JP2015067036A - シートベルトのウェビングおよびその製造方法 - Google Patents

シートベルトのウェビングおよびその製造方法 Download PDF

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篤樹 伊藤
Atsuki Ito
篤樹 伊藤
赤池 文敏
Fumitoshi Akaike
文敏 赤池
展弘 山田
Nobuhiro Yamada
展弘 山田
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Abstract

【課題】効率よく製造されたクッション感があって触感、装着感がよいシートベルトのウェビングとその製造方法を提供することにある。
【解決手段】袋織により扁平な袋状に製織した袋状部13bを有するシートベルト13のウェビングであって、前記袋状部13bは幅方向の複数個所で表裏の面を結合されて複数の筒状部22に分けられ、該筒状部22に弾性糸40が前記ウェビングの長手方向に、製織工程で挿入されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物で使用されているシートベルトのウェビングおよびその製造方法に関する。
シートベルト装置は、シートベルト、リトラクタ装置(巻き取り装置)、タング、バックル等から構成されている。このうちシートベルトは、自動車の衝突時や飛行機の事故時に乗員の身体を拘束するため高強度が必要とされ、全体に硬くなりがちである。そこで装着感の向上を図る目的で、特許文献1に記載されるようにシートベルトの材料であるウェビングに部分的に袋状に製織した袋状部を設けたり、特許文献2に記載されるように、ウェビングを袋状に製織した袋状部に弾性体を組み込む等の工夫がされている。
特開2009−143441号公報 特開平9−86341号公報
従来の技術においては、単に袋状に製織された袋状部をシートベルトの乗員身体との接触部に設けるだけではシートベルトに触れたときのクッション感が向上せず硬い印象は拭い去れない。また、袋状に製織されたウェビングの袋状部に芯材としてスポンジゴム等の弾性体を組み込む方法では、シートベルトに触れたときのクッション感が向上することによる硬い感じを低減する効果はあるものの、そのためにウェビングの製織工程に加えて弾性体をウェビングの袋状部に組み込む工程が必要となり製造効率が低下する。
このような問題に鑑み本発明の課題は、効率よく製造されたクッション感があって触感、装着感がよいシートベルトのウェビングとその製造方法を提供することにある。
本発明の第1発明は、袋織により扁平な袋状に製織した袋状部を有するシートベルトのウェビングであって、前記袋状部は幅方向の複数個所で表裏の面を結合されて複数の筒状部に分けられ、該筒状部に前記袋状部を構成する糸より該糸の長手方向と直交する方向の弾性が高い弾性糸が前記ウェビングの長手方向に、製織工程で挿入されていることを特徴とする。
第1発明によれば、ウェビングの袋状部が複数の筒状部に分けられ、そのそれぞれに袋状部を構成する糸より該糸の長手方向と直交する方向の弾性が高い弾性糸が前記ウェビングの長手方向に挿入されているので、各筒状部がウェビングの肉厚方向にクッション性を有し、シートベルトに触れたときの触感やシートベルトの装着感が向上する。また、弾性糸の挿入をウェビングの製織と同時に行うので、別工程で弾性糸を挿入する等の無駄がなく、効率よくかかるウェビングの製造ができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記袋状部は、シート着座者がシートベルトを装着したとき、前記シート着座者の身体と接触する前記ウェビングの部分に設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、シート着座者の身体が触れる可能性が高い部位にのみウェビングに袋状部を設けて弾性糸をウェビングの長手方向に挿入することにより、シートベルトに触れたときの触感やシートベルトの装着感の向上が図れるとともに、タング装着部やリトラクタ装置による巻取り部等厚みを増したくない部分は、通常のウェビングとほぼ同じ厚みとして組み付け性や巻き取り性の確保が図れる。
本発明の第3発明は、請求項1および請求項2のシートベルトのウェビングの製造方法であって、経糸と緯糸とによる前記ウェビングの製織時、経糸とともに前記弾性糸を供給することを特徴とする。
第3発明によれば、ウェビングの袋状部が複数の筒状部に分けられそのそれぞれに弾性糸をウェビングの長手方向に挿入することを、ウェビングの製織と同時に行うことができるので効率よく触感や装着感のよいシートベルトのウェビングが製造できる。
本発明のシートベルトのウェビングを適用したシートベルト装置を示す斜視図である。 シートベルトのウェビングの一般部の断面構造を示す図(A)とシートベルトのウェビングの高触感部の断面構造を示す図(B)である。
図1および図2は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、本発明のシートベルトのウェビングを乗物用シートのシートベルト装置に適用した例を示す。図1に示すように乗物用シート1は、自動車等の乗物に装着されるシートであって、シートクッション2とシートバック3を有している。シートバック3は、リクライニング装置4によってシートクッション2の後部に角度調整可能に取り付けられている。図1において、矢印により乗物用シートを乗物に取り付けた時の乗物の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1に示すように自動車にはシートベルト装置10が装着されている。シートベルト装置10は、シートベルト13と、このシートベルト13の一端を巻き取るリトラクタ装置14と、自動車のピラー上部に設けられた係止部15と、シートベルト13に対して摺動可能に取り付けられたタング16と、このタング16と係合するバックル17と、シートベルト13の他端を車体側に固定するアンカ18を備えている。リトラクタ装置14とバックル17とアンカ18は、車体側に固定されている。かかるシートベルト装置10において、タング16とバックル17の係合を解除した状態で乗員が乗物用シート1に着座し、シートベルト13をリトラクタ装置14の巻取力に抗して引き出し胸部と腹部の上を通してタング16をバックル17に係合させることにより乗員身体が乗物用シート1に対して拘束される。
シートベルト13のウェビングは、形態の異なる2つの部分、一般部13aと高触感部13bとからなる。一般部13aは着座者の身体に触れない部分、すなわち、リトラクタ装置から係止部15を越えて着座者の肩口近傍までの部分、タング16の近傍部分、およびアンカ18近傍部分に配設されている。高触感部13bは着座者の身体に触れる部分、すなわち、着座者の胸部に当接する部分と腹部に当接する部分に配設されている。
図2(A)に一般部13aの断面構造を示す。一般部13aは、経糸20と緯糸30からなる扁平な袋状のウェビング構造を有する。かかる袋状のウェビング構造は、経糸20を表経糸20aと裏経糸20bに分割して緯糸30を表裏の各経糸20間に環状に通すことを続けていくことにより形成される。ここで、一般部13aの幅方向に4等分した位置に該当する3本の結合経糸21においては、緯糸30が表経糸20aを通るときも裏経糸20bを通るときも絡められる。これによって扁平な袋状のウェビングは幅方向に4等分された位置で表面部13a1と裏面部13a2が結合され4つの扁平な筒状部22がつながった構造となっている。一般部13aにおいては後述する弾性糸40は筒状部22に挿入されていない。経糸20と緯糸30に使用する糸としては、材質がポリエステルで繊度が1200dtexのものを用いたがシートベルトとしての十分な引っ張り強度を有すればよく、材質がポリアミド樹脂であったり繊度が700〜1700dtexであったりしてもよい。経糸の繊維密度は300本/インチとしたが、シートベルトとしての十分な引っ張り強度を有すればよく、100本/インチ〜600本/インチの範囲であってもよい。
図2(B)に高触感部13bの断面構造を示す。高触感部13bも経糸20と緯糸30からなる扁平な袋状のウェビング構造を有し、一般部13aと同様に扁平な袋状のウェビングは幅方向に4等分された位置で結合され4つの扁平な筒状部22がつながった構造となっている。一般部13aとの違いは、4つの扁平な筒状部22の中に弾性糸40がウェビングの長手方向(経方向)に引きそろえられて挿入されている点である。弾性糸40は経糸20と平行に製織機に供給され一般部13aを製織している間は綜こう(ヘルド)によって引き上げられており、高触感部13bを製織するときに表面部13a1と裏面部13a2の間に挿入される。かかる弾性糸40は、材質がポリアミドで繊度が1200dtexの繊維に券縮加工を施し弾性を付与したものを用いたがエラストマー糸のように繊維それ自体が弾性を有するものを用いてもよい。かかる弾性糸40を4つの扁平な筒状部22のそれぞれに100〜500本ずつ挿入した。
シートベルト13のウェビングは一般部13aと高触感部13bが交互に現れる構造を有する。かかるウェビングの製造においては、弾性糸40を経糸20と平行に製織機に供給しながら、一般部13aを製織する場合は、綜こう(ヘルド)によって弾性糸40を引き上げてウェビングに挿入せず、高触感部13bを製織する場合は、綜こう(ヘルド)を降ろして弾性糸40をウェビングに挿入するようにする。これによって、一般部13aと高触感部13bが交互に現れる構造を有するウェビングを連続して製織することができる。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。
シート着座者にとってシートベルト13のウェビングに触れる可能性が高い胸部や腹部当接部にのみ高触感部13bを設けて弾性糸40をウェビングの長手方向に挿入することによりウェビングに触れたときの触感やシートベルトの装着感の向上が図れる。本実施形態においては、弾性糸40として券縮加工を施したポリアミド繊維を用いることにより、4つの扁平な筒状部22の中で券縮加工を施したポリアミド繊維が筒状部22の長手方向と直交する方向に膨らもうとする効果によりクッション性を奏する。さらに、タング16装着部やリトラクタ14による巻取り部等厚みを増したくない部分は、通常のウェビングとほぼ同じ厚みの一般部13aとして組み付け性や巻き取り性の確保が図れる。タング16は、肉厚の高触感部13b間にはさまれた一般部13a部分に装着されているので、高触感部13bによって位置決めがされ、通常のシートベルトにおいて設定されているボタン等の位置決め部材が不要となり部品点数の削減が図れる。また、ウェビングの高触感部13bは4つの筒状部22に分けられ、そのそれぞれに弾性糸40をウェビングの長手方向に挿入することを、ウェビングの製織と同時に行うことができるので効率よく触感や装着感のよいシートベルトのウェビングが製造できる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、
1.上記実施形態においては、シートベルト13のウェビングの一般部13aを袋織で製織し、幅方向に4等分された位置で表面部13a1と裏面部13a2が結合され4つの扁平な筒状部22がつながった構造としたが、表面部13a1と裏面部13a2を設けない通常の平織り等の単一層状の中実な形態としてもよい。
2.上記実施形態においては、シートベルト13のウェビングの一般部13aおよび高触感部13bとも幅方向に4等分された位置で表面部13a1と裏面部13a2が結合され4つの扁平な筒状部22がつながった構造としたが、4等分に限らず複数等分であってもよいし、等分ではなく幅の異なる筒状部がつながった構造としてもよい。
3.上記実施形態においては、シートベルト13のウェビングが乗員の胸部や腹部に当接する部分に高触感部13bを設定したが、胸部当接部のみあるいは腹部当接部のみに設定してもかまわない。
4.上記実施形態では、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載のシートに適用しても良い。
1 乗物用シート1
2 シートクッション
3 シートバック
13 シートベルト
13a 一般部
13b 高触感部(袋状部)
13a1 表面部
13b2 裏面部
20 経糸
20a 表経糸
20b 裏経糸
21 結合経糸
22 筒状部
30 緯糸
40 弾性糸

Claims (3)

  1. 袋織により扁平な袋状に製織した袋状部を有するシートベルトのウェビングであって、前記袋状部は幅方向の複数個所で表裏の面を結合されて複数の筒状部に分けられ、該筒状部に前記袋状部を構成する糸より該糸の長手方向と直交する方向の弾性が高い弾性糸が前記ウェビングの長手方向に、製織工程で挿入されていることを特徴とするシートベルトのウェビング。
  2. 請求項1において、前記袋状部は、シート着座者がシートベルトを装着したとき、前記シート着座者の身体と接触する前記ウェビングの部分に設けられていることを特徴とするシートベルトのウェビング。
  3. 請求項1および請求項2のシートベルトのウェビングの製造方法であって、経糸と緯糸とによる前記ウェビングの製織時、経糸とともに前記弾性糸を供給することを特徴とするシートベルトのウェビングの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017081202A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 トヨタ紡織株式会社 シートベルト用ウェビング及びその製造方法並びにシートベルト
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