適宜傾倒することで、配設部30に対するヒータ部材20の相対移動が許容される。このため例えばシートベルト10の屈曲時においても、配設部30内でヒータ部材20がその面形状を極力変えることなく適度に相対移動することで、ヒータ部材20に過度の荷重がかかることを好適に回避できる。またシートベルト10が、相対移動するタング部材16によって押圧された際においても、各突出部位40が適宜撓み変形することにより、ヒータ部材20に過度の荷重がかかることを好適に回避できる。
以上説明したとおり本実施例では、シートベルト10の適所に袋状の配設部30を形成する。そして配設部30にヒータ部材20を見栄え良く収容しつつ、第一対面部位31の構成糸からなる各突出部位40のみでヒータ部材20を適切に保持する。このため第一対面部位31の裏面に、ヒータ部材20を保持する構成を設ける必要がないため、シートベルト10が過度に硬くなることを好適に回避することができる。このことから本実施例によれば、シートベルト10の柔軟性を極力損なうことなく、ヒータ部材20を適切に配設することができる。
[変形例1]
ここで収容部及び突出部位の構成は、上述の構成のほか、各種の構成を取り得る。例えば変形例1では、図4を参照して、第一対面部位31に複数の突出部位40(実施例と同一構成の突出部位)が設けられるとともに、第二対面部位32に複数の他の突出部位41が設けられる。これら複数の他の突出部位41は、突出部位40と同様に、第二対面部位32の裏面からループ状に突出しており、シートベルト10のヨコ糸に沿って適宜の間隔をあけながら複数形成されている。そして本変形例では、配設部30内に配置されたヒータ部材20の一面を、第一対面部位31の裏面に固定することなく各突出部位40にて保持する(なお図4では、便宜上、突出部位の固定点に符号を付すことなく単に黒点で示す)。さらにヒータ部材20の他面を、第二対面部位32の裏面に固定することなく各他の突出部位41にて保持することとした。このように本変形例では、袋状の配設部30にヒータ部材20を見栄え良く収容しつつ、ヒータ部材20の両面を対応する突出部位40,41で安定的に保持することができる。このため本変形例によれば、ヒータ部材20を適切に性能良く配設することができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。例えば本実施形態では、配設部30の構成(形状,寸法,形成位置,形成数など)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば配設部は、一重組織からなるシートベルト部分で構成されていてもよく、この場合には第一対面部位の各突出部位のみでヒータ部材を保持することとなる。また同様に発熱部材の構成(形状,寸法,配設位置,配設数など)も適宜変更可能である。
また本実施形態では、シートベルト10の構成(形状、寸法、配設位置など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばシートベルト10は、乗員脚部のみを拘束する構成とすることができ、乗員上半身のみを拘束する構成とすることもできる。またシートベルト10の引出し箇所は、乗物の構成に応じて、乗物用シートや乗物室内の適宜の位置に設定できる。またシートベルト10の両端部が車室に固定されるとともに、シートベルト10の途中をシート構成部材のバックル部材19に係止(装着)可能な構成とすることもできる。
また本実施形態の構成は、乗物用や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。なお乗物用シートの構成も適宜変更可能であり、例えばバックル部材を、シートバックに設けることができる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
10 シートベルト
16 タング部材
20 ヒータ部材
30 配設部
31 第一対面部位
32 第二対面部位
40 突出部位
41 他の突出部位
CM 乗員
FP 固定点

Claims (2)

  1. 乗物用シート上の乗員を拘束可能な帯状のシートベルトであって、可撓性を備えた織物によって構成されるとともに、通電により発熱可能な面状のヒータ部材と、前記ヒータ部材が対面状に配置された配設部とを備え、
    前記配設部が、前記ヒータ部材の一面に対面配置する対面部位と、前記対面部位の織地をなす構成糸が部分的に前記ヒータ部材の一面に向けて突出してなる突出部位とを有し、前記配設部内に配置された前記ヒータ部材の一面を、前記対面部位の裏面に固定することなく前記突出部位にて保持したシートベルト。
  2. 前記配設部が、前記ヒータ部材を挿入可能な袋状とされて、前記一面とは異なる前記ヒータ部材の他面に対面配置する他の対面部位と、前記他の対面部位の織地をなす構成糸が部分的に前記ヒータ部材の他面に向けて突出してなる他の突出部位とを有し、
    前記配設部内に配置された前記ヒータ部材の一面を、前記対面部位の裏面に固定することなく前記突出部位にて保持し、前記配設部内に配置された前記ヒータ部材の他面を、前記他の対面部位の裏面に固定することなく前記他の突出部位にて保持した請求項1に記載のシートベルト。
JP2015141297A 2015-07-15 2015-07-15 シートベルト Pending JP2017019476A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020069995A1 (de) * 2018-10-01 2020-04-09 Trw Automotive Gmbh Sicherheitsgurt und verfahren zur herstellung eines sicherheitsgurtes

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