JP6098388B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シート着座面をなすシートカバー(複数又は単数のピースからなる面材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、特許文献1に開示の乗物用シートが公知である。この乗物用シートは、シート外形をなすシートパッド(例えばポリウレタンフォーム製)と、シートパッドを被覆するシートカバーを有する。シートパッドは、シート中央(天板メイン部)が平坦であるとともに、シート側部(天板サイド部)が着座側に向けて凸状である。
そしてシートカバーは、一枚物の面材(一様な伸縮性を有する面材)であり、一対のゴムバンドを備える。一対のゴムバンドは、それぞれシート前後方向に延びる帯体であり、シートカバー(裏面)の両側に配設される。
公知技術では、シートパッドにシートカバーを被せつつ、一対のゴムバンドを、それぞれ天板メイン部と天板サイド部の間に配置する。そして各ゴムバンドを引き締めつつ、その両端をシートパッドに取付けることで、シートパッド表面(天板メイン部と天板サイド部の形状)に沿ってシートカバーを配置することができる。
特開2009-118993号公報
ところで公知技術では、例えばカーブ走行時に、乗員が、シート側部に移動しつつ天板メイン部と天板サイド部の間に押付けられることがある。このとき乗員を、シートカバーを部分的に伸長させつつ、天板メイン部と天板サイド部の間に沈み込ませることが望ましい。
しかし上述のシート構成では、シートカバーが一枚物の面材(一様な伸縮性を有する面材)であり、その伸縮性は、専ら天板メイン部の着座性を考慮して設定される。このためシートカバーの伸長が不十分の場合には、シートカバーが突っ張るなどして、天板メイン部と天板サイド部の間に乗員が十分に沈み込まないおそれがあった(ホールド性にやや欠ける構成であった)。
もっともシートカバー全体を一様に伸縮しやすくすることもできるが、そうするとシートカバーの着座性(支持性能等)が悪化しがちである。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの性能を更に向上させることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シート着座面又はシート側面をなす織物又は編物製のシートカバーを有するとともに、シートカバーが、複数又は単数の面状のピースからなる。そして少なくとも一つのピースが、第一部位と、第一部位に隣接配置する第二部位とを有するのであるが、この種のシート構成では、例えば各部位の伸長性に差を設けるなどして、シートカバーの性能を更に向上できることが望ましい。
そこで本発明では、第二部位の織編組織における構成糸の交錯点が第一部位の織編組織における構成糸の交錯点よりも疎に配置されていることで、第二部位が第一部位よりも伸縮しやすくされている。そして第二部位が、基本着座状態の乗員が動くことで次第に強く押圧される部位又は非着座状態の乗員が動きながら当接することで次第に強く押圧される部位(いずれも第一部位よりも伸長させたい部位)である。この基本着座状態の乗員が動くことで次第に強く押圧される部位は、横Gを受けた乗員が動くことで次第に強く押圧されるシート着座面の側部と、乗員脚部が配置されるシートクッションのシート着座面の前部との少なくとも一方である。また非着座状態の乗員が動きながら当接することで次第に強く押圧される部位は、乗降動作時又は室内移動時の乗員が当接することで次第に強く押圧されるシート側面である。
本発明では、第二部位を、第一部位よりも伸縮しやすくすることとした(例えば第二部位の織編組織における構成糸の交錯点を、第一部位の織編組織における構成糸の交錯点よりも疎に配置して伸縮しやすくした)。そして第一部位(伸長しにくい部位)と第二部位(伸長しやすい部位)を一つのピースの中に設けることで、シートカバーの性能を更に向上させることができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートカバーの性能を更に向上させることができる。
乗物用シートの正面図である。 乗物用シート一部の斜視図である。 図2のIII−III線断面に相当する概略断面図である。 シートカバー一部の組織図である。 変形例にかかるシートカバー一部の組織図である。 変形例にかかる乗物用シートの概略正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。なお図1及び図2では、便宜上、第一部位と第二部位を破線で区分けするとともに、シートバックの天板メイン部と天板サイド部を、一点破線で区分けする。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートクッション4に起倒可能に連結するシートバック6(ヘッドレスト8)を有する。
これらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S)を有する。ここでシートバック6のシートフレーム6F(図示省略)は略アーチ状の枠体であり、シートバック起立状態を基準として、上部中央が上方に突出変形してヘッドレスト8の骨格を構成する。
<実施例1>
本実施例のシートバック6は、上記構成(6F,6P,6S)と、着座側をなす複数の部位(天板メイン部6a,一対の天板サイド部6b)を有する(図1及び図2を参照)。
ここで天板メイン部6aは、シートバック6の中央部位(図1の一点破線で区分けされた中央部分を参照)であり、シートバック起立時を基準としてシート上下に延びる。
また各天板サイド部6bは、それぞれ天板メイン部6a両側に配置する部位であり、シートバック起立時を基準としてシート上下に延びる。本実施例の各天板サイド部6bは、それぞれ天板メイン部6aよりも着座側に突出しており、カーブ走行時等に乗員側部を支持できる(図2を参照)。
そして本実施例では、例えば成人男性である乗員CMが、乗物停止時に着座した状態を想定する(図1を参照)。このとき基本着座位置の乗員CM(図1の状態)がシートバック6にもたれることで、天板メイン部6aに乗員胴体部(肩部を除く背部から腰部にかけての部分)が当接する。また同状態で、各天板サイド部6bが、乗員胴体部の側方に配置しつつ、乗員肩部に対面配置する。
なお天板メイン部6aの幅寸法(シート幅方向の寸法)は、例えば乗員背部の幅寸法に倣って設定できる。また天板メイン部6aの幅寸法を100とした場合に、各天板サイド部6bの幅寸法を、それぞれ独立に20〜40の範囲に設定できる。
そして本実施例では、シートフレーム6F上にシートパッド6P(発泡樹脂製)を適宜配置したのち、これらをシートカバー6Sで被覆して、シートバック6(ヘッドレスト8)を形成する。
ここでシートカバー6Sは、着座面をなす面材(編物又は織物製)であり、複数又は単数のピース(第一ピースP1等)を袋状とすることで形成される。そして本実施例では、シートカバー6Sの着座側が、一つのピース(第一ピースP1)で形成されており、天板メイン部6aと天板サイド部6bに跨って配置する。
そしてこの種のシート構成では、例えばカーブ走行時などに、乗員が、シート側部に移動しつつ天板メイン部6aと天板サイド部6bの間に押付けられることがある(図3を参照)。このとき乗員を、シートカバー6Sの一部(乗員が押付けられる部分)を適度に伸長させるなどして、天板メイン部6aと天板サイド部6bの間に沈み込ませることが望ましい。
そこで本実施例では、第一ピースP1中に、後述の部位(第一部位10aと、一対の第二部位20a,20b)を形成することにより、シートカバー6Sの性能を更に向上させることとした。以下、各構成について詳述する。
[第一部位]
第一部位10aは、後述の第二部位20a,20bを除くシートカバー部分に形成される部位である(図1及び図2の破線で区分けされた中央部分等を参照)。
本実施例の第一部位10aは、天板メイン部6aと天板サイド部6bの双方に形成できる。天板メイン部6aの第一部位10aは、起立状態のシートバック6(中央)の上部から下部にかけて形成されており、乗員背部から乗員腰部にかけての身体範囲に対面(当接)可能である。そして天板メイン部6aの第一部位10aは、上部側がやや幅狭とされており、下部側に向かうにつれて次第に幅広とされる。
また天板サイド部6bの第一部位10aは、同部に沿ってシート上下に延びており、シートバック6下部側で天板メイン部6aの第一部位10aにつながる。
[第二部位]
第二部位20a,20bは、第一部位10aに隣接配置する部位であり、基本着座状態の乗員CMが動くことで次第に強く押圧される。
本実施例の各第二部位20a,20bは、シートバック6上部側に形成されて、天板メイン部6aと天板サイド部6bに跨って配置する。そして各第二部位20a,20bは、それぞれ上部から下部側に向かうにつれて次第に幅狭に形成されつつ、天板メイン部6aの第一部位10aと天板サイド部6bの第一部位10aの間に配置する。
各第二部位20a,20bの上部側はやや幅広であり、シート幅方向で見て天板メイン部6aと天板サイド部6bの双方に大きくはみ出して形成される。また各第二部位20a,20bの下部側はやや幅狭であり、やや天板サイド部6b寄りに形成される。
そして本実施例では、後述するように乗員CMが横G(遠心力)を受けてシート側方に移動する(基本着座状態の乗員が動く)ことで、第二部位20a,20bが次第に強く押圧されることとなる。
[シートカバーの形成]
本実施例では、第一糸材Y1と第二糸材Y2を構成糸として、第一ピースP1としての編物を形成する(図4では、便宜上、一部の糸材にのみ符号を付す)。
なお第一ピースP1は、経編又は緯編のいずれであってもよい。ここで第一ピースP1(緯編)の編み方として、基本組織(平編,ゴム編,パール編)やその変化組織を例示できる。また第一ピースP1(経編)の編み方として、基本組織(デンビー編,コード編,アトラス編,鎖編)やその変化組織を例示できる。
そして第一糸材Y1は、伸縮性に優れる糸材であり、各種の弾性糸を使用できる。ここで第一糸材Y1は、初期引張抵抗度4.9GPa以上(典型的に4.9GPa〜600GPa)の糸材であることが好ましく、同抵抗度54GPa〜280GPaの糸材であることが更に好ましい。なお初期引張抵抗度は、「JIS L 1013 8.10」に基づいて測定できる。この種の弾性糸(材質)として、天然ゴム系の天然繊維、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキシサゾール繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維、ポリイミド繊維を例示でき、これらを単独又は二種以上併せて用いることができる。
また第二糸材Y2は、第一糸材Y1よりも伸縮しにくい糸であり、材質として、動物系又は植物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維を例示できる。
そして本実施例では、各部位10a,20a(20b)の編組織を異ならせつつ、第一糸材Y1と第二糸材Y2の交錯点(編組織の単位面積当たりの交錯点)の形成数を調節する(図4を参照)。こうして編組織中の交錯点数に差を設けることにより、第一部位10aと、第二部位20a,20bの伸長性を異ならせることとした。
例えば本実施例では、第一部位10aを、パール編(緯編の一例)で形成することにより、第一糸材Y1と第二糸材Y2の交錯点を比較的多く形成する(交錯点を密に配置する)。そして多数の交錯点にて、個々の構成糸(特に第一糸材Y1)の伸長を交錯点で規制することにより、第一部位10aの伸長を抑えることができる。
また第二部位20a,20bを、タック編にて形成しつつ一部にかぶり目(第一糸材Y1の不完全ループ)を形成して、第一糸材Y1と第二糸材Y2の交錯点を比較的少なく形成する(交錯点を疎に配置する)。こうして個々の構成糸(特に第一糸材Y1)の伸長を許容することにより、第二部位20a,20bを、第一部位10aに比して伸長しやすくすることができる。
ここで第一部位10aと第二部位20a,20bの伸縮性は、例えば5%モジュラス試験法で測定できる(特開2011−74538号公報を参照)。
そして第一部位10aの円形モジュラスを100N以下に設定することができ、好ましくはタテ70N以下、ヨコ70N以下に設定する。また第二部位20a,20bの円形モジュラスを、例えばタテ6N以下、ヨコ6N以下に設定できる。
[シートバックの形成]
図1及び図2を参照して、シートカバー6Sの被覆作業と同時に、第一部位10aと、第二部位20a,20bを適切な位置に配置する。
そして基本着座位置の乗員CMがシートバック6の着座側(第一ピースP1)にもたれることにより、乗員背部から乗員腰部にかけての身体範囲が天板メイン部6aを強く押圧する。このとき天板メイン部6aの中央部分(第一部位10a)が比較的伸長しにくく支持性能(剛性等)に優れることから、着座性に優れるシート構成となる。
また図3を参照して、カーブ走行時などに、乗員CMが横G(遠心力)を受けるなどしてシート側方に向けて移動する。このとき本実施例では、第二部位20a,20b(伸長しやすい部位)が、天板メイン部6aと天板サイド部6bの間に配置して、乗員CMの移動に伴って次第に強く押圧されて伸長する。このため乗員を、第二部位20a,20bを伸長させつつ、天板メイン部6aと天板サイド部6bの間に沈み込ませることができる(ホールド性に優れるシート構成である)。
以上説明したとおり本実施例では、第一部位10a(伸長しにくい部位)と、第二部位20a,20b(伸長しやすい部位)を第一ピースP1の中に設けることで、シートカバー6Sの性能を更に向上させることができる。
[変形例]
ここで第一部位と第二部位は、上記作成方法のほか、各種の作成方法にて形成できる。
例えば第一部位の編み密度(構成糸の配置本数)と、第二部位の編み密度を異ならせることで、両部位の伸縮性に差を設けることができる。例えば第一部位を、コース数30〜100/2.54cm、ウェール数30〜100/2.54cmの編み密度で編成する(比較的交錯点を多く形成する)。そして第二部位を、第一部位と同一編組織としつつ、第一部位に比して低い編み密度で編成する(比較的交錯点を少なく形成する)ことにより、第一部位に比して伸びやすくすることができる。
また第二部位中の第一糸材の配置本数を、第一部位に比して多くすることにより、第二部位を、第一部位に比して伸びやすくすることもできる。
またシートカバーは、編物のほか織物にて形成することができる。
例えば本変形例では、第一糸材Y1と第二糸材Y2を構成糸として、第一ピースP1としての織物(布帛の一例)を形成する(図5では、便宜上、一部の糸材にのみ符号を付す)。なお織物の組織として、基本組織(平織,斜文織,朱子織)やその変化組織を例示できる。
そして本変形例では、各部位10a,20a(20b)の織り方を異ならせて、シートカバー6Sを着座側から見た際の第一糸材Y1と第二糸材Y2の交錯点の形成数を調節する。こうして織組織中の交錯点数に差を設けることにより、各部位(10a,20a,20b)の伸長性を異ならせる。
例えば本変形例では、第一部位10aを平織で構成することで、シートカバー6Sを着座側から見た際の両構成糸Y1,Y2の交錯点を比較的多く形成する(交錯点を密に配置する)。こうして個々の構成糸(特に第一糸材Y1)の伸長を規制することにより、第一部位10aの伸長を抑えることができる。
また第二部位20a,20bを斜文組織(3枚斜文組織)にて構成することで、シートカバー6Sを着座側から見た際の両構成糸Y1,Y2の交錯点を比較的少なく形成する(交錯点を疎に配置する)。そして多数の交錯点にて、個々の構成糸(特に第一糸材Y1)の伸長を許容することにより、第二部位20a,20bを、第一部位10aに比して伸長しやすくすることができる。
なお織物の場合においても、第一部位の織り密度(単位長さ当たりの糸打ち込み本数)と、第二部位の織り密度を異ならせることで、両部位の伸縮性に差を設けることができる。また第二部位中の第一糸材の配置本数を、第一部位に比して多くすることにより、第二部位を、第一部位に比して伸びやすくすることもできる。
また第二部位の形成位置は、シート構成に応じて適宜変更(増減)可能である。
例えば本変形例では、第二部位20a,20bのほかに、第二部位20c,20dを、天板サイド部6bの側面(かまち部)にそれぞれ形成する(図6を参照)。これら第二部位20c,20dは、例えば乗降動作時又は室内移動時の乗員が当接することで次第に強く押圧される(非着座状態の乗員が動きながら当接することで次第に強く押圧される)部位である。そして乗員の乗降動作時において、第二部位20c,20dが押圧されて柔軟に伸長(変形)することにより、乗員が、シートカバー6Sに極力邪魔されることなくスムーズに動くことができる。
<実施例2>
本実施例のシートクッション4は、実施例1のシートバック6とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構成等は対応する符号を付すなどして詳細な説明を省略する。
本実施例では、シートクッション4が、シート中央の天板メイン部4aと、シート側部の天板サイド部4bを有し、これら各部がシート前後に延びる(図1を参照)。なお天板メイン部4aは、シート後部からシート前部に向かうにつれて次第に幅広とされる。
またシートカバー4S(袋状)が、複数のピース(第二ピースP2〜第六ピースP6)にて形成される。そして第二ピースP2と第三ピースP3と第四ピースP4が、天板メイン部4aを被覆しつつ、この順でシート後部から前部に向けて並列配置する。また第五ピースP5と第六ピースP6が、それぞれ各天板サイド部4bを被覆する。
そして本実施例においても、成人男性である乗員CMが、乗物停止時に着座した状態を想定する。このとき基本着座位置の乗員CMがシートクッション4に腰掛けることで、乗員臀部(比較的動きの少ない乗員一部)が、専ら天板メイン部6aの後部中央側に当接する。また乗員脚部(乗員一部よりも動きの大きい乗員他部)が、天板メイン部6aの前部側に当接するとともに、ペダル操作などにてシート幅方向に適宜移動する。
そこで本実施例では、例えばヒップポイントH周りのシートカバー部分に第一部位10bを形成する。このため第一部位10bが、第二ピースP2と第三ピースP3の略全面と、第四ピースP4の後側に形成される。
また第二部位20eを、略U字状(上方視)に形成して、第二部位20eの側部を、天板メイン部4aと天板サイド部4bの間に配置する。このとき第二部位20eの側部が、第四ピースP4の両側に沿って形成されつつ、第三ピースP3側に若干はみ出す。
また第二部位20eの前部を、第四ピースP4の前部側に形成して、シート幅方向に横断状に配置する。こうして第二部位20eの前部が、天板メイン部6aの前部側(基本着座状態の乗員が動くことで次第に強く押圧される部位)に形成されて、乗員脚部に当接可能に配置する。
そして本実施例では、横Gの作用にて、乗員CMがシート側方に移動しようとする。このとき第二部位20eの側部(伸長しやすい部位)が、天板メイン部4aと天板サイド部4bの間に配置して、乗員CMの移動に伴って次第に強く押圧される。このため乗員を、第二部位20eの側部を伸長させつつ、天板メイン部4aと天板サイド部4bの間に沈み込ませることができる(ホールド性に優れるシート構成である)。
また本実施例では、ペダル操作時の乗員脚部が、天板メイン部4aの前部側でシート幅方向に移動する。このとき第二部位20eの前部(伸長しやすい部位)が、天板メイン部4a(第四ピースP4)の前部側に配置して、乗員CMの動きに伴って次第に強く押圧される。このため乗員脚部を、第二部位20eの前部を伸長させつつ(柔軟に変形させつつ)スムーズに動かすことができる。
そして本実施例では、上述の各部位(10b,20e)の一部分を、それぞれ一つのピース内に形成できる。このため各部位(10b,20e)を、天板メイン部4aの前後に跨って(これら各ピースの区分けとは無関係に)形成できる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シートカバー6Sの着座側を第一ピースP1(一つのピース)で形成する例を説明したが、実施例2のように複数のピースで形成することもできる。このときピースの個数や形状や寸法等は、シート構成に応じて適宜変更可能である。また同様にシートカバー4Sを一つのピースで形成することもできる。そして第一部位と第二部位の構成(形成位置、形成数,寸法,形状等)も、シート構成に応じて変更可能である。
(2)また本実施形態では、第一糸材Y1と第二糸材Y2を構成糸とする例を説明した。シートカバーは、第二糸材のみで形成することもでき、この場合には、各部位の編み方又は織り方等を適宜変更することで、各部位の伸縮性に差を設けることができる。
(3)また本実施形態では、シートバック6とシートクッション4の構成を例示したが、これらの構成を限定する趣旨ではない。例えばシートバックとヘッドレストを別体とすることができ、またヘッドレストを省略することもできる。またシートバックとシートクッションは、シートフレームに直接シートカバーを取付ける構成(シートパッドを省略する構成)とすることができる。
(4)また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S,6S シートカバー
4a,6a 天板メイン部
4b,6b 天板サイド部
10a,10b 第一部位
20a〜20e 第二部位
CM 乗員
P1〜P6 ピース
Y1 第一糸材
Y2 第二糸材

Claims (1)

  1. シート着座面又はシート側面をなす織物又は編物製のシートカバーを有するとともに、前記シートカバーが、複数又は単数の面状のピースからなる乗物用シートにおいて、
    少なくとも一つの前記ピースの中に、第一部位と、前記第一部位に隣接配置する第二部位とが設けられ、前記第二部位の織編組織における構成糸の交錯点が第一部位の織編組織における構成糸の交錯点よりも疎に配置されていることで、前記第二部位が前記第一部位よりも伸縮しやすくされており、
    前記第二部位が、基本着座状態の乗員が動くことで次第に強く押圧される部位又は非着座状態の乗員が動きながら当接することで次第に強く押圧される部位に設けられ、
    前記基本着座状態の乗員が動くことで次第に強く押圧される部位は、横Gを受けた乗員が動くことで次第に強く押圧されるシート着座面の側部と、乗員脚部が配置されるシートクッションのシート着座面の前部との少なくとも一方であり、
    前記非着座状態の乗員が動きながら当接することで次第に強く押圧される部位は、乗降動作時又は室内移動時の乗員が当接することで次第に強く押圧されるシート側面である乗物用シート。
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