JP2015160476A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトの通電させるべき部位を性能良く通電可能とすることにある。
【解決手段】シートベルト10が、シートベルト10の一面に設けられる通電部20と、一面とは異なるシートベルト10の他面側に設けられて電源に電気的につながる導線部22と、通電部20と導線部22の間に設けられてこれらを離間配置させる絶縁性を備えた離間部24とを有するとともに、装着状態時のシートベルト10の一部が、通電部20と導線部22が近接する方向に曲げ変形又は凹み変形することにより、通電部20が、導線部22に電気的につなげられて通電可能な状態となる。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗員を拘束可能なシートベルト(通電可能な帯状の部材)が装着される乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションと、シートバックと、シートベルトを備えた乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。
この乗物用シートでは、シートベルトを、乗員の体格差に応じて乗物室内の壁体(リトラクタ)内から引出しつつシートバック肩口からシート上の乗員に巻付ける。この状態でシートベルト途中のタング部材を、シートクッション側部のバックル部材(乗員の腰部下方に配置する部材)に係止して装着することでシート上の乗員を拘束できる。
ところで上述の構成では、シートの利便性向上のため、シートベルトが各種の機能(ヒータ機能など)を発揮することが望まれる。
例えば特許文献2の技術では、シートベルトが、通電により発熱可能なリボン式のヒータ線(例えばニクロム線等を備えた帯状の面材)を備える。シートベルトは、シートクッションを幅方向に横断可能な帯状部材であり、シートベルトの両端部が、バックル部材等の部材を介して床面などに固定される。
そこで特許文献2の技術では、シートベルトの表面に、リボン式のヒータ線を配置しつつこれらの端部側で縫着して固定する。リボン式のヒータ線は、シートベルトに組み込まれてその略全長にわたって配置する。そしてシートベルトにて乗員脚部を拘束しつつ、ヒータ線に通電することで乗員脚部を加温できる。
特開2006−315537号公報 実開昭62−153162号公報
ところで特許文献2の技術では、リボン式のヒータ線が、シートベルトの略全長にわたって配置しつつ固定される(発熱する範囲が変更不能の構成である)。このため公知技術の構成は、加温を要さないシートベルト部分(乗員脚部に非対面の部分等)が必要以上に大きくなったとしてもその部分も発熱(通電)することとなり、シートの省電力化などの観点から、すんなり採用できる構成ではなかった。とくに特許文献1の技術のようにシートベルトを引出す構成では、例えばリトラクタに巻装される部分が生じるなどして、加温を要さない部分が相対的に増えることとなる。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートベルトの通電させるべき部位を性能良く通電可能とすることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、乗員を拘束可能な可撓性を備える帯状のシートベルトが装着されるとともに、シートベルトが通電可能な通電部を有する。
本発明では、通電部を通電状態としてシートベルトを発熱等させるのであるが、この種の構成では、シートベルトの通電させるべき部位を性能良く通電可能にできることが望ましい。
そこで本発明では、シートベルトが、シートベルトの一面に設けられる通電部と、一面とは異なるシートベルトの他面側に設けられて電源に電気的につながる導線部と、通電部と導線部の間に設けられてこれらを離間配置させる絶縁性を備えた離間部とを有する。
そして装着状態時のシートベルトの一部が、通電部と導線部が近接する方向に曲げ変形又は凹み変形することにより、通電部が、導線部に電気的につなげられて通電可能な状態となる構成とした。
本発明では、シートベルトの一部(適所)を適宜変形させて、通電部と導線部を電気的につなげることにより、シートベルトの通電させるべき部分(範囲)を好適に設定することができる。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、シートベルトを、その短尺方向を横断するように曲げ変形又は凹み変形させて、通電部と導線部を接触させて電気的につなげる構成とする。
そこで本発明では、シートベルトの曲げ変形又は凹み変形した箇所に、離間部の配設箇所と、離間部の非配設箇所が形成されるとともに、少なくとも離間部の非配設箇所にて、通電部と導線部が接触する構成とした。
本発明では、シートベルトの変形箇所に離間部の非配設位置が設けられるため、通電部と導線部をより確実に電気的につなげることができる。
第3発明の乗物用シートは、第1発明又は第2発明の乗物用シートにおいて、シートベルトが、乗物室内に設けた引出口から引出されたのち、乗物用シートの側部に設けられたバックル部材に係止される構成である。
そこで本発明では、シートベルトが、引出口を通る部分と、バックル部材に係止される部分で、通電部と導線部が近接する方向に曲げ変形又は凹み変形することにより、通電部が、導線部に電気的につなげられて通電可能な状態となる構成とした。
本発明では、シートベルトを、引出口を通る部分とバックル部材に係止される部分の間(外部に露出する部分)で通電(発熱)可能な状態とすることができる。
本発明に係る第1発明によれば、シートベルトの通電させるべき部位を性能良く通電可能とすることができる。また第2発明によれば、シートベルトの通電させるべき部位をより性能良く通電可能とすることができる。そして第3発明によれば、シートベルトの通電させるべき部位を更に性能良く通電可能とすることができる。
乗物用シートの正面図である。 離間部を拡大して示す図1のII−II線断面に相当するシートベルト一部の横断面図である。 離間部を拡大して示す図1のIII−III線断面に相当するシートベルト一部の縦断面図である。 シートベルト一部の縦断面図である。 離間部を拡大して示す曲げ変形時のシートベルト一部の縦断面図である。 変形例1にかかるシートベルト一部の透視正面図である。 変形例2にかかるシートベルト一部の透視正面図である。 変形例3にかかるシートベルト一部の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図8を参照して説明する。図1には、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シートクッション4と、シートバック6と、ヘッドレスト8と、シートベルト10を備える。
ここでシートバック6は、シートクッション4に起倒可能に連結しており、ヘッドレスト8は、シートバック6(起立状態)の上部に配設される。またシートクッション4には、バックル部材44が設けられて、乗員CMの腰部下方に配置する。
[シートベルト]
そしてシートベルト10は、乗員CMを拘束可能な帯状部材(中空)であって、後述の複数の部位(通電部20,導線部22,離間部24)と、タング部材42を有する(図1〜図5を参照)。
ここでシートベルト10は、曲げ(屈曲,湾曲)変形又は凹み変形可能な可撓性を備える(図1を参照)。この種のシートベルト10の素材として、布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)を例示できる。またタング部材42は、バックル部材44に係止可能な部材であり、上部中央の挿入孔42Hに、シートベルト10が長尺方向に相対移動可能に挿入される(図1を参照)。
本実施例では、シートベルト10の上側が、乗物室内(壁体内のリトラクタ40)の引出口41からシートバック6側に向けて引出し可能に配設される。引出口41は、乗物室内の上部側(乗物壁体や天井など)に設けられており、シートバック6及びリトラクタ40よりも上方に配置する。またシートベルト10の下側が、例えばシートクッション4一側に固定される。
そしてシートベルト10を、引出口41から引出しつつ、シートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。この状態でシートベルト10の途中(タング部材42)を、シートクッション4他側のバックル部材44に係止して装着することでシート上の乗員CMを拘束できる。
そして本実施例のシートベルト10には、シートの利便性を考慮して、発熱すべき部位(加温部位10A)が設けられる(図1を参照)。
加温部位10Aは、装着状態を基準として乗員CMに対面可能な位置(外部に露出するシートベルト部分)に形成される。例えば本実施例の加温部位10Aは、引出口41からタング部材42の配置部分にかけて形成されて、乗員上半身(乗員肩口から乗員腰部にかけての部分)に対面可能である。
なお乗員CMとして、大柄な乗員(SAE規格におけるAM95に相当)から小柄な乗員(SAE規格におけるJF05に相当)にかけての体格を備えた乗員を想定できる。例えば本実施例では、大柄な乗員と小柄な乗員の中間の体格を備えた乗員CMを想定して加温部位10Aの形成位置を設定する。
そして本実施例では、シートベルト10の一面(通電部20)側が通電状態とされて、加温部位10Aが発熱することにより乗員CMを加温する(図2を参照)。この種のシート構成では、シートベルト10の発熱させるべき部位を性能良く通電可能とすることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成(通電部20,導線部22,離間部24)にて、シートベルト10の通電させるべき部位を性能良く通電可能とすることとした。以下、各構成について詳述する。
(通電部)
通電部20は、通電により発熱可能な帯状の部位であり、シートベルト10の一面(装着時に乗員を臨む面側)に設けられる(図2〜図5を参照)。
ここで通電部20は、装着時にリトラクタ40から露出するシートベルト部分に形成されていてもよく、シートベルト10の略全長にわたって形成されていてもよい。例えば本実施例の通電部20は、装着状態を基準として、リトラクタ40から露出する部分(引出口41を通りながら外部に露出するシートベルト部分)に形成されて、加温部位10Aに相当する部分を網羅する(図1及び図4を参照)。
ここで通電部20の形成方法は特に限定しないが、例えば導電糸を有して可撓性を備える面材(シートベルト10とは別体の面材)を、シートベルト10の裏面側に配設することで形成できる。また通電部20は、各種の導電糸を、シートベルト10の構成糸(一部)に使用することで形成できる。また通電部20は、各種の導電糸を、シートベルト10裏面側に直接又は間接的に取付けることで形成できる。
ここで導電糸は、通電可能な導電性の線材であり、典型的に比抵抗(体積抵抗率とも呼ぶ)が100〜10-12Ω・cmである。「比抵抗(体積抵抗率)」とは、どのような材料が電気を通しにくいかを比較するために用いられる物性値であり、例えば「JIS C 2525 7.2C」に準拠して測定できる。この種の導電糸として、金属や合金などの糸材、炭素繊維のフィラメント、メッキ線材を好適に使用できる。メッキ線材は、非導電性又は導電性の線材(芯材)と、金属又は合金のメッキ層を有する。
また通電部20は、シートベルト10の一面(裏面)に、可撓性を備えた通電可能な層(通電層)を直接的または間接的に設けることで形成できる。この種の通電層として、金属や合金からなる通電層、導電微細物(金属やカーボンブラック等の粒子、カーボンナノチューブ等)とバインダ(熱可塑性樹脂等)からなる通電層を例示できる。
(導線部)
導線部22は、シートベルト10の他面側(一面に対面する面)に配置して電源に電気的につながる部位であり、通電部20に電力を供給可能である(図2〜図5を参照)。
ここで導線部22は、通電部20の形成位置に形成されていてもよく、シートベルト10の略全長にわたって形成されていてもよい。本実施例の導線部22は、装着状態を基準として、加温部位10Aに相当する部分と、乗員脚部に対面する位置に設けられて、通電部20に対面状に(接触可能に)配置する(図4を参照)。
そして導線部22は、シートベルト10の長尺方向に延びる線材又は面材であり、通電部20よりも比抵抗が小さいことが好ましい。
ここで導線部22(線材)として、金属や合金などの線材、メッキされた線材(合成繊維の芯材とメッキ層を備える線材)、炭素繊維を例示できる。また導線部22に用いられる金属として、銅、金、銀、黄銅、白金、鉄、鋼、亜鉛、錫、ニッケル、ステンレス、アルミニウム及びタングステンを例示できる。なお導線部22(線材)は、シートベルト10中に単数配置でき、また複数本を並列して配置することもできる。
また導線部22(面材)として、通電部で例示の通電層、導電テープ、導電化された布体を例示できる。
(離間部)
離間部24は、絶縁性を備えた(典型的に比抵抗が108Ω・cmを超える)部位であり、通電部20と導線部22の間に介装されてこれらを離間配置させる(図2〜図5を参照)。
離間部24は、通電部20と導線部22の対面箇所にのみ形成されていてもよく、シートベルト10の略全長にわたって形成されていてもよい。
この種の離間部24の素材は、シートベルト10とともに変形可能であるかぎり特に限定しないが、弾性的に伸縮可能であることが望ましい。この種の離間部24の素材として、絶縁繊維からなる面材(ネット状やシート状やマット状の部材等)、各種の軟質樹脂(連続気孔を有する発泡樹脂等)からなる面材を例示できる。なお絶縁繊維として、植物系及び動物系の天然繊維、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂からなる化学繊維及びこれらの混繊維を例示できる。
そして本実施例の離間部24は、シートベルト10の長尺方向に長尺な面材からなり、シートベルト10の変形に応じて弾性的に伸縮可能である。そして離間部24には隙間(貫通孔や貫通溝)が適宜の間隔で形成されており、後述のシートベルト10の曲げ変形時などに、隙間を通じて通電部20と導線部22が電気的につながる(接触する)こととなる(なお図4では、便宜上、離間部の隙間を省略する)。なお離間部24が弾性的に伸縮可能としたことで、シートベルト10の付け心地の向上に資する構成となる。
[シートベルトの使用]
図1を参照して、シートベルト10を、引出口41から引出しつつシートバック6肩口からシート上の乗員CMに巻付ける。この状態でシートベルト10途中のタング部材42をバックル部材44に係止する(シートベルトを装着状態とする)。
そしてシートベルト10の加温部位10Aを発熱させるのであるが、この種の構成では、シートベルト10の発熱(通電)させるべき部位を性能良く通電可能にできることが望ましい。
そこで本実施例では、シートベルト10が、通電部20と導線部22が近接する方向に曲げ変形等することで、通電部20が、導線部22に電気的につなげられて通電可能な状態となる構成とした(図5を参照)。
そして本実施例では、シートベルト10が、リトラクタ40から上方に引出されつつ引出口41を基点として下方のシートバック6側に配索される(図1を参照)。このためシートベルト10の途中が、引出口41を通る部分で略逆V字状に曲げ変形して(第一変形部11が形成されて)、通電部20と導線部22が接触して電気的につながることとなる(図5を参照)。
またシートベルト10が、シートバック6を上下に横断したのち、係止状態のタング部材42を基点としてシートクッション4側を横断する向きに配索される(図1を参照)。このためシートベルト10の途中が、タング部材42を通る部分で略横V字状に曲げ変形して(第二変形部12が形成されて)、通電部20と導線部22が接触して電気的につながることとなる(図5を参照)。
こうして本実施例では、シートベルト10が、第一変形部11と第二変形部12でその短尺方向を横断するように曲げ変形されて、通電部20と導線部22が電気的につながることとなる。このため本実施例では、第一変形部11と第二変形部12の間の部分(加温部位10A)が発熱可能となり、乗員上半身に対面状に配置する。そして図示しない操作機構を操作するなどして、導線部22を介して導線部22に通電して発熱させることにより、加温部位10Aで乗員を加温することができる。
以上説明した通り本実施例によれば、シートベルト10の一部(適所)を適宜変形させて、通電部20と導線部22を電気的につなげることにより、シートベルト10の通電させるべき部分(範囲)を好適に設定することができる。このため本実施例によれば、加温を要さない部分が必要以上に増えることを好適に阻止できる(シートの省電力化に資する構成である)。
また本実施例では、装着状態のシートベルト10を、第一変形部11と第二変形部12の間(外部に露出する部分)で通発熱可能な状態とすることができる。
このため本実施例によれば、シートベルト10の通電させるべき部位を性能良く通電可能とすることができる。
[変形例1]
ここでシートベルト10の構成は、上述のほか各種の構成を取り得る。
例えば本変形例では、シートベルト10に、複数の離間部(24a〜24f等)が適宜の間隔で配置する(図6を参照)。複数の離間部24a〜24fは、それぞれ略矩形状(同形同寸)をなしており、シートベルト10の短尺方向に延びつつそれよりも短尺である。そして本変形例では、複数の離間部24a〜24fが、シートベルト10の長尺方向にジグザク状に配置する。例えば一つの離間部24bが、シートベルト10の短尺方向の一端部側寄りに配置する(離間部の配設箇所が形成される)とともに、他端部側で通電部20が露出する(離間部の非配設箇所が形成される)。また一つの離間部24bに隣り合う離間部24a(24c)が、シートベルト10の短尺方向の他端部寄りに配置するとともに、一端部側で通電部20が露出する。
こうして本変形例では、シートベルト10をその短尺方向を横断するように曲げ変形等する場合、その変形した箇所に、離間部24a〜24fの非配設位置が設けられることとなる。このため通電部20と導線部を、少なくとも離間部の非配設箇所で接触させる(より確実に電気的につなげる)ことができる。このとき同時に、各離間部の隙間を通じて、通電部20と導線部を電気的につなげることもできる。
[変形例2]
また変形例2では、シートベルト10に、複数の離間部25a〜25cが適宜の間隔で傾斜状に配置する(図7を参照)。
複数の離間部25a〜25cは、それぞれ略矩形状(同形同寸)をなしており、装着状態のシートベルト10の短尺方向で見て、シートベルト10の一端から他端に傾斜して配置する。そこで本実施例では、各離間部25a〜25cを、シートベルト10の曲げ変形時の曲げ角度とは異なる角度で配置することにより、シートベルト10の変形すべき箇所に、離間部25a〜25cの非配設位置を設けることができる。このため本変形例においても、通電部20と導線部を、少なくとも離間部の非配設箇所で接触させる(より確実に電気的につなげる)ことができる。
[変形例3]
また通電部20と導線部22は、シートベルト10を曲げ変形させる場合のほか、シートベルト10を凹み変形させることで電気的につなげることができる(図8を参照)。
例えば本変形例では、乗物室内又は乗物用シートに設けた押圧部材50(シートベルトを臨む先端側が断面視で略半円形状)を介して、シートベルト10を凹み変形させることにより、通電部20と導線部22を電気的につなげる構成とすることができる。
そして押圧部材50は、例えば第一変形部や第二変形部に適宜設けることができる。また押圧部材50は、シートベルト10の長尺方向に相対移動可能に設けることもできる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シートベルト10を、加温部位10Aの両端において曲げ変形させる例を説明した。これとは異なり、加温部位の一端を予め電源に電気的につなげるとともに、加温部位の他端で、シートベルトを変形させて通電部と導電部を電気的につなげる構成とすることができる。例えば図1を参照して、シートベルト10の下部側を予め電源につなげるとともに、第二変形部12にてシートベルト10を曲げ変形させる。こうすることでシートベルト10の第二変形部12から先の部分を発熱させて乗員脚部を加温することができる。
(2)また実施例1では、シートベルト10を曲げ変形させて、通電部20と導線部22を電気的につなげる構成を例示した。また変形例3では、押圧部材50等を介して、シートベルトを凹み変形させることにより、通電部20と導線部22を電気的につなげる構成を説明した。これら実施例1の構成と変形例3の構成は適宜組み合わせて用いることができる。
(3)また変形例1及び2における各離間部の構成(配置位置,形状,寸法,配設数等)は適宜変更可能である。例えば一つの離間部を、シートベルトの中央に配置することができる。また一対の離間部を、それぞれシートベルトの端部に配置して、これらの間に離間部の非配設箇所を設けることができる。
(4)また本実施形態では、シートベルト10の構成(形状、寸法、配設位置など)を例示したが、同部材の構成を限定する趣旨ではない。例えばシートベルトは、乗員脚部のみを拘束する構成とすることができ、乗員上半身のみを拘束する構成とすることもできる。またシートベルトの引出し箇所は、乗物の構成に応じて、乗物用シートや乗物室内の適宜の位置に設定できる。またシートベルトの両端部が乗物室に固定されるとともに、シートベルトの途中をシート構成部材のバックル部材に係止(装着)可能な構成とすることもできる。そして加温部位の構成(形成位置や形成数等)は、シートベルトの構成に応じて適宜変更できる。
(5)また本実施形態では、シートベルト10を、引出口から直接シートバック側に引出す例を説明した。例えばシートベルトを、引出口から引出しつつ、シートバック肩口に配置したシートベルトガイド(シートベルトの配索方向を変更する部材)に引っ掛けたのち、シート上の乗員に巻付ける構成とすることもできる。この場合には、シートベルトガイドを通るシートベルト部分を、曲げ変形や凹み変形させて、通電部と導電部を電気的につなげる構成とすることができる。
(6)また本実施形態の構成は、車両や航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。なお乗物用シートの構成も適宜変更可能であり、例えばバックル部材を、シートバックや、シートクッションとシートバックの間に設けることができる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
10 シートベルト
10A 加温部位
10A,10B 加温部位
11 第一変形部
12 第二変形部
20 通電部
22 導線部
24 離間部
40 リトラクタ
41 引出口
42 タング部材
42H 挿入孔
44 バックル部材
50 押圧部材
CM 乗員

Claims (3)

  1. 乗員を拘束可能な可撓性を備える帯状のシートベルトが装着されるとともに、前記シートベルトが通電可能な通電部を有する乗物用シートにおいて、
    前記シートベルトが、前記シートベルトの一面に設けられる前記通電部と、前記一面とは異なるシートベルトの他面側に設けられて電源に電気的につながる導線部と、前記通電部と前記導線部の間に設けられてこれらを離間配置させる絶縁性を備えた離間部とを有するとともに、
    装着状態時の前記シートベルトの一部が、前記通電部と前記導線部が近接する方向に曲げ変形又は凹み変形することにより、前記通電部が、前記導線部に電気的につなげられて通電可能な状態となる構成の乗物用シート。
  2. 前記シートベルトを、その短尺方向を横断するように曲げ変形又は凹み変形させて、前記通電部と前記導線部を接触させることで電気的につなげる構成とし、
    前記シートベルトの曲げ変形又は凹み変形した箇所に、前記離間部の配設箇所と、前記離間部の非配設箇所が形成されるとともに、少なくとも前記離間部の非配設箇所にて、前記通電部と前記導線部が接触する構成とした請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記シートベルトが、乗物室内に設けた引出口から引出されたのち、前記乗物用シートの側部に設けられたバックル部材に係止される構成の乗物用シートにおいて、
    前記シートベルトが、前記引出口を通る部分と、前記バックル部材に係止される部分で、前記通電部と前記導線部が近接する方向に曲げ変形又は凹み変形することにより、前記通電部が、前記導線部に電気的につなげられて通電可能な状態となる構成とした請求項1又は2に記載の乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110775014A (zh) * 2019-12-09 2020-02-11 安闻汽车技术(天津)有限公司 座椅安全带加热组件

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