JP5633379B2 - ヒータ付きシートカバー - Google Patents

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Description

本発明は、ヒータ付きシートカバーに関する。更に詳しくは、ヒータへ通電するためのワイヤーハーネスの位置を規制することにより、シートカバーのクッションパッドへの取り付けなど、取り扱いが容易となるヒータ付きシートカバーに関する。
従来より、冬期等の寒冷時に座面を暖めて着座者の快適性を向上させるためのヒータを備えるシートが知られている。このようなシートとしては、例えば、車両、特に乗用車のシートにおいて、ヒータを有するシートカバーでクッションパッドを被覆するシートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−307190号公報
しかしながら、上記特許文献1では、ヒータへ通電するためのワイヤーハーネスの位置が規制されていないので、取り扱いが不便である、といった問題があった。また、ワイヤーハーネスが位置規制されていないため、シートカバーをシートのクッションパッドに取り付ける際に、ワイヤーハーネスを挟み込んでしまう可能性がある、といった問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ヒータへ通電するためのワイヤーハーネスの位置を規制することにより、シートカバーのクッションパッドへの取り付けなど、取り扱いが容易となるヒータ付きシートカバーを提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、溝部を有するクッションパッドを被覆するための、ヒータを有するヒータ付きシートカバーであって、前記クッションパッドの前記溝部に引き込まれた引込部を備え、前記引込部は、前記溝部の長さ方向に沿う形態で前記溝部に引き込まれており、前記引込部には、前記ヒータに電気的に接続されたワイヤーハーネスを収納するための収納部材が取り付けられており、前記収納部材内に前記ワイヤーハーネスが収納されており、
前記収納部材の収納空間は、開放状態と閉鎖状態とが切り替え可能とされていることを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項において、前記収納部材は、その一端部が、前記引込部に固定された布状体であり、前記収納部材の他端部は、前記引込部に、又は前記収納部材の前記他端部以外の部位に、面ファスナにより着脱可能に取り付けられていることを要旨とする。
本発明のヒータ付きシートカバーによると、クッションパッドの溝部に引き込まれた引込部に収納部材を取り付けるようにし、この収納部材に、ヒータに電気的に接続されたワイヤーハーネスを収納するようにしている。このような構成により、ワイヤーハーネスの位置が規制されるので、ワイヤーハーネスの取り扱いが容易である。また、ワイヤーハーネスの位置が規制されているので、シートカバーをクッションパッドに取り付ける際に、ワイヤーハーネスを挟み込んでしまうことを防ぐことができ、シートカバー自体の取り付け作業が良好となる。
また、前記収納部材の収納空間は、開放状態と閉鎖状態とが切り替え可能とされており、収納部材を引込部に取り付けたあとで、ワイヤーハーネスを収納部材に収納することができるので、ワイヤーハーネスの取り扱いがより容易となる。
更に、前記収納部材は、その一端部が、前記引込部に固定された布状体であり、前記収納部材の他端部は、前記引込部に、又は前記収納部材の前記他端部以外の部位に、面ファスナにより着脱可能に取り付けられている場合は、収納部材の収納空間の開放状態と閉鎖状態との切り替えが容易であるので、ワイヤーハーネスの位置規制をより容易に行うことができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本実施例に係るヒータ付きシートカバーを備えるシートを示す縦断面図である。 本実施例に係るシートのシートカバーを示す一部断面斜視図である。 本実施例に係るシートのクッションパッドを示す一部断面斜視図である。 本実施例に係る引込部の溝部への係止を説明するための説明図である。 本実施例に係る引込部を説明するための説明図である。 本実施例に係るヒータ付きシートカバーの作用を説明するための説明図である。 他の実施形態に係るヒータ付きシートカバーを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るヒータ付きシートカバーを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るヒータ付きシートカバーを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るヒータ付きシートカバーを説明するための説明図である。 他の実施形態に係るヒータ付きシートカバーを説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係るヒータ付きシートカバーは、溝部(23)を有するクッションパッド(2)を被覆するための、ヒータ(H)を有するヒータ付きシートカバー(1)であって、クッションパッドの溝部に引き込まれた引込部(13)を備え、引込部は、溝部の長さ方向に沿う形態で溝部に引き込まれており、引込部には、ヒータに電気的に接続されたワイヤーハーネス(5)を収納するための収納部材(4,41)が取り付けられており、この収納部材内にワイヤーハーネスが収納されていることを特徴とする(例えば、図1等参照)。
上記ヒータ付きシートカバーの構造、大きさ、形状、材質等は特に問わない。このヒータ付きシートカバーは、例えば、織物、編物、皮革、合成皮革等からなることができる。また、ヒータ付きシートカバーは、これらのうち1種又は2種以上の組合せであってもよい。
上記ヒータの構成、シートカバーへの取付形態等は特に問わない。上記ヒータとしては、例えば、(i)シートカバーと一体に形成されたヒータであって、シートカバーを構成する糸の一部を、通電することにより発熱する導電糸からなるヒータ(例えば、図2等参照)や、(ii)シートカバーと別体に形成された面状のヒータであって、接着、縫製等によりシートカバーに取り付けられたヒータ(例えば、図11等参照)等であることができる。
上記ワイヤーハーネスは、上記ヒータに電気的に接続されており、このワイヤーハーネスにより上記ヒータは通電可能とされている。上記ワイヤーハーネスの上記ヒータへの接続形態は特に問わなが、例えば、ワイヤーハーネスが、後述する導電部材等の他部材を介してヒータに接続されている形態や、ワイヤーハーネスがヒータに直接接続されている形態等を挙げることができる。
上記ヒータ付きシートカバーは導電部材(14)を有することができる(例えば、図2、5等参照)。この導電部材は、通常、上記ヒータと導通している。上記導電部材としては、例えば、構成糸の一部として導電糸が用いられている導電性布帛であることができる。また、上記導電部材は、上記引込部に設けられていてもよいし(例えば、図2、5等参照)、ヒータ付きシートカバーの引込部以外の部分であって、着座面と反対の面側に設けられていてもよい。
上記引込部の構成、引込形態等は特に問わない。この引込部は、通常、上記溝部の長さ方向に延設されている。また、この引込部には、上記収納部材が取り付けられている。
上記収納部材の構造、大きさ、形状、材質等は特に問わない。この収納部材により、上記ワイヤーハーネスを収納するための収納空間(4A)が形成される。また、上記収納部材は、例えば、その収納空間が、開放状態及び閉鎖状態の2つの状態を切り替え可能とされていることができる(例えば、図5、6等参照)。上記収納部材は、その両端部が上記引込部に固定されていてもよいが、収納部材の一端部(4B)が上記引込部に固定されており、他端部(4C)が上記引込部又は上記収納部材の上記他端部以外の部位に着脱可能に取り付けられている形態であることが好ましい。これにより、上述の開放状態及び閉鎖状態の2つの状態の切り替えが容易となり、ワイヤーハーネスを容易に収納することができるからである。
本実施形態に係るヒータ付きシートカバーは、例えば、上記収納部材は、その一端部が、上記引込部に固定された布状体であり、上記収納部材の他端部は、上記引込部に、又は上記収納部材の上記他端部以外の部位に、面ファスナ(9)により着脱可能に取り付けられている形態であることができる(例えば、図6、7、8、9、10等参照)。上記面ファスナは、一方の面ファスナ部材(91)に、係止片としてのフック(91A)を有し、他方の面ファスナ部材(92)に、係止片としてのループ(92A)を有し、これらフックとループとを係止、係脱させることにより、2つの面ファスナ部材を着脱可能に設けられていることができる。また上記面ファスナは、上述した一般的な面ファスナに限られず、周知、公知の種々の面ファスナとすることができる。
例えば、上記面ファスナは、一方の面ファスナ部材として、フックと基部とが成形型により一体成形された樹脂製の面ファスナ部材を備えるとともに、他方の面ファスナ部材として、上記フックと係止及び係脱が可能なループを有する面ファスナ部材を備える面ファスナ(例えば、図7等参照)であってもよい。また、上記面ファスナは、例えば、両方の面ファスナ部材にフックとループとが併設された面ファスナであってもよいし、これらフックとループに限られず、係止可能な各種形状の係止片を有する面ファスナであってもよい。
上記面ファスナ部材は、上記収納部材や上記引込部、上記導電部材等の部材に接着、縫製等により取り付けられていてもよいし、係止片が一体に設けられた上記収納部材や上記引込部、上記導電部材等の部材を面ファスナ部材としてもよい。
上記引込部には、例えば、上記ヒータ付きシートカバーを上記クッションパッドに取り付けるための係止部材が配設されていることができる。このヒータ付きシートカバー側に設けられる係止部材と、後述するクッションパッドの溝部側に設けられる係止部材と、により、ヒータ付きシートカバーがクッションパッドに係止される。このヒータ付きシートカバー側の係止部材としては、例えば、ワイヤ(6)(例えば、図2、5等参照)、面ファスナの一方の面ファスナ部材(41)(例えば、図7等参照)等であることができる。
上記ヒータ付きシートカバー側の係止部材がワイヤである場合、上記ワイヤの大きさ、材質、断面形状、配設形態等は特に問わない。上記ワイヤは、通常、上記引込部の長さ方向に延びるように設けられている。上記ワイヤは、例えば、上記収納部材の収納空間に収納されていることができる(例えば、図2、5等参照)。
上記ヒータ付きシートカバー側の係止部材が面ファスナ部材である場合、上記面ファスナ部材の大きさ、材質、係止片の形状等は特に問わない。上記面ファスナ部材は、例えば、上記収納部材と一体に設けられていることができる(例えば、図7等参照)。
上記クッションパッドの構造、大きさ、形状、材質等は特に問わない。このクッションパッドは、通常、発泡樹脂から形成される。このクッションパッドの材質としては、例えば、熱硬化性発泡樹脂又は熱可塑性発泡樹脂であることができ、ウレタンフォーム、PEフォーム、PPフォーム等を挙げることができる。
上記クッションパッドには溝部が形成されている。この溝部の大きさ、個数、断面形状等は特に問わない。溝部の幅方向の断面形状としては、例えば、略矩形状(例えば、図1、3、4等参照)、略正方形状、略台形状、略U字形状等が挙げられる。
上記溝部には、例えば、上記引込部を係止するための係止部材が配設されていることができる。このクッションパッド側に設けられる係止部材としては、例えば、ワイヤ(7)(例えば、図3、4等参照)、面ファスナの一方の面ファスナ部材(71)(例えば、図7等参照)等であることができる。
上記クッションパッド側の係止部材がワイヤである場合、ワイヤの大きさ、材質、断面形状、配設形態等は特に問わない。このワイヤは、通常、上記溝部の長さ方向に延びるように設けられる。ワイヤの長さ方向の形状は特に限定されないが、例えば、略直線状(例えば、図3等参照)や、クランク状、波状等に曲げられた形状等であることができる。
本実施形態に係るヒータ付きシートカバーは、例えば、このクッションパッド側に設けられるワイヤと、上記ヒータ付きシートカバー側に設けられるワイヤと、をホグリング(8)等の連結部材により連結することで、上記クッションパッドに取り付けられる形態であることができる(例えば、図4等参照)。
上記クッションパッド側の係止部材が面ファスナの一方の面ファスナ部材である場合、上記面ファスナ部材の大きさ、材質、係止片の形状等は特に問わない。この面ファスナ部材は、上述した面ファスナ部材と同様の形態であることができる。また、この面ファスナ部材は、例えば、上記溝部の底壁又は側壁に取り付けられていることができる。
本実施形態に係るヒータ付きシートカバーは、例えば、このクッションパッド側に設けられる面ファスナ部材と、上記カバー側に設けられる面ファスナ部材と、を係合することにより上記クッションパッドに取り付けられる形態であることができる(例えば、図7等参照)。
以下、図面を用いて、実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、本実施例では、本発明に係るヒータ付きシートカバーとして、車両用シートに適用されるヒータ付きシートカバーを例示する。
(1)ヒータ付きシートカバーの構成
図1に示すように、本実施例に係るヒータ付きシートカバー1(以下、単にシートカバーという)は、ヒータHを有し、車両用シート100のクッションパッド2を被覆するように設けられている。このシートカバー1は織物を縫製してなる。
シートカバー1は、図2に示すように、クッションパッド2の着座部21及びサイド部22をそれぞれ覆う着座部カバー11及びサイド部カバー12を有している。着座部カバー11及びサイド部カバー12はそれぞれ織物であり、各端部側を合わせて縫製糸1Aにより縫製されていることにより一体化されている。また、シートカバー1はヒータHを有している。本実施例において、ヒータHは、着座部カバー11に織り込まれた導電糸であり、この導電糸は、通電することにより発熱する金属線である。
クッションパッド2は、図3に示すように、乗員が着座する着座部21と、この着座部21の両側方に設けられたサイド部22と、を有し、着座部21とサイド部22との間には溝部23が形成されている。溝部23は、その幅方向の断面形状が略矩形状である。
図4に示すように、シートカバー1は、着座部カバー11とサイド部カバー12とを縫製した部位において、クッションパッド2の溝部23に引き込まれる引込部13が設けられている。引込部13は、溝部23の長さ方向に沿うように溝部23に引き込まれている。本実施例において、引込部13には導電部材14が取り付けられている。導電部材14は、ヒータHの各導電糸と導通するように、着座部カバー11の先端側に取り付けられている。
また、図4に示すように、引込部13には収納部材4が取り付けられている。この収納部材4の収納空間4Aには、ヒータHに電気的に接続されたワイヤーハーネス5と、シートカバー1をクッションパッド2に係止するためのカバー側ワイヤ6(ヒータ付きシートカバー側の係止部材として例示する)が収納されている。ワイヤーハーネス5及びカバー側ワイヤ6は、それぞれ引込部13の長さ方向に沿って収納されている。本実施例において、ワイヤーハーネス5は、その一端が導電部材14に接続されていることによりヒータHと導通している。
また、溝部23の底側にはパッド側ワイヤ7(クッションパッド側の係止部材として例示する)が配設されている。パッド側ワイヤ7は、溝部23内の空間を、溝部23の長さ方向に沿って配設されている。カバー側ワイヤ6とパッド側ワイヤ7とはホグリング8により連結されている。これにより、シートカバー1とクッションパッド2とが係止される。
図5に示すように、収納部材4は、その一端部4Bが縫製糸1Aにより引込部13に縫製されて取り付けられているとともに、他端部4Cが、面ファスナ9により、引込部13に対して着脱可能に取り付けられている。これにより、図5及び6に示すように、収納部材4の収納空間4Aは、開放状態と閉鎖状態とが切り替え可能とされている。
面ファスナ9は、図5及び6に示すように、収納部材4側に取り付けられた収納部材側面ファスナ部材91と、引込部13側に取り付けられた引込部側面ファスナ部材92と、からなる。本実施例において、面ファスナ9は、係止片として、収納部材側面ファスナ部材91に設けられたフック91Aと、引込部側面ファスナ部材92に設けられたループ92Aと、を有している。これらフック91A及びループ92Aを係止及び係脱することにより、収納部材4の収納空間4Aを、開放状態と閉鎖状態とに切り替えることができるようになっている。
(2)ヒータ付きシートカバーの作用
次に、上記構成のヒータ付きシートカバーの作用について説明する。
図6に示すように、最初に、面ファスナ9の収納部材側面ファスナ部材91及び引込部側面ファスナ部材92を係脱する。これにより、収納部材4の収納空間4Aが開放状態とされる。次に、ワイヤーハーネス5及びカバー側ワイヤ6を収納部材4の開放された収納空間4Aに収納する。最後に、面ファスナ9の収納部材側面ファスナ部材91及び引込部側面ファスナ部材92を係止して、収納部材4の収納空間4Aを閉鎖状態に切り換える。このようにすることで、図5に示すように、収納部材4の収納空間4Aにワイヤーハーネス5及びカバー側ワイヤ6が収納される。
なお、シートカバー1をクッションパッド2に取り付ける際には、まず、上述の状態のシートカバー1の引込部13をクッションパッド2の溝部23に引き込む。そして、カバー側ワイヤ6とパッド側ワイヤ7とをホグリング8により連結する。これにより、図4に示すように、シートカバー1とクッションパッド2とが係合される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例のヒータ付きシートカバーによると、クッションパッド2の溝部23に引き込まれた引込部13に収納部材4を取り付けるようにし、この収納部材4に、ヒータHに電気的に接続されたワイヤーハーネス5を収納するようにしている。このような構成により、ワイヤーハーネス5の位置が規制されるので、ワイヤーハーネス5の取り扱いが容易である。また、ワイヤーハーネス5の位置が規制されているので、シートカバー1をクッションパッドに取り付ける際に、ワイヤーハーネス5を挟み込んでしまうことを防ぐことができ、シートカバー1自体の取り付け作業が良好となる。
また、本実施例では、収納部材4の収納空間4Aは、開放状態と閉鎖状態とが切り替え可能とされているので、収納部材4を引込部13に取り付けたあとで、ワイヤーハーネス5を収納部材4の収納空間4Aに収納することができ、ワイヤーハーネス5の取り扱いがより容易となる。
更に、本実施例では、収納部材4は、その一端部4Bが、引込部13に固定された布状体であり、収納部材4の他端部4Cは、引込部13に、面ファスナ9により着脱可能に取り付けられているので、収納部材4の収納空間4Aの開放状態と閉鎖状態との切り替えが容易となり、ワイヤーハーネス5の位置規制をより容易に行うことができる。
なお、本発明においては、上記の具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、収納部材側面ファスナ部材91に係止片としてのフック91Aを設け、引込部側面ファスナ部材92に係止片としてのループ92Aを設けた面ファスナ9を例示したが、これに限定されず、例えば、各係止片として、収納部材側面ファスナ部材にループを設け、引込部側面ファスナ部材にフックを設けるようにしてもよい。また、係止片の種類もフック及びループに限定されず、両方の面ファスナ部材に、係止片としてフックとループとが併設された面ファスナであってもよいし、これらフックとループに限られず、係止可能な各種形状の係止片を有する面ファスナであってもよい。
また、上記実施例では、ヒータ付きシートカバー側の係止部材としてカバー側ワイヤ6を設けるとともに、クッションパッド側の係止部材としてパッド側ワイヤ7とを設け、これらをホグリング8により連結してシートカバー1をクッションパッド2に取り付けるようにしたが、これに限定されず、例えば、図7に示すように、収納部材41と一体に形成された面ファスナ部材をヒータ付きシートカバー側の係止部材とするとともに、溝部23に設けたパッド側面ファスナ部材71をクッションパッド側の係止部材としてもよい。この場合、ヒータ付きシートカバー側の係止部材と収納部材とが一体に設けられているので、部品点数を削減することができる。また、ワイヤーハーネス5の収納及びシートカバー1のクッションパッド2への取り付けを面ファスナを用いて行うことができるので、簡易な作業により、シートカバー1の組み立てと、シートカバー1のクッションパッド2への取り付けと、を行うことができる。なお、図7において、パッド側面ファスナ部材71は溝部23の底壁に取り付けられているが、これに限定されず、溝部23の側壁に取り付けられていてもよい。
更に、上記実施例では、別体に設けた面ファスナ9の引込部側面ファスナ部材92を、引込部13の導電部材14に取り付ける例を示したが、これに限定されず、例えば、図8に示すように、係止片(ループ92A)が形成された引込部13の導電部材14とすることにより、引込部13と一体に設けられた面ファスナ部材とすることができる。また、係止片が形成された収納部材とすることにより、収納部材と一体に設けられた面ファスナ部材とすることもできる。これらにより、引込部及び収納部材に面ファスナ部材を取り付ける手間を省くことができる。
また、上記実施例では、引込部13が導電部材14を有し、この導電部材14に取り付けた引込部側面ファスナ部材92を例示したが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、引込部側面ファスナ部材92が引込部13に直接取り付けられていてもよい。
更に、上記実施例では、収納部材4の一端部4Bを縫製糸1Aにより引込部13に固定するとともに、収納部材4の他端部4Cを引込部13に着脱可能に取り付ける例を示したが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、収納部材4の他端部4Cを、収納部材4の他端部以外の部位に着脱可能に取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施例では、着座部カバー11に導電糸が織り込まれていることによりシートカバー1と一体に形成されたヒータHとしたが、これに限定されず、例えば、図11に示すように、シートカバー1と別体に形成された面状のヒータHとし、ヒータHにから延設されたワイヤーハーネス5を収納部材4に収納するようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、ヒータ付きシートカバーとして広く利用することができる。特に、乗用車、バス、トラック等の他、列車、汽車等の鉄道車両、建設車両、農業車両、産業車両などの車両用のシートのヒータ付きシートカバーとして好適に利用される。
1;シートカバー(ヒータ付きシートカバー)、11;着座部カバー、12;サイド部カバー、13;引込部、14;導電部材、1A;縫製糸、2;クッションパッド、21;着座部、22;サイド部、23;溝部、4,41;収納部材、4A;収納空間、4B;収納部材の一端部、4C;収納部材の他端部、5;ワイヤーハーネス、6;カバー側ワイヤ(ヒータ付きシートカバー側の係止部材)、7;パッド側ワイヤ(クッションパッド側の係止部材)、71;パッド側面ファスナ部材(クッションパッド側の係止部材)、8;ホグリング、9;面ファスナ、91;収納部材側面ファスナ部材、91A;フック(係止片)、92;引込部側面ファスナ部材、92A;ループ(係止片)、H;ヒータ、100;車両用シート。

Claims (2)

  1. 溝部を有するクッションパッドを被覆するための、ヒータを有するヒータ付きシートカバーであって、
    前記クッションパッドの前記溝部に引き込まれた引込部を備え、
    前記引込部は、前記溝部の長さ方向に沿う形態で前記溝部に引き込まれており、
    前記引込部には、前記ヒータに電気的に接続されたワイヤーハーネスを収納するための収納部材が取り付けられており、
    前記収納部材内に前記ワイヤーハーネスが収納されており、
    前記収納部材の収納空間は、開放状態と閉鎖状態とが切り替え可能とされていることを特徴とするヒータ付きシートカバー。
  2. 前記収納部材は、その一端部が、前記引込部に固定された布状体であり、
    前記収納部材の他端部は、前記引込部に、又は前記収納部材の前記他端部以外の部位に、面ファスナにより着脱可能に取り付けられている請求項に記載のヒータ付きシートカバー。
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