JP2017015150A - 圧力流体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体を薄くすると共に設計及び加工が容易である圧力流体制御装置を提供する。【解決手段】弁本体12に収納孔18が形成され、この収納孔18にスプール弁14と電磁弁16が収納される。この際、スプール弁14は電磁弁16の中心軸線A3上に配置される。収納孔18に電磁弁16が収納された状態で、電磁弁16の外周面(筒部54の平取り部54a)と収納孔18の内周面とにより電磁弁16からパイロット室32に圧力流体を供給する第2パイロット圧供給流路64が形成される。【選択図】図1

Description

本発明はスプール弁と電磁弁とを弁本体に備える圧力流体制御装置に関する。
パイロット圧の供給と遮断に応じて圧力流体の出力方向を切り換えるスプール弁と、スプール弁に対するパイロット圧の供給と遮断を切り換える電磁弁と、を弁本体に取り付けた圧力流体制御装置は、例えば、特許文献1に開示される。この圧力流体制御装置において、スプール弁の入力ポートは第1出力ポート又は第2出力ポートのいずれかに選択的に連通する。具体的には、入力ポートと第1出力ポートが連通状態となるときに、入力ポートと第2出力ポートは連通遮断状態となる。また、入力ポートと第2出力ポートが連通状態となるときに、入力ポートと第1出力ポートは連通遮断状態となる。
特許文献1で示される圧力流体制御装置は並列に配置されたスプール弁と電磁弁を備える。一方、直列に配置されたスプール弁と電磁弁を備える圧力流体制御装置は、例えば、特許文献2で示される。
特開2015−55353号公報 実公昭52−35532号公報
特許文献1で示される圧力流体制御装置はスプール弁と電磁弁が並列に配置される。このような配置において、圧力流体制御装置の厚さは、スプール弁の厚さと、電磁弁の厚さと、スプール弁と電磁弁との間に形成される流体路の長さ(圧力流体制御装置の幅方向の長さ)の合計値以上となる。
特許文献2で示される圧力流体制御装置はスプール弁と電磁弁が直列に配置される。この配置において、圧力流体制御装置の厚さはスプール弁の厚さ又は電磁弁の厚さと同等である。このため、特許文献1で示される圧力流体制御装置と比較して装置全体が薄いという利点がある。その一方で、特許文献2で示される圧力流体制御装置は電磁弁の端部に圧力流体の流路が集中して設けられる。具体的には、パイロット圧用の圧力流体を、スプール弁から電磁弁の弁室に供給する流路と、電磁弁の弁室からスプール弁のパイロット室に供給する流路が集中して設けられる。このため、流路の設計及び加工が複雑である。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、装置全体を薄くすると共に設計及び加工が容易である圧力流体制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力ポートとパイロット室の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁と、前記入力ポートと前記パイロット室の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプールの位置を切り換えて圧力流体の出力方向を切り換えるスプール弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられる弁本体と、を備える圧力流体制御装置において、前記弁本体には前記電磁弁及び前記スプールを収納する収納孔が形成され、前記電磁弁の中心軸線上に前記スプール弁が配置され、前記電磁弁の外周面と前記収納孔の内周面により前記電磁弁から前記パイロット室に圧力流体を供給するパイロット圧供給流路が形成されることを特徴とする。
本発明では、電磁弁の中心軸線上にスプール弁が配置される。つまり、スプール弁と電磁弁は並列に配置されず略直列に配置される。このような構成により弁本体を薄くすることができ、圧力流体制御装置自体を薄くすることが可能になる。
また、本発明では、電磁弁の外周面と電磁弁を収納する収納孔の内周面によりパイロット圧供給流路が形成される。つまり、電磁弁から出力された圧力流体をパイロット室に供給するパイロット圧供給流路を弁本体に形成する必要がなくなる。このような構成により弁本体を薄くすることができ、圧力流体制御装置自体を薄くすることが可能になる。
また、本発明では、電磁弁の内部にパイロット圧供給流路が形成されるのではなく、電磁弁の外部にパイロット室に連通するバイパスが形成される。このような構成によりパイロット圧供給流路の設計及び加工が容易になる。
本発明において、前記電磁弁の中心軸線と前記スプール弁の中心軸線とが同一直線上に位置するように前記電磁弁と前記スプール弁が配置されてもよい。このような構成により圧力流体制御装置を更に薄くすることができる。
本発明において、前記パイロット圧供給流路を形成する前記電磁弁の前記外周面は平取りされた平面形状であってもよい。加工が容易な平取りを利用することにより、パイロット圧供給流路の設計及び加工が容易になる。
本発明において、前記電磁弁の端面と前記収納孔の前記内周面と前記スプールの端面とにより前記パイロット室が画成されてもよい。このような構成により弁本体の加工が容易になる。また、電磁弁とスプール弁が部材を介在することなく連接するため、圧力流体制御装置を短くすることが可能になる。
本発明によれば、圧力流体制御装置は薄くなる。また、本発明によれば、パイロット圧供給流路の設計及び加工が容易になる。
図1はコイルに通電されていない圧力流体制御装置の縦断面図である。 図2は弁部及びその周辺の構成の縦断面図である。 図3はコイルに通電されている圧力流体制御装置の縦断面図である。
本発明に係る圧力流体制御装置の好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら以下で詳細に説明する。なお、以下の説明で使用する「上」というのは各図における上方向を意味すると共に、圧力流体制御装置の長手方向の一方向を意味する。また、「下」というのは各図における下方向を意味すると共に、圧力流体制御装置の長手方向の他方向を意味する。但し、本発明に係る圧力流体制御装置は設置姿勢が特定されるものではない。
[圧力流体制御装置10の構成]
<全体構成>
各図を用いて本実施形態に係る圧力流体制御装置10を説明する。圧力流体制御装置10は、例えば、車両に搭載されるエンジンの動弁装置の動作特性を変更するために圧力流体の出力を制御する制御弁として使用される。この場合、圧力流体制御装置10は、図示しないエンジン本体に取り付けられる。
図1及び図3で示すように、圧力流体制御装置10は、弁本体12と、弁本体12の下部に取り付けられるスプール弁14と、弁本体12の上部に取り付けられる電磁弁16と、で構成される。弁本体12には、上下方向すなわち長手方向に延びる収納孔18が形成される。収納孔18の上端には開口部18aが形成され、底には底面18bが形成される。更に底面18bの中央には凹部18cが形成される。収納孔18の下部にはスプール弁14のスプール20が収納され、上部には電磁弁16の筒状部材52が収納される。スプール弁14と電磁弁16は直列に配置されて連接される。スプール弁14の中心軸線(スプール20の中心軸線)A2と電磁弁16の中心軸線(筒状部材52、弁棒80、可動コア108、固定コア110の中心軸線)A3は収納孔18の中心軸線A1上に位置する。
弁本体12には、弁本体12の内部(収納孔18)と外部を連通する入力ポート24、第1出力ポート26、第2出力ポート28及び解放ポート30が形成される。入力ポート24にはフィルタ34が取り付けられる。また、弁本体12には、スプール弁14から電磁弁16にパイロット圧として使用される圧力流体を供給する第1パイロット圧供給流路136が形成される。更に、弁本体12には、後述するパイロット室32からパイロット圧として使用される圧力流体を排出するパイロット圧解放ポート138が形成される。
<スプール弁14の構成>
スプール弁14は、収納孔18の内部を上下方向に摺動自在な状態で収納されるスプール20と、収納孔18の底面18bとスプール20との間に介在するばね22と、を有する。更に、スプール弁14は、弁本体12に形成される入力ポート24、第1出力ポート26、第2出力ポート28及び解放ポート30と、スプール20の上方に画成されるパイロット室32と、を有する。
スプール20のスプール上端部36の中心には凸部38が形成される。スプール20の外周面の上部には第1環状凹部40が形成され、第1環状凹部40よりも下方の外周面には第2環状凹部42が形成される。スプール20の内部には上下方向に延びる圧力流体解放流路44が形成される。圧力流体解放流路44の下部には、収納孔18の底面18bに臨む段差部44aが形成される。段差部44aを境に、上方の圧力流体解放流路44は小径であり、下方の圧力流体解放流路44は大径である。第1環状凹部40の位置には、スプール20の内部(圧力流体解放流路44)と外部を連通する複数の第1孔46が形成される。スプール20の下部且つ段差部44aの下方には、スプール20の内部(圧力流体解放流路44)と外部を連通する複数の第2孔48が形成される。
ばね22の上端はスプール20の段差部44aに当接し、ばね22の下端は収納孔18の凹部18cに当接する。スプール20は、ばね22の弾性力による上方への付勢力を受ける。
また、スプール20のスプール上端部36(凸部38を含む)の表面と、収納孔18の内周面と、後述する電磁弁16の筒状部材52の下端面60とにより、パイロット室32が画成される。パイロット室32に圧力流体(例えば圧油)が供給されると、スプール20には圧力流体による下方への押圧力が作用する。
図1で示すように、スプール弁14は、入力ポート24とパイロット室32が連通遮断状態であるときに、スプール20により入力ポート24と第1出力ポート26を連通状態にし、入力ポート24と第2出力ポート28を連通遮断状態にする。図3で示すように、スプール弁14は、入力ポート24とパイロット室32が連通状態であるときに、スプール20により入力ポート24と第2出力ポート28を連通状態にし、入力ポート24と第1出力ポート26を連通遮断状態にする。
<電磁弁16の構成>
電磁弁16は、弁本体12に取り付けられる弁部50と、弁部50の上方に取り付けられるソレノイド部100と、を有する。本実施形態で使用する電磁弁16は3方弁である。
<<弁部50の構成>>
弁部50について、図1、図3の他に図2を参照しつつ説明する。弁部50は、磁性体で形成されてソレノイド部100のヨークとして機能する筒状部材52を有する。筒状部材52は、有底筒状の筒部54と、筒部54の外周上部から径方向に拡がるフランジ部56と、を有する。筒部54は収納孔18に緩い状態で挿入され、フランジ部56の下端面は弁本体12の上端面に当接する。フランジ部56と弁本体12の間には環状の第1シール部材58が設けられる。第1シール部材58により収納孔18が封止される。
筒部54の外周下部には平取り部54aが形成される。平取り部54aは電磁弁16の中心軸線A3と平行し且つ筒状部材52の下端面60に繋がるように平取り加工された平面形状である。平取り部54aには、筒部54の内部の弁収納孔66に連通するパイロット圧出力ポート62が形成される。平取り部54aを除く筒部54の外周面が収納孔18の内周面に沿った曲面であるのに対して、平取り部54aの表面は平面である。このため、筒部54が収納孔18に挿入された状態で、平取り部54aの表面と収納孔18の内周面は接触しない。つまり、両者の間には隙間が形成される。この隙間は第2パイロット圧供給流路64として使用される。第2パイロット圧供給流路64により、平取り部54aの表面に形成されるパイロット圧出力ポート62と、筒部54とスプール20の間に画成されるパイロット室32が連通する。このように、電磁弁16の外部に、筒状部材52(筒部54)の外周面と収納孔18の内周面とで形成されたバイパスが設けられる。
筒部54の内部には上下方向に延びる弁収納孔66が形成される。弁収納孔66の下方には弁収納孔66に連通する第3パイロット圧供給流路68が形成される。筒部54の外周下部には、平取り部54aの他に、筒部54の内部(第3パイロット圧供給流路68)と外部を連通するパイロット圧入力ポート70が形成される。また、第3パイロット圧供給流路68よりも上方には、筒部54の内部(弁収納孔66)と外部を連通するパイロット圧解放ポート72が形成される。
弁収納孔66には第1弁座部材74と第2弁座部材76と弁体78と弁棒80と軸受82が収納される。
第1弁座部材74は弁収納孔66の下部に形成される小径部66aに嵌合される。第1弁座部材74の下端面は弁収納孔66の底面に当接する。第1弁座部材74には上下方向に貫通する第1弁孔84が形成される。第1弁孔84には内周面が上方に向かって拡径すると共に第2弁座部材76に臨む第1弁座86が形成される。第1弁孔84の上部開口部84aには部分的に切欠き88が形成される。切欠き88を介して、第1弁孔84と筒状部材52に形成されるパイロット圧出力ポート62とが連通する。
第2弁座部材76は弁収納孔66の小径部66aに圧入される。第2弁座部材76の下端面は第1弁座部材74の上端面に当接する。第2弁座部材76には上下方向に貫通する第2弁孔90が形成される。第2弁孔90の下部には下方に向かって拡径すると共に第1弁座部材74に臨む第2弁座92が形成される。
第1弁座部材74と第2弁座部材76により弁室94が画成される。弁室94にはボール状の弁体78が収納される。弁体78は第1弁座86と第2弁座92との間で移動自在である。弁体78が第1弁座86に着座する場合、パイロット圧入力ポート70とパイロット圧出力ポート62は連通遮断状態となる。弁体78が第2弁座92に着座する場合、パイロット圧入力ポート70とパイロット圧出力ポート62は連通状態となる。
第2弁座部材76の上方の弁収納孔66には中心軸線A3に沿って弁棒80を上下方向に摺動自在に軸支する軸受82が圧入される。弁棒80の下端側は第2弁孔90に挿入される。弁棒80の小径下端部96は弁棒80が下方に移動するに応じて第2弁座92の中心から下方に突出して弁体78を押し下げる。弁棒80の外周面と第2弁孔90の内周面との間には隙間が形成される。このため、弁体78が第1弁座86に着座した状態で、パイロット圧出力ポート62とパイロット圧解放ポート72とが、第1弁孔84と第2弁孔90と弁収納孔66を介して連通する。
<<ソレノイド部100の構成>>
ソレノイド部100は、中空のボビン102と、ボビン102に巻回されるコイル104と、ボビン102の中空部106に収納される磁性体の可動コア108及び固定コア110と、を有する。
ボビン102の下端には第1フランジ部112が形成され、上端には第2フランジ部114が形成される。第1フランジ部112の下端面と筒状部材52のフランジ部56の上端面は当接し、両者の間には環状の第2シール部材116が設けられる。第2シール部材116により弁収納孔66が封止される。
ボビン102及びコイル104は、その外周面を樹脂118で被覆され、更にフランジ部56及び弁本体12の上端部と共にハウジング120で覆われる。ハウジング120の下端を弁本体12の上端部にかしめることにより、電磁弁16と弁本体12とが密着する。第2フランジ部114の上端面とハウジング120の上部内壁面は当接し、両者の間には環状の第3シール部材122が設けられる。第3シール部材122によりボビン102の中空部106が封止される。ハウジング120の側面の一部には切欠き124が形成される。この切欠き124からハウジング120の外部に、樹脂118と一体化されたカプラ126が突出する。カプラ126はコイル104と電気的につながる給電端子128を保持する。
固定コア110には下方に開口する有底のばね保持孔130が形成される。ばね保持孔130にはばね132が収納される。ばね132の上端はばね保持孔130の底面に当接し、ばね132の下端は可動コア108の上端面に当接する。ばね132は可動コア108に対して下方への付勢力を付与する。
可動コア108の上部はボビン102の中空部106に収納され、下部は非磁性体のカラー部材134を介して弁収納孔66に収納される。可動コア108の下端面は弁棒80の上端面に当接する。コイル104に通電されない状態で、可動コア108はばね132の付勢力を受けて下方に位置する。コイル104に通電される状態で、可動コア108には固定コア110側への吸引力が発生する。この吸引力はばね132の付勢力よりも大きく、可動コア108は上方に変位する。
[圧力流体制御装置10の動作]
<コイル104に通電されない場合>
図1及び図2はコイル104に通電されていない圧力流体制御装置10を示す。コイル104に通電されない場合、可動コア108にはばね132による下方への付勢力が作用する一方で、固定コア110側への吸引力は作用しない。この状態において、可動コア108は弁棒80を下方に押し下げ、弁棒80は弁体78を下方に押し下げる。すると弁体78は第1弁座86に着座する。すなわち、電磁弁16は閉状態である。
電磁弁16が閉状態であるとき、入力ポート24に連通する流路すなわち第1パイロット圧供給流路136とパイロット圧入力ポート70と第3パイロット圧供給流路68とで構成される流路と、パイロット室32に連通する流路すなわちパイロット圧出力ポート62と第2パイロット圧供給流路64とで構成される流路と、が連通遮断状態となる。その結果、入力ポート24とパイロット室32とが連通遮断状態となる。
更に、電磁弁16は閉状態であるとき、解放ポート30に連通する流路すなわちパイロット圧解放ポート138とパイロット圧解放ポート72と弁収納孔66と第2弁孔90と第1弁孔84とで構成される流路と、パイロット室32に連通する流路すなわちパイロット圧出力ポート62と第2パイロット圧供給流路64とで構成される流路と、が連通状態となる。このため、パイロット室32は解放ポート30と同圧になる。
パイロット室32が解放ポート30と同圧になると、圧力流体によりスプール20に作用する下方への押圧力を、ばね22によりスプール20に作用する上方への付勢力が上回る。この状態において、スプール20は、凸部38の上端面が筒状部材52の下端面60に当接する位置まで変位する。すると、第2環状凹部42と収納孔18とで構成される流路を介して入力ポート24と第1出力ポート26とが連通状態となる。一方、スプール20により入力ポート24と第2出力ポート28とが連通遮断状態となる。更に、第2孔48と圧力流体解放流路44と第1孔46と第1環状凹部40とで構成される流路を介して第2出力ポート28と解放ポート30とが連通状態となる。
以上のように、圧力流体制御装置10によれば、コイル104に通電しないことにより、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体を第1出力ポート26から出力することができる。
<コイル104に通電される場合>
図3はコイル104に通電されている圧力流体制御装置10を示す。給電端子128を介してコイル104に通電される場合、可動コア108にはばね132による下方への付勢力が作用する一方で、固定コア110側への吸引力が作用する。吸引力が付勢力より大きくなると、可動コア108は固定コア110側に変位する。この状態において、弁体78は第3パイロット圧供給流路68に供給される圧力流体の流体圧を受けて、弁棒80を上方に押し上げながら上方へ変位する。そして、弁体78は第2弁座92に着座する。すなわち、電磁弁16は開状態である。
電磁弁16が開状態であるとき、入力ポート24に連通する流路すなわち第1パイロット圧供給流路136とパイロット圧入力ポート70と第3パイロット圧供給流路68とで構成される流路と、パイロット室32に連通する流路すなわちパイロット圧出力ポート62と第2パイロット圧供給流路64とで構成される流路と、が連通状態となる。その結果、入力ポート24とパイロット室32とが連通状態となり、入力ポート24からパイロット室32に圧力流体が供給される。
圧力流体がパイロット室32に供給されると、圧力流体によりスプール20に作用する下方への押圧力が、ばね22によりスプール20に作用する上方への付勢力を上回る。この状態において、スプール20は下端面が収納孔18の底面18bに当接する位置まで変位する。すると、第2環状凹部42と収納孔18とで構成される流路を介して入力ポート24と第2出力ポート28とが連通状態となる。一方、スプール20により入力ポート24と第1出力ポート26とが連通遮断状態となる。更に、第1環状凹部40と収納孔18とで構成される流路を介して第1出力ポート26と解放ポート30とが連通状態となる。
以上のように、圧力流体制御装置10によれば、コイル104に通電することにより、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体を第2出力ポート28から出力することができる。
[本実施形態のまとめ]
本実施形態に係る圧力流体制御装置10は、弁本体12にスプール弁14及び電磁弁16が設けられる。電磁弁16は、入力ポート24とパイロット室32の連通状態と連通遮断状態を切り換える。スプール弁14は、入力ポート24とパイロット室32の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプール20の位置を切り換えて圧力流体の出力方向を切り換える。弁本体12には、電磁弁16の筒状部材52の筒部54及びスプール20を収納する収納孔18が形成される。そして、電磁弁16の外周面と収納孔18の内周面により電磁弁16からパイロット室32に圧力流体を供給する第2パイロット圧供給流路64が形成される。
本実施形態では、電磁弁16の中心軸線A3上にスプール弁14が配置される。具体的には、電磁弁16の中心軸線A3とスプール弁14の中心軸線A2とが同一直線上(収納孔18の中心軸線A1上)に位置するように電磁弁16とスプール弁14が配置される。つまり、スプール弁14と電磁弁16は並列に配置されず略直列に配置される。このような構成により弁本体12を薄くすることができ、結果として圧力流体制御装置10を薄くすることができる。
また、本実施形態では、筒状部材52の筒部54の外周面に平面形状の平取り部54aが形成される。そして、平取り部54aの表面と筒状部材52の筒部54を収納する収納孔18の内周面により第2パイロット圧供給流路64が形成される。この第2パイロット圧供給流路64により電磁弁16のパイロット圧出力ポート62とスプール弁14のパイロット室32とが連通する。つまり、電磁弁16から出力された圧力流体をパイロット室32に供給するパイロット圧供給流路を弁本体12に形成する必要がなくなる。このような構成により弁本体12を薄くすることができ、圧力流体制御装置10自体を薄くすることが可能になる。
また、本実施形態では、電磁弁16の内部にパイロット圧供給流路が形成されるのではなく、電磁弁16の外部にパイロット室32に連通するバイパス(第2パイロット圧供給流路64)が形成される。このような構成により、第2パイロット圧供給流路64の設計及び加工が容易になる。特に、加工が容易な平取りを利用することにより、第2パイロット圧供給流路64の設計及び加工がより容易になる。
また、本実施形態では、電磁弁16の筒状部材52の下端面60と収納孔18の内周面とスプール弁14のスプール上端部36(凸部38を含む)の表面とによりパイロット室32が画成される。このような構成により弁本体12の加工が容易になる。また、電磁弁16とスプール弁14が部材を介在することなく連接するため、圧力流体制御装置10を短くすることが可能になる。
[変形例]
本実施形態に係る圧力流体制御装置10には様々な変形例が考えられる。例えば、図1で示す圧力流体制御装置10は、弁棒80と可動コア108とが別体である。しかし、弁棒80と可動コア108とが一体であってもよい。また、パイロット圧の供給と遮断を弁体78で行うのではなく、弁棒80又は可動コア108で直接行うようにしてもよい。
図1及び図3で示す圧力流体制御装置10は、スプール弁14の中心軸線A2と電磁弁16の中心軸線A3が収納孔18の中心軸線A1上に位置するように電磁弁16とスプール弁14が配置される。しかし、少なくとも、電磁弁16の中心軸線A3上にスプール弁14が配置されていれば、電磁弁16とスプール弁14とが並列に配置される装置と比較して、装置全体を薄くするという効果はある程度期待できる。この場合、電磁弁16の中心軸線A3とスプール弁14の中心軸線A2は互いに平行であることが望ましい。例えば、スプール弁14の中心軸線A2と電磁弁16の中心軸線A3のいずれか一方が収納孔18の中心軸線A1上に位置していてもよい。
図1で示す圧力流体制御装置10は、筒状部材52の筒部54の外周面に平取り部54aが形成され、平取り部54aの表面と収納孔18の内周面とでバイパス(第2パイロット圧供給流路64)が形成される。しかし、筒部54に平取り部54aが形成される代わりに、収納孔18の内周面に凹部が形成され、この凹部と筒状部材52の筒部54の外周面とでバイパスが形成されてもよい。
また、筒状部材52の筒部54の外周面に平面形状の平取り部54aが形成されるのではなく、曲面や溝が形成されてもよい。この場合、曲面又は溝と収納孔18の内周面とでバイパスが形成される。
10…圧力流体制御装置 12…弁本体
14…スプール弁 16…電磁弁
18…収納孔 20…スプール
24…入力ポート 26…第1出力ポート
28…第2出力ポート 32…パイロット室
36…スプール上端部 50…弁部
52…筒状部材 54…筒部
54a…平取り部 60…下端面
62…パイロット圧出力ポート 64…第2パイロット圧供給流路
70…パイロット圧入力ポート

Claims (4)

  1. 入力ポートとパイロット室の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁と、前記入力ポートと前記パイロット室の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプールの位置を切り換えて圧力流体の出力方向を切り換えるスプール弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられる弁本体と、を備える圧力流体制御装置において、
    前記弁本体には前記電磁弁及び前記スプールを収納する収納孔が形成され、
    前記電磁弁の中心軸線上に前記スプール弁が配置され、
    前記電磁弁の外周面と前記収納孔の内周面により前記電磁弁から前記パイロット室に圧力流体を供給するパイロット圧供給流路が形成される
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
  2. 請求項1に記載の圧力流体制御装置において、
    前記電磁弁の中心軸線と前記スプール弁の中心軸線とが同一直線上に位置するように前記電磁弁と前記スプール弁が配置される
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の圧力流体制御装置において、
    前記パイロット圧供給流路を形成する前記電磁弁の前記外周面は平取りされた平面形状である
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力流体制御装置において、
    前記電磁弁の端面と前記収納孔の前記内周面と前記スプールの端面とにより前記パイロット室が画成される
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
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