JP2005310838A - 電磁式駆動ユニット - Google Patents

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光宏 吉本
Hideaki Ito
英明 伊東
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Abstract

【課題】 ガイドへの加工精度の要求を低減し、且つ、安定した駆動力を得ることができる電磁式駆動ユニットを提供する。
【解決手段】 固定鉄心(16)と、固定鉄心に対して同軸上に配置され、その外周面が非磁性の樹脂層(55)で覆われた可動鉄心(54)と、可動鉄心を囲むソレノイド(24)を有し、ソレノイドへの給電制御により、固定鉄心に対して可動鉄心を接離させるソレノイドアセンブリ(21)と、ソレノイドアセンブリに固定されたヨーク(34)とを備え、ヨークは、可動鉄心の軸線方向に沿って突出され、樹脂層を介して可動鉄心を片持ち支持し、可動鉄心の接離を摺接自在に案内する長筒部(36)を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ソレノイドアセンブリを有する電磁式駆動ユニットに関する。
この種の電磁式駆動ユニットでは固定鉄心と可動鉄心とが同軸上に配置されており、ソレノイドの励磁力を可変させる給電制御によって、可動鉄心が固定鉄心に対して接離可能に構成されている。
そして、この可動鉄心が非磁性材料からなる有底管内に収容され、上記接離の際には可動鉄心を有底管の内周面で案内し、摺動抵抗の低減を図る技術が知られている(特許文献1)。
しかしながら、上記有底管の加工精度が低い場合には固定鉄心と可動鉄心とを同軸上に配置させることが困難になり、電磁式駆動ユニットの駆動力が安定しないとの点に着目し、この解決を図る電磁式駆動ユニットが本出願人から提案されている(特願2003−024170号)。
特開平10−213254号公報(図2等)
ところで、上記本出願人による電磁式駆動ユニットでは、可動鉄心の外周を非磁性の樹脂層で覆い、可動鉄心には、固定鉄心側である一端側及び固定鉄心の反対側である他端側の双方にガイドが備えられている。これにより、可動鉄心と固定鉄心とを同軸上に配置可能となり、安定した駆動力を得ることができる。また、上記有底管を用いる場合に比してこの非磁性部分の加工精度の要求を低減できる。
しかしながら、この電磁式駆動ユニットでは、可動鉄心の一端側及び他端側の各ガイドが別部材で構成されており、各ガイドには別個独立の加工精度が要求されることになる。すなわち、各ガイドが可動鉄心の一端側及び他端側の双方を確実に支持可能であるか否かはユニットの組み立て時まで判別し難く、可動鉄心と固定鉄心とを同軸上に配置させたとしても、その軸線上の配置を確保できない場合が生じ得る。また、各ガイドに対する加工精度の要求が製造コストの増加を招くとの問題もある。
また、各ガイドを加工した結果、仮に、可動鉄心の一端側とそのガイドとのクリアランスが可動鉄心の他端側とそのガイドとのクリアランスよりも小さくなるか、或いは、各ガイドが同軸上に配置されない等の場合には、可動鉄心とガイドとの片当たりが生じ、摺動性に悪影響を及ぼすことが懸念される。更に、この場合には可動鉄心を覆う樹脂層の偏摩耗が生ずることも懸念される。
このように、本出願人による電磁式駆動ユニットでは、非磁性部分の加工精度を抑えて駆動力を安定させる点は解消できるものの、各ガイドの双方に対する加工精度が依然として要求されているものであり、この点については課題が残されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、ガイドへの加工精度の要求をも低減し、且つ、安定した駆動力を得ることができる電磁式駆動ユニットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電磁式駆動ユニット(請求項1)は、固定鉄心と、固定鉄心に対して同軸上に配置され、その外周面が非磁性の樹脂層で覆われた可動鉄心と、可動鉄心を囲むソレノイドを有し、ソレノイドへの給電制御により、固定鉄心に対して可動鉄心を接離させるソレノイドアセンブリと、ソレノイドアセンブリに固定されたヨークとを備え、ヨークは、可動鉄心の軸線方向に沿って突出され、樹脂層を介して可動鉄心を片持ち支持し、可動鉄心の接離を摺接自在に案内する長筒部を備えたことを特徴とする。
上述した請求項1記載の本発明の電磁式駆動ユニットによれば、ヨークには長筒部が備えられ、非磁性の樹脂層で覆われた可動鉄心は一端側が支持されず、その他端側だけがこの長筒部に固定支持されている。よって、可動鉄心を長筒部の筒形状内に配置し、この可動鉄心と固定鉄心とを同軸上に配置させれば、その軸線上の配置が確保されるので、駆動力の安定化が維持可能となる。
また、この可動鉄心は長筒部にのみ案内されて固定鉄心に対して接離し、可動鉄心が固定鉄心に吸引される場合にもその一端側と固定鉄心側との接触が回避される。この結果、非磁性部分の加工精度が抑えられる他、この可動鉄心の作動は妨げられずにスムーズになり、吸引に要するソレノイドの励磁力のロスを抑制できる。
更に、可動鉄心のガイドは長筒部だけで構成され、固定鉄心側にはガイドが構成されていない。よって、可動鉄心の一端側及び他端側の双方にガイドを備える場合に比して加工精度の要求が低減される。換言すれば、別個の加工精度の要求に伴う片当たり等を防止でき、摺動性が向上する。また、樹脂層の偏摩耗も防止可能となる。
以下、図面を用い本発明の実施の形態について説明する。
図1は当該実施の形態における電磁式駆動ユニットを用いた電磁弁10の縦断面図である。この電磁弁10は電磁作動方式で作動する3ポート2位置の方向制御弁であり、図中、それら2位置のうち一方の排出位置を中心線よりもA側に、他方の供給位置をB側に示した。
電磁弁10は各種制御に使用され、例えば、ミニショベルのキャビン干渉防止/深さ制御、油圧ピストン・モーターの傾点角制御、コントロールバルブのスプール/絞り弁の制御、AT車のクラッチパック、前・後進切換クラッチ制御等に好適する。
また、電磁弁10は、方向制御弁ユニット11と、この一端側に機械的に接続され、方向制御弁ユニット11を作動させる電磁式駆動ユニット12とを備えている。
当該電磁式駆動ユニット12は有底円筒状のソレノイドハウジング14(以下、ハウジング14という)を備えている。このハウジング14は、外周壁14aと、外周壁14aの一方の端側に位置し、方向制御弁ユニット11をその外面に接続させた端壁14bとを含み、更に、端壁14bの中央部分に一体に形成された固定鉄心16をも含んで構成されている。
固定鉄心16は外周壁14aと同軸上に配置され、端壁14bからハウジング14の内方に向かって突出し、外周壁14aよりも小径な円柱状に形成されている。よって、固定鉄心16と外周壁14aとはそれらの径方向にみて互いに所定幅だけ離隔する。
固定鉄心16の中央には貫通孔18が同軸にして形成され、貫通孔18はその軸線方向に延び、端壁14bの外面、すなわち、固定鉄心16の外端面及び内端面16aにそれぞれ開口されている。
また、固定鉄心16は、その内端面16aの周縁から軸線方向に一体に突出した環状突縁19を備えている。この環状突縁19はその外径が先端に向けて次第に小さくなるが、その内径は固定鉄心16の軸線方向に沿って一定に構成されている。換言すれば、環状突縁19の先端外形が円錐台形状をなす一方、内端面16a及び環状突縁19の内周面19aが円柱状の中空部を形成している。また、固定鉄心16の内端面16a上には円環状のスペーサ20が配置されており、環状突縁19内の円柱状の中空部は、スペーサ20を介して固定鉄心16の貫通孔18に連通されている。このスペーサ20は非磁性体で構成され、固定鉄心16と後述する可動鉄心54とを離間させる機能を有している。
ここで、上記ハウジング14内にはその同軸上にソレノイドアセンブリ21が収容されている。ソレノイドアセンブリ21は、外周壁14aの軸方向長さよりも若干短い円筒状に形成されており、ボビン22、このボビン22に巻装されたソレノイド24、及び、ボビン22に外嵌されてソレノイド24を覆うボビンカバー26を含んで構成されている。
より詳しくは、ソレノイドアセンブリ21の一方の端部は、固定鉄心16の外周面、端壁14bの内面、及び、外周壁14aの内周面によって区画された円筒状の空間内に収容されている。また、この一方の端部は端壁14bに当接され、その当接面には環状の凹所が形成されており、この凹所には、この一方の端部と端壁14bとの間を液密にシールするOリング32が配置されている。
上記ボビン22は、段付きの内周面を有し、軸線方向でみて中央に位置する小径部22aと、この小径部22aを軸線方向で挟む2つの大径部22b、22cと、小径部22aと大径部22bとの間を接続するテーパー部22dとを含んで構成されている。テーパー部22dは同一の軸線方向でみて固定鉄心16の環状突縁19の先端と同様の変化率にて縮径される。また、大径部22bは固定鉄心16に外嵌され、テーパー部22dは環状突縁19の先端との間に空隙を存して対向して配置されている。なお、小径部22aの内径は環状突縁19の内径よりも若干大きく構成されている。
上記ボビンカバー26は、外周壁14a内に嵌入され、その他方の端部は外周壁14aの開口端近傍に配置されている。この他方の端部にはヨーク34が同軸上に配置されており、このヨーク34はハウジング14内に収容された状態で外周壁14aの開口端を閉塞している。
より詳しくは、ヨーク34はガイド長筒部(長筒部)36及び鍔部38から構成され、これらは一体成形されている。このガイド長筒部36は、可動鉄心54に対して同軸上に配置される有底円筒状をなし、その一端部側36cが開口され、他端部側が閉塞された同心孔36aを有している。この有底部を有する他端部側はハウジング14の外方に突出しているのに対し、開口を有する一端部側36cは可動鉄心54の軸線方向に沿ってハウジング14の内方に突出し、ボビン22の大径部22c内に嵌入されている。なお、本実施の形態におけるガイド長筒部36の一端部側36cは、排出位置(A)にて、後述する貫通穴111の後方大径部111aと狭窄部111cとの境界付近まで延設されている。
一方、ヨーク34の鍔部38は、軸線方向でみてガイド長筒部36の略中間に位置し、ガイド長筒部36の径方向に広がる円形状に形成されている。鍔部38は、外周壁14aの開口端縁がかしめられることにより、ソレノイドアセンブリ21の他方の端部に固定される。なお、ヨーク34のガイド長筒部36において、鍔部38側の基部はその外周面が段付き形状をなし、ボビン22の段付き形状をなす内周面との間にOリング42を介して接合されている。
また、鍔部38には貫通孔(図示せず)が穿設され、この貫通孔には電気絶縁性のスリーブ44が嵌設されている。このスリーブ44を通して一対の接続端子46が鍔部38の両側に延び、これら接続端子46の一端はソレノイド24に電気的に接続されている。更に、鍔部38の外面上には、電気絶縁性のカバー48がモールド成形配置されており、カバー48は、この鍔部38の外面の他、ガイド長筒部36の一部、スリーブ44、スリーブ44から外方に延出する接続端子46の一部、及び、外周壁14aのかしめられた開口端縁を覆っている。
また、カバー48の一部には、接続端子46を露出させた状態で囲む周壁48aが設けられており、この周壁48aは接続端子46とともに雄プラグを構成する。したがって、この雄プラグと図示しない雌プラグとを嵌挿すれば、ソレノイド24に対してハウジング14の外部から給電可能となる。
一方、ガイド長筒部36における同心孔36aの内底面36bには、その中央部分にて軸線方向に延びる小径な穴50が形成されている。また、内底面36bには円形のばね座52が同軸上に配置されており、端面52aから突設された凸部52bが穴50に嵌合され、その端面52aが内底面36bに当接されている。更に、このばね座52には、端面52aの反対側の端面に有底孔110を有し、この有底孔110は同心孔36aと同心に形成されている。
ところで、固定鉄心16の内端面16aの上方には収容室56が形成され、この収容室56には円柱状の可動鉄心54が固定鉄心16と同軸上に収容されている。
より詳しくは、図2に示したように、可動鉄心54にはその外周面に均一厚みの樹脂層55が被覆されている。また、可動鉄心54は、固定鉄心16の反対側に位置する他端側が樹脂層55を介してガイド長筒部36に案内され、同心孔36a内を軸線方向に摺動自在に構成されている。つまり、可動鉄心54は、固定鉄心16側の一端側では環状突縁19によって案内されない。
本実施の形態において、樹脂層55はナイロン系樹脂からなり、その厚みは可動鉄心54の外径に対し1〜2%程度となっている。そして、可動鉄心54を支持するガイド長筒部36に関し、樹脂層55と同心孔36aとの間には極めて微小なクリアランスを設けている。これに対し、可動鉄心54を支持しない環状突縁19については、樹脂層55と内周面19aとのクリアランスCをガイド長筒部36におけるクリアランスよりも大きく設定している。
なお、この樹脂層55は公知の方法で形成させることができ、材質及び厚みは上記したものに限定されることはないが、その厚みは0.1〜0.2mmの範囲内に含まれることが好ましい。0.1mmよりも薄い場合には樹脂層55の耐久性が乏しくなる一方、0.2mmを超えて厚い場合には樹脂層55の変形による摺動抵抗の上昇を招くからである。
再び図1を参照すると、可動鉄心54にはその内側の両端面にて開口する貫通穴111が形成されており、この貫通穴111は同心孔36aと同心に形成されている。貫通穴111は、ばね座52側に開口する後方大径部111aと、固定鉄心16側に開口し、後方大径部111aとほぼ同径の前方大径部111bと、それらの間を延びる狭窄部111cとを有している。
また、後方大径部111aの内端面とばね座52との間にはコイル状のサブスプリング58が介装されており、サブスプリング58は可動鉄心54を軸線方向に沿って固定鉄心16側に付勢する。一方、前方大径部111bの内端面には、サブスプリング58よりもばね定数の大きなコイル状のメインスプリング60の端部が当接され、メインスプリング60はスペーサ20及び貫通孔18を通して延び、他の端部が前述した方向制御弁ユニット11の弁スプール83の端面に当接されている。
当該方向制御弁ユニット11は、上記した電磁式駆動ユニット12にスリーブ状の弁ケーシング62を介して接続されている。
より詳しくは、ハウジング14における端壁14bの外面からは周壁64が突設されている。この周壁64はその内周面に雌螺子部を有する。一方、弁ケーシング62は、そのハウジング14に対向する外周面に雄螺子部66を有する。したがって、端壁14bの上記雌螺子部に弁ケーシング62の雄螺子部66をねじ込むことで、弁ケーシング62はハウジング14に直結される。
かくして弁ケーシング62において、雄螺子部66側に位置する端部は端壁14bで閉塞され、雄螺子部66の反対側に位置する端部は端板68で閉塞されている。そして、弁ケーシング62の内部には、端壁14b側から端板68側に向かって順に、供給室72、出力室74、及び、ドレン室76が形成され、これら各室72,74,76間を区画する弁ケーシング62の内周面には小径のシール面78,80,82が形成されている。また、弁ケーシング62は、その外周面にて開口する3つのポート、すなわち、供給ポート84、出力ポート86、及び、ドレンポート88を含み、これら3つのポートは、それぞれ上記した供給室72、出力室74、及び、ドレン室76のうちの対応する室と連通されている。
弁ケーシング62の内部には弁スプール83が同軸上に収容され、弁スプール83は軸線方向に摺動自在に収容されている。弁スプール83において端壁14b側の端面には前述したメインスプリング60が当接され、弁スプール83はメインスプリング60を介して可動鉄心54に機械的に連結されている。
また、弁スプール83は、出力ポート86付近の中間部分にて、軸線方向に互いに離隔した2つのランド部92,94を有する。これらのうち、一のランド部92の外周面は、図1のA側に示したように、弁ケーシング62内にて弁スプール83が端壁14b側に移動したときに(排出位置)、弁ケーシング62のシール面80と協働して供給室72と出力室74との間を密封可能に構成されている。また、他のランド部94の外周面は、図1のB側に示したように、弁ケーシング62内にて弁スプール83が端板68側に移動したときに(供給位置)、弁ケーシング62のシール面82と協働して出力室74とドレン室76との間を密封可能に構成されている。
なお、弁ケーシング62は、3つのポート84,86,88に別々に接続された流路を含むケース(図示せず)に囲まれ、これら流路間は弁ケーシング62に外嵌されたOリング96,98によって隔離されている。
以下、上記した電磁弁10の動作を説明する。
電磁弁10を動作させるにあたっては、まず、電磁弁10を電源に接続する。この電源は直流電源若しくは交流電源のいずれであっても良く、例えば、直流電源としてはDC12VやDC24V、交流電源としてはAC100V(50/60Hz)やAC200Vを使用することができる。
ソレノイド24を給電していない場合には、図1のA側に示したように、弁スプール83は戻しばね90によって付勢され、端壁14b側の排出位置に位置する。一方、可動鉄心54は、軸線方向でみてメインスプリング60の長さ分だけ、弁スプール83から離隔した位置(非作動位置)に位置する。なお、この状態のメインスプリング60はそのばね定数の大きさからほとんど圧縮されておらず、サブスプリング58が圧縮された状態にある。
電源から接続端子46を介してソレノイド24に給電されると、ソレノイド24によって磁場(励磁力)が生じ、可動鉄心54はその電流量に応じた吸引力で固定鉄心16に吸引される。このとき、可動鉄心54は、その外周面が樹脂層55を介してガイド長筒部36の同心孔36aの内周面に案内され、固定鉄心16と同軸上に保持されながら固定鉄心16に向けて変位する。この可動鉄心54の変位量は、メインスプリング60を通して弁スプール83に伝達され、図1のB側に示したように、戻しばね90が圧縮され、弁スプール83を供給位置に移動させる。ここで、メインスプリング60は、戻しばね90に比して十分に大きなばね定数を有することから、ほとんど圧縮されず、可動鉄心54の変位を伝える押圧部在として機能するとともに、可動鉄心54の急激な変位を緩和して弁スプール83に伝えるダンパーとしても機能する。
そして、ソレノイド24への給電を止めた場合には、ソレノイド24による磁場が消滅し、先に圧縮された戻しばね90の伸張力によって、弁スプール83を排出位置に移動させる。可動鉄心54もまた、固定鉄心16から離れ、その外周面が樹脂層55を介してガイド長筒部36の同心孔36aの内周面に案内されて非作動位置に戻る。
こうして、ソレノイド24への非給電時には、弁スプール83は図1のA側に示した排出位置に位置し、このときの作動油は、アクチュエータに接続された出力ポート86から弁ケーシング62内を通り、ドレンポート88に接続されたタンクに向かって流れる。一方、ソレノイド24への給電時には、弁スプール83は図1のB側に示した供給位置に位置し、このときの作動油は、ポンプに接続された供給ポート84から弁ケーシング62内を通り、出力ポート86に接続されたアクチュエータに向かって流れる。
以上のように、本実施の形態では、ヨーク34にはガイド長筒部36が設けられており、このガイド長筒部36が樹脂層55で覆われた可動鉄心54の他端側のみを固定支持する。よって、可動鉄心54をガイド長筒部36の同心孔36a内に配置し、可動鉄心54と固定鉄心16とを同軸上に配置すれば、可動鉄心54はガイド長筒部36に正確に案内され、固定鉄心16に対して接離することが可能となり、可動鉄心54と固定鉄心16との軸線上の配置が確保できる。この結果、非磁性部分の加工精度が抑えられる他、電磁式駆動ユニットは安定した駆動力を発生し、電磁弁10は安定した切換え作動が可能となる。
また、固定鉄心16の内径、つまり、環状突縁19の内周面19aによる内径を拡げて可動鉄心54との間にクリアランスCを設け、可動鉄心54の一端側が内周面19aに接触しないように構成されている。したがって、可動鉄心54が固定鉄心16に吸引される場合にも、可動鉄心54の一端側と環状突縁19の内周面19aとの接触が回避されるので、この可動鉄心54はスムーズに作動し、吸引に要するソレノイドの励磁力のロスが抑えられる。
更に、可動鉄心54はガイド長筒部36のみで片持ち支持され、固定鉄心側にはガイドが構成されていない。この結果、可動鉄心54の一端側及び他端側の双方にガイドを備えた場合に比して加工精度の要求が低減され、双方のガイドへの加工精度の要求に伴う片当たりを防止でき、摺動性が向上する。しかも、樹脂層55の偏摩耗も防止可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されることはなく、種々変形が可能であって、例えば、ガイド長筒部36の一端部側36cの長さは可動鉄心54を片持ち支持できる長さに適宜変更可能であり、また、電磁弁10のポート数や切換え位置数も上記した実施の形態に限定されるものではない。
本発明の実施の形態における電磁式駆動ユニットを用いた電磁弁の縦断面図であって、A側はソレノイドへの非給電時、B側はソレノイドへの給電時を示す図である。 図1の領域IIの拡大図である。
符号の説明
16 固定鉄心
21 ソレノイドアセンブリ
34 ヨーク
36 ガイド長筒部(長筒部)
36c 一端部側
54 可動鉄心
55 樹脂層

Claims (1)

  1. 固定鉄心と、
    該固定鉄心に対して同軸上に配置され、その外周面が非磁性の樹脂層で覆われた可動鉄心と、
    該可動鉄心を囲むソレノイドを有し、該ソレノイドへの給電制御により、前記固定鉄心に対して前記可動鉄心を接離させるソレノイドアセンブリと、
    該ソレノイドアセンブリに固定されたヨークとを備え、
    該ヨークは、前記可動鉄心の軸線方向に沿って突出され、前記樹脂層を介して前記可動鉄心を片持ち支持し、該可動鉄心の接離を摺接自在に案内する長筒部を備えたことを特徴とする電磁式駆動ユニット。
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