JP2017007598A - 車両の衝撃吸収構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、木製の支柱の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできるようにするとともに、軽量化を図ることを目的とする。
【解決手段】本発明は、骨格部材5に加わる衝突荷重を軽減させる車両の衝撃吸収構造であって、骨格部材5の軸方向と年輪22の軸心方向とが一致するように設置される木製の支柱20と、支柱20の基端部を横断部材46により骨格部材5に連結する基端側連結機構40と、支柱20の先端部を横断部材36により荷重受け部材3rに連結する先端側連結機構30とを有しており、先端側連結機構30の横断部材36と基端側連結機構40の横断部材46とは、互いに平行に保持された状態で、年輪22の軸心に対して直角方向において位置ずれしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車幅方向に延びて衝突荷重を直接的に受ける荷重受け部材と、車幅方向両側で車両前後方向に延びる筒状の骨格部材とを備える車両において、前記荷重受け部材と骨格部材間に設置されており、前記骨格部材に加わる衝突荷重を軽減させる車両の衝撃吸収構造に関する。
上記した車両の衝撃吸収部材に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の衝撃吸収部材は、車両のバンパーリインフォースと車両の骨格部材であるサイドメンバ間に設置されており、車両前方衝突時にサイドメンバに加わる衝突荷重を軽減できるように構成されている。衝撃吸収部材100は、図20に示すように、角柱状の木材102と、木材102を収納する外筒104と、外筒104をサイドメンバ(図示省略)の先端に固定するフランジ部(図示省略)等とから構成されている。木材102は、年輪の軸心方向が外筒104の軸方向と一致するようにその外筒104に収納されている。そして、車両前方衝突時の衝撃荷重Fが木材102と外筒104とに対して軸方向から加わることで、木材102及び外筒104が共に軸方向に潰れ、車両前方衝突時の衝撃が吸収される。
特開2001−182769号公報
上記した衝撃吸収部材100では、木材102と外筒104とが共に軸方向に潰れることで、車両前方衝突時の衝撃が吸収される構成である。しかし、木材102が潰れることで衝撃を吸収する構成では、木材102がある程度潰れた後はそれ以上潰れ難くなるため、衝撃吸収性能が急激に低下する。このため、木材102の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法が小さいという問題がある。また、木材102を外筒104で覆う構成のため、衝撃吸収部材100の重量が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、支柱(木材)の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできるようにするとともに、衝撃吸収構造の軽量化を図ることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、車幅方向に延びて衝突荷重を直接的に受ける荷重受け部材と、車幅方向両側で車両前後方向に延びる筒状の骨格部材とを備える車両において、前記荷重受け部材と骨格部材間に設置されており、前記骨格部材に加わる衝突荷重を軽減させる車両の衝撃吸収構造であって、前記骨格部材の軸方向と年輪の軸心方向とが一致するように設置される木製の支柱と、年輪の軸心に沿う方向における前記支柱の基端部の一部を横断する横断部材を備え、その横断部材を利用して前記支柱の基端部を前記骨格部材に連結する基端側連結機構と、年輪の軸心に沿う方向における前記支柱の先端部の一部を横断する横断部材を備え、その横断部材を利用して前記支柱の先端部を前記荷重受け部材に連結する先端側連結機構とを有しており、前記先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材とは、互いに平行に保持された状態で、前記年輪の軸心に対して直角方向において位置ずれしている。ここで、横断部材が支柱の先端部、あるいは基端部の一部を横断するとは、支柱の先端部、あるいは基端部を貫通している場合のみならず、支柱の先端部、あるいは基端部の端面と接触している場合も含むものとする。
車幅方向に延びる荷重受け部材に衝突荷重が加わると、その衝突荷重を受けて荷重受け部材が骨格部材に接近する方向に移動する。これにより、先端側連結機構の横断部材が基端側連結機構の横断部材に接近し、木製の支柱は先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材とにより先端側と基端部側とから衝突荷重に起因する力で押圧される。ここで、本発明によると、先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材とは、互いに平行に保持された状態で、年輪の軸心に対して直角方向において位置ずれしている。このため、木製の支柱は、衝突荷重を受けて先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材が位置ずれしている部分の年輪、即ち、支柱の幅方向において先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材との間に位置する年輪に沿って剪断される。そして、支柱が剪断されることで衝突荷重による衝撃が吸収される。このため、木材をほとんど潰さずに衝突荷重を吸収できるようになり、支柱(木材)の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできる。また、支柱が先端側連結機構と基端側連結機構とにより荷重受け部材と骨格部材とにそれぞれ連結されているため、支柱の倒れ防止のための外筒等も不要になり、軽量化を図れる。
請求項2の発明によると、先端側連結機構と基端側連結機構とのいずれか一方は、支柱の幅方向における両端部に設けられており、いずれか他方は前記支柱の幅方向における中央部に設けられている。このため、衝突荷重を受けたときに、木製の支柱が幅方向にバランス良く剪断される。
請求項3の発明によると、支柱の基端部は筒状の骨格部材に収納された状態で、基端側連結機構により骨格部材に連結されており、前記骨格部材における前記支柱の基端部の後方には、前記支柱が衝突荷重を受けて変形する際、後方に押出された木片が挿入される内部空間が形成されている。即ち、骨格部材側に押出された木片が内部空間に挿入されるため、支柱の変形(剪断)が途中で妨げられず、衝撃吸収性能が途中で低下するようなことがない。
請求項4の発明によると、荷重受け部材には、先端側連結機構により連結された支柱の前方に内部空間が形成されており、前記支柱が衝突荷重を受けて変形する際、前方に押出された木片が前記内部空間に挿入されるように構成されている。即ち、荷重受け部材側に押出された木片が内部空間に挿入されるため、支柱の変形(剪断)が途中で妨げられず、衝撃吸収性能が途中で低下するようなことがない。
請求項5の発明によると、荷重受け部材には、木片を内部空間から外部に排出可能な開口が形成されている。このため、荷重受け部材の内部空間が小さい場合でも、荷重受け部材側の木片の押し出しが妨げられない。
請求項6の発明によると、荷重受け部材の内部空間には、木片をその内部空間と連通する横空間までガイドするガイド部材が設けられている。このため、荷重受け部材の内部空間が小さい場合でも、荷重受け部材側の木片の押し出しが妨げられない。
請求項7の発明によると、荷重受け部材の内部空間には、木片が当接することで、前記木片の前方への押出しを止める木片受け部が設けられており、骨格部材の内部空間には、同じく前記木片が当接することで、前記木片の後方への押出しを止める木片受け部が設けられており、前記荷重受け部材の内部空間の木片受け部と、前記骨格部材の内部空間の木片受け部とは、押出された木片の当接時間がずれるように位置決めされている。
このため、衝突荷重が加わった初期段階、即ち、木片が木片受け部に当接しない状態では、支柱の剪断により衝撃吸収が行なわれる。次に、例えば、荷重受け部材の内部空間に押出された木片が木片受け部に当接すると、衝突荷重を受けてその木片が潰れ始める。これに対し、骨格部材側では、引き続きその骨格部材側の内部空間に木片が押出される。このため、第2段階では、支柱の剪断と一部の木片の潰れとにより衝撃吸収が行なわれる。そして、骨格部材の内部空間に押出された木片が木片受け部に当接すると、支柱の剪断が終了して全ての木片が潰されるようになる。即ち、第3段階では、木片が潰れることで衝撃吸収が行なわれる。このように、衝撃吸収荷重を三段階に設定できるようになる。
請求項8の発明によると、荷重受け部材の木片受け部と基端側連結機構の横断部材間の距離と、骨格部材の木片受け部と先端側連結機構の横断部材間の距離とが異なることで、押出された木片の当接時間がずれるように構成されている。
請求項9の発明によると、先端側連結機構と基端側連結機構との横断部材はボルトであり、前記ボルトが支柱を上下から挟む上下の板部に形成されたボルト孔と、前記支柱を上下方向に貫通する貫通孔とに通されるように構成されている。
本発明によると、衝撃吸収構造の支柱(木材)の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできる。また、衝撃吸収構造の軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態1に係る衝撃吸収構造を備える車両前部の模式平面図である。 本実施形態に係る衝撃吸収構造を構成する木製の支柱の平面図である。 本実施形態に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 前記衝撃吸収構造を表す模式縦断面図(図3のIV-IV矢視断面図)である。 前記衝撃吸収構造の木製の支柱が衝突荷重を受けて剪断される様子を表す模式平面図である。 前記衝撃吸収構造の木製の支柱が剪断される様子を表す模式縦断面図(図5のVI-VI矢視断面図)である。 衝撃吸収構造に加わる荷重と支柱の変形量(ストローク)との関係を表すグラフである。 変更例1に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 変更例2に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 変更例3に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 変更例4に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 変更例5係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 本発明の実施形態2に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 本実施形態に係る衝撃吸収構造の動作を表す模式平面図である。 本実施形態に係る衝撃吸収構造の動作を表す模式平面図である。 本実施形態に係る衝撃吸収構造の動作を表す模式平面図である。 衝撃吸収構造に加わる荷重と支柱の変形量(ストローク)との関係を表すグラフである。 変更例1に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 変更例2に係る衝撃吸収構造を表す模式平面図である。 従来の衝撃吸収部材を表す模式斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1から図12に基づいて本発明の実施形態1に係る衝撃吸収構造について説明する。本実施形態に係る衝撃吸収構造10は、車両前方衝突時に車両2に加わる衝突荷重Fを軽減するための機構である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、衝撃吸収構造10が取付けられている車両2の前後左右、及び上下に対応している。
<車両2の前部構造の概要について>
衝撃吸収構造10について説明する前に、その衝撃吸収構造10が取付けられている車両2の前部構造について簡単に説明する。車両2の前部には、図1に示すように、左右両側位置に車両前後方向に延びる筒状の骨格部材であるサイドメンバ5が設けられている。また、車両2の前端部には、車幅方向に延びるフロントバンパ3が設けられている。フロントバンパ3は、バンパーリインフォース3rと、緩衝材であるバンパーアブソーバ(図示省略)と、バンパーアブソーバとバンパーリインフォース3rとを覆うバンパーカバー(図示省略)とから構成されている。そして、フロントバンパ3のバンパーリインフォース3rと左右のサイドメンバ5間に左右の衝撃吸収構造10が設けられている。
<衝撃吸収構造10の概要について>
衝撃吸収構造10は、図2〜図4に示すように、木製の支柱20と、その支柱20の前部をバンパーリインフォース3rに連結する先端側連結機構30と、前記支柱20の後部をサイドメンバ5に連結する基端側連結機構40とから構成されている。即ち、バンパーリインフォース3rが本発明の荷重受け部材に相当し、サイドメンバ5が本発明の骨格部材に相当する。
<支柱20について>
支柱20は、図2〜図4に示すように、幅広の角柱形に成形されており、年輪22の軸心方向が支柱20の軸方向と一致するように成形されている。そして、支柱20は、その支柱20の軸方向がサイドメンバ5の軸方向と一致するように、横向きの状態でバンパーリインフォース3rとサイドメンバ5間に設置されている。このため、衝突荷重Fは支柱20の軸方向、即ち、年輪22の軸心方向に加わるようになる。支柱20の前部には、図2に示すように、左右両側位置にその支柱20を上下方向に貫通する前部貫通孔23が形成されている。また、支柱20の後部中央には、同じく支柱20を上下方向に貫通する後部貫通孔25が形成されている。ここで、支柱20を構成する木材には、杉、あるいは檜のような針葉樹が好適に使用される。
<バンパーリインフォース3rの構成と先端側連結機構30とについて>
バンパーリインフォース3rは、図3、図4に示すように、前板部31と後板部32と上板部33と下板部34とにより角筒状に形成されている。そして、バンパーリインフォース3rの後板部32には、左右両側の所定位置に支柱20の前部が挿入される角形の開口32hが形成されている。ここで、バンパーリインフォース3rの上板部33と下板部34間の間隔寸法は、図4に示すように、支柱20の上下寸法にほぼ等しい値に設定されている。このため、バンパーリインフォース3rの後板部32の開口32hから支柱20の前部がバンパーリインフォース3r内に挿入された状態で、支柱20の前部は上板部33と下板部34との後端縁によって上下から挟まれるようになる。
先端側連結機構30は、図4に示すように、バンパーリインフォース3rの上板部33、下板部34の後端縁に形成されたボルト孔33x,34xと、支柱20の前部貫通孔23と、それらの孔23,33x,34xに通されるボルト36と、ナット37とから構成されている。バンパーリインフォース3rにおける上下の板部33,34のボルト孔33x,34xは、支柱20の前部貫通孔23に対応する位置であって、前部貫通孔23と同径寸法に形成されている。このため、支柱20の前部をバンパーリインフォース3rの後板部32の開口32hからバンパーリインフォース3r内に挿入することで、図4に示すように、支柱20の前部貫通孔23とバンパーリインフォース3r(上下の板部33,34)のボルト孔33x,34xとを位置合わせできるようになる。そして、この状態で、支柱20の前部貫通孔23とバンパーリインフォース3r(上下の板部33,34)のボルト孔33x,34xとにボルト36を通し、ナット37を締付けることで、バンパーリインフォース3rと支柱20の前部とを連結できるようになる。即ち、ボルト36が本発明の先端側連結機構の横断部材に相当する。
先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rと支柱20の前部とが連結された状態で、図3等に示すように、そのバンパーリインフォース3rの内部には、支柱20の前方に内部空間Sfが形成されるようになる。また、バンパーリインフォース3rの前板部31には、支柱20の前面中央部と内部空間Sfを挟んで対向する位置に木片20t(後記する)を排出できるように構成された排出用開口31hが設けられている。
<サイドメンバ5の構成と基端側連結機構40とについて>
サイドメンバ5の先端部は、図3、図4に示すように、左側板部51と右側板部52と上板部53と下板部54とにより角筒状に形成されている。そして、支柱20の後部がサイドメンバ5の先端部に対して軸方向から挿入されるようになっている。即ち、サイドメンバ5の左側板部51と右側板部52間の間隔寸法が支柱20の幅寸法とほぼ等しい値に設定されており、サイドメンバ5の上板部53と下板部54間の間隔寸法が支柱20の高さ寸法(上下寸法)とほぼ等しい値に設定されている。
基端側連結機構40は、図4に示すように、サイドメンバ5の上板部53、下板部54の前端縁に形成されたボルト孔53x,54xと、支柱20の後部貫通孔25と、それらの孔25,53x,54xに通されるボルト46と、ナット47とから構成されている。サイドメンバ5における上下の板部53,54のボルト孔53x,54xは、支柱20の後部貫通孔25に対応する位置であって、後部貫通孔25と同径寸法で形成されている。このため、支柱20の後部をサイドメンバ5の先端部に挿入することで、図4に示すように、支柱20の後部貫通孔25とサイドメンバ5における上下の板部53,54のボルト孔53x,54xとを位置合わせできるようになる。
そして、この状態で、支柱20の後部貫通孔25とサイドメンバ5(上下の板部53,54)のボルト孔53x,54xとにボルト46を通し、ナット47を締付けることで、支柱20の後部とサイドメンバ5の前部とを連結できるようになる。このように、基端側連結機構40のボルト46は、先端側連結機構30の左右のボルト36と平行に保持されており、支柱20の年輪22の軸方向に対して直角方向(幅方向)に位置ずれしている。ここで、サイドメンバ5は筒状に形成されているため、支柱20の後部が連結された状態で、サイドメンバ5の内部には支柱20の後方に内部空間Sdが形成されるようになる。即ち、前記ボルト46が本発明の基端側連結機構の横断部材に相当する。
<衝撃吸収構造10の動作について>
車両2が前方衝突をして衝突荷重Fがバンパーリインフォース3rに加わると、支柱20の前部は、バンパーリインフォース3rに連結されている先端側連結機構30の左右のボルト36によって後方に押圧される。また、支柱20の後部は、サイドメンバ5に連結されている基端側連結機構40のボルト46によって衝突荷重Fと等しい反力で前方に押圧される。即ち、支柱20の前部と後部とは、先端側連結機構30の左右のボルト36と基端側連結機構40の中央のボルト46によって、幅方向(左右方向)に互い違いとなる位置から押圧される。
これにより、支柱20は、図5に示すように、先端側連結機構30のボルト36と基端側連結機構40のボルト46との間に位置する年輪22に沿って剪断される。即ち、支柱20は、左前のボルト36と後中央のボルト46間の年輪22に沿って剪断され、さらに右前のボルト36と後中央のボルト46間の年輪22に沿って剪断される。そして、バンパーリインフォース3rがサイドメンバ5に接近することで支柱20の剪断が継続して行なわれる。即ち、左側の剪断ヶ所22dより左側に位置する木片20tが、図5、図6に示すように、左前のボルト36に押されて後方に移動し、サイドメンバ5の内部空間Sdに挿入される。同様に、右側の剪断ヶ所22dより右側に位置する木片20tが右前のボルト36に押されて後方に移動し、サイドメンバ5の内部空間Sdに挿入される。さらに、左右の剪断ヶ所22dの間に位置する木片20tが後中央のボルト46に押されて前方に移動し、バンパーリインフォース3rの内部空間Sfに挿入されて排出用開口31hから外部に排出される。
図7は、衝撃吸収構造10の支柱20が剪断により変形する際の荷重(N)を縦軸、支柱20の変形量(変形ストローク量(mm))を横軸に表したグラフである。ここで、支柱20の変形量(変形ストローク量(mm))は、サイドメンバ5に対するバンパーリインフォース3rの接近量に等しくなる。図7のグラフでは、本実施形態に係る衝撃吸収構造10の特性を実線で表しており、図20に示す従来の衝撃吸収部材100の特性を二点鎖線で表している。本実施形態に係る衝撃吸収構造10では、支柱20(木材)を剪断させることで衝撃を吸収する構成であるため、従来のように、木材を潰すことで衝撃を吸収する構成と比較して、変形ストローク量を大きくできる。即ち、従来のように、途中で木材が潰れ切ることで荷重(N)が急激に上昇して衝撃吸収性能が低下するようなことがなく、バンパーリインフォース3rとサイドメンバ5との接近限界まで支柱20(木材)を剪断することが可能になる。このため、支柱20の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできる。ここで、木材を剪断する際の荷重は、一般的にその木材を潰すときの荷重の約1/6である。しかし、木材の幅方向における剪断ヶ所を増やすことで、前記荷重を調整することが可能となる。
<本実施形態に係る衝撃吸収構造10の長所について>
本実施形態に係る衝撃吸収構造10によると、先端側連結機構30の左右のボルト36(横断部材)と基端側連結機構40のボルト46(横断部材)とは、互いに平行に保持された状態で、支柱20の年輪22の軸心に対して直角方向(幅方向)において位置ずれしている。このため、支柱20は、衝突荷重Fを受けて先端側連結機構30の左右のボルト36と基端側連結機構40のボルト46とが位置ずれしている部分の年輪、即ち、支柱20の幅方向において先端側連結機構30の左右のボルト36と基端側連結機構40のボルト46との間に位置する年輪22に沿って剪断される。そして、支柱20が剪断されることで衝突荷重Fによる衝撃が吸収される。このため、支柱20をほとんど潰さずに衝突荷重Fを吸収できるようになり、支柱20の軸方向の長さ寸法に対して衝撃吸収可能な長さ寸法を大きくできる。また、支柱20が先端側連結機構30と基端側連結機構40とによりバンパーリインフォース3r(荷重受け部材)とサイドメンバ5(骨格部材)とにそれぞれ連結されているため、支柱20の倒れ防止のための外筒等も不要になり、軽量化を図れる。
また、先端側連結機構30は、支柱20の幅方向における両端部(左右)に設けられており、基端側連結機構40は支柱20の幅方向における中央部に設けられている。このため、衝突荷重Fを受けたときに支柱20が幅方向にバランス良く剪断されるようになる。また、支柱20の後部(基端部)はサイドメンバ5に収納されており、支柱20が剪断されることで後方に押出された木片20tがサイドメンバ5の内部空間Sdに導かれる。このため、支柱20の剪断が途中で妨げられず、衝撃吸収性能が途中で低下しない。同様に、バンパーリインフォース3rにも内部空間Sfが設けられており、支柱20が剪断されることで前方に押出された木片20tがバンパーリインフォース3rの内部空間Sfに導かれる。さらに、バンパーリインフォース3rの内部空間Sfには、木片20tを排出できる排出用開口31hが形成されている。このため、支柱20の剪断が途中で妨げられることがなく、衝撃吸収性能が途中で低下しない。
<変更例1>
ここで、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図3に示すように、支柱20の前部を左右の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結し、支柱20の後部中央を基端側連結機構40によりサイドメンバ5の前端部に連結する例を示した。しかし、図8に示すように、支柱20の前部中央を先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結し、支柱20の後部を左右の基端側連結機構40によりサイドメンバ5の前端部に連結することも可能である。この場合、衝突荷重Fを受けて支柱20が剪断されると、その支柱20の左右の剪断ヶ所22d間に位置する中央の木片20tは前中央のボルト36に押されて後方に移動する(矢印参照)。また、中央の木片20tに対して左右の木片20tは左右後部のボルト46に押されて前方に移動するようになる(矢印参照)。このため、バンパーリインフォース3rの前板部31には、左右の木片20tに対応する位置に排出用開口31hが形成されている。
<変更例2>
変更例1では、支柱20の前部中央を一組の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結する例を示した。しかし、この構造では、支柱20における木片20tの押出量がバンパーリインフォース3r側(前側)で多くなり、サイドメンバ5側(後側)で少なくなる。サイドメンバ5側では内部空間Sdを広く設定できるため、サイドメンバ5側(後側)の木片20tの押出量を多くしたい。この点を考慮して、変更例2では、図9に示すように、支柱20の前部中央を幅方向に並んだ二組の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結するようにしている。これにより、サイドメンバ5側(後側)に押出せる木片20tの量を約2倍にできる。
<変更例3>
実施形態1(図3等)、及び変更例1,2(図8、図9)では、バンパーリインフォース3r側(前側)に押出された木片20tをバンパーリインフォース3rの排出用開口31hから外部に排出する例を示した。しかし、木片20tをバンパーリインフォース3rの外部に排出するのが難しい場合には、図10〜図12に示すように、ガイド部材50を用いて木片20tをバンパーリインフォース3r内の横空間Syに導くようにすることも可能である。ガイド部材50は、図10に示すように、バンパーリインフォース3rの前板部31の内側に固定されており、平面凹円弧形に形成された左側ガイド壁部51fと右側ガイド壁部51rとを備えている。そして、左側ガイド壁部51fと右側ガイド壁部51rとの境界位置に楔状の頂部52tが形成されている。
支柱20は、前部中央が先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結されており、後部左右両側が基端側連結機構40によってサイドメンバ5に連結されている。そして、支柱20の前端面中央がガイド部材50の頂部52tに当接している。このため、衝突荷重Fにより支柱20が剪断されて、左側の木片20tと右側の木片20tとが左右の基端側連結機構40により前方に押出されると、左側の木片20tがガイド部材50の左側ガイド壁部51fによりバンパーリインフォース3r内の左側の横空間Syに導かれる。また、右側の木片20tがガイド部材50の右側ガイド壁部51rによりバンパーリインフォース3r内の右側の横空間Syに導かれるようになる。
<変更例4>
変更例4では、図11に示すように、支柱20の前部を左右の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結し、支柱20の後部中央を基端側連結機構40によりサイドメンバ5の前端部に連結するようにしている。なお、ガイド部材50の構成は、変更例4(図10)に示すガイド部材50の構成と同様である。このため、衝突荷重Fにより支柱20が剪断されて、中央の木片20tが後部中央の基端側連結機構40により前方に押出されると、その木片20tはガイド部材50の楔状の頂部52tにより左右の割られる。そして、左側に割られた木片20tがガイド部材50の左側ガイド壁部51fによりバンパーリインフォース3r内の左側の横空間Syに導かれ、右側に割られた木片20tが右側ガイド壁部51rによりバンパーリインフォース3r内の右側の横空間Syに導かれるようになる。
<変更例5>
変更例5では、図12に示すように、支柱20の前部中央を幅方向に並んだ二組の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結し、支柱20の後部の左右を基端側連結機構40によりサイドメンバ5に連結するようにしている。このように、支柱20の前部中央を二組の先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結する構成のため、支柱20の剪断により前方に押出される木片20tはガイド部材50の中央から離れた位置で左側ガイド壁部51f、及び右側ガイド壁部51rに当接するようになる。このため、変更例5では、ガイド部材50の頂部52tは、二組の先端側連結機構30間の距離と幅寸法がほぼ等しい平板状に形成されている。
[実施形態2]
以下、図13〜図19に基づいて本発明の実施形態2に係る衝撃吸収構造60について説明する。本実施形態に係る衝撃吸収構造60では、支柱20を剪断させ、さらに剪断により押出された木片20tを軸心方向に潰すことで、衝撃吸収荷重を複数段階で設定できるようにしている。なお、実施形態1に係る衝撃吸収構造10と同じ部材については同一符号を付して説明を省略する。
<衝撃吸収構造60の構成について>
本実施形態に係る衝撃吸収構造60は、図13に示すように、支柱20の前部中央が先端側連結機構30によりバンパーリインフォース3rに連結されており、支柱の後部の左右両側が基端側連結機構40によりサイドメンバ5に連結されている。バンパーリインフォース3r内には、支柱20の前面中央を押える押え壁61が設けられており、その押え壁61の前側に内部空間Sfが形成されている。そして、押え壁61の左側と右側とに、支柱20が剪断される際に前方に押出された左右の木片20tを内部空間Sfに導く開口61hが形成されている。また、バンパーリインフォース3rの内部空間Sfを構成する前板部31の裏面は木片受け部63となっており、その木片受け部63により前方に押出された左右の木片20tの前面を受けられるようになっている。
サイドメンバ5内には、図13に示すように、支柱20の後面左右を押える左右の押え壁64が設けられており、その左右の押え壁64の後側に内部空間Sdが形成されている。そして、左右の押え壁64の間に、支柱20が剪断される際に後方に押出された中央の木片20tを内部空間Sdに導く開口64hが形成されている。また、サイドメンバ5の内部空間Sdの奥側には、後方に押出された木片20tの端面を受けられるように構成された木片受け部65が設けられている。ここで、サイドメンバ5の押え壁64から木片受け部65までの寸法は、バンパーリインフォース3rの押え壁61から前板部31の木片受け部63までの寸法よりも十分に大きな値に設定されている。
<衝撃吸収構造60の動作について>
衝撃吸収構造60が衝突荷重Fを受けることで支柱20が剪断されると、図14に示すように、左右の剪断ヶ所22dの間に位置する中央の木片20tが中央の先端側連結機構30に押されて後方に移動し、開口64hからサイドメンバ5の内部空間Sdに挿入される。また、中央の木片20tに対して左側に位置する木片20tが左側の基端側連結機構40に押されて前方に移動し、左側の開口61hからバンパーリインフォース3rの内部空間Sfに挿入される。さらに、中央の木片20tに対して右側に位置する木片20tが右側の基端側連結機構40に押されて前方に移動、右側の開口61hからバンパーリインフォース3rの内部空間Sfに挿入される。この段階が、図17におけるStage1であり、支柱20が剪断されることで衝撃が吸収される。
このようにして、支柱20の剪断が進むと、次に、図15に示すように、前方に押出された左右の木片20tがバンパーリインフォース3rの前板部31の木片受け部63に当接するようになる。これにより、左右の木片20tが前板部31の木片受け部63とサイドメンバ5の押え壁64間で軸方向に潰されるとともに、支柱20の剪断が引き続き行なわれる。この段階が、図17におけるStege2であり、左右の木片20tが潰れることと、支柱20が剪断されることで、衝撃が吸収される。このようにして、左右の木片20tの潰れと、支柱20の剪断とが進行し、図16に示すように、中央の木片20tがサイドメンバ5の木片受け部65に当接すると、剪断が終了して、その木片20tがサイドメンバ5の木片受け部65とバンパーリインフォース3rの押え壁61間で軸方向に潰されるようになる。この段階が、図17におけるStege3であり、左右の木片20tと中央の木片20tとが潰れることで、衝撃が吸収される。このように、支柱20を剪断させ、さらに剪断により押出された木片20tを潰すことで、衝撃を複数段階で吸収できるようになる。また、支柱20を軸方向に剪断し、前方に排出した木片20tと後方に排出した木片20tとをタイミングを分けて潰すことで、支柱20の全体を効率良く潰すことができる。これにより、衝撃吸収部材(支柱20)の軸方向の長さ寸法を小さくでき、設計自由度の向上、衝撃吸収部材の軽量化に寄与できる。
<変更例1>
本実施形態では、先端側連結機構30と基端側連結機構40としてボルト36,46&ナット37,47を使用する例を示したが、変更例1では、図18に示すように、ボルト36,46&ナット37,47の代わりに押え壁61,64を使用したものである。即ち、支柱20の前部中央は、例えば、接着剤等により押え壁61に接着されることでバンパーリインフォース3rに連結されている。また、支柱20の後部の左右両側は、同じく、接着剤等により左右の押え壁64に接着されることでサイドメンバ5に連結されている。これにより、前後の押え壁61,64が前後のボルト36,46と同様に動作するようになる。即ち、前後の押え壁61,64が本発明における先端側連結機構と基端側連結機構との横断部材に相当するようになる。
<変更例2>
変更例2では、図19に示すように、前後の押え壁61,64が省略されている。即ち、支柱20の剪断により前方に押出された木片20tをバンパーリインフォース3rの内部空間Sfに導く左右の開口61hと、後方に押出された木片20tをサイドメンバ5の内部空間Sdに導く開口64hとが省略されている。これにより、押出された木片20tが前後の開口61h,64hを通過する際に、木片20tと前後の押え壁61,64間で抵抗が生じなくなる。
ここで、本発明は上記実施形態1,2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、実施形態1,2では、先端側連結機構30と基端側連結機構40との横断部材を一般的なボルト36,46により構成する例を示した。しかし、前記ボルト36,46の断面形状を部分的に変えて支柱20を剪断させる際の荷重を調整することも可能である。また、実施形態1,2では、支柱20の幅方向に剪断ヶ所22dを二箇所設ける例を示した。しかし、先端側連結機構30、基端側連結機構40のボルト36,46等の数を増やすことで、支柱20の幅方向の剪断ヶ所22dを増やすことも可能である。
2・・・・・・車両
3r・・・・・バンパーリインフォース(荷重受け部材)
31h・・・・排出用開口(開口)
5・・・・・・サイドメンバ(骨格部材)
20・・・・・支柱
20t・・・・木片
22・・・・・年輪
30・・・・・先端側連結機構
23・・・・・前部貫通孔(先端側連結機構)
33x,34x・・ボルト孔(先端側連結機構)
33・・・・・上板部(先端側連結機構)
34・・・・・下板部(先端側連結機構)
36・・・・・ボルト(先端側連結機構、横断部材)
37・・・・・ナット(先端側連結機構)
40・・・・・基端側連結機構
25・・・・・後部貫通孔(基端側連結機構)
53x,54x・・ボルト孔(基端側連結機構)
53・・・・・上板部(基端側連結機構)
54・・・・・下板部(基端側連結機構)
46・・・・・ボルト(基端側連結機構、横断部材)
47・・・・・ナット(基端側連結機構)
50・・・・・ガイド部材
61・・・・・押え壁(横断部材)
63・・・・・木片受け部
64・・・・・押え壁(横断部材)
65・・・・・木片受け部
Sd・・・・・内部空間
Sf・・・・・内部空間
Sy・・・・・横空間

Claims (9)

  1. 車幅方向に延びて衝突荷重を直接的に受ける荷重受け部材と、車幅方向両側で車両前後方向に延びる筒状の骨格部材とを備える車両において、前記荷重受け部材と骨格部材間に設置されており、前記骨格部材に加わる衝突荷重を軽減させる車両の衝撃吸収構造であって、
    前記骨格部材の軸方向と年輪の軸心方向とが一致するように設置される木製の支柱と、
    年輪の軸心に沿う方向における前記支柱の基端部の一部を横断する横断部材を備え、その横断部材を利用して前記支柱の基端部を前記骨格部材に連結する基端側連結機構と、
    年輪の軸心に沿う方向における前記支柱の先端部の一部を横断する横断部材を備え、その横断部材を利用して前記支柱の先端部を前記荷重受け部材に連結する先端側連結機構とを有しており、
    前記先端側連結機構の横断部材と基端側連結機構の横断部材とは、互いに平行に保持された状態で、前記年輪の軸心に対して直角方向において位置ずれしている車両の衝撃吸収構造。
  2. 請求項1に記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記先端側連結機構と基端側連結機構とのいずれか一方は、前記支柱の幅方向における両端部に設けられており、いずれか他方は前記支柱の幅方向における中央部に設けられている車両の衝撃吸収構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記支柱の基端部は前記筒状の骨格部材に収納された状態で、前記基端側連結機構により前記骨格部材に連結されており、
    前記骨格部材における前記支柱の基端部の後方には、前記支柱が衝突荷重を受けて変形する際、後方に押出された木片が挿入される内部空間が形成されている車両の衝撃吸収構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記荷重受け部材には、前記先端側連結機構により連結された前記支柱の前方に内部空間が形成されており、前記支柱が衝突荷重を受けて変形する際、前方に押出された木片が前記内部空間に挿入されるように構成されている車両の衝撃吸収構造。
  5. 請求項4に記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記荷重受け部材には、前記木片を前記内部空間から外部に排出可能な開口が形成されている車両の衝撃吸収構造。
  6. 請求項4に記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記荷重受け部材の内部空間には、前記木片をその内部空間と連通する横空間までガイドするガイド部材が設けられている車両の衝撃吸収構造。
  7. 請求項4に記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記荷重受け部材の内部空間には、前記木片が当接することで、前記木片の前方への押出しを止める木片受け部が設けられており、
    前記骨格部材の内部空間には、同じく前記木片が当接することで、前記木片の後方への押出しを止める木片受け部が設けられており、
    前記荷重受け部材の内部空間の木片受け部と、前記骨格部材の内部空間の木片受け部とは、押出された木片の当接時間がずれるように位置決めされている車両の衝撃吸収構造。
  8. 請求項7に記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    前記荷重受け部材の木片受け部と基端側連結機構の横断部材間の距離と、前記骨格部材の木片受け部と先端側連結機構の横断部材間の距離とが異なることで、押出された木片の当接時間がずれるように構成されている車両の衝撃吸収構造。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の車両の衝撃吸収構造であって、
    先端側連結機構と基端側連結機構との横断部材はボルトであり、
    前記ボルトが前記支柱を上下から挟む上下の板部に形成されたボルト孔と、前記支柱を上下方向に貫通する貫通孔とに通されるように構成されている車両の衝撃吸収構造。
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