JP2014133468A - シートベルト用ウェビング - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェビングの引き出し及び巻き戻しの際に、スルーアンカーとの摩擦抵抗が低減され、容易に引き出し又は巻き戻しをすることができるシートベルト用ウェビングを提供する。
【解決手段】スルーアンカーのウェビング挿通孔に挿通させて用いられる、帯状のシートベルト用ウェビング1であり、長手方向に延びる帯状をなし、所定厚みの第1領域15と、長手方向に延びる帯状をなし、第1領域15よりも厚い第2領域17を有し、第1領域15と第2領域17とが幅方向に並ぶように配されている。また、第2領域17の織り組織が、第1領域15の織り組織と異なることで、第2領域17を第1領域15よりも厚く構成することができる。更に、第2領域17に用いる経糸の繊度が、第1領域15に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、第2領域17を第1領域15よりも厚く構成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートベルト用ウェビングに関する。更に詳しくは、本発明は、ウェビングの引き出し及び巻き戻しの際に、スルーアンカーとの摩擦抵抗が低減され、容易に引き出し又は巻き戻しをすることができるシートベルト用ウェビングに関する。
従来、衝突時等の衝撃を緩和し、自動車及び航空機等の乗物の乗員を保護する装置としてシートベルトが知られている。例えば、3点式シートベルトでは、センターピラーの上部に設けられたスルーアンカーにウェビングが挿通され、タングプレートがバックルにロックされて、乗員の肩から胸にかけてウェビングが掛け渡される。この場合、ウェビングは、引き出し時及び巻き戻し時にスルーアンカーの挿通孔を挿通することになり、摩擦による挿通のし難さ等が懸念される。そこで、金属製のスルーアンカーの挿通孔の周囲を合成樹脂により被覆するとともに、ウェビングの折り返し部に当接する部位の周辺に、複数の凸状部を形成したスルーアンカーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このものでは、凸状部により、ウェビングとスルーアンカーとの接触面積を少なくしている。
特開平8−34313号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたスルーアンカーでは、金属製の基材にモールド成形によって合成樹脂層を設けなければならず、成形が複雑である。特に複数の凸状部を形成するために、工数が増加するばかりでなく、コスト面でも不利である。
本発明は上述の状況に鑑みてなされたものであり、ウェビングの引き出し及び巻き戻しの際に、スルーアンカーとの摩擦抵抗が低減され、容易に引き出し又は巻き戻しをすることができるシートベルト用ウェビングを提供することを目的とする。
本発明は以下のとおりである。
1.スルーアンカーのウェビング挿通孔に挿通させて用いられる、帯状のシートベルト用ウェビングであって、
長手方向に延びる帯状をなし、所定厚みの第1領域と、
長手方向に延びる帯状をなし、前記第1領域よりも厚い第2領域を有し、
前記第1領域と前記第2領域とが幅方向に並ぶように配されていることを特徴とするシートベルト用ウェビング。
2.前記第2領域の織り組織が、前記第1領域の織り組織と異なることで、前記第2領域が前記第1領域よりも厚く構成されている前記1.に記載のシートベルト用ウェビング。
3.前記第2領域の織り組織が袋織組織である前記1.又は2.に記載のシートベルト用ウェビング。
4.前記袋織組織の一面側の織布と他面側の織布との間には、柔軟性部材が収容されている前記3.に記載のシートベルト用ウェビング。
5.前記第2領域に用いる経糸の繊度が、前記第1領域に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、前記第2領域が前記第1領域よりも厚く構成されている前記1.に記載のシートベルト用ウェビング。
本発明のシートベルト用ウェビングは、長手方向に延びる帯状をなし、所定厚みの第1領域と、長手方向に延びる帯状をなし、前記第1領域よりも厚い第2領域を有する。そして、第1領域と第2領域とが幅方向に並ぶように配されている。一方、従来のシートベルト用ウェビングでは厚みが均一のため、その全面がスルーアンカーの挿通孔と接触して摩擦抵抗が大きかった。本発明のシートベルト用ウェビングでは、第1領域よりも厚い第2領域を有し、第1領域と第2領域とが幅方向に並ぶように配されているため、第2領域のみがスルーアンカーの挿通孔と接触し、第1領域はスルーアンカーの挿通孔から浮いた状態となり、摩擦抵抗が減少する。これにより、シートベルト用ウェビングを容易に引き出したり、巻き戻したりすることができる。
また、第2領域の織り組織が、第1領域の織り組織と異なることで、第2領域が第1領域よりも厚く構成されている場合は、従来からのシートベルト用ウェビングの製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビングを製造することができる。
更に、第2領域の織り組織が袋織組織である場合は、従来からのシートベルト用ウェビングの製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビングを製造することができる。
また、袋織組織の一面側の織布と他面側の織布との間に、柔軟性部材が収容されている場合は、収容される柔軟性部材の種類及び収容量等によってシートベルト用ウェビングの触感を容易に変化させることができる。
更に、第2領域に用いる経糸の繊度が、第1領域に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、第2領域が第1領域よりも厚く構成されている場合は、従来からのシートベルト用ウェビングの製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビングを製造することができる。
以下、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ後述のように詳細に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品であることを表す。
シートベルト装置全体の模式的な説明図である。 シートベルト用ウェビングの一例の斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 シートベルト用ウェビングの一例の組織図である。 その他の形態のシートベルト用ウェビングを説明するための断面図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
1.シートベルト用ウェビング(実施形態1.)
実施形態1.に係るシートベルト用ウェビング(1)が用いられるシートベルト装置(3)は特に限定されない。シートベルト装置としては、例えば図1の装置が挙げられる。
このシートベルト装置(3)では、シートベルト用ウェビング(1)は、ボディパネルのピラーの下部に取り付けられたリトラクター(5)から引き出されている。すなわち、シートベルト用ウェビング(1)の一端部にはリトラクター(5)が配置されている。
シートベルト用ウェビング(1)は、スルーアンカー(7)の挿通孔に挿通されている。シートベルト用ウェビング(1)の他端部は、アンカー(9)に取り付けられている。シートベルト用ウェビング1には、途中でタングプレート(11)が嵌められている。タングプレート(11)は、シートのバックル(13)に着脱可能に係止される。
本実施形態1.に係るシートベルト用ウェビング(1)は、上述のようにスルーアンカー(7)のウェビング挿通孔に挿通させて用いられる。このシートベルト用ウェビング(1)は、全体として帯状である。そして、シートベルト用ウェビング(1)は、長手方向に延びる帯状をなし、所定厚みの第1領域(15)と、長手方向に延びる帯状をなし、第1領域(15)よりも厚い第2領域(17)を有する。第1領域(15)と第2領域(17)とは、シートベルト用ウェビング(1)の幅方向に並ぶように配されている(図2、3、5参照)。
シートベルト用ウェビング(1)の長さは特に限定されない。通常2000−4000mm、好ましくは、3000−3700mmである。この範囲の長さであれば、リトラクター(5)に巻き取りやすく好適である。
シートベルト用ウェビング(1)の幅は特に限定されない。通常46−54mm、好ましくは、48−52mmである。この範囲の幅であれば、乗員に不快感を与えることなく、快適にシートベルトを締めることができる。
また、第1領域(15)の本数、第2領域(17)の本数は特に限定されない。例えば、第1領域(15)を2−25本とし、好ましくは5−20本とし、更に好ましくは、10〜15本とすることができる。
また、第2領域(17)を2−25本とし、好ましくは、5−20本とし、更に好ましくは、10〜15本とすることができる。例えば、第1領域(15)を10−15本とし、第2領域(17)を10−15本とした場合は、製造が容易であるとともに、スルーアンカー(7)に対する抵抗も低く抑えられるから、特に好ましい。
また、第1領域(15)の幅、第2領域(17)の幅は特に限定されない。例えば、第1領域(15)の幅は1.0−5.0mmが好ましく、1.0−3.0mmが更に好ましく、特に1.5−2.5mmが好ましい。
第2領域(17)の幅は1.0−5.0mmが好ましく、1.0−3.0mmが更に好ましく、特に1.5−2.5mmが好ましい。
また、第1領域(15)が複数存在する場合には、それぞれの幅は同一であっても異なっていてもよい。
また、第2領域(17)が複数存在する場合には、それぞれの幅は同一であっても異なっていてもよい。
また、第1領域(15)の厚み、第2領域(17)の厚みは、第1領域よりも第2領域が厚ければ、特に限定されない。例えば、第1領域(15)の厚みは0.5−1.2mmが好ましく、0.8−1.2mmが更に好ましく、特に0.9−1.1mmが好ましい。
第2領域(17)の厚みは0.8−1.5mmが好ましく、1.0−1.4mmが更に好ましく、特に1.1−1.3mmが好ましい。
また、第1領域(15)が複数存在する場合には、それぞれの厚みは同一であっても異なっていてもよい。
また、第2領域(17)が複数存在する場合には、それぞれの厚みは同一であっても異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。
なお、第1領域(15)、第2領域(17)が複数存在する場合には、第2領域(17)の中で最も薄い領域が、第1領域(15)の中で最も厚い領域よりも、厚くなる。
シートベルト用ウェビング(1)の製造に用いられる繊維としては、特に限定されず、公知の繊維を幅広く用いることができる。好ましくは、繊維としては、合成樹脂からなるフィラメントが用いられる。フィラメントとしては、マルチフィラメントとモノフィラメントとがあるが、通常、マルチフィラメントを用いることが好ましい。フィラメントの材質は特に限定されず、各種の合成樹脂からなるフィラメントを用いることができる。
合成樹脂は特に限定されないが、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、ポリアクリル系樹脂、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。合成樹脂としては、特にポリエステル系樹脂及びポリアミド系樹脂が好ましく、優れた引張強さを有するPET等のポリエステル系樹脂がより好ましい。
マルチフィラメント等の合成樹脂フィラメントの繊度は特に限定されず、適宜の繊度のマルチフィラメント等を用いることが好ましい。経糸の繊度は500−3000デシテックス、特に1500−1800デシテックスであることが好ましい。このような繊度の経糸であれば、所要の強度を有するシートベルト用ウェビングとすることができる。また、緯糸の繊度は250−1500デシテックス、特に500−1000デシテックスであることが好ましい。更に、マルチフィラメントの場合、このマルチフィラメントを構成するフィラメント数は特に限定されず、その繊度等によって設定することができるが、経糸の場合、45−300本、特に100−200本であることが好ましい。また、緯糸の場合、20−200本、特に45−130本であることが好ましい。
第2領域(17)を第1領域(15)よりも厚くする構成は特に限定されない。例えば、第2領域(17)の織り組織を、第1領域(15)の織り組織と異ならせてもよい。
具体的には、(1)第1領域を2/2綾織組織とし、第2領域を3/1,1/3袋織組織とする場合や、(2)第1領域を1/1平織組織とし、第2領域を2/2綾織組織とする場合や、(3)第1領域を1/1平織組織とし、第2領域を3/3綾組織とする場合や、(4)第1領域を2/2綾織組織とし、第2領域を4/4綾織組織とする場合等が挙げられる。これらの場合には、シートベルト用ウェビング1の全体で経糸及び緯糸の材質、繊度等が同じであっても、織り組織のみによって、厚みを変化させることができる。
特に、第2領域(17)の織り組織が袋織組織である場合は、従来からのシートベルト用ウェビングの製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビングを製造することができる。
また、第2領域(17)の織り組織が袋織組織である場合には、袋織組織の一面側の織布と他面側の織布との間には、柔軟性部材が収容されている形態を採用することができる。この場合に収容する柔軟性部材は特に限定されず、種々の部材が採用される。柔軟性部材が収容されている場合は、収容される柔軟性部材の種類及び収容量等によってシートベルト用ウェビング(1)の触感を容易に変化させることができる。柔軟性部材としては、特に限定されないが、例えば、モノフィラメント糸、捲縮糸、中空断面糸、マルチフィラメント糸等が挙げられる。
2.シートベルト用ウェビング(実施形態2.)
次に、実施形態2.に係るシートベルト用ウェビングについて説明する。なお、本実施形態2.のシートベルト用ウェビング(1)において、上記実施形態1.のシートベルト用ウェビング(1)と略同じ構成については詳説を省略する。また、略同じ構成部位には同符号を付する。
本実施形態2.に係るシートベルト用ウェビング(1)では、第2領域(17)を第1領域(15)よりも厚くする構成として、第1領域(15)に用いる経糸の繊度と、第2領域(17)に用いる経糸の繊度とを異ならせる形態とする。すなわち、第2領域(17)に用いる経糸の繊度が、第1領域(15)に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、第2領域(17)が第1領域(15)よりも厚く構成されている形態とすることができる。
具体的には、例えば、第1領域(15)の経糸を500−1500デシテックスとし、第2領域(17)の経糸を1000−1800デシテックスとすることができる。好ましくは、第1領域(15)の経糸が700−1300デシテックスであり、第2領域(17)の経糸が1500−1800デシテックスである。
このように、第1領域(15)に用いる経糸の繊度と、第2領域(17)に用いる経糸の繊度とを異ならせる構成とする場合には、従来からのシートベルト用ウェビングの製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビングを製造することができる。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
<実施例1>
(1)シートベルト用ウェビングの構成
本実施例に係るシートベルト用ウェビング1は、図1に示すように、スルーアンカー7のウェビング挿通孔に挿通させて用いられる。このシートベルト用ウェビング1は、図2に示すように全体として帯状である。また、幅は50mmである。シートベルト用ウェビング1は、図2に示すように、長手方向に延びる第1領域15と、長手方向に延びる第2領域17を有する。第1領域15と第2領域17とは、シートベルト用ウェビング1の幅方向に並ぶように配されている。本実施例では、第2領域17は12本であり、第1領域は13本である。第1領域15の幅はそれぞれ2mmであり、第2領域17の幅はそれぞれ2mmである。また、第1領域15の厚みはそれぞれ1.0mmであり、第2領域17の厚みはそれぞれ1.2mmである。
また、第1領域15及び第2領域17は共に、経糸として、PET樹脂からなる1670デシテックスのマルチフィラメント(144本)を用いた。また、第1領域15及び第2領域17は共に、緯糸として、PET樹脂からなる700デシテックスのマルチフィラメント(96本)を用いた。
図3、4に示すように第1領域15は、2/2綾織組織とし、第2領域17は袋織組織とした。
(2)シートベルト用ウェビングの作用効果
本実施例のシートベルト用ウェビング1では、第1領域15よりも厚い第2領域17を有し、第1領域15と第2領域17とが幅方向に並ぶように配されているため、第2領域17のみがスルーアンカーの挿通孔と接触し、第1領域15はスルーアンカーの挿通孔から浮いた状態となり、摩擦抵抗が減少する。これにより、リトラクター5からシートベルト用ウェビング1を容易に引き出したり、巻き戻したりすることができる。
また、本実施例では、モールド成形等をした特殊なスルーアンカー7を用いる必要がなく、通常のスルーアンカー7を用いても、リトラクター5からシートベルト用ウェビング1を容易に引き出したり、巻き戻したりすることができる。
また、第1領域15の織り組織が2/2綾織組織であり、第2領域17の織り組織が袋織組織であるので、従来からのシートベルト用ウェビング1の製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビング1を製造することができる。
また、本実施例のシートベルト用ウェビング1では、複数の第2領域17が帯状に長手方向に延びており、模様となっているために意匠性が高い。すなわち、通常のシートベルト用ウェビング1は、幅方向に平坦な厚みのものであるが、本実施例のものでは、複数の第2領域17が突部となって長手方向に延びており、これが縦縞模様となっているために意匠性が高い。
また、本実施例のシートベルト用ウェビング1では、薄い第1領域15が幅方向の両端に位置するため、スルーアンカー7により引っ掛かり難くなり、リトラクター5からシートベルト用ウェビング1を容易に引き出したり、巻き戻したりすることができる。
<実施例2>
次に、本実施例2に係るシートベルト用ウェビング1について説明する。なお、本実施例2のシートベルト用ウェビング1において、上記実施例1のシートベルト用ウェビング1と略同じ構成部位には同符号を付けて詳説を省略する。
(1)シートベルト用ウェビングの構成
本実施例に係るシートベルト用ウェビング1は、図2に示すように全体として帯状である。また、シートベルト用ウェビング1の幅は50mである。シートベルト用ウェビング1は、図2に示すように、長手方向に延びる第1領域15と、長手方向に延びる第2領域17を有する。第1領域15と第2領域17とは、シートベルト用ウェビング1の幅方向に並ぶように配されている。本実施例では、第2領域17は12本であり、第1領域15は13本である。第1領域15の幅はそれぞれ2mmであり、第2領域17の幅はそれぞれ2mmである。また、第1領域15の厚みはそれぞれ1.0mmであり、第2領域17の厚みはそれぞれ1.2mmである。
そして、図5に示すように、第1領域15は、経糸として、PET樹脂からなる1100デシテックスのマルチフィラメント(96本)を用いた。第2領域17は、経糸として、PET樹脂からなる1670デシテックスのマルチフィラメント(144本)を用いた。また、第1領域15及び第2領域17は共に、緯糸として、PET樹脂からなる700デシテックスのマルチフィラメント(96本)を用いた。
そして、図5に示すように第1領域15及び第2領域17はともに2/2綾織組織とした。
(2)シートベルト用ウェビング1の作用効果
実施例2のシートベルト用ウェビング1では、第2領域17に用いる経糸の繊度が、第1領域15に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、第2領域17が第1領域15よりも厚く構成されている。そのため、実施例1の場合と同様に、リトラクター5からシートベルト用ウェビング1を容易に引き出したり、巻き戻したりすることができ、モールド成形等をした特殊なスルーアンカー7を用いる必要もない。また、このシートベルト用ウェビング1は、従来からのシートベルト用ウェビング1の製織装置をほぼそのまま用いることができる。そのため、比較的容易にシートベルト用ウェビング1を製造することができる。
実施例1、2では、第2領域17は12本であり、第1領域15は13本であることとしたが、この本数に限定されない。
実施例1では、袋織組織の一面側の織布と他面側の織布との間は、何も収容されていないものとしたが、この間に例えばウレタン樹脂からなるモノフィラメントを収容してもよい。ここにモノフィラメントを収容することで、シートベルト用ウェビング1の触感を変えることができ、高級感を向上させることができる。
実施例1、2では、シートベルト用ウェビング1の長さは3500mmであり、幅は50mmとしたが、これに限らず、シートベルト用ウェビング1を搭載する乗り物に応じて適宜調整できる。また、第1領域15の幅はそれぞれ2mmであり、第2領域17の幅はそれぞれ2mmとしたが、シートベルト用ウェビング1を搭載する乗り物に応じて適宜調整できる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
容易に引き出し又は巻き戻しをすることができるシートベルト用ウェビングに関する技術として広く利用される。
1;シートベルト用ウェビング、3;シートベルト装置、5;リトラクター、7;スルーアンカー、9;アンカー、11;タングプレート、13;バックル、15;第1領域、17;第2領域。

Claims (5)

  1. スルーアンカーのウェビング挿通孔に挿通させて用いられる、帯状のシートベルト用ウェビングであって、
    長手方向に延びる帯状をなし、所定厚みの第1領域と、
    長手方向に延びる帯状をなし、前記第1領域よりも厚い第2領域を有し、
    前記第1領域と前記第2領域とが幅方向に並ぶように配されていることを特徴とするシートベルト用ウェビング。
  2. 前記第2領域の織り組織が、前記第1領域の織り組織と異なることで、前記第2領域が前記第1領域よりも厚く構成されている請求項1に記載のシートベルト用ウェビング。
  3. 前記第2領域の織り組織が袋織組織である請求項1又は2に記載のシートベルト用ウェビング。
  4. 前記袋織組織の一面側の織布と他面側の織布との間には、柔軟性部材が収容されている請求項3に記載のシートベルト用ウェビング。
  5. 前記第2領域に用いる経糸の繊度が、前記第1領域に用いる経糸の繊度よりも大きいことで、前記第2領域が前記第1領域よりも厚く構成されている請求項1に記載のシートベルト用ウェビング。
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