JP2012126266A - シート - Google Patents

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文敏 赤池
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Abstract

【課題】クッションパッドへのシートカバーの取り付けと同時に、ヒータが有する導電糸への給電のための導通を図ることができるシートを提供する。
【解決手段】クッションパッド1と、シートカバー2とを備えるシート100であって、クッションパッド1には、溝部13が形成されており、溝部13には、シートカバー2の一部が引き込まれているとともに、溝部13と一部とは、面ファスナにより係止されており、面ファスナのシートカバー側の片方41には、ヒータと導通した第1の導線が露出しており(ループ411)、面ファスナのクッションパッド側の片方42には、第2の導線が露出しており(フック421)、溝部13と一部とが、面ファスナにより係止されることにより、第1の導線と第2の導線とが導通可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、シート、特に車両用シートに関する。更に詳しく言えば、本発明は、シートを構成するクッションパッドにシートカバーを取り付けるときに、取付手段として導電性を有する面ファスナを用いることにより、取り付けとともに、ヒータを構成する導電糸への給電のための導通を図ることができるシートに関する。
従来、シート、特に車両用シートでは、クッションパッドに設けられた溝部内に、シートカバーの側端部が引き込まれ、この側端部に係止されたワイヤーが、溝部底部に張り渡された固定用ワイヤーにCリング等の掛止具によって掛け止められ、シートカバーがクッションパッドに張設された構造が知られている。
また、着座した人を暖めるためのヒータを有する車両用シートも知られている。このようなシートでは、シートカバーにヒータ部材が付設され、又はクッションパッドにヒータ部材が載置され、ヒータ部材に給電するための配線は、クッションパッドに設けられた溝部内に敷設されていることが多い。そして、ヒータ部材を有する従来の車両用シートでは、通常、クッションパッドにシートカバーを取り付ける工程と、ヒータ部材が有する導電糸と、給電のための配線とを接続する工程との2工程を必須の工程としている。
更に、導電性を有する面ファスナとして、導電性を有するテープ状等の基体と、この基体に根元部を埋設して立設させた特定の形態の接触導体群とを備え、接触状態が安定して保たれ、電気接続信頼性の高い導電性面ファスナが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、シートヒータが組み込まれた従来の車両用シートの具体例として、表皮カバーを取り付けるための吊りワイヤーと固定のためのワイヤーとを、掛けリングにより掛け止めるとともに、吊込溝の底部に配線が敷設された座面ヒータ内蔵車両シートが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−299506号公報 特開2010−206号公報
しかし、特許文献1に記載された導電性面ファスナでは、接触状態が安定して保たれ、電気接続信頼性は高いかもしれないが、基体と接触導体群との間の機械的強度が低いことが懸念される。また、特許文献1には、シート、特に車両用シートにおけるクッションパッドとシートカバーとの取り付けに面ファスナを用いることは記載されていない。更に、特許文献2に記載された座面ヒータ内蔵車両シートでは、表皮カバーを取り付ける工程と、給電のための配線を接続する工程とが別工程として必要であるとともに、各々の工程における作業も繁雑である。
本発明は、前記の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、シートを構成するクッションパッドにシートカバーを取り付けるときに、取付手段として導電性を有する面ファスナを用いることにより、取り付けとともに、ヒータを構成する導電糸への給電のための導通を図ることができるシートを提供することを課題とする。
本発明は以下のとおりである。
1.クッションパッドと、前記クッションパッドを被覆し、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、
前記クッションパッドには、溝部が形成されており、
前記溝部には、前記シートカバーの一部が引き込まれているとともに、
前記溝部と前記一部とは、面ファスナにより係止されており、
前記面ファスナの前記シートカバー側の片方には、前記ヒータと導通した第1の導線が露出しており、
前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方には、第2の導線が露出しており、
前記溝部と前記一部とが、前記面ファスナにより係止されることにより、前記第1の導線と前記第2の導線とが導通可能となることを特徴とするシート。
2.前記面ファスナの前記シートカバー側の片方、又は前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方は、織物で構成されており、
前記織物は、前記第1の導線又は前記第2の導線と、非導線とが織られた原織物に熱をかけ前記非導線を収縮させて、前記第1の導線又は前記第2の導線のみを表面に突出させてループ状にしたものである前記1.に記載のシート。
3.前記溝部の内側面において、前記シートカバーの前記一部が係止されている前記1.又は2.に記載のシート。
4.前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方は、前記クッションパッドを成形する際に成形型内で一体的に取り付けられている前記1.乃至3.のうちのいずれか1項に記載のシート。
本発明のシートでは、クッションパッドへのシートカバーの取り付けと同時に、ヒータを構成する導電糸と、電源から給電するためのワイヤーハーネス等の配線とを電気的に接続することができ、取付構造が極めて簡易である。
また、面ファスナのシートカバー側の片方、又は面ファスナのクッションパッド側の片方は、織物で構成されており、織物は、第1の導線又は第2の導線と、非導線とが織られた原織物に熱をかけ非導線を収縮させて、第1の導線又は第2の導線のみを表面に突出させてループ状にしたものである場合は、シートカバーの取り付け、及び導電糸と配線との導通に兼用される面ファスナの片方を、効率よく、且つ安価に作製することができ、コスト面でも有利である。
更に、溝部の内側面において、シートカバーの一部が係止されている場合は、面ファスナの、クッションパッド側の片方と、シートカバー側の片方とがより大きな係合力によって係止されるため、シートカバーがずれてしまうことがなく、優れた外観及び実用性を有するシートとすることができる。
また、面ファスナのクッションパッド側の片方が、クッションパッドを成形する際に成形型内で一体的に取り付けられている場合は、面ファスナの片方をクッションパッドに別工程で取り付ける必要がなく、且つこの片方がクッションパッドにより強固に取り付けられ、固定される。
着座部とサイド部との境界部に溝部が形成されているクッションパッドの一例の斜視図である。 着座部用カバー材とサイド部用カバー材とが縫い合わされてなり、ヒータを有するシートカバーの一例の斜視図である。 シートカバーの一部が引込部としてクッションパッドの溝部に引き込まれ、面ファスナにより溝部に係止され、固定されている本発明のシートの一例の断面図である。 図3の、(a)シートカバーの引込部と、(b)面ファスナの片方が取り付けられたクッションパッドの溝部の、各々を拡大した係止前の断面図である。 図4の、シートカバーの引込部をクッションパッドの溝部に係止し、固定した取付構造を拡大した断面図である。 面ファスナのうちのループを有する片方を作製するための導線と非導線とを用いて織られた織物の斜視図である。 図6の織物に熱をかけ、非導線を収縮させ、収縮しない導線をループ状に突出させて形成した面ファスナの片方の斜視図である。 図7の面ファスナの片方がシートカバーの側端部に取り付けられた様子を説明するための斜視図である。
以下、本発明を図1〜8を参照しながら詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明のシート(図3のシート100参照)は、溝部(図1、3等の溝部13参照)が形成されたクッションパッド(図1、3のクッションパッド1参照)と、クッションパッド1を被覆し、ヒータ(図8の導電糸3参照)を有するシートカバー(図2、3等のシートカバー2参照)とを備え、クッションパッド1の溝部13とシートカバー2の一部(図2の引込部23参照)とが、面ファスナにより係止されており、面ファスナのシートカバー側の片方(図4、5の面ファスナのシートカバー側の片方41参照)には、ヒータと導通した第1の導線(図4、5のループ411を形成している導線参照)が露出しており、面ファスナのクッションパッド側の片方(図4、5の面ファスナのクッションパッド側の片方42参照)には、第2の導線(図4、5のフック421を形成している導線参照)が露出しており、面ファスナの一方と他方とを係合させることにより、第1の導線と第2の導線とが導通可能となる(図5の取付構造4参照)。
前記のような構成のシート100とすることにより、クッションパッド1へのシートカバー2の取り付けと同時に、面ファスナ(41、42)を介して、エレクトロニックコントロールユニット(ECU)等からの電力をヒータ(導電糸3)に給電し、発熱させ、昇温させることができる。
前記「クッションパッド1」の材質、形状、寸法等は特に限定されない。このクッションパッド1は、通常、各種の合成樹脂を用いてなる発泡体により構成される。合成樹脂は特に限定されず、ポリウレタン樹脂、及びポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂などが挙げられる。また、例えば、車両用シートでは、ポリウレタン発泡体からなるクッションパッド1が用いられることが多い。
クッションパッド1に形成される前記「溝部13」は、シートカバー2の一部(引込部23)を引き込み、面ファスナにより係止し、固定することができればよく、溝部13の横断面の形状、個数及び形成される位置等は特に限定されない。この溝部13の横断面の形状としては、例えば、略長方形(図1、3等の溝部13参照)、略正方形状、略台形状、略U字形状等が挙げられる。また、溝部13の平面形状は直線状であることが好ましく、特に必要でなければ屈曲させないことが好ましい。
更に、溝部13の個数は、シートカバー2の全体を、大きなずれ等を生じることなく、クッションパッド1に被覆させ、張設させることができる限り、少ないことが好ましい。また、溝部13は、着座した人が違和感を感じることのない位置に形成されることが好ましい。シート、例えば、車両用シートのクッションパッド1等では、着座部(図1、3の着座部11参照)と、サイド部(図1、3のサイド部12参照)とがあるが、溝部13は、通常、着座部11とサイド部12との境界部に形成される。
クッションパッド1を被覆し、ヒータを有する前記「シートカバー2」の材質、形態等は特に限定されない。このシートカバー2は、例えば、織物、編物、皮革、合成皮革等を用いて作製することができ、これらのうちの1種のみからなるシートカバー2でもよく、2種以上を併用したシートカバー2であってもよい。また、シートカバー2がヒータとして機能する導電糸3を有する場合は、シートカバー2として、通常、経糸及び緯糸のうちの少なくとも一方の一部に導電糸3が織り込まれた織物が用いられる。
更に、シートカバー2は、その全体が一体に形成されていてもよく、複数の同質又は異質のカバー材が、縫い合わせ等の方法で一体とされていてもよい。例えば、クッションパッド1の着座部11を被覆する着座部用カバー材(図2、3の着座部用カバー材21参照)と、サイド部を被覆するサイド部用カバー材(図2、3のサイド部用カバー材22参照)とを有し、これらの各々の側端部が縫い合わされて(図2、4、5の縫合部2a参照)形成されたシートカバー2が多用されている。この場合、着座部用カバー材21とサイド部用カバー材22のそれぞれの材質は、同じでもよく、異なっていてもよい。尚、導電糸3が織り込まれた織物を使用するときは、この織物は着座部用カバー材21として用いられ、その両側端部に、他の材質のサイド部用カバー材22が縫い合わされたシートカバー2であることが多い。
また、シートカバー2には、その一部をクッションパッド1の溝部13に引き込んで係止するための引込部23が設けられている。この引込部23は、シートカバー2の任意の箇所に設けることができるが、前記のように、複数のカバー材を縫い合わせてなるシートカバー2では、縫合部が引込部となることか多い。特に着座部用カバー材21とサイド部用カバー材22とを有するシートカバー2では、通常、縫合部2aの近傍及びそれより先端側が引込部23となる。縫合部2aは重ね合わされた2枚のカバー材が縫い合わされているため、縫合部2a上に人が着座した場合、違和感があるが、縫合部2aを引込部23とすることで、着座感に優れたシートとすることができる。
シートカバー2が有する前記「ヒータ」は、織物からなるシートカバー2の経糸及び緯糸のうちの少なくとも一方の一部として織り込まれた導電糸3により構成することができる。また、導電糸が織り込まれた織物等からなるヒータが、シートカバー2の基体となる織物などに、溶着、接着剤による接合等の方法により貼着された構成であってもよい。更に、いずれの形態であっても、織物等の組織、用いられる導電糸及び非導電糸の材質等は特に限定されないが、ヒータはシートの着座部に位置しているため、着座したときに容易に変形するとともに、着座した人の重量に耐えられる引張強さ及び圧縮強さ等を有している必要がある。
クッションパッド1に形成された溝部13と、シートカバー2の一部(引込部23)とを係止するための前記「面ファスナ41、42」は、シートカバー側の片方(図4、5のシートカバー側の片方41参照)と、クッションパッド側の片方(図4、5のクッションパッド側の片方42参照)とを有している。また、前記「シートカバー側の片方41」には、ヒータを構成する導電糸3と導通した第1の導線が係止片[ループ又はフックであることが多い(図4、5のループ411参照)]として露出している。
ヒータを構成する導電糸3と第1の導線とを導通させる方法は特に限定されない。例えば、着座部用カバー材21に導電糸3が織り込まれている場合、その側端部に、シートカバー側の片方41を、導電糸3と第1の導線とが接触した状態で取り付け、導通させることができる。また、この側端部と、サイド部用カバー材22の側端部とを縫い合わせ(縫合部2a)、クッションパッド1の溝部13に引き込んで係止するための引込部23とすることができる(図2の引込部23参照)。
更に、シートカバー2の基体となる織物などに、ヒータが、溶着、接着剤による接合等の方法により貼着された構成であるときは、ヒータと基体との各々の幅方向の寸法を略同じとし、その側端部と、サイド部用カバー材22の側端部とを縫い合わせ(縫合部2a)、引込部23とすることができる。いずれの導通方法であっても、導電糸3と第1の導線とを確実に導通させることができ、引込部23に、押圧する方向又は引っ張る方向の応力が加わったときの導通不良が防止される、又は少なくとも導通不良が抑えられる。
また、前記「クッションパッド側の片方42」には、第2の導線が係止片[前記と同様にループ又はフックであることが多い(図4、5のフック421参照)]として露出している。更に、シートカバー側の片方41とクッションパッド側の片方42の各々の係止片が互いに係合されることにより、クッションパッド1の溝部13とシートカバー2の一部(引込部23)とが係止されるとともに、第1の導線と第2の導線とが接触し、導通される。また、第2の導線は、ワイヤーハーネス等の電線を介してECUなどに接続されており、ヒータを構成する導電糸3に給電され、導電糸3が発熱し、シートカバー2(特に着座部用カバー材21)を昇温させることができる。
前記「第1の導線及び第2の導線」は、ECU等から給電された電力を、ヒータを構成する導電糸3に供給し、発熱させることができればよく、その材質及び線径等は特に限定されない。第1及び第2の導線としては、銅、アルミニウム、銀等の金属、及び銅合金、アルミニウム合金等の合金からなる導線を用いることができ、低コスト、高導電率であるため、銅、アルミニウムからなる導線、特に銅からなる導線が好ましい。また、導線の線径は、100〜2000μmとすることができ、500〜1500μm、特に500〜1000μmであることが好ましい。線径が100〜2000μm、特に500〜1000μmであれば、ヒータを構成する導電糸3に給電するための電線等を直接カシメることができるため好ましい。更に、第1及び第2の導線の各々の材質、線径は同じでもよく、異なっていてもよい。
面ファスナは、それぞれ係止片を有する一方と他方とにより構成されるが、係止片としては、一方がループであり、他方がフックであることが多い。ループを有する面ファスナ部材としては、例えば、長繊維ウェブと熱接着用長繊維ウェブとを、三次元に交絡させ、その後、交絡した繊維同士を部分的に熱接着してなる一般的な部材を用いることができる。一方、フックを有する面ファスナ部材としては、例えば、射出ノズルと、表面にフック形状の凹部を有するダイスホイールとを備える通常の装置を用いてなる部材を使用することができる。
また、係止片の形状はループとフックとに限られず、係止可能である各種の係止片を有する面ファスナを用いることもできる。また、片方の部材にループとフックとが併設された面ファスナも提供されており、このような面ファスナを用いることもできる。シートカバー側の片方41、及びクッションパッド側の片方42としては、前記のように、一方がループを有し、他方がフックを有することが多いが、ループとフック、又は係止可能な対となる係止片が、一方の部材に併設された面ファスナ部材を用いることもできる。
更に、シートカバー側の片方41、又はクッションパッド側の片方42として、織物(図6の原織物7参照)を加工した面ファスナ部材を用いることもできる。加工に用いる原織物7としては、第1の導線又は第2の導線(図6の原織物7において経糸71として織り込まれている導線711参照)と、非導線(図6の原織物7において経糸71として織り込まれている非導線712及び緯糸として織り込まれている非導線72参照)とが織られた原織物7を用いることができる。
また、この原織物7に熱をかけ非導線712、72を収縮させて、収縮しない第1の導線又は第2の導線(導線711)を原織物7の表面に突出させてループ状(図7、8の基部82上に形成されたループ状突起81参照)にした部材、即ち、原織物7を加熱加工してなる部材を面ファスナの片方(図7の面ファスナ用部材8参照)として用いることができる。この原織物7を加工してなる特定の構造の面ファスナ用部材8は、シートカバー側の片方41として用いることができ(図8参照)、クッションパッド側の片方42として用いることもできる。
更に、面ファスナのクッションパッド側の片方42は、溝部13の内部に取り付けられておればよく、溝部13の壁面のうちの側面に取り付けられていてもよく、底面に取り付けられていてもよいが、側面に取り付けられていることが好ましい。即ち、クッションパッド1の溝部13の内側面において、シートカバー2の一部(引込部23)がクッションパッド1の溝部13に係止されていることが好ましい。このような形態であれば、ループとフック等の対となる係止片の各々が引張方向(係合が外れる方向)ではなく、この引張方向と所定の角度をもって係合される。そのため、面ファスナの部材間をより強固に係合させることができ、その結果、クッションパッド1の溝部13とシートカバー2の一部(引込部23)とをより強固に係止させることができる。
また、面ファスナのクッションパッド側の片方42は、クッションパッド1の溝部13の内面、特に側面に、面ファスナの係止片間の係合力を超えて強固に取り付けられておればよく、取り付けの方法は特に限定されない。例えば、クッションパッド1を成形する際に成形型内で一体的に取り付けられていてもよいし、溶着及び接着剤等を用いた接合等により取り付けられていてもよいが、成形型内で一体的に取り付けられていることが好ましい。このようにすれば、クッションパッド側の片方42をクッションパッド1の溝部13の内面により強固に取り付けることができるとともに、別工程で部材を取り付けるときと比べて、工数を減らすことができる。
尚、前述の記載は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく、説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施形態を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、寧ろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は、着座した人を下方から暖めることができるシート、特に車両、特に乗用車のシートの技術分野において利用することができる。
100;シート(車両用シートクッション)、1;クッションパッド、11;着座部、12;サイド部、13溝部、2;シートカバー、21;着座用カバー材、22;サイド用カバー材、23;引込部、2a;縫合部、3;導電糸、4;取付構造、41;面ファスナのシートカバー側の片方、411;ループ、42;面ファスナのクッションパッド側の片方材、421;フック、5;シートカバー固定用ワイヤー、6;シートフレーム、7;原織物、71;経糸、711;導線、712;非導線、72;緯糸、8;面ファスナ用部材、81;ループ状突起、82;基部。

Claims (4)

  1. クッションパッドと、前記クッションパッドを被覆し、ヒータを有するシートカバーと、を備えるシートであって、
    前記クッションパッドには、溝部が形成されており、
    前記溝部には、前記シートカバーの一部が引き込まれているとともに、
    前記溝部と前記一部とは、面ファスナにより係止されており、
    前記面ファスナの前記シートカバー側の片方には、前記ヒータと導通した第1の導線が露出しており、
    前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方には、第2の導線が露出しており、
    前記溝部と前記一部とが、前記面ファスナにより係止されることにより、前記第1の導線と前記第2の導線とが導通可能となることを特徴とするシート。
  2. 前記面ファスナの前記シートカバー側の片方、又は前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方は、織物で構成されており、
    前記織物は、前記第1の導線又は前記第2の導線と、非導線とが織られた原織物に熱をかけ前記非導線を収縮させて、前記第1の導線又は前記第2の導線のみを表面に突出させてループ状にしたものである請求項1に記載のシート。
  3. 前記溝部の内側面において、前記シートカバーの前記一部が係止されている請求項1又は2に記載のシート。
  4. 前記面ファスナの前記クッションパッド側の片方は、前記クッションパッドを成形する際に成形型内で一体的に取り付けられている請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載のシート。
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