JP6042494B1 - 圧力流体制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の高さを抑えることができる圧力流体制御装置を提供する。【解決手段】圧力流体制御装置10は、入力ポート20とパイロット室の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁16と、入力ポート20とパイロット室の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプールの位置を切り換えるスプール弁14と、スプール弁14及び電磁弁16が設けられる弁本体12と、を備える。弁本体12は入力ポート20の入力ポート開口部20aが形成される開口形成面18を備える。スプール弁14と電磁弁16は開口形成面18に沿って並べて配置される。【選択図】図1

Description

本発明はスプール弁と電磁弁とを弁本体に備える圧力流体制御装置に関する。
パイロット圧の供給と遮断に応じてスプールを動作させるスプール弁と、スプール弁に対するパイロット圧の供給と遮断を切り換える電磁弁と、を弁本体に取り付けた圧力流体制御装置は、例えば、特許文献1に開示される。この圧力流体制御装置は、入力ポートの開口部、出力ポートの開口部及び解放(ドレイン)ポートの開口部が形成された開口形成面を備える。圧力流体制御装置は、圧力流体制御装置の開口形成面側がエンジン本体に取り付けられる。
特開2003−156173号公報
特許文献1で示される圧力流体制御装置は、開口形成面に対する直交方向、すなわち高さ方向に沿ってスプール弁と電磁弁とが並べて配置される。このため、スプール弁の高さと電磁弁の高さを合わせた分だけ圧力流体制御装置がエンジン外壁面から突出する。現在の車両はエンジンの収容スペースをより小型化することが望まれており、圧力流体制御装置の高さを減らしたいとの要望がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、装置全体の高さを抑えることができる圧力流体制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、入力ポートとパイロット室の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁と、前記入力ポートと前記パイロット室の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプールの位置を切り換えるスプール弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられる弁本体と、を備える圧力流体制御装置であって、前記弁本体は前記入力ポートの開口部が形成される開口形成面を備え、前記スプール弁と前記電磁弁とが前記開口形成面に沿って並べて配置されることを特徴とする。本発明によれば、スプール弁と電磁弁とが開口形成面に沿って並べて配置されるため、圧力流体制御装置の高さをスプール弁の高さ又は電磁弁の高さ程度に抑えることができる。したがって、圧力流体制御装置の高さが低くなる。
本発明において、前記スプール弁と前記電磁弁との間に前記スプール弁から前記電磁弁にパイロット圧用の流体を供給するパイロット圧供給流路が形成され、前記パイロット圧供給流路の軸線上に前記入力ポートの開口部が位置するようにしてもよい。本発明によれば、パイロット圧供給流路の軸線上に入力ポートの開口部が位置するため、入力ポートの開口部からドリルのような穴あき工具を挿入してパイロット圧供給流路を形成することができる。したがって、パイロット圧供給流路の加工が容易である。
本発明において、前記電磁弁の前記開口形成面側に前記パイロット圧供給流路と連通する圧力室が形成されてもよい。本発明によれば、圧力室に流体を保持することができる。このため、例えば圧力センサや圧力スイッチ等の圧力検知部を圧力室の近傍に設置して、圧力流体の圧力を計測することができる。
本発明によれば、圧力流体制御装置の高さをスプール弁の高さ又は電磁弁の高さ程度に抑えることができる。したがって、圧力流体制御装置の高さが低くなる。
図1Aは本発明に係る圧力流体制御装置の正面図であり、図1Bは図1Aで示す圧力流体制御装置のIB−IB線断面図である。 図2は図1Aで示す圧力流体制御装置のII−II線断面図である。 図3は図1Aで示す圧力流体制御装置のIII−III線断面図である。 図4は図1Aで示す圧力流体制御装置のスプール弁及び電磁弁を正面と平行する面で切断したときの断面図である。
本発明に係る圧力流体制御装置の好適な実施形態について、添付の図面を参照しながら以下で詳細に説明する。なお、以下の説明で使用する「上」というのは図1A、図2〜図4における上方向及び図1Bにおける図面奥方向を意味すると共に、圧力流体制御装置の長手方向の一方向を意味する。また、「下」というのは図1A、図2〜図4における下方向及び図1Bにおける図面手前方向を意味すると共に、圧力流体制御装置の長手方向の他方向を意味する。但し、本発明に係る圧力流体制御装置は設置姿勢が特定されるものではない。
[1.圧力流体制御装置10の構成]
各図を用いて本実施形態に係る圧力流体制御装置10を説明する。圧力流体制御装置10は、例えば、車両に搭載されるエンジンの動弁装置の動作特性を変更するために圧力流体の出力を制御する制御弁として使用される。この場合、圧力流体制御装置10は、図示しないエンジン本体に取り付けられる。図4で示すように、圧力流体制御装置10は、弁本体12と、弁本体12に設けられるスプール弁14及び電磁弁16と、で構成される。
[1−1.弁本体12の構成]
図1Aで示すように、弁本体12は外壁の一部に開口形成面18を備える。開口形成面18には5つの開口部、すなわち入力ポート開口部20aと第1出力ポート開口部22aと第2出力ポート開口部24aと解放ポート開口部26aと圧力室開口部28aが形成される。本実施形態では上から下に解放ポート開口部26a、第1出力ポート開口部22a、入力ポート開口部20a、第2出力ポート開口部24aの順で配置される。更に、第1出力ポート開口部22a及び入力ポート開口部20aの横に圧力室開口部28aが配置される。入力ポート開口部20aにはフィルタ30が装着される。
開口形成面18は各開口部20a、22a、24a、26a、28aの周囲が凹状に加工されており、その凹状の部分にシール部材32が埋め込まれる。開口形成面18は図示しないエンジン本体に対して、シール部材32を介して取り付けられる。このとき、入力ポート開口部20aはエンジン本体の出力ポート開口部(図示せず)に接続される。第1出力ポート開口部22aと第2出力ポート開口部24aはエンジン本体の第1入力ポート開口部と第2入力ポート開口部(共に図示せず)に接続される。解放ポート開口部26aはエンジン本体の解放ポート開口部(図示せず)に接続される。対して、圧力室開口部28aはエンジン本体の壁面で閉塞される。
図2で示すように、弁本体12には上方向に開口し且つ上下方向に延びる有底のスプール収納孔36が形成される。入力ポート開口部20aとスプール収納孔36は、入力ポート開口部20aからスプール収納孔36側に延びる入力ポート20により連通する。第1出力ポート開口部22aとスプール収納孔36は、第1出力ポート開口部22aからスプール収納孔36側に延びる第1出力ポート22により連通する。第2出力ポート開口部24aとスプール収納孔36は、第2出力ポート開口部24aからスプール収納孔36側に延びる第2出力ポート24により連通する。解放ポート開口部26aとスプール収納孔36は、解放ポート開口部26aからスプール収納孔36側に延びる解放ポート26と、解放ポート26とスプール収納孔36とを連通する第1ドレイン流路38と、により連通する。
図3で示すように、弁本体12には上方向に開口し且つ上下方向に延びる有底の電磁弁収納孔40が形成される。解放ポート開口部26aと電磁弁収納孔40は、解放ポート26と、解放ポート26と電磁弁収納孔40とを連通する第2ドレイン流路42と、により連通する。圧力室開口部28aと電磁弁収納孔40は、圧力室開口部28aから電磁弁収納孔40側に延びる圧力室28と、圧力室28と電磁弁収納孔40とを連通する流路46と、により連通する。このように、電磁弁収納孔40の開口形成面18側に圧力室28が形成される。なお、解放ポート開口部26aに臨むように、第1ドレイン流路38の開口と第2ドレイン流路42の開口が横並びに配置される。
図1Bで示すように、スプール収納孔36と電磁弁収納孔40は互いに平行し、且つ、開口形成面18に沿って並ぶように形成される。スプール収納孔36の高さ方向の形成範囲と電磁弁収納孔40の高さ方向の形成範囲は重なる。本実施形態では、スプール収納孔36が電磁弁収納孔40よりも少しだけ開口形成面18側に形成される。このような構造により、スプール弁14の軸線と電磁弁16の軸線とが互いに平行し、且つ、スプール弁14と電磁弁16とが開口形成面18に沿って並んで配置される。圧力流体制御装置10の高さ(開口形成面18に対する直交方向の高さ)は、スプール弁14単体の高さ又は電磁弁16単体の高さと概ね同じとなる。
図1B及び図4で示すように、入力ポート20の内壁面から電磁弁収納孔40の下部内壁面にかけて、直線状の第1パイロット圧供給流路48が形成される。第1パイロット圧供給流路48は、スプール収納孔36及び電磁弁収納孔40と直交する平面と平行し、且つ、軸線Aが開口形成面18に対して45°〜55°の角度をもって傾斜するように形成される。更に、第1パイロット圧供給流路48の軸線Aの延在方向には入力ポート開口部20aが位置する。第1パイロット圧供給流路48は入力ポート20の内壁面に直交する。
電磁弁収納孔40に連通する第1パイロット圧供給流路48は、入力ポート開口部20aに装着されたフィルタ30を経由する流路である。ここで、例えば、入力ポート開口部20aが電磁弁収納孔40の正面(図1Bにおける圧力室開口部28aの位置)に位置するように横長に拡大され、第1パイロット圧供給流路48の軸線Aが入力ポート開口部20aに対して直交するように形成されてもよい。この場合、入力ポート開口部20aの拡大に伴いフィルタ30も横長に拡大する必要がある。対して本実施形態においては、第1パイロット圧供給流路48の軸線Aが入力ポート開口部20aに対して傾斜するように形成され、軸線A上に入力ポート開口部20aが位置する。このため、上述したように、入力ポート開口部20aを横長に拡大する必要がなく、フィルタ30を大型化する必要もない。
図4で示すように、電磁弁収納孔40の中部内壁面からスプール収納孔36の上部壁面にかけて、クランク状の第2パイロット圧供給流路50が形成される。第2パイロット圧供給流路50は後述するスプール弁14のパイロット室66に連通する。
[1−2.スプール弁14の構成]
図2及び図4で示すように、スプール弁14は、スプール収納孔36の内部で上下方向に摺動するスプール52と、スプール収納孔36の底面とスプール52との間に介在するばね54と、を有する。スプール収納孔36に対して上方からばね54及びスプール52が挿入された後に、スプール収納孔36の上部開口部にプラグ56が圧入される。プラグ56の周面にはOリング58が設けられる。更に、弁本体12の上端面にはボルト62でステー60が固定される。ステー60がスプール収納孔36の開口部を部分的に塞ぐため、プラグ56がスプール収納孔36から脱落することはない。
スプール52の上端部の中心には凸部64が形成される。スプール52の上端面、凸部64の壁面及びプラグ56の下端面によりパイロット室66が画成される。パイロット室66に圧力流体(例えば圧油)が供給されると、スプール52には圧力流体による下方への押圧力が作用する。パイロット圧が低圧の場合は、パイロット圧の押圧力をばね54の付勢力が勝り、凸部64の上端面とプラグ56の下端面は当接する。パイロット圧が高圧の場合は、ばね54の付勢力をパイロット圧の押圧力が勝り、凸部64の上端面とプラグ56の下端面は離間する。
スプール52の外周面の上部には第1環状凹部68が形成され、第1環状凹部68よりも下方の外周面には第2環状凹部70が形成される。第1環状凹部68は、パイロット圧が低圧である場合に解放ポート26に臨み、パイロット圧が高圧となりスプール52が変位するに伴い解放ポート26及び第1出力ポート22に臨む。第2環状凹部70は、パイロット圧が低圧である場合に入力ポート20及び第1出力ポート22に臨み、パイロット圧が高圧となりスプール52が変位するに伴い入力ポート20及び第2出力ポート24に臨む。
スプール52の内部には下方向に開口し且つ上下方向に延びる圧力流体解放流路72が形成される。圧力流体解放流路72の下部には、スプール収納孔36の底面に臨む段差部72aが形成される。段差部72aを境に、上方の圧力流体解放流路72は小径であり、下方の圧力流体解放流路72は大径である。第1環状凹部68の位置には、スプール52の内部(圧力流体解放流路72)と外部を連通する複数の第1孔74が形成される。スプール52の下部且つ段差部72aの下方には、スプール52の内部(圧力流体解放流路72)と外部を連通する複数の第2孔76が形成される。
ばね54の上端はスプール52の段差部72aに当接し、ばね54の下端はスプール収納孔36の底面に当接する。スプール52は、ばね54の弾性力による上方への付勢力を受ける。
[1−3.電磁弁16の構成]
図3及び図4で示すように、電磁弁16は、弁本体12の電磁弁収納孔40に収納される弁部80と、弁部80の上方に取り付けられるソレノイド部82と、を有する。本実施形態で使用する電磁弁16は3方弁である。
[1−3−1.弁部80の構成]
図3及び図4で示すように、弁部80は、筒状部材84と弁座部材86からなる弁ハウジング88と、パイロット圧用の流路を連通させ又は連通遮断する弁体90と、弁体90を押す弁棒92と、中空の軸受部材94と、を有する。
筒状部材84は磁性体で形成されており、ソレノイド部82のヨークとして機能する。筒状部材84は上部にフランジ部84aを有し、フランジ部84aの下方に大径の大径部84bを有し、大径部84bの下方に中径の中径部84cを有し、中径部84cの下方に小径の小径部84dを有する。筒状部材84は電磁弁収納孔40に嵌合し、大径部84b、中径部84c、小径部84dと電磁弁収納孔40との間にはOリング96、98、100が設けられる。
この状態で電磁弁収納孔40の下部には、電磁弁収納孔40の底面及び内周面と弁座部材86の下端面とにより油だまり40aが画成される。油だまり40aに第1パイロット圧供給流路48及び流路46が連通する。
筒状部材84の内部には上下方向に開口し且つ上下方向に延びる収納孔104が形成される。収納孔104は中径部84cの位置で縮径した第1弁座部106を有する。大径部84bには、筒状部材84の内部(収納孔104)と外部を連通する複数の第3孔108が形成される。第3孔108は弁本体12に形成された第2ドレイン流路42と連通する(図3参照)。中径部84cには、筒状部材84の内部(収納孔104)と外部を連通する複数の第4孔110が形成される。第4孔110は弁本体12に形成された第2パイロット圧供給流路50と連通する(図4参照)。
収納孔104に対して下方から弁体90が挿入された後に、収納孔104の下部開口部に弁座部材86が圧入される。弁座部材86の上端部には第2弁座部112が形成される。弁座部材86の内部には上下方向に開口し且つ上下方向に延びる流体路114が形成される。弁体90はボール状であり、第1弁座部106と第2弁座部112との間で移動可能である。
収納孔104に対して上方から軸受部材94が圧入される。軸受部材94は中央の中空部分に挿入された弁棒92を上下方向に摺動自在に支持する。弁棒92は下方に変位する際に、その下端が弁体90に当接する。
[1−3−2.ソレノイド部82の構成]
ソレノイド部82は、中空のボビン120と、ボビン120に巻回されるコイル122と、ボビン120の中空部に収納される可動コア124及び固定コア126と、可動コア124と固定コア126の間に介在するばね128と、を有する。
ボビン120の下端部とフランジ部84aの上端部は当接し、両者の間にはOリング130が設けられる。ボビン120及びコイル122は、その外周面を樹脂132で被覆され、更に固定コア126で覆われる。固定コア126は有底筒状の磁性体であり、ボビン120に収納されるコア部126aと、ボビン120及びコイル122を覆うハウジング部126bとが一体化された構造である。固定コア126の底面とボビン120の上面との間にはOリング134が設けられる。
固定コア126のコア部126aはばね128を保持する。ばね128の上端はコア部126aの凹状の底面に当接し、ばね128の下端は可動コア124の上端面に当接する。可動コア124の上部はボビン120の中空部に摺動自在に収納され、下部は筒状部材84の収納孔104に摺動自在に収納される。更に、可動コア124の中空部には弁棒92が圧入される。ばね128は可動コア124に対して下方への付勢力を付与する。
図4で示すように、固定コア126の外部には樹脂132と一体化されたカプラ136が突出する。カプラ136はコイル122と電気的につながる給電端子138を保持する。
コイル122に通電されない状態で、可動コア124はばね128の付勢力を受けて下方に位置する。コイル122に通電される状態で、可動コア124にはコア部126a側への吸引力が発生する。この吸引力はばね128の付勢力よりも大きく、可動コア124は上方に変位する。
[2.圧力流体制御装置10の動作]
[2−1.コイル122に通電されない場合]
図2〜図4はコイル122に通電されていない状態の圧力流体制御装置10、スプール弁14、電磁弁16を示す。コイル122に通電されない場合、可動コア124にはばね128による下方への付勢力が作用する一方で、コア部126a側への吸引力は作用しない。この状態において、可動コア124は弁棒92と共に下方に変位する。弁棒92は弁体90を下方に押し下げる。すると弁体90は第2弁座部112に着座する。すなわち、電磁弁16は閉状態である。
電磁弁16が閉状態であるとき、入力ポート20に連通する流路すなわち第1パイロット圧供給流路48(図1B、図4参照)と油だまり40aと流体路114とで構成される流路と、パイロット室66に連通する流路すなわち第4孔110と第2パイロット圧供給流路50(図4参照)とで構成される流路と、が連通遮断状態となる。その結果、入力ポート20とパイロット室66とが連通遮断状態となる。
更に、電磁弁16が閉状態であるとき、解放ポート26に連通する流路すなわち第2ドレイン流路42(図3参照)と第3孔108と収納孔104とで構成される流路と、パイロット室66に連通する流路すなわち第4孔110と第2パイロット圧供給流路50(図4参照)とで構成される流路と、が連通状態となる。このため、パイロット室66は解放ポート26と同圧になる。
パイロット室66が解放ポート26と同圧になると、圧力流体によりスプール52に作用する下方への押圧力を、ばね54によりスプール52に作用する上方への付勢力が上回る。この状態において、スプール52は、凸部64の上端面がプラグ56の下端面に当接する位置まで変位する。すると、第2環状凹部70とスプール収納孔36とで構成される流路を介して入力ポート20と第1出力ポート22とが連通状態となる。一方、スプール52により入力ポート20と第2出力ポート24とが連通遮断状態となる。更に、第2孔76と圧力流体解放流路72と第1孔74と第1環状凹部68とで構成される流路を介して第2出力ポート24と解放ポート26とが連通状態となる。
以上のように、圧力流体制御装置10によれば、コイル122に通電しないことにより、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体を入力ポート20で入力し第1出力ポート22から出力することができる。
[2−2.コイル122に通電される場合]
給電端子138を介してコイル122に通電される場合、可動コア124にはばね128による下方への付勢力が作用する一方で、コア部126a側への吸引力が作用する。吸引力が付勢力より大きくなると、可動コア124は弁棒92と共にコア部126a側に変位する。この状態において、弁体90は流体路114に供給される圧力流体の流体圧を受けて上方へ変位する。そして、弁体90は第1弁座部106に着座する。すなわち、電磁弁16は開状態である。
電磁弁16が開状態であるとき、入力ポート20に連通する流路すなわち第1パイロット圧供給流路48(図1B、図4参照)と油だまり40aと流体路114とで構成される流路と、パイロット室66に連通する流路すなわち第4孔110と第2パイロット圧供給流路50(図4参照)とで構成される流路と、が連通状態となる。その結果、入力ポート20とパイロット室66とが連通状態となり、入力ポート20からパイロット室66に圧力流体が供給される。
圧力流体がパイロット室66に供給されると、圧力流体によりスプール52に作用する下方への押圧力が、ばね54によりスプール52に作用する上方への付勢力を上回る。この状態において、スプール52は下端面がスプール収納孔36の底面に当接する位置まで変位する。すると、第2環状凹部70とスプール収納孔36とで構成される流路を介して入力ポート20と第2出力ポート24とが連通状態となる。一方、スプール52により入力ポート20と第1出力ポート22とが連通遮断状態となる。更に、第1環状凹部68とスプール収納孔36とで構成される流路を介して第1出力ポート22と解放ポート26とが連通状態となる。
以上のように、圧力流体制御装置10によれば、コイル122に通電することにより、図示しない圧力流体供給源から供給される圧力流体を入力ポート20で入力し第2出力ポート24から出力することができる。
なお、コイル122に対する通電の有無に関わらず、入力ポート20と圧力室28は、図1Bで示すように、第1パイロット圧供給流路48と電磁弁収納孔40と流路46とで構成される流路によって連通する。このため、圧力室28の圧力は常時圧力流体と同圧である。
[3.本実施形態のまとめ]
本実施形態の圧力流体制御装置10は、入力ポート20とパイロット室66の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁16と、入力ポート20とパイロット室66の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプール52の位置を切り換えるスプール弁14と、スプール弁14及び電磁弁16が設けられる弁本体12と、を備える。弁本体12は入力ポート20の入力ポート開口部20aが形成される開口形成面18を備える。スプール弁14と電磁弁16は開口形成面18に沿って並べて配置される。本実施形態によれば、スプール弁14と電磁弁16が開口形成面18に沿って並べて配置されるため、圧力流体制御装置10の高さを、スプール弁14の高さ又は電磁弁16の高さ程度に抑えることができる。したがって、圧力流体制御装置10の高さが低くなる。
本実施形態の圧力流体制御装置10は、スプール弁14と電磁弁16との間にスプール弁14から電磁弁16にパイロット圧用の流体を供給する第1パイロット圧供給流路48が形成される。更に、第1パイロット圧供給流路48の軸線A上に入力ポート20の入力ポート開口部20aが位置する。本実施形態によれば、第1パイロット圧供給流路48の軸線A上に入力ポート20の入力ポート開口部20aが位置するため、入力ポート20の入力ポート開口部20aからドリルのような穴あき工具を挿入して第1パイロット圧供給流路48を形成することができる。したがって、第1パイロット圧供給流路48の加工が容易である。
本実施形態の圧力流体制御装置10は、電磁弁16の開口形成面18側に第1パイロット圧供給流路48と連通する圧力室28が形成される。本実施形態によれば、圧力室28に流体を保持することができる。このため、例えば圧力センサや圧力スイッチ等の圧力検知部を圧力室28の近傍に設置して、圧力流体の圧力を計測することができる。
また、圧力室28は、第1出力ポート開口部22a及び入力ポート開口部20aの横に、両者に跨るように広範囲に配置される。このような構造により、例えば圧力検知部を設置する自由度を高めることが可能となる。
[4.変形例]
圧力流体制御装置10には様々な変形例が考えられる。例えば、弁棒92が可動コア124に圧入されて両者が一体とされているが、弁棒92と可動コア124が一体でなくてもよい。また、パイロット圧の供給と遮断を弁体90で行うのではなく、弁棒92又は可動コア124で直接行うようにしてもよい。
図1Bで示すように、上述した実施形態ではスプール収納孔36が電磁弁収納孔40よりも少しだけ開口形成面18側に形成される。しかし、電磁弁収納孔40がスプール収納孔36よりも少しだけ開口形成面18側に形成されてもよい。また、スプール収納孔36と電磁弁収納孔40が開口形成面18と略同距離だけ離れていてもよい。
上述した実施形態は、電磁弁16のタイプが3方弁である圧力流体制御装置10に本発明を利用したものであるが、本発明は電磁弁16のタイプが2方弁である圧力流体制御装置にも利用可能である。また、上述した実施形態は、2つの出力ポート(第1出力ポート22、第2出力ポート24)を備えた圧力流体制御装置10に本発明を利用したものであるが、本発明は1つの出力ポートを備えた圧力流体制御装置にも利用可能である。
10…圧力流体制御装置 12…弁本体
14…スプール弁 16…電磁弁
18…開口形成面 20…入力ポート
20a…入力ポート開口部 28…圧力室
48…第1パイロット圧供給流路 52…スプール
66…パイロット室

Claims (3)

  1. 入力ポートとパイロット室の連通状態と連通遮断状態を切り換える電磁弁と、前記入力ポートと前記パイロット室の連通状態と連通遮断状態の切り換えに応じてスプールの位置を切り換えるスプール弁と、前記スプール弁及び前記電磁弁が設けられる弁本体と、を備える圧力流体制御装置であって、
    前記弁本体は前記入力ポートの開口部が形成される開口形成面を備え、
    前記スプール弁と前記電磁弁とが前記開口形成面に沿って並べて配置される
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
  2. 請求項1に記載の圧力流体制御装置において、
    前記スプール弁と前記電磁弁との間に前記スプール弁から前記電磁弁にパイロット圧用の流体を供給するパイロット圧供給流路が形成され、
    前記パイロット圧供給流路の軸線上に前記入力ポートの開口部が位置する
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
  3. 請求項2に記載の圧力流体制御装置において、
    前記電磁弁の前記開口形成面側に前記パイロット圧供給流路と連通する圧力室が形成される
    ことを特徴とする圧力流体制御装置。
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